JP5624426B2 - 乳幼児用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乳幼児用シートに関する。
従来の乳幼児用シートには、幼児を着座させた状態で寝かせておく背もたれ部と、この背もたれ部を回動可能に支持する支持部と、を備え、これら背もたれ部と支持部との間にリクライニング機構を設けて、背もたれ部の傾斜角度を複数段で調節できるようになったものがある(特許文献1参照)。
特開2007−282927号公報
しかしながら、かかる従来の乳幼児用シートのリクライニング機構は、背もたれ部側に、複数の係合凹部を設けた傾斜角度調整具が取り付けられ、その傾斜角度調整部の複数の係合凹部の1つに支持部側に設けた係止バーを係合させることにより、背もたれ部の傾斜角度が固定されるようになっている。ところが、係止バーは単に係合凹部に挿入した状態で係合される構造であるため、幼児が背もたれ部上であばれたり、幼児を寝かし付けるために背もたれ部を上下に揺らすなどした場合に、傾斜角度調整具と係止バーとの間に上下方向の揺動荷重が作用されてしまう。すると、その揺動荷重によって係止バーが係合凹部から抜脱されてしまう虞がある。
このように係止バーが係合凹部から抜脱されると、背もたれ部を所定角度に保持していた支持力が無くなるため、背もたれ部が勢いよく後方に倒れてしまうという不具合があった。そこで、本発明は、かかる従来の不具合に鑑みて、背もたれ部が上下方向に揺動された場合にも、リクライニング機構によって背もたれ部を所定の角度に保持させた状態を維持できるようにした乳幼児用シートを提供するものである。
本発明の乳幼児用シートは、背もたれ部と、背もたれ部を回動可能に支持する支持部と、背もたれ部と支持部との間に、背もたれ部の傾斜角度を調節するリクライニング機構が設けられており、このリクライニング機構は、背もたれ部および支持部のいずれか一方に取り付けられ、他方に設けられた係止部材と係脱自在となって背もたれ部の傾斜角度を変化させる複数の係合凹部が設けられた第1の部材と、複数の係合凹部にそれぞれ対応して形成された複数のロック凹部が設けられた第2の部材と、を有し、ロック凹部は、初期状態で、係合凹部が前記係止部材を係脱する方向とは異なる方向に開口しており、第1の部材を第2の部材に対し相対的に移動した場合、係止部材を係脱可能とする。
本発明の乳幼児用シートにおいて、第1の部材と前記第2の部材との間に設けられ、係合凹部とロック凹部とが係止部材を係合した状態を保持するロック保持手段と、を備えていることが好ましい。なお、ロック保持手段は、第1の部材と第2の部材を初期状態に付勢する付勢手段であることが好ましい。また、第1の部材および第2の部材のうち一方の部材を、他方の部材を挟んで両側に配置するとともに、両側に配置した部材を互いに一体に結合しておくことが好ましい。
本発明によれば、背もたれ部を所定の角度に保持させた状態をより確実に維持できる乳幼児用シートを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる乳幼児用シートの全体斜視図である。 図2は、図1に示す乳幼児用シートの骨格部分を示す斜視図である。 図3は、本発明の主要部分となるリクライニング機構の取付部分を拡大して示す斜視図である。 図4は、図3に示すリクライニング機構を示す拡大斜視図である。 図5は、図4に示すリクライニング機構の第1の部材を示す側面図である。 図6は、図4に示すリクライニング機構の第2の部材を示す側面図である。 図7は、図4に示すリクライニング機構の作動状態を示し、(a)はロック状態を模式的に示す側面図、(b)はロック解除状態を模式的に示す側面図である。
図1から図7は、本発明にかかる乳幼児用シート1の一実施形態を示し、図1に示すように、この乳幼児用シート1は、背もたれ部2と、この背もたれ部2を回動可能に支持する支持部3と、を備えて概ね構成される。
背もたれ部2は、図2に示すように、パイプ材で逆U字状に折曲形成した背もたれフレーム21に、シート本体22を被せて取り付けることにより構成され、このシート本体22に乳幼児を着座させた状態で寝かせることができるようになっている。シート本体22は、マットやメッシュなどの乳幼児を支持できる素材で形成しておくことができる。また、シート本体22の背もたれフレーム21への取り付けはその他の方法を用いてもよい。
背もたれ部2は、通常の使用状態では図示するように傾斜状態で用いられ、乳幼児は傾斜された上方部に頭部が位置するようにして寝かされることになる。本実施形態では、背もたれフレーム2に、おもちゃなどを取り付けたりぶら下げたりしておくことができるトイバー25が着脱自在に設けられてもよい。また、図示省略したが、乳幼児の落下を防止する肩ベルトを適宜設けることができる。なお、背もたれフレーム21は、U字状に折曲された側(傾斜上方部)を先端部側、その反対側(傾斜下方部)を基部側として以下説明する。
支持部3は、床面に載置される部分であり、図2に示すように、同様にパイプ材でU字状に折曲形成されたベースフレーム31を備える。この場合にあっても、ベースフレーム31は、U字状に折曲された側(図2中向こう側)を先端部側、その反対側(図2中手前側)を基部側として以下説明する。背もたれフレーム21とベースフレーム31のそれぞれの基部側は、図2に示すように、硬質プラスチックなどの剛性に富んだ材料で形成されたベース部材4に取り付けられる。このとき、図3によって詳細に後述するが、ベースフレーム31の基部部はベース部材4に強固に結合され、背もたれフレーム21の基部部はベース部材4に回動自在に取り付けられる。
そして、背もたれフレーム21とベースフレーム31との間に、背もたれ部2の傾斜角度を調節するリクライニング機構100が設けられ、このリクライニング機構100によって背もたれ部2の傾斜角度を複数段で調節できるようになっている。
図2に示すベース部4は、それの上側が、緩やかな円弧面で形成されたベースカバー41によって覆われているが、このベースカバー41を取り外した状態を図3に示す。同図に示すように、背もたれフレーム21の基部側は、ばね鋼などの弾性変形が可能な高強度材料で丸棒状に形成した基部フレーム23が連結され、この基部フレーム23が連結されることによって背もたれフレーム21は閉ループ構造となっている。
基部フレーム23は、背もたれフレーム21の基部側両端部に連結される部分が直線状となり、その直線部分23aの下端部がやや後方に湾曲した後に左右方向に延在して、左右の直線部分23aを繋ぐトーションバー23bとなっている。このトーションバー23bの中央部は、直線部分23aとほぼ同方向に逆U字状に突出して、上述したリクライニング機構10の取付部24となり、この取付部24によってトーションバー23bは左右に分配されている。
一方、ベース部材4には、左右に分配されたトーションバー23bを回転自在に受容する溝部51が左右に形成されたフレームガイド5が固定され、左右の溝部51に左右のトーションバー23bを嵌合した後、フレームガイド5にビス止めされる押え板52によって抜止めされる。また、ベースフレーム31の基部側両端部は扁平にプレス加工されて固定部31aとなり、この固定部31aは、ベース部材4とフレームガイド5の両端部との間に挿入されて、フレームガイド5とともにベース部材4にビスで共締めされる。これによりベースフレーム31の基部側はベース部4に強固に固定されることになる。
更に、U字状に形成されたベースフレーム31の内方領域には、ベースフレーム31の先端部側両側とフレームガイド5の中央部分とを連結する左右一対のサブフレーム32が設けられる。
サブフレーム32は、パイプ材によってほぼく字状に折曲形成されて左右対称に配置され、それぞれの後端部32a(図中向こう側)は止具33によってベースフレーム31に止着される。また、それぞれの先端部32b(図中手前側)は所定間隔Lをもって平行配置され、フレームガイド5の上側にビス止めされる。このとき、そのビス止めされる基端部32bが溝部51の上側を覆って、トーションバー23bの抜止めを兼ねている。
左右一対のサブフレーム32の平行配置された基端部32bの間隔Lは、リクライニング機構100を配置するに十分な寸法が取られ、それら基端部32bには、左右のトーションバー23b間の取付部24よりもベースフレーム31の基部側(図中向こう側)に位置して係止部材としてのカム受けシャフト34が設けられ、このカム受けシャフト34の両端部が両基端部32bに取り付けられる。なお、ベース部材4および止具33は直接床面に接触する部分であり、それぞれの下面には滑り止め部材若しくは滑り止め構造が配されて、乳幼児用シート1が容易に移動してしまうのが防止されるようになっている。
