JP2004153731A - 設備機器制御ユニット装置、及び本ユニット装置に接続されるシーケンサ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】設備機器制御ユニット1は設備機器2に後付けで接続され、接点入出力部11は設備機器2のセンサー21と接続して接点信号のやり取りを行い、出力ポート部12は設備機器2のマイクロプロセッサ22と接続して通信を行い、判断部13は、設備機器2のセンサ21、マイクロプロセッサ22とのデータのやり取りについて、外部通信部14が受信したデータが、接点入出力部11に対するデータか、入出力ポート部12に対するデータか、あるいは設備機器制御ユニット装置1の設定変更に関するデータかを選択、判断し、その判断結果に基づいて、接点入出力部11あるいは入出力ポート部12の制御を実行する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、設備機器制御ユニット装置、及び本ユニット装置に接続されるシーケンサ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
設備機器制御ユニット装置は、ボイラー、給水ポンプ、自動販売機、立体駐車場の管理機器等の設備機器の監視及び制御を行うものであり、設備機器が有するセンサーやマイクロプロセッサとの間で信号の授受を行う。しかし、従来の設備機器制御ユニット装置は、接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれか一方しか備えていなかったり、センサーとの接続しか考慮していないものがあった。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−120426号公報(2頁右欄第45行〜3頁左欄第2行、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の設備機器制御ユニット装置では、接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれか一方しか備えていないため、特に接点入出力部と入出力ポート部との両方を備える設備機器に対して行うことができる制御の種類が限られていた。
【0005】
また、接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれか一方しか備えていないので、設備機器を制御するシーケンサ装置を設備機器制御ユニット装置に接続した場合、シーケンサ装置から設備機器制御ユニット装置に発呼動作を行わせる設定作業に手間がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、接点入出力部と入出力ポート部との両方が接続対象である設備機器を制御できる設備機器制御ユニット装置、及び本ユニット装置に接続されるシーケンサ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器に接続され、外部通信基地との通信にしたがって設備機器の監視及び制御を行う設備機器制御ユニット装置において、外部通信基地との通信を行う外部通信部と、設備機器が有するセンサーの駆動状況を取り込み、前記センサーへセンサー制御信号を流す接点入出力部と、設備機器が有するマイクロプロセッサの動作状況を取り込み、前記マイクロプロセッサへマイクロプロセッサ制御信号を流す入出力ポート部と、接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれを制御するかを前記外部通信部が行う外部通信基地との通信に従って選択、判断し、該判断結果に基づいて接点入出力部あるいは入出力ポート部を制御する判断部とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、外部通信基地は移動体通信の無線基地局であり、外部通信部は前記無線基地局との通信に対応した無線通信手段で構成されることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2において、判断部は、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドによって、本装置の動作モードを外部通信部で受信した外部通信基地からの指示に従う遠隔操作対応モードに設定することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3において、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置の動作状態を点検できる状態に設定するメンテナンスモードを含むことを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項3または4において、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、接点入出力部の動作を規定し、且つ接点入出力部の接点のオン・オフ状態を読み取る接点モードを含むことを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項3乃至5いずれかにおいて、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置内の時刻を設定する時刻モードを含むことを特徴とする。
【0013】
請求項7の発明は、センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器と、請求項1乃至6いずれか記載の設備機器制御ユニット装置との間に接続されて、設備機器の制御を行うシーケンサ装置において、設備機器制御ユニット装置の入出力ポート部と通信を行う通信ポートと、設備機器制御ユニット装置の接点入出力部と接点信号の授受を行う接点入出力部とを備え、本装置の接点入出力部と設備機器制御ユニット装置の接点入出力部との間の接点信号の有無によって、設備機器制御ユニット装置と外部通信基地との間の電話回線を用いた通信を確立することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(実施形態1)
本実施形態の設備機器制御ユニット装置1は図1に示すように、接点入出力部11と、入出力ポート部12と、判断部13と外部通信部14とから構成され、センサー21とマイクロプロセッサ22とを有する設備機器2(ボイラー、給水ポンプ、自動販売機、立体駐車場の管理機器等)に後付けで接続されている。
【0016】
接点入出力部11は設備機器2のセンサー21と接続して接点信号のやり取りを行うもので、センサー21の駆動状況を取り込み、センサー21へセンサー制御信号を流している。
【0017】
入出力ポート部12は設備機器2のマイクロプロセッサ22と接続して通信を行うもので、マイクロプロセッサ22の動作状況を取り込み、マイクロプロセッサ22へマイクロプロセッサ制御信号を流している。
【0018】
判断部13は、設備機器2のセンサ21、マイクロプロセッサ22とのデータのやり取りを、予め組み込まれたプログラムに従って、接点入出力部11と入出力ポート部12とのうちいずれを介して行うかを判断し、その判断結果に基づく制御を実行する。
【0019】
ここで外部通信部14は、遠隔にある外部通信基地とデータの送受信を行うもので、判断部13は外部通信部14を介して外部通信基地ともデータのやり取りを行う。そして判断部13は、外部通信部14が受信したデータが、接点入出力部11に対するデータか、入出力ポート部12に対するデータか、あるいは設備機器制御ユニット装置1の設定変更に関するデータかを選択、判断し、その判断結果によっては、接点入出力部11あるいは入出力ポート部12の制御を実行する。
【0020】
このように遠隔の外部通信基地からも、設備機器制御ユニット装置1の接点入出力部11、入出力ポート部12を介して、設備機器2のセンサー21、マイクロプロセッサ22とのデータのやり取りを行って、設備機器2の監視及び制御を行うことができる。
【0021】
(実施形態2)
本実施形態の設備機器制御ユニット装置1は、図1の構成においてPHS方式を用いた外部通信部14を備えており、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0022】
図2はシステム構成を示すもので、実施形態1と同様に接続した設備機器制御ユニット装置1及び設備機器(自動販売機)2と、PHS公衆網3を経由して設備機器制御ユニット装置1の外部通信部14と通信可能なPHS公衆基地局4と、ターミナルアダプタ(TA)6を備えてISDN回線で公衆電話網5を経由してPHS公衆基地局4と通信可能な外部通信基地を成すセンター装置7と、モデム8を備えてアナログ電話回線で公衆電話網5を経由してPHS公衆基地局4と通信可能な外部通信基地を成すセンター装置7とから構成され、センター装置7にはパーソナルコンピュータが用いられている。
【0023】
そして、設備機器制御ユニット装置1とセンター装置7とは、PHS公衆網3、PHS公衆基地局4、及び公衆電話網5を経由して互いに通信が可能となるので、遠隔のセンター装置7からも、実施形態1と同様に接点入出力部11あるいは入出力ポート部12の制御を実行でき、設備機器制御ユニット装置1の接点入出力部11、入出力ポート部12を介して、設備機器2のセンサー21、マイクロプロセッサ22とのデータのやり取りを行うことができる。
【0024】
しかも、設備機器制御ユニット装置1とセンター装置7との間の通信にPHS方式を採用することによって、設備機器2には電話回線等の敷設の必要がなく、設備機器制御ユニット装置1を後付けした場合に安価な初期費用で設備の遠隔監視システムの構築が可能となる。
【0025】
さらに、PHS方式の場合は、PIAFS(PHS Internet Accsess Forum Standard)や、無線モデムにも対応しているため、センター装置7側がISDN回線でもアナログ電話回線でも対応可能となり、既設の回線をそのまま活用することが可能である。
【0026】
なお本実施形態では、設備機器制御ユニット装置1とセンター装置7との間の通信にPHS方式を用いる場合について説明したが、携帯電話を用いたデータ通信方式、パケット通信方式を用いることも可能である。
【0027】
(実施形態3)
図3は、実施形態2の設備機器制御ユニット装置1の判断部13の状態遷移を表した遷移図であり、以下この遷移図に基づいて設備機器制御ユニット装置1の動作を説明する。
【0028】
設備機器制御ユニット装置1は、通常の無通信状態のときは待ち受け状態を保持している。そして、遠隔のセンター装置7から設備機器制御ユニット装置1の外部通信部14に着呼が発生した場合は、データ通信モードに移行し、外部通信部14で受信したセンター装置7からのデータの先頭のデータ列を判断部13で判断する。
【0029】
まず先頭のデータ列がエスケープコード(Esc Code)”%%%”の場合、判断部13はデータ通信モードから接点動作モードに移行して、受信データのその後のデータ列を接点入出力部11の接点動作のコマンドと判断し、そのコマンドに従って接点入出力部11の動作を規定し、接点入出力部11の接点のオン・オフ状態を読み取るシーケンスを実施する。そして、データが30秒間送信されてこないときはシーケンスが終了したと判断して、外部通信部14のPHS回線を切断し、待ち受け状態に戻る。
【0030】
次に先頭のデータ列がエスケープコード”///”の場合、判断部13はデータ通信モードから遠隔コマンドモードに移行して、受信データのその後のデータ列を設備機器制御ユニット装置1の設定変更を行うための遠隔制御コマンドと判断し、その遠隔制御コマンドの解釈と、その解釈に基づいた設備機器制御ユニット装置1の設定変更とを行う。そして、終了コマンド”ATO”を受信したときはデータ通信モードに戻る。従来は現場で入出力ポート部12を介して設定を変更する必要があったが、この遠隔制御コマンドを用意することによって、遠隔のセンター装置7から設定を変更することができる。
【0031】
さらに、先頭のデータ列がエスケープコード”+++”の場合、判断部13はデータ通信モードからオンラインコマンドモードに移行し、終了コマンド”ATO”を受信したときはデータ通信モードに戻る。
【0032】
そして、先頭のデータ列が”%%%”、”///”、”+++”以外の場合、判断部13はデータ通信モードの状態を保持し、受信したデータは入出力ポート部12(シリアルインターフェース)を介して設備機器2のマイクロプロセッサ22に伝達される。このデータを受信したマイクロプロセッサ22は、データに応じた処理を行って設備機器2を制御する。
【0033】
また、データ通信モード時に外部通信部14のPHS回線を切断されたときは、待ち受け状態に戻る。
【0034】
このように、外部通信部14で受信したデータの先頭のデータ列によって、データ通信モード、または接点動作モード、または遠隔コマンドモード、またはオンラインモードに切り替えることができ、設備機器制御ユニット装置1を設備機器2に取り付けた状態のままで、遠隔のセンター装置7から設備機器2のマイクロプロセッサ22とのデータのやり取りや、センサー21のセンサー信号の入出力や、設備機器制御ユニット装置1の内部設定の変更を共通の外部通信部14を介して行うことができる。
【0035】
なおエスケープコードは、その前後に設けたデータを伝送することを禁止する期間(ガードタイム)が設定時間以内の場合はデータとみなされる。
【0036】
(実施形態4)
図4は本実施形態の設備機器制御ユニット装置1の判断部13の状態遷移を表した遷移図であり、図3に示す状態遷移にメンテナンスモード(あるいはULI(ユニットログイン)モード)を付加したものである。このメンテナンスモードはユーザには非公開であり、待ち受け状態、オンラインコマンドモード、遠隔コマンドモードのときに、センター装置7から外部通信部14を介して判断部13に”特殊コマンド”を伝達する、あるいは図示しない携帯型のメンテナンス機器から入出力ポート部12(シリアルインターフェース)を介して判断部13に”特殊コマンド”を伝達することで移行するもので、現場、遠隔のセンター装置7に関わらず、また設備機器制御ユニット装置1の状態を問わず、設備機器制御ユニット装置1の詳細な状態モニターが可能となり、トラブル時の詳細な状態解析が可能となる。また、このメンテナンスモードは、”ULO”コマンドによって終了する。
【0037】
(実施形態5)
図5は、実施形態3で説明した接点動作モード時に接点動作の設定を変更する場合の設備機器制御ユニット装置1とセンター装置7との間の通信シーケンスを表している。まず、遠隔のセンター装置7が公衆電話網5、PHS公衆基地局4、及びPHS公衆網3を介して発呼し、設備機器制御ユニット装置1の外部通信部14に着呼が発生して、外部通信部14とセンター装置7との間の回線がPIAFSや無線モデムによって接続される。そして、センター装置7からエスケープコード”%%%”を送信されると、設備機器制御ユニット装置1の判断部13は、外部通信部14を介して了解応答”ACK”を返送して、データ通信モードから接点動作モードに移行する。
