JP5616979B2 - パーキング用ディスクブレーキ装置 - Google Patents

パーキング用ディスクブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5616979B2
JP5616979B2 JP2012549875A JP2012549875A JP5616979B2 JP 5616979 B2 JP5616979 B2 JP 5616979B2 JP 2012549875 A JP2012549875 A JP 2012549875A JP 2012549875 A JP2012549875 A JP 2012549875A JP 5616979 B2 JP5616979 B2 JP 5616979B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adjustment
rotor
rotating member
adjusting
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012549875A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012086765A1 (ja
Inventor
吉川 和宏
吉川  和宏
山寺 伸一
伸一 山寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP2012549875A priority Critical patent/JP5616979B2/ja
Publication of JPWO2012086765A1 publication Critical patent/JPWO2012086765A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5616979B2 publication Critical patent/JP5616979B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • F16D65/16Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake
    • F16D65/18Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position arranged in or on the brake adapted for drawing members together, e.g. for disc brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/38Slack adjusters
    • F16D65/40Slack adjusters mechanical
    • F16D65/52Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play
    • F16D65/56Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut
    • F16D65/567Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play with screw-thread and nut for mounting on a disc brake
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2121/00Type of actuator operation force
    • F16D2121/14Mechanical
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2125/00Components of actuators
    • F16D2125/18Mechanical mechanisms
    • F16D2125/20Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa
    • F16D2125/22Mechanical mechanisms converting rotation to linear movement or vice versa acting transversely to the axis of rotation
    • F16D2125/26Cranks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、例えば、自動車、鉄道車両、自動二輪車等の各種車両の車輪を停止状態に保つ為のパーキング用ディスクブレーキ装置に関する。
駐車時や停止時の自動車の車輪を停止状態に保つ為のパーキング用ディスクブレーキ装置として従来から、各種の構造のものが知られている(特許文献1参照)。
この様な従来から知られているパーキング用ディスクブレーキ装置のうち、一般的なものは、フローティングキャリパ型のものであり、車体の一部に固定されたサポートと、車輪と共に回転するロータを軸方向両側から挟む位置に配置された状態で、前記サポートに対し、このロータの軸方向に関する変位を可能に支持された一対のパッドと、これら両パッドを跨ぐ状態で、前記サポートに対し、前記ロータの軸方向に関する変位を可能に支持されたキャリパとを備える。更に、手動式或いは足踏み式等のブレーキ操作に基づいて機械的な押圧力を発生させるカム機構等の機械式の押圧機構と、この押圧力を受けて、前記ロータの軸方向に変位し、前記一対のパッドのうちのインナ側(車体の幅方向中央側)のパッドを前記ロータのインナ側側面に押し付けるロッド部材等の押圧体とを、前記キャリパの内側に備えている。尚、制動時に、前記一対のパッドのうちのアウタ側(車体の幅方向外側)のパッドは、前記インナ側のパッドの押し付けと同時に、前記キャリパの爪部によって、前記ロータのアウタ側側面に押し付けられる。この結果、このロータが前記一対のパッドにより軸方向両側から強く挟持され、前記車輪を停止状態に保つ為の制動力が得られる。
又、この様なパーキング用ディスクブレーキ装置として、非制動時に、前記ロータの両側面と前記両パッドの内側面との間の隙間を手動調整可能とするマニュアル方式のアジャスト機構を備えた構造も、前記特許文献1等に記載され、従来から知られている。例えば、この特許文献1に記載された構造の場合、マニュアル方式のアジャスト機構を構成する為に、インナ側のパッドをロータのインナ側側面に押し付ける為の押圧体が、一対の部材を組み合わせて成るものとされ、これら両部材が互いにねじ係合されている。そして、前記隙間の調整作業を行う際には、これら両部材を相対回転させる。これにより、前記押圧体が、前記ロータの軸方向に伸縮させられて、前記隙間を調整する。尚、前記特許文献1に記載された構造の場合には、通常の使用時に、前記両部材が不用意に相対回転して前記隙間が変化するのを防止する為に、ロックナットを用いた前記両部材の相対回転防止機構を別途設けている。
尚、前記アジャスト機構は、例えば、同一のロータに対して、前記パーキング用ディスクブレーキ装置とは別個に、走行している自動車を減速若しくは停止させる為のサービス用ディスクブレーキ装置を組み付けた構造に於いて使用される。即ち、前記アジャスト機構は、前記サービス用ディスクブレーキ装置を使用する事により、前記ロータの両側面が或る程度磨り減った場合、又は、運転者が前記パーキング用ディスクブレーキ装置による制動状態が完全には解除されていない事に気づかないまま、自動車を走行させてしまい、この結果、前記両パッドの内側面が或る程度磨り減った場合、又は、パッド交換若しくはロータ交換をした後の再組付けを行う場合に、前記隙間を正規の大きさに調整する為に使用する。又、前記アジャスト機構は、パーキング用ディスクブレーキ装置を作動させる為のパーキングケーブルに経年変化による伸びが生じる事に伴って、発生させる事のできる制動力が低下した場合に、この制動力の低下を解消する為の措置として、前記隙間を調整する為に使用する事もできる。
ところで、上述した従来構造の場合の様に、ねじ係合部を利用してアジャスト機構を構成する場合には、このねじ係合部に存在する隙間に基づいて、自動車の走行時に、このねじ係合部でがたつきが発生する。この事は、前記アジャスト機構やその周辺に設置された部材の耐久性や作動性を低下させる原因となる可能性がある為、好ましくない。又、上述した従来構造の場合には、前記隙間の調整作業を行うべく、前記ねじ係合させた一対の部材同士を相対回転させる際に、前記隙間の変化量(調整済量)を確認できる手段が存在しない。この為、この隙間を正確に調整する事が困難である。
日本国特開平9−329169号公報
本発明のパーキング用ディスクブレーキ装置は、上述の様な事情に鑑み、非制動時に於けるロータの両側面と一対のパッドの内側面との間の隙間を手動調整可能とするアジャスト機構を備えた構造で、このアジャスト機構を構成するねじ係合部のがたつきを防止でき、且つ、前記隙間を正確に調整できる構造を実現することを目的としている。
本発明の上記目的は、下記構成により達成することができる。
(1)パーキング用ディスクブレーキ装置は、サポートと、一対のパッドと、キャリパと、アジャスト機構とを備える。
前記サポートは、車両の車輪、産業機械の回転軸等の回転体と共に回転するロータに隣接する状態で、車体側に設けられた懸架装置、産業機械のハウジング等の非回転体に支持固定される。
又、前記両パッドは、前記ロータを軸方向両側から挟む状態で、前記サポートに対して軸方向の変位が可能に支持されている。尚、本明細書及び請求の範囲で、「軸方向」、「径方向」、「周方向」とは、特に断わらない限り、前記ロータの「軸方向」、「径方向」、「周方向」を言う。
又、前記キャリパは、前記両パッドのうちの一方のパッドの外側面に対向する位置に爪部を、同じく他方のパッドの外側面に対向する位置にハウジング部を、これら爪部とハウジング部とを前記ロータを跨ぐ状態で連結する連結部を、それぞれ設け、前記サポートに対して軸方向の変位が可能に支持されている。
又、前記アジャスト機構は、非制動時に於ける前記両パッドの内側面と前記ロータの両側面との間の隙間を手動調整可能とし、アジャスト部材とアジャストばねとを備える。
前記アジャスト部材は、互いにねじ係合された非回転部材及び回転部材と、この回転部材のロータ側端部にこの回転部材と同心に設けられ(固定若しくは一体形成され)、その外周面形状が円周方向に関する凹凸形状とされたアジャストギヤとを有し、前記ハウジング部の内側に軸方向に関する変位が可能に設けられて、制動時に前記他方のパッドを前記ロータに向け押圧すると共に、前記アジャストギヤ及び前記回転部材を前記非回転部材に対して回転させる事に伴って軸方向に関する伸縮を可能としたものである。
又、前記アジャストばねは、径方向に関する前記アジャスト部材の外側部分を覆う事なく前記他方のパッドに支持固定されて、前記アジャストギヤに弾性力を付与すると共に、その一部に設けられた係合突部が前記アジャストギヤの外周面に設けられた複数の凹部のうちの少なくとも一部に係合させられている。
又、前記キャリパを構成する連結部の一部で、少なくとも非制動時に前記アジャストギヤの外周面と対向する位置に、このアジャストギヤを回転させる為の工具を挿入可能なアジャスト窓孔が形成されている。
