JP5616805B2 - 建物の床構造 - Google Patents

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本発明は、建物の床構造に関する。
例えば、住宅等の建物では、居室等の室内空間における床仕上げとしてカーペット(絨毯)が敷設されている場合がある。こうして床仕上げ材としてカーペットが用いられる場合、床下地材の上面に接着材により貼り付けられて固定されることが一般的に行われている。この種のカーペットは、1980〜90年台において居室の床仕上げとして多く用いられていた。
ところで、近年、居住者のニーズの変化や床仕上げ材の劣化等に伴って、床部をカーペット仕上げからフローリング仕上げに改装するリフォームが行われることがある。かかる場合、まずカーペットを床下地材から剥がし取り、その後、床下地材の上に複数のフローリング材を敷設していく作業を行っていくことになる。しかしながら、カーペットを床下地材から剥がし取る作業は非常に手間であり、その作業性の面で大きな課題を有していた。
そこで、かかる問題を解決するものとして、カーペットを床下地材から剥がし取らずに、カーペット上に直接フローリング材を敷設していく技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、フローリング材の下面側に当該フローリング材を下方から支持する支持脚部を複数設け、この支持脚部をカーペット上に設置することでフローリング材をカーペット上に直接敷設する構成が開示されている。この支持脚部は、先端部が針状とされており、その先端部はカーペットに突き刺された状態で床下地材の上面に到達している。これにより、支持脚部が床下地材に固定され、ひいてはフローリング材が固定されている。この場合、支持脚部が床下地材上に載置されていることから、カーペット上にフローリング材を直接設置したにもかかわらず、安定した床部を構築することができる。
特開2010−24642号公報
ところで、この種のフローリング材は、実はぎ等のはぎ合わせにより連結されるようになっており、対向する2つの側面のうちの一方に実(さね)が設けられ、他方に溝が設けられている。この場合、隣接する2つのフローリング材のうち一方のフローリング材の実が他方のフローリング材の溝に挿し入れられることで、これら各フローリング材は互いに連結される。
かかる実はぎによるフローリング材同士の連結を鑑みると、上記特許文献1の技術では以下のような問題が生じうる。すなわち、フローリング材を1つずつカーペット上に設置していく過程において、先に設置した(先付けした)フローリング材の溝部に対して後付けするフローリング材の実を挿し入れる際には、後付けのフローリング材をスライドさせてその実を先付けのフローリング材の溝に挿し込むこととなるが、上記特許文献1の技術では支持脚部の先端が針状となっているため、このスライド作業に際して、支持脚部の先端がカーペットの毛部(パイル)や基布の凹凸に引っ掛かる可能性がある。この場合、後付けのフローリング材をスムーズにスライドさせることができず、フローリング材の設置作業を円滑に行うことが困難になると考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軟質敷物上への硬質床材の設置作業を容易とすることができる建物の床構造を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物の床構造は、軟質敷物が床下地面材の上に敷設されるとともに、前記軟質敷物の上に複数の硬質床材が並設されてなる建物の床構造であり、前記複数の硬質床材は、各端面同士がはぎ合わせにより連結されるものであり、前記硬質床材の下面側には、前記硬質床材を支持する複数の支持脚部が設けられており、前記複数の支持脚部は、互いに同じ方向に延びるように設けられ、前記軟質敷物の上において前記硬質床材からの荷重を受ける下端部が、前記硬質床材の下面に沿う方向に延びる長手状をなしかつ下方に向けて尖った尖端部となっており、前記支持脚部において前記尖端部の長手方向における一端側には、該長手方向における前記一端側への前記硬質床材のスライド時に前記軟質敷物に対して引っ掛かりを生じさせる引っ掛かり部が設けられ、他端側には、前記長手方向における前記他端側への前記硬質床材のスライド時に前記軟質敷物に対して前記引っ掛かりを生じさせない非引っ掛かり部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、硬質床材に複数の支持脚部が設けられており、これらの支持脚部を軟質敷物上に載置した状態で、支持脚部の尖端部の長手方向に硬質床材をスライドさせることできる。この場合、硬質床材を尖端部の長手方向における一端側にスライドさせる場合と、他端側にスライドさせる場合とでは、軟質敷物に対する支持脚部の引っ掛かりの具合が異なるものとなっている。すなわち、硬質床材を、尖端部の長手方向における一端側へスライドさせる場合には、支持脚部が軟質敷物に引っ掛かることなくスライドできる一方、他端側へスライドさせる場合には、支持脚部が軟質敷物に引っ掛かりスライドが規制される。したがって、軟質敷物上に先付けした硬質床材(以下、先付硬質床材という)に対し、次の硬質床材(以下、後付硬質床材という)を連結する際には、まず、支持脚部の非引っ掛かり部を先付硬質床材の側に向けた状態で後付硬質床材を軟質敷物上に載置し、その後、後付硬質床材を先付硬質床材の側にスライドさせることで両硬質床材を連結することができる。この場合、硬質床材の連結作業を円滑に行うことができる。また、かかる連結状態において、後付硬質床材は、先付硬質床材から離れる側へのスライドが規制されているため、後付硬質床材を床下地面材に釘打ちする等して固定する際に、後付硬質床材が当該離れる側へ位置ずれすることが防止されている。そのため、後付硬質床材が位置ずれしないように後付硬質床材を脚で押さえながら固定作業を行うといった煩わしい作業が発生するのを回避できる。よって、以上より、軟質敷物上への硬質床材の設置作業を容易とすることができる。
