JP5627810B1 - 鋼管杭用の継手付杭先の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鋼管杭との連結を確実、容易に行える杭先を提供する。【解決手段】本発明に係る鋼管杭用の継手付杭先10は、本体部4外周に螺旋羽根5を有する杭先部6の本体部4に、鋼管杭14接続用の継手部8が、本体部4および螺旋羽根5と共に鋳造により一体に形成されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は鋼管杭用の継手付杭先の製造方法に関する。
軟弱地盤の補強方法に、鋼管杭を軸線を中心として回転させながら複数本地盤に打ち込む工法がある。地盤に打ち込む鋼管杭は、最大20mほどの長さのものとなるので、通常、5〜6m程度の長さの鋼管杭をその都度継ぎ足しながら打ち込むようにしている。
ところで、最先端の鋼管杭には、外周に螺旋羽根を有する杭先を取り付けて、この杭先により地盤を掘削しつつ鋼管杭を地盤に打ち込むようにしている。
この鋼管杭に杭先を取り付けるには、従来溶接によって杭先を鋼管杭に取り付けるようにしていた(非特許文献1)。
財団法人日本建築総合試験所 GBRC 性能証明第10−13号
地盤強化の施工現場にて鋼管杭先端に杭先を溶接するのは極めて厄介であるので、従来、あらかじめ工場にて鋼管杭の先端に杭先を溶接して、施工現場に搬入するようにしていた。
しかしながら、杭先の螺旋羽根は、鋼管杭の3〜3.5倍ほどの直径を有する大きなものであるので、鋼管杭の先端にこの杭先を取り付けたものは、螺旋羽根が外方に突出し、荷姿が悪く、複数本を束ねるのが厄介であり、施工現場まで運搬するのが極めて厄介であった。また、杭先を溶接により鋼管杭の先端に固定するのは、芯ずれなどが生じ、精度よく固定するのが困難であった。
また、鋳造によって製造される杭先の場合、溶接によって鋼管杭に取り付ける必要上、杭先の材質として、溶接用に好適な鋳鋼(SC480)が用いられる。その他の材質、例えば鋳鉄を用いると、溶接が困難であるからである。
上記杭先の鋳造には、ロウ材を用いるロストワックス法が一般的に行われている。このロストワックス法は、ロウ材によって鋳造品形状の模型を形成し、この模型表面に、アルミナをベースとする耐火材を複数層吹き付け、最終的に加温してロウ材を溶かすことによって、空洞を有するセラミックシェルを形成し、このセラミックシェルを鋳型に用いるものである。
しかしながら、上記のように、アルミナを何層にも吹き付けてセラミックシェルを形成するのは極めて厄介であった。また、鋳鋼は湯流れ性がよくないので、薄い螺旋羽根を有する杭先の羽根先端にまで溶湯を行き渡せるために、あらかじめセラミックシェルを900℃程度の高温にまで加熱して湯流れ性を改善する必要があった。
このように、従来、鋳鋼により杭先を鋳造するには、セラミックシェルの調整が厄介であるばかりか、鋳造の際、セラミックシェルをあらかじめ高温に加熱しなければならないという不具合があった。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、鋼管杭との接続が溶接によることなく、施工現場で容易に行うことができ、したがって、鋼管杭の施工現場への搬入が容易であり、さらには、製造自体も容易となる鋼管杭用の継手付杭先の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、本発明に係る鋼管杭用の継手付杭先の製造方法は、本体部外周に螺旋羽根を有する杭先部の前記本体部に、鋼管杭接続用の継手部が、前記本体部および前記螺旋羽根と共に鋳造により一体に形成された鋼管杭用の継手付杭先であって、前記継手部が、外筒と、該外筒の内側に、該外筒の端部側から接続すべき鋼管杭の端部を挿入しうる間隔をおいて、連結壁により連結された内筒と、前記外筒の筒体部に、周方向に所定間隔をおいて複数設けられた固定ピン挿入用の貫通孔と、該貫通孔に対向する前記内筒の外周面に設けられた凹部と、前記内筒内を横切って設けられ、前記各凹部の底壁を内側から受ける支持部を具備する鋼管杭用の継手付杭先の製造方法において、樹脂材料により形成され、前記継手付杭先における前記継手部であって前記貫通孔を有しない継手部の形状に相当する形状を有する割型と、樹脂材料により形成され、前記鋼管杭用の継手付杭先における前記杭先部を周方向に複数に割った形状に相当する複数の割型とを突き合わせて接着して、前記貫通孔を有しない前記継手付杭先の形状を有する消失型を形成し、該消失型を鋳砂内に埋没させ、消失型に相当する部位に溶湯を注湯し、消失型を消失置換させることにより、消失型形状の鋳造品を形成し、該鋳造品に前記貫通孔を形成することを特徴とする。
鋳造材に球状黒鉛鋳鉄を用いると好適である。
本発明によれば、螺旋羽根を有する杭先部と上記複雑な形状の継手部とを有する継手付杭先を、本体部に相当する部位の割型と、杭先部に相当する部位を周方向に複数に割った割型との各割型を突き合わせて接着した消失型を用いることによって、鋳造により一体に、容易かつ精度よく製造できるという効果を奏する。
鋼管杭用の継手付杭先の斜視図である。 継手部の横断面図である。 継手部の縦断面図である。 消失型の断面図である。 消失型の継手部における断面図である。 消失型の杭先部における割型形状を示す説明図である。 かしめ治具の構造を示す説明断面図である。 杭先に鋼管杭の端部を挿入した状態を示す断面図である。 継手部にかしめ治具を装着した状態を示す説明断面図である。 かしめ治具により鋼管杭を変形させた状態を示す断面図である。 杭先と鋼管杭とを連結した状態を示す断面図である。
以下本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は鋼管杭用の継手付杭先(以下単に杭先ということがある)10の斜視図、図2はその継手部8の横断面図、図3は継手部8の縦断面図である。
杭先10は、杭先部6と継手部8とを有する。
杭先部6は、公知の構造のものでよく、筒状の本体部4の外周に螺旋羽根5が形成されてなる。螺旋羽根5は、一条のもの、二条のものなど、いずれでもよい。本体部4の下端には地盤掘削用のビット3が形成されている。
本実施の形態に係る杭先10は、鋳造により、杭先部6の本体部4上端部に継手部8が一体に形成されて杭先10に構成されている。
続いて、図2、図3により継手部8について説明する。
継手部8は外筒12と、この外筒12の内側に、外筒12の端部側から接続すべき鋼管杭14の端部を挿入しうる間隔(空間部)15をおいて、連結壁16により連結された内筒18との二重筒状をなす。
外筒12の筒体部12aに、固定ピン22挿入用の貫通孔20a、20b、20c、20dが周方向に所定間隔をおいて複数(本実施の形態では4個)設けられている。各貫通孔20は、継手10の中心方向に向けて設けられる。
各貫通孔に対向する内筒18の外周面には凹部21が設けられている。
なお、貫通孔20は筒体部12aに4個とは限らず、6個あるいは8個などの偶数個設けるようにすればよい。
24は支持部であり、内筒18内を横切って十字状に設けられ、各凹部21の底壁を内側から受けている。支持部24は、断面十字状をなす板状をなすものであり、その中央部には、図3に示すように、継手10の軽量化を図るために鋳抜き孔26が形成されている。なお、支持部24の内筒18に接続する部位の内筒18の部位は肉厚に形成され、この肉厚部に凹部21が形成されている。
貫通孔20が筒体部12aに6個設けられるときは、支持部24は6枚の板状体が60°ずつの角度で交差する形態に設けられ、貫通孔20が8個設けられるときは、支持部24は8枚の板状体が45°ずつの角度で交差する形態に設けられる。したがって、いずれの場合も、180°反対側に位置する凹部21の底部は、直径方向に横切る板状体によって受けられることになる。
また本実施の形態では、外筒12に、筒体部方向に伸びる透孔(窓部)28が形成されている。これにより、継手部8のさらなる軽量化を図ることができる。また、透孔28から、間隔15内に挿入された鋼管杭14の状態を外部から目視することができる。なお、透孔28は、軽量化のために、内筒18にも設けるようにしてもよい。
継手部8は上記のように構成されている。
杭先10は、次に説明するように鋳造品で、杭先部6および継手部8を含めて一体に形成されている。
本実施の形態では、図4に示すような、発泡スチロールのような樹脂材料による消失型30を用いて、杭先10を一体に鋳造する。
消失型30は、貫通孔を除いて、杭先10と同一構造をなす型であり、杭先10と同一の部分は同一の符号を用いている。
消失型30は、樹脂材料により形成され、前記貫通孔20を除く、杭先10における継手部8の形状に相当する形状を有する割型31と、樹脂材料により形成され、杭先10における杭先部6を周方向に複数に割った形状に相当する複数(本実施の携帯では2個)の割型33a、33bとを突き合わせて接着することによって形成されている。
図5は、割型31の断面図であり、貫通孔20を除いて、継手部8の構造と同一である。
図6は、割型33a、33bの割構造の一例を示す説明図である。
上記割型31、33a、33bを突き合わせて接着することによって消失型30を形成することができる。
この消失型30を鋳砂内に埋没させ、この消失型30の部位に溶湯を注湯し、消失型30を消失置換させることにより、消失型30と同一形状の鋳造品(杭先10)を得ることができる。
鋳造材料は球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄550)を用いると好適である。本実施の形態では、従来のように溶接が必要でないので、鋳造材料として球状黒鉛鋳鉄を用いることができる。球状黒鉛鋳鉄は、湯流れ性がよく、螺旋羽根5のような薄い構造のものであっても、鋳造時、湯まわりよく製造できる。また、本実施の形態では、消失型30を用いるものであって、従来のように、鋳造時、あらかじめセラミックシェルを加温するような工程も必要ない。
得られた鋳造品にショットブラストをかけて、消失型30の残存滓を除去し、次いで外筒12に貫通孔20を形成することによって杭先10を形成することができる。
本実施の形態では、上記のような消失型30を用いることによって、かつ鋳鉄を用いることによって、薄肉の螺旋羽根5を有する杭先部6と継手部8の一体構造の、かつ軽量の杭先10を鋳造により容易かつ精度よく製造することができる。
次に、図7により、かしめ治具を用いて、鋼管杭14を連結する工法について説明する。
まずかしめ治具32について図7により説明する。
かしめ治具32は、平面形状がほぼU字状をなす本体部34と、この本体部34に着脱自在に設けられるアクチュエータ36とを有する。
本体部34は、継手10の外筒12を覆うようにして外筒12に装着可能、かつ外筒12の軸線と直交する方向に移動可能となっている。本体部34の側壁の上縁および下縁に内方に突出するフランジ部37、38が形成されていて、フランジ部37が外筒12の上端面に当接して、かしめ治具34の下方(軸線方向)への落下(移動)を防止すると共に、軸線方向と直交する方向への本体部34の移動をガイドするようになっている。
また本体部34のU字部の内壁に、対応する外筒12の貫通孔20に挿入した固定ピン22に当接すると共に、該貫通孔20の縁部をかしめることのできるかしめ爪39を有する当接部40が形成されている。かしめ爪39は、貫通孔20の縁部を貫通孔20方向に押し出して固定ピン22を外筒12に固定することができるようになっている。また、当接部40の先端部には、固定ピン22の端部に設けた凹部22aに進入する突部41が設けられている。この突部41が凹部22aに進入することにより、当接部40により正確に固定ピン22を貫通孔20の軸線方向に押圧することができるようになっている。
図7に示すように、本体部34の側壁部に、該側壁部の長手方向に伸びるスリット42が形成されている。このスリット42は、本体部34が外筒12の軸線と直交する方向に移動する際、他の貫通孔20に挿入した固定ピン22に移動を妨げられないように、固定ピン22を通過可能にしている。
また、本体部34のU字の解放端側に、アクチュエータ部36を着脱可能に係止する係止部44が設けられている。係止部44は、本体部34のU字の両端側に、アクチュエータ部36を上方から抜き差し可能なフック形状に形成されている。
アクチュエータ部36は、本体部34の係止部44に進入して係止部44に係止する取付部45を有する。アクチュエータ部36には油圧シリンダ47が設けられ、該油圧シリンダ47のロッド48の端部に押圧部50が形成されている。この押圧部50は、アクチュエータ部36が本体部34に装着された際、本体部34の当接部40と反対側に位置し、油圧シリンダ47が作動されてロッド48が突出すると、該反対側に位置する貫通孔20に挿入した固定ピン22に当接する。押圧部50には、該貫通孔20の縁部をかしめることのできるかしめ爪51が形成されている。かしめ爪51は、貫通孔20の縁部を貫通孔20内方向に押し出して固定ピン22を外筒12に固定することができるようになっている。また、押圧部50の先端部には、固定ピン22の端部に設けた凹部22aに進入する突部52が設けられている。この突部52が凹部22aに進入することにより、押圧部50により正確に固定ピン22を貫通孔20の軸線方向に押圧することができるようになっている。
なお、アクチュエータ部36が本体部34に装着される際、アクチュエータ部36の下面がフランジ部38の上面に当接することにより、アクチュエータ部36の高さ方向の位置決めがされ、突部52の高さが凹部22aの高さに一致するように設定されている。
続いて、図8〜図11により、鋼管杭14を杭先10に連結する連結方法について説明する。
まず、図8に示すように、鋼管杭14の端部を、継手付杭先10の継手部8の空間部15に進入するようにして、鋼管杭14を装着する。その祭、鋼管杭14の端部が連結壁16にしっかり当接するように、透孔28から目視により確認する。
次に、各貫通孔20に固定ピン22を挿入する。そして、図9に示すように、かしめ治具32の本体部34をそのU字の開口部側に継手部8を進入させるようにして、継手部8の外筒12を覆うように継手部8に装着する。その際、本体部34に設けたフランジ部37の下面が継手部8の外筒12の上端面に沿うようにして本体部34を移動させるようにする。これにより容易に本体部34を継手部8上に装着できる。
次いで、図7に示すように、アクチュエータ部36を、取付部45を本体部34の係止部44内に進入させるようにして、本体部34に取り付ける。次に、当接部40の突部41、および押圧部50の突部52が対応する固定ピン22の凹部22aに一致するように、かしめ治具32を継手部8の軸線を中心として回動させる。このように、かしめ治具32を継手部8に対して位置合わせした後、図示しない油圧ポンプを作動させて油圧シリンダ47を作動させ、ロッド48を突出させる。これにより、押圧部50が固定ピン22に当接して固定ピン22を押圧し、またその反力によりかしめ治具32が自走して当接部40が対応する固定ピン22に当接して押圧する。なお、当接部40の突部41、および押圧部50の突部52が対応する固定ピン22の凹部22aに進入することから、かしめ治具32が自動的に固定ピン22に対して位置合わせされることになるとも言える。
これにより、図10に示すように、各固定ピン22が凹部21内に向けて強力に押し込まれ、その先端部で鋼管杭14を押し、鋼管杭14の部位を凹部21内に膨出するように変形させ、その膨出部が凹部21の内底面に当接するまで押圧する。このように、油圧シリンダで固定ピン22を押圧することから、強力な力で固定ピンを直接押圧することができ、膨出部が確実に凹部21内底面に当接するまで変形させることができ、鋼管杭14を確実に杭先10に連結できる。また、凹部21の底壁は支持部24で受けられていることから、内筒18自体が変形してしまうこともなく、これにより、確実に鋼管杭14を変形させることができるのである。
また、固定ピン22は、当接部40の突部41および押圧部50の突部52により、固定ピン22の端部が貫通孔20内に2mmほど突入(埋没)するように押し込まれる。またそのように固定ピン22の長さが設定されている。そして、当接部40および押圧部50にはそれぞれかしめ爪39、51が設けられていて、固定ピン22が貫通孔20内に入り込んだ(埋没した)際、かしめ爪39、51により貫通孔20の縁部を押圧し、縁部を貫通孔20内方向に押し出す、いわゆるかしめを行うことから、固定ピン22の抜け止めが行える。
図10に示すように、対応する2個の固定ピン22を同時に押圧、固定した後、油圧シリンダ47による押圧を解除する。そして、他の2個の貫通孔20に他の固定ピン22を挿入する。かしめ治具32の本体部34の側壁部にはスリット42が形成されていることから、このスリット42に他の貫通孔20が露出しているので、かしめ治具32を継手10から取り外さなくとも、このスリット42を通じて他の固定ピン22を他の貫通孔20に挿入できる。このとき、各固定ピン22は継手10の外筒12から突出している状況である。
なお、4本の固定ピン22を当初から対応する貫通孔20内に挿入しておくようにしてもよい。
次いで、かしめ治具32を継手部8を中心に90°回転させ、当接部40と押圧部50が他の固定ピン22に対向位置するようにする。このとき他の固定ピン22は継手10の外筒12の外周面から突出している状態であるが、スリット42が存在することから、かしめ治具32の回転が妨げられることはない。
この状態で再度油圧シリンダ47を作動させ、上記と同様にして他の2個の固定ピン22を押圧して、鋼管杭14の部位を変形させ、鋼管杭14の固定を行うようにする。そして、油圧シリンダ47を停止し、アクチュエータ36を本体部34から取り外し、本体部34を継手部8上から取り外して、鋼管杭14への杭先10の連結を終了する(図11)。
なお、貫通孔20が6個設けられるときは、かしめ治具32を60°ずつ回転させ、貫通孔20が8個設けられるときは、かしめ治具32を45°ずつ回転させて、全ての固定ピン22を押圧、固定するようにすることはもちろんである。
図10、図11に示すように、鋼管杭14は、固定ピン22と、凹部21の縁部である鍔部21aとによって断面Z字状に変形させられることから、空間部15からの抜け止め、および回り止めがなされる。
固定ピン22の抜け止めは上記のように貫通孔20の縁部をかしめることによって行うが、鋼管杭14に継手部8に対して回転する方向に外力が作用すると、固定ピン22には鋼管杭14の回転方向とは反対の方向への力が作用し、固定ピン22は貫通孔20内において多少とも傾斜し、そのエッジ部が貫通孔20内壁に食い込み、これにより固定ピン22のさらなる抜け止めがなされる。また、鋼管杭14に貫通孔20から抜ける方向に外力が作用すると、これによっても固定ピン22にはそれと反対方向の力が作用し、やはりそのエッジ部が貫通孔20の内壁に食い込み、さらなる抜け止めがなされる。
あるいは、固定ピン22を、当接部40や押圧部50からの押圧力によって固定ピン22が径方向に若干膨らむ材質のもので形成し、貫通孔20内で膨らむことによって、貫通孔20との摩擦力を増大させたり、エッジ部を貫通孔20内壁に食い込ませるようにして、さらなる抜け止めをするようにしてもよい。
本実施の形態では、上記のように、杭先10に、機械的なかしめ式の継手部を一体に設けたことにより、従来のように、厄介な溶接作業を施工現場で行う必要がなくなり、簡単なかしめ作業により、施工現場にて容易かつ精度よく、鋼管杭14と杭先10の連結を行うことができる。したがって、杭先10と鋼管杭14とを非連結状態で運搬でき、運搬作業も容易となる。
なお、継手部8において、固定ピン22に替えてねじピンを用いるようにしてもよい。この場合、貫通孔20は雌ねじ孔に形成するのはもちろんである。
4 本体部、5 螺旋羽根、6 杭先部、8 継手部、10 杭先、12 外筒、14 鋼管杭、15 空間部、16 連結部、18 内筒、20 貫通孔、21 凹部、22 固定ピン、24 支持部、26 鋳抜き孔、28 透孔、30 消失型、31 割型、32 かしめ治具、33a 割型、33b 割型、34 本体部、36 アクチュエータ部、37 38 フランジ部、39 かしめ爪、40 当接部、41 突部、42 スリット、44 係止部、45 取付部、47油圧シリンダ、48 ロッド、50 押圧部、51 かしめ爪、52 突部

Claims (2)

  1. 本体部外周に螺旋羽根を有する杭先部の前記本体部に、鋼管杭接続用の継手部が、前記本体部および前記螺旋羽根と共に鋳造により一体に形成された鋼管杭用の継手付杭先であって、前記継手部が、外筒と、該外筒の内側に、該外筒の端部側から接続すべき鋼管杭の端部を挿入しうる間隔をおいて、連結壁により連結された内筒と、前記外筒の筒体部に、周方向に所定間隔をおいて複数設けられた固定ピン挿入用の貫通孔と、該貫通孔に対向する前記内筒の外周面に設けられた凹部と、前記内筒内を横切って設けられ、前記各凹部の底壁を内側から受ける支持部を具備する鋼管杭用の継手付杭先の製造方法において、
    樹脂材料により形成され、前記継手付杭先における前記継手部であって前記貫通孔を有しない継手部の形状に相当する形状を有する割型と、樹脂材料により形成され、前記鋼管杭用の継手付杭先における前記杭先部を周方向に複数に割った形状に相当する複数の割型とを突き合わせて接着して、前記貫通孔を有しない前記継手付杭先の形状を有する消失型を形成し、
    該消失型を鋳砂内に埋没させ、消失型に相当する部位に溶湯を注湯し、消失型を消失置換させることにより、消失型形状の鋳造品を形成し、
    該鋳造品に前記貫通孔を形成することを特徴とする鋼管杭用の継手付杭先の製造方法。
  2. 鋳造材に球状黒鉛鋳鉄を用いることを特徴とする請求項1記載の鋼管杭用の継手付杭先の製造方法。
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