JP5625736B2 - オゾン供給装置、処理装置 - Google Patents

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本発明は、オゾン供給装置および処理装置に関するものであり、詳しくは、加湿されたオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置、および加湿されたオゾンを用いて被処理物の処理を行う処理装置に関するものである。
従来、細菌類やウイルス(以下、これらを「微生物」と称する)を原因とする感染症を防ぐための方法が検討されている。これに伴い、細菌類の殺菌や滅菌およびウイルスの不活性化(以下、これらを「微生物除去」と称する)の方法や装置が研究されている。
微生物除去には、微生物を除去する性質を有する液体や気体に、微生物や微生物に汚染されている対象物を接触させる方法が一般的である。これらのうち、液体を用いる方法としては、アルコールによる拭き取りや浸漬が挙げられる。これらの方法は、必要な道具や器具などが小さく簡便であるため、人の手や小さな道具などに付着したウイルスの不活化には効果的である一方で、大型の家具や電子機器などには適応し難い。
これに対して、気体を用いる方法は、必要な機械やコストが大きくなりやすいが、微生物除去処理の対象物が液体で濡れてしまうことがなく、また、気体が行き渡る箇所であれば隅々まで処理することが可能であるため、例えば室内全体を一括して微生物除去処理をする場合に適している。
微生物除去効果を示す気体としては、ホルムアルデヒドやエチレンオキサイドなどが知られているが、これらの気体は、残留性が強く人体に悪影響を及ぼしやすい。そのため、残留性の低いオゾン(O)による微生物除去が注目され、多く検討されている。
ところでオゾンは、オゾン自身が活性種として反応に寄与すると同時に、反応場に水(水分)が存在すると、水とまず反応してヒドロキシラジカル(・OH)を生じ、該ヒドロキシラジカルが活性種として高い反応性を示すことが知られている。そのため、オゾンを加湿状態で処理対象に供給する装置構成が提案されている。
例えば、特許文献1には、被処理材の表面改質にオゾンを利用するためにオゾン処理を行う処理装置において、被処理材を収容する収容室にオゾンと水蒸気とを供給する構成が示されている。該特許文献1では、別々の配管から供給されるオゾンと水蒸気とを、配管の途中で合流させた後に収容室に供給する構成が示されている。
また、特許文献2には、水を送液する配管の途中に設けられたオゾン発生部により、水中の溶存酸素を水中で電気的に分解してオゾンを生じさせ、オゾン水とした後に該オゾン水を霧化することで、オゾンミストを供給する装置として提案されている。
特開2009−625号公報 特開2006−35009号公報
しかしながら、上記方法には次のような問題がある。すなわち、特許文献1に記載の方法のように、接続された配管内で合流したオゾンと水蒸気とは、ノズルで噴射されるまで特に両者を混合するための設備はなく、混合不足となるおそれがある。そうすると、オゾンと水蒸気とが衝突する確率が低く、水蒸気にオゾンが溶存しにくくなる結果、使用するオゾンに対して生じるヒドロキシラジカルの発生量が少なくなるおそれがある。また、噴射される、オゾンが溶存した水蒸気におけるオゾン濃度にはムラが生じるおそれがあり、結果として、生じるヒドロキシラジカルの供給量が安定しないおそれがある。
また、特許文献2に記載の方法では、水中でオゾンを発生させることにより、オゾン水としているが、オゾン水中では当然ヒドロキシラジカルが発生するため、オゾンミストとして供給する前から、ヒドロキシラジカルの分解および失活が生じると考えられる。したがって、生じるオゾンに対して有効に用いることが可能なヒドロキシラジカルの量が少なくなるおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、オゾンと水分とを気相で良好に混合することで、ヒドロキシラジカルの失活を抑制しながら加湿されたオゾンを供給することを可能とするオゾン供給装置を提供することを目的とする。また、このようなオゾン供給装置を有することにより、良好に被処理物の処理を行うことが可能な処理装置を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のオゾン供給装置は、オゾンを含む気体である第1気体を供給する第1供給部と、加湿された気体である第2気体を供給する第2供給部と、前記第1供給部と前記第2供給部とに接続され、内部に設けられた乱流発生手段によって前記第1気体と前記第2気体とを混合して外部に排出する混合槽と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、混合槽内で発生する乱流により第1気体に含まれるオゾンと第2気体に含まれる水分とが気相で良好に混合される。そのため、第1気体と第2気体との配管を単に結合させた場合よりも効果的に混合することができる。さらに、オゾンと水分とを気相で混合することにより、ヒドロキシラジカルの失活を最小限に止めることができる。そのため、加湿され、活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置とすることができる。
本発明においては、前記乱流発生手段は、複数の開口部を有する網状部材を用いて形成される乱流発生部材を有し、前記乱流発生部材の主面が前記混合槽の延在方向と交差するように配置されていることが望ましい。
この構成によれば、気体が開口部を通過するときに開口部ごとに乱流が発生するため、良好に第1気体と第2気体とを攪拌し混合することが可能となる。
同様の考え方からに、本発明においては、前記乱流発生手段は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有する板状部材を用いて形成される乱流発生部材を有し、前記乱流発生部材の主面が前記混合槽の延在方向と交差するように配置されていることとしてもよい。
この構成によれば、気体が貫通孔を通過するときに開口部ごとに乱流が発生するため、良好に第1気体と第2気体とを攪拌し混合することが可能となる。そのため、加湿され、活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置とすることができる。
また、本発明においては、前記乱流発生手段は、複数の孔部を有する多孔質板を用いて形成される乱流発生部材を有し、前記複数の孔部は、互いに連通しながら厚み方向に貫通しており、前記乱流発生部材の主面が前記混合槽の延在方向と交差するように配置されていることとしてもよい。
この構成によれば、気体が貫通孔を通過するときに孔部ごとに乱流が発生するため、良好に第1気体と第2気体とを攪拌し混合することが可能となる。そのため、加湿され、活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置とすることができる。
本発明においては、前記乱流発生部材は、前記主面の面内に単位面積当たりの圧力損失が異なる領域が設けられていることが望ましい。
この構成によれば、第1領域を通過した気体と、第2領域とを通過した気体とでは、流速に差が生じる。すると混合槽内において、気体の速度が速い領域から気体の速度が遅い領域へ、気体の流れが形成される。この流れにより、混合槽内では第1気体および第2気体が輸送されるため、両者の混合が促進される。したがって、良好に第1気体と第2気体とを攪拌し混合することが可能となり、加湿され活性が高いオゾンを良好に供給することができる。
本発明においては、前記乱流発生部材は、圧力損失が異なる第1の領域と第2の領域とを有し、前記第2の領域は、前記第1の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が小さく、且つ、前記主面において前記第1の領域の外側に設けられていることが望ましい。
混合槽内に乱流発生手段が設けられていない場合、混合槽の壁面付近では、壁面との摩擦により、壁面から離れた位置(混合槽の中心側)と比べ流動する気体の速度が遅くなる。そのため、このような混合槽では、混合槽の中心側から壁面側への気体の流れが形成されやすく、逆に壁面側から中心側への気体の流れが形成されにくい。
対して、この構成のように、第1の領域よりも圧力損失が小さい第2の領域が第1の領域よりも外側に設けられていると、中心側で気体の流れが遅くなるため、壁面側から中心側への気体の流れが形成されやすくなり、良好に混合槽内の気体を混合しやすくなる。そのため、加湿され、活性が高いオゾンを良好に供給することが容易となる。
なお、第1の領域および第2の領域の圧力損失は、乱流発生部材が有する開口部や貫通孔や孔部の内径、密度、形状を変化させることにより制御可能である。
本発明においては、前記乱流発生部材は、前記混合槽の延在方向に複数設けられ、第1の前記乱流発生部材は、前記第1の領域と前記第2の領域とを有し、第2の前記乱流発生部材は、圧力損失が異なる第3の領域と第4の領域とを有し、前記第の領域は、前記第の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が大きく、且つ、前記主面において前記第3の領域の外側に設けられており、前記第1の乱流発生部材と前記第2の乱流発生部材とが隣り合って配置されていることが望ましい。

この構成によれば、第2の乱流発生部材においては、上述の第1の乱流発生部材とは逆に、混合槽の壁面側から中心側への気体の流れを誇張するように形成することにより、混合槽内の気体の混合を促進する。また、形成される気体の流れが相反する第1の乱流発生部材と、第2の乱流発生部材とが隣り合うところでは、気体の流れが大きく変化することとなるため、より一層、第1気体と第2気体との混合が促進される。したがって、加湿されたオゾンを良好に供給することが一層容易となる。
