JP5606891B2 - 建物の屋内環境制御システム - Google Patents

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本発明は、建物の屋内環境制御システムに関するものである。
住宅等の建物においては、屋内空間の環境を制御する屋内環境制御システムが構築されていることがある。例えば特許文献1には、送風ファンや照射ランプを備えた体感ルームにおいて、住宅建設予定地域を対象として通気や日照に関するデータが取得され、そのデータに基づいて送風ファンや照射ランプを動作させる構成が記載されている。この構成によれば、屋内空間としての体感ルーム内で住宅建設予定者が住宅建設予定地域の風特性や日照を体感することができる。
特開2002−132139号公報
ここで、建物の住人が病気や怪我などにより例えば寝室から他の部屋や屋外に自由に移動できない場合、1つの部屋での滞在時間が長くなることなどによりストレスを感じることがある。そこで、上記特許文献1の構成を用い、住人に建物とは別の環境を体感させることでストレスを和らげるという方法が考えられる。しかしながら、これでは単に住人の建物が特定地域にある場合の環境を住人に体感させるに過ぎない。したがって、住人に特定地域の環境を体感させる時間が長くなると結局は部屋の環境に変化がなくなり、部屋の環境が変わらないことなどに対して感じるストレスを解消できないと考えられる。
本発明は、建物の屋内環境を好適に変化させ、ひいては屋内空間にいる人のストレス解消等を図ることができる建物の屋内環境制御システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の建物の屋内環境制御システムは、建物の屋内空間を環境調整空間とし、その環境調整空間内の環境を制御する建物の屋内環境制御システムであって、前記建物にいる第1ユーザ及び第2ユーザのうち第1ユーザの居場所での環境情報を取得する環境情報取得手段と、前記環境調整空間に設けられ該空間内の環境を調整する環境調整手段と、第2ユーザが前記環境調整空間にいて第1ユーザが前記環境調整空間にいない場合に、前記環境情報取得手段により取得された環境情報に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記環境調整空間内の環境を制御する環境制御手段と、を備えていることを特徴とする。
第1の発明によれば、第2ユーザが環境調整空間にいて第1ユーザが環境調整空間にいない場合、第1ユーザがいる場所の環境に合わせて環境調整空間の環境が調整される。このため、仮に第2ユーザが病気や怪我などにより環境調整空間から他の屋内空間や屋外に自由に移動できなくても、第1ユーザがいる場所の環境を第2ユーザに体感させることが可能となる。この場合、第2ユーザは、環境調整空間ではない他の空間の環境を環境調整空間にいながらにして第1ユーザと同じように感じることができる。つまり、第2ユーザはあたかも自分自身が環境調整空間から他の屋内空間や屋外に移動したかのような状況を体感できる。したがって、環境調整空間での滞在時間が長くなることにより第2ユーザがストレスを感じていたとしてもそのストレスを和らげることができ、ストレスによる第2ユーザの体調悪化を抑制することができる。つまり、建物の屋内環境を好適に変化させ、ひいては屋内空間にいる人のストレス解消等を図ることができる。
第2の発明では、前記第2ユーザは介護を要する要介護者であり、前記第1ユーザは前記要介護者を介護する介護者であり、前記環境調整空間は前記要介護者が寝ている寝室である。
病気や怪我などにより寝たきりとなりがちな要介護者は、寝室以外に移動しづらいために寝室以外の環境が分からず、ましてや寝室以外にいる介護者がどのような環境下で行動しているかが不明となる。ゆえに、自分自身が自由に移動することで得られる環境変化が体感できない。この場合、自宅の寝室にいるとしても生活感が感じられないとも考えられる。
この点、第2の発明によれば、介護者がいる場所と同じ環境に寝室環境を調整できるため、要介護者は自分自身が寝室以外に移動できなくても、寝室以外の環境をリアルタイムで知ることができ、あたかも自分自身が寝室以外に移動したかのような状況を体感できる。したがって、要介護者が寝室から出ることができないことや生活感を感じられないことに対してストレスを感じていたとしてもそのストレスを和らげることができる。
第3の発明では、前記寝室内に設置された要介護者用の寝台に設けられ、前記寝台における要介護者の有無を含む当該要介護者の寝状態を検出する寝状態検出手段を備え、前記環境制御手段は、前記寝状態検出手段により検出された前記寝状態に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御する。
第3の発明においては、寝台での寝状態を検出すれば、要介護者がどれ程動けるのかが分かり、その上で要介護者の動ける状態に応じて環境制御を実施できる。例えば、起き上がることや離床することができない人に対して積極的に環境変化を体感させるようにできる。また、要介護者がストレスを感じる姿勢になっている場合に、要介護者に介護者の居場所の環境を適宜体感させて姿勢に関するストレスを好適に和らげることができる。
第4の発明では、前記要介護者の生体情報を取得する生体情報取得手段を備え、前記環境制御手段は、前記生体情報取得手段により取得された前記生体情報に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御する。
要介護者がストレスを感じることで生体情報が変化することや、生体情報が変化したことにより要介護者がストレスを感じることが想定される。したがって、第4の発明のように、要介護者の生体情報に基づいて寝室内の環境が制御されることが好ましい。この構成によれば、要介護者がストレスを感じている場合に、要介護者に介護者の居場所の環境を適宜体感させることによりストレスを好適に和らげることが可能となる。
第5の発明では、前記寝室における現環境の情報と前記環境情報取得手段により取得された前記環境情報とを比較する手段を備え、前記環境制御手段は、前記比較の結果に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御する。
第5の発明によれば、寝室における現環境と介護者の居場所の環境との比較結果に基づいて寝室の環境制御が行われるため、比較結果が所定条件を満たす場合に限って要介護者に介護者の居場所の環境を体感させることが可能となる。このため、寝室と介護者の居場所とで環境の差が大き過ぎて環境調整手段の駆動により寝室の環境が過剰に変化することを抑制できる。例えば夏期において、寝室以外が寝室よりも高温であってその温度差が大き過ぎる場合に、寝室の温度が急激に上がることを抑制できる。したがって、介護者の居場所の環境を体感させることで要介護者のストレスを和らげる構成において、環境が過剰に変化して要介護者の健康状態が悪化するという不都合を回避できる。
第6の発明では、前記介護者が外出したか否かを判定する手段と、前記介護者の外出先での環境情報を取得する手段と、を備え、前記環境制御手段は、前記介護者が外出していると判定された場合、前記環境調整手段の駆動による前記寝室内の環境の制御として、前記介護者の外出先での環境情報に基づいて、前記寝室内に前記介護者の外出先での環境を再現する再現制御を行う。
第6の発明によれば、要介護者は介護者の外出先での環境を寝室にいながらにして体感することができる。したがって、要介護者が外出できないことに対してストレスを感じていたとしてもそのストレスを和らげることができる。
なお、第6の発明において、前記環境調整手段として前記寝室の通気を行うべく該寝室の窓部を開閉体により開放する窓開閉装置と、前記開閉体が閉鎖されている場合に該開閉体を施錠する施錠装置と、を備え、前記環境制御手段は、前記介護者が外出していると判定された場合、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御する際に、前記施錠装置の施錠動作を前記開閉体の開放動作よりも優先して制御することが好ましい。
この構成によれば、介護者が外出している場合、窓部の開閉体を施錠する処理が窓部を開放させて寝室の通気を行う処理よりも優先して行われる。ここで、要介護者は寝たきりとなりがちであるため、介護者が外出していると建物への不審者の侵入に対して要介護者は抑止力となりにくく、窓部を開放すると寝室の通気は行われるが建物の防犯性が低下することになってしまう。したがって、介護者の居場所の環境を体感させることで要介護者のストレスを和らげる構成であっても、窓部による通気より施錠を優先して行うことにより建物における防犯性の低下を抑制することが好ましい。
第7の発明では、前記環境調整手段は、前記寝室において屋外からの日射量を調整する日射量調整手段と、前記寝室の温度を調整する温度調整手段とを有し、前記環境制御手段は、前記寝室内の環境を制御する場合に、前記日射量調整手段を前記温度調整手段より優先して駆動させる。
第7の発明によれば、寝室への日射量を調整する処理が寝室の温度を調整する処理よりも優先して行われる。ここで、要介護者は寝たきりとなりがちであるため、寝室内において太陽光を浴びる時間が不足しやすい。したがって、例えば夏期などにおいて寝室への日射量を大きくすると寝室の温度を下げたいのに温度が下がりにくくなる時に、日射量の調整処理を温度の調整処理よりも優先することにより、要介護者が太陽光を浴びる時間を極力長く確保することができる。これにより、要介護者の時間的な感覚や体内時計を好適な状態とすることができる。
本実施形態における建物の屋内環境制御システムの構成を示す概略図。 寝室環境制御処理の処理手順を示すフローチャート。 外出中処理の処理手順を示すフローチャート。 空調制御処理の処理手順を示すフローチャート。 明るさ制御処理の処理手順を示すフローチャート。 別の屋内環境制御システムを説明するための説明図。 別の建物を示す平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明を建物の屋内空間の環境を制御する屋内環境制御システムとして具体化している。図1は、建物10の屋内環境制御システムの構成を示す概略図である。
図1に示すように、住宅等の建物10は、寝室11、居間12、それら寝室11と居間12とに通じる廊下13とを有しており、寝室11、居間12、廊下13はそれぞれ屋内空間となっている。寝室11及び居間12には廊下13に通じる出入口15がそれぞれ設けられており、各出入口15には引き戸等のドア16がそれぞれ設けられている。建物10はバリアフリー住宅とされており、階ごとに床面がスロープなどにより連続して延びている。したがって、寝室11と廊下13との境界部、居間12と廊下13との境界部において段差がない。
寝室11の外壁21には開口部としての窓部23が形成されており、窓部23にはサッシ戸装置25が設けられている。サッシ戸装置25は、窓部23を開閉するサッシ戸26と、サッシ戸26を駆動開閉させるサッシ戸駆動部27とを含んで構成されている。また、窓部23にはサッシ戸26を電気駆動により施錠する窓施錠装置28が設けられている。窓施錠装置28はサッシ戸26に取り付けられており、施錠状態及び解錠状態に移行する。
窓部23においてサッシ戸装置25の屋外側にはシャッタ装置31が設けられている。シャッタ装置31は、昇降するシャッタカーテン32と、シャッタカーテン32を収納するシャッタケース33とを有している。シャッタケース33には、回転することでシャッタカーテン32を巻き取る巻取ドラム34が設けられている。シャッタカーテン32は、窓部23に対して閉鎖された閉鎖状態と窓部23に対して開放された開放状態とに移行し、閉鎖状態では巻取ドラム34に巻き取られた状態でシャッタケース33に収納されており、開放状態ではシャッタケース33から繰り出された状態となっている。
シャッタカーテン32はスラット式カーテンとなっており、上下に並べられた複数のスラット35を含んで構成されている。スラット35は横長形状に形成されており、水平方向に延びる軸線を中心に回動可能となっている。スラット35は回動することで開放状態と閉鎖状態との移行可能となっており、開放状態では隣り合うスラット35との間に通気又は日射可能な隙間を形成し、閉鎖状態では隣り合うスラット35との間に隙間を形成せず通気や日射を遮る。開放状態には採光状態と通気状態とが含まれており、採光状態はスラット35が太陽光の照射される方向とほぼ平行に延びた状態であって、この状態ではスラット35間の隙間を通じて太陽光が寝室11内に照射される。また、通気状態はスラット35が太陽光の照射方向とほぼ直交する状態であって、この状態では太陽光がスラット35により遮られる。なお、スラット35が採光状態及び通気状態のいずれであっても開放状態であればスラット35間の隙間を通じて寝室11の通気が行われる。
シャッタ装置31は、巻取ドラム34を駆動回転させる巻取駆動部37と、スラット35を駆動回動させるスラット駆動部38とを有している。巻取駆動部37及びスラット駆動部それぞれ電気モータを含んで構成されている。この場合、巻取駆動部37の駆動に伴ってシャッタカーテン32の開閉が行われ、スラット駆動部38の駆動に伴ってスラット35の開閉が行われる。なお、スラット駆動部38は全てのスラット35を開閉させること、及び一部(例えば上部)のスラット35だけを開閉させることの両方が可能となっている。
寝室11には、寝台としてのベッド41、照明装置としての照明器具42、空調装置としてのエアコン43、視聴覚機器としてのテレビ44が設けられている。なお、視聴覚機器として、オーディオ機器、プロジェクタ、プロジェクタにより画像が投影されるスクリーンなどが設けられていてもよい。
本実施形態では、建物10が介護を要する要介護者Aの住居となっており、要介護者Aは介護者Bにより介護されている。寝室11のベッド41は要介護者A用の寝台とされており、要介護者Aは病気や怪我、高齢などのためにベッド41で寝たきりの状態となっている。この場合、要介護者Aは寝室11以外に移動しづらいために寝室11以外の環境が分からず、ましてや寝室11以外にいる介護者Bがどのような環境下で行動しているかが不明となる。ゆえに、自分自身が自由に移動することで得られる環境変化が体感できない。換言すれば、寝室11にいても建物10での生活感が感じられないとも考えられる。
これに対して、建物10においては寝室11の環境を制御する屋内環境制御システムが構築されている。屋内環境制御システムは、第2ユーザとしての要介護者Aが寝室11にいる場合に、寝室11内の環境を第1ユーザとしての介護者Bの居場所の環境に合わせて変化させ、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる。この屋内環境制御システムにおいては、寝室11が環境調整空間とされている。
屋内環境制御システムにおいて、環境制御手段としてのコントローラ51は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを含んで構成されており、例えば廊下13の壁面に取り付けられている。コントローラ51は記憶部52を有しており、記憶部52には要介護者Aに関する要介護者情報が含まれている。要介護者情報には、要介護者Aが寝たきりであるか否か、ベッド41にて自力で動く(例えば寝返りをうつ)ことができるのか否か、時折起床して移動できるのか否か、持病があるのか否かなどの情報が含まれている。
コントローラ51には、居間12の温度を検出する居間温度センサ55と、居間12の湿度を検出する居間湿度センサ56と、居間12の明るさを検出する居間明るさセンサ57と、居間12に人がいることを検出する居間人感センサ58とが接続されており、それらセンサ55〜58はそれぞれ居間12に設けられている。また、各センサ55〜58はコントローラ51に対して検出信号を出力する。なお、居間明るさセンサ57は、照度センサにより構成されており、例えば居間12の床面での照度を居間12の明るさとして検出する。
コントローラ51には、寝室11の温度を検出する寝室温度センサ61と、寝室11の湿度を検出する寝室湿度センサ62と、寝室11の明るさを検出する寝室明るさセンサ63と、寝室11に人がいることを検出する寝室人感センサ64とが接続されており、それらセンサ61〜64はそれぞれ寝室11に設けられている。また、各センサ61〜64はコントローラ51に対して検出信号を出力する。なお、寝室明るさセンサ63は、照度センサにより構成されており、例えば寝室11の床面での照度を寝室11の明るさとして検出する。
コントローラ51には、ベッド41上に要介護者Aがいる場合に要介護者の姿勢を検出するベッドセンサ66と、要介護者Aの生体情報を検出する生体情報取得手段としての生体センサ67とが接続されており、それらセンサ66,67はコントローラ51に対して検出信号を出力する。ベッドセンサ66はベッド41の各所に配置された複数の重量センサを含んで構成されており、重量センサへの荷重を検出することで要介護者Aの頭や腰、足などの位置を検出する。この場合、ベッドセンサ66は要介護者Aがベッド41上にいるか否かを検出することにもなる。なお、ベッドセンサ66は要介護者Aの寝状態を検出する寝状態検出手段に相当し、ベッド41ではなく布団等の寝具に設けられていてもよい。また、寝状態検出手段として、ベッド41上にいる要介護者Aを撮像する介護用カメラが設けられていてもよい。
生体センサ67は血圧計、心拍計、体温計を含んで構成されている。生体センサ67は、ベッド41において要介護者Aに接触する部分に設けられており、要介護者Aがベッド41で寝た体勢をとることによりその要介護者Aの血圧、心拍数、体温などの生体情報を検出する。
コントローラ51には、アクチュエータとしてサッシ戸駆動部27、窓施錠装置28、シャッタ装置31の巻取駆動部37、スラット駆動部38、照明器具42、エアコン43、テレビ44が接続されており、コントローラ51は指令信号を出力することによりそれらアクチュエータの動作制御を行う。
コントローラ51には、介護者Bが所持する携帯電話等の携帯機Kとの無線通信が可能な通信装置69が接続されている。携帯機Kは位置認識手段としてのGPS機能を有しており、GPS機能により認識した携帯機Kの位置を位置情報として通信装置69に対して出力する。ここで、GPS機能は外出している介護者Bを位置認識の対象とする。なお、GPS機能は建物10内にいる介護者Bを位置認識の対象としてもよい。また、携帯機Kは携帯カメラを有しており、介護者Bが携帯カメラで撮像した画像を画像情報として通信装置69に対して出力する。ここで、画像情報は介護者Bの外出先での環境情報に相当する。
通信装置69は、インターネットへの接続が可能になっているとともに外部施設との通信が可能となっており、コントローラ51はインターネットや外部施設から天気情報を取得する。なお、天気情報は介護者Bの外出先での環境情報に相当する。
通信装置69は、要介護者Aの介護を行う介護ロボットRとの無線通信が可能となっている。介護ロボットRは自走式ロボットであり、バリアフリー化されている建物10において廊下13を介して寝室11と居間12とを行き来する。介護ロボットRは、ロボット制御部R1と、通信装置69との無線通信が可能なロボット通信部R2と、生活臭や香水の香り等を臭いとして検出する臭いセンサR3と、臭いを発生させる臭い発生装置R4とを有している。ロボット制御部R1は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを含んで構成されており、ロボット通信部R2、臭いセンサR3及び臭い発生装置R4はロボット制御部R1に接続されている。臭いセンサR3は検出信号をロボット制御部R1に対して出力し、ロボット制御部R1は指令信号を出力することにより臭い発生装置R4の動作制御を行う。
なお、サッシ戸装置25、シャッタ装置31、照明器具42、エアコン43、テレビ44、介護ロボットRの臭い発生装置R4が環境調整手段に相当し、居間温度センサ55、居間湿度センサ56、居間明るさセンサ57、介護ロボットRの臭いセンサR3が環境情報取得手段に相当する。また、シャッタ装置31が日射量調整手段に相当し、エアコン43が温度調整手段及び湿度調整手段に相当する。さらに、携帯機Kの携帯カメラ、通信装置69が、介護者Bの外出先での環境情報を取得する手段に相当する。
屋内環境制御システムにおいてコントローラ51は寝室環境制御処理を行うことで各アクチュエータや介護ロボットRの動作制御を行う。寝室環境制御処理の処理手順について図2〜図5のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、コントローラ51は寝室環境制御処理を所定周期で繰り返し実行する。
図2においてステップS101では、ベッドセンサ66及び生体センサ67の各検出信号に基づいて、要介護者Aが寝室11にいるか否かを判定する。ここでは、ベッドセンサ66により寝状態検出が行われたか否かを判定するとともに、生体センサ67により生体情報が検出されたか否かを判定する。そして、寝状態検出が行われた場合又は生体情報が検出された場合に、要介護者Aがベッド41上にいる、つまり寝室11にいると判定し、ステップS102に進む。
ステップS102では、寝室人感センサ64の検出信号に基づいて、介護者Bが寝室11にいるか否かを判定する。ここでは、寝室11に要介護者Aの他に人がいるか否かを判定し、人がいない場合に介護者Bが寝室11にいないとしてステップS103に進む。
ステップS103では、居間人感センサ58の検出信号に基づいて介護者Bが居間12にいるか否かを判定し、ステップS104では、介護者Bが外出しているか否かを携帯機Kからの位置情報に基づいて判定する。介護者Bが居間12にいる場合及び介護者Bが外出中である場合、ステップS105に進む。
ステップS105では、要介護者Aの寝姿勢の変化があるか否かを判定する。ここでは、要介護者Aの都度の寝姿勢を記憶部52に記憶し、寝姿勢の現時点から過去所定時間における要介護者Aの寝姿勢の変化を算出し、その変化があらかじめ定められた判定基準よりも大きいか否かを判定する。そして、寝姿勢の変化が判定基準よりも大きい場合、健康状態が良好なことなどにより要介護者Aの動きがあるとしてステップS106に進む。寝姿勢の変化が判定基準以下である場合、健康状態の悪化等により要介護者Aの動きがないとしてステップS107に進み、
なお、ステップS105では、ベッド41に寝ている要介護者Aの寝姿勢が平常時と同じであるか否かを判定する処理を行ってもよい。ここでは、ベッドセンサ66の検出信号に基づいて要介護者Aの寝姿勢を算出するとともに、算出した寝姿勢とあらかじめ記憶部52に記憶されている要介護者Aの平常時の寝姿勢とが同じであるか否かを判定する。そして、平常時の寝姿勢と同じである場合、その寝姿勢に対して要介護者Aがストレスを感じていないとしてステップS106に進み、要介護者Aの寝姿勢が平常時の寝姿勢と同じでない場合、その寝姿勢に対して要介護者Aがストレスと感じているとしてステップS107に進む。
ステップS106では、要介護者Aの生体情報が正常であるか否かを判定する。ここでは、あらかじめ定めた判定基準が記憶部52に記憶されており、生体センサ67により検出された生体情報がその判定基準と同じであるか否かを判定する。そして、生体情報が判定基準と同じでない場合に、要介護者Aの健康状態の悪化等により生体情報が正常でないとしてステップS107に進む。
なお、ステップS106では、要介護者Aの生体情報が平常時と同じであるか否かを判定する処理を行ってもよい。ここでは、生体センサ67により検出された生体情報と、記憶部52に記憶されている要介護者Aの平常時の生体情報とが同じであるか否かを判定する。そして、生体情報が平常時と同じでない場合に、要介護者Aの健康状態が悪化しているとしてステップS107に進む。
要介護者Aの寝姿勢の変化がない場合、又は寝姿勢の変化があっても生体情報が正常でない場合は、ステップS107に進み、寝室11の環境に比べて介護者Bの居場所の環境が良好であるか否かを判定する。ここでは、介護者Bが居間12にいる場合、センサ55〜57,61〜63の各検出信号に基づいて寝室11及び居間12のそれぞれについて温度、湿度、明るさを算出するとともに、それら温度、湿度、明るさを寝室11と居間12とで比較し、差異が所定条件を満たす場合に居間12の環境が良好であると判定する。例えば、温度の差異が判定値(例えば5℃)より小さく、湿度の差異が判定値(例えば15%)より小さい場合に居間12の環境が良好であると判定する。
また、介護者Bが外出している場合、天気情報に基づいて屋外の温度や湿度を算出し、屋外の温度や湿度と寝室11の温度や湿度との差が判定値より小さい場合に外出先の環境が良好であると判定する。したがって、例えば夏期において、介護者Bの外出先が寝室11よりも高温であってその温度差が大き過ぎる場合は外出先の環境が良好でないと判定することになる。
ステップS108では、要介護者Aの生体情報、寝姿勢、介護者Bの居場所、介護者Bの居場所の環境、現在の季節の少なくとも1つに基づいて再現レベルを設定する。ここでは、介護者Bの居場所の環境を再現する程度を複数の再現レベルとして定め、その上で、都度適用する再現レベルを例えば高レベル、低レベルといった複数のレベルのいずれかに設定する。高レベルでは、介護者Bの居場所の環境を寝室11の目標環境として設定し、低レベルでは、寝室11と介護者Bの居場所との中間の環境を目標環境として設定する。したがって、再現レベルを高レベルに設定した場合は、低レベルに設定した場合に比べて寝室11の環境変化を積極的に行うことになる。
例えば、現在の季節が春や秋であれば高レベルに設定し、夏や冬であれば低レベルに設定する。また、介護者Bが居間12にいれば高レベルに設定し、介護者Bが外出していれば低レベルに設定する。さらに、要介護者Aに動きがあれば高レベルに設定し、要介護者Aに動きがなければ低レベルに設定する。加えて、要介護者Aの生体情報が正常でなくてもその生体情報と正常値との差異が所定値以下であれば高レベルに設定する。
ステップS109では、外出中処理を行う。外出中処理の処理手順については図3のフローチャートを参照しつつ説明する。
図3においてステップS201では、介護者Bが外出しているか否かを判定し、外出している場合、ステップS202に進み、防犯処理を行う。防犯処理では、寝室11の窓部23についてサッシ戸駆動部27や窓施錠装置28を動作させてサッシ戸26を施錠する。なお、玄関出入口や裏口など窓部23以外の開口部について施錠装置により施錠してもよい。
ステップS203では、携帯機Kから画像情報を受信したか否かを判定する。画像情報を受信した場合、ステップS204に進み、画像情報に基づいて画像表示処理を行う。画像表示処理では、テレビ44の電源をオンさせるとともに携帯機Kにて撮像された画像をテレビ44に表示する。この場合、テレビ44には介護者Bの外出先の画像が表示されるため、寝室11において介護者Bの外出先の環境を視覚的に再現することになる。
なお、テレビ44の画像表示に合わせて音声を出力することで寝室11をバーチャルな空間に変化させる。また、再現レベルに合わせて表示画像を制御する。例えば、再現レベルを高レベルに設定している場合は全てのシーンを画像として表示し、低レベルに設定している場合は風景のシーンだけを画像として表示する。
外出中処理の終了後、ステップS110に進み、空調制御処理を行う。空調制御処理の処理手順については図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
図4においてステップS301では、寝室11の空調を行うか否かを判定する。ここでは、寝室11の温度及び湿度と介護者Bの居場所の温度及び湿度とが異なり、且つ介護者Bの居場所の温度及び湿度が良好である場合に、寝室11の空調を行うと判定する。寝室11の空調実行の判定をした場合、ステップS302に進む。
ステップS302では、寝室11の通気を行うか否かを判定する。ここでは、天気情報に基づいて屋外の温度、湿度を取得し、屋外及び介護者Bの居場所が両方とも寝室11よりも温度、湿度が低い又は高いか否かを判定し、両方とも低い又は高い場合に通気により寝室11の温度、湿度を制御するとして、寝室11の通気を行う。なお、風速計などの検出信号に基づいて、介護者Bの居場所において空気の流れがあるか否かを判定し、空気の流れがある場合に通気を行うとしてもよい。
寝室11の通気実行の判定をした場合、ステップS303に進み、介護者Bが外出しているか否かの判定(ステップS103と同じ判定処理)を行う。外出していない場合、つまり介護者Bが建物10内にいる場合、ステップS304にて窓部開放処理を行い、サッシ戸駆動部27を駆動させてサッシ戸26を開放する。なお、ステップS304においてサッシ戸26が既に開放状態にある場合はそのままステップS305に進む。ステップS305では、シャッタ通気処理を行う。シャッタ通気処理では、再現レベルを高レベルに設定している場合にシャッタカーテン32を開放させ、低レベルに設定している場合にシャッタカーテン32を閉鎖させるとともにスラット35を通気状態に移行させる。
窓部開放処理及びシャッタ通気処理により、窓部23を通じて寝室11の通気が行われ、外気により寝室11の温度や湿度が調整される。したがって、窓部23を閉鎖して外気を利用せずにエアコン43だけで寝室11の空調を行う場合に比べて省エネルギ効果を得ることができる。また、再現レベルに合わせてシャッタカーテン32及びスラット35の一方を開放させるため、再現レベルに合わせて窓部23における通気量を調整できる。
一方、通気非実行の判定をして且つ介護者Bが外出している場合、ステップS306に進み、エアコン制御処理を行う。エアコン制御処理では、介護者Bの居場所での温度及び湿度を目標値として設定し、寝室11の温度及び湿度が目標値となるようにエアコン43を運転させる。さらに、この場合、介護者Bが外出しているため、防犯処理(ステップS202の処理)により窓部23のサッシ戸26が施錠されている。したがって、寝室環境制御処理では、寝室11の通気を行うことよりも防犯処理(施錠処理)を優先して実行することになる。
寝室11の空調実行の判定をして且つ通気非実行の判定をした場合、ステップS307に進み、窓部閉鎖処理を行う。窓部閉鎖処理では、サッシ戸駆動部27を駆動させてサッシ戸26を閉鎖する。そして、ステップS306にてエアコン制御処理を行う。これにより、屋外の温度や湿度に関係なく寝室11の温度や湿度をエアコン43により調整することができる。なお、ステップS307においてサッシ戸26が既に閉鎖状態にある場合はそのままステップS305に進む。
空調制御処理の終了後、ステップS111に進み、明るさ制御処理を行う。明るさ制御処理の処理手順については図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
図5においてステップS401では、寝室11の明るさ調整を行うか否かを判定する。ここでは、寝室11の明るさと介護者Bの居場所の明るさとが異なっている場合に寝室11の明るさ調整を行うと判定する。明るさ調整を行う場合、ステップS402に進み、寝室11を明るくするか否かを判定する。ここでは、寝室11が介護者Bの居場所よりも暗いか否かを判定する。つまり、寝室11の照度が介護者Bの居場所の照度より小さいか否かを判定し、小さい場合に寝室11の方が暗いと判定し、ステップS403に進む。
ステップS403では、寝室11に対して日射があるか否かを判定する。ここでは、都度の季節や時刻に基づいて現在が夜間であるか否かを判定し、夜間でない場合(例えば昼間の場合)に日射があるとしてステップS404に進む。ステップS404では、採光処理を行う。採光処理では、再現レベルを高レベルに設定している場合にシャッタカーテン32を開放させ、再現レベルを低レベルに設定している場合にシャッタカーテン32を閉鎖させるとともにスラット35を採光状態に移行させる。これにより、寝室11への日射量を増加させ、寝室11を明るくする。この場合、再現レベルに合わせてシャッタカーテン32又はスラット35を開放させるため、再現レベルに合わせて寝室11への日射量を調整することになる。
また、この場合、仮にシャッタ通気処理によりシャッタカーテン32が閉鎖され且つスラット35が通気状態とされていても、シャッタカーテン32又はスラット35を開放させることになる。このため、通気により寝室11の温度調整や湿度調整を行うことよりも採光処理を優先して実行することになる。例えば、夏期において寝室11の温度を下げるために通気を行っている場合に、温度を下げることよりも寝室11への日射量を増加させることを優先することになる。なお、ステップS404においてシャッタカーテン32が開放状態にある場合はそのまま本明るさ制御処理を終了し、窓部23からの採光を行う。
一方、寝室11に対して日射がない場合、つまり現在が夜間である場合、ステップS405に進み、照明点灯処理を行う。照明点灯処理では、照明器具42を点灯させて寝室11を明るくする。
また、寝室11を明るくしない場合、つまり暗くする場合、ステップS406に進み、寝室11に対して日射があるか否かの判定(ステップS403と同じ判定処理)を行う。日射がない場合、例えば現在が昼間である場合、ステップS407に進み、非採光処理を行う。非採光処理では、再現レベルを高レベルに設定している場合にシャッタカーテン32を閉鎖させ且つスラット35を通気状態に移行させ、再現レベルを低レベルに設定している場合にスラット35を閉鎖状態に移行させる。これにより、寝室11への日射量を減少させ、寝室11を暗くする。この場合、再現レベルに合わせてスラット35を開閉させるため、再現レベルに合わせて寝室11への日射量を調整することになる。
また、この場合、仮にシャッタ通気処理によりシャッタカーテン32が開放されていても、シャッタカーテン32を閉鎖させることになる。このため、通気により寝室11の温度調整や湿度調整を行うことよりも非採光処理を優先して実行することになる。
一方、寝室11に対して日射がない場合、例えば現在が夜間である場合、ステップS408に進み、照明消灯処理を行う。照明消灯処理では、照明器具42を消灯させて寝室11を暗くする。
明るさ制御処理の終了後、ステップS112に進み、臭い制御処理を行う。臭い制御処理では、介護者Bが外出していない場合にその居場所を特定し、ロボット通信部R2に対して指令信号を出力することにより介護者Bの居場所に介護ロボットRを移動させ、臭いセンサR3により臭いを検出させる。その後、介護ロボットRは、コントローラ51からの指令信号を受信しなくても、寝室11に移動し、検出した臭いと同じ臭いを臭い発生装置R4から発生させる。つまり、介護ロボットRにおいてロボット制御部R1が介護ロボットRの移動及び臭い発生装置R4の動作制御を行う。
なお、介護ロボットRは、臭いを収集する臭い収集部と、臭い収集部により収集した臭いを放出する臭い放出部とを有していてもよい。この場合、ロボット制御部R1は、介護者Bの居場所において臭いセンサR3により臭いを検出した場合にその臭いを臭い収集部により収集し、寝室11に移動してからその臭いを臭い放出部から放出させる。
ここで、ロボット制御部R1は、介護ロボットRの動線が介護者Bの動線と重ならないように介護ロボットRを移動させる。詳しくは、コントローラ51は都度の介護者Bの居場所に関する情報を記憶部52に記憶させ、その情報に基づいて介護者Bの動線情報を算出し、動線情報をロボット通信部R2に対して送信する。そして、ロボット制御部R1は、介護者Bの動線と重ならない動線を介護ロボットRの動線として設定する。ただし、ここでは経路及び時間軸の両方を含んで動線が重ならないように設定する。つまり、ロボット制御部R1は、介護ロボットRの経路を介護者Bと同じ経路に設定することがあるが、この場合はその経路を通るタイミングを介護者Bのタイミングと一致しないように設定し、それによって介護ロボットRの動線が介護者Bの動線と重ならないようにしている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
要介護者Aが寝室11にいて介護者Bが寝室11にいない場合、介護者Bの居場所の環境に合わせて寝室11内の環境が調整される。このため、要介護者Aが寝室11のベッド41にて寝たきりの状態であっても、介護者Bの居場所の環境を要介護者Aに体感させることが可能となる。この場合、要介護者Aは、寝室11ではない他の空間の環境を寝室11にいながらにして介護者Bと同じように感じることができる。つまり、要介護者Aはあたかも自分自身が寝室11から他の空間に移動したかのような状況を体感できる。したがって、要介護者Aがベッド41や寝室11から移動できないことや寝室11にいても生活感を感じられないことなどに対してストレスを感じていたとしても、そのストレスを和らげることができ、ストレスによる体調悪化を抑制することができる。つまり、寝室11の環境を好適に変化させ、ひいては寝室11にいる要介護者Aのストレス解消等を図ることができる。
ベッド41における要介護者Aの寝姿勢に変化がない場合に、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる処理が行われる。この場合、ベッド41で起き上がることや離床することができない要介護者Aに対して積極的に環境変化を体感させることができる。したがって、ベッド41での要介護者Aの寝状態を検出すれば、要介護者Aがどれ程動けるのかが分かり、その上で要介護者Aの動ける状態に応じて環境制御を好適に実施することができる。
なお、要介護者Aの寝姿勢が平常時と同じでない場合に、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる処理が行われてもよい。ここで、要介護者Aが寝たきりである場合には介護者の介護がなくては寝姿勢を変えることが困難であり、現在の寝姿勢が平常時と同じでないとその寝姿勢に対してストレスを感じていることがあると想定される。したがって、寝姿勢に基づいて寝室11の環境制御が行われることにより、要介護者Aが寝姿勢に対してストレスを感じていてもそのストレスを和らげることができる。
要介護者Aの生体情報が正常でない場合に、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる処理が行われる。ここで、要介護者Aがストレスを感じることで生体情報が正常でなくなることや、要介護者Aの生体情報が正常でなくなることで要介護者Aがストレスを感じることが想定される。したがって、要介護者Aの生体情報に基づいて寝室11の環境制御が行われることにより、要介護者Aのストレスを和らげることが可能となる。
ベッド41において要介護者Aの寝姿勢に変化があってもその要介護者Aの生体情報が正常でない場合は、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる処理が行われる。この場合、要介護者Aが寝姿勢には関係ない要因によってストレスを感じていたとしても、そのストレスを和らげることができる。
寝室11の環境と介護者Bの居場所の環境とを比較し、その比較結果が所定条件を満たす場合に介護者Bの居場所の環境が良好であるとして、要介護者Aに介護者Bの居場所の環境を体感させる処理が行われる。この場合、寝室11の温度や湿度といった環境が過剰に変化することを抑制できる。特に夏期において、介護者Bの居場所の温度が高いことにより寝室11と介護者Bの居場所との温度差が大き過ぎる場合に、寝室11の温度が急激に上がることを抑制できる。したがって、寝室11の環境を変化させることにより要介護者Aのストレスを和らげる構成において、環境が過剰に変化することで要介護者Aの健康状態が悪化するという不都合を回避できる。
窓部23を開放させて寝室11を通気することにより寝室11の環境を変化させるため、要介護者Aに対して日々の天候や四季の移り変わりを感じてもらうことができる。また、要介護者Aは、寝室11にて再現された介護者Bの居場所の環境から要介護者Aの居場所を推定することができる。この場合、要介護者Aにあたかも自分自身が介護者Bと同じ場所にいるように感じさせることができるため、要介護者Aの安心感を高めることができる。
介護者Bが外出している場合に、介護者Bが撮像した画像が寝室11においてテレビ44に表示される。この場合、介護者Bの外出先の環境が画像により再現されるため、要介護者Aが外出できないことに対してストレスを感じていたとしてもそのストレスを和らげることができる。
介護者Bが外出している場合、窓部23のサッシ戸26を施錠する防犯処理が寝室11の窓部23の開放処理より優先して行われる。ここで、要介護者Aが寝たきり状態である場合、介護者Bが外出していると要介護者Aは建物10への不審者の侵入に対して抑止力となりにくく、窓部23を開放すると寝室11の通気は行われるが建物10の防犯性が低下することになる。したがって、介護者Bの居場所の環境を体感させることで要介護者Aのストレスを和らげる構成であっても、窓部23による通気よりサッシ戸26の施錠を優先して行うことにより建物10における防犯性の低下を抑制することが好ましい。
寝室11の環境制御に際して、窓部23を通じた寝室11への日射量を調整する採光処理及び非採光処理が通気処理より優先して行われる。つまり、日射量調整が温度調整より優先して行われる。ここで、要介護者Aは寝たきりとなりがちであるため、寝室11内において太陽光を浴びる時間が不足しやすい。したがって、例えば夏期など寝室11の温度を下げたいのに寝室11への日射量を大きくすると温度が下がりにくくなる時に、日射量調整を温度調整よりも優先することにより、要介護者Aが太陽光を浴びる時間を極力長く確保することができる。これにより、要介護者Aの体内時計を太陽光の照射によって正常なものとすることや、太陽光に当たれないことにより感じるストレスを和らげることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)屋内環境制御システムにおいて第1ユーザは介護者Bでなくてもよく、第2ユーザは要介護者Aでなくてもよい。また、環境調整空間は屋内空間であれば寝室11でなくてもよい。例えば建物10を住居としている家族について親が第1ユーザとされ、子供が第2ユーザとされ、居間12が環境調整空間とされた構成とする。この構成によれば、親が居間12にいて子供が居間12以外の場所にいる場合に、親は子供の居場所の環境を体感することができる。したがって、親が子供の心配をすることによってストレスを感じていたとしてもそのストレスを和らげることができる。
(2)介護ロボットRに設けられる環境情報取得手段としては、携帯カメラの他に温度センサや湿度センサ、明るさセンサなどが挙げられる。また、介護者Bの携帯機Kに温度センサ等の環境情報取得手段が設けられていてもよい。この場合、携帯機Kに設けられた環境情報取得手段は、介護者Bの外出先での環境情報を取得する手段としての役割を果たすことになる。
(3)上記実施形態では、要介護者Aの寝姿勢に変化がない場合に寝室11の環境を変化させる構成としたが、要介護者Aの寝姿勢に変化がある場合に寝室11の環境を変化させる構成としてもよい。この構成によれば、身体の痛み等により要介護者Aが動いている場合に、その痛みによるストレスを寝室11の環境変化による和らげることが可能となる。要は、要介護者Aの寝状態に基づいて寝室11の環境制御が行われる構成であればよい。なお、要介護者Aの寝状態、同じ寝姿勢の継続時間、要介護者Aの寝室11の滞在時間を取得することにより、要介護者Aの状態や姿勢をコントローラ51において判定することが可能となる。
(4)上記実施形態では、要介護者Aの生体情報が正常でない場合に寝室11の環境を変化させる構成としたが、要介護者Aの生体情報が正常でも寝室11の環境を変化させる構成としてもよい。要は、要介護者Aの生体情報に基づいて寝室11の環境制御が行われる構成であればよい。
(5)上記実施形態では、寝室11の環境と介護者Bの居場所の環境とを比較し、その比較結果が所定条件を満たす場合に寝室11の環境を変化させる構成としたが、比較結果が所定条件を満たさなくても寝室11の環境を変化させる構成としてもよい。要は、寝室11の環境と介護者Bの居場所の環境との比較結果に基づいて寝室11の環境制御が行われる構成であればよい。
また、介護者Bの居場所の環境が所定条件を満たす場合に、寝室11の環境を変化させる構成としてもよい。例えば、介護者Bの居場所の温度が判定値(例えば30℃)より小さく、湿度が判定値(例えば70%)より小さい場合に、寝室11の環境を変化させる。この場合、寝室11において要介護者Aにとっての環境が現状から良くなるのか悪くなるのかを判定し、良くなる場合に限って環境を変化させることが可能となる。なお、環境が悪くなる場合は、再現レベルを低レベルに設定するなど、要介護者Aにとって都合の良い範囲で介護者Bの居場所の環境を寝室11にて再現することが好ましい。
(6)介護者Bが外出している場合、あらかじめ定められている規定値が目標値として設定され、寝室11の環境が目標値となるように環境制御が行われる構成としてもよい。この場合、介護者Bの外出先の環境が良好でなくても、寝室11の環境を要介護者Aにとって都合の良い範囲で変化させることが可能となる。
(7)上記実施形態では、寝室11の通気処理よりも防犯処理が優先して実行される構成としたが、寝室11の明るさ制御処理よりも防犯処理が優先して実行される構成としてもよい。例えば、明るさ制御処理においてシャッタカーテン32の開放判定がなされても、防犯処理においてシャッタカーテン32を閉鎖させる処理が行われる構成とする。要は、窓施錠装置28の施錠動作が環境調整手段の動作より優先して制御される構成としてもよい。
(8)環境調整手段としては、寝室11内の明るさを調整する照明器具42等の照明装置、及び寝室11内の空調を行うエアコン43等の空調装置のうち少なくとも一方が設けられていればよい。この場合、寝室11内の環境として明るさ及び空調の少なくとも一方を調整することができる。
(9)介護者Bが外出している場合に寝室11にて再現される環境としては、外出先の画像表示だけでなく、外出先の温度や湿度、明るさ、風の有無などが挙げられる。また、建物10の屋外側には温度検出手段や湿度検出手段、明るさ検出手段などが設けられていてもよい。この場合、これら検出手段により外気温度、外気湿度、屋外の明るさなど屋外の環境を取得することが可能となる。
(10)建物10の屋内空間において、介護者Bが寝室11及び居間12以外の空間にいる場合に、寝室11の環境を変化させる構成としてもよい。この場合、寝室11及び居間12以外の空間に、環境を取得する環境取得手段が設けられていることが好ましい。
(11)介護者Bが外出している場合、寝室11の環境を変えるのではなく、ベッド41を寝室11から屋外に移動させることにより介護者Bの外出先の空間を要介護者Aに体感させる構成としてもよい。例えば、図6に示すように、介護ロボットRがベッド41を寝室11から屋外に移動させる構成とする。この構成において、建物10には屋外空間としてのバルコニー71が設けられており、バルコニー71は寝室11と隣り合っている。バルコニー71と寝室11とを仕切る外壁21には出入口72が設けられており、バルコニー71の床面と寝室11の床面とは出入口72を介して段差なく連続して延びている。また、バルコニー71において外壁21には、日除け手段としてのオーニング73が設けられている。ベッド41には、ベッド41を移動させる移動手段としてキャスター74が設けられており、ベッド41は、キャスター74が回転することにより寝室11とバルコニー71との間をスライド移動する。
屋内環境制御システムにおいて、コントローラ51は、出入口72が開放されており且つ介護者Bの外出先の空間を要介護者Aに体感させる場合に、介護ロボットRにベッド41を寝室11からバルコニー71に押し出させる。これにより、要介護者Aはベッド41で寝た状態でも屋外に出ることができる。
なお、オーニング73は、バルコニー71を上方から覆う日除け状態と、バルコニー71を覆わない非日除け状態とに移行可能な電動式の日除け手段とされている。この場合、コントローラ51は、介護ロボットRがベッド41をバルコニー71に移動させた際に、オーニング73を非日除け状態から日除け状態に移行させる。
(12)建物において隣り合う屋内空間は互いに通気可能に連通されていてもよい。例えば、図7に示すように、建物80は屋内空間として、キッチン81、リビング82、第1寝室83、第2寝室84、トイレ85、洗面所86、浴室87、廊下88が設けられている。それら屋内空間は互いに連通されており、その連通部分にはドア等の開閉体が設けられていない。また、建物80の外壁89には窓部91が複数設けられている。この構成によれば、建物80において複数の窓部91開放されると、いずれかの窓部91から建物80内に入った外気が屋内空間を通じて別の窓部91から屋外に流れ出る。この場合、建物80内において風の通り道が確保されるため、各屋内空間の通気を促進することができる。
(13)環境調整手段としては、サッシ戸装置25、シャッタ装置31、照明器具42、エアコン43、テレビ44の他に、ヒータとしての熱線ランプ、換気装置、光ダクト装置、冷風装置、送風装置などが挙げられる。また、環境情報取得手段としては、温度センサ55,61、湿度センサ56,62、明るさセンサ57,63、人感センサ58,64、ベッドセンサ66、生体センサ、通信装置69の他に、雨滴センサ、雨量センサ、防犯センサ、火災センサ、外気センサなどが挙げられる。
(14)屋内環境制御システムには、人が入力操作する操作装置が設けられていてもよい。この場合、操作装置はコントローラ51と電気的に接続されており、コントローラ51は操作装置からの操作信号に基づいてシャッタ装置31等の環境調整手段や介護ロボットRの動作制御を行う。
(15)介護ロボットRは、生体センサ67の検出結果に基づいてコントローラ51が要介護者Aの体調悪化と判定した場合に、その旨をロボット通信部R2から外部施設に通報してもよい。
10…建物、11…環境調整空間としての寝室、25…環境調整手段としてのサッシ戸装置、28…施錠装置としての窓施錠装置、31…環境調整手段としてのシャッタ装置、41…寝台としてのベッド、42…環境調整手段としての照明器具、43…環境調整手段としてのエアコン、44…環境調整手段としてのテレビ、51…環境制御手段としてのコントローラ、55…環境情報取得手段としての居間温度センサ、56…環境情報取得手段としての居間湿度センサ、57…環境情報取得手段としての居間明るさセンサ、55…環境情報取得手段としての居間人感センサ、61…環境情報取得手段としての寝室温度センサ、62…環境情報取得手段としての寝室湿度センサ、63…環境情報取得手段としての寝室明るさセンサ、64…環境情報取得手段としての寝室人感センサ、66…寝状態検出手段としてのベッドセンサ、67…生体情報取得手段としての生体センサ、69…介護者の外出先での環境情報を取得する手段としての通信装置、A…要介護者、B…介護者、K…介護者の外出先での環境情報を取得する手段としての携帯機Kの携帯カメラ、R3…環境情報取得手段としての臭いセンサ、R4…環境調整手段としての臭い発生装置。

Claims (6)

  1. 建物の屋内空間を環境調整空間とし、その環境調整空間内の環境を制御する建物の屋内環境制御システムであって、
    1ユーザ及び第2ユーザのうち第1ユーザの居場所での環境情報を取得する第1環境情報取得手段と、
    前記第2ユーザの居場所として前記環境調整空間の環境情報を取得する第2環境情報取得手段と、
    前記環境調整空間に設けられ該空間内の環境を調整する環境調整手段と、
    前記第1環境情報取得手段により取得された環境情報と前記第2環境情報取得手段により取得された環境情報とを比較する比較手段と、
    第2ユーザが前記環境調整空間にいて第1ユーザが前記環境調整空間におらず、且つ前記比較手段による比較結果が所定条件を満たしている場合に、前記第1環境情報取得手段により取得された環境情報に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記環境調整空間内の環境を制御する環境制御手段と、
    を備えていることを特徴とする建物の屋内環境制御システム。
  2. 前記第2ユーザは介護を要する要介護者であり、前記第1ユーザは前記要介護者を介護する介護者であり、前記環境調整空間は前記要介護者が寝ている寝室であることを特徴とする請求項1に記載の建物の屋内環境制御システム。
  3. 前記寝室内に設置された要介護者用の寝台に設けられ、前記寝台における要介護者の有無を含む当該要介護者の寝状態を検出する寝状態検出手段を備え、
    前記環境制御手段は、前記寝状態検出手段により検出された前記寝状態に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御することを特徴とする請求項2に記載の建物の屋内環境制御システム。
  4. 前記要介護者の生体情報を取得する生体情報取得手段を備え、
    前記環境制御手段は、前記生体情報取得手段により取得された前記生体情報に基づいて、前記環境調整手段の駆動により前記寝室内の環境を制御することを特徴とする請求項2又は3に記載の建物の屋内環境制御システム。
  5. 前記介護者が外出したか否かを判定する手段と、
    前記介護者の外出先での環境情報を取得する手段と、
    を備え、
    前記環境制御手段は、前記介護者が外出していると判定された場合、前記環境調整手段の駆動による前記寝室内の環境の制御として、前記介護者の外出先での環境情報に基づいて、前記寝室内に前記介護者の外出先での環境を再現する再現制御を行うことを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の建物の屋内環境制御システム。
  6. 前記環境調整手段は、前記寝室において屋外からの日射量を調整する日射量調整手段と、前記寝室の温度を調整する温度調整手段とを有し、
    前記環境制御手段は、前記寝室内の環境を制御する場合に、前記日射量調整手段を前記温度調整手段より優先して駆動させることを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の建物の屋内環境制御システム。
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