JP5629840B1 - 空洞厚探査方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)時系列データとの関連性が十分に明らかにならないこと、
(2)位相データが得られないため、逆変換が一般にできない
(3)そのために、フーリエ変換で高周波成分を除去するように入力データから非定常ノイズを除去することが直ちに可能となるわけでないこと、
等の問題である。
S{入力データ}= S{観測したい信号データ}+ S{ノイズ}
の関係が成立するため、スペクトル分析によりノイズを特定することができれば、入力データからノイズスペクトルデータの逆変換を減ずるミキシングをすることにより、観測したい信号データを得ることができる。
式(1)
ここで、w(t,d)は、マザーウェーブレット関数といい、スケールファクターdとタイムシフトファクターtの関数で平均がゼロという性質がある。このウェーブレット変換との比較で、原関数h(t)のSトランスフォーム(S TRANSFORM)は、
式(2)
と表される。この式では、マザー・ウェーブレットは、
式(3)
である。ここでスケールファクターは、周波数fの逆数となっている。このウェーブレット関数は、平均はゼロとはならない点、ウェーブレット変換とは異なる性質を持つ。明示的には、Sトランスフォーム(S TRANSFORM)は、
式(4)
で表され、局在的なスペクトル表現となる。局在的なスペクトルを無限区間で平均化すると以下のようにフーリエ・スペクトルとなる。
式(5)
ここで、H(f)は、原関数h(t)のフーリエ変換である。これから、原関数は、Sトランスフォーム(S TRANSFORM)から逆変換可能で、
式(6)
である。逆変換可能であることが、ウェーブレット変換と異なる点である。
式(7)
この表現形式は、離散Sトランスフォーム(S TRANSFORM)の変換計算で有用である。
式(8)
と表される。
式(9)
と表現される。ここで、式(7)でτ→jT,f→n/NTとしている。
n=0では、
式(10)
となり、離散形式でのSトランスフォーム(S TRANSFORM)逆変換は、以下となる。
式(11)
<請求項1記載の発明>
対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
原時系列反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換し、
除去対象とする特定の反射波発生時刻における周波数変換データを特定し、
低周波領域のエネルギ値の低下を補う周波数領域の重み関数を該除去対象とする周波数変換データへ全周波数領域に亘り重畳適用し、
該重畳適用後の周波数データを時系列反射波データへ逆変換し、
該逆変換により復元される時系列反射波データを複数の反射源からの時系列反射信号から成る原時系列反射波データから不要な時系列反射波信号としてフィルタ除去することを特徴とする空洞厚探査方法。
探査に電磁波や人工地震波等を用い、反射波により地下空洞探査を行うとき、複数の反射波が重畳する反射波を観測する場合に、探査対象特定の障害となる反射波が強く、例えば探査対象の空洞下面の反射波がこれらの反射波信号の反響波に埋もれ観測するに不十分な場合がある。この場合にSトランスフォーム(S TRANSFORM)により時間周波数解析し、観察の障害となる反射波の周波数特性を特定し、周波数特性データから該不要となる反射波の反射面から発生する時系列反射波信号を復元し、該観測取得された反射波観測原データから不要な反射波復元データを信号の減算ミキシングにより除去すると、空洞下面の反射波データを浮き上がらせることができる。空洞下面の反射時刻が把握されれば、空洞天面からの反射波時刻と合わせ空洞厚が把握され、より正確に空洞の危険性評価をすることができる。
対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
探査対象面の上方から探査対象面下へ電磁波を深さ方向に入射する電磁波レーダーを走査し、入射波に対する反射波を対象面上方で受信取得するレーダー反射波データ取得工程と、
空洞天面の反射波の分析により空洞天面の位置及び深さを求める空洞天面検出工程と、
該反射波データ取得工程で得られた原反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換する周波数解析工程と、
天面上方位置から発生する天面上方反射波の周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該逆変換により復元される反射波データを原反射波データから除去する天面上方障害反射波除去工程と、
空洞天面からの反射波の周波数変換データより空洞天面の反射波発生時刻を求め、該周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該復元される空洞天面からの反射波データを残余の原反射波データから除去する空洞天面反射波除去工程と、
残余の原反射波データから空洞下面の反射波発生時刻を求める空洞下面検出工程と、
該空洞天面及び空洞下面の反射波発生時刻から空洞厚又は空洞下面深さを求める空洞厚算出工程と、
からなることを特徴とする空洞厚探査方法。
電磁波レーダーを路面上方からレーダーを照射すると路面と空洞天面の反射波が強く、空洞下面の反射波この両者の反射波信号の反響波に埋もれ観測するに不十分であるが、このようにSトランスフォーム(S TRANSFORM)により時間周波数解析し、例えば路面と、空洞天面の反射波の周波数特性を特定し、周波数特性データから路面及び空洞天面の時系列反射波信号を復元し、該観測取得された反射波観測原データから路面と空洞天面の反射波復元データを信号の減算ミキシングにより除去すると、空洞下面の反射波データを浮き上がらせることができる。空洞下面の位置、空洞厚、寸法及び深さが把握されれば、より正確に空洞の危険性評価をすることができる。
前記空洞天面検出工程検出された空洞天面に電磁波が到達する時刻を求め、前記周波数解析工程で原反射波データからSトランスフォームにより時間周波数解析データを作成し、時間−エネルギ分布図を作成し、該空洞天面に電磁波が到達する時刻以前に時間−エネルギ分布図でエネルギ値ピークを観測する場合には、該エネルギ値ピークを呈する時刻で反射波が発生すると認定し、該ピーク値が所定の閾値を超えるものについて該反射波は空洞下面の検出に障害となる天面上方反射波とみなし、除去対象反射波とする請求項第2項記載の天面上方障害反射波除去工程を含む、請求項第2項に記載の空洞厚探査方法。
前記原反射波データから求められる時間−エネルギ分布線図で、空洞天面に電磁波が到達する時間前までにエネルギ値ピークを観測する場合には、その時刻に電磁波が到達するときの面で反射波が発生するものと認定でき、その反射波は、空洞下面の検知の障害なる可能性があるが、影響の小さな反射波までそのすべてを除去する必要もなく、所定のエネルギ値ピーク値を閾値とし、その該閾値を超えるエネルギ値ピークを呈する反射波を空洞下面の検知の障害なるものとみなし、該天面上方反射波を原反射波から除外することで足りるというのは、このようなフィルタリングの経験則である。このように選択的に路面を含む天面上方で発生する障害反射波を除去する場合、路面と空洞天面との天面上方位置から発生する天面上方反射波のすべてを除去対象とすることは、非効率であり、数多く除去処理をすることから却って誤差の蓄積による不具合も生じかねない。所定のエネルギ値ピーク値を閾値とし、その該閾値を超えるエネルギ値ピークを呈する反射波のみ選択的に除去することで、数多くの反射波の除外により、却って雑音の累積を招くことを避け、効率的に空洞下面の位置を特定することを可能とする。
前記所定のエネルギ値ピークの閾値は、空洞天面の反射波が与えるエネルギ値ピーク値とし、該閾値を超えるもののみ除去対象反射波とする請求項第3項に記載の空洞厚探査方法。
空洞下面の検出には、空洞天面での反射波が、空洞下面の近傍で発生すること、空洞天面での反射波は、比較的大きく空洞下面の検出の障害になることが経験的に認められることから、少なくとも空洞天面での反射波よりも大きな反射波については、空洞下面の検出の障害となる蓋然性が高く、これを請求項第2項に記載する閾値とすることが好ましい。
路面と空洞天面との天面上方位置から発生する天面上方反射波のすべてを除去対象とすることは、非効率であり、数多く除去処理をすることから却って誤差の蓄積による不具合も生じかねない。そこで、前記原反射波データから求められる時間−エネルギ分布線図で、空洞天面の反射波が呈するエネルギ値ピーク値よりも大きなエネルギを持つ反射波を観測する場合には、該空洞天面の反射波が与えるエネルギ値ピーク値を閾値とし、該閾値を超えるエネルギ値ピークを呈する反射波を空洞下面の検知の障害なるものとみなし、該天面上方反射波を原反射波から除外するものである。この閾値の設定により、選択的に路面を含む天面上方で発生する障害反射波を除去することとなり、このような限定により空洞下面で生ずる反射を十分に浮かび上がらせ、空洞下面の位置を特定することを可能とする。
前記時系列反射波データへの逆変換に際しては、低周波領域のエネルギ値の低下を補うガウシアンカーブの逆数を乗ずる補正をすることを特徴とする天面上方障害反射波除去工程又は空洞天面反射波除去工程のうち少なくともいずれかの一方を用いる請求項第2項〜第4項記載のうちいずれか1項に記載の空洞厚探査方法。
Sトランスフォーム(S TRANSFORM)は、区間境界での連続性を確保するためガウス窓関数を用いて観測窓への原データ切出しを行うが、ガウシアンの特性として、低周波成分変換データを広げ、低周波成分ほど時間分解能が低くなるという性質があり、その分エネルギ分布図も低周波ほど波が大きくなりピークがどこにあるか定まらなくなるという課題が生ずる。 この対応として、本請求項に示すようにガウシアンカーブの逆数を乗ずる処理を施す。この処理によってSトランスフォーム(S TRANSFORM)にガウシアン逆数を乗じ、低周波成分の振幅を持ち上げる処理が施され、フーリエ逆変換で波形を復元できるようになる。
<請求項6記載の発明>
対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
原反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換し、少なくともひとつの反射波発生時刻の周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該逆変換により復元される反射波データを複数の反射源からの反射信号から成る原反射波データから不要な反射波信号として除去することを特徴とする空洞厚探査方法であって、
該時系列反射波データへの逆変換に際しては、低周波領域のエネルギ値の低下を補うガウシアンカーブの逆数を乗ずる補正をすることを特徴とする天面上方障害反射波除去工程又は空洞天面反射波除去工程のうち少なくともいずれかの一方を用いる空洞厚探査方法。
<請求項7記載の発明>
前記重み関数は、ガウシアンカーブの逆数であることを特徴とする請求項1記載の空洞厚探査方法。
請求項1に記載の空洞厚探査方法は、以下のように、電磁波レーダー反射波を使用して実施することが好ましく、天面よりも上方にある反射波のうち天面反射波よりも大きな反射波は空洞下面検出の障害になることが多くこれを除去することも好ましく、この典型は路面反射波であって、さらに空洞天面反射波を除去することも空洞下面検出の障害になることが多くこれを除去することも好ましいため、これら実施形態を含む請求項2の実施形態について詳細に記述する。
さて、本発明は、空洞厚探査方法及び対象面下のモニタリング方法に分類できるが、各方法を構成する各工程については、図1に示されるように、
レーダー反射波取得工程、空洞天面検出工程、周波数解析工程、天面上方障害反射波除去工程、空洞天面反射波除去工程、空洞下面検出工程、空洞厚算出工程からなり、
各工程について順に説明する。
本発明の対象面Rは、各方法で共通である。陥没の危険性のある場所の表面であれば特に限定されず、例えば道路や滑走路、港湾におけるエプロン、その他の人や乗り物の通行面等の路面の他、物置場等、あらゆる場所の表面を対象とすることができる。また、対象面Rが舗装面(アスファルト舗装、コンクリート舗装等、舗装の種類を問わない)であるか非舗装面であるかは問わない。
対象面R下へ電磁波レーダーを照射し、反射波データを取得・記録する工程である。以下、詳細に説明する。本工程では、調査対象エリア・区間から調査ロットである走査対象面下を特定し、全体計画の中で対象面下走査計画を立て、対象面下走査のための機器準備の後、電磁波レーダーを照射し、反射波データをA/D変換し、データコントローラー・システムへ収集しデータ転送し、入力信号データをフレームデータとして記録管理し、深さ方向詳細調査地点を特定した場合にデータを呼び出せる形式でデータを保管準備するデジタルフレームデータ処理機能により処理される。
本工程では、空洞推定処理を行う。空洞対象面下の水平断面、走査方向縦断面、横断面画像を保管されているデジタルフレームデータから作成し、空洞位置と天面の広がりと深さを求める空洞推定処理機能により探査する。以下、空洞推定処理機能を交えながら説明する。
前工程で空洞推定路面位置と天面深さが推定空洞情報として記録されている。その一つの空洞の路面水平射影位置から複数を選定すれば空洞厚と合わせ空洞の形状をモデル化できる。選定された路面位置の反射波データを入力とし、本工程では、天面上方で発生する反射波のうち以後の工程で障害となる反射波(以下で障害反射波と呼ぶ)を除去するための周波数解析を実施する。
図16を作成するにあたり、Sトランスフォーム(S TRANSFORM)処理装置16で行われる演算の数理の説明のため、離散Sトランスフォーム(S TRANSFORM)、式(9)、(10)を再掲すると、
式(9)
n=0では、
式(10)
である。ここで、サンプリング数N=256、サンプリング時間間隔T=0.16nsecである。
式(12)
こうして、原信号のSトランスフォーム(S TRANSFORM)値からエネルギー分布を離散式(12)で算出し、ピーク点を決定することで、反射波の生ずる境界面を特定することができる。問題は、反射波を生ずる境界面が、我々の関心がある空洞面かどうかであるが、空洞天面に限らず、舗装面の下部構造からも地層の境界面、地表近くの埋設物からも反射は生じ得る。
前工程で特定された天面より上方で発生し、空洞下面検出の障害となる反射波を除去する工程である。
式(7)
であった。ここで、窓関数として、Sトランスフォーム(S TRANSFORM)では、次式で表現されるガウシアンを採用している。
式(13)
補正係数は、式(13)から
式(14)
式(14)に式(13)を代入し、
式(15)(ガウス積分の公式)
を代入して、
式(16)
式(16)の離散形式は、
式(17)
f=0の場合、式(16)、(17)は、以下となる。
B(0)=0
式(18)
結局、純粋なSトランスフォーム(S TRANSFORM)後の振幅スペクトル(図19)、位相スペクトル(図20)から原波形を復元するのではなく、補正された振幅スペクトル(図22)、位相スペクトル(図19)から原波形をフーリエ逆変換により復元することとなる。
前工程の処理を空洞天面での反射波について、同様の処理実施することで空洞天面の反射波を除去することができる。前工程で得られた路面反射波除去後の残余原波形データ(図24)に同様の処理を施す。
天面で発生する反射波を除去する例を図27から図31で示す。
本工程で使用するノイズ信号除去処理機能ステップは前と同様、図18と同じである。
結局、補正された振幅スペクトル(図29)、位相スペクトル(図28)から原波形をフーリエ逆変換により復元することとなる。
空洞天面からの反射波も含め、すべての障害となる反射波を除去した後に、残余の修正原波形に対して同様の手順を実施する。Sトランスフォーム(S TRANSFORM)を施し、時間―周波数線図32、時間―エネルギー線図33を求め、空洞下面の反射波のピークを与える時間が空洞天面反射波が生ずるときである。図33では、10.98nsecである。
図34は、空洞厚算出処理の処理ステップを示す。図35の時系列線図に示すように、空洞下面反射時刻と空洞天面での反射時刻との差分を求め、空洞天面から下面への電磁波到達時間差を得、
空洞厚=時間差 X 電磁波速度 ステップにより、天面反射から下面反射までの時間差をΔt、空気中の電磁波速度c、比誘電率を
式(19)
式(20)
より、空気の比誘電率と電磁波速度から空洞厚を算出することに成功する。ここでは、空気の比誘電率=1,電磁波速度c=0.2998m/nsec,時間差測定値、2.95nsecから、空洞厚は、44cmとなる。
Claims (7)
- 対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
原時系列反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換し、
除去対象とする特定の反射波発生時刻における周波数変換データを特定し、
低周波領域のエネルギ値の低下を補う周波数領域の重み関数を該除去対象とする周波数変換データへ全周波数領域に亘り重畳適用し、
該重畳適用後の周波数データを時系列反射波データへ逆変換し、
該逆変換により復元される時系列反射波データを複数の反射源からの時系列反射信号から成る原時系列反射波データから不要な時系列反射波信号としてフィルタ除去することを特徴とする空洞厚探査方法。 - 対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
探査対象面の上方から探査対象面下へ電磁波を深さ方向に入射する電磁波レーダーを走査し、入射波に対する反射波を対象面上方で受信取得するレーダー反射波データ取得工程と、
空洞天面の反射波の分析により空洞天面の位置及び深さを求める空洞天面検出工程と、
該反射波データ取得工程で得られた原反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換する周波数解析工程と、
天面上方位置から発生する天面上方反射波の周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該逆変換により復元される反射波データを原反射波データから除去する天面上方障害反射波除去工程と、
空洞天面からの反射波の周波数変換データより空洞天面の反射波発生時刻を求め、該周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該復元される空洞天面からの反射波データを残余の原反射波データから除去する空洞天面反射波除去工程と、
残余の原反射波データから空洞下面の反射波発生時刻を求める空洞下面検出工程と、
該空洞天面及び空洞下面の反射波発生時刻から空洞厚又は空洞下面深さを求める空洞厚算出工程と、
からなることを特徴とする空洞厚探査方法。 - 前記空洞天面検出工程で検出された空洞天面に電磁波が到達する時刻を求め、前記周波数解析工程で原反射波データからSトランスフォームにより時間周波数解析データを作成し、時間−エネルギ分布図を作成し、該空洞天面に電磁波が到達する時刻以前に時間−エネルギ分布図でエネルギ値ピークを観測する場合には、該エネルギ値ピークを呈する時刻で反射波が発生すると認定し、該ピーク値が所定の閾値を超えるものについて該反射波は空洞下面の検出に障害となる天面上方反射波とみなし、除去対象反射波とする請求項第2項記載の天面上方障害反射波除去工程を含む、請求項第2項に記載の空洞厚探査方法。
- 前記所定のエネルギ値ピークの閾値は、空洞天面の反射波が与えるエネルギ値ピーク値とし、該閾値を超えるもののみ除去対象反射波とする請求項第3項に記載の空洞厚探査方法。
- 前記時系列反射波データへの逆変換に際しては、低周波領域のエネルギ値の低下を補うガウシアンカーブの逆数を乗ずる補正をすることを特徴とする天面上方障害反射波除去工程又は空洞天面反射波除去工程のうち少なくともいずれかの一方を用いる請求項第2項〜第4項記載のうちいずれか1項に記載の空洞厚探査方法。
- 対象面下に存在が予想される空洞を探査する方法であって、
原反射波データをSトランスフォームにより時間周波数解析データへ変換し、少なくともひとつの反射波発生時刻の周波数変換データを時系列反射波データへ逆変換し、該逆変換により復元される反射波データを複数の反射源からの反射信号から成る原反射波データから不要な反射波信号として除去することを特徴とする空洞厚探査方法であって、
該時系列反射波データへの逆変換に際しては、低周波領域のエネルギ値の低下を補うガウシアンカーブの逆数を乗ずる補正をすることを特徴とする天面上方障害反射波除去工程又は空洞天面反射波除去工程のうち少なくともいずれかの一方を用いる空洞厚探査方法。 - 前記重み関数は、ガウシアンカーブの逆数であることを特徴とする請求項1記載の空洞厚探査方法。
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