JP5620795B2 - 銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 - Google Patents
銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5620795B2 JP5620795B2 JP2010264007A JP2010264007A JP5620795B2 JP 5620795 B2 JP5620795 B2 JP 5620795B2 JP 2010264007 A JP2010264007 A JP 2010264007A JP 2010264007 A JP2010264007 A JP 2010264007A JP 5620795 B2 JP5620795 B2 JP 5620795B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper film
- composition
- copper
- forming
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C18/00—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating
- C23C18/02—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by thermal decomposition
- C23C18/08—Chemical coating by decomposition of either liquid compounds or solutions of the coating forming compounds, without leaving reaction products of surface material in the coating; Contact plating by thermal decomposition characterised by the deposition of metallic material
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemically Coating (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
Description
(一般式(1)中、Xは、水素原子、メチル基、エチル基又は3−アミノプロピル基のいずれかを表わす。一般式(1’)中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を表し、場合によっては互いに結合して隣接するNとともに5員環又は6員環を形成してもよい。)
(式中、mは0又は1を表す。)
本発明の銅膜の製造方法は、上記で説明した本発明の塗布液組成物を基体上に塗布する塗布工程と、その後、該基体を100〜400℃に加熱する成膜工程とを有する。必要に応じて成膜工程の前に、基体を50〜200℃に保持し、有機溶剤等の低沸点成分を揮発させる乾燥工程を加えてもよく、成膜工程の後に、基体を200℃〜500℃に保持して銅膜の導電性を向上させるアニール工程を加えてもよい。
[実施例1](銅膜形成用組成物No.1〜10の製造)
ギ酸銅四水和物を1.0mol/kg、表1に記載のジオール化合物およびピペリジン化合物をそれぞれカッコ内の値(mol/kg)となるように配合し、本発明の実施例である銅膜形成用組成物No.1〜10を得た。なお、残分は全て有機溶剤である。上記濃度は、製造した組成物1kg中における各成分の使用量である(以下、同様)。
ギ酸銅四水和物を1.0mol/kgおよび表2に記載の化合物をそれぞれカッコ内の値(mol/kg)となるように配合し、比較用の銅膜形成用組成物1〜11を得た。なお、残分は全て有機溶剤である。
ギ酸銅四水和物を1.0mol/kg、表3に記載のジオール化合物及びピペリジン化合物をそれぞれカッコ内の値(mol/kg)となるように配合し、本発明の実施例である銅膜形成用組成物No.11〜14を得た。なお、残分は全て有機溶剤である。
(保存安定性)
上記で得た組成物のうち、実施例の銅膜形成用組成物No.1〜No.14、比較用の銅膜形成用組成物1〜8は、いずれも溶液となった。また、これらの溶液状の銅膜形成用組成物を24時間静置し、沈殿が生じるか否かを目視で観察したところ、銅膜形成用組成物No.1〜No.3、No.5〜No.14、比較用銅膜形成用組成物2、3、6〜8は、24時間放置しても沈殿が発生せず、良好な保存安定性が確認できた。比較用の銅膜形成用組成物のうちの、9、10、11は、全成分が溶解せずに溶液とならなかった。また、比較用の銅膜形成用組成物1、4、5は、数時間放置後沈殿が発生した。実施例の銅膜形成用組成物No.4は、24時間放置後、沈殿が発生し、比較用のものに比べると格段に保存安定性に優れるものの、実施例の組成物の中では保存安定性に劣ることがわかった。
先に説明した実施例1及び比較例1で得た銅膜形成用組成物のいくつかを使用して、膜形成を行った。具体的には、まず、銅膜形成用組成物をガラス基板上にキャストし、500rpmで5秒、3000rpmで15秒スピンコート法によって塗布した。その後、ホットプレートを用いて、150℃で1分間乾燥を行い、次いで、乾燥後のガラス基板をアルゴン95体積%、水素5体積%の還元雰囲気中で350℃にて20分間加熱して、膜形成を行った。得られた膜について、膜の状態、導電性、膜の厚さを下記の方法で評価した。
