JP5615438B2 - カーテンレール構造 - Google Patents

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Description

本発明は、病院の大部屋の病室、民宿又は旅館の大部屋などをベッド毎に仕切る間仕切り用のカーテンを吊下げるのに適したカーテンレールの構造に関するものである。
従来、基端側の1本の主レールの先端側が分岐部を介して複数本の副レールに分岐しかつそれぞれのレール内を複数のカーテンランナが走行自在にされるカーテンレール構造が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このカーテンレール構造では、主レールと副レールとを連結する連結プレートが分岐部に設けられる。また連結プレートに対して揺動軸で揺動自在に枢支されかつ揺動位置によって主レールとそれぞれの副レールとを接続可能な揺動レールが分岐部に設けられる。更に揺動レールの揺動角度を規制すると同時に揺動レールを所望の位置に保持しておくための磁着式の保持機構が分岐部に設けられる。この磁着式の保持機構は、磁石と磁性体とを用い、磁力によって吸着保持する方式の機構である。具体的には、保持機構は、連結プレートの両側側面に取付けられるストッパ部材と、このストッパ部材の内面側に固定された磁性体と、揺動レールの両側側面に取付けられた磁石とにより構成される。
このように構成されたカーテンレール構造では、カーテンを垂らす方向を変えるときは、例えば、一旦先頭のカーテンランナを分岐部の手前まで戻し、先頭側の数個のカーテンランナを揺動レールに留めた状態で、カーテンを切換える方向の副レール側に向けて引っ張ると、揺動レールは所望の副レール側に揺動してレール路を切換えることができる。このため、通常時にベッドの足元に近い副レールを使用し、回診時等においてベッドの足元近傍にカートの進入する空間部をあけるとき、一旦、先頭のカーテンランナを分岐部の手前まで戻し、揺動レールを揺動させてレール路を切換え、再びカーテンを閉めれば、ベッドの足元端部とカーテンとの間に広い空間部を確保でき、カートとカーテンの干渉を防止できるようになっている。
一方、上記特許文献1のカーテンレール構造では、揺動レールに、先頭のカーテンランナが前進方向に向けて分岐部を通過した後、先頭のカーテンランナが後退方向に向けて分岐部を通過しない限り、揺動レールの位置を固定しておくロック機構が設けられる。このロック機構では、揺動レールの上部中空部と下部中空部を仕切る中間壁の先端側中央部に長溝状の切込みが設けられ、中間壁上に概略矩形状でかつ下面中央部に突起を有するロック部材が載置される。また下面の突起を長溝状の切込みを通して下部中空部に突出させることによりロック部材が切込みに沿ってスライド自在に構成される。更に先頭のカーテンランナの頂部だけに突部が形成される。
これにより、ロック部材の下方を先頭のカーテンランナが通過するとき、先頭のカーテンランナの突部が前進又は後退してロック部材の突起に衝突すると、突部が突起を押圧してロック部材を切込みに沿ってスライドさせる。そして突起が切込みの端部に達して行き場がなくなると、ロック部材が僅かに浮上がって先頭のカーテンランナの突部がロック部材の突起を通過し、その後、ロック部材が自重で降下し、浮上がる直前の位置に戻って、揺動レールが分岐側の副レールに固定される。
特開2010−279614号公報(請求項1及び4、段落[0008]、[0025]、[0026]、[0031]、図1〜図4、図8、図9)
しかし、上記従来の特許文献1に示されたカーテンレール構造では、揺動レールを所望の位置に保持しておく保持機構として磁石及び磁性体の吸着力を利用しており、揺動レールの切換え時に、最も強い吸着状態で磁性体に密着している磁石を磁性体からカーテンを引っ張って離すため、比較的大きな操作力を必要とし、操作性の低下を招くおそれがあった。また、上記従来の特許文献1に示されたカーテンレール構造では、磁石の個体差により磁石の磁力がカーテンレール毎にばらつくと、カーテンレール毎に揺動レールを切換える操作力がばらついてしまう問題点もあった。更に、上記従来の特許文献1に示されたカーテンレール構造では、先頭のカーテンランナがロック部材の下方を通過するときに、先頭のカーテンランナの突部がロック部材の突起を押圧してロック部材を切込みに沿ってスライドさせ、ロック部材が分岐側の副レールに入り込んで揺動レールをこの副レールに固定した後に、ロック部材が僅かに浮上がって先頭のカーテンランナの突部がロック部材の突起を通過するけれども、例えば先頭のカーテンランナがロック部材の下方を通過するときの速度が過大であると、ロック部材が分岐側の副レールに入り込む前にロック部材が僅かに浮上がって先頭のカーテンランナの突部がロック部材の突起を通過してしまい、揺動レールの分岐側の副レールへの固定が不完全になったり、或いは揺動レールの分岐側の副レールへの固定の解除が不完全になるおそれもあった。
本発明の第1の目的は、揺動レールの切換え時の操作力を軽減することができ、これにより揺動レールの切換え時の操作性を向上できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第2の目的は、磁石の個体差により磁石の磁力がばらついても、第1及び第2磁石間の磁力を最適な磁力に容易に調整できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第3の目的は、先頭のカーテンランナの速度が過大であっても、先頭のカーテンランナの転動体によるロック機構の切換ストッパの切換えを確実に行うことにより、揺動レールの連結プレートに対する固定又は固定の解除を確実に行うことができるとともに、他のカーテンランナの転動体によるロック機構の切換ストッパの切換えを確実に防止できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第4の目的は、揺動レールを所望の副レールに連通接続させたときに、揺動レールが所望の副レールに対してずれることなく略完全に一致させるように調整できる、カーテンレール構造を提供することにある。