(2)上記(1)の構成のパーキング用ディスクブレーキ装置であって、前記アジャストばねは、前記アジャストギヤに作用する回転力の大きさが、予め設定した所定の閾値以下である場合には、前記係合突部と前記凹部との係合状態を維持する事により、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する事を阻止し、且つ、前記アジャストギヤに作用する回転力の大きさが、前記閾値を超えた場合には、前記凹部から前記係合突部が外れる方向に弾性変形して、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する事を許容すると共に、この回転に伴って、前記各凹部に対する前記係合突部の係合位置が、前記アジャストギヤの周方向に関して1つずつ移動させられるものである。そして、前記閾値は、制動時に前記非回転部材と前記回転部材とのねじ係合部で発生する回転力(前記アジャスト部材を軸方向に収縮させる方向に、前記アジャストギヤ及び前記回転部材を前記非回転部材に対して回転させる回転力)よりも大きい値である。
上記(1)の構成のパーキング用ディスクブレーキ装置の場合、非制動時に於ける前記ロータの両側面と前記両パッドの内側面との間の隙間を調整する際には、前記アジャスト窓孔に挿入した工具の先端部を、前記アジャストギヤの外周面に係合させた状態で、この工具により、このアジャストギヤに対して必要な回転力を付与する。これにより、前記アジャストギヤ及び前記回転部材を前記非回転部材に対して回転させる事に伴い、前記アジャスト部材を軸方向に伸縮させる(前記両パッドを前記ロータに対して軸方向に遠近動させる)事に基づいて、前記隙間を調整する。
ここで、前記アジャスト窓孔は、前記キャリパを構成する連結部の一部に設けられている。この為、上記パーキング用ディスクブレーキ装置を使用箇所に組み付けた状態で、前記工具の先端部を前記アジャスト窓孔に挿入し、且つ、この工具により前記アジャストギヤを回転させる作業を行えるだけの空間が、前記連結部の径方向外側に存在する場合には、上記パーキング用ディスクブレーキ装置を使用箇所に組み付けたままの状態で、前記隙間の調整を行える。
又、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する際に、前記アジャストばねに設けられた係合突部は、このアジャストばねが弾性変形と弾性復元とを交互に繰り返す事によって、前記アジャストギヤの外周面に設けられた各凹部同士の間部分を1つずつ乗り越える。そして、この動作に伴い、前記各凹部に対する前記係合突部の係合位置が、前記アジャストギヤの周方向に1つずつずれる。この際に、前記隙間の調整を行う作業者は、当該係合位置が1つずつずれる度に、即ち、前記アジャストギヤが前記各凹部の配置に関する1中心角ピッチ分ずつ回転する度に、「カチッ」と言うクリック感を得られる。この為、前記作業者は、このクリック感に基づいて、前記アジャストギヤをどの程度回転させたかを把握できる。一方、このアジャストギヤの前記1中心角ピッチ分の回転と、前記アジャスト部材の軸方向の伸縮量(前記隙間の変化量)との関係は、事前に設計的に知る事ができる。この為、前記作業者は、この隙間の変化量を確認しながら、この隙間の調整を正確に行える。
尚、上記(1)の構成を実施する場合、前記アジャストギヤの外周面に設ける凹部の総数(これら各凹部の配置に関する中心角ピッチの大きさ)は、必要とする最小隙間調整量に合わせて、適宜決定する事ができる。
又、上記(1)の構成の場合、前記隙間の調整を行う際には、前記アジャスト部材が軸方向に伸縮する事に伴って、前記アジャストギヤが軸方向に移動する。但し、この際に、前記他方のパッド及び前記アジャストばねも、軸方向に関して前記アジャストギヤと同じ向きに同じ量だけ移動する。この為、前記隙間の調整を行う事に伴って、前記アジャストばねに設けられた係合突部と、前記アジャストギヤの外周面に設けられた凹部との係合が、軸方向に外れる事はない。
又、上記(1)の構成の場合、前記アジャストギヤには、前記アジャストばねによって、例えば径方向外方或いは周方向に向いた弾性力が付与されており、この結果、前記回転部材と前記非回転部材とのねじ係合部に、径方向若しくは曲げ方向の予圧が付与された状態になっている。この為、このねじ係合部内の隙間の存在に拘らず、自動車や産業機械等の運転時に、このねじ係合部でがたつきが発生する事を防止できる。
又、上記(1)の構成の場合、前記アジャストばねは、径方向に関する前記アジャスト部材の外側部分を覆う事なく、前記他方のパッドに支持固定されている。この為、前記アジャスト窓孔を通じて前記工具の先端部を前記アジャストギヤの外周面に係合させる際に、前記アジャストばねが邪魔になって、この係合作業を行えなくなると言った不都合が生じる事はなく、この係合作業を効率良く行える。更には、パッド交換を行うべく、前記キャリパ及び前記アジャスト部材を前記両パッドに対して径方向外側に退避させる際に、前記アジャストばねが邪魔になって、この退避作業を行えなくなると言った不都合が生じる事もなく、この退避作業を効率良く行える。
又、上記(2)の構成のパーキング用ディスクブレーキ装置によれば、制動時に前記ねじ係合部で回転力が発生した場合でも、前記アジャストばねに設けられた係合突部と前記アジャストギヤの外周面に設けられた凹部との係合状態が維持される事により、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する事を防止できる。この為、制動時に前記アジャスト部材が軸方向に収縮して、前記隙間が不用意に拡がる事を防止できる。
図1は本発明の実施の形態の1例を示す、径方向外側から見た図である。 図2は図1の下方から見た図である。 図3は図2の右方から見た図である。 図4は図2のA−A断面図である。 図5はインナパッドとアジャスト機構を構成する各部材とを取り出して示す分解斜視図である。 図6はインナパッドとアジャスト機構を構成する各部材とを取り出して一部を切断した状態で示す斜視図である。 図7は図6のB部拡大図である。
図1〜7は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例は、本発明を自動車の車輪に組み付けるパーキング用ディスクブレーキ装置に適用した例である。本例のパーキング用ディスクブレーキ装置は、サポート1と、一対のパッドであるアウタパッド2及びインナパッド3と、キャリパ4と、アジャスト機構5と、機械式の押圧機構であるカム機構6とを備える。
このうちのサポート1は、車輪と共に回転するロータ8に隣接する状態で、車体側に設けた懸架装置の一部に支持固定されている。
又、前記アウタパッド2及びインナパッド3は、前記ロータ8を軸方向(図1の上下方向、図2の表裏方向、図3、4の左右方向)両側から挟む状態で、前記サポート1に対して軸方向の変位を可能に支持されている。この様な支持状態を実現する為に、周方向(図1、2の左右方向、図3、4の表裏方向)に関する前記サポート1の両端寄り部分に、被係合部9、9を設けている。そして、これら両被係合部9、9に、前記アウタパッド2及びインナパッド3を構成するプレッシャプレート10、10の両端部を、それぞれ軸方向の摺動を可能に係合させている。又、この状態で、径方向に関する前記両プレッシャプレート10、10の外端面同士の間に、一対のパッドスプリング11、11を掛け渡す事により、前記アウタパッド2と前記インナパッド3とを、軸方向に関して互いに離れる方向に付勢している。
又、前記キャリパ4は、前記ロータ8と前記アウタパッド2及びインナパッド3とを跨ぐ状態で、前記サポート1に対して軸方向の変位を可能に支持されている。この様なキャリパ4は、前記アウタパッド2の外側面(反ロータ側側面)に対向する位置に配置された爪部12と、前記インナパッド3の外側面(反ロータ側側面)に対向する位置に配置されたハウジング部13と、これら爪部12とハウジング部13とを前記ロータ8を跨ぐ状態で連結する連結部14とを備える。又、この様なキャリパ4を前記サポート1に対して軸方向の変位を可能に支持する為に、周方向に関する前記サポート1の両端寄り部分に一対の案内ピン15、15を、同じく前記キャリパ4の両端部に一対の案内孔16、16を、それぞれ軸方向に設けている。そして、これら両案内孔16、16の内側に前記両案内ピン15、15が、軸方向の摺動を可能に挿入されている。
又、前記アジャスト機構5は、非制動時に於ける前記アウタパッド2及びインナパッド3の内側面と前記ロータ8の両側面との間の隙間を手動調整可能とするもので、アジャスト部材7と、アジャストばね40とを備える。
このうちのアジャスト部材7は、前記ハウジング部13のロータ側半部に軸方向に形成された保持孔17内に、軸方向の変位が可能に設けられている。この様なアジャスト部材7は、非回転部材であるアジャストスピンドル18と、回転部材であるアジャストナット19と、アジャストギヤ20とを有する。
このうちのアジャストスピンドル18は、外周面のロータ側半部に雄ねじ部21を、同じく反ロータ寄り部分にフランジ部22を、同じく反ロータ側端部の直径方向反対側となる2箇所位置に一対のガイド突片23、23を、反ロータ側端面の中心部に凹溝24を、それぞれ設けている。尚、前記フランジ部22は、外周縁部分をロータ側に突出する円筒状に形成したものである。この様なフランジ部22は、図4に示す様に、互いに別体である内径側部分と外径側部分とを互いに組み合わせて成るものとしても良いし、図5〜6に示す様に、全体を一体に形成したものとしても良い。何れにしても、本例の場合には、前記アジャストスピンドル18が、前記保持孔17の内側に、回転を阻止した状態で、軸方向の変位のみ可能に嵌装されている。この為に、前記フランジ部22の外周面が、前記保持孔17の奥端寄り部内周面により、軸方向の摺動を可能に案内されている。これと共に、前記両ガイド突片23、23が、前記保持孔17の奥端部内周面に形成した、図示しない一対の軸方向ガイド溝に係合させられている。又、この状態で、前記保持孔17の中間部内周面に止め輪25を介して係止した環状ブラケット26と、前記フランジ部22との間に、リターンスプリング27が設置されて、前記アジャストスピンドル18を反ロータ側に付勢している。
又、前記アジャストナット19は、外周面のロータ側端部に鍔部28を、内周面に雌ねじ部29を、それぞれ設けたもので、この雌ねじ部29が、前記アジャストスピンドル18の雄ねじ部21に螺合させられている。又、前記アジャストギヤ20は、全体を円板状に造られたもので、外周面に複数の凹部30、30が円周方向に関して等間隔に形成される事により、この外周面の形状が円周方向に亙る凹凸形状とされている。この様なアジャストギヤ20は、反ロータ側側面に設けた複数(図示の例では3つ)の突条31、31が、前記アジャストナット19のロータ側側面のうちで、これら各突条31、31と整合する部分に設けた凹溝32、32に係合させられた状態で、前記アジャストナット19のロータ側側面に、このアジャストナット19と同心に溶接固定されている。そして、この状態で、前記アジャストギヤ20のロータ側側面が、前記インナパッド3の反ロータ側側面に当接させられている。
尚、本発明を実施する場合、前記アジャストギヤ20と前記アジャストナット19とは、上述の様な固定手段に限らず、ねじ止めやかしめ付け等の種々の固定手段により固定する事ができる。又、前記アジャストギヤ20と前記アジャストナット19とは、別体に限らず、一体のものを使用する事もできる。
又、前記アジャストばね40は、径方向に関する前記アジャスト部材7の外側部分を覆う事なく、径方向に関する前記インナパッド3の内端部に支持固定されている。この様なアジャストばね40は、ステンレスばね鋼板等の耐食性を有する弾性金属板製で、前記インナパッド3を構成するプレッシャプレート10の径方向内端面に沿う弓形形状を有する主板部41と、この主板部41の周方向両端部の反ロータ側側縁から径方向外方に向け直角に折れ曲がった一対の取付板部42、42と、これら両取付板部42、42に形成された円孔43、43と、前記主板部41の反ロータ側端縁の周方向中央部(径方向内端部)から軸方向に関して反ロータ側に突出する状態で設けられた押圧板部44と、これら主板部41及び押圧板部44の径方向外側面の中央部に、軸方向の全幅に亙り形成された係合突部45と、を備える。この係合突部45は、前記アジャストばね40を構成する板材の一部を曲げ形成する事により造られている。
この様なアジャストばね40が、径方向に関する前記インナパッド3の内端部に支持固定される場合には、前記主板部41が、このインナパッド3を構成するプレッシャプレート10の径方向内側に隙間をあけて配置されると共に、前記両取付板部42、42の円孔43、43内に、前記プレッシャプレート10の反ロータ側側面に設けた一対のかしめ用突起46、46が挿入される。そして、これら両かしめ用突起46、46の先端部で前記両円孔43、43から突出した部分が、図6に示す様に、これら両円孔43、43の周囲部分にかしめ付けられる事で、前記両取付板部42、42が前記プレッシャプレート10に結合固定される。又、この状態で、前記押圧板部44の径方向外側面に存在する前記係合突部45が、前記アジャストギヤ20の外周面に設けた各凹部30、30のうちの径方向内側の1つの凹部30に係合させられる。これと共に、前記押圧板部44の径方向外側面のうちの、前記係合突部45を挟んだ両側部分により、前記アジャストギヤ20の外周面のうちの、前記1つの凹部30を挟んだ両側部分が、径方向外方に向け(力の作用線がアジャストギヤ20の中心軸を通る方向に)弾性的に押圧された状態とされる。
この状態で、前記アジャストばね40は、前記アジャストギヤ20に作用する回転力の大きさが、予め設定した閾値以下になっている場合には、前記係合突部45と前記凹部30との係合状態を維持する事により、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19が、前記アジャストスピンドル18に対して回転する事を阻止する。これに対して、前記アジャストばね40は、前記アジャストギヤ20に作用する回転力の大きさが、前記閾値を超えた場合には、前記係合突部45と前記凹部30との係合が離脱する方向に弾性変形する事に基づいて、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19が前記アジャストスピンドル18に対して回転する事を許容する。これと共に、この回転に伴って、前記アジャストギヤ20の外周面に存在する各凹部30、30に対する前記係合突部45の係合位置が、円周方向に関して1つずつ移動させられる。
尚、前記閾値は、後述する制動時に、前記アジャストスピンドル18と前記アジャストナット19とのねじ係合部で発生する回転力(前記アジャスト部材7を軸方向に収縮させる方向に、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19を前記アジャストスピンドル18に対して回転させる回転力)よりも大きい値である。この様な閾値を設定する為に、本例の場合には、前記アジャストばね40の弾力や、前記係合突部45の断面形状及び高さ寸法等を規制している。
尚、本発明を実施する場合、前記インナパッド3に対する前記アジャストばね40の支持構造に関しては、上述したものに限らず、種々の構造を採用できる。更に、前記アジャストばね40の形状にしても、上述した形状に限定されない。例えば、係合突部は複数設けても良いし、係合突部とアジャストギヤを弾性的に押圧する押圧板部とを、円周方向に関して離隔して設けても良い。
又、前記カム機構6は、前記アジャストスピンドル18の反ロータ側端面に設けた凹溝24と、カム軸34の一部でこの凹溝24と軸方向に関して対向する位置に設けたカム溝35とに、推力ロッド36の両端部を係合させて成る。前記カム軸34は、前記ハウジング部13の反ロータ側半部に上下方向に形成されたカム軸孔33の内側に、回動可能に設けられている。又、前記カム溝35は、径方向に関する前記カム軸34の内端寄り部外周面に設けられている。又、径方向に関する前記カム軸34の外端部で、前記カム軸孔33から突出した部分には、図示しないパーキングケーブルに接続したパーキングレバー37が固定されている。そして、このパーキングレバー37の一部と前記キャリパ4の一部に固定されたブラケット38との間に、リターンスプリング39を掛け渡す事により、前記パーキングレバー37を、後述する制動時の回動方向と逆方向に付勢している。
更に、本例の場合、前記キャリパ4を構成する連結部14の中央部で、少なくとも後述する非制動時に前記アジャストギヤ20の外周面と対向する位置に、このアジャストギヤ20を回転させる為の工具(例えばマイナスドライバ等)を挿入可能なアジャスト窓孔47が形成されている。
尚、本発明を実施する場合、このアジャスト窓孔47の形状は、図示の様な矩形孔に限定されず、前記アジャストギヤ20を回転させる為の工具を挿入できるものであれば、円孔でも良いし、多角形孔でも良い。又、前記アジャスト窓孔47の大きさも、特に限定されず、前記キャリパ4の強度を確保して、前記工具を挿入できるものであれば良い。
上述の様に構成する本例のパーキング用ディスクブレーキ装置により、制動力を発生させる場合には、運転席に設置した操作レバー或いは操作ペダルを操作して、前記パーキングケーブルを引っ張る事により、前記パーキングレバー37及びカム軸34を所定方向に回動させる。すると、この回動に基づく、前記推力ロッド36と前記凹溝24及びカム溝35との係合状態の変化により、前記アジャスト部材7と前記カム軸34との間隔が拡がる。この結果、前記インナパッド3が前記アジャスト部材7によりロータ側に押圧され、このインナパッド3の内側面(ロータ側側面)が前記ロータ8のインナ側側面に押し付けられる。これと同時に、前記キャリパ4が前記サポート1に対してインナ側に変位し、前記アウタパッド2が前記キャリパ4の爪部12によりロータ側に押圧され、このアウタパッド2の内側面(ロータ側側面)が前記ロータ8のアウタ側側面に押し付けられる。即ち、このロータ8が、前記アウタパッド2と前記インナパッド3とにより軸方向両側から強く挟持されて、制動力が発生する。
一方、この制動力を解除する場合には、前記操作レバー或いは前記操作ペダルの位置を元に戻す事により、前記パーキングケーブルの引っ張り力を解除する。この結果、前記各リターンスプリング27、39の弾力により、前記カム軸34及び前記アジャスト部材7が初期位置に戻ると共に、前記両パッドスプリング11、11の弾力により、前記アウタパッド2及び前記インナパッド3が前記ロータ8の両側面から離れる方向に退避し、前記制動力が解除される。
又、本例の場合、例えば自動車のメンテナンス時に、非制動時に於ける前記ロータ8の両側面と前記アウタパッド2及びインナパッド3の内側面との間の隙間を調整する際には、前記アジャスト窓孔47に挿入した工具の先端部を、前記アジャストギヤ20の外周面に係合させた状態で、この工具により、このアジャストギヤ20に対して前記閾値を超える大きさの回転力を付与する。これにより、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19を前記アジャストスピンドル18に対して回転させる事に伴い、前記アジャスト部材7を軸方向に伸縮させる(前記アウタパッド2及びインナパッド3を前記ロータ8に対して軸方向に遠近動させる)事に基づいて、前記隙間を調整する。
ここで、前記アジャスト窓孔47は、前記キャリパ4を構成する連結部14の中央部に設けられている。自動車のメンテナンス時に、車両から車輪(タイヤ及びホイール)を取り外した状態で、前記キャリパ4の径方向外側には、広い空間が生まれる。具体的には、前記工具の先端部を前記アジャスト窓孔47に挿入し、且つ、この工具により前記アジャストギヤ20を回転させる作業を容易に行えるだけの、広い空間が生まれる。この為、本例のパーキング用ディスクブレーキ装置を使用箇所に組み付けたままの状態で、前記隙間の調整を行える。
又、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19が前記アジャストスピンドル18に対して回転する際に、前記アジャストばね40に設けられた係合突部45は、このアジャストばね40が弾性変形と弾性復元とを交互に繰り返す事によって、前記アジャストギヤ20の外周面に設けられた各凹部30、30同士の間部分を1つずつ乗り越える。そして、この動作に伴い、前記各凹部30、30に対する前記係合突部45の係合位置が、前記アジャストギヤ20の周方向に1つずつずれる。この際に、前記隙間の調整を行う作業者は、当該係合位置が1つずつずれる度に、即ち、前記アジャストギヤ20が、前記各凹部30、30の配置に関する1中心角ピッチ分ずつ回転する度に、「カチッ」と言うクリック感を得られる。この為、前記作業者は、このクリック感に基づいて、前記アジャストギヤ20をどの程度回転させたかを把握できる。一方、このアジャストギヤ20の前記1中心角ピッチ分の回転と、前記アジャスト部材7の軸方向の伸縮量(前記隙間の変化量)との関係は、事前に設計的に知る事ができる。この為、前記作業者は、この隙間の変化量を確認しながら、この隙間の調整を正確に行える。
尚、本例を実施する場合、前記アジャストギヤ20の外周面に設ける凹部30、30の総数(これら各凹部30、30の配置に関する中心角ピッチの大きさ)は、必要とする最小隙間調整量に合わせて、適宜決定する事ができる。
又、本例の場合、前記隙間の調整を行う際には、前記アジャスト部材7が軸方向に伸縮する事に伴って、前記アジャストギヤ20が軸方向に移動する。但し、この際に、前記インナパッド3及び前記アジャストばね40も、軸方向に関して前記アジャストギヤ20と同じ向きに同じ量だけ移動する。この為、前記隙間の調整を行う事に伴って、前記アジャストばね40に設けられた係合突部45と、前記アジャストギヤ20の外周面に設けられた凹部30との係合が、軸方向に外れる事はない。
又、本例の場合、前記アジャストギヤ20には、前記アジャストばね40によって径方向外方に向いた弾性力が付与されており、この結果、前記アジャストナット19と前記アジャストスピンドル18とのねじ係合部に、径方向若しくは曲げ方向の予圧が付与された状態になっている。この為、このねじ係合部内の隙間の存在に拘らず、自動車の運転時に、このねじ係合部でがたつきが発生する事を防止できる。
又、本例の場合、前記アジャストばね40は、径方向に関する前記アジャスト部材7の外側部分を覆う事なく、前記インナパッド3に支持固定されている。この為、前記アジャスト窓孔47を通じて前記工具の先端部を前記アジャストギヤ20の外周面に係合させる際に、前記アジャストばね40が邪魔になって、この係合作業を行えなくなると言った不都合が生じる事はなく、この係合作業を効率良く行える。更には、パッド交換を行うべく、前記キャリパ4及び前記アジャスト部材7を前記アウタパッド2及びインナパッド3に対して径方向外側に退避させる(具体的には、前記両案内ピン15、15のうちの何れか一方の案内ピン15を抜き取った状態で、他方の案内ピン15を中心に、前記キャリパ4及び前記アジャスト部材7を径方向外側に回動させる)際に、前記アジャストばね40が邪魔になって、この退避作業を行えなくなると言った不都合が生じる事もなく、この退避作業を効率良く行える。
又、本例の場合には、制動時に前記アジャストスピンドル18と前記アジャストナット19とのねじ係合部で回転力が発生した場合でも、前記アジャストばね40に設けられた係合突部45と前記アジャストギヤ20の外周面に設けられた凹部30との係合状態が維持される事により、前記アジャストギヤ20及び前記アジャストナット19が前記アジャストスピンドル18に対して回転する事を防止できる。この為、制動時に前記アジャスト部材7が軸方向に収縮して、前記隙間が不用意に拡がる事を防止できる。
更に、本出願は、2010年12月24日出願の日本特許出願(特願2010−288024)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明のパーキング用ディスクブレーキ装置は、各種車両の車輪を停止状態に保つ為に使用できるだけでなく、例えば、各種産業機械の回転軸、風車の回転軸等を停止状態に保つ為に使用する事もできる。
又、本発明は、インホイールモータを搭載した電気自動車用のパーキング用ディスクブレーキ装置として、好適に使用できる。即ち、インホイールモータを搭載した電気自動車の場合には、インホイールモータを搭載していない一般的な自動車の場合に比べて、ブレーキ装置を設置する空間の軸方向寸法を大きく確保する事が難しい。この為、インホイールモータを搭載した電気自動車の場合には、サービスブレーキの機能とパーキングブレーキの機能とを双方ともに兼ね備えたディスクブレーキ装置の様に、軸方向寸法が比較的大きくなるディスクブレーキ装置を設置する事が困難になる場合が多い。この様な理由から、インホイールモータを搭載した電気自動車の場合には、それぞれが軸方向寸法を比較的小さく構成できる、サービスブレーキの機能のみを備えたサービス用ディスクブレーキ装置と、パーキングブレーキの機能のみを備えたパーキング用ディスクブレーキ装置とを、周方向に離隔して設置する事が、無理のない構造設計を実現する観点より、好ましいと言える。従って、本発明は、インホイールモータを搭載した電気自動車用のパーキング用ディスクブレーキ装置として、好適に使用できる。
1 サポート
2 アウタパッド
3 インナパッド
4 キャリパ
5 アジャスト機構
6 カム機構
7 アジャスト部材
8 ロータ
9 被係合部
10 プレッシャプレート
11 パッドスプリング
12 爪部
13 ハウジング部
14 連結部
15 案内ピン
16 案内孔
17 保持孔
18 アジャストスピンドル
19 アジャストナット
20 アジャストギヤ
21 雄ねじ部
22 フランジ部
23 ガイド突片
24 凹溝
25 止め輪
26 環状ブラケット
27 リターンスプリング
28 鍔部
29 雌ねじ部
30 凹部
31 突条
32 凹溝
33 カム軸孔
34 カム軸
35 カム溝
36 推力ロッド
37 パーキングレバー
38 ブラケット
39 リターンスプリング
40 アジャストばね
41 主板部
42 取付板部
43 円孔
44 押圧板部
45 係合突部
46 かしめ用突起
47 アジャスト窓孔

Claims (2)

  1. 回転体と共に回転するロータに隣接する状態で非回転体に支持固定されるサポートと、
    前記ロータを軸方向両側から挟む状態で、前記サポートに対して軸方向の変位が可能に支持された一対のパッドと、
    これら両パッドのうちの一方のパッドの外側面に対向する位置に爪部を、同じく他方のパッドの外側面に対向する位置にハウジング部を、これら爪部とハウジング部とを前記ロータを跨ぐ状態で連結する連結部を、それぞれ設け、前記サポートに対して軸方向の変位が可能に支持されたキャリパと、
    非制動時に於ける前記両パッドの内側面と前記ロータの側面との間の隙間を手動調整可能とするアジャスト機構と、
    を備えたパーキング用ディスクブレーキ装置であって、
    前記アジャスト機構は、アジャスト部材とアジャストばねとを備え、
    前記アジャスト部材は、互いにねじ係合された非回転部材及び回転部材と、この回転部材のロータ側端部にこの回転部材と同心に設けられ、その外周面形状が円周方向に関する凹凸形状とされたアジャストギヤとを有し、前記ハウジング部の内側に軸方向に関する変位が可能に設けられて、制動時に前記他方のパッドを前記ロータに向け押圧すると共に、前記アジャストギヤ及び前記回転部材を前記非回転部材に対して回転させる事に伴って軸方向に関する伸縮を可能としたものであり、
    前記アジャストばねは、径方向に関する前記アジャスト部材の外側部分を覆う事なく前記他方のパッドに支持固定されて、前記アジャストギヤに弾性力を付与すると共に、その一部に設けられた係合突部が前記アジャストギヤの外周面に設けられた複数の凹部のうちの少なくとも一部に係合させられており、
    前記キャリパを構成する連結部の一部で、少なくとも非制動時に前記アジャストギヤの外周面と対向する位置に、このアジャストギヤを回転させる為の工具を挿入可能なアジャスト窓孔が形成されているパーキング用ディスクブレーキ装置。
  2. 前記アジャストばねは、前記アジャストギヤに作用する回転力の大きさが、予め設定した所定の閾値以下である場合には、前記係合突部と前記凹部との係合状態を維持する事により、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する事を阻止し、且つ、前記アジャストギヤに作用する回転力の大きさが、前記閾値を超えた場合には、前記凹部から前記係合突部が外れる方向に弾性変形して、前記アジャストギヤ及び前記回転部材が前記非回転部材に対して回転する事を許容すると共に、この回転に伴って、前記各凹部に対する前記係合突部の係合位置が、前記アジャストギヤの周方向に関して1つずつ移動させられるものであり、前記閾値は、制動時に前記非回転部材と前記回転部材とのねじ係合部で発生する回転力よりも大きい値である請求項1に記載したパーキング用ディスクブレーキ装置。
JP2012549875A 2010-12-24 2011-12-22 パーキング用ディスクブレーキ装置 Expired - Fee Related JP5616979B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012549875A JP5616979B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-22 パーキング用ディスクブレーキ装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010288024 2010-12-24
JP2010288024 2010-12-24
PCT/JP2011/079833 WO2012086765A1 (ja) 2010-12-24 2011-12-22 パーキング用ディスクブレーキ装置
JP2012549875A JP5616979B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-22 パーキング用ディスクブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012086765A1 JPWO2012086765A1 (ja) 2014-06-05
JP5616979B2 true JP5616979B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=46314032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012549875A Expired - Fee Related JP5616979B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-22 パーキング用ディスクブレーキ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5616979B2 (ja)
WO (1) WO2012086765A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6228053B2 (ja) * 2014-03-26 2017-11-08 日信工業株式会社 機械式ディスクブレーキ
JP6456094B2 (ja) * 2014-10-16 2019-01-23 日信工業株式会社 ディスクブレーキ
CN104455113B (zh) * 2014-10-20 2016-09-07 青岛思锐科技有限公司 轨道机车车辆制动夹钳单元
CN109424667B (zh) * 2017-08-29 2020-11-06 比亚迪股份有限公司 盘式制动器及车辆

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5336685U (ja) * 1976-09-06 1978-03-31
JPS53117168A (en) * 1977-03-23 1978-10-13 Akebono Brake Ind Co Ltd Negative brake gap regulator
JPS5711347U (ja) * 1980-06-25 1982-01-21
JPS6359230U (ja) * 1986-10-06 1988-04-20
JPH0341234U (ja) * 1989-08-31 1991-04-19

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5336685U (ja) * 1976-09-06 1978-03-31
JPS53117168A (en) * 1977-03-23 1978-10-13 Akebono Brake Ind Co Ltd Negative brake gap regulator
JPS5711347U (ja) * 1980-06-25 1982-01-21
JPS6359230U (ja) * 1986-10-06 1988-04-20
JPH0341234U (ja) * 1989-08-31 1991-04-19

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012086765A1 (ja) 2012-06-28
JPWO2012086765A1 (ja) 2014-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2604881B1 (en) Drum brake type electric parking brake apparatus
KR101577849B1 (ko) 감소된 백래쉬를 갖는 디스크 리클라이너
JP6486490B2 (ja) 商用車用ディスクブレーキ
JP5616979B2 (ja) パーキング用ディスクブレーキ装置
JP6284831B2 (ja) ディスクブレーキ用パッド組立体
JP5760800B2 (ja) 車両用電動ブレーキ装置
US20150068852A1 (en) Wear Adjustment Device of a Disc Brake and Corresponding Disc Brake
WO2014171523A1 (ja) ディスクブレーキ用摩擦パッド組立体
KR20190110468A (ko) 전동 브레이크 액추에이터
JP5726151B2 (ja) 車両用ディスクブレーキ
JP6803931B2 (ja) ディスクブレーキ
JP5466259B2 (ja) ディスクブレーキ倍力機構
JP5404448B2 (ja) ドラム式電動駐車ブレーキ装置
JP5968192B2 (ja) ディスクブレーキ
JP6796714B2 (ja) ホイールブレーキ装置
KR20110073889A (ko) 파킹 브레이크를 내장한 건설기계용 엑슬장치
JP5215783B2 (ja) アジャスタロッド回止め機構
EP3957876B1 (en) Brake pad arrangement
JP4746495B2 (ja) シュー間隙自動調節機構を備えたドラムブレーキ
JP2012072843A (ja) フローティング型ディスクブレーキ
KR20190130737A (ko) 드럼 브레이크
JP5960535B2 (ja) ドラムブレーキ式電動駐車ブレーキ装置用ケーブル接続装置
JP7229635B2 (ja) ドラムブレーキ構造
KR101612963B1 (ko) 자동차용 전자 웨지 브레이크 장치
JP4918419B2 (ja) シュー間隙自動調節機構を備えたドラムブレーキ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5616979

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees