JP5625162B2 - 遠隔制御用無線装置、遠隔制御用無線装置の送信機、遠隔制御用無線装置の受信機 - Google Patents

遠隔制御用無線装置、遠隔制御用無線装置の送信機、遠隔制御用無線装置の受信機 Download PDF

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Description

本発明は、遠隔制御用無線装置、遠隔制御用無線装置の送信機、遠隔制御用無線装置の受信機に関するものである。特に、産業用テレコントロール装置、ホビー用のラジオコントロール装置に用いるに好適なる遠隔制御用無線装置、遠隔制御用無線装置の送信機、遠隔制御用無線装置の受信機に関するものである。
産業用テレコントロール装置において、操作スイッチが誤って操作されたときに、本来は意図しない操作情報が送信されないようにする遠隔制御用無線送信装置が提供されている(特許文献1を参照)。自動動作している被制御機器とこの被制御機器を無線で制御する操作ユニットとの間において、操作ユニットの省電力化を図るとともに被制御機器を安全に無線制御できるようにする無線制御システムが提供されている(特許文献2を参照)。このように、被制御機器と被制御機器を操作する制御機器(操作ユニット)との間を無線で通信する場合には、被制御機器または制御機器で発生した障害によって被制御機器の動作に異常が生じないようにする技術が注目されている。また、制御機器の電源としては、汎用の交換可能な電池を、ばね接点を用いた乾電池ホルダーに挿入して用いることが周知技術として知られている。
特開平11−215015号公報 特開2006−140847号公報
被制御機器または制御機器で発生した障害によって被制御機器の動作に異常が生じる場合の一つとして、制御機器における電力の瞬断がある。制御機器における電力の瞬断が生じると、制御機器からの制御の情報を被制御機器に対して伝送することができず、被制御機器において異常動作が生じる場合がある。ここで、瞬断の発生の一つの原因は、電池を内蔵する制御機器に対して振動、衝撃が加わることによって生じるものである。つまり、振動、衝撃によって電池の出力端子とばね接点との接触が短時間断たれ、制御機器の回路部に電力が供給されない瞬断が生じる。
電力の瞬断を生じさせないようにする手段としては、大容量コンデンサを用いる方法がある。この方法では、回路側に電池と並列に接続される大容量のコンデンサを設けて、電池の出力端子とばね接点との接触が短時間断たれても大容量のコンデンサに蓄えられた電荷によって回路を動作させることができる。しかしながら、大容量のコンデンサは一般的にはリーク電流が大きく、大容量のコンデンサを用いる場合には制御機器の省電力化を図ることは困難である。また、リーク電流が大きいために電池の交換サイクルが短くなる。さらに、リーク電流によって、電池は過放電による液漏れを起こす可能性が高くなる。
また、電力の瞬断を生じさせないようにする手段としては、ばね接点の弾性を強くして電池の出力端子への荷重を大きくして、振動、衝撃が加わっても電池の出力端子とばね接点との接触が保たれるようにすることができる。しかしながら、ばね接点の弾性を強くする場合には、ばね構造部が大きなものとなってしまい、装置の小型化が困難となるとともに、電池の交換に大きな力が必要になるという欠点がある。
ここで、電力の瞬断が生じた場合には、瞬断後に再び電力が供給されることによる電源投入時リセット(パワーオンリセット)によって制御機器が再起動され、一般的には、待機状態となり被制御装置の操作は停止してしまう。そして、被制御装置を引き続き操作するには再び制御の情報を被制御装置に対して送信しなければならない。そこで、上述したように、瞬断の発生自体を防止するのではなく、瞬断の発生を何らかの方法で検出した後は、瞬断の発生の直前に制御機器が発した制御の情報に従って、被制御機器の動作を継続させるようにする(復旧と称する)こともできる。しかしながら、この場合には、瞬断として認識した状態が、瞬断ではなく電池交換であった場合には、直前に制御機器が発した制御の情報に従った被制御機器の動作が長時間に渡り継続することとなり、動作の内容によっては、危険な状態となることもあり得る。また、電池交換中に誤ってスイッチを押していた場合にも同様にして危険な状態となる場合がある。よって、無条件で、このような復旧の処理によって瞬断の対策とすることが出来ない場合もある。
本発明の解決課題は、遠隔制御用無線装置の送信機(制御装置)の側における電力の瞬断または電池交換が生じた場合において、遠隔制御用無線装置の被制御機器を安全に動作させる技術を提供するものである。
本発明の遠隔制御用無線装置は、送信機と受信機とを備える遠隔制御用無線装置であって、前記送信機は、電池とばね接点とを有し、前記ばね接点によって前記電池を保持して前記電池の電力端子から電力を出力するとともに、前記ばね接点から前記電池を取り出して交換することができる電源部と、前記受信機と通信をするための通信回路と、前記通信回路を制御する制御部と、前記制御部に前記受信機を操作するための制御情報を与える操作部と、前記制御部にパワーオンリセット信号を供給するパワーオンリセット回路と、を具備し、前記受信機は、前記送信機と通信をするための通信回路と、前記通信回路と該受信機に接続される被制御機器とを制御する制御部と、前記送信機から送信される情報を検知する毎に、タイマ値をリセットし、時間の経過に応じて単調にタイマ値のカウントを増加するタイマと、を具備し、前記送信機の制御部は、前記パワーオンリセット信号を検知した場合には、前記送信機の通信回路を制御して、前記タイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、前記問合せ送信に応じて前記受信機がおこなう問合せ返信を受信し、前記問合せ返信によって得られる前記タイマ値が所定基準時間よりも短くて前記電源部が瞬断を生じたと判断するときは前記送信機と前記受信機との間で通信を維持する通信状態とし、前記受信機から得た前記タイマ値が所定基準時間よりも長くて前記電源部が電池交換を生じたと判断するときは電力消費を最小とする待機状態に遷移させる。
本発明の送信機は、遠隔制御用無線装置において受信機を操作する送信機であって、電池とばね接点とを有し、前記ばね接点によって前記電池を保持して前記電池の電力端子から電力を出力するとともに、前記ばね接点から前記電池を取り出して交換することができる電源部と、前記受信機と通信をするための通信回路と、前記通信回路を制御する制御部と、前記制御部に前記受信機を操作するための制御情報を与える操作部と、前記制御部にパワーオンリセット信号を供給するパワーオンリセット回路と、を具備し、前記制御部は、前記パワーオンリセット信号を検知した場合には、前記通信回路を制御して、前記タイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、前記問合せ送信に応じて前記受信機がおこなう問合せ返信を受信し、前記問合せ返信によって得られる前記タイマ値が所定基準時間よりも短くて前記電源部が瞬断を生じたと判断するときは前記送信機と前記受信機との間で通信を維持する通信状態とし、前記受信機から得た前記タイマ値が所定基準時間よりも長くて前記電源部が電池交換を生じたと判断するときは電力消費を最小とする待機状態に遷移させる。
本発明の受信機は、遠隔制御用無線装置において送信機によって操作される受信機であって、前記送信機と通信をするための通信回路と、前記通信回路と該受信機に接続される被制御機器とを制御する制御部と、前記送信機から送信される情報を検知する毎に、タイマ値をリセットし、時間の経過に応じて単調にタイマ値のカウントを増加するタイマと、を具備し、前記制御部は、前記送信機が前記タイマ値を要求するためにおこなう問合せ送信を受信し、前記問合せ通信に応じて前記タイマ値を前記送信機に知らせる問合せ返信をおこなう。
パワーオンリセット信号を送信機が検出する毎に、受信機に対してタイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、問合せ送信に応じて受信機がおこなう問合せ返信を受信し、問合せ返信によって得られるタイマ値によって、瞬断か、電池交換であるかを判断して、遠隔制御用無線装置の被制御機器を安全に動作させることができる。また、操作者が被制御機器を違和感なく操作できるようにできる。