膜の状態は、目視で状態、光沢等を確認した。導電性は、Loresta−EP MCP−T360(三菱化学社製)を用いて四探針法による体積抵抗率により評価した。体積抵抗率の測定は任意の数箇所で行い、測定値を最小値と最大値の幅で表した。また、測定値が測定限界を超えているものを∞で表し、測定ができなかったものは−とした。膜厚は、銅膜の中央部をFE−SEMを用いて測定した。結果を表4に示す。
上記の実施例1で得た銅膜形成用組成物のうち表5に記載のものを使用して、それぞれ膜形成を行った。具体的には、まず、銅膜形成用組成物をガラス基板上にキャストし、500rpmで5秒、3000rpmで15秒スピンコート法によって塗布した。その後、ホットプレートを用いて150℃で1分間乾燥を行い、次いで、乾燥後のガラス基板をアルゴン95体積%、水素5体積%の還元雰囲気中で20分間加熱して、膜形成を行った。加熱温度は、350℃と250℃の2条件で行った。得られた膜について、上記実施例3と同様の方法で、膜の状態、導電性を評価した。結果を表5に示す。
上記の実施例2で得た銅膜形成用組成物No.11〜No.14を使用して、それぞれ膜形成を行った。具体的には、まず、銅膜形成用組成物をガラス基板上にキャストし、500rpmで5秒、3000rpmで15秒スピンコート法によって塗布した。その後、ホットプレートを用いて150℃で1分間乾燥を行い、次いで、乾燥後のガラス基板をアルゴン95体積%、水素5体積%の還元雰囲気中で250℃にて20分間加熱して、膜形成を行った。得られた膜について、上記実施例3と同様の方法で、膜の状態、導電性を評価した。結果を表6に示す。
表7に記載した配合により、銅膜形成用組成物No.15〜20をそれぞれ得た。なお、残分は全てエタノールである。
表8に記載の配合により、比較用銅膜形成用組成物を得た。なお、残分は全てエタノールである。
上記の実施例5および比較例3で得た各銅膜形成用組成物を使用して、膜形成を行った。具体的には、まず、銅膜形成用組成物をガラス基板上にキャストし、500rpmで5秒、3000rpmで15秒スピンコート法によって塗布した。その後、ホットプレートを用いて150℃で1分間乾燥を行い、次いで、乾燥後のガラス基板をアルゴン95体積%、水素5体積%の還元雰囲気中で20分間加熱して、膜形成を行った。加熱温度は、銅膜形成用組成物No.15〜17、比較用銅膜形成用組成物12は、350℃、銅膜形成用組成物No.18〜20、比較用銅膜形成用組成物13は、250℃である。得られた膜について、上記実施例3と同様の方法で、膜の状態、膜厚を評価した。結果を表9に示した。
これに対し、ピペリジン化合物を使用しない比較用銅膜形成用組成物では、ギ酸銅の濃度を0.5mol/kgとすることで、50nmの銅膜の形成は可能であった。しかし、ギ酸銅の濃度を増加すると、表4の比較用銅形成用組成物2、3の結果に示されるように、膜が局所的な島状となってしまい、基板全面に100nmを超える厚さの銅膜を形成することはできなかった。
Claims (5)
- 必須成分として、ギ酸銅又はその水和物を1モル部、下記一般式(1)または下記一般式(1’)のいずれかで表されるジオール化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種のジオール化合物を0.25〜2.0モル部、下記一般式(2)で表されるピペリジン化合物を0.25〜2.0モル部並びにこれらを溶解せしめる有機溶剤を含有してなることを特徴とする銅膜形成用組成物。
(一般式(1)中、Xは、水素原子、メチル基、エチル基、又は3−アミノプロピル基のいずれかを表わす。一般式(1’)中、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基を表し、場合によっては互いに結合して隣接するNとともに5員環又は6員環を形成してもよい。)
(式中、mは0又は1を表す。) - 前記ジオール化合物が、ジエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−アミノプロピルジエタノールアミン及び3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載の銅膜形成用組成物。
- 前記ギ酸銅又はその水和物の濃度が0.75〜2.5モル/kgの範囲にある請求項1又は2に記載の銅膜形成用組成物。
- 前記有機溶剤が、炭素数1〜6のアルコールである請求項1〜3のいずれか1項に記載の銅膜形成用組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の銅膜形成用組成物を基体上に塗布した後、該基体を100〜400℃に加熱することによって銅膜を形成することを特徴とする銅膜の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010264007A JP5620795B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010264007A JP5620795B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012112022A JP2012112022A (ja) | 2012-06-14 |
JP5620795B2 true JP5620795B2 (ja) | 2014-11-05 |
Family
ID=46496555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010264007A Active JP5620795B2 (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5620795B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104471108B (zh) * | 2012-07-09 | 2020-05-05 | 四国化成工业株式会社 | 铜覆膜形成剂及铜覆膜的形成方法 |
