JP5619828B2 - ウォータジェット切断装置のキャッチャー構造 - Google Patents
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Description
ウォータジェット加工は、特に加工時の発熱が極めて少ないこと、加工しろが極めて小さいこと、加工工具の摩耗を無視し得ること、加工屑の発生が極めて少ないこと等の特徴を有しており、エレクトロニクス、機械加工、医療など幅広い分野で切削、掘削、剥離その他の用途において多用されている。
特許文献1には、減衰材として複数の球状部材を配列させている。この球状部材の回転体へ余剰ジェットを衝突させて回転エネルギーなどに変換させることによって水流の方向を変えさせて残余エネルギーを軽減させている。
特許文献1は、球状部材を大量に敷き詰める必要がある。また、余剰ジェットとの衝突に耐えれるような損傷しにくい材質にする必要がある。それによって単価の高い球状部材が大量に必要となり、非経済的である。また、球状部材が損傷した際の配置変更や交換などメンテナンスが必要不可欠であり、長時間の作業において、非常に手間のかかるものとなる。また、球状部材同士が隣接しているため、切り屑が球状部材の隙間に詰まり、頻繁に清掃作業が必要となる。
前記被加工物を支持している支持部材の裏面側に設けられ、高圧水の余剰ジェットの圧力を受ける受け部材が備えられ、
該受け部材が複数枚を積み重ねて配設された金網やパンチングメタル、ハニカム構造、エキスパンドメタル、グレーチングからなり、
前記受け部材が夫々独立して水平方向へ移動自在に遊嵌されており、
前記受け部材が高圧水の余剰ジェットを受け部材の水平方向への移動エネルギーに変換することを特徴とする。
複数層の金網に余剰ジェットが衝突した後、減衰されるため、被加工物を切断した後の余剰ジェットと空気との間で発生する騒音を低減することが可能である。
前記キャッチャー部5は、支持部材4の裏面側に受容器6に格子状に接合された金属板7と、前記格子状の一マスごとに隙間Aを有して遊嵌されている受け部材8と、前記格子状の一マスごとの下方部に前記受け部材8を支持する支え板9とを備えて構成されている。
前記空間が1個を有する金属製板状物の場合、空間の外周の金属製板状物に余剰ジェット1bが衝突し、金属製板状物が水平移動することが可能である。
また、前記空間は1個に限らず、2個の場合は、空間の外周と空間と空間の間の金属製板状物に余剰ジェット1bが衝突し、金属製板状物が水平移動することが可能である。同様に3個以上の場合も空間以外の金属製板状物に余剰ジェット1bが衝突し、金属製板状物が水平移動することが可能である。
金属製板状物の空間の個数が多くなると、余剰ジェット1bの衝突部も比例して増加し、水平移動もしやすくなる。
金属板7と支え板9は、余剰ジェット1bの当り面をテーパー形状で形成されている。
また、実施例1では標準サイズのウォータジェット切断装置で説明したが、前記ウォータジェット切断装置がコンパクトな場合などは、必ずしも金属板7を格子状に接合する必要はなく、支え板9と、複数枚を積み重ねて配設されて重合されている金網8aだけで構成されていても構わない。余剰ジェット1bの噴射力によって、金網8aが隙間Aを有した格子状内で自在に水平移動できさえすれば、余剰ジェット1bは減衰できるため、金属板7を接合しなくても構わない。
被加工物3と支持部材4の下にはキャッチャー部5が構成されており、余剰ジェット1bはキャッチャー部5に衝突することになる。キャッチャー部5内に隙間Aを有して遊嵌されている金網8aに衝突した余剰ジェット1bは衝突した部位において入射角と反射角の原則に従って流れ方向が変更されると同時に金網8aも隙間Aを有した格子状内で、図4に示すように、X方向、Y方向へと自在に水平移動する。
ところが、金網8aは複数枚を積み重ねて配設されて重合しているため、金網8aで方向変換された余剰ジェット1bはすぐに下方の金網8aに衝突し更に方向変換される。この繰り返しにより、積み重なって重合された金網8aを抜けた余剰ジェット1bはもはやジェット水流としての速度は無くなり、単なる水滴あるいは低速の水流となり、受容器6の底部に流れ落ちることになる。
そこで、衝突面をテーパー形状にすることによって、このテーパー形状面に余剰ジェット1bが衝突するように構成し、所望の効果を得ることが可能となる。
ウォータジェット1aの速度すなわち噴射ノズル1から噴射される超高圧水の圧力とノズル径との関連において金網8aの材質および重ね枚数が決定される。
一例として、実験によれば、一般に切断に適用される圧力:150〜400MPa、ノズル径0.1〜0.3mmの切断条件において金網8aを1層〜15層まで積み重ねた時、前記金網8aは自在に水平移動し所望の効果を得ることができた。
前記データは一例に過ぎず、使用者の切断条件によって、金網8aの材質やメッシュ間隔や積み重ねる層数などが適宜に選定されなければならない。
また、更なる効果として、一例として、実験によれば、圧力:280MPa、ノズル径0.15mmの場合、金網8aでキャッチャーすることによって、金網8aが無い時と有る時との騒音データを比較すると、金網8aが無い時は、104dbであったが、金網8aが有る時は82dbとなり、22dbも騒音が減少するという効果を得ることができた。
図5乃至図8は、実施例1の金属製板状物の代替案を記している。
図5は、重合する金網8aではあるが、偶数個または奇数個ごとに網目の角度を変えた金網8bの積み重ねたものである。網目の角度を振ることによって、高圧水が網目に当りやすくなることにより、同時に水平移動も頻繁にしやすくなり、余剰ジェットを減衰することが可能となる。
図6は、実施例1の金網8aをパンチングメタル8cの部材に変えたものである。図7は、実施例1の金網8aをハニカム構造8dの部材に変えたものである。図8は、実施例1の金網8aをエキスパンドメタル8eの部材に変えたものである。図9は、実施例1の金網8aをグレーチング8fの部材に変えたものである。
図10は、実施例1の金網8aと金網8aとの間に、滑りやすい樹脂を組込む構造である。この手法は、実施例1の金網8a部材に限らず、図5から図9の部材でも実施可能である。ポリエチレン、テトロン、フッ素樹脂、ポリアセタール、ナイロン等の滑りやすい樹脂80を金属製板状物と金属製板状物との間に組込むことによって、水平移動しやすくし、余剰ジェットを減衰することが可能となる。
実施例3では実施例1または実施例2で説明した、金網8aやパンチングメタル8c、ハニカム構造8d、エキスパンドメタル8e、グレーチング8fなどの板状物に限らない実施例を説明する。
図11(a)は、金属の円柱もしくは円筒の部材800を交互に重ねたものである。図11(b)は余剰ジェット1bが金属の円柱もしくは円筒の部材800に衝突した際の金属の円柱もしくは円筒の部材800の動きと、余剰ジェット1bの動きを示した図である。前記円柱もしくは円筒の部材800が水平移動することによって、余剰ジェットを減衰することが可能である。
1a ウォータジェット
1b 余剰ジェット
20 ウォータジェット切断装置
3 被加工物
4 支持部材
5 キャッチャー部
6 受容器
7 金属板
8 受け部材
8a 金網
8b 金網
8c パンチングメタル
8d ハニカム構造
8e エキスパンドメタル
8f グレーチング
80 滑りやすい樹脂
800 金属の円柱もしくは円筒の部材
801 金属板をL字形鋼に山折にしたもの
9 支え板
A 隙間
Claims (3)
- ノズルから高圧水を噴出することで被加工物を切断するウォータジェット切断装置に備えられ、噴出された高圧水を受けるウォータジェット切断装置のキャッチャー構造において、
前記被加工物を支持している支持部材の裏面側に設けられ、高圧水の余剰ジェットの圧力を受ける受け部材が備えられ、
該受け部材が複数枚を積み重ねて配設された金網やパンチングメタル、ハニカム構造、エキスパンドメタル、グレーチングからなり、
前記受け部材が夫々独立して水平方向へ移動自在に遊嵌されており、
前記受け部材が高圧水の余剰ジェットを受け部材の水平方向への移動エネルギーに変換することを特徴とするウォータジェット切断装置のキャッチャー構造。
- 前記受け部材と受け部材との間に樹脂を組み込んでいることを特徴とする請求項1に記載のウォータジェット切断装置のキャッチャー構造。
- 前記複数枚の金網が、重なり合う受け部材同士の網目の方向を異なる方向に配置されることを特徴とする請求項1に記載のウォータジェット切断装置のキャッチャー構造。
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Applications Claiming Priority (1)
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