JP5611013B2 - 酸化型自己分散顔料の製造方法及びインクジェット用インクの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の酸化型自己分散顔料の製造方法を、図1を参酌して詳細に説明する。図1は、本発明の酸化型自己分散型顔料の製造方法に好適に用いることのできる、酸化型自己分散顔料の製造装置を模式的に示した図である。
(顔料)
本発明の自己分散顔料の製造方法に用いることのできる顔料としては、特に限定されず、公知の黒色顔料及びカラー顔料を好適に用いることができる。具体的には、カラーインデックス(C.I.)ナンバーで表される黒色顔料やカラー顔料を用いることができる。また、黒色顔料としては、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラックといったカーボンブラックを用いることが好ましい。
本発明においては、水性媒体として水を単独で用いてもよいが、水と有機溶剤との混合溶媒を用いることが好ましい。また、有機溶剤としては、オゾンよって分解しにくい有機溶剤であることが好ましい。オゾンによって分解しにくい有機溶剤としては、具体的には、γ−ブチロラクトン、アセトン、t−ブチルアルコール、エチレングリコールジアセタール等が挙げられる。また、本発明の水性媒体はpHを調整するためのpH調整剤を含んでもよい。
本発明においては、分散剤を用いて顔料を水性媒体中に分散してもよい、即ち、顔料分散体が分散剤を含んでもよい。分散剤としては、水溶性の界面活性剤、水溶性の高分子分散剤を好適に用いることができる。水溶性の高分子分散剤としては、具体的には、下記に挙げる親水性モノマー、疎水性モノマー、ノニオン性モノマーから選択される少なくとも2つの単量体からなる共重合体が挙げられる。共重合体は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体のいずれであってもよい。
本発明のオゾン水溶液、即ち、オゾン水には30ppm以上の濃度のオゾンが溶解している。オゾン水溶液中のオゾンの濃度は40ppm以上200ppm以下であることが好ましい。オゾンを溶解する水、即ち、ガス溶解膜を有するモジュール内に導入する水には、オゾンの活性や溶解度を上げるために、酢酸、過酸化水素水に代表される添加剤を加えても良い。しかし、水がこれら添加剤を含むことで、得られる酸化型自己分散顔料を含むインクジェット用インクの諸特性が低下する場合がある。そのため、本発明においては、水としてイオン交換水を用い、イオン交換水に1MP以上の圧力をかけることで、オゾンの溶解度を高めることが好ましい。圧力は、1MPa以上5MPa以下であることが好ましい。圧力を1MPa以上とすることで、オゾン水中に溶解するオゾンの濃度を30ppm以上とすることができる。
本発明においては、上記した酸化型自己分散顔料の製造方法によって得られる自己分散顔料分散体をそのまま用いてもよいが、係る自己分散顔料分散体に水性媒体等の種々の材料を加えてインクジェット用インクを製造してもよい。即ち、本発明のインクジェット用インクの製造方法は、上記した酸化型自己分散顔料の製造方法を含む。以下、インクジェット用インクに好適に用いることのできる材料について、詳細に説明する。
本発明のインクジェット用インクには、水性媒体として水を用いることができるが、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒を用いることが好ましい。また、水としては脱イオン水を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤としては、具体的には、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトンまたはケトアルコール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレングリコール類;ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の低級アルキルエーテルアセテート;グリセリン;トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン等の多価アルコール;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。上記した水溶性有機溶剤は、単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。インクジェット用インク中の水溶性有機溶剤の含有量は特に限定されないが、インク全質量に対して3%以上50%以下であることが好ましい。また、水の含有量はインク全質量に対して50%以上95%以下であることが好ましい。
インクジェット用インクには、所望の物性値を有するインクジェット用インクを調製するために、上記した成分の他に必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤、水溶性樹脂等の添加剤を加えてもよい。添加剤の含有量は、インクジェット用インク全質量を基準として0.005%以上0.4%以下であることが好ましく、0.02%以上0.2%以下であることが好ましい。
[実施例1]
図1及び図2に示すカーボンブラックの製造装置を用いて、酸化型自己分散顔料を得た。具体的には、500gのイオン交換水が入った容器にカーボンブラック(Printex80)を15g加え、15000rpmで30分間撹拌することで、カーボンブラックを予備湿潤した。予備湿潤後のカーボンブラックにイオン交換水を4485g加え、高圧ホモジナイザーで予備湿潤したカーボンブラックを分散し、カーボンブラック分散体1を得た。カーボンブラック分散体1中のカーボンブラックの平均粒径を、動的光散乱式粒径分布測定装置(ELS−8000、大塚電子社製)及びキュムラント法を用いて算出したところ、110nmであった。得られたカーボンブラック分散体1を、図2の容器2に移した。その後、容器2を3.0MPaの圧力で加圧することで、容器2、流量計3、バルブ4、衝突チャンバー1と接続されている、断面が長方形の幅6mm深さ15mmの流路に、4.2mm/secの流速でカーボンブラック分散体1を導入した。尚、カーボンブラック分散体1を導入する流路は、後述する衝突場30に接続するまで同一の形状である。
カーボンブラック分散体1の流速を16.0mm/secとし、水供給口より供給する脱イオン水の流速を7.2mL/secとし、得られたオゾンの濃度が100ppmのオゾン水の流速を16.0mm/secとした以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料2を含む酸化型自己分散型顔料分散液2を得た。得られた酸化型自己分散顔料2の平均粒径は107nmであった。また、酸化型自己分散顔料2の加熱減少量の平均値は85mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.6%離れていた。
予備湿潤後の高圧ホモジナイザーによるカーボンブラックの分散条件を変更することで、平均粒径が179nmであるカーボンブラック分散体2を得た。カーボンブラック分散体2を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料3を含む酸化型自己分散型顔料分散液3を得た。得られた酸化型自己分散顔料3の平均粒径は101nmであった。また、酸化型自己分散顔料3の加熱減少量の平均値は81mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.6%離れていた。
予備湿潤後の高圧ホモジナイザーによるカーボンブラックの分散条件を変更することで、平均粒径が214nmであるカーボンブラック分散体3を得た。カーボンブラック分散体3を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料4を含む酸化型自己分散型顔料分散液4を得た。得られた酸化型自己分散顔料4の平均粒径は158nmであった。また、酸化型自己分散顔料4の加熱減少量の平均値は87mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.9%離れていた。
70gのイオン交換水が入った容器に7gのカーボンブラック(Printex80)、2gのアセチレノールE100(川研ファインケミカル社製)、200gのφ0.3mmのジルコニアビーズを加え、ペイントシェイカーで4時間事前分散し、カーボンブラック分散体4を得た。得られたカーボンブラック分散体4中のカーボンブラックの平均粒径は101nmであった。カーボンブラック分散体50gに対し117gの脱イオン水を加えた分散体を、カーボンブラック分散体1の代わりに用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料5を含む酸化型自己分散型顔料分散液5を得た。得られた酸化型自己分散顔料5の平均粒径は96nmであった。また、酸化型自己分散顔料5の加熱減少量の平均値は79mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.7%離れていた。
100ppmのオゾンガスを用い、水供給口13から供給する脱イオン水の流速を1.875mL/secとし、脱イオン水に1.0MPaの圧力を加えてオゾンの濃度が30ppmのオゾン水2を得た。オゾン水2を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料6を含む酸化型自己分散型顔料分散液6を得た。得られた酸化型自己分散顔料6の平均粒径は142nmであった。また、酸化型自己分散顔料6の加熱減少量の平均値は81mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から2.0%離れていた。
カーボンブラック分散体1の流速を7.0mm/secとし、カーボンブラック分散体1の流路を、断面が長方形の幅5mm深さ18mm流路とした以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料7を含む酸化型自己分散型顔料分散液7を得た。得られた酸化型自己分散顔料7の平均粒径は111nmであった。また、酸化型自己分散顔料7の加熱減少量の平均値は85mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.9%離れていた。
カーボンブラック分散体の流速を4400mm/secとし、カーボンブラック分散体1の流路を、断面が長方形の幅5mm深さ18mmの流路とした。また、水供給口13から供給する脱イオン水の流速を1980mL/secとし、脱イオン水に3.0MPaの圧力を加えてオゾンの濃度が100ppmのオゾン水3を得た。また、オゾン水3の流速を4400mm/secとし、オゾン水3の流路を断面が長方形の幅25mm、深さ18mmの流路とした。上記以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料8を含む酸化型自己分散型顔料分散液8を得た。得られた酸化型自己分散顔料8の平均粒径は102nmであった。また、酸化型自己分散顔料8の加熱減少量の平均値は84mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.9%離れていた。
図4に示す衝突ユニットを用いた。具体的には、カーボンブラック分散体1の流路と、オゾン水1の流路とが120度の角度を成すように設けられた衝突ユニットを用いた。上記以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料9を含む酸化型自己分散型顔料分散液9を得た。得られた酸化型自己分散顔料9の平均粒径は122nmであった。また、酸化型自己分散顔料9の加熱減少量の平均値は82mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から1.9%離れていた。
70gのイオン交換水が入った容器に7gのマゼンタ顔料(C.I.PigmentRed122)、2gのアセチレノールE100(川研ファインケミカル社製)、200gのφ0.3mmのジルコニアビーズを加え、ペイントシェイカーで4時間分散処理を行い、マゼンタ顔料分散体1を得た。得られたマゼンタ顔料分散体1中のマゼンタ顔料の平均粒径は91nmであった。マゼンタ顔料分散体50gに対し117gの脱イオン水を加えた分散体を、カーボンブラック分散体1の代わりに用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料10を含む酸化型自己分散型顔料分散液10を得た。得られた酸化型自己分散顔料10の平均粒径は91nmであった。また、酸化型自己分散顔料10の加熱減少量の平均値は26mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から±1.8%離れていた。
200gのイオン交換水入った容器に6gのカーボンブラック(Printex80)を加え、15000rpmで30分間撹拌し、カーボンブラックを予備湿潤した。予備湿潤した後、イオン交換水を1794gを加え、高圧ホモジナイザーで分散し、カーボンブラック分散体5を得た。カーボンブラック分散体5中のカーボンブラック7の平均粒径は110nmであった。
予備湿潤後の高圧ホモジナイザーによるカーボンブラックの分散条件を変更することで、平均粒径が290nmであるカーボンブラック分散体6を得た。
カーボンブラック分散体6を用いた以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料12を含む酸化型自己分散型顔料分散液12を得た。得られた酸化型自己分散顔料12の平均粒径は129nmであった。また、酸化型自己分散顔料12の加熱減少量の平均値は88mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から10.3%離れていた。
カーボンブラック分散体1の流速を3.0mm/secとし、オゾン水1の流速を3.0mm/secとした以外は実施例1と同様の操作を行い、酸化型自己分散顔料13を含む酸化型自己分散型顔料分散液13を得た。得られた酸化型自己分散顔料13の平均粒径は115nmであった。また、酸化型自己分散顔料13の加熱減少量の平均値は83mg/gであり、平均値から最も離れた測定値は平均値から9.8%離れていた。
(保存安定性)
酸化型自己分散顔料1〜13の保存安定性を評価した。具体的には、酸化型自己分散顔料分散液1〜13をそれぞれ密閉容器に入れ、60℃の恒温槽に24時間放置した。放置前後の平均粒径を、酸化型自己分散顔料1の平均粒径の測定方法と同様の方法を用いて算出した。放置前の酸化型自己分散顔料の平均粒径をPD1、放置前の酸化型自己分散顔料の平均粒径をPD2とし、PD2/PD1の値を算出することで、平均粒径の変化率(RPD)を算出した。得られたRPDを用いて、下記評価基準によって、保存安定性を評価した。結果を表2に示す。
AAA:RPD<1.2
AA:1.2≦RPD<1.5
A:1.5≦RPD<2
B:2≦RPD
C:測定が不可能なほど操作後の平均粒径が増大した
実施例1〜10及び比較例1〜3の自己分散型顔料分散液1〜13を用い、下記に示す組成でインクジェット用インクをそれぞれ調製した。尚、自己分散顔料分散液1を用いたインクジェット用インクはインクジェット用インク1というように、各付番を対応させている。
自己分散顔料分散液 67部
グリセリン 5部
ポリエチレングリコール 5部
アセチレノールE100(川研ファインケミカル社製) 1部
イオン交換水 残部(22部)
(吐出安定性)
