デジタルカメラの上面へのタップに応じて液晶ディスプレイにライブビュー画像に重複してモードメニューを表示し、液晶ディスプレイの画面表面に設けたタッチパネルをタッチして、表示されているモードメニューからモードを選択してモード切換えている。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は、デジタルカメラとして具体化された本発明の実施例に係る撮像装置の主要部の概略ブロック図を示す。図1に示すように、デジタルカメラ(撮像装置)10は、撮像手段12、制御手段(中央処理回路)14、表示手段(モニタ)16、記録手段(メモリ)18、計時手段(クロック)20、通信手段22、スイッチ操作判定手段24、傾き検出手段26、操作検出手段28、スイッチ群30、ストロボ手段32などを具備して構成されている。
撮像手段12は、ズームレンズからなる撮影レンズ12a(図2(A)参照)やCCD、CMOSセンサなどの撮像素子などからなり、被写体からの像は撮影レンズを介して撮像素子に結像され、光電変換されてデジタル化されて中央処理回路14に出力される。そして、中央処理回路14で色や階調の補正や圧縮処理などの必要な画像処理が施され、たとえば静止画ではJPEG形式、動画ではH.264形式等で圧縮された画像ファイルに変換されてフラッシュメモリなどの記録手段(メモリ)18に記録される。
計時手段(クロック)20は撮影日時を計時し、その日時情報が撮影画像とともにメモリ18に記録されることにより、撮影画像は順序よく記録され、検索も容易になる。クロック(計時手段)20はストップウォッチ機能も持っている。
撮影に先立って撮影の構図やタイミングを確認するために、撮像手段12からの画像信号は、表示手段(モニタ)16にライブビュー画像(スルー動画像)として表示される。また、表示手段16には、撮影前のスルー動画像だけでなく、メモリ18内の画像信号も中央処理回路14で再生用に伸長されて表示(再生)される。たとえば、表示手段16は液晶ディスプレイ(LCD)からなり、デジタルカメラ10の背面(被写体と逆側;撮影者側)に設けられる。液晶ディスプレイの代わりに有機ELディスプレイなどを表示手段16としてもよい。
撮像手段12からの撮影画像を画像処理する中央処理回路(制御手段)14は、たとえばCPU、MPUなどからシステム全体を所定の手順で制御するように構成されている。そして、中央処理回路14は、静止画を処理する静止画処理部14aと、動画を処理する動画処理部14bと、静止画処理、動画処理のどちらで処理するかを判定して撮影モードを切換えるモード切換部14cとを有し、撮影画像は静止画処理部、動画処理部で選択的に処理されてメモリ18に記録される。
通信手段22はUSB端子や無線送受信部などからなり、メモリ18に記録された撮影画像のデータは、通信手段を介してTVなどの外部の表示手段、別の撮像装置などに出力されるとともに、別の撮像装置に記録された撮影画像のデータが通信手段を介して入力される。
スイッチ操作判定手段24は、パワースイッチ(電源スイッチ)、レリーズスイッチ30a(図2(A)、図3(A)参照)などの撮影者の操作を検出し、その検出結果が中央処理回路14に出力されて中央処理回路において撮影者の操作に対応した制御がなされる。たとえば、レリーズスイッチ30aの操作(レリーズ操作、シャッター操作)がスイッチ操作判定手段24で検出されて中央処理回路14で判定されると、画像処理された静止画または動画の画像がメモリ18に記録される。
傾き検出手段26は、撮影レンズ12aの光軸(撮影光軸)方向を中心としたデジタルカメラ10の傾き(傾き角度)を検出するものであり、傾き検出手段で常時検出されたデジタルカメラの傾きは中央制御装置14に出力されて、デジタルカメラの傾きが判定される。後述するように、操作検出手段28を加速度センサとすれば、加速度センサによっても傾きが検出できるため、傾き検出手段26を省略してもよい。
操作検出手段28は、デジタルカメラ10の表面などに撮影者によって加えられた意図的な操作を検出するものであり、たとえば加速度センサからなり、たとえばタップ(tap)によってデジタルカメラ10に生じる加速度(重力加速度も含む)を検出する。そして、その検出結果が中央処理回路14に出力され、中央処理回路において操作が判定されて、所定の操作が加えられたと判定されると、デジタルカメラ10のモードが切換え制御される。
ここでいう「タップ(tap)」とは、デジタルカメラ10の外装(外面)を軽く叩くことをいい、50Hz程度の比較的高い周波数の加速度(振動)を生じる動作が「タップ」に相当する。この「タップ」操作は、特定の方向に一度だけ、または、定期的に比較的高い周波数の加速度を生じる操作であり、無意識ではなされず、その加えられる方向とその振幅、周波数とを検出、判定することによってそれ以外の操作と容易に判別できる。
スイッチ群30は、レリーズスイッチ(シャッタースイッチ)30a(図2(B)参照)、パワースイッチ(電源スイッチ)などからなり、スイッチが操作されると、スイッチ操作判定手段24によってその操作が検出されて対応した処理が中央処理回路14の制御のもとでなされる。
ストロボ手段32の発光は中央処理回路14によって制御されており、ストロボオートが初期設定され、発光させて撮影するか否かが被写体の明るさに応じて中央処理回路で判定され、自然光で露出を十分に確保できなければストロボ手段が発光される。ストロボ手段32を強制的に発光したり、ストロボ発光を禁止する場合には、初期設定のストロボオートからストロボオン、ストロボオフに切換えられる。
静止画撮影または動画撮影されてメモリ18に記録された画像は、中央処理回路14で再生処理されてデジタルカメラ背面の液晶ディスプレイ(表示手段)16に表示されて撮影された結果が直ちに確認される。また、撮影画像は通信手段22を介してTVなどの外部の表示手段にデジタルカメラ10を接続することによって再生、表示できる
本発明では、たとえばタップによって生じた加速度(振動)を操作検出手段(加速度センサ)28が検出することによってモードが液晶ディスプレイ16の画面に撮影画像に重ねて表示され、タッチパネルをタッチすることによってモードが選択されて切換えられる点に特徴がある。
図2(A)〜(C)はデジタルカメラを水平に構えた操作の態様を示し、図3(A)〜(C)、図4(A)(B)はタップしたときの液晶ディスプレイの画面を示す。デジタルカメラ10を右手で把持して水平に構え、レリーズスイッチ30aの位置するデジタルカメラ上面10Uをタップする(図2(A)(B)参照)。本発明では、タップをその強さから複数のタイプ、たとえば、軽くタップしたとき、強くタップしたとき、中間の状態でタップしたときのタップを3つのタイプに分類し、液晶ディスプレイ16に画面表示されるモードメニューをタップのタイプに応じて変えている。
デジタルカメラ10の上下左右前後の6面のうちのいずれかの面、たとえば、レリーズスイッチ30aの位置する上面10Uが操作面(タップ面)とされ、この操作面10Uにタップが加えられると、モード表示される。つまり、デジタルカメラ上面10Uへのタップによって加速度(振動)が生じ、加速度センサ(操作検出手段)28は加速度を検出し、その検出結果が中央処理回路14に出力されて液晶ディスプレイ16の画面に切換えの候補となるモードがライブビュー画像と重複して表示(モード表示)される。中央処理回路14は、加速度の振幅からタップの強さを判定し、強くタップすればするほど液晶ディスプレイ16に表示される補正値(補正値もモードと考える)の数が増加し、小さな補正値から大きな補正値までが表示(モード表示)されるように制御している。
表示されたモードメニューから所望のモードを選択し、対応する位置でタッチパネル17をタッチすれば、(図2(C)参照)、モード切換えされる。図2(C)においては、右手でデジタル10を把持し、左手でタッチパネル17をタッチしているが、デジタルカメラを把持する右手でタッチパネルをタッチしてもよい。つまり、右手でデジタルカメラを把持すれば、右手の親指が液晶ディスプレイ16、つまりは、タッチパネル17を覆って位置するから、親指でタッチパネルをタッチしてモードを選択、切換えることができ、モード切換えが片手操作で行える。モード選択、切換えをタッチで行えば、タップの強さによって生じる誤差をなくして、設定したいモードを確実に選択することができる。
図3(A)〜(C)では露出補正のモードが液晶ディスプレイにライブビュー画像に重ねて表示されている。たとえば、デジタルカメラ上面10Uを軽くタップすると、−0.3、+0.3というプラス、マイナスで最も小さな2つの補正値が液晶ディスプレイ16の画面上部に左右に分離して表示される(図3(A)参照)。中間の強さ(軽いタップより強く、強いタップよりも弱い強さ)でタップすれば、2つ多い、−0.3、+0.3、−0.6、+0.6の4つの補正値が表示され(図3(B)参照)、強くタップすれば、さらに2つ多い、−0.3、+0.3、−0.6、+0.6、−1、+1の6つの補正値が表示される(図3(C)参照)。
タップは上から下に向けてなされており、タップ方向(上から下)に対応して液晶ディスプレイ10の画面上で上から下に、選択されるべきモードが湧き出るように出現している。このようにタップ方向(操作方向;上から下)とモードの出現方向(上から下)を一致させることにより、強くタップすればするほどタップした位置からモードが「打ち出の小槌」のように出現する視覚的な演出でモード表示できる。
このように本発明によれば、軽くタップしたとき、中間の強さでタップしたとき、強くタップしたときのいずれにおいても複数の補正値が切換えの対象(候補)として液晶ディスプレイ16の画面にモード表示され、モード表示されたいずれかの補正値を選択して対応する位置でタッチパネル17をタッチすれば、タッチされた補正値に露出が補正され、その露出補正での撮影が可能となる。つまり、タップによって液晶ディスプレイ16にモードを表示し、液晶ディスプレイの画面表面に設けたタッチパネルをタッチすることによってモードを選択して切換えることができる。そして、タップの強さに応じて切換えの対象(候補)となるモードを変えることによって種々なモードを表示でき、表示された多数のモードから選択して広範なモード切換えが迅速に行える。タップの強さは加減が難しいが、タッチは所定のモードに対応する位置をタッチするだけであるため確実に行え、失敗のないモード設定が可能となる。また、ライブビュー表示をなるべく隠さないようにして、必要に応じた量だけのモード表示が可能となるので、撮影時に邪魔になることがない。
そして、デジタルカメラ10を把持した右手の人差し指でデジタルカメラの上面10Uをタップできるとともに、右手の親指でタッチパネル17をタッチできるから、デジタルカメラ10を把持した右手だけの片手操作でモード切換えできる。
タップ、タッチという異なる種類の操作でモード表示、モード選択、切換えをしているため、モード表示、モード選択、切換えの操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えの操作を誤りなく行える。
このように軽いタップではモード表示される補正値の数も少なく、小さな補正値しか表示されず、強くタップすることによって表示される補正値の数が増えて大きな補正値も表示される。そして、小さい補正をしたければ軽くタップし、大きな補正をしたければ強くタップすればよく、補正値の大小とタップの強さとが対応するため、直感的な操作のもとでモード切換えが可能となる。当該撮影装置に加えられた第1の操作の強さに応じて表示手段に選択候補となるモードメニューを表示し、表示手段の特定位置を判定するためにまた、小さな補正値への切換えにおいては、切換えの候補としてモード表示される補正値の数も少なく、液晶ディスプレイ16のライブビュー画像と重複する範囲も僅かにすぎず、ライブビュー画像との不要な重複表示が避けられる。そして、補正値の表示に邪魔されることなく撮影画像を確認できる。大きな補正値に切換えたいときには、撮影者にとって撮影画像の確認よりも多数の候補からの選択が重視される傾向にあるから、候補となる多数の補正値を同時にモード表示してその要望を叶えている。そのため、ライブビュー画像に重複して表示されるモードの数を意識することなく、撮影者はモードを切換えて撮影できる。
強くタップしたとき、図3(C)では小さな補正値から大きな補正値までの多数の補正値が表示されている。しかしながら、強くタップしたとき、図4(A)に示すように、小さな補正値−0.3、+0.3の表示を省略してもよく、小さな補正値の表示をやめることにより、ライブビュー画像との重複を極力防止できる。また、強くタップすれば、図4(B)に示すように、表示される補正値の差を大きくして粗く表示してもよい。つまり、強くタップしたときは、撮影者が大きな補正を求めていると考えられるため、粗く表示すれば、撮影者の意図を反映した大きな補正値へのモード切換えが可能となる。
なお、補正値をモード表示してから所定時間内にタッチ操作がなければ、モード表示がリセットされる(メニューオフされる)。ここで、「リセット」は、現在表示されているモード表示をキャンセル(消す)ことをいい、設定モードは継続される。これに対して、後述する「初期化」は、現在表示されているモードはもちろん、設定モードもキャンセルして初期のモードまたは全自動モードに戻すことをいう。
所定時間の経過を待たず、タップ以外の操作をデジタルカメラに加えてメニューオフしてもよく、たとえば、撮影者から見て反時計方向にシェークすることによってメニューオフされるようにしてもよく、反時計方向のシェークは後述するように加速度センサ28によって検出される。
実施例における時計方向、反時計方向の「シェーク(shake)」とは、デジタルカメラ10が略撮影光軸方向を中心として撮影者から見て時計方向、反時計方向に勢いよく振られることをいい、シェークでは5Hz程度の周波数の加速度(振動)を生じる。タップによって生じる加速度の周波数は50Hz程度であり、シェークで生じる加速度の周波数はタップで生じるものよりも一桁小さいから、生じる周波数を検出すれば、加えられた動作がタップ、シェークのいずれであるかが中央処理回路14において容易に判定(区別)される。また、タップ、シェークは生じる波形の振幅も大きく異なるから、振幅からものもそれらを区別できる。
また、シェークによらず、モード表示のためのタップとは別のタップによってメニューオフしてもよい。たとえば、デジタルカメラの上面10Uのタップでモード表示(メニューオン)し、上面以外の面のタップ、たとえば、撮影者から見てデジタルカメラの左面(左側面)10L(図2(C)参照)へのタップでメニューオフ(リセット)する構成としてもよい。この左面10Lのタップは、後述するX軸方向の加速度センサ28X(図5(B)参照)で検出される。
タップの強さでなくタップの回数によってモード表示を変えてもよく、たとえば、タップの強さにかかわらずタップの数が増えるとそれに対応して切換えの候補となる補正値の数を増やす構成としてもよい。たとえば、タップの強さにかかわらず、1回タップされると、−0.3、+0.3の2つの補正値が液晶ディスプレイ16の画面上部に左右に分離して表示され、さらに1回タップすると(計2回タップすると)、−0.6、+0.6の2つの補正値が追加されて、−0.3、+0.3、−0.6、+0.6の4つの補正値が表示され、なおも1回タップすると(計3回タップすると)、さらに−1、+1の2つの補正値が追加されて、−0.3、+0.3、−0.6、+0.6、−1、+1の6つの補正値が表示される構成としてもよい(図3(A)〜(C)参照)。タップの数に対応してタップ方向(上から下)と同じ方向(液晶ディスプレイの画面上で上から下)から出現するモードの数が増す構成では、「打ち出の小槌」のような視覚的な演出が一層顕著になる。なお、タップの強さとタップの数とを組み合わせてモード表示を変える構成としてもよい。
モード切換えのための機械的なスイッチによることなくモード切換えが行えるため、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。そして、外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。また、モード切換えのための機械的なスイッチが省略できるため、大きなサイズの液晶ディスプレイ16を採用でき、液晶ディスプレイの大型化によって撮影や再生鑑賞時に見栄えのよいデジタルカメラ10が提供可能となる。
実施例では、操作検出手段28がタップを検出してモード表示する操作面(タップ面)をデジタルカメラ10の上下左右前後の6面のうちの、レリーズスイッチ30aの位置する上面10Uとしているとはいえ、操作面は上面に限定されない。しかしながら、レリーズスイッチ30aのある上面10Uを操作面とすれば、上面をタップする人差し指は、他の指に比較してデジタルカメラの保持に寄与しておらず自由であるため、保持の安定性を損なうことなくタップできる。また、人差し指はレリーズスイッチ30aを操作する指であり、タップとレリーズスイッチの操作とが同一の指で一連の動作のもとで行え、タップでモード表示しタッチでモード切換えした直後に撮影できるため、シャッターチャンスを逃すことなく所望のモードで撮影できる。
図5(A)〜(D)は操作検出手段による加速度(振動)の検出例を示す。たとえば、操作検出手段28は、たとえば、操作検出手段28は、半導体製造工程を利用したMEMS素子からなり、図5(A)に示すように、可動の上電極28U、固定の下電極28Lを組み合わせ、チップ表面に形成された一対の固定の下電極に対し、架橋構造で形成された腕部28Ucを有する可動電極28Uが加速度によって相対的に位置を変えることを利用して構成されている。
このような構成の操作検出手段(加速度センサ)28においては、可動の上電極28Uは、その位置する平面内において加速度の方向に変形し、振れて固定の下電極28Lに対する相対位置が変化し、相対位置の変化(振れ)に対応して上下の電極からの出力波形が変化するから、出力波形から加速度の方向を検出できる。
図5(B)に示すように、撮影レンズ12aの光軸(撮影光軸)と直交する水平方向にX軸、撮影光軸と直交する垂直方向にY軸、撮影光軸と平行な水平方向にZ軸をとり、XYZの三次元において加速度を検出できるように、デジタルカメラ10は3つの操作検出手段(加速度センサ)28を有して構成される。そして、X軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Xはその連結電極28UbがX軸と平行に、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Yは連結電極がY軸と平行に、Z軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Zは連結電極がZ軸と平行になるように配置される。
図5(A)の加速度センサをY軸方向の加速度センサ28Yと仮定し、矢印方向Yのタップがデジタルカメラ10に加えられると、Y軸方向の加速度センサ28Yがそれを検出する。たとえば図6(C)のようなY軸方向での加速度(振動)の波形が出力され、最初に生じた波形の方向がタップの加えられた方向に対応する。また、逆方向の矢印Y’のタップが加えられると、図6(C)の波形に対して上下を反転させた加速度(振動)の波形が出力される(図6(D)参照)。
このように、加速度を検出して波形を出力した加速度センサ28Yと、その加速度センサの出力波形のうちの最初に生じた波形の方向とを検出すれば、その検出結果からタップが、Y軸においてプラスY(+Y)方向に加えられたか、マイナスY(−Y)方向に加えられたか、いいかえれば、デジタルカメラの上面、下面のいずれに加えられたかが判定される。
同様に、X軸、Z軸において加えられたタップの方向(X(+X)、X’(−X)またはZ(+Z)、Z’(−Z))が、波形を出力する加速度センサと、その出力波形(最初に生じた波形の方向)とから判定される。そして、3つの加速度センサ28(28X、28Y、28Z)を配置することにより相反する2方向の3つの組み合わせからなる6方向(+X、−X;+X、−X;+Z、−Z)のタップの方向が判定できる。通常、デジタルカメラ10の外形形状は略6面体であるため、3つの加速度センサ28(28X、28X、28Z)を配置すれば、デジタルカメラ10の6面(上下面、左右面、前後面)に加えられたタップはもれなく判定できる。
たとえば、図2(C)ではレリーズスイッチ30aの位置する面(デジタルカメラの上面)10Uでのタップを考慮しており、この面(操作面)に加えられるタップは加速度センサ28YによってY’(−Y)方向の加速度として検出され、中央処理回路14において判定される。
