JP5605821B2 - レーザアニール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザアニール装置に関し、特に、半導体基板に注入されたドーパントを活性化するためのレーザアニール装置に関する。
半導体基板内にイオン注入されたドーパントを活性化するためレーザアニール装置が用いられる。特許文献1には、半導体基板への侵入長が異なる2つのレーザ光を用い、半導体基板の所望の深さまでを熱処理する技術が開示されている。
特許文献2〜4には、2つのパルスレーザ光に時間差をつけて半導体基板に照射する技術が開示されている。
国際公開第2007/15388号パンフレット 特開2006−100567号公報 特開2006−156784号公報 特開2007−123300号公報
特許文献1の技術によれば、半導体基板への侵入長が異なる2つのレーザ光を用い、半導体基板の熱処理を行うことにより、半導体基板の所望の深さまで熱処理することができる。この技術を用いれば、例えば、シリコン基板の背面にドーパントを注入し、活性化する場合、シリコン基板の表面に形成された半導体装置の動作層の劣化を抑制しかつイオン注入されたドーパントを活性化させることができる。しかしながら、特許文献1の技術のように、2つのレーザ光を用い半導体基板内のドーパントの活性化させる場合、深い部分に注入されたドーパントの活性化率にバラツキが生じる場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、半導体基板への侵入長が異なる2つのレーザ光を用い半導体基板の熱処理を行うレーザアニール装置において、半導体基板内の深い部分に注入されたドーパントを安定して活性化できるレーザアニール装置を提供することを目的とする。
本発明は、半導体基板に注入されたドーパントを活性化するレーザアニール装置であって、波長が異なるレーザ光をそれぞれ出射する複数の連続発振レーザと、前記波長が異なるそれぞれのレーザ光を、前記半導体基板表面でのレーザビームスポットの中心位置が異なるように前記半導体基板に照射する光学系と、前記レーザビームスポットの中心位置間の相対位置関係を保持した状態で、前記レーザ光を前記半導体基板表面上で走査させる走査部と、を具備することを特徴とするレーザアニール装置である。本発明によれば、波長が異なるレーザ光の半導体基板への照射時間に差を設けることができる。これにより、半導体基板内のドーパントを安定して活性化することができる。
上記構成において、前記光学系は、前記レーザ光のうち前記半導体基板への侵入長が小さい第1レーザ光を、前記半導体基板への侵入長が大きい第2レーザ光より後に前記半導体基板に照射する構成とすることができる。この構成によれば、第2レーザ光が半導体基板の深い領域を加熱した後、半導体基板の表面付近が加熱される。このため、第1レーザ光の照射によって生じる半導体基板表面の温度上昇にともなう反射率、吸収係数の増加に起因し、半導体基板表面において第2レーザ光の反射または吸収が増加することを抑制し、効率よく半導体基板内のドーパントを活性化させることができる。
本発明は、半導体基板に注入されたドーパントを活性化するレーザアニール装置であって、波長が異なるレーザ光をそれぞれ出射する複数の連続発振レーザと、前記波長が異なるそれぞれのレーザ光を、前記半導体基板表面でのレーザビームスポットの中心位置が異なるように前記半導体基板に照射する光学系と、前記レーザビームスポットの中心位置間の相対位置関係を保持した状態で、前記レーザ光を前記半導体基板表面上で走査させる走査部と、を具備し、前記光学系は、前記レーザ光のうち第1レーザ光のレーザビームスポットが照射される第1領域の中心位置を、前記レーザ光のうち前記第1レーザ光より前記半導体基板への侵入長の大きい第2レーザ光のレーザビームスポットが照射される第2領域の中心位置を前記第1領域の中心位置の走査方向に投影した位置より後に、前記半導体基板に照射し、前記第1領域が前記半導体基板に照射された後に前記第2領域を前記半導体基板に照射しないことを特徴とするレーザアニール装置である。本発明によれば、波長が異なるレーザ光の半導体基板への照射時間に差を設けることができる。これにより、半導体基板内のドーパントを安定して活性化することができる。
上記構成において、前記第1レーザ光を出射する連続発振レーザは固体レーザの2倍波であり、前記第2レーザ光を出射する連続発振レーザは半導体レーザである構成とすることができる。
