JP5630158B2 - 太陽電池モジュールの製造方法、および太陽電池モジュール用封止材 - Google Patents
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Description
従来、太陽電池モジュールにおいては、多数の太陽電池セル130が、配線材150で電気的に直列に接続されていた。太陽電池セル130は、太陽光の受光面130aである表面側にマイナス電極131、裏面側にプラス電極132が設けられているため、配線材150で接続すると、太陽電池セル130の受光面130aの上に配線材150が重なり、光電変換の面積効率が低下する傾向にあった。
そこで、特許文献1,2では、プラス電極とマイナス電極の両電極がセルの裏面に設置されたバックコンタクト方式の太陽電池セルが提案されている。この方式の太陽電池セルではセル裏面で直列に接続することが可能であり、セル表面の受光面積が犠牲にならず光電変換の面積効率の低下を防止できる。また、配線材を表側から裏側に回り込む構造にしなくてもよいため、各部材の熱膨張の差による配線材の断線も防止できる。
特に太陽電池用モジュールを真空ラミネータを使用して製造する場合、太陽電池モジュールの各構成物を一括して積層した状態でラミネートするため、設置初期には各構成物同士の位置が合っていても、真空ラミネートによる加圧によって各構成物の位置がずれてしまうことがある。
本発明によれば、封止材によって太陽電池セルを封止すると共に、太陽電池セルと回路層に接続する導電性接続材との位置合わせを行うことができ、太陽電池モジュールにおける構成部材の位置ずれによる太陽電池セルと回路層との導通不良を確実に防止できる。この封止材はセル用凹部と接続材用凹部が互いに連通していても、していなくてもよい。
また、本発明による太陽電池モジュール用封止材では、前記他方の面に、前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されていてもよい。
また、本発明による太陽電池モジュール用封止材では、前記スペーサー用凹部は、前記他方の面から前記セル用凹部まで貫通して形成されていてもよい。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法によれば、太陽電池モジュールを製造する際、第一封止材の両面にそれぞれ設けられたセル用凹部と接続材用凹部とによって、太陽電池セルの封止だけでなく、太陽電池セルと回路層との位置ずれを防止してアライメントによる位置あわせを行うことができて導電性接続材による通電状態を確実に得られる。しかも、各部材を積層して真空圧着するラミネート工程において、各部材を精密かつ簡便に位置あわせすることができる。
特に、第一封止材のセル用凹部に太陽電池セルを嵌合させて一体化させた後、接続材用凹部に導電性接続材を嵌合させるようにしたから製造工程を簡略化でき、加熱加圧による真空ラミネート工程で回路層と太陽電池セルが位置ズレすることがないので、太陽電池モジュールの電気接続特性と製造歩留まりが向上する。
また、本発明による太陽電池モジュールの製造方法において、前記太陽電池セルを嵌合させる工程では、前記第一封止材は、前記他方の面に前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されており、該スペーサー用凹部には前記スペーサーが挿入されていてもよい。
本発明に係る太陽電池モジュールの製造方法によれば、太陽電池モジュールを製造する際、第一封止材の両面にそれぞれ設けられたセル用凹部と接続材用凹部とによって、太陽電池セルの封止だけでなく、太陽電池セルと回路層との位置ずれを防止して位置あわせできて、導電性接続材による通電状態を確実に得られる。しかも、各部材を積層して真空圧着ラミネートする工程において、各部材を精密かつ簡便に位置あわせすることができ、回路層と太陽電池セルの位置ズレがなくなるので、太陽電池モジュールの電気接続特性と製造歩留まりが向上する。
また、本発明による太陽電池モジュールの製造方法において、前記第一封止材を回路層に積層する工程では、前記第一封止材は、前記他方の面に前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されており、該スペーサー用凹部には前記スペーサーが挿入されていてもよい。
本発明によれば、太陽電池セルを嵌合するセル用凹部と導電性接続材を嵌合する接続材用凹部を形成した単位第一封止材を単位ユニットとして、接続用凹部をそれぞれ回路層に設けた導電性接続材に嵌合させることで、複数の単位第一封止材を回路層に積層することができ、各単位第一封止材同士を互いに密接させて設置できて取り扱いが容易になる。
真空圧着ラミネート工程において加熱加圧することで、それぞれ嵌合された太陽電池セルと導電性接続材とが第一封止材のセル用凹部と接続材用凹部との間の部分を押圧して分断し、直接接触させて導通状態を確保できる。
本発明による太陽電池モジュールによれば、第一封止材のセル用凹部と接続材用凹部とを予め貫通させておくことで、太陽電池セルと回路層に設けた導電性接続材とが嵌合時に直接接続でき、第一封止材が電気接続を妨げることがなく太陽電池モジュールの電気接続信頼性と電気特性を向上できる。
これにより、導電性接続材が太陽電池セルと回路層の各電極に固着されると共に、第一封止材を加熱流動して熱硬化させることができる。
図1に示す第一の実施形態による太陽電池モジュール1は、太陽光等の光を入射させるパネル2と、その裏面側に配設された絶縁層としての絶縁基板3と、パネル2及び絶縁基板3の間に間隙を開けて配列された複数の太陽電池セル4(図では1つのみ示す)とを概略で積層した構成を有している。
そして、絶縁基板3には、太陽電池セル4側の面に回路パターンを設けた回路層5が設けられている。太陽電池セル4の絶縁基板3側には第一封止材として下封止材7が設けられ、太陽電池セル4のパネル2側には第二封止材として上封止材8が設けられている。また、絶縁基板3の回路層5と反対側の裏面にはシールド材としてバックシート9が被着されている。
また、下封止材7と上封止材8は互いに気密に密着して太陽電池セル4を絶縁封止している。そして、これら太陽電池セル4と絶縁基板3との間に設けられた下封止材7には導電性接続材13がその厚み方向に貫通して設けられている。
また、下封止材7の下面7bには、絶縁基板3に設けた回路層5及び回路層5の電極に固定された導電性接続材13を嵌合させるための接続材用凹部16が形成されている。接続材用凹部16はセル用凹部15に嵌合される太陽電池セル4の各電極10に対向する位置にそれぞれ形成されている。そして、下封止材7において、セル用凹部15と接続材用凹部16との間には両者を仕切る薄い層7cが形成されている。
下封止材7のセル用凹部15は太陽電池セル4の幅及び高さよりも多少大きめの寸法に形成し、接続材用凹部16は導電性接続材13の幅及び高さよりも多少大きめの寸法に形成することで、位置合わせが簡便となる。
図1において、パネル2として、例えばガラスパネル等の酸化珪素などが挙げられる。なお、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の透明樹脂基板を用いることも可能である。
また、絶縁基板3に設けた回路層5は、太陽電池セル4に電気的に接続される層である。回路層5は積層配列される多数の太陽電池セル4を電気的に直列に接続するパターンを有している。
回路層5を構成する材料は、例えばプリント配線板の材料からなり、電気抵抗が低い材料、例えば銅、アルミニウム、鉄−ニッケル合金などが使用される。また、導電性高分子を使用することもできる。
回路層5の表面は、導電性接続材13との密着性を向上させるために、フラックスやプリフラックスによって表面処理が施されていることが好ましい。
また、下封止材7は従来の太陽電池では400μm厚から600μm厚が標準的な厚さであったが、本実施形態では太陽電池セル4を下封止材7のセル用凹部15にはめ込む構造となる。そのため、下封止材7の膜厚は、太陽電池セル4の膜厚+200μm以下とすることができる。