本発明の第5の目的は、ベッドの足元部とカーテンとの間の空間の広さを必要に応じて調整できる、カーテンレール構造を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1及び図2に示すように、単一本の主レール13の端部に分岐部材20を介して複数本の副レール11,12が連結され、単一本の主レール13が複数本の副レール11,12のうち選択された1本の副レール11,12に連通接続されることにより主レール13及び上記選択された副レール11,12を複数のカーテンランナ14,16が走行するように構成されたカーテンレール構造において、分岐部材20が、単一本の主レール13と複数本の副レール11,12とを連結する連結プレート21と、この連結プレート21に対して揺動軸28を中心に揺動可能に枢着されかつ揺動することにより主レール13と複数本の副レール11,12のいずれか1本とを連通接続するように切換わる単一本の揺動レール22と、この揺動レール22の揺動角度を規制すると同時に揺動レール22を所定の揺動角度に保持する磁力反発式の保持機構23とを備えたことを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1、図2及び図4に示すように、複数の副レール11,12が第1及び第2副レールからなり、連結プレート21の下面に揺動レール22が揺動可能に枢着され、揺動レール22から連結プレート21に向って摺動ピン32が突設され、摺動ピン32が摺動可能に係合することにより揺動レール22の自重の一部を支えかつ揺動レール22を第1又は第2副レール11,12のいずれかに連通接続するように案内する長孔21fが連結プレート21に設けられ、連結プレート21に第1磁石51が設けられ、揺動レール22に第1磁石51と間隔をあけかつ第1磁石51の磁力に反発する第2磁石52が設けられ、揺動レール22が第1副レール11に連通接続されたときに摺動ピン32を長孔21fの一端に押付ける方向に第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発しかつ揺動レール22が第2副レール12に連通接続されたときに摺動ピン32を長孔21fの他端に押付ける方向に第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図1〜図3に示すように、連結プレート21の一方の側面にこの連結プレート21の幅方向に延びて長孔21fの一端に臨む第1ねじ孔21gが形成され、連結プレート21の他方の側面にこの連結プレート21の幅方向に延びて長孔21fの他端に臨む第2ねじ孔21hが形成され、長孔21fの一端から長孔21f内に突出する長さを変更可能な第1調整ビス41が第1ねじ孔21gに螺合され、長孔21fの他端から長孔21f内に突出する長さを変更可能な第2調整ビス42が第2ねじ孔21hに螺合されたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第2の観点に基づく発明であって、更に図4に示すように、連結プレート21に鉛直方向に延びる磁石用ねじ孔21iが形成され、磁石用ねじ孔21iに強磁性材料により形成された磁石用調整ビス53が螺合され、磁石用調整ビス53の下端に第1磁石51がその磁力により吸着されたことを特徴とする。
本発明の第5の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、更に図1、図2及び図5に示すように、連結プレート21と揺動レール22との間に揺動レール22を連結プレート21に対して所定の揺動角度で固定し又はこの固定を解除するロック機構54が設けられ、ロック機構54が、揺動レール22を連結プレート21に対して固定する固定位置と、揺動レール22の連結プレート21に対する固定を解除する解除位置とに切換わる切換ストッパ56を有し、主レール13から揺動レール22を通って上記選択された副レール11,12に向う複数のカーテンランナ14,16のうち先頭のカーテンランナ14の転動体14aが他のカーテンランナ16の転動体16aより大径に形成され、先頭のカーテンランナ14が前進してロック機構54を通過するとき先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56を固定位置に切換え、先頭のカーテンランナ14が後退してロック機構54を通過するとき先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56を解除位置に切換えるように構成され、他のカーテンランナ16が前進又は後退してロック機構54を通過しても他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を切換えないように構成されたことを特徴とする。
本発明の第6の観点は、第1ないし第5の観点のいずれかに基づく発明であって、更に図10に示すように、単一本の主レール13が病室のベッド17の側部上方にベッド17の長手方向に延びて配置され、複数本の副レール11,12がベッド17の足元部上方に主レール13に対して交差する方向に同一水平面内で互いに略平行に延びて配置されることを特徴とする。
揺動レールの切換え時に、最も強い吸着状態で磁性体に密着している磁石を磁性体からカーテンを引っ張って離すため、比較的大きな操作力を必要とし、操作性の低下を招く従来のカーテンレール構造と比較して、本発明の第1の観点のカーテンレール構造では、揺動レールの揺動角度を規制すると同時に揺動レールを所定の揺動角度に保持する保持機構が磁力反発式であるため、揺動レールの切換え時の操作力を軽減することができる。この結果、本発明では揺動レールの切換え時の操作性を向上できる。
