JP5608677B2 - バルブ付き保持チャンバ及びマスク - Google Patents

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Description

この特許出願は、2008年12月18日に出願された米国仮出願第61/138541号に対し、合衆国法典119条(e)における優先権による利益を主張し、その内容が参照により本書に援用される。
本発明は、呼吸器用薬物供給システムに関連し、具体的には、改良型バルブ付き保持チャンバ、及び、バルブ保持チャンバ(これに限定されることはない)のような呼吸器用薬物供給器具とともに用いられるマスクの様々な実施例に関連する。
医学的症状を治療するために呼吸器用薬物供給器具を用いて患者の呼吸器系に薬剤を供給することがよく知られている。例えば、急性ぜんそく発作に苦しむ患者は、アルブテロール(サルブタモール)等の気管支拡張剤を細かい霧状でその患者の呼吸器系に供給するための呼吸器用薬物供給器具を用いる場合がある。
従来の呼吸器用薬物供給器具は、多くの場合、定量吸入器(MDI)と、スペーサ又はバルブ付き保持チャンバとで構成される。MDIは、単に“吸入器”としても知られており、圧力下で薬剤を収容するキャニスタ又は噴霧器と、典型的にはL字形状のキャニスタホルダとを含む。キャニスタホルダのエアロゾル投薬脚部からエアロゾル化された薬剤を直接的に気道に受け入れるためのマウスピースとして患者がキャニスタホルダを用いることは一般的であるが、この構成は、エアロゾル化された薬剤が直接的に気道に注入されるので、空気と薬剤の混合を最適化できない場合がある。薬物と空気との適切な混合ができなければ、薬剤は、効果があるところである患者の肺まで吸い込まれず、その代わりに、患者の口内に堆積され、望ましい薬剤効果なしに飲み込まれる液滴を形成する場合がある。
薬剤と空気との混合をさらによくするために、一般的にバルブ付き保持チャンバと呼ばれる、キャニスタホルダのエアロゾル投薬端(出口端)に取り付けられるスペーサを提供することが知られている。そのスペーサは、典型的にはその下流端に一方向バルブを持つ小さい中空のシリンダであり、キャニスタからエアロゾルを受け入れ、エアロゾルが患者の気道内への吸入のための霧状ミストを形成できるようにする。任意的に、MDIの反対側にあるそのスペーサの端部にマスクが備えられ、薬剤を受け入れるために、患者が自身の口を通じて呼吸できるようにしてもよい。従来のスペーサ及び関連する構成要素の例は、Nowackiらに対する米国特許第4470412号、米国特許第4809692号、及び米国特許第4832015号、Foleyらに対する米国特許第5012803号、Foleyに対する米国特許第5042467、Smithに対する米国特許第5385140号、Foleyらに対する米国特許第5848599号、並びに、Schmidtらに対する米国特許第6557549号に示されている。
米国特許第4470412号明細書 米国特許第4809692号明細書 米国特許第4832015号明細書 米国特許第5012803号明細書 米国特許第5042467号明細書 米国特許第5385140号明細書 米国特許第5848599号明細書 米国特許第6557549号明細書
これらの特許に記載されるスペーサは薬剤と空気との混合を改善するが、呼吸器用薬物供給器具の構成における更なる改良、特に、患者によるMDI及びスペーサの適切な使用等の、呼吸器用薬物供給器具の適切な使用を促すことによって治療の充実を支援する改良が望まれている。
一実施例において、本発明は、メインチャンバハウジングとそのメインチャンバハウジングの第一端に結合されるマウスピースアセンブリとを含むバルブ付き保持チャンバを提供する。マウスピースアセンブリは、マウスピースアセンブリ内から周囲の大気への一方向のガスの流れをもたらす呼気バルブ要素を含む。その呼気バルブ要素は、第一部分及び第二部分を有する。閾値ガス流速以下のガス流速を持つ第一呼気ガス流がマウスピースアセンブリ内に存在する場合、その第一部分は、第一の動きの度合いを示すようにさせられ、その第二部分は、第二の動きの度合いを示すようにさせられ、その第一の動きの度合いは、その第二の動きの度合いよりも大きい。望ましくは、閾値ガス流速より大きいガス流速を持つ第二呼気ガス流がマウスピースアセンブリ内に存在する場合、その第一部分は、その第二呼気ガス流の結果として第三の動きの度合いを示すようにさせられ、また、その第二部分は、その第二呼気ガス流の結果として第四の動きの度合いを示すようにさせられ、その第三の動きの度合い及び第四の動きの度合いは実質的に同じである。また、望ましくは、その第一呼気ガス流がマウスピースアセンブリ内に存在する場合、その第一部分は、その第一呼気ガス流に対する第一の抵抗を有し、また、その第二部分は、その第一呼気ガス流に対する第二の抵抗を有し、その第一の抵抗はその第二の抵抗よりも小さい。一実施例では、その第二の動きの度合いは、動きなしの状態である。
その呼気バルブ要素の第一部分の断面積は、その呼気バルブ要素の第二部分の断面積より大きいものであってもよい。また、その呼気バルブ要素の第一部分の厚みは、その呼気バルブ要素の第二部分の厚みより小さいものであってもよい。
そのマウスピースアセンブリは、第一呼気ポート及び第二呼気ポートを含んでいてもよく、その第一呼気ポートは、その第二呼気ポートよりも大きい。この実施例では、その第一部分は、その第一呼気ポートを覆うように位置付けられ、また、その第二部分は、その第二呼気ポートを覆うように位置付けられる。
別の特定の実施例では、呼気バルブ要素は、第一フラップ及び第二フラップを有するデュアルフラップ呼気バルブ要素であり、その呼気バルブ要素の第一部分がその第一フラップを含み、また、その呼気バルブ要素の第二部分がその第二フラップを含む。この実施例における呼気バルブ要素は、単一部品を構成してもよく、その場合、第一フラップは、第二フラップに接続される。さらに、その第一フラップの少なくとも一部と、その第二フラップの少なくとも一部とが、細長いスリットで隔てられ、互いにすぐのところに隣接して位置付けられてもよい。或いは、第一フラップ及び第二フラップのうちの一方が、第一フラップ及び第二フラップのうちの他方の三方を取り囲むようにしてもよい。
さらに別の実施例では、メインチャンバハウジングは、全体的に円筒形状であり、そのマウスピースアセンブリは、メインボディ部及びマウスピース部を含む。そのメインボディ部は、そのバルブ付き保持チャンバを第一の配置で支持し、且つ、そのバルブ付き保持チャンバが自由に転がるのを防止する複数の脚部を有する。また、そのメインボディ部は、それら脚部の第一のものとそれら脚部の第二のものとの間に位置付けられる綱縛り付け用ペグを含んでいてもよく、また、その綱縛り付け用ペグは、それら脚部の底部に対して奥まったところに置かれてもよい。
別の実施例において、本発明は、メインチャンバハウジングとそのメインチャンバハウジングの端部に結合されるMDIアダプタとを含むバルブ付き保持チャンバを提供し、そのMDIアダプタは、そのMDIアダプタをそのメインチャンバハウジングの端部に結合するための硬い外側部分と、MDIの排気口を受け入れ且つ保持するよう構成される柔軟な内側部分とを有する。その硬い外側部分は、ホイッスル、又は、サウンドリードを含むノイズ生成器等の、流体流で動作するノイズ生成器を含んでいてもよい。望ましくは、その硬い外側部分は、MDIの排気口の外周の少なくとも一部と直接的又は間接的に係合するよう構成される、アーチ形の係合面のような、少なくとも一つの支持部材を含む。その少なくとも一つの支持部材は、第一支持部材と、その第一支持部材の反対側に位置付けられる第二支持部材とを含んでいてもよい。