また、本発明においては、前記乱流発生部材は、圧力損失が異なる第3の領域と第4の領域とを有し、前記第3の領域は、前記第4の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が小さく、且つ、前記主面において前記第4の領域の内側に設けられていることとしてもよい。
この構成によれば、混合槽の中心側から壁面側への気体の流れが一層強調されることとなり、混合槽内の気体の混合を促進する。そのため、加湿され、活性が高いオゾンを良好に供給することが容易となる。
本発明においては、前記乱流発生部材は、前記混合槽の延在方向に複数設けられ、下流側の前記乱流発生部材は、上流側の前記乱流発生部材よりも単位面積当たりの圧力損失が大きいことが望ましい。
この構成によれば、上流側の乱流発生部材では、混合槽内における気体の大きな流れ(渦)を形成して気体を移送しながら混合し、下流側の乱流発生部材は、気体の大きな流れ(渦)よりもむしろ局所的な小さな流れ(渦)を形成して気体を拡散させて混合することができる。これにより、良好に混合槽内の第1気体と第2気体とを混合し、加湿されたオゾンを良好に供給することが可能となる。
本発明においては、前記乱流発生手段は、前記混合槽内を流動する前記第1気体と前記第2気体とを旋回流とすることとしてもよい。
この構成によれば、第1気体と第2気体とが混合槽内を旋回しながら流動する旋回流となることで、混合が促進され、加湿されたオゾンを良好に供給することが可能となる。
本発明においては、前記乱流発生手段は、前記混合槽の延在方向に並んで配設された複数の乱流発生部材を有し、最も下流側に設けられた前記乱流発生部材は、前記混合槽から排出される気体を整流する整流手段として機能することが望ましい。
この構成によれば、排出される混合気体の流れを整え、所望の位置・対象に向けて混合気体を好適に供給することが可能となる。
また、本発明の処理装置は、上述のオゾン供給装置と、前記オゾン供給装置から、加湿されたオゾンを含む混合気体が供給される処理室と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、加湿され活性が高いオゾンを用い、被処理物を良好にオゾン処理することが可能な処理装置とすることができる。
この発明によれば、第1気体と第2気体との配管を単に結合させた場合よりも効果的に混合し混合気体を調整することができる。さらに、オゾンと水分とを気相で混合することにより、ヒドロキシラジカルの失活を最小限に止めることができる。そのため、加湿され活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置を提供することができる。また、加湿され活性が高いオゾンを用い、被処理物を良好にオゾン処理することが可能な処理装置を提供することができる。
本実施形態の処理装置の説明図である。 混合槽の構成を説明する模式図である。 本体内を流動する気体について速度プロファイルを示す図である。 混合槽の機能を説明するための模式図である。 整流手段の機能を説明するための模式図である。 乱流発生手段の変形例を示す模式図である。 混合槽の変形例を示す模式図である。 整流手段の変形例を示す模式図である。
以下、図1〜図8を参照しながら、本発明の実施形態に係るオゾン供給装置および処理装置について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態の処理装置100の説明図である。処理装置100は、本実施形態のオゾン供給装置10と、オゾン供給装置10から、加湿されたオゾンを含む混合気体Mが供給される処理室9と、を有している。処理装置100は、処理室9内において加湿されたオゾンを含む混合気体Mを用い、処理室9内に戴置された対象物Xをオゾン処理するために用いられる。具体的には、このような処理装置100は、例えば、対象物Xの滅菌処理や、対象物Xの表面処理を目的としたオゾン処理に用いることが可能である。
処理室9には、側壁に開口部9aが設けられ、該開口部9aに接続されたオゾン供給装置10から混合気体Mが供給される。処理室9の大きさは用途に応じて適宜変更可能である。
オゾン供給装置10は、オゾンを含む気体である第1気体を供給する第1供給部1と、加湿された気体である第2気体を供給する第2供給部2と、第1供給部1と第2供給部2とに接続され、内部に設けられた乱流発生手段(後述)によって第1気体と第2気体とを混合して外部に排出する混合槽3と、を有している。第1供給部1と混合槽3とは配管1aを介して、また、第2供給部2と混合槽3とは配管2aを介して、それぞれ接続されている。
第1供給部1は、通常知られたオゾン発生部を有し、発生させたオゾンを含む第1気体を供給する装置である。オゾン発生部としては、例えば、水銀灯による酸素への短波長の紫外線照射を用いた方式のものや、高電圧による酸素への低温放電を用いた方式のものを採用することができる。
第2供給部2は、水蒸気または霧状の水により加湿された第2気体を供給する装置である。第2供給部2としては、例えば、貯留された水を霧化する超音波加湿器21と、霧化した水(符号W)を含む空気を送風する送風ファン22とを有している構成のものを採用することができる。
図2は、混合槽3の構成を説明する模式図である。図に示すように、混合槽3は、乱流発生手段30と、乱流発生手段30が内部空間に設けられた中空筒状の本体39と、を有している。混合槽3の内部空間は、第1気体G1および第2気体G2の流路を形成しており、本体39の内部に一端側から供給された第1気体G1、第2気体G2が、流動する間に混合されて混合気体Mとなり、他端側から排出される構成となっている。
乱流発生手段30は、複数の開口部を有する網状部材を用いて形成される乱流発生部材を有し、乱流発生部材の主面が混合槽30の延在方向と交差するように配置されている。図に示す乱流発生部材は、第1フィルタ31、第2フィルタ32、第3フィルタ33、第4フィルタ34により構成されている。第1フィルタ31〜第4フィルタ34は、第1気体G1および第2気体G2が通過可能な複数の開口部を有する網状部材であり、混合槽30(本体39)の延在方向と交差する方向に設けられ、本体39の内部空間を複数に分割している。
なお、本実施形態においては、乱流発生部材として第1フィルタ31〜第4フィルタ34を採用することとしているが、他の構成を採用することとしてもよい。
例えば、乱流発生手段は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有する板状部材を用いて形成される乱流発生部材を有し、乱流発生部材の主面が混合槽3の延在方向と交差するように配置されていることとすることができる。このような構成の乱流発生部材としては、例えば、パンチング板を用いることができる。
また、乱流発生手段は、複数の孔部を有する多孔質板を用いて形成される乱流発生部材を有し、複数の孔部は、互いに連通しながら厚み方向に貫通しており、乱流発生部材の主面が混合槽3の延在方向と交差するように配置されていることとしてもよい。このような構成の乱流発生部材は、例えば、多孔質材料を形成材料として作成することができる。
乱流発生手段では、第1フィルタ31〜第4フィルタ34がすべて網状部材であるように、全て同じ構成の乱流発生部材を用いることとしてもよく、また、上述した各種の乱流発生部材を併用することとしてもよい。例えば、上流側の乱流発生部材は網状部材とし、下流側の乱流発生部材はパンチング板とするような構成としてもよい。
これら各種の乱流発生部材の形成材料としては、オゾンで腐食しない、または腐食し難い性質を有するならば種々の材料を選択可能である。例えば、乱流発生部材の形成材料として、ステンレス(SUS304など)を用いることができる。
また、乱流発生部材である第1フィルタ31〜第3フィルタ33は、主面の面内に単位面積当たりの圧力損失が異なる領域が設けられている。具体的には、第1フィルタ31〜第3フィルタ33には、主面の面内に単位面積当たりの圧力損失が異なる2つの領域が同心円状に設けられている。
ここで、各フィルタの「主面」とは、フィルタが開口部を有さない板材であると想定した場合に、本体39の延在方向に交差する方向に配置される面を指している。
また、「単位面積当たりの圧力損失」とは、同じ圧力をかけて比較したときに求められるものである。圧力損失が大きい状態は、例えば網状部材やパンチング板の場合は目開きが細かい、多孔質材料で形成された板材では空隙率が低いなど、乱流発生手段が全体として「密」に形成されている状態に対応する。同様に圧力損失が小さい状態は、乱流発生手段が全体として「粗」に形成されている状態に対応する。
以下の説明においては、第1フィルタ31〜第4フィルタ34が、ステンレス製の網状部材であることとして、圧力損失の大小を各フィルタの目開きに対応させて説明する。
図では、各フィルタにおいて、内側(本体39における中心側)に設けられた領域(内領域)をそれぞれ符号31a,32a,33aで示し、外側(本体39における側壁側)に設けられた領域(外領域)をそれぞれ符号31b,32b,33bで示している。
第1フィルタ31と第3フィルタ33は、本発明における第1の乱流発生部材に該当している。すなわち、第1フィルタ31と第3フィルタ33(第1の乱流発生部材)は、圧力損失が異なる第1の領域と第2の領域とを有し、第2の領域は、第1の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が小さく、且つ、主面において第1の領域の外側に設けられている。内領域31a,33aは、本発明における第1の領域に、外領域31b,33bは、本発明における第2の領域にそれぞれ該当する。
また、第2フィルタ32は、本発明における第2の乱流発生部材に該当している。すなわち、第2フィルタ32(第2の乱流発生部材)は、圧力損失が異なる第3の領域と第4の領域とを有し、第4の領域は、第3の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が大きく、且つ、主面において第3の領域の外側に設けられており、第1の乱流発生部材(第1フィルタ31、第3フィルタ33)と第2の乱流発生部材とが隣り合って配置されている。内領域32aは、本発明における第3の領域に、外領域32bは、本発明における第4の領域にそれぞれ該当する。