リクライニング機構100は、図4に示すように、背もたれ部2の取付部24に回転自在に取り付けられる第1の部材としての角度調整カム110と、この角度調整カム110に回動自在に取り付けられ、支持部3のカム受けシャフト34が係合する第2の部材としてのセーフティロック120と、これら角度調整カム110とセーフティロック120のロック状態を保持するロック保持手段としてのねじりばね130(図7参照)と、を備えて構成される。
角度調整カム110は、図5に示すように、全体としてほぼ扇形をなし、その中心部に取付部24を回転自在に保持する保持部111が設けられる。そして、角度調整カム110の外周上部は、保持部111からの半径R1が下部の半径R2よりも大きくなるように連続した円弧面で形成され、その円弧面には上方から下方に向かって複数(本実施形態では3箇所)の係合凹部110a、110b、110cが、ほぼ一定の深さをもってほぼ等間隔に形成されている。
係合凹部110a〜110cの深さ方向は、カム受けシャフト34の係脱方向となり、保持部111を中心とした放射状に配置されている。もちろん、係合凹部110a〜110cは、カム受けシャフト34を受容できる幅をもって形成されている。また、保持部111から各係合凹部110a〜110cの底部までの距離は、係合凹部110aから係合凹部110cに向かって段階的に短くなっている。
更に、角度調整カム110の上側縁には、角度調整カム110とセーフティロック120の回動操作を補助するためのハンドル112が設けられている。なお、ハンドル112は、必ずしも設ける必要はないし、形状も限定されるものではないが、角度調整カム110とセーフティロック120の相対的な位置移動をスムーズに行うために設けることが好ましい。また、ハンドル112の回動先端側近傍には、上述したねじりばね130以外に、角度調整カム110とセーフティロック120とのロック状態を更に確実に行うために、ロック保持手段としてのロック部113が設けられている。このロック部113は、角度調整カム110とセーフティロック120とのロックおよびロック解除を可能とし、ロックすることにより角度調整カム110とセーフティロック120との相対回動を確実に阻止できるようになっている。
保持部111は、角度調整カム110に形成した半円状凹部111aを、図4に示すように、この角度調整カム110にビス止めされる固定プレート111bの半円状凹部111cで覆うようになっている。したがって、固定プレート111bを取り外した状態で、取付部24を半円弧状凹部11aに配置した後にその固定プレート111bを固定することにより、取付部24を脱落させることなく保持部111で保持できるようになっている。更に、角度調整カム110には、セーフティロック120に回動自在に取り付けるための第1の取付穴114が保持部111の近傍に形成されるとともに、この第1の取付穴114よりも外周寄り上部に第1のばね受部115が設けられている。
セーフティロック120は、図4に示すように、角度調整カム110を挟んでそれの両側に配置される一対の左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bとで構成され、それら左側、右側セーフティロック120A、120Bは互いに一体に連結されている。左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bとは、左右対称の同一形状となっているため、左側セーフティロック120Aを例にとって説明し、右側セーフティロック120Bの説明は省略するものとする。
左側セーフティロック120Aは、図6に示すように、ハンドル112およびロック部113を除いた角度調整カム110の外形にほぼ沿った形状に形成されるが、この左側セーフティロック120Aの下部外周部は、後述する弧状開口部123を形成する分だけ角度調整カム110よりも突出されている。左側セーフティロック120Aは、角度調整カム110の第1の取付穴114に対応した位置に第2の取付穴121が形成され、この第2の取付穴121よりも外周寄り下部に第2のばね受部122が設けられている。
そして、左側セーフティロック120Aの下部外周部には、支持部3のカム受けシャフト34がその下部外周に沿って移動自在に挿通される弧状開口部123が形成されている。この弧状開口部123の内周は、角度調整カム110の外周とほぼ一致させてある。また、その弧状開口部123は、角度調整カム110の保持部111に対応する方向に向かって延長した延設部123aが形成されている。この延設部123aは、背もたれ部2を折り畳む際に、カム受けシャフト34が取り込まれる部分である。