また、デジタルカメラに加えられた操作によって生じる加速度(振動)の周波数、振幅などが異なるから、操作の種類が判定できる。たとえば、タップであれば50Hz程度の周波数の加速度(振動)が生じ、シェークであれば5Hz程度の周波数の加速度(振動)を生じ、タップ、シェークによって生じる加速度の大きさが一桁程度異なるから、タップ、シェークのいずれの操作がデジタルカメラ10に加えられたかが中央処理回路14において容易に判定される。また、タップがデジタル10を軽く叩くのに対して、シェークはデジタルカメラを強く振るから、その波形の振幅も大きく異なり(タップの振幅は小さく、シェークの振幅が大きい)から、周波数でなく振幅からもタップ、シェークが区別できる。
たとえば図5(B)に示すように、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Yをデジタルカメラ10の左右の側部にそれぞれ配置すれば、左右の加速度センサ28Yで検出された波形の周波数、振幅の大小、および、最初に生じた波形の方向から、撮影レンズの光軸(撮影光軸方向;Y軸方向)を中心として時計方向、反時計方向のいずれの方向に回転されたかが判断できる。つまり、デジタルカメラ10が図5(B)のXY面で略撮影光軸方向を中心として勢いよく振られれば(シェークされれば)、その加速度はY軸方向の加速度センサ28Yで検出され、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサ28Yを左右の側部に設ければ、撮影光軸の回りで時計方向にシェークされたのか反時計方向にシェークされたかが検出、判定できる。
デジタルカメラ10を前後に強く振れば、略X軸方向を中心とした前後方向のシェークとしてZ軸方向の加速度センサ28Zで検出される。
また、XYZの各軸方向の加速度を検出する3種類の加速度センサ28(28X、28Y、28Z)を配置し、加速度センサ28Yを左右に離反して2つ設けることにより、デジタルカメラ10の3次元の動き(傾きも含む)が検出でき、傾き検出手段を省略してもよい。なお、デジタルカメラの左面10Lがタップされれば、生じた加速度が加速度センサ28Xで検出され、検出された波形の周波数、振幅の大小、最初に生じた波形の方向からそのタップが左面のタップであることが判定される。
図6(A)(B)は液晶ディスプレイの概略断面図、(C)はデジタルカメラを把持した状態を示す。図6(A)に示すように、液晶ディスプレイ16が液晶表示素子16a、バックライト16bを有しているのに対して、タッチパネル17は、液晶表示素子の画素ごとに併設された光センサ17aを有し、バックライト16bの光が上方に向けて照射されている。たとえば、撮影者は右手でデジタルカメラ10を把持し(図6(C)参照)、左手の人差し指Fで液晶ディスプレイ16の画面のモード表示をタッチすれば、タッチした指が液晶ディスプレイの画面を覆ってバックライトの光がその指に反射して反射光が光センサ17aに入力される(図6(B)、(C)参照)。そのため、撮影者の指Fで反射されたバックライト16bの光を受光するセンサ17aによってどのモード表示がタッチされたかがタッチパネル17によって検出される。
図7は本発明のデジタルカメラによる撮影制御のフローチャートを示す。まず、S101でパワースイッチ(電源スイッチ)の操作状態を判断(判定)し、パワースイッチが操作されていなければ(オフであれば)終了し、パワースイッチがオンであればS102に進んで撮影モードが判定され、撮影モードでなければS131に分岐する。
S131で再生モードが判断され、再生モードでなければS101に戻り、再生モードであれば、S132でメモリ18に記録されていた撮影画像が選択されて液晶ディスプレイ16に表示(再生)される。再生されると再生を終了するかがS133で判断され、別の画像を再生するのであればS132に戻って再生が繰り返され、再生が終了すればS101に戻る。
S102で撮影モードが判断されれば、S103で被写体の画像が撮像手段12に取込まれ、S104で液晶ディスプレイ16にライブビュー画像(スルー動画像)が表示され、被写体を確認して構図が決定される。そして、S105でデジタルカメラ10の振動、傾きが加速度センサ28で検出され、S106でデジタルカメラ10が撮影のための姿勢に構えられたかが判断される。振動や(水平面または垂直面に対する)傾きがあれば、正しく構えられたとされない。
図8は図7のS106のサブルーチンを示し、まず、S201で横構図かが判断され、横構図でなければS202で縦構図かが判断される。横構図でも縦構図でもなければ誤動作(NG)と判断される。横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとでY軸方向またはX軸方向に振幅が小さく周波数の大きな振動(重力変動)が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと考えて無視し、手ブレとは思われない振動が検出されれば撮影のために構えられていないとして誤動作(NG)と判断される。
振動が手ブレであれば、S204で所定位置のタッチが判断される。撮影のために構えていればデジタルカメラ10が把持され、把持する手の一部(通常、親指)がタッチパネルをタッチするから、タッチパネルのタッチがあれば把持されていると考えられ、所定位置のタッチが検出されれば撮影のための正しい動作(OK)と判断される。S204でタッチが検出されなければ、偶然が重なって横構図または縦構図になった誤動作(NG)と判断される。図8のサブルーチンは一例であり、これに限定されず、たとえば、S203、S204は省略してもよい。しかしながら、誤動作を可能な限り排除するためには、S203、S204のプロセスを省略しないことが好ましい。
S106で正しく構えられたと判定されればS111以降でモード切換えされ、正しく構えられていなければS121に進んでモード切換えなしで撮影される。
なお、動画撮影時は、動画撮影中に振動などで急に静止画になると困るため、動画撮影中は傾きの検出を行わなくてもよく、静止画でも連写中などでは傾きの検出は省エネのため、または、誤動作防止のため、行わなくてもよい。
S111でタップの有無が判定される。タップの方向は、操作検出手段(加速度センサ)28でデジタルカメラ10に生じる加速度(振動)を検出し、その検出結果を中央処理回路14に出力して中央処理回路で判定される。所定の方向から、いいかえれば所定の面(実施例では、デジタルカメラ上面10U)にタップが加えられたとS111で判断されると、その強さ、または、その数に応じて、モードメニューが中央処理回路14に制御されて液晶ディスプレイ16にライブビュー画像と重複して表示される。
S113で液晶ディスプレイ15に表示されたモードへのタッチの有無が判定され、タッチパネル17へのタッチがあれば、液晶ディスプレイ上の表示位置とタッチパネルのタッチ位置とに応じてモード切換えがなされる。つまり、液晶ディスプレイ16のモード表示から選択されたモードに対応する位置でタッチパネルにタッチされると、選択されたモードが設定されてモード切換えがなされてS121に進む。
S113でタッチパネルへのタッチがなければ、S115でモード表示をリセット(メニューオフ)する操作の有無が判定される。メニューオフの操作はモード表示のための操作であるタップ以外の操作とされ、たとえばシェークとされる。シェークによって生じる加速度は加速度センサ28で検出され、検出結果が中央処理回路14に出力されて所定のシェークであるかが判定される。たとえば、反時計方向のシェークがメニューオフの操作とされ、所定のシェークと判定されると、S116で液晶ディスプレイ16に表示されていたメニューモードがリセット(モードオフ)されてS121に進む。
S121で撮影の有無が判定され、S122でレリーズスイッチ30aを操作すれば(レリーズ操作、シャッター操作があれば)選択されて設定されたモードで撮影され、S123で撮影画像は日時情報などとともにメモリ18に記録される。S121で撮影がなされなければS101に戻されて、再び、それ以降のフローが繰り返される。
S106で振動や傾きが検出されて正しく構えられていないと判断されればS121に進み、モード切換えなしで撮影が行われて日時情報などとともに記録される(S121〜S123)。なお、以前のプロセスにおいてモード切換えがすでになされていれば、切換えられたモードで撮影される。
正しく構えられたかを判定するS106において、横構図のための水平姿勢に、または、縦構図のための垂直姿勢に構えられたかを傾き検出手段26で検出してもよい。図9(A)(B)は傾き検出手段による傾きの検出方法の一例を示す。傾き検出手段26は、ホール素子26a、磁石26bを組み合わせ、デジタルカメラ10の傾き(姿勢の変化)に対応した磁石の磁界変化をホール素子が検出するようになっている。すなわち、略ヘの字形状の支持腕部26cが水平配置された軸26dに回動自在に支持され、部分環状の永久磁石26bが支持腕部の先端に保持され、ホール素子26aが磁石の一部と重複する位置に置かれている。
傾けることなくデジタルカメラ10が水平に構えられれば、磁石26bは重量のために水平な軸26dの回りを回動して垂れ下がり、図9(A)に示すように、左右のバランスから磁石の中央がホール素子26aと整列する。図9(B)に示すように、デジタルカメラ10が略撮影光軸方向を中心として傾けられると、磁石26bは回動して磁界の変化が生じ、この変化をホール素子26aが検出する。そして、ホール素子26aの検出信号が中央処理回路14に出力されてデジタルカメラの傾き(姿勢の変化)が判定される。
ホール素子、磁石を組み合わせた上記傾き検出手段は一例であり、手ぶれ検出用のジャイロや水銀スイッチを傾き検出手段としてもよい。また、撮像素子における画像の変化から、デジタルカメラ10の傾きを判定してもよく、この場合は撮像素子が傾き検出手段として機能する。さらに、加速度センサ、角加速度センサを傾き検出手段としてもよい。操作検出手段28を加速度センサとすれば傾きも検出でき、加速度センサ(操作検出手段)が傾き検出手段26を兼ねるから傾き検出手段を省略してもよい。しかしながら、加速度センサ(操作検出手段)28とは別に傾き検出手段26を設ければ、デジタルカメラ10が水平姿勢に、または、垂直姿勢に構えられたかを迅速に検出することができる。
このように、タップ(第1の操作)によって液晶ディスプレイ16にモードを表示し、モードを表示する操作とは種類の異なるタッチ(第2の操作)によってモードを選択してモード切換えがなされている。
上記実施例(実施例1)と同様にデジタルカメラとして具体化された本発明の別実施例(実施例2)に係る撮像装置について以下に説明する。ここで、上記実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例2の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
実施例1ではデジタルカメラ上面10Uへのタップによって液晶ディスプレイ16にモードを表示させている(メニューオン)のに対して、実施例2ではデジタルカメラをシェークする(強く振る)ことによってモード表示させている点で異なる。
図10(A)〜(C)は反時計方向、タッチ、時計方向へのシェークの態様、図11はシェークしたとき液晶ディスプレイの画面を示す。
デジタルカメラ10に加えられる操作が、タップでなくシェークであれば、時計方向のシェークと、反時計方向のシェークの2つに大別できるとともに、それぞれの方向のシェークをタップの場合と同様にその強さによっても分類でき、操作を細分化して使い分けることができる。 たとえば、反時計方向のシェーク(図10(A)参照)でモードメニューを表示し(モードオン)、時計方向のシェーク(図10(C)参照)でモード表示をリセット(モードオフ)というようにシェークの方向成分に異なる機能(オンオフ機能)を付与でき、シェークによってモード表示を制御できる。
また、モードを表示するシェーク(反時計方向のシェーク)において、強くシェークすると、表示されるモードの数が増える構成とすることもできる。たとえば、反時計方向に軽くシェークすると(軽く振ると)、露出補正の2つのモード(補正値;−0.3、+0.3)と、画像サイズのモードに1つのモード(携帯サイズ)とが液晶ディスプレイ16の右端から画面に現れて表示される(図11(A)参照)。これに対して、同じ反時計方向に強くシェークすれば、露出補正、画像サイズのいずれのモードにおいても表示されるモードの数が増し、露出補正では4つのモード(−0.3、+0.3、−0.6、+0.6)、画像サイズでは2つのモード(携帯サイズ、TVサイズ)が表示される。たとえば、画像サイズの携帯サイズでは画素数の小さな640x480、TVではハイビジョンTVのために画素数の大きな1920x1080の画像サイズとされる。
反時計方向のシェークによってモードが液晶ディスプレイ16の右端から画面に現れており、シェークの方向(反時計方向)とモードの出現する方向(右端から左端に)とが対応している。このようにシェーク方向(操作方向)とモードの出現方向を対応させることにより、強くシェークすればするほどモードが「打ち出の小槌」のように出現する視覚的な演出でモード表示できる。
シェークによってモード表示して表示されたモードメニューからモードを選択してそのモードに対応する位置で図10(B)に示すようにタッチパネルをタッチすることにより、モード切換えできる。モード切換えがなされて、モード表示が不要となれば、逆方向(時計方向)にシェークして表示されているモードメニューがリセットされる。
図11(A)(B)においては、露出補正だけでなく画像サイズも表示され、2つのモードメニュー(項目)が同一画面に表示されている。このように、複数の項目、たとえば、露出補正、画像サイズを同一画面に表示すれば、露出補正におけるモード変換、画像サイズにおけるモード変換が同一の画面表示から同時に行え、広範なモード切換えが迅速に行える。また、複数の項目について一度に表示した中からタッチで選択するため、撮影者が項目を選ぶ手間が省かれ、少ない操作で確実な設定が可能となる。
シェークによって複数の補正値が切換えの対象(候補)として液晶ディスプレイ16の画面にモード表示され、モード表示されたいずれかの補正値を選択して対応する位置でタッチパネル17をタッチすれば、タッチされた補正値に露出が補正され、その露出補正での撮影が可能となる。
そして、デジタルカメラ10を把持してシェークするとともに、右手の親指でタッチパネル17をタッチできるから、デジタルカメラ10を把持した右手だけの片手操作でモード切換えできる。シェーク、タッチという異なる種類の操作でモード表示、モード選択、切換えをしているため、モード表示、モード選択、切換えの操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えの操作を誤りなく行える。
また、軽くシェークすればモード表示される補正値の数も少なく、小さな補正値しか表示されず、強くシェークすることによって表示される補正値の数が増えて大きな補正値も表示される。そして、小さい補正をしたければ軽くシェークし、大きな補正をしたければ強くシェークすればよく、補正値の大小とシェークの強さとが対応するため、直感的な操作のもとでモード切換えが可能となる。
また、小さな補正値への切換えにおいては、切換えの候補としてモード表示される補正値の数も少なく、液晶ディスプレイ16のライブビュー画像と重複する範囲も僅かにすぎず、ライブビュー画像との不要な重複表示が避けられる。そして、補正値の表示に邪魔されることなく撮影画像を確認できる。大きな補正値に切換えたいときには、撮影者にとって撮影画像の確認よりも多数の候補からの選択が重視される傾向にあるから、候補となる多数の補正値を同時にモード表示してその要望を叶えている。そのため、ライブビュー画像に重複して表示されるモードの数を意識することなく、撮影者はモードを切換えて撮影できる。もちろん、被写体の画像を遮らない範囲の狭いエリアで補正量の大きな値、または粗い値から選択できるようにしてもよい。
モード切換えのための機械的なスイッチによることなくモード切換えが行えるため、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。また、外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。モード切換えのための機械的なスイッチが省略できるため、液晶ディスプレイ16が大型化でき、撮影や再生鑑賞時に見栄えのよいデジタルカメラ10が得られる。
図12は本発明の実施例2に係るデジタルカメラによる撮影制御のフローチャートを示す。図12の実施例2のフローチャートと図7に示す実施例1のフローチャートとの相違は、実施例1のS111のタップの有無が実施例2ではシェークの有無となり(S111b)、S112のタップの強さ、回数によるメニュー表示が方向と強さによるメニュー表示(S112b)となる点にあり、それ以外は共通している。
図12のフローチャートについて簡単に述べると、まず、S101でパワースイッチの操作状態を判定し、パワースイッチが操作されていなければ終了し、パワースイッチがオンであればS102に進んで撮影モードが判定され、撮影モードでなければS131に分岐して再生モードとなるが、再生モードに関するS131〜S133は省略する。
S102で撮影モードが判定されると、S103で被写体の画像が取込まれ、S104で液晶ディスプレイ16にライブビュー画像が表示され、被写体が確認されて構図が決定される。そして、S105でデジタルカメラ10の振動、傾きが検出され、S106でデジタルカメラ10が撮影のための姿勢に構えられたかが判定される。S106のサブルーチンを示す図8の説明は省略する。S106で正しく構えられたと判定されればS111bに進んでモード切換え可能となり、正しく構えられていなければS121に進んで撮影の有無が判断され、モード切換えなしで(以前のプロセスでモード切換えがなされていればそのモードで)撮影が行われ、撮影画像は日時情報などとともにメモリ18に記録される(S121〜123)。S121で撮影がなされなければS101に戻されて、再び、それ以降のフローが繰り返される。
S111bでシェークの有無が判定される。シェークで生じる周波数はタップで生じるものと1桁異なるから、加えられた操作がタップか、シェークかは生じた加速度を加速度センサ28で検出し、その検出結果を中央処理回路14に出力して中央処理回路で判定される。S111bでシェークと判定されれば、シェークの方向、およびその強さが加速度センサ28で検出され、中央処理回路14で判定される。そして、所定方向、たとえば、反時計方向のシェークであれば、その強さに応じて、モードメニューが中央処理回路14に制御されてS112bで液晶ディスプレイ16に表示される。たとえば、反時計方向の強いシェークであれば図11(A)に示すモードメニューが、弱いシェークであれば図11(B)に示すモードメニューが液晶ディスプレイ16に表示される。
S113で液晶ディスプレイ15に表示されたモードへのタッチの有無が判定され、タッチがあれば、S114でタッチパネル17のタッチ位置と液晶ディスプレイ上の表示位置に応じてモード切換えがなされ、その切換えられたモードで撮影、記録される(S121〜S123)。S111bでシェークがなければ、または、S113でタッチがなければ、S106で正しく構えられないと判定された場合と同様に、モード切換えなしで撮影され日付とともに記録される(S121〜S123)。
この実施例2においては、シェーク(第1の操作)によって液晶ディスプレイ16に複数の候補モードを表示し、モードを表示する操作とは種類の異なるタッチ(第2の操作)によって択一的にモードを選択してモード切換えがなされている。
実施例1、2と同様にデジタルカメラとして具体化された本発明の他の実施例(実施例3)に係る撮像装置について以下に説明する。ここで、基本となる上記実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例3の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1、2と異なる構成を主として説明する。
実施例3では、デジタルカメラをシェークすることによってモード表示し、表示されているモードをレリーズ操作(シャッター操作)によって選択(確定)してモード切換えしている点で実施例1と異なる。また、実施例3では、モード切換えがシャッター操作によってされるため、モードの表示位置がレリーズスイッチに関連付けられている。
図13(A)〜(D)は、反時計方向へのシェーク、シャッター操作、時計方向へのシェークの態様、図14(A)〜(D)はシェークしたとき液晶ディスプレイの画面を示す。実施例3では、シェークによって初期モードからモード切換えされて特定の位置に表示され、逆方向のシェークで初期モードに切換え可能とされ、シェークの強さによって異なるモードが表示されるようになっている。
すなわち、反時計方向にシェークすると、液晶ディスプレイ16に初期モードからモード切換えされ、たとえば、図13(A)に示すように反時計方向に軽くシェークすると、初期モードの静止画モードから連写モードに切換えられて表示され(図14(A)参照)、図13(B)に示すように反時計方向に強くシェークすると初期モードの静止画モードから)動画モードに切換えられて表示される(図14(B)参照)。ここで、モード表示の位置はデジタルカメラ上面10Uのレリーズスイッチ30aのすぐ下に特定され、モード16aとともに、レリーズ操作方向(レリーズスイッチの操作方向)を示すマーク、たとえば、三角形のマーク(矢印)16bがレリーズスイッチの直下でモードの上において液晶ディスプレイ16に表示されている。
このように、三角形マーク16bの示す方向はレリーズスイッチ30aの操作方向(押込み方向)と一致するとともに、その示す方向には切換えられるモード(軽くシェークしたときは連写モード、強くシェークしたときは動画モード)が表示されている。そして、三角形マークの示す方向である下方にレリーズスイッチを操作すれば(押込めば;図13(C)参照)、三角形マークで示すモード(連写、動画モード)に静止画モードから切換えられて撮影がなされる。そして、レリーズスイッチ30aの操作方向に切換えられるモードが表示されているため、レリーズスイッチの操作によって実行されるモードが視覚的に一目で認識されている。そのため、意図しないモードでの撮影が避けられる。そして、スイッチ操作とモードとが感覚的に一致し、迷うことなく撮影が行える。
図14(B)の動画モードにおいてレリーズ操作(シャッター操作)すれば、「動画撮影中」という現在のモード(切換えられたモード)16cが表示されるとともに、(次の)レリーズ操作で実施される(切換えられる)モード16aである「終了」が表示されて、レリーズスイッチが動画終了スイッチとなることを一目で認識できる。このように、実施中のモード16cと、レリーズ操作(シャッター操作)で実施される(切換えられる)モード16aとを液晶ディスプレイ16に同時に表示することによって、切換えられるモードが視覚的に一目で認識でき、使い勝手が改善される。
軽くシェークされると連写モードに、強くシェークされると動画モードに静止画モードから切換える構成とすれば、連写よりも動画においては撮影時間や必要な記録容量が増すから、操作の強さ(シェークの強さ)と結果の大小(撮影時間などの大小)とが対応し、操作とそれによる効果とが感覚的に一致する。そのため、モード切換えのための操作(強い操作か、弱い操作か)が自然に認識され、モードに対応する操作を正確に行うことができる。
逆方向にシェークすればモード表示を初期モードに戻すことができ、図13(D)のように時計方向にシェークすれば、モードが初期化され、初期モードの静止画モード16aがマーク16bを介在してレリーズスイッチ30aの直下に表示される(図14(D)参照)。
なお、モードに順位を設け、軽くシェークするたびに1つずつ次のモードに、強くシェークすると2つずつ次のモードにそれぞれ切換えられ、逆方向に軽くシェークすると1つずつ前のモードに、逆方向に強くシェークすると2つずつ前のモードに戻される構成としてもよい。たとえば、静止画、連写、動画という3つのモード間で、静止画(初期設定)→連写→動画と順位を付け、時計方向、反時計方向のいずれかの方向、たとえば、反時計方向に軽くシェークすると、静止画モードから連写モードに、反時計方向にもう一度軽くシェークすると連写モードから動画モードに、逆方向である時計方向に軽くシェークすると、動画モードから連写モードに、時計方向にもう一度軽くシェークすると、連写モードから静止画モードに戻してもよい。また、2つずつ進退する場合には、たとえば、反時計方向に強くシェークすると、静止画モードから(連写モードを飛ばして)動画モードに切換えられ、時計方向に強くシェークすると、動画モードから(連写モードを飛ばして)静止画モードに戻される。
この1つずつ、または2つずつモードを進め、または戻すモード切換えは、切換えの対象となるモード数の多いモードメニューにおいて特に効果がある。たとえば、プログラムオート(シャッターボタンを押すだけで中央処理回路が最適と判断した条件で撮影する)、ポートレート撮影(人物の撮影に適する)、夜景(ライトアップされた建物など夜景の撮影に適する)、スナップ撮影(人物を風景とともに撮影するのに適する)、風景(遠い風景を撮影するに適する)、ビーチ・スノー(海岸や雪山などの撮影に適する)、パーティショット(ストロボ光が遠くまで届き、屋内での撮影に適する)、セルフポートレート(セルフタイマーを利用して自分を撮るのに適する)などの撮影モードが用意されたメニューモードにおいては、初期設定のプログラムオートからそれぞれの撮影モードへのモード切換えが迅速に行える。
途中を飛ばして進退する場合において、一度に進退するモードの数は2つに限定されず、たとえば3つずつモードを進め、戻してもよい。また、進むときと戻るときの数を一致させる必要はなく、たとえば、1つずつ進んで2つずつ戻る構成としてもよい。さらに戻すとき、一度のシェークで途中をすべて飛ばして初期設定に直接戻る構成としてもよい。
シェークとして略撮影光軸方向を中心として時計方向、反時計方向に勢いよく振られたものを考慮しているが、異なる種類のシェーク、たとえば、撮影光軸と平行な水平方向のZ軸(図5(B)参照)方向を中心として前後方向に勢いよく振られた別の種類のシェーク(前後方向のシェーク)と使いわけてもよい。たとえば、略撮影光軸を中心としたシェークでモードを進め、前後方向(Z軸方向)のシェークで1つずつ戻したり、初期設定のモードに直接戻す構成としてもよい。逆に、前後方向(Z軸方向)のシェークでモードを表示し、略撮影光軸を中心としたシェークで戻してもよい。
この実施例3ではタップ、タッチがいずれもなく、タッチパネルのない構成においても応用できる。しかしながら、たとえば、タップ、タッチでモード表示を初期化したり、メニューモードを1つずつ戻して表示してもよい。
1つずつ、または2つずつモードを進め、または戻すモード切換えする技術思想は実施例1、2においても採用できることはいうまでもない。また、後述する実施例4にも採用できる。
このように、シェークによって液晶ディスプレイ16にモードを表示し、レリーズスイッチを操作すれば(レリーズ操作、シャッター操作)モードを選択して切換えることができる。そして、タップの強さに応じて切換えの対象(候補)となるモードを変えることによって種々なモードを表示でき、表示された多数のモードから選択して広範なモード切換えが迅速に行える。 また、レリーズスイッチの操作がモードの確定(選択)、切換えのための操作を兼ねるため、モードの確定(選択)、切換えのための独立した操作が不要となり、レリーズスイッチを操作するだけで(シャッター操作だけで)、所望のモードで撮影が行える。
そして、デジタルカメラ10を把持した右手の人差し指でデジタルカメラの上面10Uをタップできるとともに、右手の親指でタッチパネル17をタッチできるから、デジタルカメラ10を把持した右手だけの片手操作でモード切換えできる。 タップ、タッチという異なる種類の操作でモード表示、モード選択、切換えをしているため、モード表示、モード選択、切換えの操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えの操作を誤りなく行える。
このように、強くシェークすれば途中のモードメニューを飛ばしてモード表示する構成とすれば、1つずつ順番に表示したければ軽くシェークし、途中を飛ばして表示したければ強くシェークすればよく、モード表示の進み具合とシェークの強さとが対応するため、直感的な操作のもとでモード切換えが可能となる。途中の表示を飛ばすことにより、モード切換えが迅速に行える。
モード切換えのための機械的なスイッチによることなくモード切換えが行えるため、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。また、外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。モード切換えのための機械的なスイッチが省略できるため、大きなサイズの液晶ディスプレイ16を採用でき、液晶ディスプレイの大型化によって撮影や再生鑑賞時に見栄えのよいデジタルカメラ10が提供可能となる。
図15は本発明の実施例3に係るデジタルカメラによる撮影制御のフローチャートを示す。S101でパワースイッチ(電源スイッチ)の操作状態を判定し、パワースイッチが操作されていなければ(オフであれば)終了し、パワースイッチがオンであればS102で撮影モードが判定され、撮影モードでなければS131に分岐する。
S131で再生モードが判定され、再生モードでなければS101に戻り、再生モードであれば、S132でメモリ18に記録されていた撮影画像が選択されて液晶ディスプレイ16に表示(再生)される。再生されると再生を終了するかがS133で判定され、再生を終了せず別の画像を再生するのであればS132に戻って再生が繰り返され、再生が終了すればS101に戻る。
S102で撮影モードが判定されれば、S103で被写体の画像が取込まれ、S104で液晶ディスプレイ16にライブビュー画像が表示され、被写体を確認し、構図が決定される。そして、S105でデジタルカメラ10の振動、傾きが加速度センサ28で検出され、前後に強い振動であるかがS161で判定され、前後に強い振動であれば、それまでのモードが初期化されて初期設定のモードに切換えられる。前後に強い振動でなければ、S163でデジタルカメラ10が撮影のための姿勢に構えられたかが判定される。ここでは、前後に強く振られた振動(前後方向のシェーク)を加速度センサ26Z(図5(B)参照)が検出して中央処理回路14が前後方向のシェークと判定すると、現在のモード表示をリセットして初期化することとしている。
撮影のために構えられたかは、図8のサブルーチンで示すように、S201で横構図かが判断され、横構図でなければS202で縦構図かが判断され、横構図でも縦構図でもなければ誤動作(NG)と判定される。横構図または縦構図であればS203で所定時間、たとえば1秒間での振動が判断される。横構図、縦構図のもとでY軸方向またはX軸方向に振幅が小さく周波数の大きな振動(重力変動)が検出されれば、撮影のために構えているときの手ブレと判断して無視し、撮影のための正しい動作(OK)と判断され、手ブレがなければ、正しく構えられていないとして誤動作(NG)と判定される。
横構図、縦構図のもとでの振動が構えているときの手ブレと判断されれば、S204で所定位置のタッチが判断される。撮影のために構えていればデジタルカメラ10が把持されていると考えられ、タッチパネルのタッチがあれば把持されていると判定され、所定位置のタッチがタッチパネル17によって検出されれば撮影のための正しい動作(OK)と判断される。S204でタッチが検出されなければ、偶然が重なって横構図または縦構図になった誤動作(NG)と判断される。
S163で撮影のために構えられたと判定されれば、S164でシェークの有無が判断され、シェークがあればシェークによって生じた加速度(重力加速度)からその方向、強さが判定され、所定の方向(たとえば、反時計方向)のシェークであればその強さに応じて、S165で液晶ディスプレイ16の特定の位置(たとえば、レリーズスイッチ30aの直下)にモードメニューが表示される。たとえば、反時計方向の弱いシェークであれば連写モードが、反時計方向の強いシェークであれば動画モードが、レリーズの操作方向(押し下げ方向)を介在してレリーズスイッチ30aの直下で液晶ディスプレイ16に表示される(図14(A)(B)参照)。
S162でモードが初期化されたり、S163で撮影のために構えられなかったり、S164でシェークがなければ、S141に進んで撮影の有無が判定される。レリーズスイッチ30aを押してスイッチ操作を行えば、レリーズスイッチの直下でのモード表示が連写かどうかがS143で判断され、連写のモードであれば、S143で連写モードで撮影されてその撮影画像はS147で日時情報などとともにメモリ18に記録される。S141で撮影がなされなければS101に戻されて、再び、それ以降のフローが繰り返される。
S142で連写の表示がなければ、S144でレリーズスイッチの直下に動画の表示があるかが判断され、動画モードの表示があれば、S145で動画が撮影されてその撮影画像はS147で日時情報などとともにメモリ18に記録される。S144で動画の表示がなければ、S143で静止画が撮影されて撮影画像はS147で日時情報などとともにメモリ18に記録される。S147で連写、動画、静止画の撮影がなされて記録されると、S101に戻ってフローが繰り返され、S161で前後のシェークがあれば連写、動画のモードが初期化される。
この実施例3においては、シェーク(第1の操作)によって液晶ディスプレイ16にモードを表示し、モードを表示する操作とは種類の異なるシャッター操作(レリーズ操作;第2の操作)によってモードを選択してモード切換えがなされている。
上記の実施例1〜3で述べたタップ、タッチ、シェークを組み合わせれば複雑なモード切換えも可能となり、タップ、タッチ、シェーク、シャッター操作(レリーズ操作)を組み合わせたものを実施例4として以下に説明する。この実施例4においても、撮像装置は上記実施例(実施例1〜3)と同様にデジタルカメラとして具体化され、基本となる上記実施例1の構成部材と同じ機能を有する実施例4の対応する構成部材には同じ参照番号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
図16(A)〜(D)はタップ、タッチ、反時計方向、時計方向へのシェークなどデジタルカメラに加えられる操作の態様、図17(A)(B)、図18(A)〜(C)はタップまたはシェークしたとき液晶ディスプレイの画面を示す。
たとえば、図16(A)に示すようにデジタルカメラ上面10Uをタップすると、モードメニューがライブビュー画像に重複して液晶ディスプレイ16の画面上部に表示され、表示されるモードメニューはタップの強さによって異なり、強くタップすればするほど多くのモードメニューが表示される。たとえば、軽くタッチすると1つのモードメニューが、強くタップすると2つのモードメニューが表示される(図17(A)(B)参照)。 タップの強さでなく、タップの数に対応して表示されるモードメニューの数を増やす構成としてもよい。
表示されるモードメニューは上位概念のモードメニューであり、図16(B)に示すように(タッチパネルを)タッチしてモードを選択してから、シェークすると下位概念のモードに切換えられる。シェークでは時計方向、反時計方向のシェークが考えられるから、強さだけでなく、その方向からも使い分けることができる。たとえば、強くタップして表示された2つのモード(撮影切換え、露出補正)のうち、露出補正をタッチして露出補正モードを選択する。それから、シェークすれば、シェークの方向、強さに応じて下位概念のモードメニューが適宜表示される。たとえば、シェークの方向に応じて、反時計方向のシェークではプラスのモード(補正値)16aが、時計方向ではマイナスのモード(補正値)がレリーズ操作方向を示すマーク、たとえば、三角形のマーク(矢印)16bとともに液晶ディスプレイ16の画面上部に表示され、強くシェークするほど大きな値が表示される。なお、数値だけのモードではどのモードであるかが一見しただけではわかり難いため、その上位概念のモード16a’である「補正露出」が下位概念のモード16aに併せて表示される。
つまり、図16(C)に細い矢印S11で示すように反時計方向に軽くシェークすれば、上位概念の露出補正16a’とマーク付の下位概念の補正値のうちの小さなマイナスの補正値(−0.3)16aとがとともに液晶ディスプレイ16にライブビュー画像と重複して表示される(図18(A)参照)。また、図16(C)に太い矢印S12で示すように同じ反時計方向に強くシェークすれば、大きなマイナスの補正値(−1.0)16aがマーク付で上位概念の露出補正16a’とともに表示される(図18(B)参照)。タップは上から下に向けてなされており、タップ方向(上から下)に対応して液晶ディスプレイ10の画面上で上から下に、選択されるべきモードが湧き出るように出現しており、タップ方向(上から下)とモードの出現方向(上から下)を一致させることにより、強くタップすればするほどタップした位置からモードが「打ち出の小槌」のように出現する視覚的な演出でモード表示できる。
マイナスの補正値に切換わる反時計方向とは逆方向の時計方向にシェークすれば、シェークの強さに応じたプラスの補正値が図18(A)(B)と同様に表示される。つまり、図16(C)に細い矢印S21で示すように時計方向も軽くシェークすれば、小さなプラスの補正値(+0.3)16aがマーク付で上位概念の露出補正16a’とともに表示され(図18(C)参照)、細い矢印S22で示すように時計方向に強くシェークすれば、図示しないが、大きなプラスの補正値(+1.0)16a’が表示される。
実施例4においては、タップ(第1の操作)によって液晶ディスプレイ16に上位概念のモードメニューを表示し、モードを表示する操作とは種類の異なるタッチ(第2の操作)によってモードメニューからモード(上位概念のモード)を選択し、シェーク(第3の操作)によって下位概念のモードメニューを表示し、レリーズ操作(シャッター操作;第4の操作)によってモードを選択してモード切換えがなされている。そして、タップ、タッチ、シェーク、シャッター操作(レリーズ操作)の4種類の操作を組み合わせることによって、多数の上位概念のモードメニューからその下位概念への切換え、選択が迅速に行え、広範なモード切換えが迅速、効果的に行える。
タップによって上位概念を、シェークによって下位概念をモード表示する代わりに、シェークによって上位概念を、タップによって下位概念をモード表示してもよい。
デジタルカメラ10を把持した右手の人差し指でタップ、シャッター操作ができるとともに、右手の親指でタッチパネル17をタッチでき、把持したままシェークされ、タップ、タッチ、シェーク、シャッター操作(レリーズ操作)の4種類の操作は、いずれもデジタルカメラ10を把持したままで行えるから、広範なモード切換えが片手操作で行える。
上位概念のモード表示をタップで、モード選択、切換えをタッチで、下位概念のモード表示をシェークで、モード選択、切換えをシャッター操作という異なる種類の操作で上位概念、下位概念でのモード表示、モード選択、切換えをしているため、上位概念でのモード表示、モード選択、切換え、下位概念でのモード表示、モード選択、切換えの操作が感覚的に区別でき、上位概念、下位概念でのモード表示、モード選択、切換えの操作を誤りなく行える。
モード表示をタップで行っているため、タップの強さ、数によって表示されるモードメニューを切換えることができる。そのため、強くタップしたり、タップの数を多くすれば、切換えの候補としてモード表示されるモードの数を多くすることができ、表示されるモードの数と、タップの強さ、数とが対応するため、直感的な操作のもとでモード表示できる。モード表示をシェークで行えば、シェークの強さによって表示されるモードメニューを切換えることができる。そのため、強くシェークすれば、切換えの候補としてモード表示されるモードの数を多くすることができ、表示されるモードの数と、シェークの強さとが対応するため、直感的な操作のもとでモード表示できる。
また、表示されるモードの数を少なくして液晶ディスプレイ16のライブビュー画像と重複範囲を少なくすれば、ライブビュー画像との不要な重複表示が避けられ、モード表示に邪魔されることなく撮影画像を確認できる。
モード切換えのための機械的なスイッチによることなくモード切換えが行えるため、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。また、外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。モード切換えのための機械的なスイッチが省略できるため、液晶ディスプレイ16が大型化でき、撮影や再生鑑賞時に見栄えのよいデジタルカメラ10が得られる。
本発明の実施例4に係るデジタルカメラによる撮影制御のフローチャートを図19に示す。まず、S501でタップの有無が判断され、所定のタップ、たとえば、デジタルカメラ上面10UのタップがなければS507に分岐するし、タップがあればS502で上位概念のモードが液晶ディスプレイ16の画面にライブビュー画像と重複して画面上部に表示される。タップの強度に応じて表示されるモードの数は異なり、強くタップすれば1つのモードが、強くタップすれば複数の、たとえば2つのモードが表示される(図17(A)(B)参照)。表示されたモードの位置でタッチパネルのタッチの有無がS503で判断され、タッチがあればそのモードがS504で選択され、タッチがなくモード選択がなければS507に分岐する。
タッチがあればS505で上下方向のシェーク(略撮影光軸中心の時計方向または反時計方向のシェーク)の有無が判断され、上下方向のシェークがあれば、S506でシェークの方向と強度に応じて(選択された)上位概念のモードの下位概念のモード表示に切換えられる。たとえば、上位概念のモードとして露出補正のように数値(補正値)に関するモードが選択されれば、シェークの方向に応じてプラス、マイナスのいずれかの補正値が下位概念として表示され、表示される補正値の数もシェークの強さによって異なり、強いシェークであれば表示される補正値の数が増す。下位概念がプラス、マイナスのような相反する概念のモードでなければ、シェークの方向にかかわらず同じ下位概念のモードが表示され、表示されるモードの数はシェークの強さに応じて増加する。
前後に強い振動の有無がS507で判定され、たとえば、前方または後方に強く振って(前後にシェークして)前後に強い振動が検出、判定されれば、S508でモードを初期化して終了し、前後に強い振動がなければ、リセットされることなく終了する。
種々のモードを設定している途中で、前に設定したモードを変更したくなることがあり、このような場合にモード変更を容易に行える構成を変形例として以下を示す。図20は設定したモードの順序を示し、たとえば、(1)撮影モードで動画を設定し、(2)露出補正で補正値−0.3を設定し、(3)画像サイズで携帯サイズに設定したとき、すでに設定した動画モードを静止画モードに変更したくなることがある。このような場合、すでに設定した露出補正、画像サイズのモードをリセットすることなく、動画モードをモードに切換え可能であることが好ましい。
図21(A)〜(C)はリセットのための液晶ディスプレイの表示を示し、タップによってリセットモードにデジタルカメラ10の画面表示を切換えるとよい。たとえば、切換えのためのモードを表示するためのデジタルカメラ上面10Uへのタップでなく、デジタルカメラの左側面10Lをタップしてまずメニューオフする。メニューオフしてから、さらに左側面をタップすると、タップの強さによって異なるリセットモードが表示され、たとえば、左側面を軽くタップすると最後の設定をリセットする旨のモードが表示される。また、メニューオフしてから強くも弱くもない中間の力でタップすれば、「最後の設定リセット」に加えて「その前の設定リセット」のモードが表示され、強くタップすれば、「最後の設定リセット」「その前の設定リセット」「さらに前の設定リセット」という3つのモードが表示される。そして、表示されたモードをタッチすれば、そのモードがリセットされる。
このように、タップの強さによって異なるリセットモードを表示すれば、中間のモードをリセットすることなく、目的のモードに直接行き着いてそのモードだけをリセットしてそのモードの下位概念のモード切換えが行える。また、強くタップされればされるほど以前に設定されたタップが表示されてリセット可能として、タップの強さとリセットされる設定とを関連付けているため、リセットすべき設定の前後からタップの強さが推測され、リセットすべき設定のモードに迅速に行き着くことができる。この変形例においては、リセットは初期化と明確に区別され、現在表示されているモードをキャンセル(消す)ことをいう。
図22(A)(B)は前後方向へのシェーク、およびそのときの液晶ディスプレイの画面を示す。上記実施例2〜4では、略撮影光軸を中心としたシェークでモードを表示している。しかしながら、略撮影光軸を中心としたシェークの代わりに図22(A)に示すような前後方向のシェークでモードを表示してもよい。前後方向のシェークにおいては、撮影光軸(Z軸)と水平方向で直交するX軸(図5(B)参照)を中心して前後に強く振られ、前後方向のシェークは加速度センサ28Zによって検出される。
前後方向のシェークにおいては、そのシェークの方向(前後方向)に対応して、図22(B)に示すように、液晶ディスプレイ16の画面上でその上下から湧き出るように出現して、強くシェークすればするほど出現するモードの数は増し、特に、液晶ディスプレイ16の画面の奥から現れて散らばったような演出ができ、視覚的な演出でモード表示されるからさらに効果的に表示できる。
通常、被写体が中央に位置するようにデジタルカメラ10が構えられ、ライブビュー画像の上下に被写体が位置しないから、上下に分離してモードを表示すれば、モード表示に邪魔されることなく撮影画像を確認できる。そのため、操作方向とモードの出現方向とを対応させて「打ち出の小槌」のように出現して連続して表示するモード表示に代えて、タップ、略撮影光軸を中心としたシェークでモード表示するときにおいても、上下に分離してモードを表示して、撮影画像の確認を容易に行えるようにしてもよい。また、操作方向、モードの出現方向を対応させて連続して表示するモード表示と、上下に分離してモード表示とを選択する構成としてもよい。
上記のように本発明によれば、デジタルカメラ(撮影装置)に加えられたタップ、シェークなどの第1の操作に応じて液晶ディスプレイ(表示手段)にモードメニューを表示し、タッチ、シャッター操作などの第2の操作に応じて、表示されているモードメニューからモードを選択してモードを切換えており、この構成によれば、広範囲のモード変更が行える、また、シェーク、タップ、タッチ、シャッター操作はいずれもデジタルカメラを把持する手で操作できるから、モード切換えが片手で迅速、容易に行なえる。モード切換えが迅速、容易に行なえるため、最適の条件でシャッターチャンスを逃すことなく撮影できる。
モード切換えのための機械的なスイッチによることなくモード切換えが行えるため、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。また、外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。モード切換えのための機械的なスイッチが省略できるため、表示手段が大型化でき、撮影や再生鑑賞時に見栄えのよい撮像装置が得られる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、上記実施例においては、レリーズスイッチ30aのあるデジタルカメラの上面10Uを操作面とし、操作検出手段28が上面10Uへのタップを検出するとモード切換えがなされる構成となっている。しかし、有効なタップを検出する面(操作面)はデジタルカメラ10の上面に限定されず、(水平に位置したときのデジタルカメラの)右面、左面、下面、前面、背面でもよい。さらに、操作面は1つの面に限定されず、複数の面を操作面としてもよい。
液晶ディスプレイに表示されたモードメニューにおけるモードの組み合わせ、配列などは例示であり、実施例で図示したものに限定されない。図7、図8、図12、図15、図19に本発明の撮影におけるフローチャート、サブルーチンを示したがこれらは一例にすぎず、これらに限定されない。
液晶ディスプレイ(表示手段)16を撮像装置10の背面でなく側面に揺動可能に設け、側面からだけでなく、液晶ディスプレイを前後に揺動して背面、前面(被写体側)からライブビュー画像を観察可能としてもよい。実施例1〜4、変形例で例示した構成、技術思想などを適宜組み合わせてもよい。実施例ではデジタルカメラとして撮像装置を具体化しているが、本発明の対象となる撮像装置はデジタルカメラに限定されず、たとえば、デジタルビデオカメラはもちろん、デジタルカメラの機能を持つ携帯電話、デジタルカメラ付携帯端末なども本発明でいう撮像装置に含まれる。
〔付記〕
本発明の実施態様により、以下のような構成の発明を得ることができる。
(1)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置に加えられた第1の操作の強さに応じて表示手段に選択候補となるモードメニューを表示し、
表示手段の特定位置を判定するために当該撮影装置加えられた第2の操作に応じて、表示されているモードメニューからモードを選択してモードを切換える撮像装置のモード切換え方法。
(2)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置に加えられた第1の操作の強さに応じて表示手段に選択候補となるモードメニューを表示し、
表示手段の特定位置を判定するために当該撮影装置に加えられた第2の操作に応じて、表示されているモードメニューからモードを選択してモードを切換え、
当該撮影装置に加えられた第3−1の操作に応じて、表示されているモードメニューをリセットまたは初期化する撮像装置のモード切換え方法。
(3)第2の操作は第1の操作と異なる種類の操作である上記(1)または(2)記載の撮像装置のモード切換え方法。
(4)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置の所定面をタップすることによって表示手段にモードメニューを表示し、
表示手段の画面表面に設けたタッチパネルをタッチすることによって、表示されているモードメニューからモードを選択してモードを切換える撮像装置のモード切換え方法。
(5)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置をシェークすることによって表示手段にモードメニューを表示し、
表示手段の画面表面に設けたタッチパネルをタッチすることによって、表示されているモードメニューからモードを選択してモードを切換える撮像装置のモード切換え方法。
(6)モードメニューを表示するためのシェークは、当該撮像装置の略撮影光軸を中心とした時計方向、反時計方向のいずれかの方向のシェークであり、
逆方向のシェークによって、表示されているモードメニューをリセットまたは初期化する上記(5)記載の撮像装置のモード切換え方法。
(7)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置をシェークすることによって、表示手段に所定の順序で1つのモードを表示し、
レリーズスイッチの操作によって、表示されているモードを確定してモード切換えする撮像装置のモード切換え方法。
(8)モードメニューを表示するためのシェークは、当該撮像装置の略撮影光軸を中心とした時計方向、反時計方向のいずれかの方向のシェークであり、
逆方向のシェークによってモード表示を初期化する上記(7)記載の撮像装置のモード切換え方法。
(9)撮影される画像の表示される表示手段を備えた撮像装置のモードの切換え方法であって、
当該撮影装置に加えられた第1の操作に応じて、表示手段に上位概念のモードメニューを表示し、
当該撮影装置に加えられた第2の操作に応じて、表示されている上位概念のモードメニューからモードを選択して下位概念のモードメニューに切換え、
当該撮影装置に加えられた第3−2の操作に応じて、表示されている下位概念のモードメニューからモードを選択し、
第4の操作によって、表示されているモードを確定してモード切換えする撮像装置のモード切換え方法。
(10)第2の操作はタッチであり、第4の操作はレリーズスイッチの操作であり、第1の操作はタップ、シェークの一方であり、第3−2の操作は他方である上記(9)記載の撮像装置のモード切換え方法。
(11)タップの強さ、または、タップの数を応じて異なるモードメニューが表示される上記(4)または(10)記載の撮像装置のモード切換え方法。
(12)シェークの方向、または、強さを応じて異なるモードメニューが表示される上記(5)(7)(10)のいずれか記載の撮像装置のモード切換え方法。
(13)撮影される画像の表示される表示手段と、
表示手段の表示内容に対応する位置にしたがった操作を行うスイッチ手段と、
当該撮像装置に加えられた操作を検出する操作判定手段と、
当該撮像装置が構えられた状態を検出する手段と、
当該撮像装置を構えた状態での操作検出手段の検出結果を判定して表示手段にモードを表示し、そのモード表示に対応するスイッチ手段の操作に応じて当該撮像装置の撮影を制御する制御手段と、
を具備する撮像装置。
(14)操作判定手段は加速度センサからなり、当該撮像装置に加えられた操作によって生じた加速度を検出する上記(13)記載の撮像装置。
(15)操作判定手段は加速度センサからなり、当該撮像装置の構えられた状態を検出する手段を兼ねる上記(13)記載の撮像装置。
(16)制御手段は、操作判定手段で検出した加速度の強さに応じて表示手段のモード表示を制御する上記(14)または(15)記載の撮像装置。
(17)当該撮像装置が構えられた状態を検出する手段は、撮影光軸方向を中心とする当該撮像装置の傾きを検出する傾き検出手段である上記(13)(14)(16)のいずれか記載の撮像装置。
(18)スイッチ手段は、レリーズスイッチ、または、表示手段の表面に設けられたタッチパネルである上記(13)〜(17)のいずれか記載の撮像装置。
(19)撮影される画像の表示される表示手段と、
当該撮像装置の面に加えられたタップまたはシェークによって生じた加速度を検出する加速度検出手段と、
当該撮像装置が構えられた状態を検出する手段と、
当該撮像装置を構えた状態での操作検出手段の検出結果を判定して表示手段にモードを表示し、表示されたモードを選択する操作に応じてその選択されたモードに対応する撮影を制御する制御手段と、
を具備する撮像装置。
(20)制御手段は、タップが当該撮像装置の面に対するものと判定すると、タップの強さ、または、数に応じて表示されるモードの数を増すように制御する上記(19)記載の撮像装置。
(21)制御手段は、シェークが所定方向のものと判定すると、シェークの強さに応じて表示されるモードの数を増すように制御する上記(19)記載の撮像装置。
(22)表示手段の画面表面に設けられたタッチパネルをさらに具備し、表示手段に表示されたモードに対応する位置でタッチパネルをタッチすることによりモードが選択される上記(19)〜(22)のいずれか記載の撮像装置。
(23)表示されるモードは1つであり、レリーズスイッチの操作によって表示されているモードのもとで撮影がなされる上記(19)記載の撮像装置。
(24)制御手段は、まず上位概念のモードのメニューを表示手段に表示し、
次の操作に対応してその下位概念のモードを表示するように制御する上記(19)〜(23)のいずれか記載の撮像装置。
(25)操作検出手段は、撮影光軸と直交する水平方向にX軸、撮影光軸と直交する垂直方向にY軸、撮影光軸と平行な水平方向にZ軸としたとき、X軸方向の加速度を検出する加速度センサ、Y軸方向の加速度を検出する加速度センサ、Z軸方向の加速度を検出する加速度センサを有する上記(13)または(20)記載の撮像装置。
そして、本発明の実施態様によって得られる上記構成の発明によれば以下のような効果が得られる。
すなわち、上記(1)記載の本発明では、第1の操作によってモードメニューが表示され、第2の操作によって表示されたモードメニューからモードを選択してモード切換えが可能となり、多数のモードメニューを表示することにより、広範なモード切換えが迅速に行える。第1、第2の操作が撮像装置を把持する手で行えるものとすれば、モード切換えが片手操作で行える。
なお、従来の機械的なモードスイッチによる(モード切換えのための)スイッチ操作は、撮像装置そのものに加える操作でないから、本発明における「スイッチ操作」に明らかに該当しない。
上記(2)記載の本発明では、第1の操作によってモードメニューが表示され、第2の操作によって表示されたモードメニューからモードを選択してモード切換えが可能となり、多数のモードメニューを表示することにより、広範なモード切換えが迅速に行える。また、第3−1の操作によってモードメニューをリセットまたは初期化でき、この点からも広範なモード切換えが迅速に行える。さらに、第1、第2、第3−1の操作がいずれも撮像装置を把持する手で行えるものとすれば、モード切換えが片手操作で行える。
上記(3)記載の本発明では、第1、第2の操作が異なる種類の操作であるため、モード表示、モード選択、切換えのための操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えを誤ることなく行える。
上記(4)記載の本発明では、タップによってモードメニューが表示され、タッチによって表示されたモードメニューからモードを選択してモード切換えが可能となり、多数のモードメニューを表示することにより、広範なモード切換えが迅速に行える。モード表示のための操作(タップ)と、モード選択、切換えのための操作(タッチ)が異なる種類の操作であるため、モード選択、切換えのための操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えを誤ることなく行える。
上記(5)記載の本発明では、シェークによってモードメニューが表示され、タッチによって表示されたモードメニューからモードを選択してモード切換えが可能となり、多数のモードメニューを表示することにより、広範なモード切換えが迅速に行える。モード表示のための操作(シェーク)と、モード選択、切換えのための操作(タッチ)が異なる種類の操作であるため、モード選択、切換えのための操作が感覚的に区別でき、モード表示、モード選択、切換えを誤ることなく行える。
上記(6)記載の本発明では、モード表示のための操作をシェークとすれば、その方向から使い分けることができるため、時計方向、反時計方向のいずれかの方向のシェークでモード表示を行い、逆方向のシェークでモード表示をリセットすることにより、モード表示をリセットできる。
上記(7)記載の本発明では、レリーズスイッチの操作がモードの確定(選択)、切換えのための操作を兼ねるため、モードの確定(選択)、切換えのための独立した操作が不要となり、レリーズスイッチを操作するだけで(シャッター操作だけで)所望のモードで撮影できる。
上記(8)記載の本発明では、シェークの方向から使い分けることができるため、時計方向、反時計方向のいずれかの方向のシェークでモード表示を行い、逆方向のシェークでモード表示をリセットすることにより、モード表示を初期化できる。
上記(9)記載の本発明では、第1〜第4の操作を組み合わせることによって、上位概念のモードメニューを切換えて表示できるだけでなく、下位概念のモードメニューも切換えて表示でき、広範なモード切換えが迅速、効果的に行える。また、第1〜第4の操作がすべて撮像装置を把持する手で行えるものとすれば、モード切換えが片手操作で行える。
上記(10)記載の本発明では、タップ、タッチ、レリーズスイッチの操作、シェークということ異なる4種類の操作を使い分けることによって、複雑なモードの切換えが行える。
上記(11)記載の本発明では、タップの強さ、数を使い分けることによって異なるモードメニューが表示でき、広範なモードメニューの表示が可能となる。
上記(12)記載の本発明では、シェークの方向、強さを使い分けることによって異なるモードメニューが表示でき、広範なモードメニューの表示が可能となる。
上記(13)記載の本発明では、撮像装置を構えた状態での操作検出手段の検出結果を判定して表示手段にモードを表示し、そのモード表示に対応するスイッチ手段の操作に応じて撮影を制御しており、スイッチ手段の操作によって広範なモード切換えが制御手段の制御のもとで行える。また、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。
上記(14)記載の本発明では、検出した加速度に応じてモード表示を制御できる。
上記(15)記載の本発明では、撮像装置の構えられた状態を検出する手段が省略できる。
上記(16)記載の本発明では、加速度の強さに応じてモード表示を制御でき、加速度の強さに応じて表示されるモード表示を変えることにより、広範なモード切換えが行える。
上記(17)記載の本発明では、撮像装置を構えた状態が傾き検出手段によって直接検出できる。
上記(18)記載の本発明では、レリーズスイッチの操作という撮影に不可欠な操作によって、または、タッチパネルへのタッチという確実な操作によって撮影を制御できる。
上記(19)記載の本発明では、撮像装置を構えた状態での操作検出手段の検出結果を判定して表示手段にモードを表示し、表示されたモードを選択する操作に応じてその選択されたモードに対応する撮影を制御しており、広範なモード切換えが制御手段の制御のもとで行える。また、モード切換えのための機械的なスイッチが省略でき、構成が簡略化できる。外部に突出した機械的なスイッチがなくなるため、突起のない美的で簡素化されたデザインが可能となる。
上記(20)記載の本発明では、タップの強さ、数に応じて表示されるモードの数を増すため、表示された多数のモードからモードを選択でき、広範なモード選択が行える。また、タップの強さ、数に応じて表示されるモードの数が調整できるため、ライブビュー画像との不要な重複表示が避けられる。
上記(21)記載の本発明では、シェークの強さに応じて表示されるモードの数を増すため、表示された多数のモードからモードを選択でき、広範なモード選択が行える。シェークの強さに応じて表示されるモードの数が調整できるため、ライブビュー画像との不要な重複表示が避けられる。
上記(22)記載の本発明では、モードの選択がタッチで行われるため、撮像装置に不要な衝撃を与えることがない。
上記(23)記載の本発明では、レリーズスイッチの操作によってモードの選択、切換えが行え、モードの選択、切換のための操作が省略できる。
上記(24)記載の本発明では、上位概念のモードメニューから下位概念のモードメニューへと順序立てて表示されて、選択でき、モード切換えが円滑に行える。
上記(25)記載の本発明では、加速度の生じる方向が三次元的に検出でき、加速度を正確に判定できる。