また導電性接続材13の接続信頼性を考慮すると、太陽電池セル4の膜厚+100μm以下であることがさらに望ましい。太陽電池セル4の膜厚+100μm以下とすることで導電性接続材13の横幅も微細化することが可能となり、より微細な回路配線に対応可能となる。
なお、硬化温度120〜160℃は、下封止材7および上封止材8を構成する封止用フィルムとして使用可能なEVAフィルムの軟化、溶融、架橋が生じる温度であるから、封止用フィルムとしてEVAフィルムを用いる場合には容易に加工できる。
絶縁基板3がガラス繊維からなる場合、膜厚が薄いために太陽電池セル4の熱が一方の面から他方の面に伝達して放熱効果が高く、表裏面の温度差による絶縁基板3の反りを抑制できると共に、穴明けなどの加工が容易である。
また、絶縁基板3は、網目状のガラス繊維に絶縁樹脂を含浸させた複合材料であってもよい。この場合には、単層のガラスクロスよりも硬さが増して伸び縮みし難くなる。
絶縁基板3がガラス繊維に絶縁樹脂を含浸させた構造であると、PETやPENと比較して耐熱性と絶縁性がより高く耐候性も良好なため、バックコンタクト方式の太陽電池モジュール1における太陽電池セル4を支持する絶縁層としてより好ましい。しかも、ガラス繊維を内蔵しているために剛性が高く、加熱加圧によっても湾曲し難いために太陽電池セル4を実装した状態で取り扱いが容易であり、製造段階における後工程が良好に行われる利点がある。
プリプレグはプリント配線板の一形態であり、プリプレグを熱で固めた完成品はプリント配線板と呼称される。ガラス繊維に絶縁樹脂を含浸させたプリプレグの完成品として、FR−4、FR−5、BT材等があてはまる。
この絶縁基板3が単層のガラスクロスまたはこれに絶縁樹脂を含浸させたものからなると、耐熱性と絶縁性が高く電気信頼性が高い上に柔軟性と可撓性がある。
太陽電池セル4はシリコンからなるものが好ましく、例えば単結晶シリコン型、多結晶シリコン型等の結晶系太陽電池セルが用いられる。これらの中でも、発電効率に優れる点では単結晶シリコン型が好ましい。太陽電池セル4の厚さは80μm〜300μmの範囲とする。
太陽電池セル4は、例えば正方形板状や八角形板状に形成され、パネル2と絶縁基板3との間に互いに間隙を開けて複数配列されている。特に太陽電池セル4を六角形、好ましくは正六角形板状に形成することで太陽電池セル4間の間隙を最小化させ、太陽電池モジュール1の面積全体に対する太陽電池セル4の占有面積を増大させて発電効率を向上させることができる。
図2において、絶縁基板3の裏面にバックシート9が接合され、その反対側の面には例えばプリント配線板の材料からなる回路層5が固定されている。回路層5の電極に導電性接続材13を設置する。
一方、下封止材7の表面7aにセル用凹部15を予め形成し、裏面7bに接続材用凹部16を予め形成しておく。或いは、太陽電池モジュール1の製造時に、下封止材7にセル用凹部15と接続材用凹部16を形成するようにしてもよい。
図3に示すエンボスロール加工機18において、分散混合器19に封止材の原料として例えばEVA原料を投入して分散混合し、吐出口19aからフィルム状に延ばした封止樹脂フィルムfを連続して加熱押し出しする。加熱状態で押し出された封止樹脂フィルムfの両側にはセル用凹部15と接続材用凹部16の形状の凸部をそれぞれ形成したエンボスロール20,21を配設する。そして、繰り出される封止樹脂フィルムfをエンボスロール20,21によって挟持してセル用凹部15と接続材用凹部16を表裏両面に転写して連続して形成する。これを所定長さ毎に切断することで、下封止材7を製造できる。
なお、下封止材7のセル用凹部15は太陽電池セル4を嵌合するものであり、接続材用凹部16は回路層5上の導電性接続材13を嵌合するものである。そのため、それぞれ凹部15,16に嵌合された太陽電池セル4の電極10と導電性接続材13とが対向する必要があり、セル用凹部15と接続材用凹部16とは対向する位置精度で形成する必要がある。この位置精度は太陽電池セル4の電気配線パット形状により規定される。
そして、下封止材7の表面7aに形成したセル用凹部15と裏面7bに形成した接続材用凹部16とを適切な箇所に対向して形成することで、下封止材7を回路層5上の導電性接続材13に設置する際、接続材用凹部16がアライメントホールとなり、太陽電池セル4との位置関係が正確且つ容易に決定される。