さらに別の実施例によれば、本発明は、マスクであり、そのマスク内から周囲の大気へのガスの一方向流れをもたらす呼気バルブ要素を含む呼吸器用薬物供給器具のためのマスクを提供する。その呼気バルブ要素は、第一部分と第二部分とを有する。閾値ガス流速以下のガス流速を持つ第一呼気ガス流がそのマスク内に存在する場合、その第一部分は、第一の動きの度合いを示すようにさせられ、また、その第二部分は、第二の動きの度合いを示すようにさせられ、その第一の動きの度合いはその第二の動きの度合いより大きい。
さらに別の実施例では、メインチャンバハウジングとそのメインチャンバハウジングの端部に結合されるMDIアダプタとを含むバルブ付き保持チャンバが提供される。そのMDIアダプタの少なくとも一部は、MDIの排気口を受け入れるための開口を定める内面を有する可撓性部分を含む。その内面は、そこから延びる複数のリブを有し、それらリブのそれぞれは、そのMDIに適用される摩擦力を低減させるために、そのMDIの排気口の個別の部分と係合するよう構成される。
さらに別の実施例では、メインチャンバハウジングとそのメインチャンバハウジングの端部に結合されるMDIアダプタとを含むバルブ付き保持チャンバが提供される。そのMDIアダプタの少なくとも一部は、MDIの排気口を受け入れるための開口を有する可撓性部分を含む。その可撓性部分はさらに、その開口に結合される自動保護閉鎖機構を含む。その自動保護閉鎖機構は、開放状態と閉鎖状態とを有する。その自動保護閉鎖機構は、(例えばMDIがその中に挿入されることによって)その自動保護閉鎖機構に適用される力に応じて閉鎖状態から開放状態になるよう構成される。ある特定の実施例では、その自動保護閉鎖機構は、ダックビル型バルブである。別の特定の実施例では、その自動保護閉鎖機構は、複数の自動閉鎖フラップである。
それ故に、本発明が上述の全ての特徴と有利点とを実質的に実現することは明らかである。本発明の追加の特徴及び有利点は、以下に続く記載で説明され、部分的には、その記載から明らかとなり、或いは、本発明の実施によって学習され得る。さらに、本発明の特徴及び有利点は、添付の請求項で特に指摘される手段及び組み合わせを用いて実現され且つ達成され得る。
添付図面は、本発明の現時点での望ましい実施例を図解し、上述の概要及び以下の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明する役目を果たす。図面全体を通じて示されるように、同じ参照番号は、同じ又は対応する部品を表す。
本発明の一実施例によるバルブ付き保持チャンバの等角図である。 本発明の一実施例によるバルブ付き保持チャンバの等角図である。 本発明の一実施例によるバルブ付き保持チャンバの等角図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するメインチャンバハウジングの等角図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するメインチャンバハウジングの等角図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するメインチャンバハウジングの側面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するメインチャンバハウジングの正面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するバルブディスクの頂面図である。 メインチャンバハウジングに取り付けられたバルブディスクを有するメインチャンバハウジングの正面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するマウスピースアセンブリの正面図である。 図10で示すマウスピースアセンブリのメインボディ部の等角図である。 図10で示すマウスピースアセンブリのメインボディ部の正面図である。 図10で示すマウスピースアセンブリのメインボディ部の背面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成するデュアルフラップ呼気バルブの頂面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの正面図である。 異なるタイプのMDIを保持する図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの側面図である。 異なるタイプのMDIを保持する図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの側面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成する、2部品からなるMDIアダプタの正面図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの一部を形成する、2部品からなるMDIアダプタの背面図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの端部キャップの正面図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの端部キャップの背面図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの端部キャップの等角図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの端部キャップの等角図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの内側部分の正面図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの内側部分の背面図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの内側部分の等角図である。 図18及び図19で示す2部品からなるMDIアダプタの内側部分の等角図である。 図1〜図3で示すバルブ付き保持チャンバの背面図である。 横長の排気口を有するMDIを保持するMDIアダプタの正面図である。 横長の排気口を有するMDIを保持するMDIアダプタの等角図である。 丸い排気口を有するMDIを保持するMDIアダプタの正面図である。 丸い排気口を有するMDIを保持するMDIアダプタの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 バルブ付き保持チャンバで使用され得る代替の呼気バルブ要素を有する代替のマウスピースアセンブリの等角図である。 本発明の別の実施例による、バルブ付き保持チャンバと関連して使用され得るマスクの等角図である。 本発明の別の実施例による、バルブ付き保持チャンバと関連して使用され得るマスクの等角図である。 代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの正面等角図である。 代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの背面等角図である。 図42及び図43で示す代替実施例における可撓性の内側部分の正面等角図である。 図42及び図43で示す代替実施例における可撓性の内側部分の背面等角図である。 図42及び図43で示す代替実施例における可撓性の内側部分の正面図である。 開放状態にあるダックビル型バルブ(MDI無し)を示す、図42及び図43の2部品からなるMDIアダプタの背面等角図である。 MDIアダプタに挿入されたMDIとともに、開放状態にあるダックビル型バルブを示す、図42及び図43の2部品からなるMDIアダプタの背面等角図である。 別の代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの図を示す。 別の代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの図を示す。 別の代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの図を示す。 別の代替実施例による2部品からなるMDIアダプタの図を示す。
例えば、頂、底、左、右、上、下、前、後、及びそれらの派生語(これらに限定されることはない)等の、本書で用いられる方向を表す言葉は、図面で示す要素の配置に関連し、請求項で明示的に記載されない限り、請求項を限定することはない。
本書で用いられるように、二以上の部品若しくは構成要素が一緒に“結合”されるという記載は、それらの部品が、直接的に或いは一以上の中間部材若しくは構成要素を通じて、結合され或いは一緒に動作することを意味する。
本書で用いられるように、二以上の部品若しくは構成要素が互いに“係合”するという記載は、それらの部品が、直接的に或いは一以上の中間部材若しくは構成要素を通じて、互いに力を及ぼし合うことを意味する。
本書で用いられるように、用語“数”は、1又は1より大きい整数(すなわち複数)を意味する。
図1、図2、及び図3は、本発明の一実施例によるバルブ付き保持チャンバ2の等角図である。バルブ付き保持チャンバ2は、本書の他の部分で記載されるように、定量吸入器(MDI)と関連して使用されるよう構成される。バルブ付き保持チャンバ2は、図4〜7において別々に示される、ほぼ円筒形のメインチャンバハウジング4を含む。具体的には、図4及び図5はメインチャンバハウジング4の等角図であり、図6はメインチャンバハウジング4の側面図であり、図7はメインチャンバハウジング4の正面図である。図示された実施例では、メインチャンバハウジング4の前端には、外部ネジ山6と、メインチャンバハウジング4の内部の方へ通じる複数の孔12を定める頂面10を有する、内側に向かって延びるパーティション8とが形成される。また、複数のペグ14のそれぞれは、頂面10から外部に延びる。メインチャンバハウジング4は、帯電材料又は帯電防止材料で作られ得る。
バルブ付き保持チャンバ2は、一方向吸入バルブを含む。本実施例では、その一方向吸入バルブは、図8で示すように、孔18を有する弾性バルブディスク16の形をとる。図9で示すように、バルブディスク16は、孔18にペグ14を挿入することによって、メインチャンバハウジング4におけるパーティション8の頂面10に位置付けられる。また、バルブディスク16は、図9で示すようにバルブディスク16が位置付けられたときに、通常、メインチャンバハウジング4の孔12の上に横たわり孔12を覆うフラップ22を形成するスリット20を含む。上述の通り、バルブディスク16は、吸入空気等の流体がメインチャンバハウジング4の内部から孔12を通って流れ出るのを許容し、また、呼気ガス等の流体がメインチャンバハウジング4の外部から孔12を通ってメインチャンバハウジング4の内部に流入するのを防止する一方向バルブの機能を果たす。具体的には、当該技術分野で知られているように、吸入空気等のガスが図5で示す矢印の方向に流れると、バルブディスク16のフラップ22が外側に反らされ、それによって、孔12をあらわにし、ガスが通過できるようにする。対照的に、呼気ガス等のガスが反対方向からバルブディスク16に衝突すると、フラップ22は、パーティション8の頂部10に押し付けられ、それによって、孔12を密封的に覆うようにする。
再び図1〜図3を参照すると、図示された実施例では、マウスピースアセンブリ24が、メインチャンバハウジング4の前端のネジ山6に装着される。或いは、マウスピースアセンブリ24は、メインチャンバハウジング4に取り外し不能に取り付けられていてもよい。マウスピースアセンブリ24は、図10において分離して示され、メインボディ部26を含む。メインボディ部26は、動作可能なようにメインボディ部26に取り付けられるデュアルフラップ呼気バルブ28を有し、その機能は本書の他の部分に記載する。マウスピースアセンブリ24のメインボディ部26は、図11〜図13で示され、バルブ付き保持チャンバ2の使用中に患者の唇内に受け入れられるよう構成されるマウスピース30を含む。望ましくは、メインボディ部26の残りの部分に接続されるマウスピース30の部分は、90度の壁部又は棚部を形成する。図11〜図13で示すように、マウスピース30は、横長の先細形状を有するが、円形(円形に限定されることはない。)等の他の形状であってもよい。メインボディ部26はさらに、バルブ付き保持チャンバ2が、(円筒形状のボディにありがちな傾向であるように)左右に自由に転がることなく、図1で示すような位置に静止させられ且つ/或いは格納されるのを可能にする第一及び第二の脚部32を含む。これは、バルブ付き保持チャンバ2が一方から他方に不必要に転がるのを防止するので、保管目的には有利である。メインボディ部26はさらに、それら脚部32の間に位置付けられるペグ34を含む。ペグ34は、使用していないときにマウスピース30をカバーするキャップ(図示せず。)に取り付けられる綱を縛り付けるよう構成される。ペグ34は、望ましくは、それら脚部32の底部に対して奥まったところに置かれ、それによって、例えばバルブ付き保持チャンバ2が動かされ且つ/或いは落とされたときに、損傷(例えば折れて取れること)から保護される。メインボディ部26はさらに、以下でより詳細に説明するように、患者が吐き出すガスが通過できる第一呼気ポート36及び第二呼気ポート38を含む。
図1、図2、及び図10で示すように、バルブ付き保持チャンバ2の図示された実施例は、デュアルフラップ呼気バルブ28の形をとる呼気バルブ要素を含む。図14は、デュアルフラップ呼気バルブ28の頂面図を示す。デュアルフラップ呼気バルブ28は、マウスピースアセンブリ24のメインボディ部26の一部として備えられるペグ40が、デュアルフラップ呼気バルブ28に備えられる孔41を通じて受け入れられるといった態様で、呼気ポート36及び38の上に置かれることによって、マウスピースアセンブリ24のメインボディ部26に取り外し可能に或いは取り外し不能に取り付けられるよう構成される。デュアルフラップ呼気バルブ28は、望ましくは、数ある材料の中でもとりわけ、シリコーン、ゴム、熱可塑性エラストマー(TPE)、マイラー、プラスチック、紙、又は発泡体(なお、これらに限定されることはない。)等の柔軟な材料で作られる。
望ましいデュアルフラップ呼気バルブ28は、スリットによって分けられた第一フラップ部42及び第二フラップ部44を含む。本書で用いられるように、用語“フラップ”又は“フラップ部”は、一端が表面又は他の要素に取り付けられ、他端が自由に動くように垂れ下がる任意の要素を意味する。第一フラップ部42は、第二フラップ部44の第二断面積よりも大きい第一断面積を有する。また、第一呼気ポート36の断面積は、第二呼気ポート38の断面積よりも大きい。これらの特性は、第二フラップ部44よりも小さい、ガス流に対する抵抗を、第一フラップ部42にもたらす。結果として、(例えば、ある閾値レベルより小さい)低流速では、第一フラップ部42は、流速のレベルによっては全く動かない場合もある第二フラップ部44よりも顕著に動かされる。(例えば、ある閾値レベルより大きい)高流速では、第一フラップ部42及び第二フラップ部44の双方が、同じような態様で同程度に顕著に動かされる。それぞれの場合において、フラップ42、44は、概して、対応する呼気ポート36、38から遠ざかるように動かされる。呼気ポート36及び38の断面積が互いに異なる限り、様々な流速に応じたこの違いが生じる。互いに異なる断面積を持つ呼気ポート36及び38とともに、同じような断面積を持つフラップ42及び44を用いることもできるが、上述のように、フラップ42及び44の断面積も、望ましくは、互いに異なるように作られる。このように機能する適切な呼気バルブ要素の他の例は、本書の他の部分で説明される(図33〜図39)。
当該技術分野で知られているように、バルブ付き保持チャンバ2が患者によって使用される場合、その患者は、マウスピース30を自分の口に挿入し、少なくとも部分的にその患者の肺からガスを出すために息を吐く。吐き出されたガスは、デュアルフラップ呼気バルブ28の動作を通じて、マウスピースアセンブリ24の内部から周囲の大気へ、呼気ポート36及び38の一方又は双方を通じて流れるようにされ、また、本書の他の部分で説明するように、そのようなガスは、バルブディスク16の動作の結果として、メインチャンバハウジング4の内部への流入が許可されない。吐き出しの後に、その患者は、メインチャンバハウジング4内で薬剤を噴霧させるために、バルブ付き保持チャンバ2内に挿入されたMDIを作動させ(本書の他の部分で説明される図16及び図17参照。)、その後、
その患者の肺の中に(メインチャンバハウジング4内の空気と混合された)その薬剤を沈着させるために吸入を開始する。吸入中、第一フラップ部42及び第二フラップ部44は、呼気ポート36及び38に近づき、それによって、呼気ポート36及び38を通って薬剤が抜け出さないように密閉する。
本発明の一態様によると、デュアルフラップ呼気バルブ28は、息の吐き出しが生じていること、及び、いつ吐き出しが止まったかを患者及び/又は介護者に知らせるために用いられる。具体的には、成人に関しては、吐き出しの始めには流速は典型的には高く、それ故に、第一フラップ部42及び第二フラップ部44の双方が(呼気ポート36、38のそれぞれから離れるように)顕著に動かされる。吐き出しの終わりに向かって、流速は典型的には低くなり、そして、流速レベルによっては(すなわち、第二フラップ部44が動かされるところの閾値レベル未満に流速が落ちたときには)、典型的には第一フラップ部42のみが動き続ける。第一フラップ部42及び第二フラップ部44の双方が動きを止めた場合、それは、吐き出しが止まったこと、及び、使用者がMDIを作動させ吸入を開始できることを知らせる、患者及び/又は介護者に対する視覚信号となる。小児に関しては、呼気流速は、典型的にはより低いものであり、ほとんどの場合、吐き出し中に第一フラップ部42のみが動かされる。第一フラップ部42が動きを止めた場合、それは、吐き出しが止まったこと、及び、MDIがその後に作動され吸入が開始し得ることを知らせる、小児患者及び/又は介護者に対する視覚信号となる。
当該技術分野で知られているように、MDIが作動させられ、薬剤を患者の肺の中に受け入れるために患者が吸入した後、その薬剤が患者の肺の中に沈着され得るように、患者が息を止め一定期間(例えば4又は5秒間)息を吐き出さないことが重要である。吸入後に患者が息を吐き出すのが早すぎると、その薬剤は、肺内に沈着されるよりもむしろ単に吐き出され、それ故に、患者に吸収されないこととなる。それ故に、デュアルフラップ呼気バルブ42は、吸入が発生した後に息を吐き出すのではなくむしろ息を止めることを患者が確認するための視覚的なガイドの機能も果たす。この点において、患者は、所定の望ましい期間にわたって第一フラップ部42も第二フラップ部44も動かないことを確認するために、デュアルフラップ呼気バルブ28を見る。さらに、デュアルフラップ呼気バルブ28における第一フラップ部42及び第二フラップ部44の動きは、特定の治療の終わりを判断するのを支援するために介護者がより簡単に呼吸数を数えるのを可能にする視覚的インジケータとなる。最後に、バルブ付き保持チャンバ2がマスクとともに用いられる場合、デュアルフラップ呼気バルブ28は、適切なマスクシールが得られたことを示すために用いられてもよい。
図14に示すデュアルフラップ呼気バルブ28は、バルブ付き保持チャンバ2で使用され得る単なる一つの特定の実施例に過ぎない。しかし、適切な呼気バルブ要素の追加的な実施例が用いられてもよい。例えば、特定のフラップの材料の厚みの違い(材料が厚い程、流れに対する抵抗は大きい)、特定のフラップの材料のデュロメータ(硬さ)の違い(デュロメータが高い程、流れに対する抵抗は大きい)、又は、マウスピースアセンブリ24のメインボディ部26にフラップを接続するヒンジ部の長さの違い(ヒンジが長い程、流れに対する抵抗は大きい)に起因して、一方のフラップが他方のフラップよりもガス流に対するより大きな抵抗を有するところのデュアルフラップ呼気バルブが創出され得る。
また、低流速、すなわち、例えばある所定の閾値レベル未満の流速において異なる程度に動く第一部分及び第二部分(一方の部分はそのような低流速では全く動かない場合もある。)を呼気バルブ要素が含むという重要な特徴を備えた他の多くの呼気バルブ要素の実施例が実現可能である。(例えばその所定の閾値レベルを超える)より高い流速では、それら第一部分及び第二部分は同じように動き得る。上述のように、流速に対する異なる抵抗は、サイズ、厚み、及びデュロメータを含む特性に依存し得る。そのような多くの代替の実施例を図33〜図39に示す。それらの図において、代替のデュアルフラップ呼気バルブのそれぞれには参照番号28’がラベル付けされ、また、それらが一部を構成する代替のマウスピースアセンブリのそれぞれには参照番号24’がラベル付けされる。この場合もやはり、図示される呼気バルブ要素のそれぞれは共通して、(42’でラベル表示される)第一部分が、低流速に応じて、(44’でラベル表示される)第二部分よりもより顕著に動くという特徴を有する。望ましくは、第一部分42’のそれぞれと、第二部分44’のそれぞれとが、対応する部分42’、44’と同じくらいのサイズである断面積を有する呼気ポートをカバーする。さらに、二つの部分は、(望ましいデュアルフラップ呼気バルブ28の場合のように)単一のバルブアセンブリ構成要素を形成するために互いに接続されていてもよく、或いは、一緒になってバルブアセンブリを形成する別々の部品とされてもよい。また、図39は、(横長とは対照的な)丸いマウスピース30’を有するマウスピースアセンブリ24’のメインボディ部26’を示す。
デュラルフラップ呼気バルブ28は、マウスピースアセンブリ24から取り外し可能なものとして図面に示されている。これは、洗浄のために且つ/或いは損傷を受けた場合に、デュアルフラップ呼気バルブ28を取り外すことができるので有利である。しかし、デュアルフラップ呼気バルブ28は、その代わりに、マウスピースアセンブリ24のメインボディ部26に取り外し不能に取り付けられてもよい。
また、図14で示すデュアルフラップ呼気バルブ28の望ましい実施例において、その利点は、二つのフラップ42及び44の形をとるため、患者の息の吐き出しの結果としての動きの量が顕著なものとなり、それ故に、例えば介護者によって遠くから視認され得るという点にある。結果として、図14で示すその望ましい実施例は、良好な視覚的インジケータ機能をもたらす。
本書の他の部分で説明されるように、デュアルフラップ呼気バルブ28の一機能は、患者、特に小児が行った呼吸の数を介護者が数えることができるようにすることである。従来のフラップバルブは、小さい抵抗をもたらすように設計され、それは、小さい距離(1〜2mm)だけ開く大きいフラップを有することによって達成される。この小さい動きは、使用者には見えにくい。本書の他の部分で説明するように、2フラップ構造(例えば、デュアルフラップ呼気バルブ28である。)は、望ましくは、容易に観察され且つ計数される、低流量における第一フラップ部の大きな動きを実現し、一方で、第二フラップ部が高流量でのみ小さい抵抗をもたらすよう構成される。ある特定の非限定的な実施例では、2フラップ構造は、以下の特性:
(i)第一フラップ部を形成するために用いられる材料の、例えば厚み又はデュロメータによる、低流量における小さい抵抗(1cmWg未満)、
(ii)小さい断面積、及び、
(iii)第一フラップ部の顕著な動きがあるまで、ポートが開いたときに空気が抜け出るのを防止するためにそのポートの周りに提供されるカウル;
を有する第一フラップ部を有することによって、また、以下の特性:
(i)第二フラップ部を形成するために用いられる材料の、例えば、厚み又はデュロメータによる、第一フラップ部が最初に開くことを確かなものとするための、開放に対するある一定の抵抗(例えば、開くために1cmWgより大きい力を要求する抵抗)、
(ii)大きい断面積、及び、
(iii)カウルがないこと;
を有する第二フラップ部を有することによって達成され得る。
図15は、ネジ山6を用いてマウスピースアセンブリ24をメインチャンバハウジング4に装着することによってメインチャンバハウジング4に取り付けられた(デュアルフラップ呼気バルブ28を含む)マウスピースアセンブリ24を示す、バルブ付き保持チャンバ2の正面図である。この図では、マウスピース30を通してバルブディスク16を見ることができる。
本発明の別の態様によると、バルブ付き保持チャンバ2は、マウスピースアセンブリ24の反対側にあるメインチャンバハウジング4の端部に取り外し可能に取り付けられるよう構成される、2部品からなるMDIアダプタ46をさらに含む。MDIアダプタ46は、図16に示すMDI48又は図17に示すMDI50のようなMDIを受け入れ且つ保持するように構成される。具体的には、MDIアダプタ46は、様々な形状の排気口を持つキャニスタホルダを有するMDIを受け入れ且つ保持するように構成される。例えば、MDI46は、横長の半卵型の形状を持つ排気口54を有するキャニスタホルダ52を有するMDI48をしっかりと保持することができる。また、MDIアダプタ46は、丸い形状を持つ排気口58を有するキャニスタホルダ56を有するMDI50をしっかりと保持することができる。
図18及び図19はそれぞれ、2部品からなるMDIアダプタ46の正面図及び背面図である。2部品からなるMDIアダプタ46は、メインチャンバハウジング4の端部に選択的に取り付け可能なように構成される、例えば硬質プラスチック又は他の適切な硬い材料でできた硬い端部キャップ60を含む。2部品からなるMDIアダプタ46はさらに、数ある適切な材料の中でもとりわけ、シリコーン、ゴム、TPE、又は発泡体(これらに限定されることはない。)等の柔軟な材料でできた可撓性の内側部分62を含む。内側部分62は、端部キャップ60内に受け入れられ、且つ、端部キャップ60によって保持されるよう構成され、また、洗浄され得るように且つ/或いは損傷を受けたときに取り換えられ得るように取り外し可能とされてもよく、或いは、オーバーモールド工程等の工程によって端部キャップ60に取り外し不能に取り付けられてもよい。
図20は、端部キャップ60の正面図であり、図21は、端部キャップ60の背面図である。図22及び図23は、端部キャップ60の等角図である。端部キャップ60は、端壁68に接続される外壁64を含む。例えば図18及び図19で示すように、複数のフランジ70が端壁68から延び、内側部分62をそれらの間に受け入れ且つ保持するよう構成される。さらに、第一及び第二支持部材72が内壁68から延び、端部キャップ60の長手軸にほぼ平行に延びる第一部分74と、端部キャップ60の長手軸にほぼ垂直に延びる第二部分76とを含む。さらに、図20〜図23で示すように、第二部分76は、アーチ形の外面78を有する。支持部材72の目的及び機能を以下に説明する。また、端部キャップ60は、その中に一体的に形成された、気流で動作するノイズ生成器80を有する。ノイズ生成器80は、例えば、図20〜図23に示すようなホイッスルであってもよく、或いは、その上を流れる空気によって振動させられるサウンドリード(sound reed)を含む装置であってもよい。図示された実施例におけるノイズ生成器80は、患者の吸入の結果、メインチャンバハウジング4を通って流れる空気がある所定レベルを超えたときにノイズを発生させるよう構成された高気流インジケータである。このように、ノイズ生成器80は、患者の吸入が早すぎるので遅くすべきであるとの警告を患者に提供する。最後に、端部キャップ60は、端部キャップ60をメインチャンバハウジング4に接続するためのフランジ82を含む。
図24及び図25はそれぞれ、可撓性の内側部分62の正面図及び背面図である。図26及び図27は、可撓性の内側部分62の等角図である。可撓性の内側部分62は、端壁86に接続される外壁84を含む。内側部分62の長手軸に実質的に平行な方向に端壁86から延びるのは、開口90を定める直立した内壁88である。開口90は、MDI48の排気口54、又は、MDI50の排気口58等のMDIの排気口を受け入れるように備えられる。
本書の他の部分で述べるように、MDIアダプタ46は可撓性であり、様々な形状の排気口を持つMDIを受け入れかつしっかりと保持するよう構成される。図28は、バルブ付き保持チャンバ2に取り付けられる、MDI48又はMDI50等のMDIを受け入れ可能な端部キャップ60を示す、バルブ付き保持チャンバ2の背面図である。図29及び図30はそれぞれ、横長の全体的に卵型の形状を持つ排気口54を有するMDI48を保持するMDIアダプタ46の正面図及び等角図である。図29及び図30で示すように、排気口54は、開口90内に受け入れられ、内側部分62の内壁88によってその外周面の周りで保持される。図31及び図32はそれぞれ、全体的に丸い形状を持つ排気口58を有するMDI50をしっかりと保持するMDIアダプタ46の正面図及び等角図である。図31及び図32で示すように、排気口58は、内側部分62の開口90を通じて受け入れられる。排気口58の外周面は、内側部分62の内壁88によって取り囲まれ且つ支持される。しかしながら、図29及び図30とは対照的に、排気口58はまた、支持部材72のアーチ形の面78とかみ合い、そのアーチ形の面78によって支持される。このように、図29〜図32で説明するように、MDIアダプタ46は、横長の排気口54を持つMDI48、及び、丸い排気口58を持つMDI50の双方をしっかりと保持することができる。丸い排気口58を持つMDI50の場合、硬い支持部材72がMDI50を支持し且つMDI50の位置決めを支援し、また、MDI50の動作中における丸い排気口58の傾斜を低減させる(このような傾斜は、全て可撓性の材料(例えば、高デュロメータの可撓性材料である。)で作られる従来技術によるアダプタによって丸いMDIが支持される場合に、一般的である。十分な支持の欠如のためである。このような傾斜が存在する場合には、関連するチャンバの壁部に薬剤が堆積する結果となり得る。)。
本書の他の部分で説明するように、薬剤を受け入れるために患者が自分の口を通じてより自由に呼吸できるように、バルブ付き保持チャンバと一緒にマスクが用いられてもよい。図40は、バルブ付き保持チャンバ2又は他のタイプの呼吸器用薬物供給器具(これらに限定されることはない)等のバルブ付き保持チャンバに関連して使用され得るマスク92の等角図である。マスク92は、メインボディ94を含む。メインボディ94は、それに取り付けられるシール要素96を有する。シール要素96は、患者の口を取り囲むよう構成される。メインボディ94は、必ずしも必要ではないが、望ましくは、全体的に硬いシェルであり、一方で、シール要素96は、例えば、プラスチック、ゴム、シリコーン、ビニル、又は発泡体等のエラストマーでできた可撓性の、弾力のある単一の部材である。メインボディ94は、マスク92とともに使用されるバルブ付き保持チャンバのマウスピースを受け入れ且つ保持するよう構成されるマウスピースアダプタ98を含む。また、メインボディ94は、望ましくは、デュアルフラップ呼気バルブ28と同様の構造及び機能を有するデュアルフラップ呼気バルブ102の形をとる呼気バルブ要素を含むバルブアセンブリ100を含む。デュアルフラップ呼気バルブ102は、本書の他の部分で説明するように、異なる断面積を持つ呼気ポートのそれぞれをカバーする、異なる断面積を持つ第一フラップ部104及び第二フラップ部106を有する。(例えば、ある閾値レベル未満の)低流速では、第一フラップ部104は、流速のレベルによっては全く動かない場合もある第二フラップ部106よりも顕著に動かされる。(例えば、ある閾値レベルを超える)高流速では、第一フラップ部104及び第二フラップ部106の双方が、同じような態様で同程度にまで顕著に動かされる。図41は、バルブ付き保持チャンバ2(これに限定されることはない。)等のバルブ付き保持チャンバに関連して用いられ得るマスクの代替の実施例108の等角図である。マスク108は、デュアルフラップ呼気バルブ102と構造が異なる(但しその機能は同様である)デュアルフラップ呼気バルブ110を有するバルブアセンブリ100’を含む点を除き、マスク92と同様である。具体的には、デュアルフラップ呼気バルブ110は、中央部分116に対して動くようにそれぞれが中央部分116で固定され、本書の他の部分で説明するように異なる断面積を有する呼気ポートのそれぞれをカバーする、異なる断面積を持つ第一フラップ部112及び第二フラップ部114を含む。図40及び図41は、典型例であり、本書の他の部分(例えば、図33〜図39)で説明するような他の呼気バルブ要素の実施例が、図40及び図41で示す態様で、マスクと一緒に用いられてもよい。
図42は、マウスピースアセンブリ24の反対側でメインチャンバハウジング4の端部に取り外し可能に取り付けられるよう構成される、代替の実施例による、2部品からなるMDIアダプタ118の正面等角図であり、図43は、その背面等角図である。MDIアダプタ118は、図16に示すMDI48、又は、図17に示すMDI50等のMDIを受け入れ且つ保持するよう構成される。MDIアダプタ118は、本書の他の部分(例えば、本書の他の部分で説明されるMDIアダプタ46に関連する部分)で説明される、例えば、メインチャンバハウジング4の端部に選択的に取り付け可能なように構成される硬質プラスチック又は他の適切な硬い材料でできた硬い端部キャップ60を含む。本書の他の部分で説明するように、端部キャップ60は、MDI50のように丸い排気口を持つMDIを支持するためのアーチ形の面78を有する硬い支持部材72を含む。MDIアダプタ118はさらに、数ある適切な材料の中でもとりわけ、シリコーン、ゴム、TPE、又は発泡体(これらに限定されることはない。)等の可撓性の材料でできた代替の可撓性の内側部分120を含む。内側部分120は、端部キャップ60によって受け入れられ且つ保持されるよう構成され、洗浄され得るように、且つ/或いは損傷を受けた場合に取り換えられ得るように、取り外し可能にされてもよく、或いは、オーバーモールド工程等の工程によって端部キャップ60に取り外し不能に取り付けられてもよい。
図44及び図45はそれぞれ、その代替実施例による可撓性の内側部分120の正面等角図及び背面等角図であり、図46は、その正面図である。可撓性の内側部分120は、端壁124に接続される外壁122を含む。端壁124から下方に且つ内側部分120の後方に向かって延びるのは、その端部に開口128を定める内壁126である。開口128は、MDI48の排気口58、又はMDI50の排気口58等の、MDIの排気口を受け入れるよう提供される。また、内側部分120はさらに、自動保護閉鎖機構を含み、自動保護閉鎖機構は、図示される典型的な実施例ではダックビル型バルブ130の形であり、(i)MDIの排気口が開口128に挿入されたときに開き、MDIの排気口を受け入れ、且つ支持/保持するよう構成され、また、(ii)MDIがMDIアダプタ118から取り外されたときに自動的に閉じ、それによって、メインチャンバハウジング4を閉鎖し、且つ異物がメインチャンバハウジング4に入るのを防止するよう構成される。図43は、閉鎖状態にあるダックビル型バルブ130を示し、図47は、開放状態にあるダックビル型バルブ130(MDI無し)を示し、図48は、MDIアダプタ118に挿入されたMDI48とともに、開放状態にあるダックビル型バルブ130を示す(MDI48の排気口がダックビル型バルブ130によってさらに支持され且つ固定されている点に留意。)。他のタイプの自動保護閉鎖機構も実現可能である。そのような代替の自動保護閉鎖機構が、本書の他の部分で説明される図49〜図53の代替実施例で採用されている。
典型的には高デュロメータの可撓性の材料でできた、従来技術によるMDIアダプタは、MDIの排気口がその中に挿入されたときに、MDIの排気口の全表面を係合させることによって、MDIを適切な位置に保持する。MDIの挿入及び取り外しの際、MDIをMDIアダプタに対してスライドさせる際に創出されるかなりの摩擦力のために、患者は奮闘しなければならない。このことは、多くの場合、MDIが取り外されるときに、MDIアダプタが関連するチャンバから外れるという結果をもたらし得る。本発明は、一つの特定の実施例において、図42、図44、及び図46で示すように、内壁126から上方に延びる複数の滑りリブ132を持つ可撓性の内側部分120を提供することによって、この問題に対処している。滑りリブ132は、MDI48の排気口54、又はMDI50の排気口58等のMDIの排気口と、限られた領域のみで係合するよう構成され、それによって、MDIにかかる摩擦力を低減させる。表面接触が減った結果として、MDIの挿入及び取り外しがより容易になり、MDIアダプタ118が、メインチャンバハウジング4のような関連するメインチャンバから抜き取られる可能性が低くなる。
図49〜図52は、マウスピースアセンブリ24の反対側にあるメインチャンバハウジング4の端部に取り外し可能に取り付けられるよう構成される、別の代替実施例による、2部品からなるMDIアダプタ134の様々な図を示す。MDIアダプタ134は、図16に示すMDI48、又は図17に示すMDI50等のMDIを受け入れ且つ保持するよう構成される。
MDIアダプタ134は、本書の他の部分で説明される、メインチャンバハウジング4の端部に選択的に取り付け可能なよう構成される、例えば、硬質プラスチック又は他の適切な硬い材料でできた硬い端部キャップ60を含む(本書の他の部分で説明するように、端部キャップ60は、MDI50のような丸い排気口を持つMDIを支持するためのアーチ形の面78を有する硬い支持部材72を含む。)。また、MDIアダプタ134は、数ある他の適切な材料の中でもとりわけ、シリコーン、ゴム、TPE、又は発泡体(これらに限定されることはない)等の可撓性の材料でできた別の代替の可撓性の内側部分136を含む。内側部分136は、端部キャップ60に受け入れられ、且つ端部キャップ60によって保持されるよう構成され、また、洗浄され得るように且つ/或いは損傷を受けたときに取り換えられ得るように取り外し可能とされてもよく、或いは、オーバーモールド工程等の工程によって端部キャップ60に取り外し不能に取り付けられてもよい。可撓性の内側部分136は、可撓性の内側部分120と同様であり、また、本書の他の部分で説明するような複数の滑りリブ132を含む。可撓性の内側部分136は、可撓性の内側部分120のように、自動保護閉鎖機構を含む。しかしながら、可撓性の内側部分136では、自動保護閉鎖機構は、MDIがMDIアダプタ134に挿入されていないときに開口140の方に付勢されて開口140をカバーする自動閉鎖フラップ138の形をとる。図50〜図52で説明するように、自動閉鎖フラップ138は、MDIがMDIアダプタ134内に挿入されたときに、付勢力に対して押し開けられる。
本発明の望ましい実施例が記載されかつ説明されたが、これらは、本発明の典型例であり、限定的なものとして解釈されてはならない。追加、削除、置換、及び他の修正が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく為され得る。したがって、本発明は、上述の記載によって限定されるものと解釈されるのではなく、添付の請求項の範囲によって制限されるのみである。

Claims (34)

  1. バルブ付き保持チャンバであって:
    メインチャンバハウジング;及び
    前記メインチャンバハウジングの第一端に結合されるマウスピースアセンブリ;を含み、
    前記マウスピースアセンブリは、該マウスピースアセンブリ内から周囲の大気へのガスの一方向流れをもたらす呼気バルブ要素を含み、
    前記呼気バルブ要素は、第一部分及び第二部分を有し、
    閾値ガス流速以下のガス流速を持つ第一呼気ガス流が前記マウスピースアセンブリ内に存在する場合、前記第一部分が前記第一呼気ガス流の結果として第一の動きの度合いを示し、前記第二部分が前記第一呼気ガス流の結果として第二の動きの度合いを示し、
    前記第一の動きの度合いは、前記第二の動きの度合いよりも大きい、
    バルブ付き保持チャンバ。
  2. 前記第一呼気ガス流が前記マウスピースアセンブリ内に存在する場合、前記第一部分が前記第一呼気ガス流に対する第一抵抗を有し、前記第二部分が前記第一呼気ガス流に対する第二抵抗を有し、
    前記第一抵抗は、前記第二抵抗より小さい、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  3. 前記第二の動きの度合いは、動きなしである、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  4. 前記閾値ガス流速より大きいガス流速を持つ第二呼気ガス流が前記マウスピースアセンブリ内に存在する場合、前記第一部分が前記第二呼気ガス流の結果として第三の動きの度合いを示し、前記第二部分が前記第二呼気ガス流の結果として第四の動きの度合いを示し、
    前記第三の動きの度合い及び前記第四の動きの度合いは実質的に等しい、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  5. 前記呼気バルブ要素は、第一フラップ及び第二フラップを有するデュアルフラップ呼気バルブ要素であり、
    前記呼気バルブ要素の前記第一部分は、前記第一フラップを含み、
    前記呼気バルブ要素の前記第二部分は、前記第二フラップを含む、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  6. 前記呼気バルブ要素は、単一の部品で構成され、
    前記第一フラップは、前記第二フラップに接続される、
    請求項5に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  7. 前記第一フラップの少なくとも一部と前記第二フラップの少なくとも一部とは、互いに直接隣接して位置付けられ、細長いスリットによって分離される、
    請求項6に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  8. 前記第一フラップ及び前記第二フラップのうちの一方は、前記第一フラップ及び前記第二フラップのうちの他方の三方を取り囲む、
    請求項5に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  9. 前記第一部分は、第一の断面積を有し、
    前記第二部分は、第二の断面積を有し、
    前記第一の断面積は、前記第二の断面積よりも大きい、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  10. 前記第一部分は、第一の厚みを有し、
    前記第二部分は、第二の厚みを有し、
    前記第二の厚みは、前記第一の厚みより大きい、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  11. 前記マウスピースアセンブリは、第一呼気ポート及び第二呼気ポートを含み、
    前記第一呼気ポートは、前記第二呼気ポートより大きく、
    前記第一部分は、前記第一呼気ポートを覆うように位置付けられ、
    前記第二部分は、前記第二呼気ポートを覆うように位置付けられる、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  12. 前記マウスピースアセンブリは、メインボディ部とマウスピース部とを含み、
    前記呼気バルブ要素は、前記メインボディ部に結合され、
    前記メインボディ部及び前記マウスピース部は、硬い材料で形成され、
    前記呼気バルブ要素は、柔軟な材料で形成される、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  13. 前記呼気バルブ要素は、前記メインボディ部に取り外し可能に結合される、
    請求項12に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  14. 前記呼気バルブ要素は、前記メインボディ部に取り外し不能に結合される、
    請求項12に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  15. 前記メインチャンバハウジングは、全体的に円筒形状であり、
    前記マウスピースアセンブリは、メインボディ部とマウスピース部とを含み、
    前記メインボディ部は、複数の脚部を有し、
    前記脚部は、当該バルブ付き保持チャンバを第一の配置で支持し、当該バルブ付き保持チャンバが自由に転がるのを防止する、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  16. 前記メインボディ部は、前記脚部のうちの第一の脚部と前記脚部のうちの第二の脚部との間に位置付けられる綱縛り付け用ペグを含む、
    請求項15に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  17. 前記綱縛り付け用ペグは、前記脚部のうちの第一の脚部の底部、及び、前記脚部のうちの第二の脚部の底部に対し、奥まったところに置かれる、
    請求項16に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  18. 前記メインチャンバハウジングの第二端に結合されるMDIアダプタをさらに含み、
    前記MDIアダプタは、該MDIアダプタを前記メインチャンバハウジングの前記第二端に結合するための硬い外側部分と、MDIの排気口を受け入れ且つ保持するよう構成される柔軟な内側部分とを有する、
    請求項1に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  19. 前記硬い外側部分は、流体の流れで動作するノイズ生成器を含む、
    請求項18に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  20. 前記硬い外側部分は、前記MDIの前記排気口の外周の少なくとも一部と直接的に又は間接的に係合するよう構成される少なくとも一つの支持部材を含む、
    請求項18に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  21. 前記少なくとも一つの支持部材は、前記MDIの前記排気口の外周の少なくとも一部と直接的に又は間接的に係合するためのアーチ形の係合面を有する、
    請求項20に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  22. 前記少なくとも一つの支持部材は、第一支持部材と、該第一支持部材の反対側に位置付けられる第二支持部材とを含む、
    請求項20に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  23. 前記第一支持部材及び前記第二支持部材のそれぞれは、前記MDIの前記排気口の外周の少なくとも一部と直接的に又は間接的に係合するためのアーチ形の係合面を有する、
    請求項22に記載のバルブ付き保持チャンバ。
  24. 呼吸器用薬物供給器具のためのマスクであり、
    当該マスク内から周囲の大気へのガスの一方向の流れをもたらす呼気バルブ要素を含み、
    前記呼気バルブ要素は、第一部分及び第二部分を有し、
    閾値ガス流速以下のガス流速を持つ第一呼気ガス流が前記マスク内に存在する場合、前記第一部分が前記第一呼気ガス流の結果として第一の動きの度合いを示し、前記第二部分が前記第一呼気ガス流の結果として第二の動きの度合いを示し、
    前記第一の動きの度合いは、前記第二の動きの度合いよりも大きい、
    マスク。
  25. 前記第一呼気ガス流が前記マスク内に存在する場合、前記第一部分が前記第一呼気ガス流に対する第一抵抗を有し、前記第二部分が前記第一呼気ガス流に対する第二抵抗を有し、
    前記第一抵抗は、前記第二抵抗より小さい、
    請求項24に記載のマスク。
  26. 前記第二の動きの度合いは、動きなしである、
    請求項24に記載のマスク。
  27. 前記閾値ガス流速より大きいガス流速を持つ第二呼気ガス流が前記マスク内に存在する場合、前記第一部分が前記第二呼気ガス流の結果として第三の動きの度合いを示し、前記第二部分が前記第二呼気ガス流の結果として第四の動きの度合いを示し、
    前記第三の動きの度合い及び前記第四の動きの度合いは実質的に等しい、
    請求項24に記載のマスク。
  28. 前記呼気バルブ要素は、第一フラップ及び第二フラップを有するデュアルフラップ呼気バルブ要素であり、
    前記呼気バルブ要素の前記第一部分は、前記第一フラップを含み、
    前記呼気バルブ要素の前記第二部分は、前記第二フラップを含む、
    請求項24に記載のマスク。
  29. 前記呼気バルブ要素は、単一の部品で構成され、
    前記第一フラップは、前記第二フラップに接続される、
    請求項28に記載のマスク。
  30. 前記第一フラップの少なくとも一部と前記第二フラップの少なくとも一部とは、互いに直接隣接して位置付けられ、細長いスリットによって分離される、
    請求項29に記載のマスク。
  31. 前記第一フラップ及び前記第二フラップのうちの一方は、前記第一フラップ及び前記第二フラップのうちの他方の三方を取り囲む、
    請求項28に記載のマスク。
  32. 前記第一部分は、第一の断面積を有し、
    前記第二部分は、第二の断面積を有し、
    前記第一の断面積は、前記第二の断面積よりも大きい、
    請求項24に記載のマスク。
  33. 前記第一部分は、第一の厚みを有し、
    前記第二部分は、第二の厚みを有し、
    前記第二の厚みは、前記第一の厚みより大きい、
    請求項24に記載のマスク。
  34. 前記マスクは、第一呼気ポート及び第二呼気ポートを含み、
    前記第一呼気ポートは、前記第二呼気ポートより大きく、
    前記第一部分は、前記第一呼気ポートを覆うように位置付けられ、
    前記第二部分は、前記第二呼気ポートを覆うように位置付けられる、
    請求項24に記載のマスク。
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