第1実施形態の遠隔制御用無線装置のブロック図を示すものである。 第1実施形態の送信機の筺体外観を示す図である。 瞬断または電池交換を生じない場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置の動作を説明するタイミングチャートである。 瞬断が生じた場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置の動作を説明するタイミングチャートである。 電池交換が生じた場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置の動作を説明するタイミングチャートである。 周知のパワーオンリセット回路を示す図である。 第1実施形態の遠隔制御用無線装置の送信機における状態遷移を示す状態遷移図である。 第1実施形態の送信機のマイクロコントロールユニットがおこなう問合せ送信の処理のフローチャートである。 第1実施形態の送信機のマイクロコントロールユニットがおこなう通信状態の処理のフローチャートである。 第1実施形態の送信機のマイクロコントロールユニットがおこなう待機状態の処理のフローチャートである。 第2実施形態の送信機の筺体外観を示す図である。 第2実施形態の遠隔制御用無線装置の送信機における状態遷移を示す状態遷移図である。 第2実施形態の送信機のマイクロコントロールユニットがおこなう通信状態の処理のフローチャートである。 第2実施形態の送信機のマイクロコントロールユニットがおこなう待機状態の処理のフローチャートである。
実施形態の遠隔制御用無線装置は、以下の構成を有する送信機と受信機とを備える遠隔制御用無線装置である。
実施形態の送信機は、電池とばね接点とを有し、ばね接点によって電池を保持して電池の電力端子から電力を出力するとともに、ばね接点から電池を取り出して交換することができる電源部と、受信機と通信をするための通信回路と、通信回路を制御する制御部と、制御部に受信機を操作するための制御情報を与える操作部と、制御部にパワーオンリセット信号を供給するパワーオンリセット回路と、を具備する。
実施形態の受信機は、送信機と通信をするための通信回路と、通信回路を制御する制御部と、送信機から送信される情報を検知する毎に、該情報を前回検知してからの時間であるタイマ値を積算するタイマと、を具備する。
そして、送信機の制御部は、パワーオンリセット信号を検知した場合には、送信機の通信回路を制御して、前記タイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、問合せ送信に応じて受信機がおこなう問合せ返信を受信し、問合せ返信によって得られるタイマ値が所定基準時間よりも短くて電源部が瞬断を生じたと判断するときは通信状態を維持し、受信機から得たタイマ値が所定基準時間よりも長くて電源部が電池交換を生じたと判断するときは電力消費を最小とする待機状態に遷移させる。
まず、実施形態の説明において用いられる用語の意味内容を明らかにしておく。制御装置は被制御装置を制御するための装置であり、被制御装置は所期の目的を達するための装置である。例えば、遠隔制御用無線装置が無線操縦クレーンの場合には、制御装置は「クレーン操作装置」であり、被制御装置は「クレーン」である。また、例えば、遠隔制御用無線装置がラジオコントロール飛行機の場合には、制御装置は「プロポ」と一般的に称される操作装置であり、被制御装置は「飛行機」である。
遠隔制御用無線装置の送信機(単に送信機とも称する)の用語は、被制御装置をどのように制御するかに関する情報である制御情報を受信機に対して送信する機能を有する機器を意味し、制御装置と同じ意味で用いる。送信機は電波を利用した制御装置である。また、遠隔制御用無線装置の受信機(単に受信機とも称する)の用語は、送信機(制御装置)から電波を用いて出力された制御信号を受信して、被制御機器に対して所期の動作をさせるための信号を送出する機器を意味する。従って、送信機の用語の意味内容には、受信をする機能を有する機器も含まれる。例えば、受信機から送出される電波を受信する機能を有する機器であっても、制御情報を受信機に対して送信する機能を有するものには送信機の用語を用いる。同様に、受信機の用語の意味内容には、送信をする機能を有する機器も含まれる。例えば、送信機に対して電波を送信する機能を有する機器であっても、制御情報を受信する機能を有するものは受信機の用語を用いる。
「第1実施形態」
図1ないし図10を参照して、第1実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。
(遠隔制御用無線装置の構成)
図1は、第1実施形態の遠隔制御用無線装置のブロック図を示すものである。遠隔制御用無線装置1は、送信機10と受信機21とを有している。送信機10は、送信部11と操作部12と電源部13とを主要構成部として構成されている。なお、電源部13に並列に接続されるコンデンサ14は、瞬断を防止する程の大容量のコンデンサではないので、リーク電流の値も小さい。よって、リーク電流によって電池が液漏れを起こす程に過放電となりにくい。受信機21には、被制御機器22が接続されている。被制御装置20は、受信機21と被制御機器22とを有して構成されている。
送信部11は、送信機側(送信機10に配されたという意味である)のマイクロコントロールユニット(MCU:Micro Control Unit)111(以下、「送信機側の」を省いてマイクロコントロールユニット111と称する)と送信機側の通信回路112(以下、「送信機側の」を省いて通信回路112と称する)と送信機側のアンテナ113(以下、「送信機側の」を省いてアンテナ113と称する)とを有している。制御部として機能するマイクロコントロールユニット111に操作部12と通信回路112とが接続されている。通信回路112にはアンテナ113が接続されている。電源部13にマイクロコントロールユニット111と通信回路112とが接続されている。
電源部13は、電池132aと電池132bと電池132cとを有している。また、電池132aと電池132b電池132cとを直列に接続して、マイクロコントロールユニット111と通信回路112とに電力を供給するための、ばね接点131aとばね接点131bとばね接点131cとばね接点131dとばね接点131eとばね接点131fとを有している。ばね接点131a〜ばね接点131fは各々の電池の出力端子に押圧接触する導電材料で形成されている。なお、電池の個数は3個として説明をしているが、電池の電圧に応じた電池個数に対応する数のばね接点が用いられる。ばね接点は、電池を保持して電力を取り出すとともに、電池を交換する機能を果たすために用いられる。
マイクロコントロールユニット111は、いずれも図示しない、中央演算装置(CPU)、プログラムを格納するロム(ROM)と一時記憶メモリとしてのラム(RAM)、外部周辺機器と通信するためのインターフェイスを有している。操作部12と通信回路112とは、このインターフェイスを介して中央演算装置に接続されている。
受信機21は、受信機側(受信機21に配されたという意味である)のマイクロコントロールユニット(MCU)211(以下、「受信機側の」を省いてマイクロコントロールユニット211と称する)と受信機側の通信回路212(以下、「受信機側の」を省いて通信回路212と称する)と受信機側のアンテナ213(以下、「受信機側の」を省いてアンテナ213と称する)とタイマ214を有している。制御部として機能するマイクロコントロールユニット211に通信回路212と被制御機器22とが接続されている。通信回路212にはアンテナ213が接続されている。なお、マイクロコントロールユニット211と通信回路212とタイマ214とには、図示しない電源部から電力が供給されている。また、受信機21に接続される被制御機器22にも図示しない電源部から電力が供給されている。
マイクロコントロールユニット211は、マイクロコントロールユニット111と同様に、いずれも図示しない、中央演算装置(CPU)、プログラムを格納するロム(ROM)と一時記憶メモリとしてのラム(RAM)、外部周辺機器と通信するためのインターフェイスを有している。
タイマ214は、マイクロコントロールユニット211からの指令によって時間の経過を積算する。例えば、タイマ214はハードウエアのカウンタとして構成され、マイクロコントロールユニット211からの指令によってリセット(0の値をカウンタにロード)され、マイクロコントロールユニット211からの指令によって時間経過に応じたカウント値が読みだされる。基準時間となる一定周期の繰り返し信号が、カウンタのクロックとして用いられる。クロックを発生するクロック発生器はタイマ214に内蔵しても良く、マイクロコントロールユニット211に供給されるマスタークロックを分周して用いるようにしても良い。なお、タイマ214はカウント値がオーバーフローした場合に、マイクロコントロールユニット211からの指令によりリセットされるまでは、最大値を保持するようになされている。