第2の発明の建物の床構造は、第1の発明において、前記支持脚部は、前記引っ掛かり部として、前記尖端部の長手方向の前記一端から前記他端側へ向かって上方に傾斜するか又は前記一端から鉛直に立ち上がる第1面部を有し、前記非引っ掛かり部として、前記尖端部の長手方向の前記他端から前記一端とは反対側に向かって上方に傾斜する第2面部を有することを特徴とする。
軟質敷物(カーペット等)には、下地面材に固定される基部(基布)と、基部から上方に延びる毛部(パイル)とを有しているものがある。この場合、本発明では、支持脚部において尖端部の長手方向の一端から他端側へ向かって上方傾斜するか又は前記一端から鉛直に立ち上がる第1面部が設けられているため、尖端部の長手方向における一端側へ硬質床材をスライドさせた場合に、第1面部において毛部の根元や基部の網目に対する引っ掛かりを生じさせることができる。その一方、支持脚部には、尖端部の長手方向の他端から一端とは反対側に向かって上方傾斜する第2面部が設けられているため、尖端部の長手方向における他端側へ硬質床材をスライドさせた場合に、第2面部において毛部の根元や基部の網目に対する引っ掛かりを生じさせないようにすることができる。
第3の発明の建物の床構造は、第1又は第2の発明において、前記硬質床材は、隣接する二辺同士がそれぞれ直角をなす四角形状をなし、前記複数の支持脚部は、前記尖端部の長手方向が前記硬質床材の端辺に対して斜めとなる角度でそれぞれ設けられていることを特徴とする。
軟質敷物上に先付けされた先付硬質床材に、後付硬質床材をスライドさせて連結していく場合、作業効率の点を鑑みると、一度のスライドで、後付硬質床材における隣接する二辺の端面を2つの先付硬質床材の端面に連結していくことが望ましい。この場合、後付硬質床材をスライドさせる方向は当該硬質床材の端辺に対して斜めとなる。そこで、本発明では、この点に鑑みて、支持脚部の尖端部の長手方向を硬質床材の端辺に対して斜めを向けることで、同斜め方向への硬質床材のスライドを可能としている。この場合、支持脚部の非引っ掛かり部を先付硬質床材側に向けた状態で、後付硬質床材をその端辺に対し斜めにスライドさせることで、後付硬質床材における隣接する2つの端面を先付硬質床材の端面に一度に連結できる。これにより、硬質床材の設置作業について作業効率の向上を図りつつ、上記第1の発明の効果を得ることができる。
第4の発明の建物の床構造は、第3の発明において、前記硬質床材には、当該硬質床材の4つの端辺のうち隣接する2つの端辺の端面にそれぞれ実が設けられ、他の2つの端辺の端面に、前記実が挿し入れられる溝が設けられており、前記複数の硬質床材は、前記実と前記溝とにより前記硬質床材同士がはぎ合わされるものであり、前記複数の支持脚部は、前記溝が設けられた2つの端辺の頂部側に向かう方向として定められた所定方向に向けて傾斜し、かつ前記所定方向において前記頂部側となる前記尖端部の端部側に、前記非引っ掛かり部を有していることを特徴とする。
硬質床材同士を実はぎにより連結していく構成では、硬質床材において隣接する2つの端辺の端面に実が設けられ、他の2つの端辺の端面に溝が設けられることが多い。かかる場合、作業効率の点を鑑みると、後付硬質床材をその端辺に対して斜めにスライドさせることで、同硬質床材の2つの端面に設けられた各溝をそれぞれ、2つの先付硬質床材の実に一度に連結することが考えられる。そして、連結後、後付硬質床材の実を釘等を用いて床下地面材に固定することが考えられる。そこで、本発明では、この点に鑑みて、支持脚部を、硬質床材において溝が設けられた2つの端辺の頂部側に向かう方向として定められた所定方向に傾斜して設け、そして、支持脚部において頂部側となる尖端部の端部側に非引っ掛かり部を設けることとしている。この場合、支持脚部の非引っ掛かり部を先付硬質床材側に向けた状態で、後付硬質床材をその端辺に対し斜めにスライドさせることで、後付硬質床材における隣接する2つの端面の各溝を、2つの先付硬質床材の実に対し一度に連結できる。したがって、実と溝との実はぎにより連結する構成において、上記第3の発明と同様の効果を得ることができる。
第5の発明の建物の床構造は、第1乃至第4のいずれかの発明において、前記硬質床材の下面には下地シートが固定されており、該下地シートの下面側に前記複数の支持脚部が一体に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、下地シートを硬質床材の下面に固定することで、該下地シートに一体に設けられている複数の支持脚部を硬質床材側に一挙に取り付けることができる。これにより、複数の支持脚部を硬質床材に直接取り付ける場合と比べ、支持脚部の取付作業を容易とすることができる。
第6の発明の建物の床構造は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記支持脚部により前記軟質敷物と前記硬質床材との間には配線又は配管を設置するための設置スペースが形成されており、前記支持脚部には、前記設置スペースに設置される配線又は配管を支持する支持部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、支持脚部により形成された軟質敷物と硬質床材との間のスペースを配線又は配管を設置する設置スペースとして有効利用できる。しかも、配線又は配管を支持脚部に設けられた支持部により支持できるため、当該設置スペースに配線又は配管を好適に設置できる。
第7の発明の建物の床構造は、第1乃至第6のいずれかの発明において、隣接する硬質床材において対向する2つの端面のうち一方の端面には実が設けられ、他方の端面には溝が設けられており、前記実と前記溝とによりそれら硬質床材同士がはぎ合わされており、前記実と前記溝との間の隙間には、圧縮状態で弾性シートが介在されていることを特徴とする。
本発明によれば、実と溝との間の隙間に圧縮状態で介在された弾性シートにより実と溝との密着性を高めることができるため、実が溝から抜け出るのを抑制できる。また、硬質床材上を人が移動する際に生じうる実と溝との衝突を弾性シートによって緩和できるため、防音効果や防振効果を得ることもできる。
床部の構成を示す縦断面図。 カーペットを拡大して示す縦断面図。 硬質床パネルの構成を示しており、(a)が同構成を示す平面図、(b)が正面図、(c)が底面図、(d)が側面図。 支持部材の一部を示す斜視図。 硬質床パネルの設置手順を説明するための説明図。 支持脚を硬質床仕上げ材に直接取り付ける場合の構成を示す斜視図。 支持脚の尖端部の長さ方向における一方側から見た支持脚周辺の構成を示す図。 分割配線が設けられた硬質床パネルの底面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は床部の構成を示す縦断面図であり、図2はカーペットを拡大して示す縦断面図である。
図1に示すように、建物の床部10は、図示しない根太上に設けられた床下地面材11を有している。床下地面材11は、例えばパーティクルボードにより形成されている。床下地面材11の上面には、軟質敷物としてのカーペット(絨毯)12が敷設されている。カーペット12は、床下地面材11の上面に接着剤により固定されている。
カーペット12は、図2に示すように、刺繍カーペット(タフテッドカーペット)からなり、床下地面材11に接着される基部である基布14(図1ではハッチングで示す)と、基布14から上方に延びる毛部としてのパイル15とを有している。基布14には、パイル糸がミシン等により植えつけられており、そのパイル糸によりパイル15が形成されている。パイル15は、ループパイルからなり、例えば基布14からの立ち上がり長さ(詳細には自然状態における立ち上がり長さ)が約5mmとなっている。
なお、カーペット12は、刺繍カーペットに限ることなく、織物カーペット(例えばウィルトンカーペット)等その他のカーペットであってもよい。また、パイル15は、ループがカットされたカットパイルであってもよい。
カーペット12上には、複数の硬質床パネル20が水平方向に並べて設けられている。本実施形態では、これらの硬質床パネル20が、建物のリフォーム(改装)の際にカーペット12上に設置されるものとなっている。各硬質床パネル20は、平面視においてカーペット12上に升目状に配置されており(図5参照)、その配置状態において隣接する硬質床パネル20同士が互いに連結された状態となっている。そして、これら複数の硬質床パネル20によって略連続した床仕上げ面17が形成されている。
次に、硬質床パネル20の構成について図1に加え図3を参照しつつ説明する。なお、図3は、硬質床パネル20の構成を示しており、(a)が同構成を示す平面図、(b)が正面図、(c)が底面図、(d)が側面図である。
図1及び図3に示すように、硬質床パネル20は、床仕上げ面17を形成する硬質床仕上げ材21と、硬質床仕上げ材21の下面に設けられ当該床仕上げ材21を下方から支持する支持部材22とを備える。硬質床仕上げ材21は、フローリングにより形成されているおり、幅狭の長方形状をなしている。本実施形態では、硬質床仕上げ材21として、長辺側の長さが1800mm、短辺側の長さが300mmの大きさのものを用いている。
硬質床仕上げ材21における隣り合う二つの端面(側面)には、その厚み方向における中間部に実部26(雄実ともいう)が設けられている。実部26は、各々の端面から側方に突出して設けられ、かつ、各々の端面の延びる方向に連続して形成されている。以下では、長辺側の実部を26a、短辺側の実部を26bとする。
一方、硬質床仕上げ材21におけるもう一方側(つまり、実部26が設けられていない側)の隣り合う二つの端面(側面)には、その厚み方向における中間部に溝部27(雌実ともいう)が設けられている。溝部27は、各々の端面において当該端面の延びる方向に連続して形成されている。以下では、長辺側の溝部を27a、短辺側の溝部を27bとする。溝部27は、硬質床仕上げ材21の厚み方向において実部26と同じ位置に形成されており、その溝幅が実部26の高さ寸法と略同じに設定されている。そのため、隣接する硬質床仕上げ材21同士のうち一方の硬質床仕上げ材21の溝部27に、他方の硬質床仕上げ材21の実部26を挿入することで、溝部27と実部26とを嵌合させ、それら硬質床仕上げ材21同士を互いに連結することが可能となっている。すなわち、硬質床仕上げ材21同士を本実はぎにより連結(接合)することが可能となっている。なお、詳細には、長辺側の実部26aと長辺側の溝部27aとが互いに嵌合し合い、短辺側の実部26bと短辺側の溝部27bとが互いに嵌合し合うようになっている。また、実部26と溝部27とが、それぞれ連結部に相当するものとなっている。
次に、支持部材22について図3に加え図4に基づいて説明する。なお、図4は支持部材22の一部を示す斜視図である。
支持部材22は、硬質床仕上げ材21の下面に設けられる下地シート23と、下地シート23の下面に取り付けられた複数の支持脚24とを備える。下地シート23と支持脚24とは共に同じ樹脂材料からなり、一体成形により形成されている。下地シート23は、硬質床仕上げ材21と略同じ大きさ(縦横寸法)を有して形成されている。
支持脚24は、下地シート23から下方に突出して設けられており、下地シート23の下面に沿って延びる板状(縦板状)をなしている。具体的には、支持脚24は、対向する2つの板面が下方に向かうにつれて近づく傾斜面39(テーパ面)となっており、その厚みが下方に向かうにつれて小さくなっている。そして、2つの傾斜面39により支持脚24の下端部に先の尖った尖端部31が形成されている。尖端部31は、支持脚24の長さ方向(厚み方向に直交する水平方向)に延びる直線状をなしており、後述するように、支持脚24においてカーペット12上に載置され硬質床パネル20の荷重を受ける部分となっている。
支持脚24には、尖端部31の長手方向の一端から上方に立ち上がる立ち上がり面部35が設けられている。詳細には、立ち上がり面部35は、尖端部31に対して直交する方向(すなわち鉛直方向)に立ち上がっており、そのため尖端部31と立ち上がり面部35との間には直角をなす角部37が形成されている。なおここで、立ち上がり面部35が第1面部に相当する。
一方、支持脚24には、尖端部31の長手方向の他端から立ち上がり面部35とは反対側に向かって上方に円弧状をなして延びる円弧面部36が設けられている。この円弧面部36は、支持脚24の外側に向けて凸となる円弧状をなしており、尖端部31に対して滑らかに連続している。詳細には、円弧面部36における尖端部31との境界部では、円弧面部36の円周方向と尖端部31の長手方向とが同一方向となっている。換言すると、円弧面部36は、その尖端部31側の端部において当該尖端部31に対し180°(平角)をなしている。したがって、尖端部31と円弧面部36との間には、角部が存在していない。なおここで、円弧面部36が第2面部に相当する。
また、本実施形態では、支持脚24の上下高さが3mmに設定されている。したがって、カーペット12上において硬質床仕上げ材21を支持脚24により下方から支持する構成において、硬質床仕上げ材21の床面17高さが、従来のカーペット12の床面高さと比べ、極力高くならないよう配慮がされている。
支持脚24は、下地シート23の下面において、尖端部31の長手方向が、下地シート23の端辺に対して斜めを向く向きで取り付けられている。具体的には、支持脚24は、尖端部31の長手方向が下地シート23の端辺に対して45°の角度をなす向きで設けられている。
支持脚24は、下地シート23の長手方向に沿って所定間隔で複数(図3では14個)設けられており、支持脚列を形成している。この支持脚列は、下地シート23の短手方向に沿って所定間隔で複数列(図3では3列)設けられている。この場合、複数の支持脚24は、下地シート23の全域においてほぼ均一に配置されている。また、かかる配置状態において、支持脚24は、尖端部31の長手方向に沿って複数(図3では3つ)並んで設けられている。
支持部材22は、下地シート23が硬質床仕上げ材21の下面(裏面)に接着剤により貼り付けられることで、当該床仕上げ材21に固定されている。この支持部材22の硬質床仕上げ材21に対する固定状態では、支持脚24の尖端部31が硬質床仕上げ材21の長手方向(換言すると硬質床仕上げ材21の端辺)に対して斜めを向いており、詳しくは当該長手方向に対して45°の角度をなす向きで設けられている。より詳しくは、支持脚24の尖端部31は、硬質床仕上げ材21において溝部27が設けられた2つの端辺の頂部33側に向かう方向として定められた所定方向に傾斜しており、支持脚24において頂部33側の端部に円弧面部36が配置されている。したがって、この場合、硬質床仕上げ材21の長手方向において支持脚24の立ち上がり面部35が硬質床仕上げ材21の実部26b側に位置し、支持脚24の円弧面部36が硬質床仕上げ材21の溝部27b側に位置している。また、硬質床仕上げ材21の短手方向において支持脚24の立ち上がり面部35が硬質床仕上げ材21の実部26a側に位置し、支持脚24の円弧面部36が硬質床仕上げ材21の溝部27a側に位置している。