本発明の第2の観点のカーテンレール構造では、揺動レールを第1副レールに連通接続したときに摺動ピンを長孔の一端に押付ける方向に第2磁石が第1磁石の磁力に対して反発し、揺動レールを第2副レールに連通接続したときに摺動ピンを長孔の他端に押付ける方向に第2磁石が第1磁石の磁力に対して反発するので、第1及び第2磁石の互いに反発する磁力により揺動レールが第1副レール又は第2副レールに連通接続するように保持されるとともに、揺動レールの切換え時の操作力を軽減することができる。この結果、上記と同様に、揺動レールの切換え時の操作性を向上できる。
本発明の第3の観点のカーテンレール構造では、第1ねじ孔に螺合された第1調整ビスが長孔の一端から長孔内に突出する長さを変更することにより、揺動レールの第1副レールに対するずれを無くして、揺動レールを第1副レールに略完全に一致させるように調整でき、第2ねじ孔に螺合された第2調整ビスが長孔の他端から長孔内に突出する長さを変更することにより、揺動レールの第2副レールに対するずれを無くして、揺動レールを第2副レールに略完全に一致させるように調整できる。この結果、カーテンランナが揺動レール及び副レール間を通過するときに発生する異音を低減できる。
本発明の第4の観点のカーテンレール構造では、磁石用ねじ孔に螺合された磁石用調整ビスの下方への突出長さを調整することにより、この磁石用調整ビスの下端に吸着された第1磁石と、揺動レールに取付けられた第2磁石との間隔を調整できる。この結果、磁石の個体差により磁石の磁力がばらついても、第1及び第2磁石間の磁力を最適な磁力に容易に調整できる。
本発明の第5の観点のカーテンレール構造では、先頭のカーテンランナが前進してロック機構を通過するとき先頭のカーテンランナの転動体が切換ストッパを固定位置に切換え、先頭のカーテンランナが後退してロック機構を通過するとき先頭のカーテンランナの転動体が切換ストッパを解除位置に切換える。この結果、先頭のカーテンランナの速度が過大であっても、先頭のカーテンランナの転動体によるロック機構の切換ストッパの切換えを確実に行うことにより、揺動レールの連結プレートに対する固定又は固定の解除を確実に行うことができる。また他のカーテンランナが前進又は後退してロック機構を通過しても他のカーテンランナの転動体が切換ストッパを切換えない。この結果、他のカーテンランナの転動体によるロック機構の切換ストッパの切換えを確実に防止できる。
本発明の第6の観点のカーテンレール構造では、ベッドの足元部上方に複数本の副レールを主レールに対して交差する方向に同一水平面内で互いに略平行に延びて配置したので、揺動レールを揺動させて主レールを所望の1本の副レールに連通接続し、主レールから揺動レールを通り上記所望の副レールにかけて複数のカーテンランナを走行させ、カーテンを展開すると、ベッドの足元部とカーテンとの間の所望の広さの空間を確保できる。この結果、ベッドの足元部とカーテンとの間の空間の広さを必要に応じて調整できる。
(a)は本発明実施形態の主レールを第1副レールに揺動レールを介して接続した状態を示す図2のA矢視図であり、(b)は本発明実施形態の主レールを第2副レールに揺動レールを介して接続した状態を示す図2のA矢視図である。 図1(a)のB−B線断面図である。 (a)は摺動ピンが第1調整ビスの先端に押付けられて揺動レールが第1副レールに連通接続された状態を示す図2のC−C線断面図であり、(b)は摺動ピンが第2調整ビスの先端に押付けられて揺動レールが第2副レールに連通接続された状態を示す図2のC−C線断面図である。 (a)は第2磁石が第1磁石に対して反発して揺動レールが第1副レールに連通接続される位置に保持された状態を示す図2のD−D線断面図であり、(b)は第2磁石が第1磁石に対して反発して揺動レールが第2副レールに連通接続される位置に保持された状態を示す図2のD−D線断面図である。 ロック機構の動作を示す要部拡大断面図である。 (a)は図5(a)のE−E線断面図であり、(b)は図5(b)のF−F線断面図である。 (a)は図5(a)のG−G線断面図であり、(b)は図5(b)のH−H線断面図である。 (a)は図5(a)のI−I線断面図であり、(b)は図5(b)のJ−J線断面図である。 主レール、第1副レール、第2副レール、揺動レール及び連結プレートの要部分解斜視図である。 カーテンレールをベッドの側部上方及び足元部上方に取付けた斜視図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、単一本の主レール13の端部に分岐部材20を介して複数本の副レール11,12が連結され、単一本の主レール13が複数本の副レール11,12のうち選択された1本の副レール11,12に連通接続されることにより主レール13及び上記選択された副レール11,12を複数のカーテンランナ14,16が走行するように構成される。この実施の形態では、図10に示すように、1本の主レール13が病室のベッド17の側部上方にベッド17の長手方向に延びて配置され、2本の第1及び第2副レール11,12がベッド17の足元部上方に主レール13に対して交差する方向に同一水平面内で互いに略平行に延びて配置され、これらのレール11〜13にカーテン18が摺動可能に吊下げられる。なお、この実施の形態では、副レールの本数を2本としたが、副レールは3本又は4本以上であってもよい。また、この実施の形態では、カーテンレールを病院の大部屋の病室にベッド毎に設置したが、カーテンレールを民宿や旅館の大部屋にベッド毎に設置してもよく、或いは会議室や控え室に設置してもよい。カーテンレールを会議室や控え室に設置する場合、カーテンレールから吊下げたカーテンで仕切られる小部屋の広さを人数等に応じて変更することができる。
