以下に添付図面を参照して、本発明に係る遊技媒体貸出システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明をパチンコ遊技に適用する場合について説明することとする。
まず、本実施例1に係る遊技媒体貸出システムの概要及び特徴を説明する。図1は、実施例1に係る遊技媒体貸出システムのシステム構成を示す図である。この遊技媒体貸出システム1は、プリペイドカード、会員カード及び携帯電話機80などの各種記録媒体を通じた玉貸しサービスを提供するものであり、特に、携帯電話機80を通じた玉貸しサービスとしては、携帯電話機80のICチップ81に記憶された電子マネーを用いた玉貸しサービスや携帯電話機80のICチップ81に記憶された携帯電話機固有の識別情報(例えば、ICチップ81の製造コードである「IDm」)に対応付けて後述する貯玉管理システム3で管理される貯玉を用いた玉貸しサービス、いわゆる再プレイサービスを提供している。
同図に示すように、遊技媒体貸出システム1内には、プリペイドカードを通じた玉貸しサービスの他、電子マネーを用いた玉貸しサービス及び再プレイサービスを兼務して提供するプリペイドカードシステム2と、あらかじめ遊技店のデータベースに登録処理された遊技客(会員)によって会員カードや携帯電話機80に関連付けて預け入れられた貯玉を管理する貯玉管理システム3とが併存している。なお、これら両者は、ゲートウェイ装置(以下、「G/W」と言う)200を介して相互に通信可能に構成されている。
この貯玉管理システム3には、会員管理用ターミナルコントローラ(以下、「会員管理T/C」と言う)20と、計数機60と、会員カード処理機70とが設けられている。なお、貯玉管理システム3を遊技媒体貸出システム1に含めて説明を行うのは、再プレイサービスの貸出対価として徴収される貯玉が会員管理T/C20で記憶管理される点で玉貸しサービスに関連するからである。
この会員管理T/C20には、会員カード処理機70が接続されており、この会員カード処理機70には、遊技客がパチンコ遊技で獲得した獲得玉を計数する計数機60が接続されている。
この会員管理T/C20は、会員管理テーブルを用いて遊技店に会員登録された会員の統括管理を行う管理装置である。この会員管理テーブルは、会員ID、貯玉残高、氏名、住所等の個人情報を対応付けて記憶している。そして、会員カード処理機70から貯玉加算依頼を受け付けた場合には、その貯玉加算依頼に含まれる会員IDに該当する貯玉口座内の貯玉数を加算処理したり、また、後述するCRユニット40からプリペイドカードT/C10を経由して貯玉減算依頼(再プレイ要求)を受け付けた場合には、その貯玉減算依頼に含まれる会員IDに該当する貯玉口座内の貯玉数を減算処理したりする。なお、会員管理テーブルは、会員カードに記録された会員IDと紐付けて貯玉残高を管理するように構成されるのが一般的であり、かかる構成を維持したまま携帯電話機80を通じた再プレイサービスを提供することができるように、携帯電話機80が会員カードの代わりに使用される場合には、携帯電話機80のIDmを会員IDに置換して貯玉減算依頼を行うように後述するプリペイドカードT/C10を構成している。
計数機60は、遊技客が獲得したパチンコ玉を計数する計数機であり、その計数結果を会員カード処理機70に出力する。なお、本実施例1では、計数機60はパチンコ玉の計数機能のみを有することとし、計数結果がバーコード印字された計数レシートを発行する印字機能、並びに、会員管理T/C20にて記憶管理される貯玉残高に計数結果の一部または全部を貯玉加算させる計数貯玉機能は、後述する会員カード処理機70が有することとする。
会員カード処理機70は、登録済み会員による貯玉を行う際に利用される会員用端末装置であり、会員カードに記録した会員IDを読み取るカードリーダと携帯電話機80のICチップ81からIDmを読み取るリーダライタ71を備えている。具体的には、計数機60から計数結果が入力され、遊技客が所持する携帯電話機80がリーダライタ71に近接されると、リーダライタ71によって読み取られたIDmに対応する会員IDをプリペイドカードT/C10に問い合わせ、該問い合わせたIDmと計数結果として得られたパチンコ玉数とを含む貯玉加算依頼を会員管理T/C20に対して送信する。
また、会員カード処理機70は、計数機60で計数されたパチンコ玉数をバーコード印刷した計数レシートを発行することもでき、遊技店の係員が計数終了後にレシート発行ボタンを押下操作すると、獲得玉数、発行日時及び計数機番号がバーコード印刷された計数レシートが発行される。
一方、プリペイドカードシステム2は、プリペイドカードに関連付けられた金額の残数を管理するための管理装置、ターミナルコントローラ(以下、プリペイドカードT/Cと称す。)10と、島コントローラ30と、カード処理ユニット(以下、「CRユニット」と言う)40と、パチンコ機50とが設けられている。
プリペイドカードT/C10には、島コントローラ30、そしてG/W200を介して会員管理T/C20が接続されている。この島コントローラ20には、各島に設置された複数のパチンコ機50にそれぞれに併設されたCRユニット40が接続されている。