なお、必ずしも支持部材22を硬質床仕上げ材21に接着剤で固定する必要はなく、釘やビス、ステープル等の固定具を用いて固定してもよい。但し、この場合、硬質床仕上げ材21から固定具が突出しないように配慮する必要がある。また、本実施形態では、硬質床仕上げ材21と支持部材22とを予め工場において硬質床パネル20として一体化し、リフォーム現場に持ち込むことを想定している。但し、硬質床仕上げ材21と支持部材22とを別々にリフォーム現場に持ち込み、それら両部材を現場で一体化してもよい。
次に、カーペット12上における硬質床パネル20の設置構成について説明する。
図1に示すように、複数の硬質床パネル20はそれぞれ、支持部材22の支持脚24がカーペット12上に載置されることにより設置されている。かかる設置状態において、隣接する硬質床パネル20同士は、互いの硬質床仕上げ材21の端面同士をはぎ合わせることにより連結されている。具体的には、隣接する各硬質床仕上げ材21のうち、一方の硬質床仕上げ材21の実部26が、他方の硬質床仕上げ材21の溝部27に挿入されることにより、それら各硬質床仕上げ材21は互いにはぎ合わされ連結されている。
各硬質床パネル20は、床下地面材11に対して釘41により固定されている。この釘41は、硬質床仕上げ材21の実部26の根元部分に対して斜め上方から打ち込まれており、硬質床仕上げ材21、支持部材22及びカーペット12を貫通して床下地面材11に打ち付けられている。
支持脚24は、カーペット12上において基布14上に載置されている。具体的には、支持脚24の尖端部31が基布14上に載置され、同尖端部31が基布14上において硬質床仕上げ材21からの荷重を受ける構成となっている。この場合、尖端部31が尖った形状を有していることから、カーペット12上に硬質床パネル20が載置される際には、支持脚24がパイル15の間を通り、その尖端部31が基布14まで達する。そのため、パイル15は支持脚24の下に踏まれる可能性が低いものとなっており、仮に踏まれたとしてもわずかとなっている。したがって、硬質床パネル20は、カーペット12上において比較的固い基布14上に安定した状態で設置されており、これによりカーペット12上において床上を歩いてもふわふわすることのない硬質床が構築されている。
また、上述したように、本実施形態では、支持脚24の高さ(3mm)がパイル15の長さ(5mm)よりも小さい寸法となっていることから、硬質床パネル20の設置状態では支持部材22の下地シート23によりパイル15が若干倒された状態となっている。この点について捕捉しておくと、かかる状態でも支持脚24はカーペット12の基布14上に載置されているため、硬質床パネル20の荷重の大部分は固い基布14上で支えられており、パイル15で支えられているわけではない。したがって、パイル15が下地シート23で若干倒されてはいるものの、硬質床パネル20は安定した状態でカーペット12上に設置されている。
ところで、本実施形態では、硬質床パネル20をカーペット12上に載置した状態でスライドさせることが可能となっており、カーペット12上への硬質床パネル20の設置作業の際には、後述するように、カーペット12上に先付けした硬質床パネル20に対して後付けする硬質床パネル20をスライドさせることにより連結することとしている。以下、硬質床パネル20のスライド移動の作用について説明する。
支持脚24は、カーペット12上に載置された状態で尖端部31の長手方向へのスライドが可能となっている。具体的には、支持脚24は、尖端部31の長手方向における円弧面部36側にスライドされる場合には、円弧面部36がカーペット12(詳しくは基布14の網目やパイル15の根元)に対して引っ掛かることなくスライドされる一方、尖端部31の長手方向における立ち上がり面部35側にスライドされる場合には、立ち上がり面部35がカーペット12に引っ掛かりスライドが規制される。したがって、支持脚24ひいては硬質床パネル20は、尖端部31の長手方向において円弧面部36側にのみスライドが可能とされている。
また、支持脚24の尖端部31は上述したように尖った形状を有しているため、支持脚24がカーペット12上においてスライドされる際には、支持脚24がパイル15の間を通過しながら、かつ尖端部31が基布14上に載置された状態でスライドされる。そのため、支持脚24のスライドに際し、パイル15は支持脚24の下に踏まれる可能性が低いものとなっており、仮に踏まれたとしてもわずかとなっている。これにより、パイル15が支持脚24の下敷きとなることで、支持脚24のスライドが妨げられる等の不都合が生ずるのを抑制している。
次に、リフォームの際に、カーペット12上に硬質床パネル20を設置する設置作業の手順について図5に基づいて説明する。図5は、硬質床パネル20の設置手順を説明するための説明図である。なお、図5では、便宜上、硬質床パネル20における短手方向の長さに対する長手方向の長さの比率を実際のものよりも小さくして図示している。また、図5においてカーペット12は直交する2辺A,Bを有し、カーペット12上にはAに沿ってm個の硬質床パネル20が敷設され、Bに沿ってn個の硬質床パネル20が敷設されるようになっている。この場合、Aに沿う方向であるX方向にm個の硬質床パネル20が敷設され、その作業がY方向に移行しながらn列分行われる。
まず、図5(a)に示すように、カーペット12上において、直交する2辺A,Bの間の隅部47に最初の硬質床パネル20Aを設置する。この場合、硬質床パネル20Aの硬質床仕上げ材21Aにおける2つの溝部27a,27bをそれぞれカーペット12の各辺A,B(詳細には隣接する各辺A,B)の側に向けた状態で硬質床パネル20Aをカーペット12上に載置し、その載置状態で床下地面材11に対し釘41で固定する。なお、詳しくは、長辺側の溝部27aをカーペット12の辺Aの側に向け、短辺側の溝部27bを辺Bの側に向けた状態で硬質床パネル20Aを設置する。
続いて、次の硬質床パネル20Bを、先付けした硬質床パネル20Aの隣(X方向における隣)に設置する作業を行う。この場合、まず硬質床パネル20Bを、支持脚24の円弧面部36側(換言すると硬質床仕上げ材21の頂部33側)を硬質床パネル20Aの側に向けた状態で、カーペット12上に載置する。このとき、硬質床パネル20Bの硬質床仕上げ材21Bの各溝部27a,27bはそれぞれカーペット12の各辺A,Bの側を向いた状態となる。その後、硬質床パネル20Bを、支持脚24の尖端部31の長手方向に沿って換言すると硬質床仕上げ材21Bの端辺に対し斜めとなる方向にスライドさせ、硬質床パネル20Bの硬質床仕上げ材21Bの溝部27bに硬質床パネル20Aの硬質床仕上げ材21Aの実部26bをはめ込む。これにより、硬質床仕上げ材21A,21B同士が互いにはぎ合わせられ、硬質床パネル20Bと硬質床パネル20Aとが連結される。この場合、硬質床パネル20同士の連結作業を円滑に行うことができる。
硬質床パネル20A,20B同士の連結後、硬質床パネル20Bを釘41で床下地面材11に固定する。この場合、硬質床パネル20Bは、立ち上がり面部35側へのスライドが、すなわち尖端部31の長手方向において硬質床パネル20Aから離れる側へのスライドが規制されているため、硬質床パネル20Bを脚等で押さえたりすることなく釘打ち作業を行うことができる。
次に、硬質床パネル20Bの隣(X方向における隣)に硬質床パネル20Cを設置する。これにより、1列目の硬質床パネル20A〜20Cの設置が完了する。
次に、2列目の硬質床パネル20D〜20Fを設置する作業を行う。ここではまず、図5(b)に示すように、カーペット12の辺Bに沿って配置される硬質床パネル20Dを硬質床パネル20Aの隣(Y方向における隣)に設置する作業を行う。この場合、上述した1列目の硬質床パネル20A〜20Cの設置の場合と同様、まず硬質床パネル20Dを、支持脚24の円弧面部36側を硬質床パネル20A側に向けた状態でカーペット12上に載置し、その後、硬質床パネル20Dを尖端部31の長手方向に沿って硬質床パネル20A側にスライドさせる。これにより、硬質床仕上げ材21Dの溝部27aに硬質床仕上げ材21Aの実部26aがはめ込まれ、硬質床パネル20Dと硬質床パネル20Aとが連結される。その後、硬質床パネル20Dを床下地面材11に対し釘41で固定する。
次に、図5(c)に示すように、硬質床パネル20Eを硬質床パネル20BのY方向の隣でありかつ硬質床パネル20DのX方向の隣である位置に設置する。この場合、上記硬質床パネル20Dの設置の場合と同様、まず硬質床パネル20Eを、支持脚24の円弧面部36側を硬質床パネル20B,20D側に向けた状態でカーペット12上に載置する。その後、硬質床パネル20Eを、支持脚24の尖端部31の長手方向に沿って換言すると硬質床仕上げ材21Eの端辺に対して斜めとなる方向に、硬質床パネル20B,20D側に向けてスライドさせる。これにより、硬質床仕上げ材21Eの溝部27aに硬質床仕上げ材21Bの実部26aがはめ込まれ、かつ、硬質床仕上げ材21Eの溝部27bに硬質床仕上げ材21Dの実部26bがはめ込まれる。すなわち、この場合、一回のスライドで、硬質床仕上げ材21Eにおける隣接する2つの端面の溝部27a,27bがそれぞれ各硬質床仕上げ材21B,21Dの実部26にはめ込まれる。そして、これにより、硬質床パネル20Eは各硬質床パネル20B,20Dに対して連結される。その後、硬質床パネル20Eを床下地面材11に対して釘41で固定する。
以下、同様の手順で、残りの硬質床パネル20F,20G・・・を順次カーペット12上に設置していく。そして、すべての硬質床パネル20が設置されたことをもって、一連の設置作業が終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
硬質床仕上げ材21の下面に下地シート23を貼り付け、該下地シート23の下面側に複数の支持脚24を一体に設けた。そのため、下地シート23を硬質床仕上げ材21の下面に貼り付けることで、複数の支持脚24を硬質床仕上げ材21側に一挙に取り付けることができる。これにより、複数の支持脚24を硬質床仕上げ材21に直接取り付ける場合と比べ、支持脚24の取付作業を容易とすることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、尖端部31に対して直角をなすように立ち上がり面部35(第1面部に相当)設けたが、これを変更し、尖端部31に対して鋭角をなすように第1面部を設けてもよい。すなわち、第1面部を、支持脚24において尖端部31の長手方向の一端(円弧面部36とは反対側の端部)から他端側(円弧面部36側)に向かって上方傾斜するように設けてもよい。かかる場合にも、支持脚24を尖端部31の長手方向における一端側へスライドさせる際には、第1面部においてカーペット12に対する引っ掛かりを生じさせることができる。
