JP5624818B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は使い捨ておむつ等の着用物品に関する。
展開型使い捨ておむつやおむつカバーなどの着用物品を装着する場合、通常、着用者の背側に配される背側部幅方向の張出し部を腹側にとどかせ、固定部材によりおむつ腹側部の外表面に固着する。これにより、おむつを腰まわりで適度に締め付けてずれ落ちないように固定して着用することができる。しかし、装着後の着用者の身体の動きによってはおむつが腹部を圧迫することがある。例えば、要介護者の場合、おむつ装着後にベッドで寝返りを打ったり食事のため上体を起こしたりすることでお腹まわりがふくらみ、その分圧迫される。この点を解消するべく張出し部に伸縮性を持たせる工夫をしたものが種々ある。例えば、伸縮性フィルムに伸縮性不織布を積層してなるシート材をおむつのサイドフラップに適用したものや(特許文献1参照)、ゴム等の弾性部材を配したラミネート構造のシートをおむつのサイドパネルに適用したものがある(特許文献2参照)。
特開平10−713号公報 特表2000−503610号公報
ところで上述の伸縮性のある張出し部を用いた展開型使い捨ておむつ等の着用物品では、おむつをしっかり固定しようとして、その最大伸長長さあたりにまで該張出し部を強く引っ張ってしまうことがある。この場合かえって締め付けすぎで腹部が圧迫されてしまう。またこの引っ張りすぎは該張出し部の破損の原因ともなる。
そこで本発明は、張出し部に適度な伸縮性を付与したことにより着用中の体勢の変化などによるお腹周りの圧迫を防ぐことができ、しかも装着するときに引っ張りすぎてしまうことをも防ぐことができる着用物品を提供することを目的とする。
本発明は、腹側部から股下部を亘り背側部に至る縦方向とこれに直交する幅方向を有し、物品本体と、その腹側部及び背側部の少なくとも一方の幅方向両側縁に配置された張出し部とを有する着用物品であって、前記張出し部は、シート部材と複数の弾性部材と複数の糸状部材とを有してなり、前記複数の弾性部材及び糸状部材はともに物品本体の幅方向外方に向けて延び前記シート部材に配設されており、かつ前記弾性部材は伸長状態で配設され伸長状態解放時に収縮可能とされている着用物品を提供するものである。
本発明の着用物品は、張出し部に適度な伸縮性を付与したことにより着用中の体勢の変化などによるお腹周りの圧迫を防ぐことができ、しかも装着するときに引っ張りすぎてしまうことをも防ぐことができるという優れた効果を奏する。
本発明の吸収性物品における一実施形態としての展開型使い捨ておむつの展開した状態を模式的に示す一部切欠展開平面図である。 本発明の実施形態に係る張出し部(サイドフラップ)となるパネル部材を構成するシート部材、弾性部材、及び糸状部材を模式化して示した分解斜視図である。 図2に示すパネル部材が伸長する様子を模式的に示すモデル平面図及び側面図であり、(a)はその伸長状態を示し、(b)はその自然状態を示す。
図1は本発明の吸収性物品における一実施形態としての展開型使い捨ておむつ10の展開した状態を模式的に示す一部切欠展開平面図である。
本実施形態の展開型使い捨ておむつ10は、大人用のおむつを示しており、図1に示すとおりその展開状態の平面視において、着用時に着用者の腹側に配される腹側部F、着用者の股下部分に配される股下部C、着用者の背側に配される背側部Rの部位からなる物品本体10aを有する。該物品本体10aの背側部Rには、その幅方向の左右両側縁に一対の張出し部(サイドフラップ)5,5が配置され、さらに各サイドフラップ5の幅方向側縁5b外方にファスニングテープ6が配設されている。本実施形態における物品本体10aは、肌当接面側に配置される液透過性の表面シート1、非肌当接面側に配置される防水性の裏面シート2、及び該両シートの間に介在される吸収体3を具備する。さらに表面シート1の肌面側には一対のサイドシート4,4が積層している。これらのサイドシート4、表面シート1及び裏面シート2が前記吸収体3の側縁外方で接合して物品本体10aの縦長の外形をなす。本体10aの背側部Rの幅方向端部において、前記表面シート1及び裏面シート2との間には前記サイドフラップ5の接合部側端部5aが介在配置されている。該接合部分における幅方向端縁を、縦方向に延びるないし背側部Rから腹側部Fへ延びる方向の縦方向基線tという。この縦方向基線tは換言すると着用状態では着用者の背丈方向と一致する。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側の面を肌側面ないし肌当接面あるいは表面といい、これと反対側の面を非肌面ないし非肌当接面あるいは裏面という。この2つの面において、肌側面に近い方ないしその延長方向を肌面側、肌当接面側又は表面側といい、非肌面に近い方ないしその延長方向を非肌面側、非肌当接面側又は裏面側という。装着時に人体の前側に位置する方向を前方といいその端部を前端部とし、後側に位置する方向を後方といいその端部を後端部として説明する。吸収性物品の表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚さという。更に、吸収性物品の平面視において腹側部から股下部を亘り背側部に至る方向を縦方向といい、この縦方向と直交する方向を幅方向という。なお、前記縦方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。
本実施形態において、このような構成の前記使い捨ておむつ10を着用する場合、通常、要介護者などの着用者を仰向けに寝かせた状態から身体を横向きにして、おむつの背側部Rを着用者の背側にあたるよう配し、再び着用者を仰向けに戻す。さらにおむつの股下部Cが着用者の股間に沿うようにわたし、おむつの腹側部Fを着用者の下腹部にあて装着する。次いで、固定のために、サイドフラップ5の端縁付近あるいはその外方のファスニングテープ6を背中の方からやや強めに引っ張り上げて腹側にわたし、このサイドフラップ5を伸長した状態で腹側部Fの裏面シート2の非肌側面上に重ね合わせる。このようにサイドフラップ5が伸長したままファスニングテープ6をランディングテープ7に押圧して、ファスニングテープ6に設けられたメカニカルファスナー等(図示せず)で係着させる。この着用状態で、おむつ10はウエスト開口部Woと一対のレッグ開口部Loとを構成する。またおむつ10は、起立性防漏カフをなす自由端縁に内装した立体ギャザー用弾性部材11、その幅方向外方のレッグギャザー弾性部材12、及び背側部Rの幅方向に沿って延びるフラップ弾性部材13の収縮によって、安定した装着感と排泄物の漏れ防止を効果的に実現する。
ところで、おむつのウエスト開口部Woの周縁に対応する身体の部分は、前側の膨らみのあるお腹回りに対して、後側では臀部の膨らみから腰のあたりで緩やかに括れた曲線を描く形状である。そのため、通常、おむつの装着時においては、この後側での括れにフィットさせてずり落ちを防止するようおむつのサイドフラップ5をつい強く引っ張ってしまうことがある。これに対し本実施形態のおむつ10においては、後述のとおり、サイドフラップ5の伸長性が適度に抑制・制限されるのでその引っ張りすぎが防止され、サイドフラップ5の脱落や破れ等が防止される。また、サイドフラップ5の伸長性発現によって引っ張りすぎであることが認識され易く、お腹回りの圧迫を回避することができる。また、装着中の動きにもサイドフラップ5の伸長性によって、お腹回りの圧迫を抑えることができる。
次に、本実施形態のおむつ10のサイドフラップ5をなすパネル部材50について、図2及び図3を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態に係る張出し部(サイドフラップ)5となるパネル部材50を構成するシート部材、弾性部材、及び糸状部材を模式化して示した分解斜視図である。図3は、図2に示すパネル部材が伸長する様子を模式的に示すモデル平面図及び側面図であり、(a)はその伸長状態を示し、(b)はその自然状態を示す。図2及び3においては、パネル部材50自体の特徴(適度な伸長性)の理解のため、パネル部材の素材の動きが分かるようおむつの形状から離れてモデル化して示す。なお、図2及び図3において縦方向基線tと平行な方向をY方向といい、これと直行する方向(幅方向)をX方向という。このX方向はパネル部材の伸長方向と一致する方向である。
本実施形態において、パネル部材50は伸長性を有する2枚のシート部材51及び52と両シート間に介在配置される複数の長尺の糸状部材53及び複数の弾性部材54とを有する複合部材である(図2参照)。弾性部材54は伸縮性を有する部材であり、糸状部材53はシート部材51及び52よりも伸長性の低い部材である。本実施形態において「伸縮性」とは「元の長さに対して50%伸ばした状態(元の長さの150%の長さになる)から力を解放したときに、元の長さの113%以下の長さまで戻る性質」を意味する。他方、本実施形態において「伸長性」とは伸長した後の戻り力が低い非伸縮性をも包含する意味である。つまり「伸長性」とは、目的とする必要な外力(延伸加工上の外力や使用面での人の力による外力など)によって伸ばすことができ、かつ前記伸縮性の性質を有さない場合も含む概念である。
本実施形態において、図2に示すパネル部材50において、シート部材51及び52はともにX方向に伸長するように配置されており、該両シートの間には弾性部材54がX方向に伸長した状態でY方向に間欠的に複数条配されている。このX方向がパネル部材50の伸長方向となる(おむつ10についていえば幅方向となる)。さらに前記シート部材51及び52の間には、該弾性部材54と重ならない位置においてこれと交差しないよう略平行に糸状部材53が複数条配されている(以下、そのX方向に延びるものを第1糸状部材群53aともいう。)。つまり弾性部材54と第1糸状部材群53aとはともにX方向に向けて延びる方向に配設されている。本実施形態において、前記パネル部材50にはさらに前記弾性部材54と略直交する方向(Y方向)にも延びるよう糸状部材53がX方向に間欠的に複数条配されている(以下、そのY方向に延びるものを第2糸状部材群53bともいう。)。このようにして配された第1糸状部材群53a及び第2糸状部材群53bが交差して格子配置をなす。ここで「格子配置」ないし「格子形状」とは、4つの交点とこれを繋ぐ辺からなる閉じられた図形が連接された状態を意味し、個々の図形は正方形や長方形、菱形等であってもよく、あるいは曲線で構成されていても、大きさが均一でなくてもよい。ただし中でも、全体において均一な正方形、長方形で構成された格子配置であることが、後述するパネル部材の柔軟な伸長性の点で好ましい。弾性部材54、シート部材51及び52ないしパネル部材50の伸長方向は、厳密にX方向にのみ限定されるものではなく、おむつを装着するにあたりサイドフラップ5を背側から腹側へわたせるよう縦方向基線tから概ねおむつの幅方向外方に向かう方向であればよい。また該「幅方向外方」は、1方向にのみ伸長する場合だけでなく多方向に伸長し得る場合をも含む。
本実施形態において重要なことは、伸縮性のない糸状部材53、特に第1糸状部材群53aが弾性部材54の過度の伸長を抑制・制限することでパネル部材50の良好な伸縮性を発現するということである。以下、この作用について説明する。
本実施形態において、パネル部材50は、その自然状態では弾性部材54の収縮により波状に襞を有して収縮した状態である(図3(b)参照)。この状態からパネル部材50にX方向に引張り力fが加わると弾性部材54が伸長し、この伸長によりパネル部材50の襞が延びて全体として伸長する(図3(a)参照)。通常、そこからさらに弾性部材54が伸長すると、これにつられてシート部材51及び52がひずみを生じてY方向に幅縮み(ネックイン)しながら伸長しようとする。これに対し本実施形態において、パネル部材50内部の第1糸状部材群53aが、前記の弾性部材54やシート部材51及び52の過度の伸長を制限する。これは、第1糸状部材群53aが弾性部材54と同じX方向に延びていることで、第1糸状部材群53aの伸長(あるいは部材自体の長さ)の範囲に前記弾性部材54の伸長が制限されることによる。これにより前記両シート部材に生じる過度のひずみが回避され、パネル部材50全体として一定の伸長状態を保持することができる。このように、従来のパネル部材では伸長の抑制・制限がおこなわれないため、装着後に適度な密着性以上の締め付け力が発揮されるようになっているが、本発明では、装着後に適度な装着性が発現されるようになっている。また、ネックインが抑制されることで、狭くなったパネル部材によって局部的に高い締め付け力が働く事もなく、圧迫、こすれ等による装着による皮膚等への身体トラブルの防止ができる。
さらに本実施形態において、第1糸状部材群53aに対し第2糸状部材群53bが交差して格子配置となり、該格子配置によってパネル部材50の過度の伸長が効果的に抑えられるので好ましい。具体的には、Y方向に延びる第2糸状部材群53bがシート部材51及び52のY方向の縮み(ネックイン)をさらに防止するよう作用し、この作用と前述の第1糸状部材群53aの作用との相乗効果によってパネル部材50が過度に変形しながら伸長しようとするのを抑えることができる。別の視点からいえば、第1糸状部材群53a及び第2糸状部材群53bがなす多数連接された格子状がいわば骨格のようにしてパネル部材50全体の形状の変形を防止し得る。この点を図3(a)及び(b)に示す4つの交点(枢軸)S〜Sからなる格子部Pで説明すると次のとおりである。この格子部Pは、糸状部材53が4つの交点(枢軸)S〜Sを結んで4つの辺をなし正方形であるが、自然状態ではX方向に収縮した状態である。この格子部Pに対して引張り力fがX方向に加わると、弾性部材54の伸長とともに、同一方向の位置関係にあるS−S間及びS−S間の距離が広がる。他方、Y方向の位置関係にある交点間(S−S間、S−S間)、あるいは対角線の位置関係にある交点間(S−S間、S−S間)は、引張り力fとは方向が一致せずその影響を受け難い。引張り力fによって格子部Pは本来の正方形に戻り、シート部材51及び52あるいは糸状部材53を含めた部材の伸長性によってある程度は伸長する。しかし、前記糸状部材53からなる格子部Pの構造によって前記シート部材の過度な伸長が抑えられ、弾性部材54の伸長もその範囲に抑えられる。該格子部が多数連接してなるパネル部材50全体でみれば、各格子部の形状保持によって過度の伸長が抑止される。なお本実施形態において、糸状部材53の伸長性がシート部材51及び52のものよりも低いことが、パネル部材50の効果的な伸長抑制の観点から好ましい。
このように本実施形態において、パネル部材50の伸長が糸状部材53によって適度に抑えられるので、従来のおむつにおける引っ張りすぎを防止しすることができる。また該パネル部材50の伸長性が糸状部材53により一定に保たれるので、これをおむつ10のサイドフラップ5に適用すると、引っ張りすぎであると着用者が認識することを助け、さらに、該サイドフラップ5を常に一定の伸長状態でおむつを装着することができ、装着時の操作性が良好なものとなる。つまり、本実施形態のおむつ10によれば、サイドフラップ5について引っ張り強さの適度な調節が、過度に注意しなくても可能となる。これにより、おむつ装着ごとの引っ張り強さのむらを抑え、おむつの締め付けすぎによるお腹回りの圧迫を防止することができる。
また本実施形態において、前記パネル部材50は、X方向以外の方向からの引張り力に対して適度な伸長性を発揮し得る。これは、第1糸状部材群53aと第2糸状部材群53bとがX方向以外の外力に沿って交点を枢軸として回転することによる。例えば、縦方向基線tに対して右方向上方への引張り力fが働くと、2方向に延びる糸状部材53は各交点において前記引張り力fの方向に向かうようパンタグラフのように変形しようとする。この変形につられてシート部材51及び52にひずみが生じて全体として伸長する。この伸長は、シート部材51及び52及び糸状部材53の伸長性と該糸状部材53がなす格子形状の変形とによる。この点について、前述の格子部Pで説明すると次のとおりである。引張り力fがこの交点SとSとの間の対角線方向に沿うように加わることで各交点が枢軸となって各辺が回転する。具体的には、交点S及びSにおける各交差角αが小さくなり、交点S及びSにおける各交差角βが大きくなる。交差角βの拡大により、格子部Pは各辺が引張り力fの方向に沿うよう伸長した菱形に変形する。パネル部材50全体では、各格子部の変形に伴ってシート部材51及び52が適度なひずみで引張り力fの方向に伸長する。なお、交差角βの変角には限界があるので、その限界の時点で糸状部材53がシート部材51及び52の伸長を抑える。この伸長抑制力が逆に所定の長さまで伸長されると反力を生じさせ、パネル部材50全体に収縮力を生じさせる。これによってエラストマーや一般の伸縮性シートの破断限界まで大きく伸びきってしまうことのない、適度に伸長幅が拘束された特有の伸縮性を示す。より部材の物性として言い換えると、S−Sカーブの立ち上がりがシャープな伸縮挙動を示すといえる。この交差角α及びβの変角の限界は、例えば交点における糸状部材53間の摩擦抵抗や糸状部材53の長さ、引張り力fがパネル部材50に作用する角度や強さ、S〜Sの4つの交点からなる閉ざされた図形が連接された状態などによって規定されるものと考えられる。
このように本実施形態において、多方向に適度に伸長可能とされたパネル部材50をおむつ10のサイドフラップ5に適用すると着用者に良好なフィット感をもたらし得る。例えば、おむつを装着した要介護状態の着用者がベッドで寝返りを打ったり食事のため上体を起こしたりすることでお腹まわりがふくらんでも、該サイドフラップ5が多方向に適度に伸長してお腹まわりの圧迫を回避しお腹まわりの変化に柔軟に対応して良好なフィット感を奏する。
通常、単一構造シートや弾性部材を配した伸縮性シートによるパネル部材では、引っ張りにより略均一にひずみによる幅縮み(ネックイン)現象が発生した場合、物品本体との接合端部である付根部分59は変形基端としてその端部ほど引っ張り方向の影響以外の端部間の内方に向かう負荷が与えられる。しかし、本実施形態において、このようなX方向以外の引張り力(例えば前記引張り力fなど)によってパネル部材50に生じるひずみは必ずしも各部分に均一に生じるものではない。例えば、図3における格子部Pはファスニングテープ6の近傍に位置し、格子部Pにおいては本体10aとの付根部分59近傍に位置し、これらの位置においては格子部Pが位置するX方向の中央部分に比してその変形が拘束される。そのため、格子部Pないし格子部Pにおいては、格子部Pよりも応力によって生じるひずみが小さく、幅縮みが抑えられたものとなる。同様に付根部分59においても物品本体10aと固定されていることで、変形が制限されている。さらに糸状部材53は低伸長性(好ましくは非伸長性)であり、好ましくは正方形ないし長方形で構成された格子配置とされることで、ファスニングテープ6や付根部分59の固定部分及びその近傍において引張力による幅縮みを抑制しており、パネル部材50の伸長性が発現しにくい。したがってパネル部材50全体としては、主にX方向の中央部分において幅縮み(ネックイン)が生じるが、一般的な伸縮シートに比し、上述のように本実施形態のものは付根部分59の固定部分及びその近傍においてその変形が制限されているため、付根部分59にかかる負荷は大きくなく、この部分のちぎれ等の破損が防止され得る。また、前述のとおり本実施形態のパネル部材50においては引っ張りすぎが押さえられるため、この作用も相俟って該パネル部材50全体にも無理な負荷が掛からず、一層効果的にサイドフラップ5の付根部分の破損を防止することができる。
本実施形態において、シート部材51及び52は、糸状部材53とともに抑制された弾性伸縮性しか有しないため、装着時における伸長した状態を保って装着後の戻ろうとする力(応力/正ひずみ)が従来の弾性部材と比べて小さい。また本実施形態において、シート部材51及び52は、前記糸状部材53の交点がなす交差角α及びβの変角範囲であれば、パネル部材50のX方向とY方向との間で多方向に変形が許容され得る。このような構造のパネル部材50をおむつ10のサイドフラップ5に適用すると、おむつ10の装着時に該サイドフラップ5をつい強く引っ張ってしまったとしても、パネル部材50がサイドフラップ5の伸長性を適度に制御して引っ張りすぎを防止することとなり、体形変化に伴うおむつの緩みによるずり落ちが防止され、おむつが身体にフィットしつつ圧迫軽減するよう適度に変形可能される。また、おむつ10の装着時において、たとえ引っ張り過ぎの認識ができず引っ張りすぎた状態で装着されたとしても、短時間に加えられる引張力に対してパネル部材50の変形は瞬時に対応することはできないため、伸長可能な限度まで達しない内にサイドフラップ5の適度な伸長状態でファスニングテープ6が物品本体に取り付けられることとなり、装着後においては体形変化に伴うおむつの緩みによるずり落ちが防止されながらも、パネル部材の伸長限界まで圧迫軽減するよう適度に変形可能とされている。
本実施形態において、サイドフラップ5の引っ張りすぎの防止と適度な伸長性を付与する観点から、弾性部材54の配置間隔は、X方向の第1糸状部材群53aと平行で重ならない位置で5〜20mmが好ましく、7〜15mmがさらに好ましい。また、当該間隔は第1糸状部材群53aの各糸状部材間の間隔と同じであることが好ましい。さらに、弾性部材54はY方向に少なくとも2本以上配置され、張出し部(サイドフラップ)5のY方向の長さが平行な隣り合った弾性部材同士の間隔の3倍以上であることが好ましく、弾性部材54は張り出し部5の縦方向(Y方向)長さの10〜90%範囲内に存在することが好ましい。弾性部材54と第2糸状部材群53bとの交差角度は、5〜135°であることが好ましい。
本実施形態において、サイドフラップ5の適度な伸長性と引っ張りすぎ防止の観点から、シート部材51,52の伸長率(Eba)は、10〜100%(0.3N荷重/50mm)が好ましく、20〜80%がさらに好ましく、20〜50%が特に好ましい。同様の観点から、糸状部材53の伸長率(Ebb)は、0〜10%(0.3N荷重を50mmでの糸状部材の本数で除した値で1本の荷重を算出、図示した例では3本なので0.1N荷重/本)が好ましく、0〜5%がさらに好ましい。また、シート部材51,52と糸状部材53との最大伸長率の差(△E=Eba<max>−Ebb<max>)は、2〜95%が好ましく、2〜70%がさらに好ましく、5〜40%が特に好ましい。特に最大伸長率の差(△E)において、上記下限値以上とすることで、糸状部材の格子配置に対して繊維シートの伸長性が勝ってサイドシートに適度な伸長性が付与され、上記上限値以下とすることで繊維シートの急激な伸長や破断限界までの伸長が糸状部材の格子配置によって防止され緩やかな伸長回復性が付与され得る。また本実施形態において、第1糸状部材群53aの縦方向基線tに対する傾斜角度(θ,θ)は1〜90°の範囲で選択しうるが、適度な伸長性を有するよう糸状部材がなす格子形状の好適な変形の観点から、30〜70°が好ましく、第1糸状部材群と第2糸状部材群53bとの交差角度(α,β)はβが5〜135°であることが好ましい。また、平行な隣り合った糸状部材同士の間隔は、5〜20mmが好ましく、7〜15mmがさらに好ましく、張出し部5のX方向の長さが平行な第2糸状部材群53bの各糸状部材同士の間隔の3倍以上であることが好ましい。なお、本発明における各材料の伸長率とは、各々の荷重条件における伸長率であり、最大伸長率はパネル部材50の破断(材料破壊)時の荷重を最大荷重として計測した伸長率である(伸長率の測定方法については後述する。)。したがって、本発明では、測定片に対して吸収性物品幅方向に前記最大荷重まで加えていき、そのときの伸長率を比較した際に、シート部材51,52が糸状部材53よりも大きいことが好ましい。なお、糸状部材53がパネル部材50で斜め格子状配置のように配されている場合には糸状部材を幅方向に合わせて測定した伸長率を糸状部材の最大伸長率とする。
以下本実施形態の展開型使い捨ておむつを構成する部材の素材について説明する。
[シート部材]
シート部材51及び52の素材としては、フィルム材、繊維材料や薄葉紙(例えば、天然紙、合成紙)等を用いることができる。またシート部材としては伸長性を有していてもいなくてもよいが、張出し部5全体の適度な伸長性を任意に設定し着用物品の良好な装着感や着用後の体勢の変化への追従性を付与する観点から、伸長性を有することが好ましい。伸長性を有する場合の「伸長性」とは、前述のとおり非伸縮性の性質をも包含する。この伸長性については、素材が不織布である場合、(イ)不織布の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、交点において結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたり、繊維のたるみが引き伸ばされたりして、不織布全体として伸長する場合とを包含する。また素材がフィルム材である場合には、(イ)フィルムの構成樹脂自体の分子鎖が伸びたり、ずれたりして伸長する場合と、(ロ)構成樹脂自体は伸長しなくても、フィルムが部分的にちぎれたり(スリット開孔、部分開孔、粒子と樹脂の界面剥離などを含む)、フィルムのたるみが引き伸ばされたり、開孔フィルムのように孔の変形によりフィルム全体が伸長する場合とを包含する。さらに素材が薄葉紙である場合には、(イ)薄葉紙の構成繊維自体が伸長する場合と、(ロ)構成繊維自体は伸長しなくても、結合していた繊維どうしが離れたり、繊維どうしの結合等により複数本の繊維で形成された立体構造が構造的に変化したり、構成繊維がちぎれたり、繊維のたるみが引き伸ばされたりして、薄葉紙全体として伸長する場合とを包含する。
前記フィルム材としては、例えば、非透水性又は透水性のもの、透湿性又は非透湿性のものを採用することができる。特に、非透水性でかつ透湿性を有するフィルム(以下、非伸縮性透湿フィルムとも言う。)であることがムレ防止の観点から好ましい。この非伸縮性透湿フィルムとしては、例えば熱可塑性樹脂に、該樹脂と相溶性のない物質を練り込んで得られた樹脂組成物を、フィルム状に溶融成形し、得られたフィルムを一軸又は二軸延伸して多孔質となしたものである。熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン及びオレフィン系コポリマー等のポリオレフィン類を用いることができる。熱可塑性樹脂と相溶性のない物質としては、例えば炭酸カルシウム、石膏、硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、水和ケイ酸、無水ケイ酸、ソーダ灰、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、各種セメント、火山灰、シラス、酸化チタン、酸化鉄及びカーボンブラックのような無機充填剤、種々の金属粉、その他の無機物及び無機物を主体とする有機金属塩等が挙げられる。また、フェノール樹脂、エポキシ樹脂及びポリアクリル酸ソーダ等の熱硬化性樹脂、あるいは融解温度が前記の熱可塑性樹脂の成形温度よりも高い樹脂のようなポリマーが挙げられる。これらの物質は50μm以下、好ましくは0.05〜30μmの範囲、特に0.1〜5μm程度の平均粒径を有する粉粒体として用いることが望ましい。前記熱可塑性樹脂と前記の物質との配合割合は、前記熱可塑性樹脂100重量部に対して前記の物質が好ましくは50〜400重量部、更に好ましくは60〜300重量部である。
前記不織布としては、例えば、実質的に非弾性の繊維からなるものを採用することができる。その不織布を形成する繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等からなる繊維等が挙げられる。不織布を構成する繊維は、短繊維でも長繊維でもよく、親水性でも撥水性でもよい。また、芯鞘型又はサイド・バイ・サイドの複合繊維、分割繊維、異形断面繊維、捲縮繊維、熱収縮繊維等を用いることもできる。これらの繊維は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。不織布は、連続フィラメント又は短繊維の不織布であり得る。
[糸状部材]
糸状部材53は、その最大伸長率がシート部材の最大伸長率よりも小さくされている部材のことである。糸状部材の形成素材として、伸長性を有さない材料(最大伸長率が0%)であることが好ましい。具体的には、例えば、ポリプロピレン(PP)繊維を格子配置に形成したPPネットや、ポリエステル、ナイロンなどの繊維などを採用することができる。
(伸長率の測定方法)
最大伸長率(Eb<max>)とは、パネル部材が破断する(材料破壊)時の荷重で計測した、測定対象部材の伸長率である。その測定方法は、例えば、テンシロン引張り試験機〔型番:RTA−100、(株)オリエンテック社製〕を用いて以下のように行う。まず試験片の両端部をそれぞれチャックに挟む。おむつ幅方向に対応する方向にクロスヘッド移動速度300mm/minの条件で、パネル部材が破断するまで伸長させる。この破断時の荷重まで、パネル部材の各構成材料を同様の方法で計測した結果より、測定した伸長後の長さと伸長前の自然状態の長さから下記式に基づき最大伸長率が求められる。なお、伸長前及び伸長後の長さは、試験片の両端をチャックした部分の長さを差引いた数値とする。
伸長率(%)={(伸長後の長さ−伸長前の長さ)/伸長前の長さ)}×100%
なお、試験片としては、パネル部材50、パネル部材50を構成するシート部材51,52及び糸状部材53を用いる。シート部材についてはサイドフラップ5に用いられるシート材1枚とし、糸状部材についてはサイドフラップ5に用いられる部材の実際の本数(図示した例では3本)として用い、特に糸状部材については各部材が平行かつ前記チャックと直交するようにして配し測定する。
[弾性部材]
本実施形態における弾性部材54の素材としては、この種の物品に用いられる通常のものを採用することができる。例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、或いはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
[パネル部材の製造方法]
本実施形態におけるパネル部材50は、この種の物品に用いられる方法を用いて製造することができる。例えば、格子形状に組んだ繊維材料をエアスルー不織布間に挟込み、ドットエンボスやスパイラルホットメルト塗工などにより部分的に固定する方法や、繊維ウエブの間に斜め格子形状に組んだ繊維材料を配し、熱風処理よって熱固定するエアスルー法やヒートロール法などが挙げられる。
パネル部材50は、伸長性を有する不織布シートとこれよりも低い伸長性の糸状部材、及び弾性部材を配することが好ましく、上述手段により一体的なシート物とすることで形成されており、伸長性と、弾性部材単独よりも緩やかな伸長回復性とを有している。これは、糸状部材間で不織布が一体とされていることによって、引張力による糸状部材による格子形状の変形が格子形状内で一体とされている不織布の歪(例えば、不織布の部分圧縮・引伸ばし、高低繊維量分布等の不織布均一性の喪失)を起こすことため、歪を解消しようとしておこると考えている。
[その他の素材]
表面シート1、裏面シート2、吸収体3及びサイドシート4の形成材料としては、通常吸収性物品に使用されているものを用いることができる。
表面シート1としては、親水性不織布が好ましく、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、立体賦形不織布と呼ばれている不織布で、その繊維がポリプロピレンの単繊維や、ポリプロピレンとポリエチレンの複合繊維、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの複合繊維等で親水化処理が施された繊維が好ましく、その坪量15〜50g/mのものが好適に使用できる。また、表面シート1の股下部分には、表面シート1の非肌面側に親水性穴開きフィルムや親水性不織布が部分的に重ねられていてもよい。
裏面シート2の形成材料としては、防水性があり透湿性を有していれば特に限定されないが、例えば疎水性の熱可塑性樹脂と、炭酸カルシウム等からなる微小な無機フィラー又は相溶性のない有機高分子等とを溶融混練してフィルムを形成し、該フィルムを一軸又は二軸延伸して得られる多孔性フィルムが挙げられる。前記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィンが挙げられる。該ポリオレフィンとしては、高〜低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン等が挙げられ、これらを単独で又は混合して用いることができる。
吸収体3の形成材料としては、通常吸収性物品に用いられるものを用いることができる。具体的には例えば、吸収性コアとしては、繊維集合体又はこれと吸収性ポリマーとを併用させたもの等を用いることができる。繊維集合体を構成する繊維としては、パルプ繊維等の親水性天然繊維や、合成繊維(好ましくは親水化処理を施したもの)等を用いることができる。坪量は特に限定されないが、150g/m〜500g/mが好ましい。また吸収性コアを被覆する被覆シートとしては、親水性のティッシュペーパー等の薄手の紙(薄葉紙)、コットンやレーヨンなどの親水性繊維からなる不織布、合成樹脂の繊維に親水化処理を施してなる不織布(SMS、SMMS、SSMS等の複合不織布)からなるものを用いることができる。
前記サイドシート4としては、撥水性不織布が好ましく、具体的には、スパンボンド不織布、スパンボンド−メルトブローン(SM)不織布、スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布等が用いられる。サイドシート4の立体ギャザー用弾性部材11やその他、レッグギャザー用弾性部材12、フラップ弾性部材13としては、この種の物品に用いられる通常の弾性部材を用いることができ、例えば素材としては、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、或いはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
本発明の着用物品において、糸状部材53及び弾性部材54の延びる方向は本実施形態の厳密なX方向あるいはY方向に限定されず、傾斜を有していてもよい。第1糸状部材群53aと弾性部材54とは幅方向外方へと延びる方向であれば厳密に平行な配置に限定されず、第2糸状部材群53bと弾性部材54とは互い交差する配置であれば厳密に直交する配置に限定されない。第1糸状部材群53aと第2糸状部材群53bとの交差角度は任意に設定可能である。糸状弾性部材53及び弾性部材54の配置本数は必要により任意に設定可能である。
本発明の着用物品は、上記実施形態における大人用に限らず乳幼児用の展開型使い捨ておむつやおむつカバーであってもよく、パンツ型使い捨ておむつであって一部を破断するとテープ型として利用可能なおむつであってもよく、また尿とりパッドや生理用ナプキン、パンティライナー、軽失禁パッドであってもよい。
1 表面シート
2 裏面シート
3 吸収体
4 サイドシート
5 張出し部(サイドフラップ)
50 パネル部材(複合部材)
51,52 シート部材
53 糸状部材
54 弾性部材
6 ファスニングテープ
7 ランディングテープ
10 展開型使い捨ておむつ

Claims (5)

  1. 腹側部から股下部を亘り背側部に至る縦方向とこれに直交する幅方向を有し、物品本体と、その腹側部及び背側部の少なくとも一方の幅方向両側縁に配置された張出し部とを有する着用物品であって、
    前記張出し部は、シート部材と複数の弾性部材と複数の糸状部材とを有してなり、
    前記複数の弾性部材及び糸状部材はともに前記幅方向外方に向けて前記シート部材に配設されており、かつ前記弾性部材は伸長状態で配設され伸長状態解放時に収縮可能とされており、
    前記シート部材は伸長性を有し、前記糸状部材は前記シート部材よりも伸長性が低く、該糸状部材は伸長した後の戻ろうとする力が前記弾性部材よりも小さい着用物品。
  2. 前記複数の糸状部材の延びる方向が、前記の幅方向外方に延びる方向とこれに交差する方向との二方向であり、該幅方向外方に延びる糸状部材は前記弾性部材と交差しない配置である請求項1記載の着用物品。
  3. 前記二方向に延びる前記複数の糸状部材が、互いに直交して格子配置にされている請求項2記載の着用物品。
  4. 前記張出し部は、前記直交する糸状部材に対して斜め方向への伸縮性を有する請求項3に記載の着用物品。
  5. 前記張出し部をなす前記シート部材、前記弾性部材、及び前記糸状部材がなす複合部材は前記物品本体とは独立の部材であり、該張出し部をなす複合部材の一辺の側縁が物品本体の幅方向側縁に接合され、該複合部材の接合された一辺とは反対側に固着手段を有する請求項1〜のいずれか1項に記載の着用物品。
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