パチンコ機50は、パチンコ玉を遊技領域に発射して遊技者がパチンコ遊技を行う装置であり、本実施例1では、プリペイドカード対応のいわゆるCRパチンコ機であるものとしている。
CRユニット40は、プリペイドカードT/C10と各パチンコ機50との間に介在し、プリペイドカードT/C10に対してプリペイドカードの残金額(以下、「プリペイド残額」と言う)の問い合わせやプリペイド残額の減算要求を行うとともに、プリペイド残額がある場合にパチンコ機50に対して玉投出指示を行う装置である。
また、このCRユニット40は、会員管理T/C20に預け入れられた貯玉を引き落とすいわゆる再プレイの機能を有する。具体的には、会員がCRユニット40に会員カードを挿入するか又はCRユニット40に携帯電話機80をかざして所定の再プレイ操作を行うと、会員管理T/C20が管理する貯玉残高から再プレイ分の玉数を減算するように依頼するとともに、パチンコ機50に対して玉投出指示を行う。このように、かかるCRユニット40は、携帯電話機80を通じた再プレイサービスにも対応している。なお、CRユニット40は、パチンコ機50に玉投出指示を行うのではなく、自身の投出機構(例えば、ノズル)から玉を投出するようにしてもよい。
さらに、このCRユニット40は、携帯電話機80に内蔵されるICチップ81に記憶された電子マネーから所定金額を徴収するとともに、その徴収金額分のパチンコ玉の投出をパチンコ機50に指示する機能も有する。このように、かかるCRユニット40は、電子マネーを用いた玉貸しサービスにも対応している。なお、本実施例1では、プリペイド残額、電子マネーの残額、貯玉残高から徴収する貸出対価を例えば500円相当(貯玉のの場合には125個)に固定することとする。
プリペイドカードT/C10は、後述するプリペイド残額管理テーブル14aを用いてプリペイドカードの残金額を管理する管理装置である。このプリペイド残額管理テーブル14aは、プリペイドカードの識別情報(プリペイドカードID)、プリペイド残額を対応付けて記憶している。例えば、CRユニット40にて高額紙幣が挿入された場合には、CRユニット40から発行対象となる内蔵カードのプリペイドカードIDとともに挿入紙幣の金額を受け付け、当該プリペイドカードIDに挿入紙幣分の金額を価値付けた後、CRユニット40に「価値付け完了通知」を返信し、また、CRユニット40にてプリペイドカード挿入中に玉貸し操作がなされた場合には、CRユニット40からプリペイド残額の減算依頼を受け付け、該減算依頼に含まれるプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額から貸出単位金額を減算して減算完了通知を返信する。なお、本実施例1では、カードに記録した磁気データを改ざんするなどの不正行為を防止する観点から、プリペイドカードには「度数」を記録せず、プリペイドカードの識別情報のみを記録する構成を採用することとする。
また、このプリペイドカードT/C10は、会員カードの代わりに携帯電話機80が私用される場合には、後述するID管理テーブル14bを用いて会員が所持する携帯電話機80のIDmを会員IDに置換するID置換機能を有する。
ここで、本実施例1では、プリペイドカードT/C10が、パチンコ玉の貸出対価として利用可能な価値銘柄(例えば、電子マネーや貯玉など)を特定し、利用可能と特定した価値銘柄をCRユニット40に通知し、CRユニット40が、通知された価値銘柄を所定の表示部に表示させ、利用可能と特定された価値銘柄の中からパチンコ玉の貸出対価として利用する価値銘柄の選択操作を受け付け、選択操作を受け付けた価値銘柄を利用するのに必要な操作を受け付ける点にその特徴がある。
すなわち、従来においては、CRユニット40で携帯電話機80を通じた玉貸しサービス、たとえば電子マネーを用いた玉貸しサービスや再プレイサービスを提供するように遊技媒体貸出システム1を構成すれば、電子マネー媒体や会員カード等の記録媒体を1つに集約できるが、遊技客は自身がどの玉貸しサービスを利用できるのか、或いはどの玉貸しサービスを利用できないのか(例えば、電子マネーの残額や貯玉残高の不足等によりサービスが利用できない旨)を把握しているとは限らず、利用できない方の玉貸しサービスを選択した場合には操作を最初からやり直す必要があるなどの不便な点があった。
そこで、本実施例1では、CRユニット40で携帯電話機80のICチップ81から読み取らせた電子マネー残額及びIDmをプリペイドカードT/C10に送信させ、CRユニット40で貸出対価として利用可能な電子マネー及び貯玉について、電子マネー残額が貸出単位金額(例えば、500円)以上残っているか否か、また、遊技店の携帯会員に加入しているか否か(携帯電話機80のIDmがID管理テーブル14bに登録されているか否か)、さらには貯玉残高が引落し玉数(例えば、125個)以上存在するか否かを判定することによっていずれの価値銘柄が利用可能であるのかをプリペイドカードT/C10に特定させることで、遊技客に利用可能な価値銘柄だけを選択させ、その価値銘柄を用いた玉貸しサービスを利用するための必要操作を行う段階に速やかに移行させることができるようにしている。