次に、太陽電池セル4及び下封止材7の上に上封止材8とパネル2を順次設置する。
真空ラミネート工程において、下封止材7のセル用凹部15と接続材用凹部16との間の薄層7cが加熱によって溶解し、ラミネート加圧によって導電性接続材13と太陽電池セル4の電極10とで破断され、直接当接する。
しかも、真空ラミネートによって、導電性接続材13が加熱溶解されて、その両端が太陽電池セル4の電極10と回路層3の電極とに電気的に接続される。通常の太陽電池モジュールの真空ラミネート工程は加熱温度150℃程度となるため、導電性接続材13もこの温度で溶解する必要がある。そのため、導電性接続材13には、銀ペースト、カーボンペースト、銅ペースト、はんだペースト、導電性接着剤などを使用することができる。
なお、真空ラミネートの際、下封止材7が加熱流動後に熱硬化する温度と導電性接続材13が熱溶融して太陽電池セル4及び回路層5に電気的に接続される温度との差が、±10℃の範囲に収まるように設定することが好ましい。
本実施形態による太陽電池モジュール1は、絶縁基板3と一体形成される下封止材7に、太陽電池セル4を保持するためのセル用凹部15と導電性接続材13を嵌合するための接続材用凹部16が形成されているから、下封止材7によって太陽電池セル4と導電性接続材13を相互に位置決めできることになり、位置合わせが正確且つ容易である。
また、下封止材7のセル用凹部15により、太陽電池セル4が一定箇所に保持され続ける。これにより太陽電池セル4が製造工程中に位置ズレする問題を解消し、良好な製造歩留まりが得られる。
図4に示す太陽電池モジュール25において、第一実施形態による太陽電池モジュール1との相違点は、下封止材7内にスペーサー26を混入させた構成を備えた点にある。下封止材7において、太陽電池セル4のセル用凹部15に対向する2つの接続材凹部16間に適宜数(図2は2個)のスペーサー26が混入されている。上封止材8にはスペーサー26は含まれていない。
本実施形態で示す例では、スペーサー26は例えば略球体に形成され、その外径寸法Dは下封止材7の膜厚Tからセル用凹部15の深さPを引いた値(D≒T−P)にほぼ等しいものとする。下封止材7内にスペーサー26を混入させることで、真空ラミネート工程において、ラミネート圧力に対して太陽電池セル4を回路層5側から支えることができ、太陽電池セル4が破損したり損傷したりすることを防止できる。また、スペーサー26は、下封止材7において、太陽電池セル4を嵌合するセル用凹部15の外側の領域にも含まれていてもよい。
また、下封止材7の膜厚を太陽電池セル4の膜厚+200μm以下とすることで、混入するスペーサー26の直径や材料種類を選択しやすくなる。
一般に、下封止材7および上封止材8は加熱により流動し、さらに加熱することで硬化する特性を持つ。太陽電池モジュール真空ラミネート工程において、下封止材7が流動した時、従来の太陽電池セルは導電性接続材13のみで下から支えられることになる。このとき、ラミネート圧力は導電性接続材13周辺に集中してかかるため、100μm厚程度の太陽電池セル4は圧力により破断してしまう。
これを避けるため、本第二実施形態による太陽電池モジュール25では、スペーサー26を太陽電池セル4の下側の下封止材7の厚さ部分に分散設置した。スペーサー26はクッションとなり太陽電池セル4を支える。そのため、スペーサー26はモジュールラミネート時の温度(約150℃)に耐え、かつ太陽電池セル4を支える程度に大きな圧縮弾性率を持つ必要がある。
先ず、下封止材7の裏面7b側において隣接する接続材用凹部16、16の間にスペーサー用凹部27を分散して形成し(図に示す例では2個)、このスペーサー用凹部27内にスペーサー26を挿入するものとする。スペーサー用凹部27は好ましくは裏面7bからセル用凹部15まで貫通して形成され、その高さはスペーサー26の外径Dと略同一であることが好ましい。これによって、太陽電池セル4を導電性接続材13とスペーサー26で支持できる。
また、下封止材7内へのスペーサー26の混入方法の他の例として、例えば図3に示すエンボスロール加工機18やその他の押し出し成形加工機において、下封止材7を押出し成形で作成してもよい。この場合、分散混合器19内にEVA原料と共にスペーサー26を混入し、分散混合器19内へのスペーサー26の供給量を制御することで、押し出し成形されるフィルムfからなる下封止材7内に均一にスペーサー26を分散させることができる。
この製造方法によっても、太陽電池セル4を導電性接続材13だけでなくスペーサー26によって支持できる。
スペーサー26を回路層5上に設置する場合、はんだボール実装と同様、ふりこみマスクを使用したアライメント設置方法を用いれば、スペーサー26をアライメント精度よく正確な個数設置することができる。また、スペーサー26に黒色スペーサーや白色スペーサーを用いることで、太陽電池モジュール25の外観意匠性を任意に向上させることもできる。
下封止材7中に分散混入する方法では、下封止材7の押出し成形時にフィラーを混入する事で製造コストを低減することができる一方、スペーサー26の分散状態制御が難しくなる課題がある
図4、図6に示す第二の実施形態による太陽電池モジュール25では、下封止材7の表面7aと裏面7bに形成されたセル用凹部15と接続材用凹部16は薄層7cを挟んで分離して形成されていた。
これに対し、本第三実施形態による太陽電池モジュール30では、下封止材7の裏面7bに形成された接続材用凹部16Aは表面7aに形成されたセル用凹部15に貫通して形成されている。
そのため、本実施形態によれば、太陽電池モジュール30において、下封止材7のセル用凹部15に嵌合された太陽電池セル4の電極10が接続材用凹部16Aに嵌合された導電性接続材13が直接接触して接続されることになり、電気導電性が向上し、確実に通電状態になる。
上述した各実施形態による太陽電池モジュール1,25,30では、下封止材7は複数の太陽電池セル4を各セル用凹部15に収容した1枚のシート状に形成されているが、本第四の実施形態による太陽電池モジュール32では、下封止材33は単体の太陽電池セル4毎に分割して形成されていることを特徴としている。
即ち、下封止材33を太陽電池セル4毎に分割したものを単位下封止材33Aとし、その表面7aに太陽電池セル4を嵌合させるためのセル用凹部15が形成され、裏面7bには太陽電池セル4の電極10に対応する位置に接続材凹部16Aが適宜数(図2は2個)形成されている。図に示す例では接続用凹部16Aはセル用凹部15に貫通して形成されている。そして、単位下封止材33Aの裏面7b側には接続用凹部16A,16A間にサポーター26が埋設されている。このサポーター26の外径Dは裏面7bとセル用凹部15の底面との距離とほぼ同一とされている。
その余の構成は上述した他の太陽電池モジュール1,25,30の構成と略同一である。
次いで、太陽電池セル4を嵌合させた単位下封止材33Aについて、接続材用凹部16A内に回路層5に設けた導電性接続材13を嵌合させることで、回路層5に設置する。これによって導電性接続材13の上端部は太陽電池セル4の電極10に直接当接することになる。このような作業を複数の単位下封止材33A毎に順次または同時に行う。
そして、略面一に配設された太陽電池セル4の上に分割されないシート状の上封止材8とパネル2を順次積層させる。この状態で、バックシート9からパネル2まで積層された全部材について、太陽電池モジュール真空ラミネート工程によって加熱加圧して一体化することで太陽電池モジュール32を製造できる。
また、バックシート9を絶縁材で形成すれば、絶縁基板3を省略して回路層30を設置してもよい。
なお、上述した太陽電池モジュール1,25,30,32を適宜数配列することで太陽電池を製造できる。
2 パネル
3 絶縁基板
4 太陽電池セル
5 回路層
7、33 下封止材
8 上封止材
9 バックシート
13 導電性接続材
15 セル用凹部
16、16A 接続材用凹部
26 スペーサー
27 スペーサー用凹部
33A 単位第一封止材
Claims (11)
- 太陽電池モジュールに用いられる太陽電池セルを封止するための封止材であって、一方の面に形成されていて前記太陽電池セルを嵌合するためのセル用凹部と、前記一方の面に対向する他方の面に形成されていて導電性接続材を嵌合するための接続材用凹部とが形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール用封止材。
- 前記他方の面に、前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載された太陽電池モジュール用封止材。
- 前記スペーサー用凹部は、前記他方の面から前記セル用凹部まで貫通して形成されていることを特徴とする請求項2に記載された太陽電池モジュール用封止材。
- バックシート上に回路層を積層すると共に該回路層上に導電性接続材を設置する工程と、
太陽電池セルを嵌合するためのセル用凹部を形成した一方の面と前記導電性接続材を嵌合するための接続材用凹部を形成した他方の面とを対向して設けた第一封止材における、前記セル用凹部に前記太陽電池セルを嵌合させる工程と、
前記接続材用凹部に前記導電性接続材を嵌合させて前記第一封止材を前記回路層に積層する工程と、
前記太陽電池セル上に第二封止材及びパネルを積層する工程と、
前記バックシートから前記パネルまでの部材を真空圧着ラミネートする工程とを有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記太陽電池セルを嵌合させる工程では、
前記第一封止材は、前記他方の面に前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されており、該スペーサー用凹部には前記スペーサーが挿入されていることを特徴とする請求項4に記載された太陽電池モジュールの製造方法。 - バックシート上に回路層を積層すると共に該回路層に導電性接続材を設置する工程と、
太陽電池セルを嵌合するためのセル用凹部を形成した一方の面と前記導電性接続材を嵌合するための接続材用凹部を形成した他方の面とを対向して設けた第一封止材における、前記接続材用凹部に前記導電性接続材を嵌合させて、前記第一封止材を前記回路層に積層する工程と、
前記セル用凹部に前記太陽電池セルを嵌合させる工程と、
前記太陽電池セル上に第二封止材及びパネルを積層する工程と、
前記バックシートから前記パネルまでの部材を真空圧着ラミネートする工程とを有することを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記第一封止材を回路層に積層する工程では、
前記第一封止材は、前記他方の面に前記太陽電池セルを支持するスペーサーを挿入するためのスペーサー用凹部が形成されており、該スペーサー用凹部には前記スペーサーが挿入されていることを特徴とする請求項6に記載された太陽電池モジュールの製造方法。 - 前記第一封止材は、前記太陽電池セルを嵌合するセル用凹部を単位として分割して形成された単位第一封止材が、複数配列されて構成されている請求項4乃至7のいずれか1項に記載された太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記バックシートから前記パネルまでの部材を真空圧着ラミネートすることで、前記第一封止材の前記セル用凹部と前記接続材用凹部の間の部分を溶解させて、前記導電性接続材を前記太陽電池セルに接続させるようにした請求項4乃至8のいずれか1項に記載された太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記第一封止材の前記セル用凹部と前記接続材用凹部とが予め貫通して形成されている請求項4乃至9のいずれか1項に記載された太陽電池モジュールの製造方法。
- 真空圧着ラミネートの際、前記第一封止材が加熱流動後に熱硬化する温度と前記導電性接続材が熱溶融して前記太陽電池セル及び前記回路層に電気的に接続される温度との差が、±10℃の範囲に収まるように設定した請求項4乃至10のいずれか1項に記載された太陽電池モジュールの製造方法。
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