各々のフィルタについて説明すると、第1フィルタ31は、内領域31aは外領域31bよりも単位面積当たりの圧力損失が大きい。同様に第3フィルタ33では、内領域33aは外領域33bよりも単位面積当たりの圧力損失が大きい。一方、第2フィルタ32では、内領域32aは外領域32bよりも単位面積当たりの圧力損失が小さい。
また、第1フィルタ31と第2フィルタ32とを比較すると、内領域31aと外領域32bとが同程度の圧力損失(目開き)を示し、内領域32aと外領域31bとが同程度の圧力損失を示す。また、第2フィルタ32と第3フィルタ33とを比較すると、外領域32bと外領域33bとは同程度の圧力損失を示すが、内領域33aは内領域32aよりも圧力損失が大きい(内領域33aは内領域32aよりも目開きが細かい)。第4フィルタ34は、内領域31a、外領域32b、外領域33bと同程度の圧力損失を示している。
図では、網掛けの濃度が目開きの程度に対応するように示しており、網掛けが薄い領域ほど目開きが粗く、網掛けが濃い領域ほど目開きが細かいことを表している。
ここで、乱流発生部材は、混合槽3の延在方向に複数設けられ、下流側の乱流発生部材は、上流側の乱流発生部材よりも単位面積当たりの圧力損失が大きくなっている。すなわち、第2フィルタ32および第3フィルタ33は、上述のような圧力損失の領域を有しているため、単位面積当たりの圧力損失(主面内の平均値)を比べると、上流側に配置された第2フィルタ32の圧力損失よりも下流側に配置された第3フィルタ33の圧力損失の方が大きくなっている。
そして、第4フィルタ34は、主面の面内において単位面積当たりの圧力損失が均一となるように設けられている。最も下流側に設けられた第4フィルタ34は、後述するように、混合槽3から排出される気体を整流する整流手段として機能する。
本体39は、一端側に側壁39aを有するとともに、他端側が開放され開口部39bとなっている。側壁39aには配管1aが接続される接続口1b、および配管2aが接続される接続口2bが設けられており、接続口1b、2bを介して第1気体G1および第2気体G2が供給されている。
本実施形態のオゾン供給装置10は、以上のような構成となっている。オゾン供給装置10は、上述のような混合槽3を有しているため、以下のような効果が生じる。
図3は、筒状の流路である本体39内を流動する気体についての速度プロファイルを示す図であり、図3(a)は、本体39のみからなる流路内を気体が流動する場合を示す図、図3(b)は、本体39内に混合槽3と同様に第1フィルタ31を配置した場合を示す図である。
ここで、図では、直線状の矢印の向きは、本体39内を流動する気体の流動方向を示している。また、直線状の矢印の長さは、本体39内を流動する気体の流速を示している。さらに、円弧状の矢印の向きは、本体39内に発生する気体の渦の流動方向を示している。
まず図3(a)に示すように、本体39内にフィルタ等が無い場合、本体39の壁面39c付近を流動する気体(符号Aで示す)は、壁面39cとの摩擦により壁面39cから離れた位置を流動する気体(符号Bで示す)と比べ流速が遅くなる。そうすると、気体の速度が速い領域から気体の速度が遅い領域へ気体の流れが形成されるため、本体39の中心側から壁面39c側へ向かう気体の渦(乱流TFa)が形成される。このような場合、本体39の中心側から壁面39c側へは気体が移送される一方、逆に壁面39c側から本体39の中心側への気体の流れが形成されにくい。そのため、壁面39c付近を流動する気体は、本体39の中心側に拡散しにくい。
これ対して、図3(b)に示すように、本体39内に第1フィルタ31を配置した場合、内領域31aは外領域31bよりも目開きが細かいため、内領域31aを通過する気体(符号Cで示す)は、外領域31bを通過する気体(符号Dで示す)よりも通過しにくく、流速が遅くなる。そうすると、本体39内において、本体39の壁面39c側から中心側へ向かう気体の渦(乱流TFb)が形成される。この流れにより、本体39内では壁面39c付近を流動する気体の拡散が促進され、本体39内を流動する気体の混合を促進することが可能となる。
図4は、混合槽3の機能を説明するための模式図である。混合槽3においては、第1フィルタ31〜第3フィルタ33において、上述と同様の考え方に基づく気体の流れが形成される。なお、以下の説明において、混合槽3の内部を流動している過程では、第1気体G1、第2気体G2、混合気体Mの区別をすることなく、「気体」と総称して説明することがある。
まず、配管1a,2aから本体39内に供給される第1気体G1,第2気体G2は、領域AR1において、壁面39cとの摩擦により形成される通常の気体の渦(乱流TF1)により、本体39の中心側から壁面39c側へ気体が移送される。
次いで、第1フィルタ31を通過した後の領域AR2において、第1フィルタ31を通過することによって本体39内を流動する気体には速度差が生じ、図3にて説明したように、本体39の壁面39c側から中心側へ向かう気体の渦(乱流TF2)が形成される。これにより、本体39の壁面39c側から中心側へ気体が移送される。
また、第2フィルタ32を通過した後の領域AR3においては、内領域32aよりも外領域32bのほうが細かい目開きを有する第2フィルタ32を通過することによって、内領域32aを通過する気体と外領域32bを通過する気体と、に速度差を生じ、本体39の中心側から壁面39c側へ向かう気体の渦(乱流TF3)が形成される。これにより、本体39の中心側から壁面39c側へ気体が移送される。
さらに、第3フィルタ33を通過した後の領域AR4においては、内領域33aよりも外領域33bのほうが粗い目開きを有する第3フィルタ33を通過することによって、流動する気体には第1フィルタ31を通過したときと同様の傾向の速度差を生じる。これにより、本体39の壁面39c側から中心側へ向かう気体の渦(乱流TF4)が形成され、本体39の壁面39c側から中心側へ気体が移送される。
このとき、上流側に配置された第2フィルタ32の圧力損失よりも下流側に配置された第3フィルタ33の圧力損失の方が大きくなっている。そのため、第3フィルタ33では、第2フィルタ32よりも気体が通過し難くなっており、通過する気体の流れをより一層乱すことから、通過した気体の攪拌が促進される。
そして、第4フィルタ34は、均一な目開きの網状部材となっているため、第4フィルタ34を通過する気体に対し、気体の流れを整える整流板(整流手段)として機能する。
ここで、乱流発生部材である第4フィルタ34が整流手段としても機能することについて,図5を用いて説明する。
まず、第4フィルタ34を通過する気体の流れを微視的な視点で考えると、開口部341の周辺では、開口部341を通過する気体と網状部材に衝突し通過できない気体との間に速度差を生じるため、微小な気体の渦α1、すなわち微小な乱流を形成する。この微小な気体の渦α1により気体が攪拌されるため、第4フィルタ34を通過する気体の混合が促進される。
一方で、発生する微小な気体の渦α1は、本体39の中心側から壁面39c側へ、または壁面39c側から中心側へ気体を輸送するほどの大きな流れを形成するほどではなく、開口部341近傍で発生した後、わずかな距離だけ下流に移動した付近で消失する(図中、符号α2で示す)。
このように、第4フィルタ34を通過する気体に対し、微小な気体の渦α1が発生・消滅することにより、第4フィルタ34に流入する前の気体に形成されていた大きな渦(乱流TF4)の運動エネルギーを消費する。そのため、第4フィルタ34を気体が通過すると、乱流TF4が消失し、本体39の延在方向における気体の速度差が小さくなる、すなわち整流されることとなる。
したがって、第4フィルタ34を通過した後の領域AR5においては、気体の渦が消され整えられた気流として混合気体Mが排出される。
オゾン供給装置10が有する混合槽3は、以上のように機能する。
以上のような構成のオゾン供給装置10によれば、混合槽3において、以上のようにして第1気体G1と第2気体G2とを良好に混合し、混合気体Mとして排出することができる。すなわち、本体39内で発生する乱流により第1気体G1に含まれるオゾンと、第2気体G2に含まれる水分とが気相で良好に混合される。そのため、第1気体G1と第2気体G2との配管を単に結合させた場合よりも効果的に混合することができ、ヒドロキシラジカルの発生を促進することができる。
さらに、オゾンと水分とを気相で混合することにより、対象物Xに対してオゾンを供給する直前にオゾンと水とを反応させることができる。そのため、予めオゾン水とする場合と比べ、ヒドロキシラジカルの失活を最小限に止めることができる。
これらの効果により、加湿され活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置とすることができる。
また、以上のような構成の処理装置100によれば、加湿され活性が高いオゾンを用い、対象物Xを良好にオゾン処理することが可能な処理装置100とすることができる。
なお、本実施形態においては、複数のフィルタ(第1フィルタ31〜第4フィルタ34)により乱流発生手段を構成することとしたが、これに限らず、本実施形態で示した複数のフィルタのうち1つのみを用いることとしてもよい。乱流発生部材であるフィルタを1つのみ用いることとしても、フィルタを通過する際に乱流が形成されるため、気体の攪拌・混合が促進される。
また、本実施形態においては、第1フィルタ31〜第3フィルタ33には、目開きが異なる2種の領域が設けられていることとしたが、例えば、図6(a)に示すフィルタ36のように3種(符号36a,36b,36c)、またはそれ以上の領域が形成されていることとしても良い。
フィルタ36においては、領域36bは領域36a,36cよりも目開きが大きく、領域36cの方が領域36aよりも目開きが大きい。領域36aは、本発明における第1の領域に該当し、領域36bは、本発明における第2の領域に該当する。
この場合、領域36bを通過する混合気体は、領域36a,36c側に向かう気体の渦を形成し、気体が移送されて混合が促進される。さらに、領域36cの方が領域36aよりも目開きが大きいため、領域36aを通過する気体は、領域36cを通過する気体よりも流速が遅くなり、領域36aと領域36bとを通過する気体の流速差は、領域36bと領域36cとを通過する気体の流速差よりも大きくなる。そのため、領域36b側から領域36c側に向かう気体の渦よりも、領域36a側に向かう気体の渦の方が大きくなる。
このように、フィルタの主面内の圧力損失が異なる領域を制御することにより、上述した実施形態よりも複雑な気体の流れを設計することも可能である。
また、本実施形態においては、第1フィルタ31〜第3フィルタ33は、目開きが異なる2種の領域が同心円状に設けられていることとしたが、これに限らず、例えば、図6(b)に示すフィルタ37のように、中央に設けられた帯状の領域37aと領域37aの両側に設けられた領域37bとを有することとしても構わない。
フィルタ37においては、例えば、線分A−Aに沿って見ると、領域37bは領域37aよりも目開きが大きい。領域37aは、本発明における第1の領域に該当し、領域37bは、本発明における第2の領域に該当する。なお、線分A−Aに直交する方向では、形成されている目開きが同じであるため、線分A−Aに直交する方向では、通過する気体に流速差を生じない。この場合、領域37bを通過する混合気体は、領域37a側に向かう気体の渦を形成し、主として線分A−Aに平行な方向に気体が移送されて気体の混合が促進される。
また、本実施形態においては、乱流発生部材を網状部材であることとしたが、孔を有していない板材(邪魔板)であっても良く、さらに次の図7に示すような部材であっても構わない。
図7(a)に示す混合槽4では、円環状の乱流発生部材41を円筒状の本体49内に複数(図では3つ)配置することとしている。各乱流発生部材41は、円の中心軸が本体49の円筒の中心軸と一致するように配列している。
この場合、本体49内を流動する第1気体G1および第2気体G2は、乱流発生部材41に衝突する気体の流れと、乱流発生部材41の円環内または円環外を通過する気体の流れと、の間に速度差を生じるため、気体の渦が形成され、気体が移送されて気体の混合が促進される。なお、複数の乱流発生部材41は同じ円環の大きさを有するものを用いてもよく、互いに異なる円環の大きさを有するものを用いることとしてもよい。
また、図7(b)(c)に示す混合槽5,6では、乱流発生手段は、混合槽内を流動する第1気体G1と第2気体G2とを旋回流とする構成となっている。
具体的には、図7(b)に示す混合槽5では、棒状の乱流発生部材51を円筒状の本体59内に複数(図では5つ)配置することとしている。各乱流発生部材51は、本体59の円筒の中心軸と直交するように設けられており、且つ隣接する乱流発生部材51同士が平行な配置とならないようにして配列している。
このような混合槽5では、各乱流発生部材51が設けられた位置を通過する気体が、乱流発生部材51の配置角度に応じて分割されながら乱流を形成するため、分割される角度に応じて乱流にひねりが加えられ、全体として旋回流を形成する。そのため、混合槽5では旋回流による混合の効果も加わり、第1気体G1、第2気体G2を良好に混合することができる。
図7(c)に示す混合槽6では、ねじれた帯状の乱流発生部材61が、円筒状の本体69内に挿入されている。乱流発生部材61は、延在方向が本体69の延在方向と一致している。また、乱流発生部材61の幅方向の寸法は、混合槽6の内径よりも小さく形成されている。
このような混合槽6では、乱流発生部材61に沿って流動する気体が乱流発生部材61の形状と同様にねじれて流動し、全体として旋回流を形成する。そのため、混合槽6では旋回流による混合の効果も加わり、第1気体G1、第2気体G2を良好に混合することができる。
このような混合槽4〜6においても、各乱流発生部材41,51,61が本体内を流動する気体に乱流を形成するため、配管1a、2aから供給される第1気体G1、第2気体G2を気相で良好に混合することができる。したがって、加湿され活性が高いオゾンを良好に供給することが可能なオゾン供給装置とすることができる。
また、本実施形態においては、均一な目開きを有する第4フィルタ34を整流手段として用いることとしたが、これに限らず、通常知られた整流作用を有する構成であれば整流手段として用いることが可能である。このような構成としては、図8に示すような、波板状部材38を例示することができる。
波板状部材38は、開口部39bの壁面において、周方向に波打つように連続して形成された複数の湾曲部を有し、湾曲部が形成する「畝」状の凸条部が、本体39の延在方向と同方向に延在している。このような構成の整流手段(波板状部材38)であっても、近傍を流動する気体に対して気体の流れを整え、混合槽から、気体の渦が消され整えられた気流として排出することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1…第1供給部、2…第2供給部、3〜6…混合槽、9…処理室、10…オゾン供給装置、30…乱流発生手段、31…第1フィルタ(第1の乱流発生部材)、31a…内領域(第1の領域)、31b…外領域(第2の領域)、32…第2フィルタ(第2の乱流発生部材)、32a…内領域(第3の領域)、32b…外領域(第4の領域)、33…第3フィルタ(第1の乱流発生部材)、34…第4フィルタ(整流手段、乱流発生部材)、38…波板状部材(整流手段、乱流発生部材)、39,49,59,69…本体、39c…壁面、41,51,61…乱流発生手段、100…処理装置、341…開口部、G1…第1気体、G2…第2気体、

Claims (6)

  1. オゾンを含む気体である第1気体を供給する第1供給部と、
    加湿された気体である第2気体を供給する第2供給部と、
    前記第1供給部と前記第2供給部とに接続され、内部に設けられた乱流発生手段によって前記第1気体と前記第2気体とを混合して外部に排出する混合槽と、を有し、
    前記乱流発生手段は、複数の開口部を有する網状部材を用いて形成される乱流発生部材、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有する板状部材を用いて形成される乱流発生部材、もしくは、複数の孔部を有し該複数の孔部が互いに連通しながら厚み方向に貫通している多孔質板を用いて形成される乱流発生部材を有し、前記乱流発生部材の主面が前記混合槽の延在方向と交差するように配置されており、
    前記乱流発生部材は、前記主面の面内に単位面積当たりの圧力損失が異なる第1の領域と第2の領域とを有し、
    前記第2の領域は、前記第1の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が小さく、且つ、前記主面において前記第1の領域の外側に設けられていることを特徴とするオゾン供給装置。
  2. 前記乱流発生部材は、前記混合槽の延在方向に複数設けられ、
    第1の前記乱流発生部材は、前記第1の領域と前記第2の領域とを有し、
    第2の前記乱流発生部材は、圧力損失が異なる第3の領域と第4の領域とを有し、
    前記第4の領域は、前記第3の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が大きく、且つ、前記主面において前記第3の領域の外側に設けられており、
    前記第1の乱流発生部材と前記第2の乱流発生部材とが隣り合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載のオゾン供給装置。
  3. オゾンを含む気体である第1気体を供給する第1供給部と、
    加湿された気体である第2気体を供給する第2供給部と、
    前記第1供給部と前記第2供給部とに接続され、内部に設けられた乱流発生手段によって前記第1気体と前記第2気体とを混合して外部に排出する混合槽と、を有し、
    前記乱流発生手段は、複数の開口部を有する網状部材を用いて形成される乱流発生部材、厚み方向に貫通する複数の貫通孔を有する板状部材を用いて形成される乱流発生部材、もしくは、複数の孔部を有し該複数の孔部が互いに連通しながら厚み方向に貫通している多孔質板を用いて形成される乱流発生部材を有し、前記乱流発生部材の主面が前記混合槽の延在方向と交差するように配置されており、
    前記乱流発生部材は、前記主面の面内に単位面積当たりの圧力損失が異なる第3の領域と第4の領域とを有し、
    前記第3の領域は、前記第4の領域よりも単位面積当たりの圧力損失が小さく、且つ、前記主面において前記第4の領域の内側に設けられていることを特徴とするオゾン供給装置。
  4. 前記乱流発生部材は、前記混合槽の延在方向に複数設けられ、
    下流側の前記乱流発生部材は、上流側の前記乱流発生部材よりも単位面積当たりの圧力損失が大きいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  5. 前記乱流発生手段は、前記混合槽の延在方向に並んで配設された複数の乱流発生部材を有し、
    最も下流側に設けられた前記乱流発生部材は、前記混合槽から排出される気体を整流する整流手段として機能することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のオゾン供給装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のオゾン供給装置と、
    前記オゾン供給装置から、加湿されたオゾンを含む混合気体が供給される処理室と、を有することを特徴とする処理装置。
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