弧状開口部123の内周部には、角度調整カム110の係合凹部110a〜110cとほぼ等間隔をもって、これら係合凹部110a〜110cに対してカム受けシャフト34の係脱方向とは異なる方向で、このカム受けシャフト34を係脱自在とするロック凹部120a、120b、120cが形成されている。本実施形態では、ロック凹部120a〜120cの形成方向は、図6に示すように、第2の取付穴121を中心とする円周方向となり、係合凹部110a〜110cの形成方向とはほぼ直角をなすようになっている。もちろん、ロック凹部120a〜120cは、カム受けシャフト34を受容できる幅をもって形成される。
また、左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bのそれぞれの外周部には、複数の結合穴124。124a、124bが形成され、左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bとは、それらの間に角度調整カム110を挟んだ状態で、それぞれの結合穴124、124a、124bに挿通する図示省略したボルトおよびナットを介して結合される。
このとき、結合穴124は、図4に示すように角度調整カム110のハンドル112の前方に位置するように突設された突出部125の先端部に形成され、左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bの突出部125間に、パイプ状スペーサ125aを介在させて結合される。このパイプ状スペーサ125aは、ハンドル112を操作する際の指当てとなる。
そして、リクライニング機構100の組み付けは、第1の取付穴114と第2の取付穴121とを一致させるようにして、左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bとの間に角度調整カム110を配置する。
このとき、図7に示すように、ねじりばね130のコイル部分131を第1の取付穴114(第2の取付穴121)の外周に同心状に配置して、それの一端部132を第1のばね受部115に係止させるとともに、他端部133を第2のばね受部122に係止させておく。ねじりばね130は、両端部132、133が拡開方向に付勢されている。なお、ねじりばね130は、角度調整カム110の片面側に配置してもよいし、両面側に一対配置してもよい。また、図7中、角度調整カム110は破線で示すとともに、セーフティロック120は実線で示し、ねじりばね130は太破線で示してある。
そして、角度調整カム110の第1の取付穴114と左側、右側セーフティロック120A、120Bの第2の取付穴121とに図示省略したボルトを挿通し、適宜の締め付け力でナット締めする。このとき、同時に結合穴124、124a、124bに挿通したボルトは強くナット締めしておく。
このようにして組み付けられたリクライニング機構100は、図3に示すように、角度調整カム110の保持部111を基部フレーム23の取付部24に取り付けるとともに、左側、右側セーフティロック120A、120Bの弧状開口部123にサブフレーム32のカム受けシャフト34を挿通して取り付けられる。
このように取り付けが完了したリクライニング機構100は、初期状態では、図7(a)に示すように、角度調整カム110が、ねじりばね130の付勢力によって左側、右側セーフティロック120A、120B、つまりセーフティロック120に対して第1の取付穴114を中心として反時計回り方向に相対回動した状態となる。なお、この回動位置は、角度調整カム110の回動先端部116(図5参照)が、セーフティロック120の取付穴124aのボス部126(図6参照)に当接することにより決定される。
そして、かかる初期状態では、角度調整カム110の係合凹部110a〜110cは、セーフティロック120のロック凹部120a〜120cと重なり合った状態となる。この状態では、それぞれの凹部の内方にカム受けシャフト34の配置スペースを残して、係合凹部110a〜110cの出口は、ロック凹部120a〜120cの出口周囲で覆われて、カム受けシャフト34の径よりも小さな隙間となって閉塞される。つまり、ロック凹部120a〜120cは、初期状態で、係合凹部110a〜110cがカム受けシャフト34を係脱する方向とは異なる方向に開口しているため、カム受けシャフト34が係合凹部110a〜110cから抜脱されるのをロック凹部120a〜120cによって阻止することができる。この状態がロック状態となる。
次に、角度調整カム110のハンドル112を、ねじりばね130の付勢力に抗してセーフティロック120内に押し込むことにより、図7(b)に示すように、角度調整カム110は、第1の取付穴114を中心として時計回り方向に相対回動してロック解除状態となる。つまり、このロック解除状態では、係合凹部110a〜110cとロック凹部120a〜120cのそれぞれの出口が一致されて、カム受けシャフト34の通過が許容される状態となる。
従って、本実施形態の乳幼児用シート1では、まず、係合凹部110a〜110cのうちの1つ、たとえば、図7(a)に示すように、保持部111から最も遠い係合凹部110aにカム受けシャフト34を係合してロック状態としておく。すると、背もたれ部2は、図3に示すように、取付部24とカム受けシャフト34との間の距離が最も大きくなるため、傾斜角度が最大に設定された状態となる。
そして、背もたれ部2の傾斜角度を小さくしたい場合は、図7(b)に示すように、ハンドル112を押し下げると、係合凹部110a〜110cとロック凹部120a〜120cのそれぞれの出口が一致されるため、係合凹部110からカム受けシャフト34を抜き出すことができる。この状態で、抜き出したカム受けシャフト34を、弧状開口部123内を移動させて他の係合凹部110b、110cのうちの1つに係合させる。この状態でハンドル112から手を離すと、ねじりばね130の付勢力で再度ロック状態となる。このロック状態はねじりばね130の付勢力で保持される。
また、本実施形態では、ねじりばね130以外にロック部113が設けられているため、このロック部113をロックしておくことにより、角度調整カム110の相対回動を阻止でき、ロック状態がより確実に保持される。なお、本実施形態では、ロック保持手段を、ねじりばね130とロック部113との二段構えで構成したが、少なくともねじりばね等の付勢手段、又は角度調整カム110とセーフティロック120とのロックおよびロック解除を可能とするロック部のいずれか一方を備えておればよい。なお、ねじりばね等の付勢手段のほうが、より簡単な構成でロック状態の保持が可能となり好ましい。
更に、本実施形態では、カム受けシャフト34を弧状開口部123の延設部123aに位置させることにより、背もたれ部2を支持部3側に折り畳むことができるようになっている。なお、角度調整カム110とセーフティロック120は、必ずしも回動可能に取り付けられている必要はなく、角度調整カム110とセーフティロック120との位置関係を相対的に移動可能なように配置されていれば特に限定されるものではない。角度調整カム110とセーフティロック120とを相対的に移動した際に、角度調整カム110の係合凹部110a〜110cとセーフティロック120のロック凹部120a〜120cのそれぞれの開口部の方向がほぼ一致して、カム受けシャフト34の通過が許容される状態(係脱状態)となればよい。
以上の構成により本実施形態の乳幼児用シート1によれば、背もたれ部2は、リクライニング機構100によって傾斜角度が複数段に調節できるようになっており、その角度調節はカム受けシャフト34を、角度調整カム110の複数の係合凹部110a〜110cの1つに係合させることで行われる。このとき、係合凹部110a〜110cの1つに係合されたカム受けシャフト34は、セーフティロック120のロック凹部120a〜120cの1つにも係合される。このロック凹部120a〜120cは、初期状態で、係合凹部110a〜110cがカム受けシャフト34を係脱する方向とは異なる方向に開口しているため、カム受けシャフト34が係合凹部110a〜110cから抜脱されるのをロック凹部120a〜120cによって阻止することができる。本実施の形態にかかる乳幼児用シートは、角度調整カム110とセーフティロック120を相対的に回動することによるロック部を有することにより、係合凹部に係合された係止部材があやまって抜け出るのを防止することができる。
そして、このように係合凹部110a〜110cからカム受けシャフト34が抜脱されるのを阻止する状態は、ねじりばね130によって保持できるため、背もたれ部2が上下方向に揺動された場合にも、リクライニング機構100によって背もたれ部2を所定の角度に保持させた状態を維持できる。
また、本実施形態によれば、リクライニング機構100は、セーフティロック120が角度調整カム110の両側に配置される左側セーフティロック120Aと右側セーフティロック120Bとで構成される。そして、これら左側、右側セーフティロック120A、120Bが角度調整カム110を挟んだ状態で互いに一体に連結される。したがって、カム受けシャフト34が係合凹部110a〜110cとロック凹部120a〜120cとに係合された状態にあるとき、このカム受けシャフト34の両端部側を、両側に配置した左側、右側セーフティロック120A、120Bで均等に受け止めることができる。これにより、カム受けシャフト34に傾き方向の荷重が作用するのを防止して、係合凹部110a〜110cにカム受けシャフト34が係合された状態をより確実に維持することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について述べたが、この実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変更が可能である。たとえば、リクライニング機構100は、角度調整カム110を背もたれ部2側に取り付け、セーフティロック120を支持部3側に取り付けた場合を示したが、それらを逆にして取り付けても同様の機能を奏することができる。また、セーフティロック120を左側、右側セーフティロック120A、120Bで構成して、それらを角度調整カム110の両側に配置したが、角度調整カム110を左右に分割して1つのセーフティロック120の両側に配置してもよい。
更に、角度調整カム110とセーフティロック120とをロック方向に付勢するためにねじりばね130を用いたが、これに限ることはなくコイルばねや渦巻きばねあるいはゴムなどの他の付勢手段を用いることができる。また、背もたれ部2および支持部3の構成は本実施形態に限ることなく、乳幼児を安全に着座や寝かしをできて角度変化が可能な背もたれ部に相当する構造部分と、支持部に相当する構造部分とを備えておればよい。そして、それら背もたれ部に相当する構造部分と支持部に相当する構造部分との間に、複数段の角度調節が可能なリクライニング機構が設けられた構造であれば本発明を適用することができる。
1 乳幼児シート
2 背もたれ部
3 支持部
34 カム受けシャフト(係止部材)
100 リクライニング機構
110 角度調整カム(第1の部材)
110a、110b、110c 係合凹部
113 ロック部(ロック保持手段)
120 セーフティロック(第2の部材)
120a、120b、120c ロック凹部
130 ねじりばね(ロック保持手段)

Claims (4)

  1. 背もたれ部と、
    前記背もたれ部を回動可能に支持する支持部と、
    前記背もたれ部と前記支持部との間に、前記背もたれ部の傾斜角度を調節するリクライニング機構と、を有し、
    前記リクライニング機構は、
    前記背もたれ部および前記支持部のいずれか一方に取り付けられ、他方に設けられた係止部材と係脱自在となって前記背もたれ部の傾斜角度を変化させる複数の係合凹部が設けられた第1の部材と、
    前記複数の係合凹部にそれぞれ対応して形成された複数のロック凹部が設けられた第2の部材と、を有し、
    前記ロック凹部は、初期状態で、前記係合凹部が前記係止部材を係脱する方向とは異なる方向に開口しており、前記第1の部材を前記第2の部材に対し相対的に移動した場合、前記係止部材を係脱可能とする乳幼児用シート。
  2. 請求項1において、前記第1の部材と前記第2の部材との間に設けられ、前記係合凹部と前記ロック凹部とが前記係止部材を係合した状態を保持するロック保持手段と、を有する乳幼児用シート。
  3. 請求項2において、
    前記ロック保持手段は、第1の部材と第2の部材を初期状態に付勢する付勢手段である乳幼児用シート。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
    前記第1の部材および前記第2の部材のうち一方の部材を、他方の部材を挟んで両側に配置するとともに、両側に配置した部材を互いに一体に結合した乳幼児用シート。

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