【0038】
了解応答”ACK”を受信したセンター装置7は、接点動作の設定を変更する”データ”を送信し、判断部13は受信した”データ”内容が正しいことを確認した後、了解応答”ACK”を返送して、接点動作の設定を変更する。この”データ”送信から了解応答”ACK”受信までの時間は最大3秒である。そして、了解応答”ACK”を受信したセンター装置7は、、データの終わりを表す”D・EOT”を送信し、PHS回線を切断して、接点データの登録を完了する。
【0039】
図6は、センター装置7から送信される”データ”のフォーマットと各設定データの内容であり、ID番号(8)、通報先1(10)、通報先2(10)、リトライ回数(1)、時刻情報(6)、時刻要求(1)、通報時間帯(4)、トリガ設定(8)、サンプル回数(2)、トリガ出力(8)、トリガ検出(8)、入力Active(8)、出力Active(1)、予備(39)から構成され、上記( )内の数字はそのデータのバイト数を表す。
【0040】
また、上記接点動作を設定するデータ登録シーケンス以外に、設備機器制御ユニット装置1から起動される、テストシーケンス、異常通報シーケンス、及びセンター装置7から起動される接点データ確認シーケンス、通報ロック解除シーケンス、ソフトリセットシーケンス等の複数のシーケンスにより設備機器2の異常通報や細かい設定が可能となる。
【0041】
(実施形態6)
図6は、設備機器制御ユニット装置1が時刻基準の時刻データを要求する場合の通信シーケンスを表したもので、設備機器制御ユニット装置1のパラメータのうち時刻要求フラグに1が設定されている場合は、電源を投入してから一端リセットした後に時刻要求が起動して、設備機器制御ユニット装置1の外部通信部14がPHS公衆網3、PHS公衆基地局4、及び公衆電話網5を介して発呼し、遠隔のセンター装置7に着呼が発生して、外部通信部14とセンター装置7との間の回線がPIAFSや無線モデムによって接続される。そして、設備機器制御ユニット装置1からエスケープコード”%%%”を送信されると、センター装置7は了解応答”ACK”を返送する。
【0042】
了解応答”ACK”を受信した設備機器制御ユニット装置1は、時刻データを要求する時刻データ要求”ENQ”を送信し、センター装置7は時刻情報である”データ”を返送する。時刻情報の”データ”を受信した設備機器制御ユニット装置1は、データに基づいて時刻設定を変更した後、データの終わりを表す”D・EOT”を送信し、PHS回線を切断して、時刻基準データの更新を完了する。この時刻データ要求”ENQ”から時刻情報の”データ”送信までの時間は最大3秒である。
【0043】
図7は、センター装置7から送信される”データ”のフォーマットと各設定データの内容であり、時刻情報(6)、予備(44)、システムバージョン(1)から構成され、上記( )内の数字はそのデータのバイト数を表す。
【0044】
上記通信シーケンスを設けることによって、設備機器制御ユニット装置1側に時計用のバックアップ電池を設置しなくても、初期設置の電源投入後や停電からの復旧時に、正確な時間情報を保持することができる。このように正確な時間情報を保持することによって、機器異常の発生時刻や、設備の監視時間の管理を常に正確な時間で実施することができる。
【0045】
なお上記実施形態2乃至6においては、外部通信基地としてセンター装置7を用いている。
【0046】
(実施形態7)
設備機器制御ユニット装置1のパラメータのうちシーケンサモード移行フラグに1が設定されている場合は、電源投入後、判断部13はシーケンサモードに移行して動作を行う。シーケンサモードとは、図9に示すシーケンサ9との接続を考慮したモードであり、シーケンサ9は、図示しない設備機器2を制御するものである。ここで設備機器制御ユニット装置1は図1の構成を備える。
【0047】
設備機器制御ユニット装置1の接点入出力部11とシーケンサ9の接点入出力部91とは接点入力X、接点出力Yとを各々有しており、設備機器制御ユニット装置1の接点入力X0とシーケンサ9の接点出力Ynとを接続し、設備機器制御ユニット装置1の接点出力Y0とシーケンサ9の接点入力Xnとを接続している。また、設備機器制御ユニット装置1の入出力ポート部12、シーケンサ9の通信ポート92は共にRS232Cで構成されており、入出力ポート部12は通信ポート92と接続されて、入出力ポート部12−通信ポート92間ではシリアル通信が行われる。
【0048】
シーケンサモードにおいて、設備機器制御ユニット装置1は、接点入力X0の入力がアクティブになることで、外部通信部14を介して外部通信基地に発呼動作を行う。外部通信基地からの着呼動作は自動着信として動作する。また外部通信基地との通信状態時には、設備機器制御ユニット装置1の接点出力Y0はアクティブな状態が保持される。
【0049】
シーケンサモード時に上記運用を行うことで、通常のATコマンドを用いた発呼動作のプログラミング作業に手間がかかるシーケンサ9においても、簡単な接点処理で発呼が可能となる。また、着信や通信状態を接点入力の状態でモニタできるため、シーケンサ9側での制御が簡単になる。このため、従来シーケンサ9で構築した監視システムを、PHS方式を用いて設備機器制御ユニット装置1と通信を行う遠隔の外部通信基地の監視システムによって容易に構築可能となる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1の発明は、センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器に接続され、外部通信基地との通信にしたがって設備機器の監視及び制御を行う設備機器制御ユニット装置において、外部通信基地との通信を行う外部通信部と、設備機器が有するセンサーの駆動状況を取り込み、前記センサーへセンサー制御信号を流す接点入出力部と、設備機器が有するマイクロプロセッサの動作状況を取り込み、前記マイクロプロセッサへマイクロプロセッサ制御信号を流す入出力ポート部と、接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれを制御するかを前記外部通信部が行う外部通信基地との通信に従って選択、判断し、該判断結果に基づいて接点入出力部あるいは入出力ポート部を制御する判断部とを備えるので、接点入出力部と入出力ポート部との両方が接続対象である設備機器を制御できるという効果がある。さらに、遠隔の外部通信基地からも、本装置の接点入出力部、入出力ポート部を介して、設備機器のセンサー、マイクロプロセッサとのデータのやり取りを行って、設備機器の監視及び制御を行うことができる。
【0051】
請求項2の発明は、請求項1において、外部通信基地は移動体通信の無線基地局であり、外部通信部は前記無線基地局との通信に対応した無線通信手段で構成されるので、設備機器側での電話回線等の敷設の必要が無く、安価な費用で設備の遠隔監視装置の構築が可能となるという効果がある。
【0052】
請求項3の発明は、請求項1または2において、判断部は、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドによって、本装置の動作モードを外部通信部で受信した外部通信基地からの指示に従う遠隔操作対応モードに設定するので、本装置を設備機器に取り付けた状態のままで、遠隔のセンター装置から設備機器のマイクロプロセッサとのデータのやり取りや、センサーのセンサー信号の入出力や、本装置の内部設定の変更を共通の外部通信部を介して行うことができるという効果がある。
【0053】
請求項4の発明は、請求項3において、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置の動作状態を点検できる状態に設定するメンテナンスモードを含むので、現場、遠隔の外部通信基地に関わらず、また本装置の状態を問わず、本装置の詳細な状態モニターが可能となり、トラブル時の詳細な状態解析が可能となるという効果がある。
【0054】
請求項5の発明は、請求項3または4において、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、接点入出力部の動作を規定し、且つ接点入出力部の接点のオン・オフ状態を読み取る接点モードを含むので、遠隔の外部通信基地から、設備機器の接点入出力部のモニタ、制御を行うことができるという効果がある。
【0055】
請求項6の発明は、請求項3乃至5いずれかにおいて、遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置内の時刻を設定する時刻モードを含むので、本装置に時計用のバックアップ電池を設置しなくても、初期設置の電源投入後や停電からの復旧時に、正確な時間情報を保持することができ、このように正確な時間情報を保持することによって、機器異常の発生時刻や、設備の監視時間の管理を常に正確な時間で実施することができるという効果がある。
【0056】
請求項7の発明は、センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器と、請求項1乃至6いずれか記載の設備機器制御ユニット装置との間に接続されて、設備機器の制御を行うシーケンサ装置において、設備機器制御ユニット装置の入出力ポート部と通信を行う通信ポートと、設備機器制御ユニット装置の接点入出力部と接点信号の授受を行う接点入出力部とを備え、本装置の接点入出力部と設備機器制御ユニット装置の接点入出力部との間の接点信号の有無によって、設備機器制御ユニット装置と外部通信基地との間の電話回線を用いた通信を確立するので、従来、シーケンサで構築した監視システムを、設備機器制御ユニット装置と通信を行う遠隔の外部通信基地の監視システムによって容易に構築可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の設備機器制御ユニット装置と設備機器との構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態2のシステム構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態3の設備機器制御ユニット装置の判断部の状態遷移を示す図である。
【図4】本発明の実施形態4の設備機器制御ユニット装置の判断部の状態遷移を示す図である。
【図5】本発明の実施形態5の設備機器制御ユニット装置とセンター装置との間の通信シーケンスを示す図である。
【図6】同上のデータのフォーマットと各設定データの内容を示す図である。
【図7】本発明の実施形態6の設備機器制御ユニット装置とセンター装置との間の通信シーケンスを示す図である。
【図8】同上のデータのフォーマットと各設定データの内容を示す図である。
【図9】
本発明の実施形態7のシーケンサ装置と設備機器制御ユニット装置とのコネクションを示す図である。
【符号の説明】
1 設備機器制御ユニット装置
2 設備機器
11 接点入出力部
12 入出力ポート部
13 判断部
14 外部通信部
21 センサー
22 マイクロプロセッサ
Claims (7)
- センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器に接続され、外部通信基地との通信にしたがって設備機器の監視及び制御を行う設備機器制御ユニット装置において、
外部通信基地との通信を行う外部通信部と、
設備機器が有するセンサーの駆動状況を取り込み、前記センサーへセンサー制御信号を流す接点入出力部と、
設備機器が有するマイクロプロセッサの動作状況を取り込み、前記マイクロプロセッサへマイクロプロセッサ制御信号を流す入出力ポート部と、
接点入出力部と入出力ポート部とのうちいずれを制御するかを前記外部通信部が行う外部通信基地との通信に従って選択、判断し、該判断結果に基づいて接点入出力部あるいは入出力ポート部を制御する判断部とを備えることを特徴とする設備機器制御ユニット装置。 - 外部通信基地は移動体通信の無線基地局であり、外部通信部は前記無線基地局との通信に対応した無線通信手段で構成されることを特徴とする請求項1記載の設備機器制御ユニット装置。
- 判断部は、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドによって、本装置の動作モードを外部通信部で受信した外部通信基地からの指示に従う遠隔操作対応モードに設定することを特徴とする請求項1または2記載の設備機器制御ユニット装置。
- 遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置の動作状態を点検できる状態に設定するメンテナンスモードを含むことを特徴とする請求項3記載の設備機器制御ユニット装置。
- 遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、接点入出力部の動作を規定し、且つ接点入出力部の接点のオン・オフ状態を読み取る接点モードを含むことを特徴とする請求項3または4記載の設備機器制御ユニット装置。
- 遠隔操作対応モードは、外部通信部で受信した外部通信基地からのコマンドに従って、本装置内の時刻を設定する時刻モードを含むことを特徴とする請求項3乃至5いずれか記載の設備機器制御ユニット装置。
- センサー及びマイクロプロセッサを有する被制御対象たる設備機器と、請求項1乃至6いずれか記載の設備機器制御ユニット装置との間に接続されて、設備機器の制御を行うシーケンサ装置において、
設備機器制御ユニット装置の入出力ポート部と通信を行う通信ポートと、
設備機器制御ユニット装置の接点入出力部と接点信号の授受を行う接点入出力部とを備え、
本装置の接点入出力部と設備機器制御ユニット装置の接点入出力部との間の接点信号の有無によって、設備機器制御ユニット装置と外部通信基地との間の電話回線を用いた通信を確立することを特徴とするシーケンサ装置。
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JP2007264809A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Osaka Gas Co Ltd | 設備機器の操作端末 |
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JP2017004104A (ja) * | 2015-06-05 | 2017-01-05 | 日本ユニシス株式会社 | 設備状態監視システムおよび設備状態監視方法 |
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2002
- 2002-11-01 JP JP2002319172A patent/JP2004153731A/ja active Pending
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