被制御機器22は、産業機器(例えば、クレーンの制御対象となる機構部、ロボットアームの制御対象となる機構部、ウインチの制御対象となる機構部)であっても良く、ホビー機器(例えば、ラジオコントロール飛行機の制御対象となる機構部、ラジオコントロール自動車の制御対象となる機構部、ラジオコントロール船舶の制御対象となる機構部)であっても良く、広範囲な機器を対象とすることができる。また、図1では制御対象の数は1個として記載されているが、制御対象の数は複数個であっても良い。例えば、制御対象である被制御機器22が、旋回できる機体から突き出したジブを有するジブクレーンである場合には、機体の旋回方向の制御を制御するアクチュエータ、ジブの斜め方向の角度である仰角を制御するアクチュエータ、ジブの先端から垂らされたフックを有するワイヤーの巻き上を制御するアクチュエータの3つの制御対象を有する。また、被制御機器22が複数の制御対象を含む場合に、それらの複数の制御対象はジブクレーンのように1個の機器の複数の部材ではなく、別個の異なる機器であっても良い。
図2は、第1実施形態の送信機10の筺体外観を示す図である。送信機10の筺体の内部に送信部11と電源部13とが配置されている。電源部13については、ばね接点131aとばね接点131bとばね接点131cとばね接点131dとばね接点131eとばね接点131fとが、電池を保持できるように相互に所定間隔を有して筺体に固着されている。そして、図示しない、筺体の一部に配置された電源部カバーを開いて、電池を筺体の内部のばね接点の間に装着し、または、電池をばね接点の間から筺体の外部に取り出すことができるようになされている。このような構造は通常用いられる周知の技術である。操作部12は、筺体の表面に平面状に配置されている。平面状の操作部12には、操作スイッチ122と操作スイッチ123と操作スイッチ124と操作スイッチ125と操作スイッチ126と操作スイッチ127とが配置されている。例えば、操作スイッチは押圧スイッチである。これらの各々の操作スイッチには予め特定の制御情報が割り当てられている。
(遠隔制御用無線装置の作用)
図3は、瞬断または電池交換を生じない場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置1の動作を説明するタイミングチャートである。図3の上段から下段に向かって順に、送信機10の動作モード、受信機21の動作モード、マイクロコントロールユニット(MCU)211からタイマ214に対して送出されるタイマリセット信号、タイマ214で計測する時間であるタイマ214の値を示す。図3の横軸は時刻を表す。図3は、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかの操作スイッチが押圧され続けている状態に対応するタイミングチャートである。なお、図3に示すタイミングチャートでは、送信機10の電源部13からマイクロコントロールユニット111と通信回路112とに対して常に一定の電圧が供給されているものとして、電源部13から供給される電圧波形は図示しない。また、後述するパワーオンリセット信号については常に一定の電圧が供給されている場合には発生しないので図示しない。
送信機10の動作モードにおいて、「送信」と記載された部分の時間TXは送信機10から受信機21に対して、受信機21をどのように制御するかに関する情報である制御情報を受信機21に対して送信しているモード(送信モード)で送信機10が動作する時間である。
送信機10の動作モードにおいて、「受信」と記載された部分の時間TXは受信機21からの電波を受信可能なモード(受信モード)で送信機10が動作する時間である。
時間TXと時間TXとを合わせた時間TXは1周期の時間であり、時間TXを1周期として動作は連続的に繰り返される。この繰り返しの時間TXの長さは、被制御機器22の種類、性質によって異なるが、時間TXが短い程頻繁に制御情報を受信機21に対して送信できるので制御の精度は高くなる。例えば、クレーン、ラジオコントロール飛行機を操作する場合の時間TXは、例えば、1msec(ミリ秒)〜100msec程度である。
図3を参照して送信機10の動作モードについて、さらに説明をする。時刻t11に始まり時刻t12に終わる時間TX1、時刻t21に始まり時刻t22に終わる時間TX1、時刻t31に始まり時刻t32に終わる時間TX1、時刻t41に始まり時刻t42に終わる時間TX1、の各々において、送信がなされる。一般的には、図示しない、整数nに対応する時刻tn1に始まり時刻tn2に終わる時間TXにおいて、送信がなされる(図3には、時刻tn1、時刻tn2は図示しない)。時間TXは予め定められた所定の時間である。各時間TXの始まりの時刻は、マイクロコントロールユニット111における割込処理によって管理される。
ここで、時間TXにおいてなされる送信の内容は、制御情報である。制御情報は、図2に示す操作部12の操作スイッチの操作内容に応じたものとなる。例えば、遠隔制御用無線装置1がクレーンである場合には、操作スイッチ122に機体の左方向旋回、操作スイッチ123に機体の右方向旋回、操作スイッチ124にジブの仰角を大きくする、操作スイッチ125にジブの仰角を小さくする、操作スイッチ126にワイヤーを巻き上げて短くする、操作スイッチ127にワイヤーを緩めて長くする、等を予め割り当てることができる。そして、各々の操作スイッチを押圧している間は、各々の操作スイッチに対応した制御情報を送信できる。所定の時間TX毎に時間TXの間は、押圧され続けている操作スイッチに対応する制御情報の送信がおこなわれる。
一方、時刻t12に始まり時刻t21に終わる時間TX、時刻t22に始まり時刻t31に終わる時間TX、時刻t32に始まり時刻t41に終わる時間TX、の各々において、受信がなされる。一般的には、整数nに対応する時刻tn2に始まり時刻t(n+1)1に終わる時間TXにおいて、受信がなされる(図3には、時刻tn2、時刻t(n+1)1は図示しない)。そして、受信機21から送信がされた場合にはこれを受信することが可能となる。時間TXの終期は、マイクロコントロールユニット111における、次の周期の割込処理によって管理される。
図3を参照して受信機21の動作モードについて説明をする。まず、送信モードについて説明をする。時刻t12から時間TDを経過した時刻t13から始まり時刻t14に終わる時間TR、時刻t22から時間TDを経過した時刻t23から始まり時刻t24に終わる時間TR、時刻t32から時間TDを経過した時刻t33から始まり時刻t34に終わる時間TR、の各々において、送信がなされるモード(送信モード)で動作する。この繰り返しで、一般的には、整数nに対応する時刻tn2から時間TDを経過した時刻tn3から始まり時刻tn4に終わる時間TRにおいて、送信がなされる(図3には、時刻tn2、時刻tn3、時刻tn4は図示しない)。時間TRは、時間TXの時間に含まれる予め定められた所定の時間であるので送信機10で受信機21からの送信信号を受信可能である。
ここで、時間TRにおいてなされる送信の内容は、送信機10から送信された制御情報を受信機21で解読できたという情報である。このようにして、受信機21が直近に受信した制御情報を正しく受信できたという旨を返すことによって、送信機10は制御情報が正しく受信機21に伝わったことを認識することができる。一方、受信機21においては解読した制御情報に基づいて被制御機器22を制御する。そして、時間TRの経過後には受信を行うモード(受信モード)に切り替わり、時刻t(n―1)2から時間TDおよび時間TR1を経過した時刻である時刻t(n―1)4から、時刻tn3まで時間TRの間は受信モードが継続する。ここで、次の送信モードが開始するまで受信モードは継続するのであるから、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが押し続けられており、送信機10から受信機21に電波が適正に伝わっている限りでは、時間TR=時間TX−時間TR、で表わされるものとなり、その結果として、時間TR=(時間TR+時間TR)=時間TX、で表わされるものとなる。
図3を参照して受信機21の受信モードについて説明をする。時刻t04から始まり時刻t13に終わる時間TR、時刻t14から始まり時刻t23に終わる時間TR、時刻t24から始まり時刻t33に終わる時間TR、時刻t34から始まり時刻t43に終わる時間TR、の各々において、受信がなされるモード(受信モード)で動作する。一般的には、整数nに対応する時刻t(n−1)4から始まり時刻tn3に終わる時間TRにおいて、受信がなされる(図3には、時刻t(n−1)4、時刻tn3は図示しない)。時間TRは、時間TXを含む予め定められた所定の時間であるので受信機21で送信機10からの送信信号を受信可能である。
図3を参照して、受信機21のマイクロコントロールユニット(MCU)211からタイマ214に対して送出されるタイマリセット信号について説明をする。送信機10から送られる電波に含まれる情報を受信し、情報を復調した通信回路212はマイクロコントロールユニット211に対して、この受信した情報を送出する。マイクロコントロールユニット211は、通信回路212から送られてきた情報を解読する。そして、その情報が、予め登録された、所定の動作を指示する制御情報であることを検出すると、タイマリセット信号を発生させる。マイクロコントロールユニット211は高速に情報の解読をおこなうので、タイマリセット信号の発生時刻は、時刻t12、時刻t22、時刻t32、時刻t42、とほとんど同時刻であるので、図3ではタイマリセット信号の発生時刻は、時刻t12、時刻t22、時刻t32、時刻t42、で表わしている。
図3を参照して、受信機21のタイマ214で計測する時間であるタイマ214の値について説明をする。時刻t12、時刻t22、時刻t32、時刻t42、において、タイマ214の値はクリアされる。ここで、タイマ214は、例えば、マスタークロックをカウントするカウンタとして構成されるので、図3に示すようにタイマ214のカウント値は時間の経過に応じて単調に増加する。時刻t22−時刻t12=時刻t32−時刻t22=時刻t42−時刻t32=時間TX=時間TRの関係が成立するので、タイマ214がリセットされる直前のタイマ214の値は、タイマ値Cで与えられる概ね一定の値となる。
図4は、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが押し続けられている場合において、瞬断を生じた場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置1の動作を説明するタイミングチャートである。図4の各符号は図3に示すものと対応している。図4の上段から下段に向かって順に、電源部13から供給される電圧、パワーオンリセット信号、送信機10の動作モード、受信機21の動作モード、マイクロコントロールユニット(MCU)211からタイマ214に対して送出されるタイマリセット信号、タイマ214で計測する時間であるタイマ214の値を示す。図4の横軸は時刻を表す。
図4を参照して、瞬断が生じたときの送信機10の動作モードについて説明をする。瞬断が生じた場合には、電源部13から供給される電圧は所定電圧(例えば、4.5V(ボルト))から0Vに降下する。電源部13から供給される電圧が所定電圧である、時刻t11から時刻t22に終わる1周期においては正常な通信がおこなわれている。時刻t22で送信モードに変わって送信モードが終了する前の時刻tNGにおいて、瞬断が生じたとして以下の説明をするが、瞬断が1周期内のどの時刻に生じても同様の説明が当てはまる。
瞬断が生じた場合には、送信機10に対する電力の供給が断たれるので、送信機10の動作は停止する。図4に示す時間TNGの間、送信機10は動作停止をしており、送信機10は送信の動作も受信の動作もしない。時刻NGにおいて、瞬断が生じた後において、最初に送信が開始する時刻が時刻tm1であり、時間TNG=時刻tm1−時刻tNGである。
なお、瞬断と電池交換とでは時間TNGの長さが異なる。瞬断は、電池の端子とばね接点との導通が一時的に断たれる状態であるので、瞬断の場合の時間TNGの長さは、最大でも300msec(ミリ秒)程度である。一方、電池交換の場合の時間TNGの大きさは、3sec以上であるのが通常である。しかしながら、送信機10は両者を区別する手段(例えば、電池交換を知らせる電池カバーのセンサー等)を有していない。よって、実施形態では時間TNGの長さが2sec(秒)未満を瞬断であるとし、時間TNGの長さが2sec以上を電池交換であるとし、実施形態では両者を区別して認識するようにしている。また、瞬断、電池交換が生じた場合には、マイクロコントロールユニット111に対する電力の供給は断たれてしまうので、マイクロコントロールユニット111が主体的に時間TNGの長さを検知することはできない。時間TNGをどのようにして検知し、瞬断と判断するかについては後述する。
電源供給が断たれることによって、一旦、動作停止をした送信機10を動作状態に復帰させるためには、マイクロコントロールユニット111を初期化して異常状態となることを防止する必要がある。マイクロコントロールユニット111を初期化させる周知の技術として、パワーオンリセット回路から出力されるパワーオンリセット信号をマイクロコントロールユニット111のリセット端子に入力する技術が知られている。
図6は周知のパワーオンリセット回路を示す図である。パワーオンリセット回路はダイオードD、抵抗R、コンデンサC、ヒステリシスコンパレータCMPを有して構成されている。このようなパワーオンリセット回路から得られるパワーオンリセット信号を図4の2段目に示す。
マイクロコントロールユニット111のリセット端子にパワーオンリセット信号が入力され、図4に示すMCUのリセットされる時刻tm1にマイクロコントロールユニット111は初期化処理を開始する。そして、時刻tm1から時刻tm2の間の時間TXにおいて、問合せ送信をおこなう問合せ送信モードとなる。問合せ送信とは、送信機10が受信機21に対して、時間TNGの長さを知らせる問合せをするモードである。
図4を参照して受信機21の動作モードについて説明をする。受信機21は時刻t14までは、図3に示すと同様に動作する。受信機21は時刻NG以降においては、送信機10からの制御情報を解読できないので、受信機21が送信モードになることはなく受信モードを維持する。受信モードは、送信機10からの制御情報を解読して次に送信モードとなる時刻tm3まで維持される。ここで、時刻tm3は、問合せ送信が終了した時刻tm2から時間TDが経過した時刻である。そして、時間TNGの間も瞬断前と同じ操作スイッチが押され続けている場合には、時刻tm2を新たな基準の時間の始まりとして、時刻tm2以降において、受信モードと送信モードとを交互に繰り返す、通常の受信機21の動作モードに復帰する。なお、時刻tm3と時刻tm4の間で問合せ返信がおこなわれる。問合せ返信とは、送信機10の問合せに対して受信機21が、時間TNGの長さを知らせる送信をするモードである。
図4を参照して、受信機21のマイクロコントロールユニット(MCU)211からタイマ214に対して送出されるタイマリセット信号について説明をする。マイクロコントロールユニット211は、時刻t12においてタイムリセット信号を送出した後、時間TNGの間では、所定の動作を指示する制御情報を検出することがないので、タイマリセット信号を発生させることはない。そして、時刻t12の後には、問合せ送信ではない送信(通常の送信)の終了の時刻t(m+1)2において初めてタイマリセット信号を発生させる。時刻t(m+1)2以降においては、時間TX(時間TR)毎にタイマリセット信号を発生し続ける通常の動作モードに復帰する。このように、通常の送信の終了の時刻のみにタイマリセット信号を発生することによって、送信機10が受信機21の送信した「問合せ返信」を受信できない場合において、送信機10が再送する「問合せ送信」によって、タイマがリセットされ、実際の時間TNGに対応するタイマ値よりも小さい値がタイマ値CNGとして検出される事態が生ずるのを防止している。時刻t(m+1)2におけるタイマ値CR’は、時刻t12におけるタイマ214の値であるタイマ値Cよりも大きくなる。
図4を参照して、受信機21のタイマ214で計測する時間であるタイマ214の値について説明をする。瞬断が生じない場合、例えば、時刻t12においてタイマ214がリセットされる直前のタイマ214の値は、タイマ値Cで与えられる概ね一定の値となる。しかしながら、瞬断が生じた場合には、問合せ返信の開始の時刻tm3において、マイクロコントロールユニット211が、タイマ214からタイマ値CNGを検出する。ここで、タイマ値CNGは時間TNGの長さに概ね比例する。すなわち、タイマ値CNGの大きさは、時刻t12におけるタイマ214の値であるタイマ値Cよりも大きくなり瞬断の発生を検出できることになる。
上述した、送信機10からの問合せ送信と、受信機21による問合せ送信の受信と、受信機21からの問合せ返信と、送信機10による問合せ返信の受信と、の一連の通信を問合せ通信と称する。問合せ通信における取り扱い情報は、時間TNGの長さであり、より直接的にはタイマ値CNGの大きさである。
