JP5629323B2 - 改善したホット・スイッチング性能および信頼性を備えたマイクロ機械デジタルキャパシタデバイスおよびその形成方法 - Google Patents

改善したホット・スイッチング性能および信頼性を備えたマイクロ機械デジタルキャパシタデバイスおよびその形成方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、一般に、マイクロ機械可変キャパシタの分野、特に、残留RF電圧の存在下でデジタルキャパシタを解放する動作に関する。ここで説明する本発明は、ラッチング電圧と駆動電圧との差を最小化する必要がある任意のマイクロ機械構造に適用可能である。カンチレバーのバネ定数は、静電容量コンタクト間で降下した電圧に起因して、着地コンタクト間の静電気引力より大きくなるように設計でき、デバイスをオンにするのに必要な電圧は不変であるようなデバイスを製作することが可能である。
マイクロ機械アクチュエータは、外部力の存在下で湾曲(deflect)または移動するという簡単な原理に基づいている。これらのアクチュエータの湾曲は、典型的には、力と湾曲との間の直線関係に従う。この関係の勾配は、使用する材料、スイッチ及び/又は脚部の幾何形状、スイッチ及び/又は脚部がどのように固定されているか、によって定義される(一般的な意味でのフックの法則)。
ここで、Kはバネ定数、Xは変位である。
外部力は、通常、その大きさとスイッチの位置との間の直線関係に従わない。静電気の場合、力は、制御電極に対する位置の二乗で増加する。この事情は、限界変位に到達した場合、「スナップ・イン(snap-in)」の現象を生じさせる。静電気力Fは、下記の式によって与えられる。
ここで、Aは、引き下げ電極とマイクロ電気機械システム(MEMS)デバイスとの間の重なり面積、Zは、開始位置、εは、自由空間の誘電率、Vは、印加された制御電圧である。全ての力の合計がゼロである場合、均衡が定義され、これは静電気MEMSでの伝統的なスナップ・イン挙動を生じさせる。いったんカンチレバーがコンタクトまで跳ねると、カンチレバーと引き込み(pull)電極との間の距離が大きく減少し、式(2)から静電気力は大きく増加する。カンチレバーを引き離すには、制御電圧を大きく減少させる必要がある。
図1Aは、直線スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスについて、MEMSデバイスに作用する力と変位との関係を示す。図の垂直スケールは、グラフ上の種々のポイントをより良く示すために、対数スケールを有することに留意する。Fspringと記したカーブは、機械力と、変位に対して直線的に変化するスプリングの変位との関係を示す。F@V1,F@V2,F@V3と記したカーブは、異なる印加電圧V1,V2,V3(但し、V3>V2>V1)で、MEMSデバイスに作用する静電気力である。
いろいろな印加電圧でのMEMS変位は、機械力カーブと静電気力カーブの交点を探すことによって見つかる。例えば、電圧V1が印加された場合、MEMSデバイスは、ポイントp1に変位する。印加電圧がV2に増加した場合、MEMSデバイスは、ポイントp2に変位する。印加電圧がV3に増加した場合、MEMSデバイスは、ポイントp3に変位する。このポイントでは、電圧がさらに増加した場合、静電気力カーブと機械力カーブの交点がもはや存在しない。静電気力カーブは、常に機械力カーブより大きいためである。その結果、デバイスは、スナップ・インが生じて、ポイントp4に変位する。続いて電圧がV3からV2に減少した場合、変位した場所p4における静電気力F@V2は、依然として機械力Fspringより大きく、その結果、デバイスは、ポイントp4に変位したままになる。いったん電圧がV1に減少すると、変位した場所p4における静電気力F@V1は、機械力Fspringと同じ大きさである。電圧の更なる減少は、ポイントp1において機械力カーブと1つのだけの交点を生じさせ、デバイスは、ポイントp4からポイントp1へ戻る。
図1Bは、直線スプリングを備えたMEMSデバイスについて、MEMS変位と印加電圧との関係を示す。この図では、図1Aに示したものと同じポイントを示している。印加電圧の上向き掃引の際、その変位は、引き込み(pull-in)と記したカーブに従う。5Vの印加電圧では、MEMSデバイスは、ポイントp1に変位する。そして、電圧が15Vに増加すると、MEMSデバイスは、ポイントp2に変位する。電圧が25Vに増加すると、MEMSデバイスは、ポイントp3に変位する。電圧の更なる増加により、デバイスは、完全変位までスナップ・インが生じ、ポイントp4に行き着く。そして、電圧が減少すると、変位は、解放と記したカーブに追従する。電圧が5Vに減少した場合、変位は、間隙の100%(ポイントp4’)で留まる。更なる減少により、デバイスは再びポイントp1に戻る。こうして引き込み電圧は25Vであり、解放電圧は5Vである。図1Bは、解放電圧(デバイスが、ポイントp4’からポイントp1へスナップする電圧)と、着地電圧(デバイスが、ポイントp3からポイントp4へスナップする電圧)との間の大きな差を示す。
解放電圧と着地電圧との間の大きな差は、ホット・スイッチングを行う場合、容量性RF MEMSデバイスについてある問題を生じさせる。ホット・スイッチングは、例えば、MEMSカンチレバースイッチと着地電極との間に存在し、制御電圧がゼロに設定された場合、カンチレバーのバネ定数がコンタクトを引き離すことができる最大RF電圧として定義される。
従って、ホット・スイッチングが可能なRF MEMSについてのニーズが存在する。
本発明は、一般に、ホット・スイッチングが可能なRF MEMSデバイスに関する。RF MEMSデバイスは、1つ又はそれ以上のスプリング機構を利用することによって、ホット・スイッチングが可能である。ある実施形態では、2つ又はそれ以上のスプリングセットが使用でき、MEMSデバイスのカンチレバーの変位における特定ポイントにおいて関与する。スプリングは、所定の着地電圧で、解放電圧の著しい増加を可能にする。
一実施形態では、MEMSデバイスが開示される。デバイスは、基板と、基板と連結し、そこから垂直に延びる第1支持ポストと、第1支持ポストと連結した第1カンチレバーとを含む。デバイスはまた、第1支持ポストから離れた場所に、基板と連結した第2支持ポストを含む。第2支持ポストは、基板から垂直に延びる。デバイスはまた、第2支持ポストと連結した第2カンチレバーと、第1支持ポストと第2支持ポストとの間の場所に、基板と連結した引き込み(pull-in)電極と、引き込み電極と第2支持ポストとの間の場所に、基板と連結したコンタクト電極とを含む。
他の実施形態では、MEMSデバイスの動作方法が開示される。該方法は、電圧を、引き込み電極に印加することを含む。方法はまた、第1カンチレバーを第1距離だけ移動し、電圧が印加された状態で第2カンチレバーと接触することを含む。方法はまた、第1カンチレバーおよび第2カンチレバーを第2距離だけ移動し、第1カンチレバーがコンタクト電極と接触し、電圧が印加された状態で第2カンチレバーがコンタクト電極から離れるようにすることを含む。方法はまた、引き込み電極に印加された電圧を変化させることと、第1カンチレバーをコンタクト電極から離すこととを含む。
他の実施形態では、MEMSデバイスが開示される。MEMSデバイスは、基板と、基板と連結し、そこから垂直に延びる支持ポストと、支持ポストと連結したカンチレバーとを含み、カンチレバーは、第1部分と、第1部分から延びる第2部分とを有する。MEMSデバイスはまた、第1支持ポストから離れた場所に、基板と連結したコンタクトポストを含む。コンタクトポストは、基板から垂直に延びる。MEMSデバイスはまた、支持ポストとコンタクトポストとの間の場所に、基板と連結した引き込み電極を含む。MEMSデバイスはまた、引き込み電極とコンタクトポストとの間の場所に、基板と連結したコンタクト電極とを含む。第1部分は、コンタクト電極から離れた位置から、コンタクト電極と接触する位置に移動可能であり、第2部分は、コンタクトポストから離れた位置から、コンタクトポストと接触する位置に移動可能である。
他の実施形態では、MEMSデバイスの動作方法が開示される。該方法は、電圧を、引き込み電極に印加することを含む。方法はまた、カンチレバーを第1距離だけ移動し、カンチレバーの第1部分がコンタクト電極から離れ、電圧が印加された状態でカンチレバーの第2部分がコンタクトポストと接触するようにすることを含む。方法はまた、カンチレバーを第2距離だけ移動し、第1部分がコンタクト電極と接触し、電圧が印加された状態で第2部分がコンタクトポストと接触したままであるようにすることを含む。方法はまた、引き込み電極に印加された電圧を変化させることと、カンチレバーをコンタクト電極およびコンタクトポストから離すこととを含む。
他の実施形態では、デバイスが、1つ又はそれ以上の電極が形成された基板と、基板および該1つ又はそれ以上の電極の上に配置された電気絶縁層と、電気絶縁層と連結した1つ又はそれ以上の着地構造とを含む。該マイクロ電気機械デバイスはまた、電気絶縁層と連結したMEMSエレメントを含む。MEMSエレメントは、第1位置から、電気絶縁層から離れた第2位置へ移動可能である。MEMSエレメントは、MEMSエレメントが第1位置にある場合、電気絶縁層と接触する第1部分と、MEMSエレメントが第2位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触する第2部分とを含む。
他の実施形態では、デバイスが、1つ又はそれ以上の電極が形成された基板と、基板および該1つ又はそれ以上の電極の上に配置された電気絶縁層と、電気絶縁層と連結した1つ又はそれ以上のスプリングエレメントとを含み、該1つ又はそれ以上のスプリングエレメントは、第1位置から第2位置へ移動可能である。デバイスはまた、電気絶縁層と連結したMEMSエレメントを含む。MEMSエレメントは、第3位置から、電気絶縁層から離れた第4位置へ移動可能である。MEMSエレメントは、第3位置にある場合、電気絶縁層と接触する第1部分と、該1つ又はそれ以上のスプリングエレメントと接触し、該1つ又はそれ以上のスプリングエレメントを第1位置から第2位置へ移動する第2部分とを含む。
他の実施形態では、ある方法が、絶縁層、1つ又はそれ以上の着地構造および、その上に配置された第1犠牲層を有する基板の上に、MEMSエレメントを形成することを含む。MEMSエレメントを形成することは、第1犠牲層の上に、第1構造層を形成することと、第1構造層の上に、第2犠牲層を形成することと、第2犠牲層の少なくとも一部を除去し、第1構造層の一部を露出させることと、露出した第1構造層の上に構造エレメントを形成することと、第2犠牲層および構造エレメントの上に、第2構造層を形成することとを含む。方法はまた、第1犠牲層および第2犠牲層を除去して、MEMSエレメントを解放することを含む。解放されたMEMSエレメントは、第1位置から第2位置へ移動可能である。解放されたMEMSエレメントは、MEMSエレメントが第1位置にある場合、絶縁層と接触する第1部分を有する。解放されたMEMSエレメントはまた、MEMSエレメントが第2位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触する第2部分を含む。
本発明の上記特徴が詳細に理解できるように、上記のように簡単に要約した本発明のより特定した説明が実施形態を参照しており、その幾つかを添付図面に図示している。しかしながら、添付図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しており、その範囲を限定するものと考えるべきでなく、本発明にとって他の等価の有効な実施形態を許容できることに留意すべきである。
直線スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスについて、力と変位との関係を示す。 直線スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスの引き込み電圧および解放電圧を示す。 一実施形態に係るMEMSデバイスの概略図である。 一実施形態に係るMEMSデバイスの概略図である。 一実施形態に係るMEMSデバイスの概略図である。 他の実施形態に係るMEMSデバイスの概略図である。 他の実施形態に係るMEMSデバイスの概略図である。 2つのカンチレバーを含む複合システムについて、全体復元力と変位との関係を示す。 複合スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスについて、力と変位との関係を示す。 複合スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスの引き込み電圧および解放電圧を示す。 直線スプリングおよび複合スプリングを備えたMEMS RFデバイスのホット・スイッチの比較を示す。 修正したパラメータセットを持つ複合スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスについて、力と変位との関係を示す。 修正したパラメータセットを持つ複合スプリングを備えた静電気駆動されるMEMSデバイスの引き込み電圧および解放電圧を示す。 修正したパラメータセットを用いて複合スプリングを備えたMEMS RFデバイスのホット・スイッチ性能を示す。 一実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略側面図である。 一実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略側面図である。 図8Aおよび図8BのMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図8Aおよび図8BのMEMS RFデバイスの概略側面図である。 他の実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図11のMEMS RFデバイスの概略側面図である。 他の実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図13のMEMS RFデバイスの概略側面図である。 他の実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図15のMEMS RFデバイスの概略側面図である。 他の実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図17のMEMS RFデバイスの概略側面図である。 他の実施形態に係るMEMS RFデバイスの概略平面図である。 図19のMEMS RFデバイスの概略側面図である。
本発明は、変位における特定ポイントにおいて関与する、2つ又はそれ以上のスプリングセットを使用する。これは、所定の引き込み(pull in)着地電圧で、RF電極に印加できる電圧の著しい増加を可能にする。
カンチレバーが、最初にk1のバネ定数を有し、そして、距離dだけ引き込まれた後、バネ定数k2を持つ追加のスプリングに着地する場合、複合システムのバネ定数は、段階的な増加を示す。第2スプリング2は、基板上でもよく、あるいは第1カンチレバーに取り付けてもよく(図2Aと図2Dにそれぞれ示す)、第1カンチレバーが基板またはコンタクトと接触する前に、バンプと接触する。第1主カンチレバーの端部について変位Xの2つの領域が存在しており、最初は復元力がk1*Xである0からdまでの領域であり、続いて復元力が(k1*X+k2*(X−d))であるdからDまでの領域である。ここで、Dは、基板コンタクトと接触するまでの第1カンチレバーの合計移動である(Dはdより大きいと仮定する)。
図2Aでは、X<d:F=k1*X。図2Cでは、X>d:F=(k1*X+k2*(X−d))。図2Dでは、X<d:F=k1*X。図2Eでは、X>d:F=(k1*X+k2*(X−d))。機械的復元力は、図3に示すカーブに従う。
このプロセスは、1つより多い追加のカンチレバーを用いて続行可能であり、これは図3に示すカーブに対して多数の増加する勾配を付与することができ、第3カンチレバーはdとDの間にあるd3で着地する。
静電引き込み力は、下記の式で与えられる。
面積Aのプレートについては、これらが間隙(Z−X)だけ離れている場合、同じ面積の引き込みプレート(図2A〜図2Eの符号3)へ移動する。カンチレバーについては、勾配変化があるため、これらの公式に対する修正が存在するが、間隙の二乗について静電気力が増加するという本質的特徴は残存する。これは、カンチレバーが引き込み電極(図2A〜図2Eの符号3)に接近した場合、大きな吸引力が存在することを意味する。
カンチレバーのホット・スイッチを行おうとする場合、カンチレバー1と着地バンプ4との間に電位差が存在するであろう。これは、式(4)に従う追加の吸引力を付与するものであり、ZをDで置換しており、新たな面積Aはコンタクト4とカンチレバー1の重なりである。
静電容量スイッチでは、厚さzのコンタクト4上の薄い絶縁体が存在するであろう。これは、コンタクトからの静電引き込み力を最大値に制限するであろう。
第2カンチレバーは、間隔およびバネ力が、カンチレバー1を引き下げてコンタクト4と接触するのに必要な電圧は不変であるが、コンタクト4での引き離し(pull off)力は、コンタクト4での電圧Vに起因した、そのコンタクトでの誘電体を横断する電圧降下に起因した静電吸引力に打ち勝つのに充分に大きくなるように、設計できる。
これをさらに説明するために、複合スプリングを含むMEMSデバイスについて、力と変位のカーブを示す図4Aを調べる。図の垂直スケールは、グラフ上の種々のポイントをより良好に示すために、対数スケールであることに留意する。機械的バネ力は、Fspringと記したカーブで示している。このカーブの初期部分は、図1Aに示す直線スプリングカーブに従う。そして、Aと記したポイントでは、複合スプリングが関与し、力と変位のカーブのより急な勾配で示されるバネ定数の増加が存在する。F@V1,F@V2,F@V3と記したカーブは、異なる印加電圧V1,V2,V3(但し、V3>V2>V1)で、MEMSデバイスに作用する静電気力である。いろいろな印加電圧でのMEMS変位は、機械力カーブと静電気力カーブの交点を探すことによって見つかる。
例えば、電圧V1が印加された場合、MEMSデバイスは、ポイントp1に変位する。印加電圧がV2に増加した場合、MEMSデバイスは、ポイントp2に変位する。印加電圧がV3に増加した場合、MEMSデバイスは、ポイントp3に変位する。このポイントでは、電圧がさらに増加した場合、静電気力カーブと機械力カーブの交点がもはや存在しない。静電気力カーブは、常に機械力カーブより大きいためである。その結果、デバイスは、スナップ・インが生じて、ポイントp4に変位する。続いて電圧がV3からV2に減少した場合、変位した場所p4における静電気力F@V2は、機械力Fspringと同じ大きさである。電圧の更なる減少は、ポイントp1での機械力カーブとの1つだけの交点をもたらし、デバイスはポイントp4からポイントp2に戻ることになる。
上記解析から、複合スプリングを備えたデバイスの引き込み電圧はV3であり、解放電圧はV2であると要約される。
図4Bは、複合スプリングを備えたMEMSデバイスについて、MEMS変位と印加電圧との関係を示す。この図では、図4Aに示したものと同じポイントを示している。印加電圧の上向き掃引の際、その変位は、引き込み(pull-in)と記したカーブに従う。5Vの印加電圧では、MEMSデバイスは、ポイントp1に変位する。そして、電圧が15Vに増加すると、MEMSデバイスは、ポイントp2に変位する。電圧が25Vに増加すると、MEMSデバイスは、ポイントp3に変位する。電圧の更なる増加により、デバイスは、完全変位までスナップ・インが生じ、ポイントp4に行き着く。そして、電圧が減少すると、変位は、解放と記したカーブに追従する。電圧が15Vに減少した場合、変位は、間隙の100%(ポイントp4’)で留まる。更なる減少により、デバイスは再びポイントp2に戻る。こうして引き込み電圧は25Vであり、解放電圧は15Vである。この解析から、複合スプリングの利点は明らかである。5Vから15Vへの解放電圧の増加が存在するが、引き込み電圧は変化していない。
図5は、直線スプリング(直線と記したカーブ)および複合スプリング(CSTと記したカーブ)を備えたMEMS RFデバイスのホット・スイッチの比較を示す。ホット・スイッチ電圧は、引き込み電極での電圧が除去された場合に、デバイスが解放可能であるとともに、RF電極に許容される最大電圧として定義される。
MEMSデバイスは、最初に、引き込み電極での充分に大きな電圧を用いて引き込まれ、即ち、変位は、図1B(直線スプリング)および図4B(複合スプリング)において、引き込みと記したカーブに追従するであろう。その結果、ポイントp4に変位するMEMSデバイスが得られる。続いて、RF電極での電圧を50Vに増加し、引き込み電極での電圧を除去した。RF電極に印加されるこの電圧は、引き込み電圧を除去したとしても、MEMSデバイスをポイントp4で変位したままに維持するのには充分に大きい。
続いて、RF電極での電圧はゆっくり減少し、デバイスが元にスナップして、デバイスを変位位置(ホット・スイッチ電圧)に保持できるRFでの最大電圧を見つけるまで減少する。複合スプリングを備えたデバイスでは、デバイスが解放して、ポイントp5からポイントp6まで移動するまで、電圧は43Vに減少する必要がある。直線スプリングを備えたデバイスでは、デバイスが解放して、ポイントp7からポイントp8まで移動するまで、電圧は15Vに減少する必要がある。
上記解析から、複合スプリングを備えたデバイスは、RF電極でかなり大きな電圧を扱うことができ、引き込み電極での電圧を除去した場合に、解放することが可能であると要約される。
Z,D,d,k1およびk2を調整することによって、カンチレバーのdへの初期引き込みがある状況を得ることが可能であるが、静電気力は、カンチレバーをDに完全に引き込むほど充分に大きくはない。これは、図6Aと図6Bに示す。デバイスの初期引き込みは、MEMS変位がポイントp3からp3’までスナップする場合に起こる。そのポイントでは、非直線スプリングは、デバイスの完全引き込みを許容にするには堅すぎる。非直線スプリングに打ち勝って、デバイスをポイントp4に引き込むには、制御電極で少し高い電圧が必要になる。制御電圧の減少の際、MEMS変位は、2つの解放ポイントを示しており、最初は、ポイントp4’からポイントp5へ行って、複合スプリングの高バネ定数部分によって支配されるところであり、続いて、ポイントp6からp2へ戻って、複合スプリングの低バネ定数部分によって支配されるところである。
このデバイスの得られたホット・スイッチカーブを図7に示す。それは、デバイスの2段階解放を示している。最初は、ポイントp5からポイントp6へ行って、複合スプリングの高バネ定数部分によって支配されるところであり、続いて、ポイントp7からp8へ戻って、複合スプリングの低バネ定数部分によって支配されるところである。この場合、ホット・スイッチ電圧は、図5のホット・スイッチ電圧と比較して少しだけ高い。
複合スプリングを備えた2段階着地の概念は、他の利点も有する。MEMSデバイスが引き込まれる場合、最初に、複合スプリングエレメントに衝突するまで加速する。このポイントでは、複合スプリングエレメントによって減速され、第2の引き込み挙動が生ずる。この第2の引き込みは、かなり減少した距離で生ずるため、MEMSエレメントに現れる速度は、直線スプリングを備えた同等なデバイスと比較してかなり減少している。この減少した衝突速度は、少ない損傷とより長い寿命をもたらす。
ここで開示した実施形態に幾つかの利点がある。特に、これらの実施形態は、スイッチサイズを最小化して、固定したホット・スイッチ電圧を達成し、そして、着地電圧および着地速度を最小化し、デバイス信頼性を改善する。
図8A、図8B、図9および図10を参照して、図2D〜図2Eの概略図に対応した一実施形態について説明する。それは、基板101上に製作したMEMS RFスイッチを示す。それは、引き込み(制御)電極102と、RF電極102’とを含む。両方の層102,102’は、標準的なCMOS製造技術(材料堆積、リソグラフマスキング工程、エッチング)によって同時に形成される。電極102,102’に利用できる適切な材料は、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、銅、アルミニウム、およびこれらの組合せを含む。基板101および電極102,102’の上には、絶縁層103が堆積されており、これは、図8Bに示すように、着地位置に動作したとき、電極102,102’と可動MEMSエレメント106〜109との間の漏れ電流を防止する役割を果たす。絶縁層103に利用できる適切な材料は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、スピンオングラス、およびこれらの組合せを含む。
絶縁層103の上部には、コンタクト層が堆積、パターン化されて、構造104,104’を形成する。構造104は、デバイスアンカー105の着地ポイントとして機能し、任意のものである。構造104を使用しない場合、デバイスアンカー105は、MEMSエレメントを絶縁層103に固定することになる。構造104’(図9参照)は、複合スプリング110の着地ポイントとして機能する。
コンタクト層104,104’を基板101との電気接続を提供するために使用する場合、コンタクト層104,104’に利用できる適切な材料は、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、銅、アルミニウム、チタン−アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化チタンアルミニウム(titanium-aluminum-nitride)、およびこれらの組合せからなるグループから選択される材料を含んでもよい、金属などの導電性材料を含む。代替として、コンタクト層104,104’は、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、スピンオングラス、およびこれらの組合せを含む絶縁層を備えてもよい。
可動MEMSエレメントが、犠牲層を堆積し、該犠牲層をパターン化して、着地構造104を露出させることによって、基板101上に形成できる。構造104を利用しない場合、絶縁層103が露出することは理解されよう。MEMSエレメントを形成した後、他の犠牲層を堆積し、パターン化してもよく、その結果、犠牲層は、集団的に空洞の形状を形成し、その内部でMEMSエレメントが運動することになる。犠牲層は、最終的に除去され、MEMSエレメントを解放する。犠牲層は、従来のプロセス、例えば、プラズマ化学気相成長(PECVD)、化学気相成長(CVD)、スピンオン技術、幾つもの名称がある物理気相成長(PVD)などによって堆積してもよい。犠牲層のための適切な材料が、シリコン含有化合物、例えば、二酸化シリコン、スピンオングラス、または炭素骨格を持つ長鎖分子を含有するスピンオン誘電体などを含む。こうした材料は、低いシリコン含有量を有することが必要であろう。理由は、炭素ベースの化合物を除去する犠牲エッチングは、シリコンを含有している場合、しばしば残留物を残すからである。アンカー105は、第1犠牲層に孔をエッチングすることによって形成される。下部層106,107は、孔の中に堆積して、アンカー105を形成する。
可動MEMSエレメントは、2層構造から成る。下部層は、106,107によって形成され、上部層は、109によって形成される。構造106,107は、下部構造の両方の部分であるが、これらの構造が持つ異なる機能を示すために別の符号で示している。下部層106,107および上部層109は、選択した領域において、支持構造108によって接続される。一実施形態では、これらの支持構造108は、下部層106,107の上に存在する犠牲層に孔を選択的にエッチングすることによって形成される。犠牲層は、他の犠牲層を除去した場合、最終的に除去される。上部層109の堆積の際、この層は、孔の中にも堆積し、下部層106の上にも着地して、これにより支持構造108を備えた2層MEMS構造を形成する。可動MEMSエレメントを形成する該方法は、剛性の膜構造(membrane)106,109の形成を可能にしつつ、可撓性の支持ビーム107を可能にする。支持ビーム107は、支持構造105を用いて基板101またはコンタクト層104に固定される。
下部層106,107、支持構造108および上部層109のための材料は、導電性材料、例えば、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、銅、アルミニウム、チタン−アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化チタンアルミニウム(titanium-aluminum-nitride)、およびこれらの組合せなどを含む。下部層106,107および上部層109の各々は単一層として示しているが、各層106,107,109は多層構造を備えてもよいことは想定される。例えば、5層スタック(TiN−Al−TiN−Al−TiN)を各層106,107,109に利用してもよい。TiN−Al−TiNなどの3層スタックも、各層106,107,109に想定される。3層構造は、高い抵抗率を有するTiNの強度の利点と、弱い機械的強度を有するAlの低抵抗の性質とを組み合わせている。2つのTiN層の間に薄いAl層を挟み込むことによって、2つの材料の堆積における残留応力差はMEMS構造内に差応力を生じさせない。3層構造の追加の利点は、TiN膜の機械的強度がより大きな膜厚で減少することである。これは、堆積厚さの増加とともに空隙(void)が増加するためである。TiNの堆積を約200nmで停止し、薄いAl層を積んで成長を開始することによって、この問題を大きく低減できる。層106,107,109は、周知の技術、例えば、スパッタリング、無電解メッキ、電気化学メッキなどによって堆積できる。層106,107,109は、所望の最終構造を形成するようにパターン化できる。
剛性の膜構造106および支持ビーム107を形成する同じ下部層では、複合スプリングエレメント110も形成される。こうして層106,107が、導電性材料をパターン化することによって形成される場合、複合スプリングエレメント110も形成される。図10は、図9の複合スプリングエレメント110を通る断面図を示す。着地構造104’が、複合スプリングエレメント110の先端の下方に位置決めされ、その結果、MEMSエレメント106〜109が引き下げられた場合、膜構造部分106がRF電極102’および引き込み電極102の上にある絶縁層103と接触する前に、複合スプリングエレメント110が着地構造104’と接触するようになる。
デバイスの更なる引き込みが、膜構造106が絶縁層103と接触するまで生ずるようになり、その結果、複合スプリングエレメント110が湾曲(deflect)して、膜構造に作用する特別な復元力を生成する。
膜構造に作用する全体復元力は、2つの成分を含み、第1成分は支持ビーム107の復元力であり、第2成分は複合スプリングエレメント110の復元力である。支持ビーム107の復元力は、寸法パラメータ(即ち、長さ、幅、厚さ)によって調整可能であり、引き込み電圧が所望のレベルを有するように選択される。複合スプリングエレメント110の復元力成分も寸法パラメータ(即ち、長さ、幅、厚さ)によって、そして着地構造104’の厚さによって調整可能である。これらの値は、ホット・スイッチ電圧が所望のレベルを満たすように選択される。
高いホット・スイッチ電圧を得るために、これらの2つの成分によって生成される復元力がRF電極102’のエリアの上で有効であることが重要である。そのため、高いホット・スイッチ電圧を得るために、剛性の膜構造(即ち、部材106,108,109)が要求される。例えば、MEMS構造が下部層106を含有するだけであれば、複合スプリングエレメント110によって発生する復元力は、引き込み電極102に印加される制御電圧を除去したときに膜構造部分106を絶縁層103から解放するのを支援しないといった状況が起こり得る。理由は、膜構造が局部的に湾曲して、高いRF信号の存在下でRF電極の上にある絶縁層103と接触した状態のままになり得るからである。この場合、高いホット・スイッチ電圧を得るためには、かなり剛性の下部層106が必要になり、引き込み電圧もかなり増加させるであろう。
剛性の2層膜構造106,109と支持構造108との組合せ、支持ビーム107(膜構造を動かすように湾曲する)との組合せ、および複合スプリングエレメント110は、図3に示すような非線形の力−変位カーブを提供し、これはRFエリアの上で有効であり、高いホット・スイッチ電圧を提供しつつ、引き込み電圧を、許容できる低い値に維持している。復元力は、複合スプリングエレメント110をRF電極102’に近い位置に配置した場合、最も有効である。これらをRF電極からより遠くに配置するほど(即ち、プレート端部に向かってより近くに)、同じホット・スイッチ電圧を維持するには、2層膜構造はより硬くする必要がある。
ここで説明したMEMSエレメントは、仕上げの時点で空洞内に封入されることは理解されよう。MEMSエレメントを解放する前に、1つ又はそれ以上の封入層が最上部の犠牲層の上に形成される。1つ又はそれ以上の孔が封入層を貫通するように形成され、犠牲層がエッチャントに曝されて除去され、MEMSエレメントを解放する。
ここで図11と図12を参照すると、他の実施形態について図2A〜図2Cの概略図に対応して説明している。このデバイスを製造するのに利用した材料および製造プロセスは、図8A,図8B,図9および図10について上述したような材料およびプロセスを含む。しかしながら、異なる構造を形成するためには、犠牲層および、MEMSデバイスを形成する構造層のパターニング形状は、適宜に調整される。
図12は、複合スプリングエレメント1210を通る断面図を示す。上部層1209は、支持構造1208によって下部層1206と接続される。この場合、複合スプリングエレメント1210は、支持構造1205および、必要に応じてコンタクト層1204を介して基板1201に固定される。膜構造の上部層1209は、複合スプリングエレメント1210の先端と重なるような形状をなし、その結果、MEMSエレメントが引き込まれた場合、膜構造部分1206がRF電極1202’および引き込み電極1202の上にある絶縁層1203と接触する前に、上部層1209が複合スプリングエレメント1210と接触するようになる。これは、下部層1206,1207,1210と上部層1209との間に堆積した犠牲層が、下部層1206,1207,1210と絶縁層1203との間に堆積した犠牲層より薄いことを確保することによって達成される。
デバイスの更なる引き込みが、膜構造1206が絶縁層1203と接触するまで生ずるようになり、その結果、複合スプリングエレメント1210が湾曲して、膜構造に作用する特別な復元力を生成する。
膜構造に作用する全体復元力は、2つの成分を含み、第1成分は支持ビーム1207の復元力であり、第2成分は複合スプリングエレメント1210の復元力である。支持ビームの復元力は、寸法パラメータ(即ち、長さ、幅、厚さ)によって調整可能であり、引き込み電圧が所望のレベルを有するように選択される。複合スプリングエレメント1210の復元力成分も寸法パラメータ(即ち、長さ、幅、厚さ)によって、そして下部層1206の上下にある犠牲層の厚さの差によって調整可能である。これらの値は、ホット・スイッチ電圧が所望のレベルを満たすように選択される。
ここで図13と図14を参照すると、他の実施形態について説明している。このデバイスを製造するのに利用した材料および製造プロセスは、図8A,図8B,図9および図10について上述したような材料およびプロセスを含む。しかしながら、異なる構造を形成するためには、犠牲層および、MEMSデバイスを形成する構造層のパターニング形状は、適宜に調整される。
デバイスは、基板1301と、電極1302,1302’と、絶縁層1303と、コンタクト1304,1304’と、上部層1309と、支持構造1308とを含む。この場合、複合スプリングエレメント1310は、支持ビーム1307と組み合わされる。これは、支持ビーム1307の下方で、アンカーポイント1305と、膜構造1306への支持ビーム1307の装着との間の長さに沿ったどこかに、コンタクト層1304’を含むことによって達成される。
支持ビーム1307の初期の剛性(stiffness)は、所望の引き込み電圧を得ることを目標とした、その全体の長さ、幅および厚さによって与えられる。いったんデバイスが引き込まれ、支持ビーム1307がコンタクト構造1304’に接触すると、脚部の剛性が増加し、図3の非線形の力−変位カーブが得られる。コンタクト構造1304’によって生成される特別の剛性は、支持ビーム1307の下方にあるコンタクト構造の位置およびコンタクト層1304’の厚さで与えられる。コンタクト構造1304’を、プレート1306への支持ビーム1307の装着ポイントにより近くに配置することによって、より大きな剛性が達成される。コンタクト構造1304’の位置は、所望のホット・スイッチ電圧が得られるように選択される。
ここで図15と図16を参照すると、他の実施形態を説明しており、基板1501と、アンカーポイント1505と、コンタクト1504とを含む。このデバイスを製造するのに利用した材料および製造プロセスは、図8A,図8B,図9および図10について上述したような材料およびプロセスを含む。しかしながら、異なる構造を形成するためには、犠牲層および、MEMSデバイスを形成する構造層のパターニング形状は、適宜に調整される。
この場合、複合スプリングエレメント1510は、プレート1506の後端に形成される。着地構造1504’が、複合スプリングエレメント1510の先端の下方に位置決めされており、その結果、MEMSエレメント1506〜1509が引き下げられた場合、膜構造部分1506がRF電極1502’および引き込み電極1502の上にある絶縁層1503と接触する前に、複合スプリングエレメント1510が着地構造1504’と接触するようになる。
特別な復元力を生成する実際の複合スプリングエレメントは、この場合、プレート端部にある短い切れ端(stub)1510および完全な剛性プレート1506,1508,1509の両方を必要とする。デバイスの更なる引き込みのとき、膜構造1506が絶縁層に接触するまで、部分1510および完全なプレート1506,1508,1509の両方が湾曲することになる。剛性プレートおよび切れ端1510のプレート曲げ湾曲は、膜構造に作用する特別な復元力を生成するようになり、図3に示すような非線形の力−変位カーブを生成する。これは、RF電極1502’にRF電圧の存在下で、引き込み電極1502から引き込み電圧がいったん除去されると、引き離れるのを支援するようになる。
プレート曲げは、図9〜図14の実施形態と比べて本実施形態では、全体復元力に対してより大きな割合に寄与する。復元力は、下部層1506,1507,1510の厚さ、上部層1509の厚さ、および支持構造1508の厚さ(即ち、層1506と層1509の間隔)によって調整可能である。プレート曲げに起因した全体復元力の割合−プレート端部にある短い切れ端1510の湾曲から由来する全体復元力の割合は、プレートおよび切れ端の寸法に依存する。
ここで図17と図18を参照すると、他の実施形態を説明しており、基板1701と、アンカーポイント1705と、コンタクト1704とを含む。このデバイスを製造するのに利用した材料および製造プロセスは、図8A,図8B,図9および図10について上述したような材料およびプロセスを含む。しかしながら、異なる構造を形成するためには、犠牲層および、MEMSデバイスを形成する構造層のパターニング形状は、適宜に調整される。
この場合、複合スプリングエレメント1710は、プレート1709の後端に形成される。下部層1706と同じ層に形成された着地構造1711が、複合スプリングエレメント1710の先端の下方に位置決めされており、その結果、MEMSエレメント1706〜1709が引き下げられた場合、膜構造部分1706がRF電極1702’および引き込み電極1702の上にある絶縁層1703と接触する前に、複合スプリングエレメント1710が着地構造1711と接触するようになる。これは、下部層1706,1707と上部層1709との間に堆積した犠牲層が、下部層1706,1707と絶縁層1703との間に堆積した犠牲層より薄いことを確保することによって達成される。
特別な復元力を生成する実際の複合スプリングエレメントは、この場合、プレート端部にある短い切れ端(stub)1710および完全な剛性プレート1706,1708,1709の両方、および着地構造1711の剛性を必要とする。デバイスの更なる引き込みのとき、膜構造1706が絶縁層に接触するまで、部分1710および完全なプレート1706,1708,1709の両方、および着地構造1711が湾曲することになる。剛性プレートおよび切れ端1710のプレート曲げ湾曲は、膜構造に作用する特別な復元力を生成するようになり、図3に示すような非線形の力−変位カーブを生成する。これは、RF電極1702’にRF電圧の存在下で、引き込み電極1702から引き込み電圧がいったん除去されると、引き離れるのを支援するようになる。
プレート曲げは、図9〜図14の実施形態と比べて本実施形態では、全体復元力に対してより大きな割合に寄与する。復元力は、下部層1706,1707,1710の厚さ、上部層1709,1710の厚さ、および支持構造1708の厚さ(即ち、層1706と層1709の間隔)によって調整可能である。プレート曲げに起因した全体復元力の割合−プレート端部にある短い切れ端1710の湾曲から由来する全体復元力の割合は、プレートおよび切れ端の寸法に依存する。
本実施形態における着地構造1711は、デバイスアンカー1705を極めて近くに配置することによって剛性に製作でき、あるいは、デバイスアンカー1705をさらに遠くに配置することによってより柔軟に製作できる。より柔軟な着地構造の場合、複合スプリングの効力を低減するが、着地構造との切れ端1710の衝撃力も低減するため、デバイスの寿命を改善できる。
ここで図19と図20を参照すると、他の実施形態を説明している。このデバイスを製造するのに利用した材料および製造プロセスは、図8A,図8B,図9および図10について上述したような材料およびプロセスを含む。しかしながら、異なる構造を形成するためには、犠牲層および、MEMSデバイスを形成する構造層のパターニング形状は、適宜に調整される。
デバイスは、基板1901と、電極1902,1902’と、絶縁層1903と、コンタクト1904,1904’と、アンカー1905,1905’と、下部層1906,1906’と、上部層1907,1909,1910と、支持構造1908とを含む。この場合、複合スプリングエレメント1910は、ここでは上部層に配置されている支持ビーム1907と組み合わされる。これは、支持ビーム1907の下方で、アンカーポイント1905と、膜構造1909への支持ビーム1907の装着との間の長さに沿ったどこかに、コンタクト層1904’を含むことによって達成される。下部層1906と同じ層に形成された着地構造1911が、コンタクト層1904’の上方に位置決めされ、支持構造1905’を介してそれに固定されている。
支持ビーム1907の初期の剛性は、所望の引き込み電圧を得ることを目標とした、その全体の長さ、幅および厚さによって与えられる。いったんデバイスが引き込まれ、支持ビーム1907が着地構造1911に接触すると、脚部の剛性が増加し、図3の非線形の力−変位カーブが得られる。着地構造1911によって生成される特別の剛性は、支持ビーム1907の下方にある着地構造1911の位置および、下部層1906の上下にある犠牲層の厚さの差によって与えられる。着地構造1911を、プレート1909への支持ビーム1907の装着ポイントにより近くに配置することによって、より大きな剛性が達成される。着地構造1911の位置は、所望のホット・スイッチ電圧が得られるように選択される。
上述した実施形態はまた、RF電極102’,1202’(図9〜図12)に接近して配置され、そして支持ビーム1307,1907(図13〜図14,図19〜図20)の下方に配置された、種々の複合スプリングエレメント110,1210,1310,1910を使用したり、あるいは、プレート曲げの実施形態(図15〜図18)を利用するために、組合せが可能である。
図9〜図10および図13〜図16の上述した実施形態において、複合スプリングの関与は、コンタクト構造104’,1304’,1504’の厚さに依存する。図11〜図12および図17〜図20の上述した実施形態において、複合スプリングの関与は、下部層1206,1706,1906の上下にある犠牲層の厚さの差に依存する。いろいろな依存性に依存する複合スプリングエレメントを組み合わせることによって、第1組の複合スプリングが作動して、続いて次の組が作動するようにした多段式の複合システムを生成することが可能である。こうした多段式の複合システムは、可動MEMS構造106〜109,1206〜1209,1306〜1309,1506〜1509,1706〜1709,1906〜1909の衝撃速度をさらに低減でき、ホット・スイッチ電圧をより増加させることができる。
上記説明は、本発明の実施形態に関するものであるが、本発明の他の更なる実施形態は、その基本的範囲から逸脱することなく考案でき、その範囲は下記の請求項によって決定される。

Claims (21)

  1. 1つ又はそれ以上の電極が形成された基板と、
    基板および該1つ又はそれ以上の電極の上に配置された電気絶縁層と、
    基板と連結した1つ又はそれ以上の着地構造と、
    基板と連結したMEMSエレメントとを備え、
    MEMSエレメントは、第1位置から、電気絶縁層から離れた第2位置へ、および第3位置へ移動可能であり、
    MEMSエレメントは、MEMSエレメントが第1位置にある場合、電気絶縁層と接触する第1部分と、MEMSエレメントが第2位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触する第2部分とを含み、
    第1部分は、MEMSエレメントが第1位置にある場合、電気絶縁層と接触し、
    第2部分は、MEMSエレメントが第1位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触し、
    第1部分は、MEMSエレメントが第2位置および第3位置にある場合、電気絶縁層から離れており、
    第2部分は、MEMSエレメントが第3位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造から離れている、デバイス。
  2. 第1部分は、下部層と、1つ又はそれ以上の支持構造を介して該下部層と連結した上部層とを備えるワッフル構造を含む、請求項1記載のデバイス。
  3. 第2部分は、下部層で構成される、請求項2記載のデバイス。
  4. 下部層は、窒化チタンアルミニウムを含む、請求項3記載のデバイス。
  5. 第2部分は、第1部分と、MEMSエレメントが第1位置および第2位置の両方にある場合、基板と連結した第3部分との間に連結される、請求項3記載のデバイス。
  6. 第2部分は、上部層で構成される、請求項2記載のデバイス。
  7. 第2部分は、第1部分と、MEMSエレメントが第1位置および第2位置の両方にある場合、基板と連結した第3部分との間に連結される、請求項6記載のデバイス。
  8. 下部層は、窒化チタンアルミニウムを含む、請求項2記載のデバイス。
  9. 該1つ又はそれ以上の電極のうちの少なくとも1つが、RF電極である、請求項1記載のデバイス。
  10. 1つ又はそれ以上の電極が形成された基板と、
    基板および該1つ又はそれ以上の電極の上に配置された電気絶縁層と、
    電気絶縁層と連結した、第1位置から第2位置へ移動可能である1つ又はそれ以上のスプリングエレメントと、
    電気絶縁層と連結したMEMSエレメントとを備え、
    MEMSエレメントは、第3位置から、電気絶縁層から離れた第4位置へ移動可能であり、
    MEMSエレメントは、第3位置にある場合、電気絶縁層と接触する第1部分と、1つ又はそれ以上のスプリングエレメントと接触し、該1つ又はそれ以上のスプリングエレメントを第1位置から第2位置へ移動させる第2部分とを含み、
    MEMSエレメントは、第5位置へ移動可能であり、
    第1部分は、MEMSエレメントが第5位置にある場合、電気絶縁層から離れており、
    第2部分は、MEMSエレメントが第5位置にある場合、該1つ又はそれ以上のスプリングエレメントから離れている、デバイス。
  11. 第1部分は、下部層と、1つ又はそれ以上の支持構造を介して該下部層と連結した上部層とを備えるワッフル構造を含む、請求項10記載のデバイス。
  12. 第2部分は、下部層で構成される、請求項11記載のデバイス。
  13. 下部層は、窒化チタンアルミニウムを含む、請求項12記載のデバイス。
  14. 1つ又はそれ以上のスプリングエレメントは、窒化チタンアルミニウムを含む、請求項13記載のデバイス。
  15. A)絶縁層、1つ又はそれ以上の着地構造および、その上に配置された第1犠牲層を有する基板の上に、MEMSエレメントを形成するステップであって、
    第1犠牲層の上に、第1構造層を形成すること、
    第1構造層の上に、第2犠牲層を形成すること、
    第2犠牲層の少なくとも一部を除去し、第1構造層の一部を露出させること、
    露出した第1構造層の上に構造エレメントを形成すること、
    第2犠牲層および構造エレメントの上に、第2構造層を形成することを含むステップと、
    B)第1犠牲層および第2犠牲層を除去して、MEMSエレメントを解放するステップと、を含み、
    解放されたMEMSエレメントは、第1位置から第2位置へ移動可能であり、MEMSエレメントが第1位置にある場合、絶縁層と接触する第1部分と、MEMSエレメントが第2位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触する第2部分とを有しており、
    MEMSエレメントは、第3位置へ移動可能であり、
    第1部分は、MEMSエレメントが第1位置にある場合、電気絶縁層と接触し、
    第2部分は、MEMSエレメントが第1位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造と接触し、
    第1部分は、MEMSエレメントが第2位置および第3位置にある場合、電気絶縁層から離れており、
    第2部分は、MEMSエレメントが第3位置にある場合、1つ又はそれ以上の着地構造から離れているようにした方法。
  16. 1つ又はそれ以上の着地構造と接触する、1つ又はそれ以上のスプリングエレメントを形成するステップと、をさらに含む請求項15記載の方法。
  17. 第1構造層を形成することは、1つ又はそれ以上のスプリングエレメントを形成することを含む請求項16記載の方法。
  18. 第1構造層を形成することは、窒化チタンアルミニウムを堆積することを含む請求項17記載の方法。
  19. 1つ又はそれ以上のスプリングエレメントは、第4位置から第5位置へ移動可能である請求項17記載の方法。
  20. 第1構造層を形成することは、窒化チタンアルミニウムを堆積することを含む請求項15記載の方法。
  21. 第2構造層を形成することは、窒化チタンアルミニウムを堆積することを含む請求項20記載の方法。
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