また、上記実施形態では、第2面部として円弧面部36を設けたが、第2面部は必ずしも円弧面状に形成する必要はない。例えば、支持脚24に、尖端部31の長手方向における他端(すなわち立ち上がり面部35とは反対側の端部)から、当該立ち上がり面部35とは反対側に向かって平面状に上方傾斜する第2面部を設けてもよい。この場合、第2面部は、尖端部31に対して鈍角をなすように形成される。かかる構成においても、支持脚24を尖端部31の長手方向における他端側へスライドさせる際には、第2面部においてカーペット12に対する引っ掛かりを生じさせないようにすることができる。
(2)上記実施形態では、支持脚24を、その尖端部31が硬質床仕上げ材21の長手方向(換言すると硬質床仕上げ材21の端辺の延びる方向)に対して45°の傾斜角度で傾斜する向きで、当該床仕上げ材21に取り付けたが、上記の傾斜角度を45°以外の角度(例えば20°〜70°のうち45°以外の角度)としてもよい。また、支持脚24を、その尖端部31の長手方向が硬質床仕上げ材21の長手方向と同じ方向を向く向きで、又は、硬質床仕上げ材21の長手方向と直交する方向を向く向きで、硬質床仕上げ材21に取り付けてもよい。つまり、支持脚24を尖端部31の長手方向が硬質床仕上げ材21の端辺と同じ方向を向く向きで取り付けてもよい。この場合、後付けの硬質床パネル20を先付けの硬質床パネル20に連結していく場合に、後付けの硬質床パネル20を、硬質床仕上げ材21の端辺方向にスライドさせることで連結できる。
(3)上記実施形態では、複数の支持脚24を下地シート23を介して硬質床仕上げ材21に取り付けたが、これを変更し、複数の支持脚24を硬質床仕上げ材21に直接取り付けてもよい。例えば図6(a)では、支持脚24に、当該支持脚24から上方に一部が突出するように釘62が埋設されており、その釘62が硬質床仕上げ材21に打ち込まれることにより支持脚24が硬質床仕上げ材21に直接固定されている。この場合、下地シート23の厚み分硬質床仕上げ材21の床面17高さを低くできるため、当該床面17高さを従来のカーペット12の床面高さにより近づけることができる。
また、支持脚24は必ずしも釘62により硬質床仕上げ材21に固定する必要はなく、その他の手段により固定してもよい。例えば、図6(b)に示すように、支持脚24の上側面に、板金からなる固定部材64を取り付けて、その固定部材64により支持脚24を硬質床仕上げ材21に固定してもよい。固定部材64は、矩形形状の平板部65と、その四隅において上側に折り曲げられ先の尖った小片部66とからなる。この場合、小片部66を硬質床仕上げ材21に打ち込むことで、支持脚24を固定部材64を介して硬質床仕上げ材21に固定できる。また、図6(c)に示すように、小片部66は、平板部65において対角となる2つの隅にのみ設けられていてもよい。
(4)上記実施形態では、隣接する硬質床仕上げ材21同士を、一方の硬質床仕上げ材21の実部26を他方の硬質床仕上げ材21の溝部27にはめ込む本実はぎにより連結(接合)したが、これら硬質床仕上げ材21同士を連結するはぎ合わせの構成はこれに限定されない。例えば、隣接する硬質床仕上げ材21において対向する端面同士の一方については板厚の半分だけ上側を欠き取り、他方については板厚の半分だけ下側を欠き取って、相じゃくり継ぎによりそれら硬質床仕上げ材21同士をはぎ合わせてもよい。
(5)支持脚24により形成されたカーペット12と下地シート23との間のスペースに配線Hを設置してもよい。その一例を図7に示す。図7は、支持脚の尖端部の長さ方向(厚み方向に直交する方向)における一方側から見た支持脚周辺の構成を示す図である。図7に示す支持脚54は、上記実施形態の支持脚24よりも上下高さが大きくなっており(例えば上下高さが10mm)、この支持脚54によりカーペット12と下地シート23との間には配線Hを設置する設置スペースSが形成されている。この設置スペースSにおいて、配線Hは、支持脚54の尖端部55の長手方向に沿って配列された複数の支持脚54列の間(列間)に設けられており、当該列間において尖端部55の長手方向に沿って延びている。
配線Hを挟んで両側に設けられる各支持脚54には、配線Hを支持する配線支持部57が設けられている。配線支持部57は、支持脚54から側方に延びており、配線Hを下方から支持している。また、配線支持部57は、配線Hの下方に設けられることで、配線Hとカーペット12のパイル15との接触を防止する役割も果たしている。この場合、支持脚54により形成されたカーペット12と硬質床仕上げ材21との間のスペースを配線H用スペースとして有効利用できるとともに、配線支持部57により配線Hを支持することができるため配線Hを同スペースに好適に設置できる。
また、上記設置スペースSに、配線Hとして、弱電配線(信号ライン)と強電配線(動力ライン)との両方を設置してもよい。この場合、弱電配線と強電配線とを支持脚24を挟んだ両側に設けることで、これら各配線を支持脚24により互いに隔てて配置することができる。
なお、設置スペースSには、配線Hに代えて又は加えて、床暖房用配管等の配管類を設置してもよい。