上記分岐部材20は、1本の主レール13と2本の第1及び第2副レール11,12とを連結する連結プレート21と、この連結プレート21に対して揺動軸28を中心に揺動可能に枢着されかつ揺動することにより主レール13と2本の第1又は第2副レール11,12のいずれか1本とを連通接続するように切換わる1本の揺動レール22と、この揺動レール22の揺動角度を規制すると同時に揺動レール22を所定の揺動角度に保持する磁力反発式の保持機構23とを備える(図1及び図2)。主レール13と第1副レール11と第2副レール12は横断面形状が同一に形成される。主レール13は、水平方向に延びる上片13aと、この上片13aの両側縁から垂下された一対の側片13b,13bと、これらの側片13b,13bの下端から互いに近付く方向に水平に延びて設けられ複数のカーテンランナ14,16の転動体14a,16aが転動する一対の下片13c,13cと、一対の側片13b,13bの鉛直方向の中央を互いに連結するように水平に延びて設けられた連結片13dとを有する(図1、図2及び図9)。主レール13の上片13a、側片13b、下片13c及び連結片13dはアルミニウム合金等の軽量合金の押出し成形又は引抜き成形により一体的に形成される。また主レール13の上部には扁平な四角形状の連結孔13eが形成され、主レール13の下部にはカーテンランナ14,16の転動体14a,16aを転動可能に収容しC型チャンネル材を伏せた形状の転動凹部13fが形成される。
第1副レール11は、主レール13の上片13a、一対の側片13b,13b、一対の下片13c,13c及び連結片13dとそれぞれ同一形状の第1上片11a、一対の第1側片11b,11b、一対の第1下片11c,11c及び第1連結片11dを有する(図1、図2及び図9)。そして第1副レール11の上部には扁平な四角形状の第1連結孔11eが形成され、第1副レール11の下部にはカーテンランナ14,16の転動体14a,16aを転動可能に収容しC型チャンネル材を伏せた形状の第1転動凹部11fが形成される。また第2副レール12は、主レール13の上片13a、一対の側片13b,13b、一対の下片13c,13c及び連結片13dとそれぞれ同一形状の第2上片12a、一対の第2側片12b,12b、一対の第2下片12c,12c及び第2連結片12dを有する(図1、図2及び図9)。そして第2副レール12の上部には扁平な四角形状の第2連結孔12eが形成され、第2副レール12の下部にはカーテンランナ14,16の転動体14a,16aを転動可能に収容しC型チャンネル材を伏せた形状の第2転動凹部12fが形成される。上記第1副レール11の各片や第2副レール12の各片も、主レール13の各片と同様に、アルミニウム合金等の軽量合金の押出し成形又は引抜き成形により一体的に形成される。
一方、連結プレート21は、非磁性材料であるアルミニウム合金等の軽量合金により長板状に形成される。連結プレート21の長さは揺動レール22の長さより所定長だけ長く形成され、連結プレート21の幅は第1及び第2副レール11,12の合計幅より僅かに大きく形成され、連結プレート21の厚さは主レール13の連結孔13eの高さと略同一に形成される(図1及び図2)。また連結プレート21の一端には、主レール13の連結孔13eに挿入可能な2つの主挿入部21a,21bが水平方向に並んで突設される。ここで、主レール13が1本であるのに対し、主挿入部21a,21bを2つ設けたのは、主レール13及び副レール11,12の配設の仕方によって、2つの主挿入部21a,21bのうち主レール13の連結孔13eに挿入するのに適した側の主挿入部21a,21bを選択できるようにするためである。連結プレート21の他端には、第1及び第2副レール11,12の第1及び第2連結孔11e,12eにそれぞれ挿入可能な2つの第1及び第2副挿入部21c,21dが水平方向に並んで突設される。図1及び図2中の符号24は主挿入部21aを主レール13の連結孔13eに挿入した状態で固定するビスであり、図1及び図2中の符号26は第1副挿入部21cを第1副レール11の第1連結孔11eに挿入した状態で固定するビスであり、図1中の符号27は第2副挿入部21dを第2副レール12の第2連結孔12eに挿入した状態で固定するビスである。
揺動レール22は、一対の揺動側片22a,22aと、一対の揺動側片22a,22aの上端を連結する揺動連結片22bと、一対の側片22a,22aの下端から互いに近付く方向に水平に延びて設けられ複数のカーテンランナ14,16の転動体14a,16aが転動する一対の揺動下片22c,22cとを有する(図2〜図9)。揺動側片22a、揺動連結片22b及び揺動下片22cは非磁性材料であるアルミニウム合金等の軽量合金の押出し成形又は引抜き成形により一体的に形成される。また揺動レール22には、カーテンランナ14,16の転動体14a,16aを転動可能に収容しC型チャンネル材を伏せた形状の転動凹部22dが形成される。この揺動レール22の転動凹部22dは、主レール13の転動凹部13f、第1副レール11の第1転動凹部11f及び第2副レール12の第2転動凹部12fと横断面形状が同一に形成される。揺動レール22のうち主レール13に連通接続される基端下部には、一対の揺動側片22a,22aの下部と一対の揺動下片22c,22cとを切除することにより、揺動切欠き部22eが形成される。これにより揺動レール22の基端上部には揺動凸部22fが設けられる。また主レール13のうち揺動レール22の基端に連通接続される一端上部には、上片13a、一対の側片13b,13bの上部及び連結片13dを切除することにより、主切欠き部13gが形成される。これにより主レール13の一端下部には主凸部13hが設けられる。揺動凸部22fの突出長さは主凸部13hの突出長さより僅かに短く形成される。主凸部13hの先端面は揺動レール22の揺動時に主レール13が揺動レール22に干渉しないように最大揺動角度と同等の面取り、或いは最大揺動角度より僅かに大きい角度の面取りが施される(図1)。
揺動レール22は、連結プレート21の下面に揺動軸28を中心に揺動可能に枢着される。揺動レール22の基端近傍、即ち揺動連結片22bのうち揺動凸部22fの基端に位置する部分に揺動軸挿通孔22gが形成され、連結プレート21の基端近傍には揺動軸挿通孔22gに対向して揺動軸ねじ孔21eが形成される(図1及び図2)。図2中の符号29は揺動レール22の揺動軸28に対する回動を許容するために嵌挿されたブッシングであり、図2中の符号31はブッシング29を揺動軸28に固定するためのロックナットである。また揺動レール22から連結プレート21に向って摺動ピン32が突設される。即ち、摺動ピン32は、揺動レール22の先端近傍の揺動連結片22bに形成された摺動ピン挿通孔22hに遊挿され、摺動ピン挿通孔22hに対向する連結プレート21にこのプレート21の幅方向に延びて形成された長孔21fに遊挿される。図2中の符号33は摺動ピン32に嵌入されたカラーであり、図2中の符号34はカラー33の抜止め用のロックナットである。長孔21fは段付きの長孔に形成される、即ち長孔21fは、摺動ピン32が摺動可能に挿通される幅狭の長孔と、カラー33が摺動可能に収容される幅広の長孔とからなる。上記摺動ピン32が幅狭の長孔21fに摺動可能に係合し、上記カラー33が幅広の長孔21fに摺動可能に係合することにより、摺動ピン32が揺動レール22の自重の一部を支え、かつ揺動レール22を第1又は第2副レール11,12のいずれかに連通接続するように案内するように構成される。
連結プレート21の一方の側面には、この連結プレート21の幅方向に延びて幅広の長孔21fの一端に臨む第1ねじ孔21gが形成され、連結プレート21の他方の側面には、この連結プレート21の幅方向に延びて幅広の長孔21fの他端に臨む第2ねじ孔21hが形成される(図1及び図3)。第1ねじ孔21gには、幅広の長孔21fの一端から幅広の長孔21f内に突出する長さを変更可能な第1調整ビス41が螺合され、第2ねじ孔21hには、幅広の長孔21fの他端から幅広の長孔21f内に突出する長さを変更可能な第2調整ビス42が螺合される。揺動レール22が揺動してカラー33の外周面が第1調整ビス41又は第2調整ビス42の先端に当接することにより、揺動レール22の揺動角度が規制されるように構成される。図1及び図3中の符号43は第1調整ビス41を固定するロックナットであり、図1及び図3中の符号44は第2調整ビス42を固定するロックナットである。
一方、連結プレート21には円板状の第1磁石51が設けられ、揺動レール22には第1磁石51と間隔をあけかつ第1磁石51の磁力に反発する四角板状の第2磁石52が設けられる(図2及び図4)。連結プレート21の長手方向において中央から基端側に寄った位置であって、連結プレート21の幅方向において中央から揺動プレート22側に寄った位置に、鉛直方向に延びる磁石用ねじ孔21iが形成される。この磁石用ねじ孔21iには、強磁性材料により形成された磁石用調整ビス53が螺合され、この磁石用調整ビス53の下端に上記第1磁石51がその磁力により吸着されるように構成される。また揺動レール22の長手方向において中央から基端側に寄った位置であって、揺動レール22の幅方向の中央に四角形状の磁石用角孔22iが形成される。この磁石用角孔22iに第2磁石52が挿着される。そして揺動レール22が第1副レール11に連通接続されたときに、連結プレート21の幅方向において第2磁石52が第1磁石51に対して所定の距離だけ連結プレート21の一方の側面側にずれるように構成される(図4(a))。これにより揺動レール22が第1副レール11に連通接続されたときに、第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して図4(a)の実線矢印の方向に反発する、即ち摺動ピン32を長孔21fの一端に押付ける方向(図3(a)の実線矢印の方向)に第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発するように構成される。また揺動レール22が第2副レール12に連通接続されたときに、連結プレート21の幅方向において第2磁石52が第1磁石51に対して所定の距離だけ連結プレート21の他方の側面側にずれるように構成される(図4(b))。これにより揺動レール22が第2副レール12に連通接続されたときに、第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して図4(b)の破線矢印の方向に反発する、即ち摺動ピン32を長孔21fの他端に押付ける方向(図3(b)の破線矢印の方向)に第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発するように構成される。なお、第1及び第2磁石51,52は互いに同一の磁極が対向するように配置される。これにより第1及び第2磁極51,52がこれらの磁力により反発し合う。
一方、連結プレート21と揺動レール22との間には、揺動レール22を連結プレート21に対して所定の揺動角度で固定し又はこの固定を解除するロック機構54が設けられる(図2及び図5)。ロック機構54は、揺動レール22を連結プレート21に対して固定する固定位置(図5b)と、揺動レール22の連結プレート21に対する固定を解除する解除位置(図5a)とに切換わる切換ストッパ56を有する。揺動レール22の先端部は、揺動連結片22bの中央が除去され、揺動連結片22bの残部を一対の揺動側片22a,22aの上端に起立させることにより一対の揺動起立片22j,22jが設けられる(図2、図5及び図9)。また連結プレート21の先端部下面には、上記一対の揺動起立片22j,22jを収容可能な起立片収容凹部21jが形成される(図1、図2及び図5)。この起立片収容凹部21jは揺動レール22が揺動しても一対の揺動起立片22j,22jが連結プレート21に干渉しないように比較的大きく形成される。更に起立片収容凹部21jの上面には、連結プレート21の幅方向に所定の間隔をあけて第1及び第2ストッパ収容凹部21k,21mがそれぞれ形成される。第1ストッパ収容凹部21kは連結プレート21の一方の側面側に形成され、第2ストッパ収容凹部21mは連結プレート21の他方の側面側に形成される。
上記切換ストッパ56は、その中央基端寄りが上記一対の揺動起立片22j,22jにストッパ支軸57を介して回動可能に取付けられる(図2、図5及び図6)。また切換ストッパ56の基端にはストッパ回動規制軸58が挿通され、一対の揺動起立片22j,22jから一対の揺動側片22a,22aにかけて、略扇形の一対の回動規制凹部22k,22kがそれぞれ形成される(図5、図7及び図9)。切換ストッパ56の両端から突出したストッパ回動規制軸58の両端は一対の回動規制凹部22k,22kにそれぞれ遊挿される。また切換ストッパ56の中央先端寄りにストッパ一時固定具59が挿着される(図2、図5及び図8)。ストッパ一時固定具59は、切換ストッパ56の中央先端寄りに挿入された固定軸59aと、この固定軸59aの両端の一対の穴59d,59dにそれぞれ挿入された一対の圧縮コイルばね59b,59bと、これらのばね59b,59bにより外方に突出するようにそれぞれ付勢される一対の鋼球59c,59cとからなる(図8)。更に揺動レール22の一対の揺動側片22a,22aには、互いに対向するように一対の第1固定孔22m,22mがそれぞれ形成され、一対の揺動起立片22j,22jには、一対の第1固定孔22m,22mの上方に位置しかつ互いに対向するように一対の第2固定孔22n,22nがそれぞれ形成される(図5及び図8)。一対の第1固定孔22m,22mに一対の鋼球59c,59cの一部が挿入されたときに、切換ストッパ56の先端部が第1及び第2ストッパ収容凹部21k,21mに収容されない位置、即ち解除位置に切換ストッパ56が一時的に固定され、一対の第2固定孔22n,22nに一対の鋼球59c,59cの一部が挿入されたときに、切換ストッパ56の先端部が第1又は第2ストッパ収容凹部21k,21mのいずれかに収容された位置、即ち固定位置に切換ストッパ56が一時的に固定されるように構成される。
一方、複数のカーテンランナ14,16のうち先頭のカーテンランナ14の転動体14aは、他のカーテンランナ16の転動体16aより大径に形成される(図2及び図5)。ここで、先頭のカーテンランナ14とは、主レール13から揺動レール22を通って第1又は第2副レール11,12のうちの選択されたいずれかの副レール11,12に向う複数のカーテンランナ14,16のうち先頭のカーテンランナ14をいう。また切換ストッパ56の下面は先頭のカーテンランナ14の転動体14aの通過によりストッパ支軸57を中心に回動できるように、転動体14aの半径より大きな曲率半径を有する湾曲面に形成される。先頭のカーテンランナ14が前進してロック機構54を通過するとき、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56の下面当接して切換ストッパ56を固定位置に切換え、先頭のカーテンランナ14が後退してロック機構54を通過するとき、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56の下面に当接して切換ストッパ56を解除位置に切換えるように構成される。但し、他のカーテンランナ16が前進又は後退してロック機構54を通過しても、他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を切換えないように構成される。なお、図5中の符号14bは先頭のカーテンランナ14に設けられカーテン18を吊下げるためのフックが係止される円環であり、図5中の符号16bは他のカーテンランナ16に設けられカーテン18を吊下げるためのフックが係止される円環である。また、図10中の符号61は病室の天井から垂下され主レール13及び副レール11,12を保持するための吊下げロッドである。
このように構成されたカーテンレール構造の組立手順を説明する。病室の天井から複数本の吊下げロッド61を垂下させ、これらの吊下げロッド61の下端に主レール13と第1副レール11と第2副レール12を取付ける(図10)。次いで転動体14a,16aが一対の下片13c,13cを転動できるように複数のカーテンランナ14,16を主レール13に係合させる。一方、揺動レール22にロック機構54を組付けるとともに第2磁石52を挿着する。また連結プレート21の第1及び第2ねじ孔21g,21hに第1及び第2調整ビス41,42を螺合した後に、第1及び第2調整ビス41,42にロックナット43,44をそれぞれ螺合する。連結プレート21の磁石用ねじ孔21iに磁石用調整ビス53を螺合した後に、磁石用調整ビス53の下面に第2磁石52をその磁力により吸着させる。このとき第2磁石52の下面側の磁極を第1磁石51の上面側の磁極と同一にする。次に揺動レール22を連結プレート21の下面に揺動軸28及び摺動ピン32を介して揺動可能に枢着される。この状態で連結プレート21の主挿入部21aを主レール13の連結孔13eに挿入した後、連結プレート21の第1副挿入部21cを第1副レール11の第1連結孔11eに挿入するとともに、連結プレート21の第2副挿入部21dを第2副レール12の第2連結孔12eに挿入する。そして、ビス24を主挿入部21aのねじ孔に螺合することにより主挿入部21aを連結孔13eに挿入した状態で固定し、ビス26を第1副挿入部21cのねじ孔に螺合することにより第1副挿入部21cを第1連結孔11eに挿入した状態で固定し、ビス27を第2副挿入部21dのねじ孔に螺合することにより第2副挿入部21dを第2連結孔12eに挿入した状態で固定する。更に揺動レール22を揺動させて、揺動レール22を第1又は第2副レール11,12に一致するように第1及び第2調整ビス41,42を調整してロックナット43,44で固定するとともに、磁石用調整ビス53により第1磁石51の第2磁石52に対する磁力を調整する。この結果、カーテンランナ14,16が揺動レール22及び副レール11,12間を通過するときに殆ど異音を発生せず、また磁石51,52の個体差により磁石51,52の磁力がばらついても、第1及び第2磁石51,52間に作用する磁力を最適な磁力に容易に調整できる。以上の作業でカーテンレール構造の組立は完了する。その後、複数のカーテンランナ14,16の円環14b,16bにカーテン18のフックを係合して、カーテン18を吊下げる。
このように組立てられたカーテンレール構造の動作を説明する。病室のベッド17の足元にカートを置かない場合には、カーテン18をベッド17の足元に接近した状態で展開する。即ち、主レール13の下方にまとめられていたカーテン18の一端をベッド17に近付ける方向に引っ張りながら揺動レール22に向って引っ張る。すると先頭のカーテンランナ14にはベッド17の側面に近付ける方向の力も加わるため、先頭のカーテンランナ14が主レール13から揺動レール22に移動すると、揺動レール22の先端が第1副レール11に連通接続する方向に揺動軸28を中心に回転する。このとき摺動ピン32を長孔21fの一端に押付ける方向、即ちカラー33を第1調整ビス41の先端に押付ける方向に、第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発するので、揺動レール22の先端が第1副レール11に連通接続された状態に保持される。
そして、先頭のカーテンランナ14が前進してロック機構54を通過すると、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56の湾曲する下面に当接して切換ストッパ56を固定位置に切換える。即ち、切換ストッパ56の先端部が連結プレート21の第1ストッパ収容凹部21kに挿入される。このときストッパ一時固定具59の鋼球59cの一部が第2固定孔22nに挿入されるので、切換ストッパ56の先端部が第1ストッパ収容凹部21kに挿入された状態に一時的に固定される。この結果、揺動レール22の第1副レール11との連通接続が意図せずに解除されることはない。なお、他のカーテンランナ16が前進してロック機構54を通過しても、他のカーテンランナ16の転動体16aが先頭のカーテンランナ14の転動体14aより小径であるため、切換ストッパ56の下面に当接することはない。この結果、他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を意図せずに切換えることはない。更に先頭のカーテンランナ14が第1副レール11の先端まで移動すると、カーテン18が主レール13、揺動レール22及び第1副レール11の下方に展開される。このときカーテン18がベッド17の足元に接近した状態で展開されているので、ベッド17とこのベッド17に対面するベッドとの間の通路を広く確保できる。
なお、展開したカーテン18を主レール13の下方にまとめる場合には、展開したカーテン18の一端を上記とは反対方向に移動させる。先頭のカーテンランナ14が後退してロック機構54を通過すると、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ54の湾曲する下面に当接して切換ストッパ54を解除位置に切換える。即ち、連結プレート21の第1ストッパ収容凹部21kに挿入されていた切換ストッパ56の先端部が第1ストッパ収容凹部21kから離脱する。このときストッパ一時固定具59の鋼球59cの一部が第1固定孔22mに挿入されるので、切換ストッパ56の先端部が第1ストッパ収容凹部21kから離脱した状態に一時的に固定される。なお、他のカーテンランナ16が後退してロック機構54を通過しても、他のカーテンランナ16の転動体16aが先頭のカーテンランナ14の転動体14aより小径であるため、切換ストッパ56の下面に当接することはない。この結果、他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を意図せずに切換えることはない。先頭のカーテンランナ14が第1副レール11から揺動レール22を通って主レール13に後退すると、カーテン18は主レール13の下方にまとめられる。
一方、回診等のために病室のベッド17の足元にカートを置く場合には、カーテン18をベッド17の足元から離した状態で展開する。即ち、主レール13の下方にまとめられていたカーテン18の一端をベッド17から離す方向に引っ張りながら揺動レール22に向って引っ張る。すると先頭のカーテンランナ14にはベッド17の側面から離れる方向の力も加わるため、先頭のカーテンランナ14が主レール13から揺動レール22に移動すると、揺動レール22の先端が第2副レール12に連通接続する方向に揺動軸28を中心に回転する。このとき摺動ピン32を長孔21fの一端に押付ける力、即ちカラー33を第1調整ビス41の先端に押付ける力は、第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発する力であるため、比較的弱い。この結果、揺動レール22の切換え時の操作力を軽減することができ、揺動レール22は速やかに揺動軸28を中心に回転して、カラー33が第2調整ビス42の先端に当接する。カラー33が第2調整ビス42の先端に当接すると、摺動ピン32を長孔21fの他端に押付ける方向、即ちカラー33を第2調整ビス42の先端に押付ける方向に、第2磁石52が第1磁石51の磁力に対して反発するので、揺動レール22の先端が第2副レール12に連通接続された状態に保持される。
そして、先頭のカーテンランナ14が前進してロック機構54を通過すると、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56の湾曲する下面に当接して切換ストッパ56を固定位置に切換える。即ち、切換ストッパ56の先端部が連結プレート21の第2ストッパ収容凹部21mに挿入される。このときストッパ一時固定具59の鋼球59cの一部が第2固定孔22nに挿入されるので、切換ストッパ56の先端部が第2ストッパ収容凹部21mに挿入された状態に一時的に固定される。この結果、揺動レール22の第2副レール12との連通接続が意図せずに解除されることはない。なお、他のカーテンランナ16が前進してロック機構54を通過しても、他のカーテンランナ16の転動体16aが先頭のカーテンランナ14の転動体14aより小径であるため、切換ストッパ56の下面に当接することがない。この結果、他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を意図せずに切換えることはない。更に先頭のカーテンランナ14が第2副レール12の先端まで移動すると、カーテン18が主レール13、揺動レール22及び第2副レール12の下方に展開される。このときカーテン18がベッド17の足元から離れた状態で展開されているので、ベッド17の足元にカートを置くスペースを確保できる。このように、ベッド17の足元部とカーテン18との間の空間の広さを必要に応じて調整できる。
なお、展開したカーテン18を主レール13の下方にまとめる場合には、展開したカーテン18の一端を上記とは反対方向に移動させる。先頭のカーテンランナ14が後退してロック機構54を通過すると、先頭のカーテンランナ14の転動体14aが切換ストッパ56の湾曲する下面に当接して切換ストッパ56を解除位置に切換える。即ち、連結プレート21の第2ストッパ収容凹部21mに挿入されていた切換ストッパ56の先端部が第2ストッパ収容凹部21mから離脱する。このときストッパ一時固定具59の鋼球59cの一部が第1固定孔22mに挿入されるので、切換ストッパ56の先端部が第2ストッパ収容凹部21mから離脱した状態に一時的に固定される。なお、他のカーテンランナ16が後退してロック機構54を通過しても、他のカーテンランナ16の転動体16aが先頭のカーテンランナ14の転動体14aより小径であるため、切換ストッパ56の下面に当接することはない。この結果、他のカーテンランナ16の転動体16aが切換ストッパ56を意図せずに切換えることはない。先頭のカーテンランナ14が第2副レール12から揺動レール22を通って主レール13に後退すると、カーテン18は主レール13の下方にまとめられる。
産業上の利用分野
本発明のカーテンレール構造は、病院の大部屋の病室、民宿又は旅館の大部屋などをベッド毎に仕切る間仕切り用のカーテンを吊下げるために利用できる。
11 第1副レール
12 第2副レール
13 主レール
14 先頭のカーテンランナ
14a,16a 転動体
16 他のカーテンランナ
17 ベッド
20 分岐部材
21 連結プレート
21f 長孔
21g 第1ねじ孔
21h 第2ねじ孔
21i 磁石用ねじ孔
22 揺動レール
23 保持機構
28 揺動軸
32 摺動ピン
41 第1調整ビス
42 第2調整ビス
51 第1磁石
52 第2磁石
53 磁石用調整ビス
54 ロック機構
56 切換ストッパ

Claims (6)

  1. 単一本の主レールの端部に分岐部材を介して複数本の副レールが連結され、前記単一本の主レールが前記複数本の副レールのうち選択された1本の副レールに連通接続されることにより前記主レール及び前記選択された副レールを複数のカーテンランナが走行するように構成されたカーテンレール構造において、
    前記分岐部材が、
    前記単一本の主レールと前記複数本の副レールとを連結する連結プレートと、
    この連結プレートに対して揺動軸を中心に揺動可能に枢着されかつ揺動することにより前記主レールと前記複数本の副レールのいずれか1本とを連通接続するように切換わる単一本の揺動レールと、
    この揺動レールの揺動角度を規制すると同時に前記揺動レールを所定の揺動角度に保持する磁力反発式の保持機構と
    を備えたことを特徴とするカーテンレール構造。
  2. 前記複数の副レールが第1及び第2副レールからなり、前記連結プレートの下面に前記揺動レールが揺動可能に枢着され、前記揺動レールから前記連結プレートに向って摺動ピンが突設され、前記摺動ピンが摺動可能に係合することにより前記揺動レールの自重の一部を支えかつ前記揺動レールを前記第1又は第2副レールのいずれかに連通接続するように案内する長孔が前記連結プレートに設けられ、前記連結プレートに第1磁石が設けられ、前記揺動レールに前記第1磁石と間隔をあけかつ前記第1磁石の磁力に反発する第2磁石が設けられ、前記揺動レールが前記第1副レールに連通接続されたときに前記摺動ピンを前記長孔の一端に押付ける方向に前記第2磁石が前記第1磁石の磁力に対して反発しかつ前記揺動レールが前記第2副レールに連通接続されたときに前記摺動ピンを前記長孔の他端に押付ける方向に前記第2磁石が前記第1磁石の磁力に対して反発するように構成された請求項1記載のカーテンレール構造。
  3. 前記連結プレートの一方の側面にこの連結プレートの幅方向に延びて前記長孔の一端に臨む第1ねじ孔が形成され、前記連結プレートの他方の側面にこの連結プレートの幅方向に延びて前記長孔の他端に臨む第2ねじ孔が形成され、前記長孔の一端から前記長孔内に突出する長さを変更可能な第1調整ビスが前記第1ねじ孔に螺合され、前記長孔の他端から前記長孔内に突出する長さを変更可能な第2調整ビスが前記第2ねじ孔に螺合された請求項2記載のカーテンレール構造。
  4. 前記連結プレートに鉛直方向に延びる磁石用ねじ孔が形成され、前記磁石用ねじ孔に強磁性材料により形成された磁石用調整ビスが螺合され、前記磁石用調整ビスの下端に前記第1磁石がその磁力により吸着された請求項2記載のカーテンレール構造。
  5. 前記連結プレートと前記揺動レールとの間に前記揺動レールを前記連結プレートに対して所定の揺動角度で固定し又はこの固定を解除するロック機構が設けられ、前記ロック機構が、前記揺動レールを前記連結プレートに対して固定する固定位置と、前記揺動レールの前記連結プレートに対する固定を解除する解除位置とに切換わる切換ストッパを有し、前記主レールから前記揺動レールを通って前記選択された副レールに向う複数のカーテンランナのうち先頭のカーテンランナの転動体が他のカーテンランナの転動体より大径に形成され、前記先頭のカーテンランナが前進して前記ロック機構を通過するとき前記先頭のカーテンランナの転動体が前記切換ストッパを前記固定位置に切換え、前記先頭のカーテンランナが後退して前記ロック機構を通過するとき前記先頭のカーテンランナの転動体が前記切換ストッパを前記解除位置に切換えるように構成され、前記他のカーテンランナが前進又は後退して前記ロック機構を通過しても前記他のカーテンランナの転動体が前記切換ストッパを切換えないように構成された請求項1又は2記載のカーテンレール構造。
  6. 前記単一本の主レールが病室のベッドの側部上方に前記ベッドの長手方向に延びて配置され、前記複数本の副レールが前記ベッドの足元部上方に前記主レールに対して交差する方向に同一水平面内で互いに略平行に延びて配置される請求項1ないし5いずれか1項に記載のカーテンレール構造。
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