JP2014182913A (ja) * | 2013-03-19 | 2014-09-29 | Fujifilm Corp | 導電膜形成用組成物およびこれを用いる導電膜の製造方法 |
JP2014196427A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 富士フイルム株式会社 | 導電膜形成用組成物およびこれを用いる導電膜の製造方法 |
JP2014196384A (ja) * | 2013-03-29 | 2014-10-16 | 富士フイルム株式会社 | 導電膜形成用組成物およびこれを用いる導電膜の製造方法 |
JP6098325B2 (ja) * | 2013-04-17 | 2017-03-22 | 東ソー株式会社 | 導電性銅インク組成物 |
JP6156991B2 (ja) * | 2013-07-25 | 2017-07-05 | 株式会社Adeka | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 |
JP6100178B2 (ja) * | 2014-01-06 | 2017-03-22 | 四国化成工業株式会社 | 銅被膜形成剤および銅被膜の形成方法 |
JP6254025B2 (ja) * | 2014-03-12 | 2017-12-27 | 株式会社Adeka | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 |
JP6387280B2 (ja) * | 2014-10-03 | 2018-09-05 | 株式会社Adeka | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 |
JP6387282B2 (ja) * | 2014-10-10 | 2018-09-05 | 株式会社Adeka | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 |
JP6884470B2 (ja) * | 2017-06-26 | 2021-06-09 | 東ソー株式会社 | 導電性銅インク組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009256218A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Toray Ind Inc | 銅前駆体組成物およびそれを用いた銅膜の製造方法。 |
JP2010242118A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Adeka Corp | 銅薄膜形成用組成物および該組成物を用いた銅薄膜の製造方法 |
-
2010
- 2010-11-26 JP JP2010264007A patent/JP5620795B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012112022A (ja) | 2012-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5620795B2 (ja) | 銅膜形成用組成物及び該組成物を用いた銅膜の製造方法 | |
TWI570097B (zh) | A copper film forming composition, and a method for producing a copper film using the same | |
JP2010242118A (ja) | 銅薄膜形成用組成物および該組成物を用いた銅薄膜の製造方法 | |
JP6156991B2 (ja) | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 | |
US7819965B2 (en) | Coating formulation and process for the production of titanate-based ceramic film with the coating formulation | |
US9133349B2 (en) | Zinc oxide film-forming composition, zinc oxide film production method, and zinc compound | |
JP6254025B2 (ja) | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 | |
JP6387280B2 (ja) | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 | |
JP6387282B2 (ja) | 銅膜形成用組成物及びそれを用いた銅膜の製造方法 | |
JP2018131637A (ja) | ニッケル膜形成用組成物、ニッケル膜、及びニッケル膜の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140529 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140909 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5620795 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |