JP5614088B2 - 車両用発音装置 - Google Patents

車両用発音装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5614088B2
JP5614088B2 JP2010104875A JP2010104875A JP5614088B2 JP 5614088 B2 JP5614088 B2 JP 5614088B2 JP 2010104875 A JP2010104875 A JP 2010104875A JP 2010104875 A JP2010104875 A JP 2010104875A JP 5614088 B2 JP5614088 B2 JP 5614088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
sound
vehicle
pressure level
sound pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010104875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011230723A (ja
Inventor
吉田 邦彦
邦彦 吉田
敬生 丸子
敬生 丸子
孝一郎 脇
孝一郎 脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2010104875A priority Critical patent/JP5614088B2/ja
Publication of JP2011230723A publication Critical patent/JP2011230723A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5614088B2 publication Critical patent/JP5614088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

本発明は、車両用発音装置に関するものである。
近時、少なくとも低速領域で、モータのみで走行を行う車両が増加する傾向にある。例えば、電気自動車、燃料電池車にあっては全運転領域においてモータのみによって走行が行われ、ハイブリッド車の中には低速領域においてモータのみで走行を行うものもある。
低速領域においてモータのみによって走行する車両にあっては、車両が発生する走行音(総合的な音圧レベル)が低くなる。すなわち、エンジンによって走行される通常の車両にあっては、走行音の音圧レベルは、エンジンの作動音とロードノイズとを加算した大きなものとなるが、モータのみによって走行する車両の場合は、通常の車両に比して、エンジンの作動音分だけ音圧レベルが小さくなる。そして、低速領域では、ロードノイズが小さくなるため、モータのみによって走行する車両にあっては走行音が極めて静かになり、周囲の歩行者等に対して車両の存在を気づかせにくいものとなる。
特許文献1には、あらかじめ設定したしきい車速以下となる低速領域において、周囲に対して擬似エンジン音等の発音を行うようにして、車両の存在を周囲の歩行者等に対して積極的に認知させることが開示されている。具体的には、この特許文献1のものでは、上記発音を、車速が大きいときは小さいときに比して音圧レベルを小さくすることが開示されているものの、高速走行状態から車速が低下して上記しきい車速となった時点で、ある大きさの音圧レベルを急減に発音させるようになっている。
特開2005−343360号公報
前記特許文献1のように、車速が低下する走行中に、しきい車速となった時点である発音音圧レベルでもって発音を急激に開始するものにあっては、車両の存在を周囲の歩行者等に気付かせるという点では満足のいくものの、発音が急激に開始されることから、急激に車両が発生する音圧レベルが大きくなり、周囲の歩行者等は勿論のこと、車両の乗員に対しても違和感等を与えてしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、低速領域で周囲に対して発音を行うものにおいて、発音を開始する際に違和感を与えてしまうことのないようにした車両用発音装置を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
周囲に対して車両の存在を報知するための発音を行う発音手段と、あらかじめ設定された所定車速以下の低速領域で該発音手段から発音させる制御を行う制御手段と、を備えた車両用発音装置であって、
前記制御手段は、車速が低下する走行中に、前記所定車速で前記発音手段からの発音を開始させるように制御を行い、
前記制御手段は、さらに、前記所定車速から前記所定車速よりも小さいしきい車速近傍の速度域となるまでの車速減少の間は、前記発音手段から発音される発音音圧レベルと車両が実際に発生するロードノイズの音圧レベルとを加算した総合音圧レベルが増加しないようにしつつ、該発音手段から発音される発音音圧レベルが0から徐々に漸増するように制御する、
ようにしてある。上記解決手法によれば、発音手段からの発音が大きな音圧レベルから突然開始されたり、総合音圧レベルが突然大きくなったりすることことがないので、周囲の歩行者等や車両の乗員が違和感を感じてしまう事態を防止することができる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記制御手段は、前記しきい車速近傍の速度域における低速域では高速域よりも、前記総合音圧レベルの減少率が大きくなるように制御する、ようにしてある(請求項2対応)。この場合、必要最小限の音圧レベルで車両の存在を認知可能として、車両の認知効果と騒音防止とを高い次元で満足させる上で好ましいものとなる。
前記高速域と低速域との境界が、前記しきい車速とされている、ようにしてある(請求項3対応)。この場合、請求項2と同様の効果を得ることができる。
前記制御手段は、前記総合音圧レベルが、前記所定車速から前記しきい車速の間の車速域では比較用ガソリンエンジンで走行される比較用車両が発生する走行音圧レベルに達しないように制御し、該しきい車速以下の車速域では該比較用車両が発生する走行音圧レベルになるように制御する、ようにしてある(請求項4対応)。この場合、車両の存在をより明確に認知させつつ、車両の認知効果と騒音防止とを共に高い次元で満足させる上で好ましいものとなる。
前記制御手段は、前記総合音圧レベルが一定または減少率が低下する期間においては、車速の減少に応じて発音の周波数特性を低い方にシフトするように制御する、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、減速感を感じさせることや違和感を低減させる上で好ましいものとなる。
本発明によれば、車両の存在を周囲に報知するための発音を開始する際に、周囲の歩行者等や車両の乗員に対して違和感を与えてしまうことを防止することができる。
本発明が適用された車両の一例を示す斜視図 本発明の制御系統例を示すブロック図。 本発明による発音制御例を示す特性図。 図3において、発音手段から発音される音圧レベルの変化を示す特性図。 本発明による第2の発音制御例を示す特性図。 図5において、発音手段から発音される音圧レベルの変化を示す特性図。 本発明による第3の発音制御例を示す特性図。 図7において、発音手段から発音される音圧レベルの変化を示す特性図。 本発明による第4の発音制御例を示す特性図。 図9において、発音手段から発音される音圧レベルの変化を示す特性図。 本発明の制御例を示すフローチャート。
図1において、車両Vは、走行用の駆動源としてガソリンエンジンとモータとの両方を有して、低車速領域では基本的にモータのみによって走行されるハイブリッド車とされている。ただし、車両Vとしては、電気自動車や燃料電池車等、少なくとも停止車速領域ではエンジン(例えばガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関等)による走行が行われない可能性がある適宜の車両とすることができる。
車両Vは、周囲に車両Vの存在を発音するための発音手段としての複数のスピーカ1F、1S、1Rを有している。スピーカ1Fは、車両Vの前方に向けて発音するもので、左右一対設けられている。スピーカ1Sは、車両Vの側方に向けて発音するもので、左右一対設けられている(右のスピーカ1Sは図示略)。スピーカ1Rは、車両Vの後方に向けて発音するもので、左右一対設けられている(右のスピーカ1Rは図示略)。各スピーカ1F、1S、1Rは、車両Vの存在を示す音として、実施形態では擬似エンジン音(例えば直列4気筒ガソリンエンジンの擬似音)を発音するようになっているが、擬似エンジン音以外の車両Vに関連した適宜の音を発音させることもできる。
図2において、車両Vには、マイクロコンピュータを利用して構成された制御手段としてのコントローラUが搭載されている。このコントローラUは、スピーカ1F、1S、1Rからの発音の有無と、発音する際の音圧レベルを制御する。この制御のために、コントローラUには、車速を検出する車速センサ11,ブレーキペダルが踏み込み操作されたことを検出するブレーキペダルセンサ12,パーキングブレーキが作動されたことを検出するパーキングブレーキセンサ13からの信号が入力される。
次に、図3,図4を参照しつつ、コントローラUの制御内容について説明する。まず、図3は、低車速領域での音圧レベルの変化を示すもので、所定のしきい車速VB(例えば20km/h)と、このしきい車速VBよりも大きい所定車速(例えば25km/h)とがあらかじめ設定される。図中、α線は、車両Vがモータのみで走行する際に発生するロードノイズの音圧レベル(db)が変化する様子を示す。また、β線は、比較用ガソリンエンジン(例えば直列4気筒ガソリンエンジン)によって走行される比較用車両が発生する総合音圧レベル(エンジン音とロードノイズとを加算した音圧レベル)が変化する様子を示す。α線で示すロードノイズは、車速の増大と共に増大される。また、β線で示す比較用車両が発生する総合音圧レベルも、車速の増大に応じて増大されるが、その増大はある車速付近からはほぼ一定となって、所定車速VXよりも大きいある車速以降は、実質的にロードノイズが総合音圧レベルの殆ど全てを占めるようになる。なお、α線で示すロードノイズは、比較的ロードノイズが小さく発生する路面(アスファルト路面等)での走行データに基づくものとされている。
しきい車速VB以下の低車速域では、ロードノイズが極めて小さくなって、ロードノイズのみによって周囲の歩行者等に対して車両Vの存在を気付かせるのは難しいものとなる。このため、しきい車速VB以下の低車速域では、スピーカ1F、1S、1Rから、車両Vの存在を報知させるために発音を行わせるようになっている。スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルについて説明すると、まず、しきい車速VB時点でのロードノイズの音圧レベルが「a」であり、比較用車両が車速0のときに発生する総合音圧レベル(アイドル時のエンジン音の音圧レベルに相当)が「b」である。
スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとロードノイズとを加算した車両Vの総合音圧レベルは、車両Vの存在をその周囲に存在する歩行者等へ明確に報知するという観点から音圧レベル「a」以上とされ、また騒音とならないようにするために音圧レベル「b」以下(またはβ以下)とされる。そして、実施形態では、車両Vについての上記総合音圧レベルは、図中特性線「HA」で示すように、「a」よりも大きくて「b」よりも小さい音圧レベルでもって常時一定となるようにしてある。この特性線「HA」は、所定車速VX時点でのロードノイズの音圧レベルに相当するものとなっている。
スピーカ1F、1S、1Rからの発音は、発進から車速が増加して前記所定車速VXとなった時点で停止するように設定してあるが、特性線HAから容易に理解されるように、この所定車速VXになるまでの間、車両Vにおけるロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルは、発進から所定車速まで一定とされる。逆に、所定車速VXよりも大きい車速域から車速が低下するときは、所定車速VXとなった時点でスピーカ1F、1S、1Rからの発音が開始された後、総合音圧レベルが一定となるように車速0になるまでスピーカ1F、1S、1Rからの発音行われることになる。そして、車速が低下して所定車速VXの時点で発音が開始される際には、スピーカ1F、1S、1Rからの発音の音圧レベルは0から開始されて、徐々にその発音音圧レベルが漸増されることになるので、所定車速VX時点で急激に音圧レベルが増大することが確実に防止されることになる。
図3のような特性線HAの設定について、スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルに着目すると、図4に示すようになる。この図4は、図3における特性線HAの音圧レベルからロードノイズ分の音圧レベルを減算したものに相当する。この図4から理解させるように、スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルは、所定車速VX時点がもっとも小さい0とされ、車速の低下と共に徐々に発音音圧レベルが漸増されて、発進時がもっとも大きくされる。車速の低下中に、スピーカ1F、1S、1Rから発音が開始されるのは、その音圧レベルが0からとされると共に、徐々に音圧レベルが漸増されるので、車速低下中でのスピーカ1F、1S、1Rからの発音開始に際して、周囲の歩行者等や車両Vの乗員が違和感を感じてしまうような事態が確実に防止されることになる。勿論、コントローラUは、図4のような特性をあらかじめその記憶手段に記憶して、車速に応じた音圧レベルでもってスピーカ1F、1S、1Rから発音させるように制御する。なお、図3,図4に示す音圧レベルは、人間の聴覚の周波数特性考慮して補正されたものであり(高周波領域での感度が鈍くなるという特性を補正したもので、例えばA特性周波数重み付け)、このことは図5以下に示す音圧レベルにおいても同じである。
図5,図6は、スピーカ1F、1S、1Rからの発音制御の第2の例を示すものである。図5の例では、しきい車速VBと所定車速VX2(図3の所定車速VXに対応で、VXよりも若干大きい車速)の他に、しきい車速VB近傍でかつしきい車速VBよりも若干小さい第2所定車速VYが設定される。そして、ロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルを示す特性線HBは、第2所定車速VY以下では一定とされ、第2所定車速VYから所定車速VX2までは、徐々に増加するようにされている。このような特性線HAを得るためのスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルの変化が、図6に示すようになる。すなわち、車速低下中、スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルは、所定車速VX2時点で0のレベルから開始されて、第2所定車速VYまでは小さな増加率でもって漸増され、第2所定車速VY以下では大きな増加率でもって漸増される。本例の場合、所定車速VX2前後での車速域において、音圧レベルをスムーズに変化させることができる。
図7,図8は、スピーカ1F、1S、1Rからの発音制御の第3の例を示すものである。図7の例では、図5に示すしきい車速VBと所定車速VX2の他に、しきい車速VB近傍でかつしきい車速VBよりも若干小さい第2所定車速VY2(図5のVY対応で、VYよりも若干小さい車速)が設定される。そして、ロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルが、特性線HCで示すように設定される。この特性線HCは、車速の低下中、所定車速VX2からしきい車速VBまでは一定で、しきい車速VBから第2所定車速VY2まではロードノイズの減少にほぼ比例するように減少され、第2所定車速VX2以下では再び一定とされる。このような特性線HCを得るためのスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルの変化が、図8に示される。
図9,図10は、スピーカ1F、1S、1Rからの発音制御の第4の例を示すものである。図9の例では、図5の場合と同様に、しきい車速VBと、所定車速VXに対応した所定車速VX3を設定してあるが、所定車速VX3はVXよりも若干大きい車速に設定してある。そして、ロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルが、特性線HDで示すように設定される。この特性線HDでの音圧レベルは、車速低下中、所定車速VX3からしきい車速VBまでは、比較用ガソリンエンジンによって走行される比較用車両の総合音圧レベルに達しないレベルとされ、しきい車速VB以下では比較用車両の総合音圧レベルと同一とされる。このような特性線HDを得るためのスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルの変化が、図10に示される。本例では、しきい車速VB以下の低車速域において、音圧レベルを十分高くして、車両Vの認知効果を十二分に高めることができる。また、所定車速VX3から低車速域へと音圧レベルをスムーズに変化させることができる。
図11は、コントローラUによる前述した図3〜図10のような制御を行うためのフローチャートを示すもので、この制御のために、コントローラUは、図4,図6,図8あるいは図10に示すような車速と音圧レベルとの関係をデータベースとしてメモリに記憶している。以下、図11のフローチャートについて説明するが、以下の説明でSはステップを示す。また、図11のフローチャートは、所定車速VX(VX2,あるいはVX3)よりも大きい車速域からの制御であることを前提としており、このため当初は、スピーカ1F、1S、1Rは発音停止された状態となっている。
以上のことを前提として、まずS1において、車速低下中であるか否かが判別される。このS1の判別でNOのときは、S1の判別が繰り返される。S1の判別でYESのときは、S2において、所定車速VX(VX2あるいはVX3の場合もあり)にまで車速が低下したか否かが判別される。このS2の判別でNOのときは、S1に戻る。
前記S2の判別でYESのときは、S3において、スピーカ1F、1S、1Rからの初期時の発音音圧レベルが「0」が設定され、この後、S4において、スピーカ1F、1S、1Rからの発音が開始される(当初はS3で設定された音圧レベルが0の状態である)。この後、S5において、車速が変化(低下)したか否かが判別される。このS5の判別でNOのときは、S4に戻る。S5の判別でYESのときは、S6において、車速に応じて音圧レベルが設定される(図4,図6,図8あるいは図10のような音圧レベルの設定)。この後、S7において、S6で設定された音圧レベルでもって、スピーカ1F、1S、1Rから発音される。
前記S7の後、S8において、車速が0になったか否かが判別される。このS8の判別でNOのときは、S6に戻る。S8の判別でYESのときは、S9において、ブレーキ操作されているか否か、つまりブレーキペダルが踏み込み操作されているかあるいはパーキングブレーキが作動されているか否かが判別される。このS9の判別でNOのときは、すぐに発進する可能性が高いときであるとしてS8に戻る(発音続行)。S9の判別でYESのときは、S10において、スピーカ1F、1S、1Rからの発音が停止される。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。スピーカ1F、1S、1Rからの発音を行う際に、車速の減少に応じて、段階的あるいは連続可変的に周波数特性を低い方にシフトするようにしてもよい。このように周波数特性の変更によって、減速感の向上や、発音に起因する違和感を低減する上で好ましいものとなる。このような周波数特性のシフトは、スピーカ1F、1S、1Rから発音を行う全ての車速域において行ってもよいが、特に、ロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルが一定あるいは減少率が低減されるときに行うのが、減速感の向上や発音に起因する違和感を低減する上で好ましいものとなる。
