JP5630794B1 - 荷役車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の走行モードにおいてオペレータが1つのステアリングハンドルを用いて運転を容易に行うことができる荷役車両を提供する。【解決手段】フォークリフト1は、舵角が変更可能な駆動輪21等と、基準状態から回転可能なステアリングハンドル42(以下、「ハンドル42」)と、ハンドル42の回転量に基づいて駆動輪21等の舵角を制御する制御部と、ハンドル42が基準状態であるときに駆動輪21等が前方を向く第1走行モードと駆動輪21等が左方を向く第2走行モードとを切り替えるためのモード切替スイッチ43とを備える。ハンドル42が任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部は、第2走行モードに切り替えられた時点におけるハンドル42の回転量に基づいて、ハンドル42を基準状態に戻したときに駆動輪21等が左方を向くように駆動輪21等の舵角を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ステアバイワイヤシステムによって車輪の舵角を制御する荷役車両に関するものである。
一般に、フォークリフト等の荷役車両は、車体の走行態様を変化させるために舵角が変更可能な車輪と、車輪の舵角を変更するためにオペレータにより操作されるステアリングハンドルとを備えている。ステアリングハンドルは、所定の操舵軸を中心に所定の基準状態から回転可能に設けられ、基準状態からのステアリングハンドルの回転量に応じて、車輪の舵角が変化する。
ところで、車輪の向きを制御する技術としてステアバイワイヤシステムが知られている。ステアバイワイヤシステムは、基準状態からのステアリングハンドルの回転量に基づいて車輪の舵角を制御する制御部を備えており、ステアリングハンドルと車輪とを機械的に連結することが不要となる。このため、ステアリングハンドルの回転量を変化させずに車輪の舵角を独立して制御することが可能となる。
また、車体の走行態様を変更するために複数の走行モードを有する荷役車両が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1においては、前後方向で走行する走行モードと、横方向で走行する横行モードとを有するフォークリフトが記載されている。走行モードにおいては各車輪が基本的に前後方向を向き、運転台に設けられた操作ハンドルにより後輪の向きが変化するように構成されている。また、横行モードにおいては各車輪が基本的に左右方向を向き、運転台に設けられた横行用操作レバーにより前輪の向きが変化するように構成されている。
特許文献1においては、前後方向で走行する走行モードと、横方向で走行する横行モードとを有するフォークリフトが記載されている。走行モードにおいては各車輪が基本的に前後方向を向き、運転台に設けられた操作ハンドルにより後輪の向きが変化するように構成されている。また、横行モードにおいては各車輪が基本的に左右方向を向き、運転台に設けられた横行用操作レバーにより前輪の向きが変化するように構成されている。
しかし、特許文献1の構成においては、走行モードおよび横行モードにおいて車輪の向きを変化させるために操作ハンドルと横行用操作レバーとが必要となる。すなわち、複数の走行モードにおいてオペレータは1つのステアリングハンドルを用いて運転することができない。また、走行モードが切り替えられたときに自動的に車輪の向きを切り替え後の走行モードに応じた方向とする場合、ステアバイワイヤシステムにおいては、ステアリングハンドルの回転量が変化せずに車輪の舵角が変化することに起因して、切り替え後の走行モードにおいてオペレータがステアリングハンドルの操作に違和感を持ち、運転を容易に行うことができないおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、複数の走行モードにおいてオペレータが1つのステアリングハンドルを用いて運転を容易に行うことができる荷役車両を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の荷役車両は、車体の走行態様を変化させるために舵角が変更可能な車輪と、所定の操舵軸を中心に所定の基準状態から回転可能に設けられたステアリングハンドルと、前記車輪の向きをステアバイワイヤシステムによって変更するために、前記基準状態からの前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記車輪の舵角を制御する制御部と、前記ステアリングハンドルが前記基準状態であるときに前記車輪が所定の第1基準方向を向く第1走行モードと、前記ステアリングハンドルが前記基準状態であるときに前記車輪が前記第1基準方向と異なる第2基準方向を向く第2走行モードとを切り替えるためのモード切替スイッチとを備え、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記第2走行モードに切り替えられた時点における前記基準状態に対する前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記車輪が前記第2基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御することを特徴とする。
請求項2に記載の荷役車両は、請求項1に記載の荷役車両において、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルが180°未満の範囲で回転して前記基準状態となったときに前記車輪が前記第2基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御することを特徴とする。
請求項3に記載の荷役車両は、請求項1又は2に記載の荷役車両において、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第2走行モードから前記第1走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記第1走行モードに切り替えられた時点における前記基準状態に対する前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記車輪が前記第1基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御することを特徴とする。
請求項4に記載の荷役車両は、請求項3に記載の荷役車両において、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、前記第2走行モードから前記第1走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルが180°未満の範囲で回転して前記基準状態となったときに前記車輪が前記第1基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御することを特徴とする。
請求項5に記載の荷役車両は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両において、前記車輪は、前輪と後輪とにより構成され、前記第1走行モードにおいては、前記前輪が前記第1基準方向を向くように前記前輪の舵角が固定されるとともに、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記後輪の舵角を制御し、前記第2走行モードにおいては、前記前輪の舵角の固定が解除され、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御し、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記前輪および前記後輪が前記第2基準方向を向くように前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御することを特徴とする。
請求項6に記載の荷役車両は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両において、前記車輪は、前輪と後輪とにより構成され、前記第1走行モードおよび前記第2走行モードの双方において、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御し、前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記前輪および前記後輪が前記第2基準方向を向くように前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御することを特徴とする。
本発明によれば、複数の走行モードにおいてオペレータが1つのステアリングハンドルを用いて運転を容易に行うことができる荷役車両を提供することができる。
(第1実施形態)
図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。なお、図中の矢印Xで示す前後方向Xと、図中の矢印Yで示す左右方向Yと、図中の矢印Zで示す上下方向Zとは、互いに直交する方向である。
図面を参照しながら、本発明の一実施形態を説明する。なお、図中の矢印Xで示す前後方向Xと、図中の矢印Yで示す左右方向Yと、図中の矢印Zで示す上下方向Zとは、互いに直交する方向である。
図1に示すように、荷役車両であるフォークリフト1は、車体10と、車体10を走行させるための車輪20と、車体10の前方に設けられた荷役装置30と、マンマシンインタフェースにより構成される操作部40とを備える。
車体10には、フォークリフト1のオペレータ(図示略)が搭乗する搭乗部11と、搭乗部11の上方に設けられるヘッドガード12と、前方に向けて張り出した一対のストラドルレッグ13とが設けられている。左右方向Yに間隔をあけて設けられた一対のストラドルレッグ13の間には、荷役装置30が配置される。なお、図1(B)においては、図1(A)に示すヘッドガード12の図示は省略されている。
車輪20は、駆動輪21、左荷重輪22L、右荷重輪22R、および補助輪23により構成される。車体10に設けられた駆動輪21は、左荷重輪22Lおよび右荷重輪22Rよりも後方に設けられた後輪であり、左荷重輪22Lおよび右荷重輪22R(以下、まとめて「荷重輪22」)は、ストラドルレッグ13に設けられた前輪である。駆動輪21および荷重輪22の各々は、車体10の走行態様を変化させるために舵角が変更可能に設けられている。また、補助輪23は自在式のキャスターにより構成されているため、補助輪23の向きは車体10のフォークリフト1の走行方向に従って変化する。
荷役装置30は、伸縮可能なマスト31と、マスト31に沿って上下方向Zに移動可能に設けられたリフトブラケット32と、リフトブラケット32に支持されたフォーク33とを備える。荷役装置30は、リーチ機構(図示略)によって前後方向Xに移動することが可能である。
操作部40は、走行コントロールレバー41、ステアリングハンドル42、およびモード切替スイッチ43等により構成される。走行コントロールレバー41は、車体10の搭乗部11の前方に設けられている。走行コントロールレバー41の傾き度合いに応じて、車体10の走行速度が制御される。ステアリングハンドル42(以下、「ハンドル42」)は、車体10の搭乗部11の側方に設けられている。ハンドル42の回転量に応じて、車体10の走行方向が制御される。モード切替スイッチ43は押しボタンスイッチにより構成され、オペレータによりモード切替スイッチ43が押されると、第1走行モードおよび第2走行モードが交互に切り替わる。すなわち、モード切替スイッチ43により、走行モードが選択される。走行モードが切り替わることにより、車体10の走行態様が変化する。
また、図2に示すように、フォークリフト1は、ステアバイワイヤシステム50を備える。ステアバイワイヤシステム50(以下、「SBWシステム50」)は、後輪用操舵モーター51A、左前輪用操舵モーター51B、右前輪用操舵モーター51C、回転角センサ52、および制御部53等により構成される。
後輪用操舵モーター51Aは、転舵軸B1を中心に駆動輪21を回転させることにより、駆動輪21の向きを変更する。また、左前輪用操舵モーター51Bは、転舵軸B2を中心に左荷重輪22Lを回転させることにより、左荷重輪22Lの向きを変更する。また、右前輪用操舵モーター51Cは、転舵軸B3を中心に右荷重輪22Rを回転させることにより、右荷重輪22Rの向きを変更する。制御部53は、各操舵モーター51A〜51Cを制御することにより、駆動輪21および荷重輪22の各々の舵角を独立して制御することが可能である。
回転角センサ52は、ハンドル42の回転量を検出する。制御部53は、回転角センサ52により検出されたハンドル42の回転量に基づいて操舵モーター51A〜51Cを制御することにより、駆動輪21および荷重輪22の舵角を、ハンドル42の回転に同期させて変化させることが可能である。
制御部53は、集積回路により構成される。制御部53は、モード切替スイッチ43を用いて第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、およびモード切替スイッチ43を用いて第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたときに、後述する走行モード切替処理を行う。
図3を参照して、ハンドル42の構成および動作について説明する。
図3は、ハンドル42が基準状態であるときの態様を示している。ハンドル42は、所定の操舵軸Aを中心に、図3の基準状態(ノブ42Bが基準線S上にある状態)から回転可能に設けられている。ハンドル42は、基準状態から反時計回り方向R1+および時計回り方向R1−に360°を超えて回転可能に構成されている。ハンドル42は、輪状の回転体であるステアリングホイール42Aと、ステアリングホイール42Aの一部に設けられたノブ42Bとにより構成される。ノブ42Bの位置は、ハンドル42の回転量の目安となる。
図3は、ハンドル42が基準状態であるときの態様を示している。ハンドル42は、所定の操舵軸Aを中心に、図3の基準状態(ノブ42Bが基準線S上にある状態)から回転可能に設けられている。ハンドル42は、基準状態から反時計回り方向R1+および時計回り方向R1−に360°を超えて回転可能に構成されている。ハンドル42は、輪状の回転体であるステアリングホイール42Aと、ステアリングホイール42Aの一部に設けられたノブ42Bとにより構成される。ノブ42Bの位置は、ハンドル42の回転量の目安となる。
図4を参照して、SBWシステム50の制御部53による駆動輪21および荷重輪22の舵角の制御について説明する。
図4(A)は、第1走行モードにおける駆動輪21および荷重輪22の態様を示しており、図4(A)において実線で表される駆動輪21および荷重輪22の舵角を0°とする。第1走行モードにおいて、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に関係なく荷重輪22が第1基準方向である前方を向くように(図4(A)の実線による図示参照)、荷重輪22の舵角を制御する。すなわち、第1走行モードでは、制御部53は荷重輪22の舵角を0°とし、荷重輪22の舵角が固定される。また、第1走行モードにおいて、駆動輪21の向きをSBWシステム50によって変更するために、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に基づいて駆動輪21の向きが変化するように、駆動輪21の舵角を制御する。このとき、制御部53は、ハンドル42が反時計回り方向R1+に回転した場合、後輪である駆動輪21を右回転方向R2−に回転させるように舵角を制御し(図4(A)の二点鎖線による図示参照)、ハンドル42が時計回り方向R1−に回転した場合、後輪である駆動輪21を左回転方向R2+に回転させるように舵角を制御する(図4(A)の二点鎖線による図示参照)。第1走行モードにおいて駆動輪21が前方を向く場合は、車体10は前方に直進することができ、駆動輪21の向きが変化することによって車体10は左方および右方に旋回することができる。
図4(A)は、第1走行モードにおける駆動輪21および荷重輪22の態様を示しており、図4(A)において実線で表される駆動輪21および荷重輪22の舵角を0°とする。第1走行モードにおいて、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に関係なく荷重輪22が第1基準方向である前方を向くように(図4(A)の実線による図示参照)、荷重輪22の舵角を制御する。すなわち、第1走行モードでは、制御部53は荷重輪22の舵角を0°とし、荷重輪22の舵角が固定される。また、第1走行モードにおいて、駆動輪21の向きをSBWシステム50によって変更するために、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に基づいて駆動輪21の向きが変化するように、駆動輪21の舵角を制御する。このとき、制御部53は、ハンドル42が反時計回り方向R1+に回転した場合、後輪である駆動輪21を右回転方向R2−に回転させるように舵角を制御し(図4(A)の二点鎖線による図示参照)、ハンドル42が時計回り方向R1−に回転した場合、後輪である駆動輪21を左回転方向R2+に回転させるように舵角を制御する(図4(A)の二点鎖線による図示参照)。第1走行モードにおいて駆動輪21が前方を向く場合は、車体10は前方に直進することができ、駆動輪21の向きが変化することによって車体10は左方および右方に旋回することができる。
第1走行モードにおいて、制御部53は、例えば、下記数式(1)から目標舵角δ1を算出し、駆動輪21の舵角を目標舵角δ1と一致させる制御を行う。数式におけるステアリングレシオmは、定数であってもよく、ハンドル42の回転量に応じて変化する変数であってもよい。また、回転量Rは、基準状態から反時計回り方向R1+に回転している状態のハンドル42の回転量を正の数により表し、基準状態から時計回り方向R1−に回転している状態のハンドル42の回転量を負の数により表す。また、目標舵角δ1は、舵角が0°の駆動輪21を左回転方向R2+に回転させて生じる舵角を正の数により表し、舵角が0°の駆動輪21を右回転方向R2−に回転させて生じる舵角を負の数により表す。
図4(B)は、第2走行モードにおける駆動輪21および荷重輪22の態様を示しており、図4(B)において実線で表される駆動輪21および荷重輪22の舵角は90°である。第2走行モードにおいて、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に関係なく右荷重輪22Rが第2基準方向である左方を向くように(図4(B)の実線による図示参照)、右荷重輪22Rの舵角を制御する。すなわち、第2走行モードでは、制御部53は、右荷重輪22Rの舵角を90°とし、右荷重輪22Rの舵角が固定される。また、第2走行モードにおいて、駆動輪21および左荷重輪22Lの向きをSBWシステム50によって変更するために、制御部53は、基準状態からのハンドル42の回転量に基づいて駆動輪21および左荷重輪22Lの向きが変化するように、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を制御する。すなわち、第2走行モードにおいては、左荷重輪22Lの舵角の固定が解除される。このとき、制御部53は、ハンドル42が反時計回り方向R1+に回転した場合、駆動輪21および左荷重輪22Lを左回転方向R2+に回転させるように舵角を制御し(図4(B)の二点鎖線による図示参照)、ハンドル42が時計回り方向R1−に回転した場合、駆動輪21および左荷重輪22Lを右回転方向R2−に回転させるように舵角を制御する(図4(B)の二点鎖線による図示参照)。第2走行モードにおいて駆動輪21および左荷重輪22Lが左方を向く場合は、車体10はフォーク33を前方に向けたまま左方に移動することができ、駆動輪21および左荷重輪22Lの向きが変化することによって車体10は斜め前方および斜め後方に旋回することができる。
第2走行モードにおいて、制御部53は、例えば下記数式(2)から目標舵角δ2を算出し、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を目標舵角δ2と一致させる制御を行う。数式におけるステアリングレシオnは、定数であってもよく、ハンドル42の回転量に応じて変化する変数であってもよい。また、第1走行モードにおけるステアリングレシオmと第2走行モードにおけるステアリングレシオnとは、同じであってもよく、異なっていてもよい。また、目標舵角δ2は、目標舵角δ1と同様に、舵角が0°の駆動輪21を左回転方向R2+に回転させて生じる舵角を正の数により表し、舵角が0°の駆動輪21を右回転方向R2−に回転させて生じる舵角を負の数により表す。
次に、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、および第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたときにSBWシステム50の制御部53によって実行される走行モード切替処理を詳しく説明する。
第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、右荷重輪22Rの舵角を0°から90°に変更する。また、ハンドル42が基準状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、右荷重輪22Rと同様に、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を0°から90°に変更する。一方、ハンドル42が基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、第2走行モードに切り替えられた時点における基準状態からのハンドル42の回転量に基づいて、ハンドル42を基準状態に戻したときに駆動輪21および左荷重輪22Lが左方を向くように駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を制御する。
具体的には、制御部53は、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を第2走行モードに応じた舵角とするために、例えば下記数式(3)から駆動輪21および左荷重輪22Lの各々の舵角制御量Δδを算出し、転舵軸B1,B2を中心に駆動輪21および左荷重輪22Lを舵角制御量Δδだけ回転させる制御を行う。数式における目標舵角δ2は、上記数式(2)から算出することができる。また、第1走行モードにおける舵角δ1は、第2走行モードに切り替えられた時点における駆動輪21の舵角であって、上記数式(1)から算出することができる。また、第2走行モードに切り替えられた時点における左荷重輪22Lの舵角δ1は0°である。舵角制御量Δδは、駆動輪21および左荷重輪22Lを左回転方向R2+に回転させる量を正の数により表し、駆動輪21および左荷重輪22Lを右回転方向R2−に回転させる量を負の数により表す。
したがって、駆動輪21の舵角制御量Δδは、下記数式(4)から算出される。また、第2走行モードに切り替えられた時点における左荷重輪22Lの舵角δ1が0°であるため、左荷重輪22Lの舵角制御量Δδは目標舵角δ2と等しい。
第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、右荷重輪22Rの舵角を90°から0°に変更するとともに、左荷重輪22Lの舵角を0°に変更する。また、ハンドル42が基準状態であり、かつ、第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、荷重輪22と同様に、駆動輪21の舵角を90°から0°に変更する。一方、ハンドル42が基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、第1走行モードに切り替えられた時点における基準状態からのハンドル42の回転量に基づいて、ハンドル42を基準状態に戻したときに駆動輪21が前方を向くように駆動輪21の舵角を制御する。
具体的には、制御部53は、駆動輪21の舵角を第1走行モードに応じた舵角とするために、例えば下記数式(5)から駆動輪21の舵角制御量Δδを算出し、転舵軸B1を中心に駆動輪21を舵角制御量Δδだけ回転させる制御を行う。数式における目標舵角δ1は、上記数式(1)から算出することができる。また、第2走行モードにおける舵角δ2は、第1走行モードに切り替えられた時点における駆動輪21の舵角であって、上記数式(2)から算出することができる。
したがって、駆動輪21の舵角制御量Δδは、下記数式(6)から算出される。
走行モードの切り替えを伴う駆動輪21および荷重輪22の動作の一例を示す図5および図6を参照しながら、上記構成による作用について説明する。以下の動作の一例は、舵角の制御は上記数式に基づいて行われ、上記数式におけるステアリングレシオm,nを0.125とした具体例である。
第1走行モードにおいて、図5(A−1)に示すようにハンドル42が基準状態であるとき、図5(A−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22の舵角は0°であって、駆動輪21および荷重輪22は前方を向く。図5(B−1)に示すようにハンドル42が反時計回り方向R1+に480°回転したとき、図5(B−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2−に60°回転する。そして、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられると、図6(A−1)に示すようにハンドル42は回転せず、図6(A−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2+に210°回転するとともに左荷重輪22Lが右回転方向R2+に150°回転する。すなわち、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角が150°となる。このように舵角が制御されることにより、第2走行モードにおいて、図6(B−1)に示すようにハンドル42が時計回り方向R1−に480°回転したとき、図6(B−2)に示すように駆動輪21および左荷重輪22Lが右回転方向R2−に60°回転する。すなわち、ハンドル42を基準状態から回転させた状態で第1走行モードから第2走行モードに切り替えて、図6(B−1)に示すようにハンドル42を基準状態に戻すと、図6(B−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22は左方を向く。
第2走行モードから第1走行モードに切り替えた場合にも、第1走行モードから第2走行モードに切り替えた場合と同様に、駆動輪21の舵角が制御される。すなわち、ハンドル42を基準状態から回転させた状態で第2走行モードから第1走行モードに切り替えて、ハンドル42を基準状態に戻すと、駆動輪21および荷重輪22は前方を向く。
本実施形態においては以下の効果が得られる。
(1)モード切替スイッチ43によって第1走行モードと第2走行モードとを切り替えることができるため、オペレータは複数の走行モード(第1走行モードおよび第2走行モード)において1つのハンドル42を用いて運転を行うことができる。また、ハンドル42が基準状態から回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられた場合には、制御部53が車輪(駆動輪21等)の舵角を制御することによって、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪を第2走行モードに応じた第2基準方向(左方)に向けることができる。このため、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪が第2基準方向に向かない構成に比べて、オペレータにとって違和感の少ないハンドル42の操作を可能とすることができる。よって、複数の走行モードにおいてオペレータが1つのハンドル42を用いて運転を容易に行うことができる。
(1)モード切替スイッチ43によって第1走行モードと第2走行モードとを切り替えることができるため、オペレータは複数の走行モード(第1走行モードおよび第2走行モード)において1つのハンドル42を用いて運転を行うことができる。また、ハンドル42が基準状態から回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられた場合には、制御部53が車輪(駆動輪21等)の舵角を制御することによって、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪を第2走行モードに応じた第2基準方向(左方)に向けることができる。このため、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪が第2基準方向に向かない構成に比べて、オペレータにとって違和感の少ないハンドル42の操作を可能とすることができる。よって、複数の走行モードにおいてオペレータが1つのハンドル42を用いて運転を容易に行うことができる。
(2)ハンドル42が基準状態から回転した状態であり、かつ、第2走行モードから第1走行モードに切り替えられた場合には、制御部53が車輪(駆動輪21等)の舵角を制御することによって、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪を第1走行モードに応じた第1基準方向(前方)に向けることができる。このため、ハンドル42を基準状態に戻した場合に車輪が第1基準方向に向かない構成に比べて、オペレータにとって違和感の少ないハンドル42の操作を可能とすることができる。
(3)第1走行モードにおいては、前輪(荷重輪22)が第1基準方向(前方)を向くように前輪の舵角が固定されるとともに、後輪(駆動輪21)の舵角が制御部53により制御されるため、後輪操舵によって荷役車両(フォークリフト1)を運転することができる。また、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられた場合は、ハンドル42を基準状態に戻したときに前輪および後輪が第2基準方向(左方)を向くように前輪および後輪の双方の舵角が制御部53により制御されるため、第2走行モードを横移動に適した走行モードとすることができる
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態に係る構成は、SBWシステム50の制御部53による走行モード切替処理を除いて上記実施形態と同様の構成である。上記実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態に係る構成は、SBWシステム50の制御部53による走行モード切替処理を除いて上記実施形態と同様の構成である。上記実施形態と同様の構成についてはその説明を省略する。
本実施形態においては、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、および第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、下記数式(7)から算出されるハンドル角度rに基づいて駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角を制御する。
以下、本実施形態に係る走行モード切替処理を詳しく説明する。
ハンドル42が基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、上記数式(3)から駆動輪21および左荷重輪22Lの各々の舵角制御量Δδを算出する。このとき、数式における目標舵角δ2は、上記数式(2)の回転量Rを数式(7)のハンドル角度rで置換した数式により算出され、第2走行モードに切り替えられた時点における駆動輪21の舵角δ1は、上記数式(1)から算出される。したがって、駆動輪21の舵角制御量Δδは、下記数式(8)から算出される。
ハンドル42が基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、上記数式(3)から駆動輪21および左荷重輪22Lの各々の舵角制御量Δδを算出する。このとき、数式における目標舵角δ2は、上記数式(2)の回転量Rを数式(7)のハンドル角度rで置換した数式により算出され、第2走行モードに切り替えられた時点における駆動輪21の舵角δ1は、上記数式(1)から算出される。したがって、駆動輪21の舵角制御量Δδは、下記数式(8)から算出される。
ハンドル42が基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、上記数式(5)から駆動輪21の舵角制御量Δδを算出する。このとき、数式における目標舵角δ1は、上記数式(1)の回転量Rを数式(7)のハンドル角度rで置換した数式により算出され、第1走行モードに切り替えられた時点における舵角δ2は、上記数式(2)から算出される。したがって、駆動輪21の舵角制御量Δδは、下記数式(9)から算出される。
走行モードの切り替えを伴う駆動輪21および荷重輪22の動作の一例を示す図5および図7を参照しながら、上記構成による作用について説明する。以下の動作の一例は、舵角の制御は上記数式に基づいて行われ、上記数式におけるステアリングレシオm,nを0.125とした具体例である。
第1走行モードにおいて、図5(A−1)に示すようにハンドル42が基準状態であるとき、図5(A−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22の舵角は0°であって、駆動輪21および荷重輪22は前方を向く。図5(B−1)に示すようにハンドル42が反時計回り方向R1+に480°回転したとき、図5(B−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2−に60°回転する。そして、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられると、図7(A−1)に示すようにハンドル42は回転せず、ハンドル角度rが+120°であるため、図7(A−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2+に165°回転するとともに左荷重輪22Lが右回転方向R2+に105°回転する。すなわち、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角が105°となる。このように舵角が制御されることにより、第2走行モードにおいて、図7(B−1)に示すようにハンドル42が時計回り方向R1−に120°回転したとき、図7(B−2)に示すように駆動輪21および左荷重輪22Lが右回転方向R2−に15°回転する。すなわち、ハンドル42を基準状態から回転させた状態で第1走行モードから第2走行モードに切り替えて、図7(B−1)に示すようにハンドル42を基準状態に戻すと、図7(B−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22は左方を向く。このように、第1走行モードにおいてハンドル42が反時計回り方向R1+に480°回転した状態で第2走行モードに切り替わった場合であっても、ハンドル42を時計回り方向R1−に120°回転させると、駆動輪21および荷重輪22が左方を向く。
第2走行モードから第1走行モードに切り替えた場合にも、第1走行モードから第2走行モードに切り替えた場合と同様に、駆動輪21の舵角が制御される。すなわち、第2走行モードにおいてハンドル42が反時計回り方向R1+に480°回転した状態で第1走行モードに切り替わった場合であっても、ハンドル42を時計回り方向R1−に120°回転させると、駆動輪21および荷重輪22が前方を向く。
さらに図8および図9を参照しながら、上記構成による作用について説明する。図8および図9は、駆動輪21および荷重輪22の動作の他の一例を示す。以下の動作の一例も、舵角の制御は上記数式に基づいて行われ、上記数式におけるステアリングレシオm,nを0.125とした具体例である。
第1走行モードにおいて、図8(A−1)に示すようにハンドル42が基準状態であるとき、図8(A−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22の舵角は0°であって、駆動輪21および荷重輪22は前方を向く。図8(B−1)に示すようにハンドル42が反時計回り方向R1+に240°回転したとき、図8(B−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2−に30°回転する。そして、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられると、図9(A−1)に示すようにハンドル42は回転せず、ハンドル角度rが−120°であるため、図9(A−2)に示すように駆動輪21が右回転方向R2+に105°回転するとともに左荷重輪22Lが右回転方向R2+に75°回転する。すなわち、駆動輪21および左荷重輪22Lの舵角が75°となる。このように舵角が制御されることにより、第2走行モードにおいて、図9(B−1)に示すようにハンドル42が反時計回り方向R1+に120°回転したとき、図9(B−2)に示すように駆動輪21および左荷重輪22Lが左回転方向R2+に15°回転する。すなわち、ハンドル42を基準状態から回転させた状態で第1走行モードから第2走行モードに切り替えて、図9(B−1)に示すようにハンドル42を基準状態に戻すと、図9(B−2)に示すように駆動輪21および荷重輪22は左方を向く。このように、第1走行モードにおいてハンドル42が反時計回り方向R1+に240°回転した状態で第2走行モードに切り替わった場合であっても、ハンドル42を反時計回り方向R1+に120°回転させると、駆動輪21および荷重輪22が左方を向く。
第2走行モードから第1走行モードに切り替えた場合にも、第1走行モードから第2走行モードに切り替えた場合と同様に、駆動輪21の舵角が制御される。すなわち、第2走行モードにおいてハンドル42が反時計回り方向R1+に240°回転した状態で第1走行モードに切り替わった場合であっても、ハンドル42を反時計回り方向R1+に120°回転させると、駆動輪21および荷重輪22が前方を向く。
本実施形態においては以下の効果が得られる。
(4)ハンドル42が基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、ハンドル42が180°未満の範囲で回転して基準状態となったときに車輪(駆動輪21等)が第2基準方向(左方)を向くように車輪の舵角を制御する。したがって、第2走行モードへの切り替え後に、第2基準方向に車輪を向けるためにハンドル42を操作するオペレータの負担を軽減することができる。
(4)ハンドル42が基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、第1走行モードから第2走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、ハンドル42が180°未満の範囲で回転して基準状態となったときに車輪(駆動輪21等)が第2基準方向(左方)を向くように車輪の舵角を制御する。したがって、第2走行モードへの切り替え後に、第2基準方向に車輪を向けるためにハンドル42を操作するオペレータの負担を軽減することができる。
(5)ハンドル42が基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、第2走行モードから第1走行モードに切り替えられたとき、制御部53は、ハンドル42が180°未満の範囲で回転して基準状態となったときに車輪(駆動輪21等)が第1基準方向(前方)を向くように車輪の舵角を制御する。したがって、第1走行モードへの切り替え後に、第1基準方向に車輪を向けるためにハンドル42を操作するオペレータの負担を軽減することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記構成を適宜変更することもできる。例えば、以下のように変更して実施することもでき、以下の変更を組み合わせて実施することもできる。
・第2走行モードにおいて、右荷重輪22Rおよび左荷重輪22Lの双方の舵角が同じとなるように、制御部53が右荷重輪22Rの舵角を、左荷重輪22Lの舵角と同じように制御してもよい。
・第1走行モードおよび第2走行モードの双方において、制御部53がハンドル42の回転量に基づいて、前輪である荷重輪22および後輪である駆動輪21の双方の舵角を制御してもよい。この構成によれば、第1走行モードまたは第2走行モードにおいて前輪(荷重輪22)の舵角が変更できない構成に比べて、旋回性能を向上させることができる。
・第1走行モードにおいて、後輪である駆動輪21の舵角が固定され、制御部53が駆動輪21の舵角を制御せずに、ハンドル42の回転量に基づいて前輪である荷重輪22の舵角を制御してもよい。
・第2走行モードにおいて、ハンドル42が基準状態であるときに、駆動輪21および荷重輪22が右方を向くように舵角が制御されてもよい。すなわち、ハンドル42を基準状態とするときに駆動輪21および荷重輪22を向ける方向は限定されない。
・ハンドル42を基準状態としたときに駆動輪21および荷重輪22の向きが、各走行モードに応じて異なる方向に向けることができるのであれば、上記実施形態における数式を適宜変更してもよい。
・オペレータの指示により第1走行モードと第2走行モードとを切り替えることができるのであれば、モード切替スイッチ43が押しボタンスイッチ以外の装置により構成されてもよい。
・3つ以上の走行モードを有するフォークリフト1に本発明を適用してもよい。すなわち、少なくとも2つの走行モードが切り替えられる構成であれば本発明を適用することができる。
・上記実施形態においてはリーチ式のフォークリフト1に本発明を適用したが、これ以外のフォークリフト(例えば、カウンタバランス式のフォークリフト)やその他の荷役車両に本発明を適用してもよい。
1 フォークリフト(荷役車両)
10 車体
11 搭乗部
12 ヘッドガード
13 ストラドルレッグ
20 車輪
21 駆動輪(後輪)
22R 右荷重輪(前輪)
22L 左荷重輪(前輪)
23 補助輪
30 荷役装置
31 マスト
32 リフトブラケット
33 フォーク
40 操作部
41 走行コントロールレバー
42 ステアリングハンドル
42A ステアリングホイール
42B ノブ
43 モード切替スイッチ
50 ステアバイワイヤシステム
51A 後輪用操舵モーター
51B 左前輪用操舵モーター
51C 右前輪用操舵モーター
52 回転角センサ
53 制御部
A 操舵軸
B1,B2,B3 転舵軸
S 基準線
R1+ 反時計回り方向
R1− 時計回り方向
R2+ 左回転方向
R2− 右回転方向
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向
10 車体
11 搭乗部
12 ヘッドガード
13 ストラドルレッグ
20 車輪
21 駆動輪(後輪)
22R 右荷重輪(前輪)
22L 左荷重輪(前輪)
23 補助輪
30 荷役装置
31 マスト
32 リフトブラケット
33 フォーク
40 操作部
41 走行コントロールレバー
42 ステアリングハンドル
42A ステアリングホイール
42B ノブ
43 モード切替スイッチ
50 ステアバイワイヤシステム
51A 後輪用操舵モーター
51B 左前輪用操舵モーター
51C 右前輪用操舵モーター
52 回転角センサ
53 制御部
A 操舵軸
B1,B2,B3 転舵軸
S 基準線
R1+ 反時計回り方向
R1− 時計回り方向
R2+ 左回転方向
R2− 右回転方向
X 前後方向
Y 左右方向
Z 上下方向
Claims (6)
- 車体の走行態様を変化させるために舵角が変更可能な車輪と、
所定の操舵軸を中心に所定の基準状態から回転可能に設けられたステアリングハンドルと、
前記車輪の向きをステアバイワイヤシステムによって変更するために、前記基準状態からの前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記車輪の舵角を制御する制御部と、
前記ステアリングハンドルが前記基準状態であるときに前記車輪が所定の第1基準方向を向く第1走行モードと、前記ステアリングハンドルが前記基準状態であるときに前記車輪が前記第1基準方向と異なる第2基準方向を向く第2走行モードとを切り替えるためのモード切替スイッチとを備え、
前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記第2走行モードに切り替えられた時点における前記基準状態に対する前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記車輪が前記第2基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御する
ことを特徴とする荷役車両。 - 前記ステアリングハンドルが前記基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルが180°未満の範囲で回転して前記基準状態となったときに前記車輪が前記第2基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の荷役車両。 - 前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第2走行モードから前記第1走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記第1走行モードに切り替えられた時点における前記基準状態に対する前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記車輪が前記第1基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の荷役車両。 - 前記ステアリングハンドルが前記基準状態から180°を超えて回転した状態であり、かつ、前記第2走行モードから前記第1走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルが180°未満の範囲で回転して前記基準状態となったときに前記車輪が前記第1基準方向を向くように前記車輪の舵角を制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の荷役車両。 - 前記車輪は、前輪と後輪とにより構成され、
前記第1走行モードにおいては、前記前輪が前記第1基準方向を向くように前記前輪の舵角が固定されるとともに、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記後輪の舵角を制御し、
前記第2走行モードにおいては、前記前輪の舵角の固定が解除され、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御し、
前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記前輪および前記後輪が前記第2基準方向を向くように前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両。 - 前記車輪は、前輪と後輪とにより構成され、
前記第1走行モードおよび前記第2走行モードの双方において、前記制御部が前記ステアリングハンドルの回転量に基づいて前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御し、
前記ステアリングハンドルが前記基準状態から任意の回転範囲内において回転した状態であり、かつ、前記第1走行モードから前記第2走行モードに切り替えられたとき、前記制御部は、前記ステアリングハンドルを前記基準状態に戻したときに前記前輪および前記後輪が前記第2基準方向を向くように前記前輪および前記後輪の双方の舵角を制御する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の荷役車両。
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