インクジェット記録装置PIXUS850i(キヤノン製)にインクジェット用インク1〜13をそれぞれ搭載し、A4サイズの記録媒体(Office Planner;キヤノン製)に、文字を連続で1,000枚記録した。得られた記録物を目視にて観察し、下記の評価基準を用いて吐出安定性の評価を行った。評価結果を表3に示す。
AAA:1,000枚の記録が可能であり、且つ、1枚目及び1,000枚目の記録物を比較した場合に、スジ、ムラ、ヨレの状態に違いが見られない
AA:1,000枚の記録が可能であり、且つ、1枚目及び500枚目の記録物を比較すると、スジ、ムラ、ヨレの状態に違いがないが、1,000枚目の記録物には僅かなスジ、ムラ、ヨレがある
A:1,000枚の記録が可能であり、且つ、500枚目の記録物には僅かなスジ、ムラ、ヨレがあるが、500枚目及び1,000枚目の記録物を比較すると、スジ、ムラ、ヨレの状態に違いがない
B:1,000枚の記録が可能であり、且つ、500枚目の記録物にはかなりスジ、ムラ、ヨレがあり、500枚目から1,000枚目の記録物にかけて、スジ、ムラ、ヨレの状態が徐々に悪くなる
C:1枚の記録が可能であるが、スジ、ムラ、ヨレの状態が悪く、且つ、500枚の記録ができない
インクジェット記録装置PIXUS850i(キヤノン製)にブラックインクを含むインクタンクとカラーインクを含むインクタンクとを搭載し、A4サイズの記録媒体(Office Planner;キヤノン製)に印字した。具体的には、10cm四方の正方形内を5×5のマス目(1マスのサイズ:2cm×2cm)で仕切り、ブラックインクと各カラーインクで交互にベタ印字するパターンを印字した。尚、インクジェット用インク1〜9、11〜13を用いる際には、ブラックインクとしてこれらのインクジェット用インクを用い、カラーインクとしてBCI−3Y(キヤノン製)を用いた。また、インクジェット用インク10を用いる際には、カラーインクとしてこのインクジェット用インクを用い、ブラックインクとしてBCI−3Bk(キヤノン製)を用いた。得られた印字物のブラックインク印字部とカラーインク印字部との境界領域を目視にて観察し、下記の評価基準を用いてブリーディング低減能の評価を行った。結果を表3に示す。
A:2色の境界領域のいずれにおいても2色間の境界線が鮮明で、境界領域に滲みや混色が見られない
B:2色の境界領域の一部の箇所で2色間の鮮明な境界線を確認することができるが、境界領域の他の箇所では、境界領域に多少の滲みや混色が見られる(境界線が不鮮明である)
C:全体的に2色間の境界線が不鮮明で、境界領域に滲みや混色が見られる
Claims (8)
- 水性媒体中に顔料を分散することにより250nm以下の平均粒径を有する顔料が分散された顔料分散体を得る顔料分散工程と、
オゾンガスの存在下で水に圧力を加えてオゾンを溶解することにより30ppm以上の濃度のオゾン水溶液を得るオゾン溶解工程と、
前記顔料分散体と前記オゾン水溶液とを衝突させて前記顔料分散体中の顔料を酸化することにより酸化型自己分散顔料を得る顔料酸化工程とを有し、
前記顔料酸化工程における、前記顔料分散体の流速が4.0mm/sec以上であり、かつ、前記オゾン水溶液の流速が4.0mm/sec以上であることを特徴とする酸化型自己分散顔料の製造方法。 - 下記方法によって算出される、前記酸化型自己分散顔料の加熱減少量のばらつきが10%以下である請求項1に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
(方法)
前記酸化型自己分散顔料を1gずつ、ランダムに10回抜き取り、10個のサンプルを得る。それぞれのサンプルについて、過剰量の塩酸水溶液を加え、5,000rpmで30分間遠心分離した後、沈殿物を回収、脱水乾燥して得られる乾固物を熱重量分析し、加熱前後での重量の減少量(加熱減少量)を測定する。そして、10個のサンプルの加熱減少量の平均値を算出し、10個のサンプルのうち前記平均値から最も離れたサンプルの加熱減少量と前記平均値との差の、前記平均値に対する割合を「加熱減少量のばらつき」とする。 - 前記顔料がカーボンブラック又はC.I.PigmentRed122である請求項1又は2に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
- 前記顔料酸化工程における、前記顔料分散体の流速が前記オゾン水溶液の流速に対し1倍以上1.5倍以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
- 前記オゾン水溶液中のオゾンの濃度が40ppm以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
- 前記オゾン溶解工程における、前記水に加える圧力が1MPa以上である請求項1〜5のいずれか1項に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
- 顔料酸化工程における、前記顔料分散体と前記オゾン水溶液との衝突角度が150度以上180度以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の酸化型自己分散顔料の製造方法を含むことを特徴とするインクジェット用インクの製造方法。
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