しきい車速近傍よりも低車速域では、スピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルは、例えば図3に示す音圧レベル「a」以上でかつ「β」以下の範囲で、任意に設定することができる。また、所定車速VX(VX2、VX3)からしきい車速近傍までの間では、車速の減少に応じてロードノイズとスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルとを加算した総合音圧レベルは、車速の減少に応じて、増大しない限り、一定、減少、一定と減少の組み合わせ等、適宜変化させる設定できるものである。発進時のスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルは、しきい車速に対応してあらかじめ設定した音圧レベル(例えばしきい車速に対応したロードノイズの音圧レベル)以上であれば、適宜の大きさに設定できる。
車外マイクで受信した実際の車外の音圧レベルが、特性線HA,HB、HCあるいはHDとなるように制御してもよい。路面状況に応じてロードノイズが変化するので、例えばアスファルト路面を基準路面として特性線HA,HB、HCあるいはHDを設定して、実際の路面でのロードノイズをマイクで受信して、この受信したロードノイズを考慮して特性線HA,HB、HCあるいはHDとなるように制御(例えばフィードバック制御)するようにしてもよい。具体的には、例えばマイクで受信したロードノイズの大きさに応じて、図4,図6,図8、図10に示す音圧レベルを補正すればよく、この場合、受信したロードノイズが大きいほど、スピーカ1F、1S、1Rの発音音圧レベルを小さくするように補正すればよい。しきい車速VBまでの車速減少を予測して、あらかじめスピーカ1F、1S、1Rからの発音音圧レベルを漸増させたり、周波数特性を低周波側にシフトするようにしてもよい(制御の遅れを補償)。このような予測は、例えば、実際の減速度に応じて、ブレーキ操作や操舵状態に応じて、信号機情報信号からの信号機の切替わり時刻に応じて、さらにはナビゲーション装置を利用した前方交差点の存在や減速、停止を予測させる道路標識の存在に応じて行うことができる。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、電気自動車、燃料電池車、ハイブリッド車等に適用して好ましいものである。
V:車両
U:コントローラ
VB:しきい車速
VX、VX2、VX3:所定車速
HA、HB、HC、HD:総合音圧レベル
α:ロードノイズ
β:比較車両の総合音圧レベル
1F、1S、1R:スピーカ(発音手段)
11:車速センサ
12:ブレーキペダルセンサ
13:パーキングブレーキセンサ

Claims (5)

  1. 周囲に対して車両の存在を報知するための発音を行う発音手段と、あらかじめ設定された所定車速以下の低速領域で該発音手段から発音させる制御を行う制御手段と、を備えた車両用発音装置であって、
    前記制御手段は、車速が低下する走行中に、前記所定車速で前記発音手段からの発音を開始させるように制御を行い、
    前記制御手段は、さらに、前記所定車速から前記所定車速よりも小さいしきい車速近傍の速度域となるまでの車速減少の間は、前記発音手段から発音される発音音圧レベルと車両が実際に発生するロードノイズの音圧レベルとを加算した総合音圧レベルが増加しないようにしつつ、該発音手段から発音される発音音圧レベルが0から徐々に漸増するように制御する、
    ことを特徴とする車両用発音装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御手段は、前記しきい車速近傍の速度域における低速域では高速域よりも、前記総合音圧レベルの減少率が大きくなるように制御する、ことを特徴とする車両用発音装置。
  3. 請求項2において、
    前記高速域と低速域との境界が、前記しきい車速とされている、ことを特徴とする車両用発音装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記制御手段は、前記総合音圧レベルが、前記所定車速から前記しきい車速の間の車速域では比較用ガソリンエンジンで走行される比較用車両が発生する走行音圧レベルに達しないように制御し、該しきい車速以下の車速域では該比較用車両が発生する走行音圧レベルになるように制御する、ことを特徴とする車両用発音装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    前記制御手段は、前記総合音圧レベルが一定または減少率が低下する期間においては、車速の減少に応じて発音の周波数特性を低い方にシフトするように制御する、ことを特徴とする車両用発音装置。

JP2010104875A 2010-04-30 2010-04-30 車両用発音装置 Active JP5614088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104875A JP5614088B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 車両用発音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010104875A JP5614088B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 車両用発音装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011230723A JP2011230723A (ja) 2011-11-17
JP5614088B2 true JP5614088B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=45320477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010104875A Active JP5614088B2 (ja) 2010-04-30 2010-04-30 車両用発音装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5614088B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6103345B2 (ja) * 2012-11-30 2017-03-29 三菱自動車工業株式会社 車両接近通報装置
KR101725673B1 (ko) * 2015-11-03 2017-04-11 엘에스오토모티브 주식회사 차량 사운드 제네레이터 장치 및 이의 제어 방법
CN109017296A (zh) * 2018-06-08 2018-12-18 曲阜天博汽车电器有限公司 新能源汽车加速踏板提示音系统

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1083187A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両
JP2005343360A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Anden 低騒音車両用警報装置
JP4538415B2 (ja) * 2006-02-02 2010-09-08 トヨタ自動車株式会社 車両用警報装置及びホーン補助装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011230723A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5585764B2 (ja) 車両用発音装置
WO2011148534A1 (ja) 擬似音制御装置、擬似音発生装置、およびそれを備えた電動移動体
US10338583B2 (en) Driving assistance device
JP6090065B2 (ja) 運転支援装置
JP2011246121A (ja) 擬似音制御装置、擬似音発生装置、およびそれを備えた電動移動体
US10170098B1 (en) Sound effect generation device for vehicles
JP6704168B2 (ja) 疑似エンジン音制御装置及び疑似エンジン音制御方法
JP7047845B2 (ja) 車両用警報装置
EP3183440B1 (en) Use of active noise system
JP5445773B2 (ja) 車両用発音装置
JP4794699B1 (ja) 擬似音制御装置、擬似音発生装置、およびそれを備えた電動移動体
JP5614088B2 (ja) 車両用発音装置
US10737633B2 (en) Sound effect generation device for vehicles
JP5617337B2 (ja) 車両用発音装置
JP5565076B2 (ja) 車両用発音装置
JP5549807B2 (ja) 車両用発音装置
JP2014113963A (ja) 車両接近通報装置
JP2014096064A (ja) 車両の運転支援装置及び運転支援方法
US10290297B2 (en) Sound effect generation device for vehicles
CN114827824A (zh) 电动车辆的增强音频输出
JP2006137324A (ja) 加減速度制御装置
JP4083552B2 (ja) 車両用警報装置
JP2004078036A (ja) 車室内音制御装置
KR102391782B1 (ko) 운전자 보조 시스템과 연계한 가상 엔진음 발생시스템 및 방법
JP5549806B2 (ja) 車両用発音装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140825

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Ref document number: 5614088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150