一連の問合せ通信によって、送信機10は、時刻tm2と時刻t(m+1)1との間において、問合せ返信モードで動作する受信機21から送信されるタイマ値CNGを検出する。そして、送信機10のマイクロコントロールユニット111は、タイマ値CNGを時間TNGに変換した場合に2sec未満であるので、瞬断と判断する。その結果、時刻t(m+1)1と時刻t(m+1)2との間において、現在押されている操作スイッチに対応する操作情報を送信し、それ以降も、操作スイッチが押し続けられている限り、現在押されている操作スイッチに対応する操作情報を送信し続ける。ここで、所定基準値CREFを時間に変換した場合に2secに対応する。なお、所定基準値CREFは、瞬断と電池交換とを判別できるようにするものであるので、この目的を達する範囲にあれば、2secに限られるものではない。
このようにして、瞬断の場合には、現在、押されている操作スイッチに対応する制御情報を送り続けるので、被制御機器の動作が阻害されることがない。また、瞬断は短い時間であるので、このようにして被制御機器の動作を続けたとしても、大きな問題は発生しない。
図5は、電池交換が生じた場合の第1実施形態の遠隔制御用無線装置1の動作を説明するタイミングチャートである。図5の各符号は図4に示すものと対応している。図4を参照して説明した瞬断と異なる部分についてのみ説明をする。図5と図4との差異についてまず説明をする。
図4では、時刻tm3におけるタイマ214のタイマ値CNGを時間TNGに変換した場合に2sec未満であるのに対して、図5では、時刻tm3におけるタイマ214のタイマ値CNGを時間TNGに変換した場合に2sec以上である。図4では、時刻t(m+1)1と時刻t(m+1)2との間、それ以降において、現在押されている操作スイッチに対応する操作情報を送信し続けるのに対して、図5では、送信機10は待機状態となる。このように、問合せ通信をおこなうことによって、瞬断か電池交換かを判断して、その結果、瞬断と電池交換とでは異なるモードで動作させることができる。遠隔制御用無線装置1は全体として以下のように処理をおこなうようにしている。
(処理の要部)
図7は、第1実施形態の遠隔制御用無線装置1の送信機10における状態遷移を示す状態遷移図である。送信機10の状態としては、大きくは、通電中J1と電源断J2との2つの状態がある。通電中J1の状態としては、問合せ通信J11、通信状態J12、待機状態J13がある。
各々の状態の内容については以下により詳細に説明するが、一言で言えば、問合せ通信J11は送信機10と受信機21が相互に情報を交換している状態である。通信状態J12は送信機10の操作スイッチの操作によって被制御機器22の制御ができる状態である。待機状態J13は所謂スリープ状態であり、送信機10においてはマイクロコントロールユニット111以外には電源が供給されず、マイクロコントロールユニット111においても、最小限の電力となるように動作している状態である。電源断J2は、送信機10に電力が供給されていない状態である。
通電中J1(問合せ通信J11または通信状態J12または待機状態J13のいずれかの状態)において、瞬断または電池交換が生じた場合には、電力の供給が断たれるのであるから電源断J2に状態は遷移する。瞬断から回復し、または電池交換が終了した場合には問合せ通信J11に状態は遷移する。そして、問合せ通信J11の結果、瞬断で且つ操作ありであれば通信状態J12に状態は遷移する。一方、問合せ通信J11の結果、電池交換または操作なしであれば待機状態J13に状態は遷移する。ここで、操作ありとは、操作スイッチが押され続けている状態のことをいい、操作なしとは、操作スイッチが押されていない状態のことをいう。
ここで、通電中J1の3つの状態から電源断J2に状態が遷移した後の状態遷移について説明をする。通電中J1が問合せ通信J11である場合には、再び、問合せ通信J11に戻るだけであり何ら問題は生じない。通電中J1が待機状態J13である場合には、電池交換であれば、再び、待機状態J13に戻るだけであり何ら問題は生じない。また、通電中J1が待機状態J13である場合には、瞬断であれば、通信状態J12に戻るが、待機状態J13では操作スイッチが押されていないので、制御情報を被告制御装置に送ることはなく問題は生じない。通電中J1が通信状態J12である場合には、上述したように、瞬断であっても(図4を参照)、電池交換(図5を参照)であっても何ら問題は生じない。
次に、通電中J1における状態遷移について説明をする。問合せ通信J11から通信状態J12への遷移、問合せ通信J11から待機状態J13への遷移は上述したとおりである。待機状態J13において、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、新たに押圧された場合には、通信状態J12に状態は移行する。通信状態J12において、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、押圧から新たに解除された場合には、待機状態J13に状態は移行する。
つまり、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、新たに押圧された場合には最小電力モードである待機状態J13から通信可能な通信状態J12に遷移して該当する操作スイッチが押され続けている間は、通信状態J12に留まり続け、送信機10と受信機21との間で相互に通信がおこなわれる(図3を参照)。そして、該当する操作スイッチの押圧が新たに解除された場合には、もはや、送信機10と受信機21との間における通信は不要であるので、最小電力モードである待機状態J13に遷移する。ここで、図7に示すように、操作スイッチが押圧されている状態がハイレベル(H)であり、操作スイッチが押圧されていない状態がローレベル(L)である場合においては、操作スイッチが、新たに押圧された場合を検出するには、ローレベルからハイレベルへの立ち上がりエッジを検出する。また、押圧から新たに解除された場合を検出するには、ハイレベルからローレベルへの立ち下がりエッジを検出する。
図7に示す状態遷移図における状態遷移は、要するに以下のようになる。問合せ通信J11の結果に応じて、まず、状態が2つのいずれかに分岐する。問合せ通信J11の結果、瞬断と判断される場合において、操作スイッチが押されている場合にはその操作スイッチの指示に従った制御が継続され、操作スイッチが押し続けられている限り、それ以降も通信状態J12に状態は留まり、操作スイッチの操作に応じて被制御機器22が制御されるように通信をする。一方、問合せ通信J11の結果、電池交換と判断される場合においては、待機状態J13に移行し、操作スイッチが押されている場合であっても待機状態J13に留まる。
待機状態J13において、操作スイッチを押す操作が新たにされた場合(押圧が新たにされた場合)に通信状態J12に状態は移行し、操作スイッチが押し続けられている限り、それ以降も通信状態J12に状態は留まり、操作スイッチの操作に応じて被制御機器22が制御されるように通信をする。
通信状態J12において、押し続けられている操作スイッチの押圧が解除された場合(押圧から新たに解除された場合)には待機状態J13に状態は移行する。
図7に示す状態遷移図に従って状態を遷移させれば、操作スイッチを押しながら電池交換をするときにおいて、操作スイッチを新たに押さない限り通信状態J12となることはない。例えば、掌で送信機10を握り絞める結果として操作スイッチを押しながら電池交換をする場合において握りしめている間は待機状態J13であるので、予期しない通信を送信機10と受信機21との間でおこない、被制御機器22が予期しない動作をすることはない。このようにして、電池交換を容易かつ安全におこなえるようにすることができる。
また、図7に示す状態遷移図に従って状態を遷移させれば、瞬断によってパワーオンリセットされた場合にも引き続き瞬断以前の通信状態を維持することができるので通信不能に陥ることを回避することができる。
さらに、図7に示す状態遷移図に従って状態を遷移させれば、操作スイッチが押圧から新たに解除された場合には消費電力が最小となる待機状態J13に遷移し、押圧が新たにされた場合には通信が可能となる通信状態J12に遷移するので送信機10における省電力化を図ることができる。
ここで、操作スイッチを新たに押すとは、上述したように、図7に図示するように操作スイッチ(SW)の立ち上がりエッジを検出することと同じであり、操作スイッチが押圧から新たに解除されるとは、図7に図示するように操作スイッチ(SW)の立ち下がりエッジを検出することと同じである。図7に示す状態遷移は、マイクロコントロールユニット111の処理によっておこなわれるので、以下にマイクロコントロールユニット111の処理の内容を説明する。
図8は、第1実施形態の送信機10のマイクロコントロールユニット111がおこなう問合せ通信J11の処理のフローチャートである。図9は、第1実施形態の送信機10のマイクロコントロールユニット111がおこなう通信状態J12の処理のフローチャートである。図10は、第1実施形態の送信機10のマイクロコントロールユニット111がおこなう待機状態J13の処理のフローチャートである。
問合せ通信J11の処理はパワーオンリセットによって起動されるメインルーチンである。通信状態J12の処理、待機状態J13の処理の各々は、マイクロコントロールユニット111のタイマ割込みによって所定の時間毎に処理される割込みルーチンである。タイマ割込みの周期は、時間TXと同じ周期である。タイマ割込みの周期毎に制御情報が送信されるので、タイマ割込みの周期は被制御機器22の動作に遅れを生じないような十分に短い周期にされている。
図8を参照して問合せ通信J11の処理について以下に説明をする。瞬断、または、電池交換によって、パワーオンリセット回路がマイクロコントロールユニット111のリセット端子にパワーオンリセット信号を印加する(図6を参照)ことによって処理はスタートする。パワーオンリセット信号によって、マイクロコントロールユニット111のレジスタの内容は初期化され、処理は0番地から開始する。
マイクロコントロールユニット111は、0番地の処理であるステップS10においてタイマ割込みを停止する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS11において問合せ情報を発生して、通信回路112を制御して問合せ送信を行う。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS12において、ステップS10の処理開始から時間TXが経過したか否かを判断する。時間TXが経過した場合(Yes)には処理はステップS13に移り、時間TXが経過しない場合(No)には処理はステップS12に待機する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS13において、受信機21から送られる問合せ返信を、通信回路112を制御して受信し、問合せ返信の内容を検出する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS14において時間TXが経過したか否かを判断する。時間TXが経過した場合(Yes)には処理はステップS15に移り、時間TXが経過しない場合(No)には処理はステップS14に待機する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS15において、問合せ返信に含まれるタイマ値CNGを検出する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS16において、タイマ値CNGから検出する時間TNGが2sec以上であるか否かを検出する。時間TNGが2sec以上である場合(Yes)には処理はステップS17に移り、時間TNGが2sec未満である場合(No)には処理はステップS18に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS17において、待機状態J13の処理の開始番地を割込みレジスタにセットして、処理はステップS19に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS18において、通信状態J12の処理の開始番地を割込みレジスタにセットして、処理はステップS19に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS19において、タイマ割込み停止の解除をし、処理は終了する。
図9を参照して通信状態J12の割込み処理について以下に説明をする。通信状態J12の処理の開始番地が割込みレジスタにセットされている場合に、割込み周期毎に以下の処理がおこなわれる。通信状態J12の処理の内容は、図7に示す操作部12の操作に応じて制御情報を送信機10から送信するものである。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS20において操作スイッチ122が押されているか否かを判断する。操作スイッチ122が押されている場合(Yes)には処理はステップS21に移り、操作スイッチ122が押されていない場合(No)には処理はステップS22に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS21において操作スイッチ122に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS22において操作スイッチ123が押されているか否かを判断する。操作スイッチ123が押されている場合(Yes)には処理はステップS23に移り、操作スイッチ123が押されていない場合(No)には処理はステップS24に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS23において操作スイッチ123に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS24において操作スイッチ124が押されているか否かを判断する。操作スイッチ124が押されている場合(Yes)には処理はステップS25に移り、操作スイッチ124が押されていない場合(No)には処理はステップS26に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS25において操作スイッチ124に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS26において操作スイッチ125が押されているか否かを判断する。操作スイッチ125が押されている場合(Yes)には処理はステップS27に移り、操作スイッチ125が押されていない場合(No)には処理はステップS28に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS27において操作スイッチ125に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS28において操作スイッチ126が押されているか否かを判断する。操作スイッチ126が押されている場合(Yes)には処理はステップS29に移り、操作スイッチ126が押されていない場合(No)には処理はステップS30に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS29において操作スイッチ126に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS30において操作スイッチ127が押されているか否かを判断する。操作スイッチ127が押されている場合(Yes)には処理はステップS31に移り、操作スイッチ127が押されていない場合(No)には処理はステップS33に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS31において操作スイッチ127に対応する制御情報を、通信回路112を制御して送信し、処理はステップS32に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS32において通信回路112を制御して受信の動作をする。そして処理は終了し、次の割込み周期において処理は再び、ステップS20から開始する。
なお、ステップS20の処理開始からステップS32の処理開始までの時間が時間TXである。また、ステップS32の処理開始から次の割込み周期の開始までの時間が時間TXである。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS33において、待機状態J13の処理の開始番地を割込みレジスタにセットして処理は終了し、次の割込み周期において処理は待機状態J13の処理に移る。
ここで、通信状態J12において処理がされているということは、直前の割込みでは、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが押されているということである。また、今回の割込みでは、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のすべてが押されていない場合に、ステップS30ではNoの分岐が発生する。よって、いずれかの操作スイッチの立ち下がりエッジを検出して、待機状態J13の処理に移す処理をステップS33でおこなっていることとなる。
図10を参照して待機状態J13の割込み処理について以下に説明をする。待機状態J13の処理の開始番地が割込みレジスタにセットされている場合に、割込み周期毎に以下の処理がおこなわれる。待機状態J13の処理の内容は、通信状態J12に処理を移すものである。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS40において、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、新たに押されたか否かを判断する。操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、新たに押された場合(Yes)には処理はステップS41に移り、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれもが、新たに押されない場合(No)には処理は終了して、次の割込みを待つ。
ここで、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれかが、新たに押されたか否かは、具体的には、例えば、操作スイッチ122〜操作スイッチ127の1周期前の状態と、今回の周期の操作スイッチ122〜操作スイッチ127の状態とを比較して容易に検出できる。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS41において、通信状態J12の処理の開始番地を割込みレジスタにセットして処理を終了して、次の割込みを待つ。よって、次の割込みでは、図9で示される通信状態J12の割込み処理がおこなわれる。
上述した第1実施形態の遠隔制御用無線装置によれば、電池交換を容易かつ安全におこなえるようにすることができる。また、瞬断によってパワーオンリセットされた場合にも引き続き瞬断以前の通信状態を維持することができるので通信不能に陥ることを回避することができる。さらに、操作スイッチが押圧された場合にのみ通信状態J12に遷移し、押圧から解除された場合には待機状態J13に遷移するので省電力化を図ることができる。
「第2実施形態」
図11ないし図14を参照して、第2実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。第2実施形態の遠隔制御用無線装置は、第1実施形態の遠隔制御用無線装置1と多くの点で同様のハードウエア構成を有するものであるが、操作部の構成およびマイクロコントロールユニット111における処理の一部が異なる。
図11は、第2実施形態の送信機の筺体外観を示す図である。操作部12Aには、上述した操作スイッチ122〜操作スイッチ127に加えて、電源ボタン(POWボタン)121が配置されている。POWボタン121も押圧スイッチである。POWボタン121は待機状態と通信状態とを相互に遷移させるためのトグルスイッチとして機能する。そして、操作スイッチが押圧されていない状態でも何も操作をしないことを表わす制御情報が送信機から送信される点が第1実施形態とは異なる。
図12は、第2実施形態の遠隔制御用無線装置の送信機における状態遷移を示す状態遷移図である。図7に示す状態遷移図と異なる点は、通信状態J32において、電源ボタン(POWボタン)を押すことによって、待機状態J33への遷移が生じる点である。また、待機状態J33において電源ボタン(POWボタン)を押すことによって通信状態J32への遷移が生じる点である。第2実施形態においても、大きくは、通電中J3と電源断J2との2つの状態がある。電源断J2は第1実施形態と同様の内容であるので説明を省略する。また、通電中J3の状態としては、問合せ通信J11、通信状態J32、待機状態J33がある。問合せ通信J11については第1実施形態と同様の内容であるので説明を省略し、第1実施形態とは異なる通信状態J32および待機状態J33について以下に説明をする。なお、待機状態J33と待機状態J13との間の差異は、待機状態J33の内容は全く同一であるが、待機状態J33から通信状態J32への遷移に際して、POWボタンを用いるか、操作スイッチの新たな操作(押圧を解除する)とするかの違いである。
図13は、第2実施形態の送信機のマイクロコントロールユニット111がおこなう通信状態J32の処理のフローチャートである。図13に示すフローチャートと図9に示す第1実施形態の通信状態J12の処理のフローチャートとの異なる部分は、第1実施形態においては存在しないステップS50、ステップS51の処理が存在することである。ステップS20〜ステップS32の処理については、第1実施形態において既に説明をしたので説明は省略する。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS50においてPOWボタン121が新たに押されたか否かを判断する。POWボタン121が新たに押された場合(Yes)には処理はステップS51に移り、操作スイッチ124が新たに押されていない場合(No)には処理はステップS20に移る。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS51において、待機状態J13の処理の開始番地を割込みレジスタにセットして、処理は終了する。
なお、POWボタン121が新たに押されたか否かの判断は、前回の割込み処理ではローレベルであったPOWボタン121が今回の割込み処理ではハイレベルとなっていることを検出しておこなう。
通信状態J32においては、上述したように、ステップS50、ステップS51の処理の結果として待機状態J33に遷移するので、電源ボタン121が押されない限り、待機状態J33に遷移することはない。よって、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれもが押圧されない場合であっても、送信機と受信機との間において、相互の情報交換はおこなわれる。図3を参照して説明をすれば、第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、時間TXにおいて、操作スイッチが押されていない場合に、何も制御しないという制御情報が送信される。そして、何も制御しないという制御情報によってもタイマリセット信号が発生される。
図14は、第2実施形態の送信機のマイクロコントロールユニット111がおこなう待機状態J33の処理のフローチャートである。図14に示すフローチャートと図10に示す第1実施形態の待機状態J13の処理のフローチャートとの異なる部分は、ステップS40に代えてステップS60が採用されていることである。
マイクロコントロールユニット111は、ステップS60において、POWボタン121が、新たに押されたか否かを判断する。POWボタン121が、新たに押された場合(Yes)には処理はステップS41に移り、POWボタン121が、新たに押されない場合(No)には処理は終了して、次の割込みを待つ。
上述したように、通信状態J32の処理においてPOWボタン121は待機状態J33へ遷移させるために用いられるが、待機状態J33においては、POWボタン121は通信状態J32へ遷移させるために用いられる。このようにして、POWボタン121を押しつづけた場合において、通信状態J32と待機状態J33とを交互に遷移することがないようにしている。つまり、POWボタン121がトグルスイッチとして機能するようにしている。
上述した第2実施形態の遠隔制御用無線装置によれば、電源ボタン121が押されない限り送信機は待機状態に留まるので予期しない制御情報を受信機に送ることがない。よって、電池交換を容易かつ安全におこなえるようにすることができる。また、瞬断によってパワーオンリセットされた場合にも引き続き瞬断以前の通信状態を維持することができるので通信不能に陥ることを回避することができる。また、通信状態と待機状態とを電源ボタン121を押すことによって自由に選択できる。そして、操作スイッチ122〜操作スイッチ127のいずれもが押圧されない場合であっても、送信機と受信機との間において、相互の情報交換はおこなわれるので、送信機は割込み周期毎に受信機から情報を得ることができる。
「第3実施形態の遠隔制御用無線装置」
第1実施形態、第2実施形態の変形の実施形態である第3実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。第1実施形態、第2実施形態では、送信機からの問合せ送信に応答して受信機から問合せ返信をおこなう際の返信の内容はタイマの値であった。つまり、送信機のマイクロコントロールユニットが、タイマの値を検出して、送信機で瞬断が生じたのか、電池交換が生じたのかを判断した。しかしながら、この判断は、必ずしも、送信機でおこなうだけに限られず、第3実施形態では受信機でおこなっている。
第1実施形態を説明するに際して用いた、図1、図4を参照して、変形した部分を中心にして第3実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。なお、この変形に係る部分を本明細書に記載の他の実施形態においても採用することができることは、以下の説明から自ずと明らかである。
第1実施形態、第2実施形態においては、送信機10が問合せ送信をおこなった場合には、受信モードで動作する受信機21のマイクロコントロールユニット211は、問合せ送信で送られる情報を解読して、時刻tm3においてタイマ214のタイマ値CNGを取り込む(図4を参照)。
第3実施形態においては、タイマ214のタイマ値CNGを取り込んだマイクロコントロールユニット211は、タイマ値CNGを問合せ返信で送信機10に対して送信するのではなく、受信機21がタイマ値CNGに基づき、瞬断が送信機10に発生したと判断するか、電池交換が送信機10に発生したと判断するか、のいずれであるかの結果を問合せ返信の情報として、送信機10に対して送信する。ここで、マイクロコントロールユニット211は、タイマ値CNGが予め定める所定基準値であるタイマ値CREFよりも大きいか否かを判断して瞬断か電池交換かを決める。予め定めるタイマ値CREFは2secに対応する値である。
具体的には、1ビットのデータ(フラグ)の内容を、瞬断の場合には「0」、電池交換の場合には「1」、と予め定めておくことになる。このようにすると、タイマ値CNGを数ビットのデータとして送るのではなく、瞬断か電池交換かの判断結果を1ビットのデータ(フラグ)として送信することができるので、問合せ返信における情報量を少なくすることができることとなる。
「第4実施形態の遠隔制御用無線装置」
第1実施形態、第2実施形態の変形の実施形態である第4実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。
第1実施形態、第2実施形態、または、第3実施形態では、送信機からの問合せ送信に応答して受信機から問合せ返信をおこなう際の返信の内容はタイマの値、または、タイマの値を受信機で判断した結果であった。以下に説明する、第4実施形態では、タイマ214を備えない受信機において、瞬断か電池交換かを送信機が認識するものである。
図3〜図5を参照して、第4実施形態の遠隔制御用無線装置について説明をする。なお、この変形に係る部分を本明細書に記載の他の実施形態においても採用することができることは、以下の説明から自ずと明らかである。
図3に示すように、送信機10の送信モードでは送信時の時刻を送信情報に含めることができる。例えば、時刻t11から送信を開始する時間TXにおいては時刻t11の情報を制御情報とともに送信する。受信機21は、時間TRにおいて、時刻t11の情報(最後に送信機10が送信した時刻)を検出する。そして受信機21は、時刻t11からの経過時間を受信機21で計測した時間TC(図示せず)の情報を、時刻t13から送信を開始する時間TRにおいて送信する。送信機10は時刻t12から受信を開始する時間TXにおいて、時間TCの情報を受信する。図3に示すように、瞬断も電池交換も生じない場合には時間TCの値は時間TXよりも短い。図4に示すと同様にして、問合せ送信では、現在、受信機21が認識する時間TCを問い合わせる。受信機21は、最後に送信機10が送信した時刻が時刻t11と認識するのであるから、受信機21が認識する時間は、通信が途絶えた時間である時間TNGである(実際には最大で略時間TXの誤差が生じる)。このようにして、送信機10は、時間TNGを得て、時間TNGの長さに基づき、瞬断であるか電池交換であるかを認識することができる。他の処理は、第1実施形態または第2実施形態と同じである。
上述した実施形態を組み合わせて新たな実施形態とすることもできる。また、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではないことは言うまでもない。
コンデンサ、 CMP ヒステリシスコンパレータ、 CNG、C タイマ値、 D ダイオード、 R 抵抗、 1 遠隔制御用無線装置、 10 送信機、 11 送信部、 12 操作部、 12A 操作部、 13 電源部、 14 コンデンサ、 20 被制御装置、 21 受信機、 22 被制御機器、 111、211 マイクロコントロールユニット、 112、212 通信回路、 113、213 アンテナ、 121 電源(POW)ボタン、 122、123、124、125、126、127 操作スイッチ 131a、131b、131c、131d、131e、131f 接点、 132a、132b、132c 電池、 214 タイマ

Claims (5)

  1. 送信機と受信機とを備える遠隔制御用無線装置であって、
    前記送信機は、
    電池とばね接点とを有し、前記ばね接点によって前記電池を保持して前記電池の電力端子から電力を出力するとともに、前記ばね接点から前記電池を取り出して交換することができる電源部と、
    前記受信機と通信をするための通信回路と、
    前記通信回路を制御する制御部と、
    前記制御部に前記受信機を操作するための制御情報を与える操作部と、
    前記制御部にパワーオンリセット信号を供給するパワーオンリセット回路と、を具備し、
    前記受信機は、
    前記送信機と通信をするための通信回路と、
    前記通信回路と該受信機に接続される被制御機器とを制御する制御部と、
    前記送信機から送信される情報を検知する毎に、タイマ値をリセットし、時間の経過に応じて単調にタイマ値のカウントを増加するタイマと、を具備し、
    前記送信機の制御部は、
    前記パワーオンリセット信号を検知した場合には、
    前記送信機の通信回路を制御して、前記タイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、前記問合せ送信に応じて前記受信機がおこなう問合せ返信を受信し、
    前記問合せ返信によって得られる前記タイマ値が所定基準時間よりも短くて前記電源部が瞬断を生じたと判断するときは前記送信機と前記受信機との間で通信を維持する通信状態とし、
    前記受信機から得た前記タイマ値が所定基準時間よりも長くて前記電源部が電池交換を生じたと判断するときは電力消費を最小とする待機状態に遷移させる、遠隔制御用無線装置。
  2. 前記送信機の制御部は、
    前記通信状態において、前記操作部から前記制御情報が与えられないときは、前記待機状態に状態を遷移させることを特徴とする請求項1に記載の遠隔制御用無線装置。
  3. 前記操作部は、電源ボタンをさらに有し、
    前記送信機の制御部は、
    前記電源ボタンが押圧されたことを検出するごとに前記通信状態と前記待機状態との間を遷移させる請求項1に記載の遠隔制御用無線装置。
  4. 遠隔制御用無線装置において受信機を操作する送信機であって、
    電池とばね接点とを有し、前記ばね接点によって前記電池を保持して前記電池の電力端子から電力を出力するとともに、前記ばね接点から前記電池を取り出して交換することができる電源部と、
    前記受信機と通信をするための通信回路と、
    前記通信回路を制御する制御部と、
    前記制御部に前記受信機を操作するための制御情報を与える操作部と、
    前記制御部にパワーオンリセット信号を供給するパワーオンリセット回路と、を具備し、
    前記制御部は、
    前記パワーオンリセット信号を検知した場合には、
    前記通信回路を制御して、前記タイマ値を要求するための問合せ送信をおこない、前記問合せ送信に応じて前記受信機がおこなう問合せ返信を受信し、
    前記問合せ返信によって得られる前記タイマ値が所定基準時間よりも短くて前記電源部が瞬断を生じたと判断するときは前記送信機と前記受信機との間で通信を維持する通信状態とし、
    前記受信機から得た前記タイマ値が所定基準時間よりも長くて前記電源部が電池交換を生じたと判断するときは電力消費を最小とする待機状態に遷移させる、送信機。
  5. 遠隔制御用無線装置において送信機によって操作される受信機であって、
    前記送信機と通信をするための通信回路と、
    前記通信回路と該受信機に接続される被制御機器とを制御する制御部と、
    前記送信機から送信される情報を検知する毎に、タイマ値をリセットし、時間の経過に応じて単調にタイマ値のカウントを増加するタイマと、を具備し、
    前記制御部は、前記通信回路を制御して、
    前記送信機が前記タイマ値を要求するためにおこなう問合せ送信を受信し、
    前記問合せ通信に応じて前記タイマ値を前記送信機に知らせる問合せ返信をおこなう、受信機。
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