次に、本実施例1に係るプリペイドカードT/C10の構成について説明する。図2は、実施例1に係るプリペイドカードT/C10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このプリペイドカードT/C10は、入力部11と、表示部12と、通信I/F部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部12は、液晶パネルやディスプレイ等の表示デバイスであり、また、通信I/F部13は、島コントローラ30、CRユニット40、並びに、会員カード処理機70との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶部14は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、プリペイド残額を管理するプリペイド残額管理テーブル14aと、携帯会員が所持する携帯電話機80のIDmとその携帯会員に付与された会員IDとの対応関係を管理するID管理テーブル14bとを記憶する。
プリペイド残額管理テーブル14aは、図4に示すように、プリペイドカードIDごとにプリペイド残額を記憶したテーブルである。図4の例では、プリペイドカードID「12345」に残金額「8000」を、プリペイドカードID「34567」に残金額「2500」を、プリペイドカードID「67890」に残金額「3500」を対応付けて記憶している。
ID管理テーブル14bは、図3に示すように、携帯会員である遊技客が所持する携帯電話機80のIDmごとに携帯会員に付与された会員IDを記憶したテーブルである。図3の例では、IDm「1234ABC」に会員ID「10001」を、IDm「3456LMN」に会員ID「10101」を、IDm「5678XYZ」に会員ID「10501」を対応付けて記憶している。なお、ここで言う携帯会員は、会員カードと携帯電話機80を併用するマルチ会員を含めて総称しており、会員カードの代わりに専ら携帯電話機80を使用する携帯専用の会員のみに限定されない。
制御部15は、プリペイドカードT/C10を全体制御する制御部であり、プリペイド更新部15aと、ID置換部15bと、利用可能価値銘柄特定部15cと、利用可能価値銘柄通知部15dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPUにロードして実行し、プリペイド更新部15a、ID置換部15b、利用可能価値銘柄特定部15c及び利用可能価値銘柄通知部15dにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
プリペイド更新部15aは、プリペイド残額管理テーブル14aを用いて、遊技客が所持するプリペイドカードの残金額を更新する処理部である。具体的には、CRユニット40にて高額紙幣が挿入された場合には、CRユニット40から発行対象となる内蔵カードのプリペイドカードIDとともに挿入紙幣の金額を受け付け、当該プリペイドカードIDに挿入紙幣分の金額を価値付けた後、CRユニット40に価値付け完了通知(加算完了通知)を返信し、また、CRユニット40にてプリペイドカード挿入中に玉貸し操作がなされば場合には、CRユニット40からプリペイド残額の減算依頼を受け付け、該減算依頼に含まれるプリペイドカードIDに対応するプリペイド残額から貸出単位金額を減算して減算完了通知を返信する。
ID置換部15bは、ID管理テーブル14bを用いて、会員が所持する携帯電話機80のIDmを会員IDに置換する処理部である。具体的には、利用可能価値銘柄特定部15cからの要請に基づき、CRユニット40で取得されたIDmがID管理テーブル14bに登録されているか否かを判定し、その結果、ID管理テーブル14bに登録されていると判定した場合には、当該IDmに対応する会員IDの貯玉残高を会員管理T/C20に問合せ、該問い合わせた貯玉残高を利用可能価値銘柄特定部15cに受け渡す。また、ID管理テーブル14bに登録されていないと判定した場合には、利用可能価値銘柄特定部15cにその旨を応答する。
利用可能価値銘柄特定部15cは、パチンコ玉の貸出対価として利用可能な価値銘柄を特定する処理部である。具体的には、CRユニット40で携帯電話機80のICチップ81から読み取らせた電子マネー残額及びIDmを受け付け、CRユニット40で貸出対価として利用可能な電子マネー及び貯玉について、電子マネー残額が貸出単位金額(例えば、500円)以上残っているか否か、また、遊技店の携帯会員に加入しているか否か(携帯電話機80のIDmがID管理テーブル14bに登録されているか否か)、さらには貯玉残高が引落し玉数(例えば、125個)以上存在するか否かを判定することによっていずれの価値銘柄が利用可能であるのかを特定する。
利用可能価値銘柄通知部15dは、利用可能価値銘柄特定部15cによって利用可能と特定された価値銘柄をCRユニット40に通知する処理部である。具体的には、利用可能価値銘柄特定部15cによる特定結果として、電子マネーが利用可能であるのか、貯玉が利用可能であるのか、これら両方が利用可能であるのか、或いは両方の価値銘柄いずれもが利用不能であるのかをCRユニット40に通知する。
次に、本実施例1に係る玉貸しサービス提供処理に関するCRユニット40およびプリペイドカードT/C10間の制御シーケンスについて説明する。図5は、実施例1に係る玉貸しサービス提供処理に関するCRユニット40およびプリペイドカードT/C10間の制御シーケンスを示す図である。
同図に示すように、CRユニット40では、内蔵のリーダライタ41に対する携帯電話機80の近接操作(かざし操作)を受け付けると(ステップS501)、リーダライタ41を通じて携帯電話機80のICチップ81からIDm及び電子マネー残額を取得し(ステップS502)、取得したIDm及び電子マネー、そして当該CRユニット40の台番号を含む利用可能価値銘柄の問合せをプリペイドカードT/C10に行う(ステップS503)。
一方、この問合せを受け付けたプリペイドカードT/C10では、後述する利用可能価値銘柄特定処理が利用可能価値銘柄特定部15cにより行われ(ステップS504)、利用可能価値銘柄通知部15dは、利用可能と特定された価値銘柄をCRユニット40に応答する(ステップS505)。
そして、この応答を受け付けたCRユニット40では、利用可能価値銘柄通知部15dにより通知された価値銘柄を用いた玉貸しサービスを所定の表示部に表示させる(ステップS506)。例えば、図6に示すように、CRユニット40の躯体正面に設けられた再P(再プレイ)ボタン及びDマネー(電子マネー)ボタンのうち、利用可能な価値銘柄に対応する操作ボタン内蔵のLEDを点灯させることによって利用可能な玉貸しサービスを遊技客に報知する。図6の例では、再プレイサービス及び電子マネーを用いた玉貸しサービスの両方が利用可能として再Pボタン及びDマネーボタンの両方のLEDを点灯させている。
続いて、CRユニット40は、利用する玉貸しサービスの選択操作を受け付ける(ステップS507)。図6に示す例で言えば、再Pボタン及びDマネーボタンの両方のLEDを点灯させているので、遊技客は再プレイサービス及び電子マネーを用いた玉貸しサービスの両方を利用可能である旨を把握して、再Pボタン及びDマネーボタンのうち利用を希望する玉貸しサービスの操作ボタンを押下することができる。
その後、CRユニット40は、選択操作を受け付けた玉貸しサービスに必要な操作を受け付ける(ステップS508)。図6に示す例で言えば、再プレイサービスが選択された場合には、貯玉口座の利用に際して利用者の本人確認を行うべく、図示したテンキーを通じて暗証番号(4桁)の入力操作を受け付けた後に暗証番号の照合処理を要求する決定ボタンの押下操作を受け付け、その結果、照合OKである場合(予め登録された暗証番号と一致した場合)に、貯玉の借り受けを意思表示すべく、貸出ボタンの押下操作をさらに受け付ける。一方、電子マネーを用いた玉貸しサービスが選択された場合には、貸玉を借り受ける意思表示を行うべく、貸出ボタンの押下操作を受け付ける。
最後に、CRユニット40は、選択操作を受け付けた玉貸しサービスの提供処理を行い(ステップS509)、処理を終了する。具体的には、再プレイサービスを提供する場合には、先のかざし操作時に取得しておいたIDmを含む貯玉減算依頼をプリペイドカードT/C10に送信すると、このプリペイドカードT/C10でIDmが会員IDに置換された後に、会員IDを含む貯玉減算依頼が会員管理T/C20に転送され、会員管理T/C20ではその会員IDに該当する貯玉口座の残高から引落し玉数が減算され、会員管理T/C20から減算完了通知が返信されると、引落し玉数(例えば、125個)のパチンコ玉の投出をパチンコ機50に指示する。また、電子マネーを用いた玉貸しサービスを提供する場合には、電子マネー残額から貸出単位金額(例えば、500円)を減算する決済処理を行い、減算金額相当のパチンコ玉(125個)の投出をパチンコ機50に指示する。
次に、上記ステップS504に示した利用可能価値銘柄特定処理について詳細に説明する。図7は、図5のステップS504に示した利用可能価値銘柄特定処理を説明するための説明図である。
同図に示すように、CRユニット40から利用可能価値銘柄の問合せを受け付けた利用可能価値銘柄特定部15cは、この問合せに含まれる電子マネー残額が貸出単位金額(例えば、500円)以上であるか否かを判定し(ステップS701)、その結果、貸出単位金額以上である場合(ステップS701肯定)には、電子マネー(電子マネーを用いた玉貸しサービス)が利用可能であると特定する(ステップS702)。
続いて、利用価値銘柄特定部15cは、先の問合せに含まれるIDmがID管理テーブル14bに登録されているか否か、すなわちIDmを保有する遊技客が貯玉口座を保有しているか否かをID置換部15bに判定させ(ステップS703)、ID置換部15bからID管理テーブル14bに登録されているとの判定結果が得られた場合(ステップS703肯定)には、当該IDmに対応する会員IDの貯玉残高を会員管理T/C20に問い合わさせる(ステップS704)。
その後、ID置換部15bから貯玉残高の問合せ結果を受け付けると、利用価値銘柄特定部15cは、当該貯玉残高が引落し玉数(例えば、125個)以上あるか否かを判定し(ステップS705)、その結果、引落し玉数以上ある場合(ステップS705肯定)には、貯玉(再プレイサービス)が利用可能であると特定し(ステップS706)、処理を終了する。
一方、ID置換部15bからID管理テーブル14bに登録されていないとの判定結果が得られた場合、或いは貯玉残高が引落し玉数(例えば、125個)に満たない場合(ステップS703否定又はステップS705否定)には、そのまま処理を終了する。
上述してきたように、本実施例1では、パチンコ玉の貸出対価として利用可能な価値銘柄(例えば、電子マネーや貯玉など)を特定し、利用可能と特定した価値銘柄をCRユニット40に通知するようプリペイドカードT/C10を構成し、通知された価値銘柄を所定の表示部に表示させ、利用可能と特定された価値銘柄の中からパチンコ玉の貸出対価として利用する価値銘柄の選択操作を受け付け、選択操作を受け付けた価値銘柄を利用するのに必要な操作を受け付けるようにCRユニット40を構成したので、遊技客に利用可能な価値銘柄だけを選択させ、その価値銘柄を用いた玉貸しサービスを利用するための必要操作を行う段階に速やかに移行させることができる結果、遊技客の利便性を向上させることが可能になる。
ところで、上記した実施例1では、CRユニット40で携帯電話機80のかざし操作が行われる度に、利用する玉貸しサービスの選択操作を受け付け、さらにその玉貸しサービスを利用するのに必要な操作を受け付けることとしたが、携帯電話機80のかざし操作の都度、これら利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作を行わせるのは不便である。
そこで、本実施例2では、プリペイドカードT/C10が、CRユニット40ごとに、当該CRユニット40で前回に使用された携帯電話機80のIDm及び前回に選択操作が受け付けられた価値銘柄を対応付けて記憶しておき、CRユニット40からIDmが転送された場合に、該転送されたIDmが当該CRユニット40に対応付けられた前回使用のIDmと一致するか否かを判定し、前回使用のIDmと一致すると判定した場合に、当該CRユニット40に対応付けられた価値銘柄をパチンコ玉の貸出対価として利用する旨を決定して価値銘柄の選択操作の受付を省略し、さらにその価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作の受付を省略するようにCRユニット40に指示することで、2度目以降のサービス利用において価値銘柄の選択操作、ひいてはその価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作を省略することができるようにしている。
すなわち、本実施例2では、1つのCRユニット40で複数回にわたって同一の携帯電話機80のかざし操作が行われる状況に着眼し、かかる状況においては複数の玉貸しサービスが利用可能であっても同じ玉貸しサービスが統一して利用される蓋然性が高いことから、初め(1回目)に利用された玉貸しサービスがそのまま引き継いで利用されるものと見做して、2度目以降のサービス利用において価値銘柄の選択操作、ひいてはその価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作を省略する。
さらに、本実施例2では、前回のかざし操作から今回のかざし操作が行われた期間が所定期間(例えば、10分間)を経過していない場合、或いはCRユニット40のボタン操作が所定期間(例えば、10分間)に渡って途絶しない場合に限って上記した操作の省略を行わせることで、継続遊技されない場合に遊技客が心変わりして前回の玉貸しサービスを引き続いて利用しないケースに意図に反する玉貸しサービスを勝手に選択してしまう事態を未然に防ぎ、加えて、現金、プリペイドカードや会員カードなどがCRユニット40で受け付けられていない場合に限って上記した操作の省略を行わせることで、明らかに他の玉貸しサービスを利用しようとしているのに意図に反する玉貸しサービスを勝手に選択してしまう事態を未然に防ぐことができるようにしている。
例えば、前回に選択操作が受け付けられた玉貸しサービスが再プレイサービスであった場合には、図8に示すように、1回目のかざし操作時には、価値銘柄の選択操作として再Pボタンの押下操作、その価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作として暗証番号の入力操作及び貸出ボタンの押下操作を行わねばならないのに対し、2回目以降のかざし操作時には、前回に利用された操作をそのまま引き継ぐことにより、携帯電話機80をCRユニット40のリーダライタ41にかざすだけで再プレイサービスを利用させることができ、遊技客が行うべき操作を飛躍的に削減することができる。
続いて、本実施例2に係るプリペイドカードT/C100の構成について説明する。図9は、実施例2に係るプリペイドカードT/C100の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは、上記した実施例1に係るプリペイドカードT/C10内の機能部と構成及び機能が同一である場合には、実施例1と同一の符号を付し、その説明を省略する。
同図に示すように、このプリペイドカードT/C100は、CRユニット40の台番号ごとに当該CRユニット40で前回に使用された携帯電話機80のIDm及び前回に選択操作が受け付けられた利用サービスを対応付けて管理する台別操作履歴管理テーブル110を記憶部14内に記憶する点、さらに、台別操作履歴管理テーブル110内の前回の操作履歴を更新する操作履歴更新部120と、CRユニット40における携帯電話機80のかざし操作の変遷、操作状況及び機器状態が操作省略条件を満たすか否かを判定する操作省略条件判定部130と、利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略するようにCRユニット40に依頼する操作省略依頼部140と制御部15に内在する点が実施例1と相違する。
この台別操作履歴管理テーブル110は、図10に示すように、CRユニット40の台番号ごとに前回利用された携帯電話機80のIDm、前回に玉貸しサービスが利用された時刻(前回利用時刻)、前回に利用された玉貸しサービスを記憶したテーブルである。ここで、前回利用サービスの種別は、「1」である場合には再プレイサービスを表し、「2」である場合には電子マネーを用いた玉貸しサービスを表すこととする。なお、後述する操作省略条件判定を行うには、少なくとも前回(1回前)の操作履歴を管理しておけばよいが、所定の世代前の操作履歴まで管理するようにしてもかまわない。
図10の例によれば、台番号「101」において前回にIDm「1234ABC」が利用され、その利用時刻が「12:28」であり、利用サービスが「再プレイサービス」であったことを示しており、台番号「102」において前回にIDm「3456LMN」が利用され、その利用時刻が「12:31」であり、利用サービスが「電子マネーを用いた玉貸しサービス」であったことを示しており、また、台番号「103」において前回にIDm「5678XYZ」が利用され、その利用時刻が「10:09」であり、利用サービスが「電子マネーを用いた玉貸しサービス」であったことを示している。
操作履歴更新部120は、台別操作履歴管理テーブル110内の前回の操作履歴を更新する処理部である。具体的には、CRユニット40で選択操作が受け付けられた場合には、その時にかざされた携帯電話機80のIDm、利用された玉貸しサービス、携帯電話機80のかざし操作を受け付けた時刻をCRユニット40から取得し、該取得したIDm、利用された玉貸しサービス及びかざし操作受付時刻を前回利用IDm、前回利用サービス及び前回利用時刻として台別操作履歴管理テーブル110内に更新したり、また、操作省略依頼部140によって利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付が省略された場合には、台別操作履歴管理テーブル110内の前回利用時刻を操作省略が依頼された時刻に更新する。
操作省略条件判定部130は、CRユニット40における携帯電話機80のかざし操作の変遷、操作状況及び機器状態が操作省略条件を満たすか否かを判定する処理部である。具体的には、1回目のかざし操作である場合には、利用可能価値銘柄特定処理を行わせ、2回目以降のかざし操作である場合には、利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略する切替えができるように、利用可能価値銘柄特定部15cによる利用可能価値銘柄特定処理の前段階に操作省略条件を満たすか否かを判定するようにしている。
これを具体的に説明すると、CRユニット40から利用可能価値銘柄の問合せを受け付けた場合に、この問合せに含まれる台番号及びIDmの組合せが台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致するか否かによって1つのCRユニット40で同一の携帯電話機80がかざされたか否かを判定し、その結果、台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致する場合に、前回利用時刻から所定期間(例えば、10分間)内であるか否かを判定することによって前回のかざし操作から所定期間内であるか否かを判定し、その結果、前回利用時刻から所定期間内である場合に、CRユニット40に現金の投入が行われていないか否か、さらにカードが挿入されていないか否かを問合せ、その結果、CRユニット40に現金の投入が行われておらず、かつカードが挿入されていない場合に、CRユニット40でボタン操作が所定期間(例えば、10分間)について途絶していないか否かをさらに問い合わせる。
操作省略依頼部140は、利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略するようにCRユニット40に依頼する処理部である。具体的には、台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致し、前回利用時刻から所定期間内であり、CRユニット40に現金の投入が行われておらず、さらにカードが挿入されておらず、なおかつCRユニット40でボタン操作が所定期間について途絶していないと操作省略条件判定部130によって判定された場合に、台別操作履歴管理テーブル110内に記憶された前回利用サービスを今回の提供サービスと決定して利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略するようにCRユニット40に依頼する。
次に、本実施例2に係る操作省略条件判定処理について詳細に説明する。図11は、実施例2に係る操作省略条件判定処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、CRユニット40から利用可能価値銘柄の問合せを受け付けた場合に開始される。
同図に示すように、操作省略条件判定部130は、この利用可能価値銘柄の問合せに含まれる台番号及びIDmの組合せが台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致するか否かによって1つのCRユニット40で同一の携帯電話機80がかざされたか否かを判定し(ステップS1101)、その結果、台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致する場合(ステップS1101肯定)に、前回利用時刻から所定期間(例えば、10分間)内であるか否かを判定することによって前回のかざし操作から所定期間内であるか否かをさらに判定する(ステップS1102)。
このとき、前回利用時刻から所定期間内である場合(ステップS1102肯定)に、操作省略条件判定部130は、CRユニット40に現金の投入が行われていないか否か、さらにはカードが挿入されていないか否かを問合せ(ステップS1103及びステップS1104)、その結果、CRユニット40に現金の投入が行われておらず、かつカードが挿入されていない場合(ステップS1103肯定かつステップS1104肯定)に、CRユニット40でボタン操作が所定期間(例えば、10分間)について途絶していないか否かをさらに問い合わせる(ステップS1105)。
ここで、操作省略条件判定部130によってCRユニット40でボタン操作が所定期間について途絶していないと判定された場合(ステップS1105肯定)に、操作省略依頼部140は、台別操作履歴管理テーブル110内に記憶された前回利用サービスを今回の提供サービスと決定し(ステップS1106)、利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略するようにCRユニット40に依頼して処理を終了する。なお、この時、操作履歴更新部120によって台別操作履歴管理テーブル110内の前回利用時刻が更新されることになる。
一方、台別操作履歴管理テーブル110内の該当台番号及び前回利用IDmの組合せと一致しないか、前回利用時刻から所定期間よりも経過しているか、CRユニット40に現金の投入が行われているか、さらにカードが挿入されているか、或いはCRユニット40でボタン操作が所定期間について途絶していると操作省略条件判定部130によって判定された場合(ステップS1101否定、ステップS1102否定、ステップS1103否定、ステップS1104否定またはステップS1105否定)には、そのまま処理を終了して、上記した実施例1で説明した「利用可能価値銘柄特定処理」を行う。
上述してきたように、本実施例2では、CRユニット40ごとに当該CRユニット40で前回に使用された携帯電話機80のIDm及び前回に選択操作が受け付けられた価値銘柄を対応付けて記憶しておき、CRユニット40からIDmが転送された場合に、該転送されたIDmが当該CRユニット40に対応付けられた前回使用のIDmと一致するか否かを判定し、前回使用のIDmと一致すると判定した場合に、当該CRユニット40に対応付けられた価値銘柄をパチンコ玉の貸出対価として利用する旨を決定して価値銘柄の選択操作の受付を省略し、さらにその価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作の受付を省略させるように構成することで、2度目以降のサービス利用において価値銘柄の選択操作、ひいてはその価値銘柄を用いた玉貸しサービスの必要操作を省略することができ、遊技客の利便性をより効果的に向上させることが可能になる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
(1)必要操作の簡略化
例えば、上記した実施例1では、再プレイサービスを提供する場合に利用サービスを選択させてから暗証番号の入力操作を受け付けることとしたが、遊技客が所持する携帯電話機80のICチップ81に記憶させた暗証番号を用いて再プレイサービスを提供するようにしてもよい。
例を挙げれば、携帯電話機80に暗証番号の入力省略アプリをインストールさせ、そして暗証番号を予め入力させてその暗証番号を入力省略アプリに保持させておき、携帯電話機80のかざし操作時に入力省略アプリから当該暗証番号を取得する。これによって、2回目以降のかざし操作でなくとも再プレイサービス時における暗証番号の入力操作を省略させることができる。なお、ネットワーク上で入力省略アプリを提供するウェブサイトは、遊技店が主催するものであってもよいし、遊技媒体貸出システム1をリースするリース業者が主催するものであってもよい。
また、かかる入力省略アプリで暗証番号を入力させた際に暗証番号とともにその日時もしくは日時から起算した有効期限を保持させておき、携帯電話機80のかざし操作時に日時または有効期限を取得し、当該日時から所定期間(例えば、入力されてから6時間や入力された当日などの期間)もしくは有効期限内に限って暗証番号の使用を有効とするようにしてもよい。これによって、携帯電話機80等のモバイル機器の紛失や盗難があった場合でも遊技店で無制限に使用される事態を防止することができ、安全性の高い遊技店サービスを提供することが可能になる。
(2)操作省略を実行する状況の拡張
また、上記した実施例2では、1つのCRユニット40で同一の携帯電話機80が使用された際に利用サービスの選択操作ならびに利用サービスの必要操作の受付を省略することとしたが、必ずしも1つのCRユニット40である必要はなく、遊技客が遊技を行う遊技台を移動した場合にもかかる省略を行うことができる。
例えば、図12に示すように、携帯電話機80のIDmごとにかざし操作を行ったCRユニット40の台番号、その所有者が選択操作を行った玉貸しサービスなどの操作履歴を対応付けてプリペイドカードT/C10に記憶させておき、携帯電話機80のかざし操作時にIDmを取得した時刻が前回利用時刻から所定期間(例えば、10分間)内であれば、台番号の一致/不一致を問わずに前回の玉貸しサービスの選択操作、ひいてはその玉貸しサービスの必要操作が行われるものと見做して当該玉貸しサービスの選択、ひいてはその必要操作を自動的に行う。これによって、遊技客が台移動を行った場合でも操作を省略することができ、遊技客の利便性をより高めることが可能になる。
(3)省略対象とする操作の形態
また、上記した実施例2では、利用サービスの選択操作および利用サービスの必要操作の両方の受付を省略することとしたが、いずれか一方のみの操作受付を省略するようにしてもよい。例えば、利用サービスの選択操作の受付を省略せず、利用サービスの必要操作の受付だけを省略した場合には、遊技客の意図に反した価値銘柄を用いた玉貸しサービスを自動選択してしまう事態を確実に防止しつつ、利用サービスの選択操作よりも煩雑な必要操作を省略することができ、より実効的な操作省略を行うことが可能になる。一方、利用サービスの選択操作の受付だけを省略し、利用サービスの必要操作の受付については省略しなかった場合には、再プレイサービスの暗証番号等の安全性に係る重大な操作については行わせることができ、利用サービスの選択操作を省略しつつも玉貸しサービスの安全性を担保することが可能になる。
(4)玉貸しサービスの種類
さらに、上記した実施例1及び2では、携帯電話機80を用いた玉貸しサービスのうち電子マネーを用いた玉貸しサービス及び再プレイサービスについて利用可能サービスの特定を行うこととしたが、その他にデビットチャージを用いた玉貸しサービスを含めて利用可能サービスの特定を行うこともできる。
具体的には、現金で関連付けられた残金額と、デビット決済で関連付けられた残金額とを区別して管理するプリペイド残額管理テーブルを記憶部に記憶させておき、CRユニット40で読み取られたIDmがプリペイド残額管理テーブル内に存在し、かつデビット決済で関連付けられた残金額が貸出単位金額以上存在する場合にデビットチャージを用いた玉貸しサービスが利用可能であると判定させる。
(5)その他
例えば、上記した実施例1及び2では、利用可能価値銘柄特定部15c、利用可能価値銘柄通知部15d、操作履歴更新部120、操作省略条件判定部130及び操作省略依頼部140の機能をプリペイドカードT/C10及び100に持たせることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、必ずしもプリペイドカードT/C10又は100に所在する必要はなく、適宜、会員管理T/C20や図示しないホールコンであってもよいし、CRユニット40に果たさせるようにしてもよい。
また、上記した実施例1及び2では、携帯端末として、携帯電話を例に挙げて説明したが、非接触ICタグ内蔵のカード、すなわち電子マネーの利用もでき、会員であることがわかるもの(IDm等の端末固有の識別子が取得できるもの)であればよい。また、実施例2では、非接触ICタグ内蔵のカード(電子マネー対応の有無には関係ない)であってもよい。
また、上記した実施例1及び2では、本発明をパチンコ遊技に適用する例を説明したが、パチスロ遊技を対象としてさらに含めた場合又はパチスロ遊技のみを対象とした場合にも本発明を同様に適用することができる。なお、ここでは、パチンコ店及びパチスロ店に本発明を適用する例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ゲームセンタ等の遊技施設にも同様に適用することができる。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。