JP5627644B2 - 蛍光検出器 - Google Patents

蛍光検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP5627644B2
JP5627644B2 JP2012137986A JP2012137986A JP5627644B2 JP 5627644 B2 JP5627644 B2 JP 5627644B2 JP 2012137986 A JP2012137986 A JP 2012137986A JP 2012137986 A JP2012137986 A JP 2012137986A JP 5627644 B2 JP5627644 B2 JP 5627644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light receiving
light
receiving element
disposed
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012137986A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014002062A5 (ja
JP2014002062A (ja
Inventor
吉田 光男
光男 吉田
泰宏 長澤
泰宏 長澤
智啓 堀内
智啓 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Advantech Co Ltd
Original Assignee
JFE Advantech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Advantech Co Ltd filed Critical JFE Advantech Co Ltd
Priority to JP2012137986A priority Critical patent/JP5627644B2/ja
Priority to PCT/JP2013/066602 priority patent/WO2013191135A1/ja
Publication of JP2014002062A publication Critical patent/JP2014002062A/ja
Publication of JP2014002062A5 publication Critical patent/JP2014002062A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5627644B2 publication Critical patent/JP5627644B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N2021/6463Optics
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/6486Measuring fluorescence of biological material, e.g. DNA, RNA, cells

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Description

本発明は、励起光を照射することにより発生した蛍光を測定する蛍光検出器に関するものである。
海洋、河川、湖沼、ダム等では、人為起源の富栄養化によって植物プランクトンが増加し、赤潮が発生する。この場合、植物プランクトンが生成する毒素によって漁業被害が生じるだけでなく、上下水道管理のコスト増加や、自然生態系破壊が顕在化する。そのため、特に人間が活動する地域に近接する水圏においては、植物プランクトンの観測が普遍的に実施されている。
特許文献1には、植物プランクトンが有する色素組成に依存した蛍光を測定する蛍光検出器が記載されている。この蛍光検出器は、検出器本体に対して周方向に所定間隔をもって複数の送光窓が設けられ、その内部に発光素子がそれぞれ配設されている。また、これら送光窓で囲まれた中央には受光窓が設けられ、その内部に受光素子が配設されている。そして、発光素子から照射した励起光により植物プランクトン体内の蛍光物質が発光し、その蛍光を受光素子により検出する。この検出値をデータ処理装置へ出力し、データ処理装置によって植物プランクトンの現存量を解析する。
しかしながら、蛍光検出器の受光窓には、蛍光以外に懸濁物質等による励起光の散乱光や反射光等の迷光が入射する。受光窓に入射する迷光は、光学フィルタを用いてカットする。光学フィルタは、迷光を確実にカットするため、波長選択性が優れている干渉フィルタが使用される。ここで、迷光はあらゆる方向から入射する。そのうち、受光軸と平行な方向から入射する迷光は、干渉フィルタによってカットされる。しかし、それ以外の方向から入射する迷光は、一部が干渉フィルタを通過してしまう。そのため、蛍光検出器の検出精度が悪くなっていた。これを防ぐためには、受光窓の開口を小さくしたり、受光窓と受光素子との間にコリメーターを配設することにより、遮断することが考えられる。しかし、これらの場合には、受光面積が小さくなったり、受光窓から受光素子までの光路長が長くなるため、受光信号が減少または減衰し、検出に必要な感度に達しない場合がある。特に、植物プランクトン群集が希薄な環境において、種組成を正確かつ高感度に測定するためには十分な感度が必要である。
特開平8−261934号公報
本発明は、迷光を遮断して蛍光の検出精度および検出感度を向上できる蛍光検出器を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明の蛍光検出器は、外部から光が入射される受光窓と、前記受光窓から入射された入射光を検出する受光素子と、前記受光窓と前記受光素子との間に配設され、前記受光窓から入射された入射光の所定波長の光をカットする干渉フィルタと、前記受光窓と前記受光素子との間に配設され、前記受光素子の受光軸に対して平行に入射された入射光を前記受光素子の素子面に集光させる集光レンズと、前記受光素子と前記集光レンズとの間に配設され、前記集光レンズによる集光領域以外へ至る入射光が前記受光素子側へ通過することを防ぐ絞り部材と、軸線が前記受光素子の受光軸に沿うように延びる筒部材であり、一端側に前記集光レンズが収容されるとともに、他端側に前記受光素子と前記絞り部材が収容され、外部からの電磁ノイズを遮断するシールド部材と、前記シールド部材の内部に配設され、前記集光レンズと前記絞り部材とを所定間隔をもって位置決めするスペーサとを備える。
なお、前記絞り部材は、前記受光素子の前記素子面と所定間隔をあけて配設することが好ましい。
この蛍光検出器では、植物プランクトンが励起されて発生した蛍光が受光窓を通して入射される。また、受光窓からの入射光には、蛍光の他に懸濁物質等による励起光の散乱光や反射光等の迷光が含まれている。そのうち、受光素子の受光軸に対して平行に入射された入射光は、所定波長以外の第1迷光が干渉フィルタによってカットされ、所定波長の蛍光だけが集光レンズにより集光され、絞り部材を通過して受光素子の素子面に至る。また、受光素子の受光軸に対して斜めに入射される第2迷光は、干渉フィルタによってカットされるが、一部は通過してしまう。そして、干渉フィルタを通過した第2迷光は、集光レンズを通過すると集光領域以外の領域に屈折することにより、絞り部材によって遮断される。
このように、本発明の蛍光検出器は、受光窓からの入射光のうち、迷光を遮断し、検出対象の蛍光だけを受光素子によって検出することができる。よって、懸濁物質濃度が高い湖沼やダム、上下水道設備等での測定を可能とし、広い用途で使用することができる。また、受光窓の開口を小さくする必要はないうえ、受光窓から受光素子までの光路長が長くなることもないため、これらの方法と比較して高感度の測定を実現できる。また、蛍光検出器は、受光素子への外部からの電磁ノイズをシールド部材によって遮断できるため、受光素子による検出の感度を高めることができる。よって、正確かつ高感度な測定を実現できる。
前記干渉フィルタは、前記受光窓と前記集光レンズとの間に配置することが好ましい。
または、前記干渉フィルタは、前記受光素子と前記絞り部材との間に配置することが好ましい。
または、前記干渉フィルタは、前記受光窓と前記集光レンズとの間、および、前記受光素子と前記絞り部材との間に配置することが好ましい。
このようにした蛍光検出器は、確実に目的の波長の蛍光を検出することができる。
また、前記受光素子の前記受光窓側に、透光性を有するシールドシートからなるシールド部材を更に配設することが好ましい。このようにした蛍光検出器は、受光素子による検出の感度を高めることができるため、更に正確かつ高感度な測定を実現できる。
また、前記受光素子の受光軸を中心として、同一波長または波長が異なる励起光を照射する複数の発光素子を周方向に配設することが好ましい。同一波長の励起光を照射する発光素子を複数配設した場合には、励起光を強くすることができるため、より高感度の検出が可能となる。また、波長が異なる励起光を照射する発光素子を複数配設した場合には、異なる励起光による蛍光を受光素子によって確実に検出することができる
本発明の蛍光検出器では、受光軸に対して平行に入射される所定波長以外の第1迷光を干渉フィルタによりカットするとともに、受光軸に対して斜めに入射され、干渉フィルタを通過した第2迷光を集光レンズと絞り部材により遮断できるため、蛍光の検出精度を向上できる。そして、この蛍光検出器は、受光窓の開口を小さくしたり、受光窓から受光素子までの光路長を長くしたりする方法と比較して高感度の測定を実現できる。しかも、受光素子への外部からの電磁ノイズをシールド部材によって遮断し、受光素子による検出の感度を高めることができるため、更に正確かつ高感度な測定を実現できる。
本発明の実施形態の蛍光検出器を示す断面図である。 蛍光検出器の底面図である。 第2実施形態の蛍光検出器を示す断面図である。 検出精度に関する効果を示すグラフである。 検出感度に関する効果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る蛍光検出器10を用いた蛍光測定装置を示す。この蛍光測定装置は、本発明の蛍光検出器10と、変換ユニット1と、データ処理装置2とで構成される。
変換ユニット1は、発光素子30A〜30Iを動作させる駆動回路1aと、受光素子20からの入力を検出する検出回路1bと、データ処理装置2と通信可能に接続する通信回路1cとが内蔵されている。データ処理装置2は例えばパーソナルコンピュータが適用可能であり、変換ユニット1を介して蛍光検出器10から入力された検出値を数学的に解析することにより、植物プランクトンの現存量を測定する。また、波長が異なる複数の励起光により測定対象の蛍光励起スペクトルを得て、数学的に解析することにより植物プランクトンの種組成(珪藻、緑藻、藍藻等)を測定する。
蛍光検出器10は、カバー11の内部に水密に密閉されたハウジング12を備える。ハウジング12には、中心に受光ユニット配設部13が貫通して設けられ、この受光ユニット配設部13を中心として周方向に所定間隔をもって複数(9個)の発光ユニット配設部16が設けられている(図2参照)。受光ユニット配設部13の先端には、外部から光が入射される受光窓15が設けられ、これら受光ユニット配設部13と受光窓15との間には受光用干渉フィルタ23Aが配設されている。発光ユニット配設部16は、その軸線が受光ユニット配設部13の軸線に交差するように、所定角度で傾斜して設けられている。この発光ユニット配設部16の先端には、励起光を外部へ照射するための送光窓18が設けられ、これら発光ユニット配設部16と送光窓18との間には送光用干渉フィルタ32が配設されている。
受光窓15と送光窓18とは、エポキシ樹脂等の透明な樹脂を充填することにより形成され、これにより各配設部13,16が水密に閉塞される。また、受光窓15と送光窓18とは、受光ユニット配設部13を構成する隔壁の先端部からなる遮光壁部19により、光が透過不可能な状態に区画されている。
受光ユニット配設部13内に配設する受光ユニットは、受光素子20と、受光用干渉フィルタ23A,23Bと、集光レンズ24と、絞り部材25とを備える。そのうち、受光用干渉フィルタ23Aを除く各部品は、円筒状をなすシールド部材27の内部に配設される。また、集光レンズ24と絞り部材25とは、スペーサ29によって所定間隔をもって位置決めされている。
受光素子20は本実施形態ではフォトダイオードであり、シールド部材27の端部に固定され、受光窓15と反対側に位置するように受光ユニット配設部13に配置される。この受光素子20は、受光帯域が320〜1100nmであり、その帯域の光が素子面21に入射されると、受光量に応じた電流を発生(検出)する。受光素子20には、発生した電流を変換ユニット1に出力するためのシールド電線22が接続されている。
受光用干渉フィルタ23A,23Bは、受光素子20の受光軸に対して直交方向に延びるように、受光素子20に対して受光窓15の側に位置するように配置されている。具体的には、第1の受光用干渉フィルタ23Aは、集光レンズ24と受光窓15との間に位置するように配設され、受光窓15の形成により位置決め保持される。第2の受光用干渉フィルタ23Bは、受光素子20と絞り部材25との間に挟み込むように配置されることにより、これらの間に位置決め保持される。これら受光用干渉フィルタ23A,23Bは、640nm〜1100nmの入射光を透過し、他の波長の入射光をカットするもので、入射角0℃の入射光のカットオフ精度が高い。
集光レンズ24は、受光素子20と反対側に位置するようにシールド部材27の先端側に配置されることにより、受光窓15と受光素子20との間に位置するように設けられる。この集光レンズ24は、受光窓15から受光素子20の受光軸に沿って平行に入射された入射光を、受光素子20の素子面21に集光させるものである。本実施形態では、受光窓15の側を素子面21が焦点となる曲率とした平凸レンズを用いている。但し、集光レンズ24は平凸レンズに限られず、フレネルレンズを用いてもよい。
絞り部材25は円環部材からなり、受光素子20と集光レンズ24との間に位置するようにシールド部材27内に配置される。この絞り部材25の中心は、光を透過可能な透過孔26であり、その直径は、薄墨を付して示す集光レンズ24による集光領域(光束)の通過部分の直径より僅かに大きい。また、絞り部材25の透過孔26の外側は、光を透過不可能な遮光部であり、集光領域以外の遮断領域へ至る光、即ち、素子面21(焦点)に向けて集束しない光が受光素子20の側へ通過することを防ぐ。
シールド部材27は、金属製の円筒部材からなり、受光素子20の外周部から受光窓15に向けて、軸線が受光素子20の受光軸と一致するように延びる。このシールド部材27の内部には、受光窓15の側から順番に、集光レンズ24、スペーサ29、絞り部材25、第2の受光用干渉フィルタ23Bおよび受光素子20が配設され、受光素子20に加わる外部からの電磁ノイズを遮断する。なお、シールド部材27には信号グランド接続用電線28が接続されている。
スペーサ29は、外径がシールド部材27の内径と略同一のアルミニウム製の円筒部材からなる。このスペーサ29は、受光素子20の素子面21と集光レンズ24の焦点とが一致するように、受光素子20と集光レンズ24とを所定間隔に位置決めするものである。本実施形態では、集光レンズ24と絞り部材25との間に配置されることにより、集光レンズ24を受光用干渉フィルタ23Aの側に位置決めするとともに、絞り部材25および受光用干渉フィルタ23Bを受光素子20の側に位置決めする。
図1および図2に示すように、各発光ユニット配設部16内に配設する発光ユニットは、発光素子30A〜30Iと送光用干渉フィルタ32とを備える。
発光素子30A〜30Iは、送光窓18を通して下方中央向きの光軸で励起光を照射するもので、電力供給用電線31により変換ユニット1と接続されている。本実施形態ではLED(発光ダイオード)が適用され、発光ユニット配設部16毎にそれぞれ照射する励起光の波長が610nm未満で異なるものを用いている。本実施形態では、発光素子30Aは中心波長375nm、発光素子30Bは中心波長400nm、発光素子30Cは中心波長420nm、発光素子30Dは中心波長435nm、発光素子30Eは中心波長470nm、発光素子30Fは中心波長505nm、発光素子30Gは中心波長525nm、発光素子30Hは中心波長570nm、そして発光素子30Iは中心波長590nmの励起光を照射するものを用いている。
送光用干渉フィルタ32は、発光素子30A〜30Iの照射方向に対して直交方向に延びるように、発光素子30A〜30Iと送光窓18との間に配設され、送光窓18の形成により位置決め保持される。これら送光用干渉フィルタ32は、それぞれ対応する発光素子30A〜30Iが照射する励起光の波長以外の波長をカットするものを用いている。
このように構成した蛍光検出器10は、変換ユニット1を介してデータ処理装置2に接続され、このデータ処理装置2の指示に従って動作する。
例えば、データ処理装置2の指示に従って所定の発光素子30A〜30Iが動作され、所定波長の励起光を送光用干渉フィルタ32および送光窓18を通してハウジング12から外部に照射する。これにより、水中の植物プランクトンが励起されて蛍光を発し、この蛍光が受光窓15を通してハウジング12内に入射される。この際、送光窓18から照射した励起光は、遮光壁部19により遮断されるため受光窓15から直接入射されることはない。
受光窓15を透過する入射光は、植物プランクトンによる蛍光と、励起光の散乱光や反射光等の迷光を含む。また、入射光は、図1に示すように、受光素子20の受光軸に対して平行な平行入射光と、受光軸に対して交差する方向の斜行入射光を含む。そのうち、平行入射光は、所定波長以外の第1迷光が干渉フィルタ23Aによってカットされ、所定波長の蛍光だけが透過される。また、第2迷光である斜行入射光は、基本的には干渉フィルタ23Aによってカットされるが、一部は干渉フィルタ23Aを透過してしまう。
受光用干渉フィルタ23Aを透過した蛍光を含む平行入射光は、集光レンズ24によって受光素子20の素子面21に集束するように屈折される。これにより、集光レンズ24を透過すると、絞り部材25の透過孔26を通過した後、受光用干渉フィルタ23Bによって検出対象外の波長の迷光がカットされて、受光素子20に入射される。
一方、受光用干渉フィルタ23Aを透過した第2迷光である斜行入射光は、集光レンズ24によって集光領域以外の遮断領域に至る光路で屈折される。これにより、集光レンズ24を透過すると、絞り部材25により遮断される。
絞り部材25および受光用干渉フィルタ23Bを透過した蛍光は、受光素子20の素子面21に入射されると、受光素子20に電流を発生させる。そして、その電流を検出値として変換ユニット1を介してデータ処理装置2に出力し、データ処理装置2にて解析を行う。なお、データ処理装置2は、波長が異なる全ての発光素子30A〜30Iで測定を行うことにより、その水圏での植物プランクトンの現存量や種組成を測定することが可能である。
また、蛍光検出器10による検出時には、受光素子20の受光窓15の側は、シールド部材27にて受光素子20への外部からの電磁ノイズが遮断される。よって、受光素子20による検出の感度を高めることができるため、植物プランクトン群集が希薄な環境でも高感度な測定を実現できる。特に570nm〜590nm付近を中心波長に持つ発光素子30H,30Iは、一般的に暗いため、蛍光の検出感度が低くなる。そのため、電磁ノイズの影響により検出が困難であった。しかし、本実施形態では、この波長帯においても確実に検出することができる。
しかも、本実施形態の蛍光検出器10は、受光窓15からの入射光のうち、迷光を遮断し、検出対象の蛍光だけを受光素子20によって検出することができる。よって、懸濁物質濃度が高い湖沼やダム、上下水道設備等での測定を可能とし、広い用途で使用することができる。また、受光窓15の開口を小さくする必要はないうえ、受光窓15から受光素子20までの光路長が長くなることもないため、これらの方法と比較して高感度の測定を実現できる。
さらに、発光素子30A〜30Iの側に送光用干渉フィルタ32を配設し、受光素子20の側に一対の受光用干渉フィルタ23A,23Bを配設しているため、確実に目的の波長の蛍光を検出することができる。しかも、複数の発光素子30A〜30Iが照射する励起光の波長をそれぞれ異なるようにしている。これにより、植物プランクトンが有し、種組成の指標となる色素組成に依存した蛍光特性である蛍光励起スペクトルを色素抽出等の前処理を必要とせず、水中で連続して自動的に高感度で測定可能である。そして、測定した蛍光励起スペクトルをデータ処理装置2にて数学的に解析することにより、植物プランクトンの種組成や現存量を得ることが可能である。
図3は第2実施形態の蛍光検出器10を示す。この第2実施形態では、受光素子20への外部からの電磁ノイズを遮断するために、円筒部材からなるシールド部材27の代わりに、シールドシートからなるシールド部材33を受光素子20の受光窓15の側の端面に配設した点で、第1実施形態と相違する。
具体的には、ハウジング12は、受光ユニット配設部13の内径をスペーサ29の外径と略同一に形成し、集光レンズ24の焦点に受光素子20を配設できる寸法で形成されている。
シールド部材33は、受光素子20と第2の受光用干渉フィルタ23Bとの間に挟み込むように配置することにより、受光素子20の受光窓15側の面に重畳配置される。このシールド部材33は、ワイヤメッシュ、エキスパンドメタル、パンチングメタル等の透光性を確保した金網部材を円板状としたものである。なお、シールド部材33は金網部材に限られず、透光性を有する導電性透明フィルムにより構成してもよい。
このように構成した第2実施形態の蛍光検出器10は、第1実施形態と同様に変換ユニット1を介してデータ処理装置2に接続され、このデータ処理装置2の指示に従って動作される。そして、所定の発光素子30A〜30Iによって送光窓18から励起光を照射し、蛍光および迷光を含む入射光が受光窓15から入射されると、受光用干渉フィルタ23A、集光レンズ24および絞り部材25によって迷光を遮断し、蛍光だけを受光素子20によって検出することができる。また、シールド部材33により、受光素子20への外部からの電磁ノイズを遮断できるため、受光素子20による検出の感度を高めることができる。よって、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
本発明者らは、本発明の蛍光検出器10による検出精度と検出感度を確認するために2種類の実験を行った。
第1の実験では、第1実施形態に示す本発明品と、集光レンズ24と絞り部材25と第2の受光用干渉フィルタ23Bを配設していない従来品とを用いた。そして、本発明品と従来品をローダミン水溶液で検定し、ホルマジン液(200FTU)中に本発明品と従来品とを入れてそれぞれの出力を測定した。その実験結果を図4に示す。
図4のグラフは、横軸が励起光波長nmであり、縦軸が本発明品と従来品の出力値である。ここで、この実験で蛍光物質を測定した場合、各励起光によって励起された対象の蛍光強度が縦軸に示される。しかし、本実験で測定するホルマジン液は蛍光物質ではないため、縦軸には何も示されないはずである。そのため、このグラフでは出力値が高い程、濁りの影響を受けて、励起光の散乱光や反射光等の迷光を検出したことを意味する。そして、図示のように、従来品は、最も影響が少なかった波長でも50であり、最も影響が多かった波長では94であった。これに対して、本発明品は、最も影響が少なかった波長では0であり、最も影響が多かった波長でも12であった。
第2の実験では、シールド部材27を配設していない従来品(なし)と、第1実施形態に示す第1発明品(金属筒)と、第2実施形態に示す第2発明品(金網)と、第2実施形態の変形例である第3発明品(導電性透明フィルム)とを用いた。そして、同一対象を測定した時に、同等レベルの信号が得られるように調整した後、受光窓15を遮蔽して、無信号時ノイズの標準偏差を測定した。その実験結果を図5に示す。
図5のグラフは、数値が高い程、電磁ノイズの影響を受けて、感度が悪くなっていることを意味する。また、このグラフは、波長が異なる全ての発光素子30A〜30Iでの検出を行い、全ての検出器が共通して最も数値が高い中心波長が570nmの発光素子30Hについての検出のみを示している。そして、図示のように、従来品ではゼロ点ノイズの標準偏差が12.2であり、電磁ノイズが非常に大きいため、検出に影響が及ぶことが解る。この従来品と比較して本発明品1〜3は、ゼロ点ノイズの標準偏差が2.2以下であり、電磁ノイズを大幅に遮断できるため、高感度の検出が可能であることが解る。特に本発明品3は、ゼロ点ノイズの標準偏差が1.3であり、従来品と比較すると電磁ノイズ約1/10にすることができる。因みに、ゼロ点ノイズの標準偏差が最も低い波長の数値は、従来品が1.6、本発明品1が0.3、本発明品2が0.5、本発明品3が0.4であり、低影響の波長であっても、従来品と比較すると、本発明品1〜3の方が優れている。
これらの実験結果から本発明品は、従来品と比較して、懸濁物質の影響を大幅に少なくできるうえ、電磁ノイズを大幅に少なくでき、高精度かつ高感度の検出が可能であると言える。そのため、本発明品による蛍光測定装置は、地球科学や水産学等で必要とされる植物プランクトン種組成の広範囲なマッピングに寄与できる。そして、得られたデータは、水圏の炭素をはじめとした物質循環や水産管理の基礎データとなり、一般社会に還元できる。また、本実施形態の蛍光検出器10を用いた蛍光測定装置は、特異な植物プランクトン種の発生初期段階に現れる微弱な蛍光励起スペクトル変化も検知できる。そのため、本装置は現場で発生する種組成変化の監視、予測の効果および効率を高めることができる。
なお、本発明の蛍光検出器10は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、一対の受光用干渉フィルタ23A,23Bを配設するようにしたが、いずれか一方だけ配設する構成としてもよい。また、受光素子20と発光素子30A〜30Iとは、同一のハウジング12に配設する構成としたが、異なるハウジングに配設する構成としてもよい。さらに、発光素子30A〜30Iおよび受光素子20により照射および検出する波長と数は、希望に応じて変更が可能である。
また、前記実施形態では、照射する励起光の波長が異なる発光素子30A〜30Iを搭載した多波長の蛍光検出器10とし、蛍光励起スペクトル変化を検出可能な多波長の蛍光測定装置を例に挙げて説明したが、単一の波長のみとした単波長の蛍光検出器10としてもよい。この場合、データ処理装置2は複雑な解析プログラムが不要である。また、単波長の蛍光検出器10とする場合、同一波長の励起光を照射する複数の発光素子を周方向に配設することが好ましい。このようにすれば、励起光を強くすることができるため、より高感度の検出が可能となる。
さらに、第1実施形態では円筒状をなすシールド部材27を用い、第2実施形態では円板状をなすシールド部材33を用いて、受光素子20への外部からの電磁ノイズを遮断する構成としたが、円筒状をなすシールド部材27と円板状をなすシールド部材33の両方を用いる構成としてもよい。また、スペーサ29を金属製として、シールド部材の役割を兼ねる構成としてもよい。
10…蛍光検出器
15…受光窓
18…送光窓
20…受光素子
21…素子面
23A,23B…受光用干渉フィルタ
24…集光レンズ
25…絞り部材
27…シールド部材
29…スペーサ
30A〜30I…発光素子
32…送光用干渉フィルタ
33…シールド部材

Claims (7)

  1. 外部から光が入射される受光窓と、
    前記受光窓から入射された入射光を検出する受光素子と、
    前記受光窓と前記受光素子との間に配設され、前記受光窓から入射された入射光の所定波長の光をカットする干渉フィルタと、
    前記受光窓と前記受光素子との間に配設され、前記受光素子の受光軸に対して平行に入射された入射光を前記受光素子の素子面に集光させる集光レンズと、
    前記受光素子と前記集光レンズとの間に配設され、前記集光レンズによる集光領域以外へ至る入射光が前記受光素子側へ通過することを防ぐ絞り部材と、
    軸線が前記受光素子の受光軸に沿うように延びる筒部材であり、一端側に前記集光レンズが収容されるとともに、他端側に前記受光素子と前記絞り部材が収容され、外部からの電磁ノイズを遮断するシールド部材と、
    前記シールド部材の内部に配設され、前記集光レンズと前記絞り部材とを所定間隔をもって位置決めするスペーサと
    を備えることを特徴とする蛍光検出器。
  2. 前記絞り部材を、前記受光素子の前記素子面と所定間隔をあけて配設したことを特徴とする請求項1に記載の蛍光検出器。
  3. 前記干渉フィルタを前記受光窓と前記集光レンズとの間に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光検出器。
  4. 前記干渉フィルタを前記受光素子と前記絞り部材との間に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光検出器。
  5. 前記干渉フィルタを、前記受光窓と前記集光レンズとの間、および、前記受光素子と前記絞り部材との間に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛍光検出器。
  6. 前記受光素子の前記受光窓側に、透光性を有するシールドシートからなるシールド部材を更に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の蛍光検出器。
  7. 前記受光素子の受光軸を中心として、同一波長または波長が異なる励起光を照射する複数の発光素子を周方向に配設したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の蛍光検出器。
JP2012137986A 2012-06-19 2012-06-19 蛍光検出器 Active JP5627644B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012137986A JP5627644B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 蛍光検出器
PCT/JP2013/066602 WO2013191135A1 (ja) 2012-06-19 2013-06-17 蛍光検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012137986A JP5627644B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 蛍光検出器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014002062A JP2014002062A (ja) 2014-01-09
JP2014002062A5 JP2014002062A5 (ja) 2014-08-07
JP5627644B2 true JP5627644B2 (ja) 2014-11-19

Family

ID=49768731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012137986A Active JP5627644B2 (ja) 2012-06-19 2012-06-19 蛍光検出器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5627644B2 (ja)
WO (1) WO2013191135A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102376680B1 (ko) * 2020-07-06 2022-03-18 한림대학교 산학협력단 스테인드 글라스 방식의 다중채널 형광 검출 장치

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61186835A (ja) * 1985-02-14 1986-08-20 Omron Tateisi Electronics Co 流れ式粒子分析装置
JPH0670582B2 (ja) * 1989-05-02 1994-09-07 宇宙開発事業団 開口部を有する光学センサの電磁シールド方式
US6580086B1 (en) * 1999-08-26 2003-06-17 Masimo Corporation Shielded optical probe and method
JPH08261934A (ja) * 1995-03-17 1996-10-11 Aretsuku Denshi Kk 蛍光検出器
JP3063697B2 (ja) * 1997-08-26 2000-07-12 日本電気株式会社 蛍光検出装置
TW453862B (en) * 1999-08-30 2001-09-11 Cas Medical Systems Inc Near infrared spectrophotometric monitoring assembly for non-invasive monitoring of blood oxygenation levels in a subjects's body
JP2008522160A (ja) * 2004-11-24 2008-06-26 アイデックス ラボラトリーズ インコーポレイテッド 化学分析装置において使用する反射率計および関連の光源
JP4904505B2 (ja) * 2005-03-29 2012-03-28 国立大学法人東京海洋大学 植物プランクトンの分布計測方法及びその装置
JP4724559B2 (ja) * 2005-12-28 2011-07-13 日本電信電話株式会社 光学センサ及びそのセンサ部
JP2009178078A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 微生物検査チップ及び微生物検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2013191135A1 (ja) 2013-12-27
JP2014002062A (ja) 2014-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zeng et al. Development of in situ sensors for chlorophyll concentration measurement
JP4220374B2 (ja) マルチチャネル蛍光センサ
RU2541178C2 (ru) Светоизлучающий участок, фотоэлектрический датчик дыма и система всасывающего типа для определения присутствия дыма
JP6804445B2 (ja) 吸光度測定装置への蛍光検出機能の統合
JP6360430B2 (ja) 波長の中心検出に基づいたセンサ装置および方法
RU2010117396A (ru) Компоненты оптического устройства
KR102094582B1 (ko) Uv 살균 설비를 모니터링하기 위한 작동 방법 및 장치
JP2020523592A5 (ja)
CA2964020C (en) Optical gas sensor comprising an led emitter for the emission of light of a narrow bandwidth
JP2012501438A (ja) 低濃度ガスのスペクトル分析に適合したスペクトル分析装置
KR20180041688A (ko) 다중 파라미터 수질 모니터링을 위한 다중 여기-다중 방출 형광계
SE540592C2 (en) Raman spectroscopy system using a tuneable lens
JP2016121926A (ja) 光学分析装置
US10458907B2 (en) Infrared analytical sensor for soil or water and method of operation thereof
KR20170052256A (ko) 라만 산란을 이용한 물질의 농도 측정 장치 및 방법
CN105300930A (zh) 双通道水质浊度检测方法
JP5627644B2 (ja) 蛍光検出器
CN210571971U (zh) 一种用于水环境污染监测的便携式激光拉曼荧光计系统和水环境污染监测装置
CN109564163A (zh) 用于确定液体介质中的物质的浓度的方法和设备
KR101727009B1 (ko) 흡광신호 및 형광신호를 이용한 미세입자 측정장치 및 데이터 보정방법
CN110018137A (zh) 光学传感器
JP2015227858A5 (ja)
CN201611335U (zh) 一种黄色物质水下荧光探测装置
JP2010238095A (ja) 光電式煙感知器
JP2020085615A (ja) 光学測定器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140625

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140625

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140625

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140916

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140930

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5627644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150