(6)図8に示すように、各硬質床パネル20ごとに配線を分割し、その分割した分割配線58を硬質床パネル20ごとに予め一体に設けてもよい。なお、図8は、分割配線58が設けられた硬質床パネル20の底面図である。図8では、分割配線58の両端部に、分割配線58同士を接続するためのコネクタ59,60が設けられている。両コネクタ59,60は互いに接続可能となっている。この場合、先付けされた硬質床パネル20Aに対して、後付けする硬質床パネル20Bをスライドにより連結する際に、硬質床パネル20Aのコネクタ59と硬質床パネル20Bのコネクタ60とが接続され、分割配線58同士が電気的に接続されるようになっている。これにより、設置スペースSに配線を設置する場合において、その設置作業を容易化することができる。
(7)溝部27への実部26の挿入状態において、実部26と溝部27との間の隙間に、弾性を有する弾性シートを圧縮状態で介在させてもよい。例えば、実部26の表面及び溝部27の内側面のうち少なくともいずれかに弾性シートを予め貼り付けておいてから、実部26を溝部27に挿入することで、かかる状態とすることができる。この場合、弾性シートにより実部26と溝部27との密着性を高めることができるため、溝部27からの実部26の抜けを抑制することができる。また、硬質床パネル20上を人が移動する際に生じる実部26と溝部27との衝突を弾性シートによって緩和できるため、防音効果や防振効果を得ることもできる。
(8)上記実施形態では、硬質床仕上げ材21としてフローリング、すなわち木質系の板材を用いたが、硬質床仕上げ材21を樹脂や金属等その他の硬質材料により形成してもよい。
10…床部、11…床下地面材、12…軟質敷物としてのカーペット、20…硬質床パネル、21…硬質床材としての硬質床仕上げ材、22…支持部材、23…下地シート、24…支持脚部としての支持脚、26…実としての実部、27…溝としての溝部、31…尖端部、33…頂部、35…引っ掛かり部及び第1面部としての立ち上がり面部、36…非引っ掛かり部及び第2面部としての円弧面部、57…支持部としての配線支持部。

Claims (6)

  1. 軟質敷物が床下地面材の上に敷設されるとともに、前記軟質敷物の上に複数の硬質床材が並設されてなる建物の床構造であり、
    前記複数の硬質床材は、各端面同士がはぎ合わせにより連結されるものであり、
    前記硬質床材の下面側には、前記硬質床材を支持する縦板状の支持脚部が複数設けられており、
    前記複数の支持脚部は、互いに同じ方向に延びるように設けられ、前記軟質敷物の上において前記硬質床材からの荷重を受ける下端部が、前記硬質床材の下面に沿う方向に延びる長手状をなしかつ下方に向けて尖った尖端部となっており、
    前記尖端部は、前記支持脚部において対向する2つの傾斜面により形成されており、
    前記支持脚部において前記尖端部の長手方向における一端側には、該長手方向における前記一端側への前記硬質床材のスライド時に前記軟質敷物に対して引っ掛かりを生じさせる引っ掛かり部が設けられ、他端側には、前記長手方向における前記他端側への前記硬質床材のスライド時に前記軟質敷物に対して前記引っ掛かりを生じさせない非引っ掛かり部が設けられており、
    前記引っ掛かり部は、前記尖端部の長手方向の前記一端から前記他端側へ向かって上方に傾斜するか又は前記一端から鉛直に立ち上がる第1面部であり、
    前記非引っ掛かり部は、前記尖端部の長手方向の前記他端から前記一端とは反対側に向かって上方に傾斜する第2面部であることを特徴とする建物の床構造。
  2. 前記硬質床材は、隣接する二辺同士がそれぞれ直角をなす四角形状をなし、
    前記複数の支持脚部は、前記尖端部の長手方向が前記硬質床材の端辺に対して斜めとなる角度でそれぞれ設けられている請求項1に記載の建物の床構造。
  3. 前記硬質床材には、当該硬質床材の4つの端辺のうち隣接する2つの端辺の端面にそれぞれ実が設けられ、他の2つの端辺の端面に、前記実が挿し入れられる溝が設けられており、前記複数の硬質床材は、前記実と前記溝とにより前記硬質床材同士がはぎ合わされるものであり、
    前記複数の支持脚部は、前記溝が設けられた2つの端辺の頂部側に向かう方向として定められた所定方向に向けて傾斜し、かつ前記所定方向において前記頂部側となる前記尖端部の端部側に、前記非引っ掛かり部を有していることを特徴とする請求項に記載の建物の床構造。
  4. 前記硬質床材の下面には下地シートが固定されており、該下地シートの下面側に前記複数の支持脚部が一体に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の床構造。
  5. 前記支持脚部により前記軟質敷物と前記硬質床材との間には配線又は配管を設置するための設置スペースが形成されており、
    前記支持脚部には、前記設置スペースに設置される配線又は配管を支持する支持部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の床構造。
  6. 隣接する硬質床材において対向する2つの端面のうち一方の端面には実が設けられ、他方の端面には溝が設けられており、前記実と前記溝とによりそれら硬質床材同士がはぎ合わされており、
    前記実と前記溝との間の隙間には、圧縮状態で弾性シートが介在されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物の床構造。
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