上記構成において、前記走査部は、前記第1および第2レーザ光を、前記半導体基板表面上の走査方向に走査させ、前記第1および第2レーザ光の前記半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置を結ぶ方向が、前記走査方向に直交する方向に交差するように、前記第1および第2レーザ光を前記半導体基板表面に照射する構成とすることができる。この構成によれば、第1レーザ光および第2レーザ光の半導体基板への照射時間の差を簡単に設けることができる。
上記構成において、前記走査部は、ステージを回転させる第1走査部と、前記第1および第2レーザ光をステージの回転の半径方向に移動する第2走査部と、を有する構成とすることができる。
上記構成において、複数の連続発振レーザのうち少なくとも1つ連続発振レーザと同じ波長のレーザ光を出射する別の連続発振レーザを具備し、前記光学系は、前記少なくとも1つ連続発振レーザが出射するレーザ光と前記別の連続発振レーザが出射する別のレーザ光との前記半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置を結ぶ方向が、前記レーザ光が前記半導体基板表面において走査される方向に対し交差するように前記レーザ光を前記半導体基板表面に照射する構成とすることができる。この構成によれば、レーザアニールのスループット向上が可能になる。
上記構成において、前記レーザ光の前記半導体基板表面でのレーザビームスポットの強度が前記レーザビームスポットの中心強度の1/eとなる径をビーム径としたとき、前記レーザ光の前記半導体表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置の間の距離は、ビーム径×0.7以下である構成とすることができる。
本発明によれば、波長が異なるレーザ光の半導体基板への照射時間に差を設けることができる。これにより、半導体基板内のドーパントの活性化が十分に可能となる。
以下、図面を参照に本発明の実施例について説明する。
図1は実施例1に係るレーザアニール装置の上面図、図2(a)は正面図、図2(b)は側面図である。図1および図2を参照に、台座44および46上に一軸ステージ40および回転ステージ42が配置されている。回転ステージ42は、カバー52内に設けられ、複数のウエハ70(半導体基板)を保持することができる。一軸ステージ40上には、第1レーザ10aおよび10b、第2レーザ20、光学系30並びに筐体50が配置されている。光学系30および筐体50はカバー54で覆われている。回転ステージ42はウエハ70を図1の矢印のように回転させることができる。一軸ステージ40はレーザ光を図2の矢印で示した一軸方向に走査することができる。回転ステージ42と一軸ステージ40とを用いることにより、レーザ光をウエハ70内の任意の領域に照射することができる。このように、回転ステージ42および一軸ステージ40は、第1レーザ光12a、12bおよび第2レーザ光22を、ウエハ70表面の走査方向に走査させる走査部として機能する。回転ステージ42は、ウエハ70を保持するステージを回転させる第1走査部として機能し、一軸ステージ40は、第1レーザ光12a、12bおよび第2レーザ光22をウエハ70を保持するステージの回転の半径方向に移動する第2走査部として機能する。
筐体50は第1レーザ10aおよび10b、光学系30を覆っている。第1レーザ10aおよび10bは、連続発振のYVOレーザであり、第2高調波である第1レーザ光12aおよび12bを出射する。第2レーザ20は半導体レーザであり、第2レーザ光22を出射する。
光学系30は整形光学系14a、14b、偏光ビームスプリッタ32、導光部24、整形光学系26、ダイクロイックミラー31、ミラー34およびレンズ38を有している。図3は、光学系30における第1レーザ光12aおよび12b、並びに第2レーザ光22の伝搬路を示す図である。図1から図3を参照に、第1レーザ10aおよび10bから出射された第1レーザ光12aおよび12bは、それぞれミラー34により偏光方向がお互いに直交する状態で偏光ビームスプリッタ32に入射する。図3の第1レーザ光12aは図の奥行き方向に偏光し、第1レーザ光12bは上下方向に偏光している。偏光ビームスプリッタ32は、第1レーザ光12aおよび12bを合成し第1レーザ光12とする。第1レーザ光12はミラー34で反射され、ダイクロイックミラー31に入射する。一方、第2レーザ20から出射された第2レーザ光22は導光部24、整形光学系26およびレンズ38を介しダイクロイックミラー31に入射する。ダイクロイックミラー31は、第1レーザ光12と第2レーザ光22とを合成する。第1レーザ光12および第2レーザ光22は、レンズ38を介し半導体基板であるウエハ70表面の照射位置72に照射される。
制御部100は、回転ステージ42、一軸ステージ40を制御し、第1レーザ光12および第2レーザ光22をウエハ70表面の任意の領域を走査させることができる。また、第1レーザ10a、10bおよび第2レーザ20を制御し、第1レーザ光12a、12bおよび第2レーザ光22の強度を調整させることができる。
図4は、半導体基板であるウエハ70表面の照射位置72に照射されたレーザ光のレーザビームスポットを示す図である。図4を参照に、ウエハ70の表面に、第1レーザ光12aおよび12bのそれぞれのレーザビームスポット80aおよび80b、第2レーザ光22のレーザビームスポット82が図示されている。矢印90はウエハ70の回転方向を示している。中心位置84a,84bおよび86はそれぞれレーザビームスポット80a、80bおよび82の中心位置である。走査方向Sは中心位置84aを基準とした走査方向、直交方向Qは、走査方向Sに直交する方向である。中心位置84aおよび84bと中心位置86を走査方向Sに投影した距離を距離D1、中心位置84aおよび84bの距離を距離D2とする。便宜上、距離D1およびD2の原点を中心位置84aとし、図4の右向きを距離D1の正の向き。図4の下向きを距離D2の正の向きとする。なお、図4では中心位置84aと中心位置84bとを結んだ直線が、走査方向Sと直交しているように描かれているが、直交していなくともよい。回転ステージ42、一軸ステージ40は、レーザビームスポット80a、80bおよび82の中心位置間の相対位置関係を保持した状態で、各レーザ光12a、12bおよび22をウエハ70表面上で走査させる。
図4のように、光学系30が、連続発振光である第1レーザ光12および第2レーザ光22を、それぞれのレーザビームスポット80および82の中心位置が異なるようにウエハ70に照射する。これにより、第1レーザ光12と第2レーザ光22とを時間差を設けウエハ70表面に照射することができる。
半導体基板への侵入長が異なる第1レーザ光12と第2レーザ光22とを照射し半導体基板を熱処理することにより、特許文献1に記載のように半導体基板の深さ方向の温度分布を制御することができる。特に、半導体装置の能動層が形成された面と反対の面にイオン注入されたドーパントを活性化させる場合、能動層の温度は一定温度以下とすることが求められる。よって、第1レーザ光12と第2レーザ光22とを照射し半導体基板内の温度分布を制御することが好ましい。
図5は、シリコン基板にPを3MeVのイオンエネルギーでイオン注入したウエハ70をレーザアニール装置を用い熱処理した後のシート抵抗を示す図であり、距離D1に対するシート抵抗を示している。第1レーザ10aおよび10bであるYVOレーザの波長は532nm、出力は18W、第2レーザ20である半導体レーザの波長は805nm、出力は16W、距離D2は10μm、走査速度は300m/分である。シート抵抗Rspは走査方向Sに平行方向のシート抵抗、シート抵抗Rsqは走査方向に直交する方向Qのシート抵抗である。距離D1を0.0625mm間隔で振りウエハ70を熱処理した。図5における距離D1の正負の定義は図4で定義したものと同一である。したがって、距離D1が正の領域では第2レーザ光22は第1レーザ光12aおよび12bより先に照射される。
図5を参照に、距離D1が0以上かつ0.125mm以下ではシート抵抗を測定することができた。一方距離D1が−0.0625mmおよび0.1825mmでは、シート抵抗が高すぎシート抵抗を測定することができなかった。このように、第2レーザ光22を第1レーザ光12aおよび12bより先に照射することにより、シリコン基板内のドーパントの活性化率を高くできることがわかった。
次に、上記理由について説明する。図6は、シリコン内への光の侵入長を波長に対し示した図である。侵入長とは光強度が1/eとなる距離である。図6を参照に、YVOレーザの第2高調波光(第1レーザ光)の侵入長は約1μmである。一方、半導体レーザ光(第2レーザ光)の侵入長は20〜30μmである。先に侵入長の短い第1レーザ光が半導体基板に照射されると、半導体基板表面が溶融し、半導体基板表面が金属的になり反射率および吸収係数が増す。その結果、その後、第2レーザ光を半導体基板に照射しても半導体基板の表面で第2レーザ光が反射または吸収され、半導体基板の内部まで第2レーザ光が到達し難くなる。これにより、半導体基板の深い領域にあるドーパントの活性化が抑制されてしまう。
そこで、光学系30は、半導体基板であるウエハ70への侵入長が小さい第1レーザ光12aおよび12bを半導体基板への侵入長が大きい第2レーザ光22より後に半導体基板に照射する。これにより、第2レーザ光22が半導体基板の深い領域を加熱した後、半導体基板の表面付近が加熱されるため、第2レーザ光22が半導体基板の表面で反射または吸収されることを抑制し、効率よく半導体基板内のドーパントを活性化させることができる。
図5のように、距離D1は0〜0.125mmが好ましい。走査速度は300m/分であるから、第1レーザ光12aおよび12bと第2レーザ光22との半導体基板への照射時間の差は25μ秒以下であることが好ましい。
光学系30は、第1レーザ光12a、12bおよび第2レーザ光22の半導体基板表面でのレーザビームスポットの中心位置84a、84bおよび86が走査方向Sに直交する方向Qに交差するように、第1および第2レーザ光をウエハ70に照射する。これにより、第1レーザ光12aおよび12bと第2レーザ光22との半導体基板への照射時間の差を簡単に設けることができる。
このように、光学系30は、第1レーザ光12a、12bおよび第2レーザ光22を、半導体基板表面でのレーザビームスポットの中心位置が異なるように半導体基板に照射することにより、第1レーザ光12aおよび12bと第2レーザ光22との半導体基板への照射時間の差を設けることができる。
実施例1では、第1レーザ10aおよび10bを2台用いているが、第1レーザは1台または3台以上でもよい。また、第1レーザとしてはYVOレーザ、YAGレーザ、YLFレーザ等の固体レーザの2次高調波を用いることが好ましい。これにより、第1レーザ光として波長が500nm程度のレーザ光を用いることができる。また、第2レーザ20としては半導体レーザを用いることが好ましい。これにより、第2レーザ光として波長が800nm程度の光を用いることができる。
次に、第2レーザを考えず、2つの第1レーザ光12aおよび12bを考える。図7(a)〜図7(d)は、それぞれ、第1レーザ光が1つの場合、図4において距離D2=0.5×B(ビーム径)の場合、距離D2=0.6×Bの場合および距離D2=0.7×Bの場合のレーザビームスポット80aおよび80bの光のパワー強度分布を鳥瞰図で示した図である。また、図8(a)〜図8(d)は、それぞれ、第1レーザ光が1つの場合、距離D2=0.5×Bの場合、距離D2=0.6×Bの場合および距離D2=0.7×Bの場合のパワー強度分布を等高線で示した図である。ここで、図7(a)および図8(a)を参照に、ビーム径Bは第1レーザ光12aまたは12bの半導体基板表面でのレーザビームスポット80aまたは80bの強度がレーザビームスポット80aまたは80bの中心強度の1/eとなる径である。有効アニール範囲Rは、ビーム強度が一定以上となる範囲である。有効アニール範囲の外側間の範囲が外側有効アニール範囲Roである。レーザビームスポットにおいて、パワー強度の最大値がピーク強度Ptである。ピーク強度Ptとなる位置は、レーザビームスポットのほぼ中心位置である。
図7(b)および図8(b)を参照に、2つの第1レーザ光12aおよび12bを用いそれぞれのレーザビームスポット80aおよび80bの中心位置84aおよび84b距離D2を0.5×Bとすると、ピーク強度Ptは大きくなり、外側有効アニール範囲Roも広くなる。図7(c)および図8(c)を参照に、距離D2を0.6×Bとすると、ピークが2つ現れる。ビーム中央部のビームパワー強度Pcはピーク強度Ptより小さくなる。外側有効アニール範囲Roはさらに広くなる。図7(d)および図8(d)を参照に、距離D2を0.7×Bとすると、ビーム中央部のビームパワー強度Pcはさらに小さくなる。これにより、有効アニール範囲R1およびR2は2つに分かれる。外側の有効アニール範囲R1およびR2間の距離が外側有効アニール範囲Roであり、内側の有効アニール範囲R1およびR2間の距離が内側有効アニール範囲Riである。
図9は、パワー強度Pt、Pc、ビーム径で規格化した有効アニール範囲RoおよびRiをビーム径Bで規格化したビームずらし量(距離D2)に対し示した図である。距離D2=0の点はレーザ光が1つの場合を示しており、このときのパワー強度をP0、有効アニール範囲をR0とする。距離D2が大きくなると、外側有効アニール範囲Rtは大きくなる。例えば距離D2が0.6の場合、ビーム強度PtまたはPcはP0とほぼ同じである。一方、外側有効アニール範囲RoはR0の3倍以上にある。このように、同一波長の第1レーザ光12aおよび12bの半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置84aおよび84bを結ぶ方向が、走査方向Sに対し交差するように第1レーザ光12aおよび12bを半導体基板表面に照射する。これにより、1台の第1レーザ10aまたは10bを用い場合に比べ、3倍以上の有効アニール範囲Rを得られる。よって、レーザアニールのスループット向上が可能になる。
図9のように、ピーク強度Ptとして、パワー強度P0を得るためには、距離D2は、ビーム径×0.7以下であることが好ましい。さらに、中央部のパワー強度PcがP0のパワー強度を得るためには距離D2は、ビーム径×0.6以下であることが好ましい。さらに、距離D2はビーム径×0.5以下であることがより好ましい。
以上は、第2レーザ光22を考えない場合について説明したが、実施例1のように、第2レーザ20を用いてもよい。すなわち、レーザアニール装置は、第1レーザ10aおよび第2レーザ20(複数の連続発振レーザ)のうち少なくとも1つの連続発振レーザ(第1レーザ10a)と同じ波長のレーザ光を出射する別の連続発振レーザ(第1レーザ10b)を有していてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は実施例1に係るレーザアニール装置の上面図である。 図2(a)は実施例1に係るレーザアニール装置の正面図であり、図2(b)は側面図(ステージ等不図示)である。 図3は光学系の模式図である。 図4は半導体基板表面のレーザビームスポットを示す上面図である。 図5は距離D1に対するシート抵抗を示す図である。 図6はシリコン内への光の侵入長を波長に対し示した図である。 図7(a)から図7(d)はパワー強度を示す鳥瞰図である。 図8(a)から図8(d)はパワー強度を示す上面図である。 図9はビームずらし量に対する有効ビーム幅およびパワー強度を示す図である。
符号の説明
10a、10b 第1レーザ
12a、12b 第1レーザ光
20 第2レーザ
22 第2レーザ光
30 光学系
40 一軸ステージ
42 回転ステージ
70 ウエハ
80a、80b 第1レーザ光のレーザビームスポット
82 第2レーザ光のレーザビームスポット
84a、84b 第1レーザ光の中心位置
86 第2レーザ光の中心位置

Claims (7)

  1. 半導体基板に注入されたドーパントを活性化するレーザアニール装置であって、
    波長が異なるレーザ光をそれぞれ出射する複数の連続発振レーザと、
    前記波長が異なるそれぞれのレーザ光を、前記半導体基板表面でのレーザビームスポットの中心位置が異なるように前記半導体基板に照射する光学系と、
    前記レーザビームスポットの中心位置間の相対位置関係を保持した状態で、前記レーザ光を前記半導体基板表面上で走査させる走査部と、
    を具備し、
    前記光学系は、前記レーザ光のうち第1レーザ光のレーザビームスポットが照射される第1領域の中心位置を、前記レーザ光のうち前記第1レーザ光より前記半導体基板への侵入長の大きい第2レーザ光のレーザビームスポットが照射される第2領域の中心位置を前記第1領域の中心位置の走査方向に投影した位置より後に、前記半導体基板に照射し、前記第1領域が前記半導体基板に照射された後に前記第2領域を前記半導体基板に照射しないことを特徴とするレーザアニール装置。
  2. 前記第1レーザ光と前記第2レーザ光との前記半導体基板への照射時間の差は25μ秒以下であることを特徴とする請求項1記載のレーザアニール装置。
  3. 前記第1レーザ光を出射する連続発振レーザは固体レーザの2倍波であり、
    前記第2レーザ光を出射する連続発振レーザは半導体レーザであることを特徴とする請求項1または2記載のレーザアニール装置。
  4. 前記走査部は、前記第1および第2レーザ光を、前記半導体基板表面上の走査方向に走査させ、
    前記第1および第2レーザ光の前記半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置を結ぶ方向が、前記走査方向に直交する方向に交差するように、前記第1および第2レーザ光を前記半導体基板表面に照射することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のレーザアニール装置。
  5. 前記走査部は、ステージを回転させる第1走査部と、前記第1および第2レーザ光をステージの回転の半径方向に移動する第2走査部と、を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のレーザアニール装置。
  6. 前記複数の連続発振レーザのうち少なくとも1つ連続発振レーザと同じ波長のレーザ光を出射する別の連続発振レーザを具備し、
    前記光学系は、前記少なくとも1つ連続発振レーザが出射するレーザ光と前記別の連続発振レーザが出射する別のレーザ光との前記半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置を結ぶ方向が、前記レーザ光が前記半導体基板表面において走査される方向に対し交差するように前記レーザ光を前記半導体基板表面に照射することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載のレーザアニール装置。
  7. 前記レーザ光の前記半導体基板表面でのレーザビームスポットの強度が前記レーザビームスポットの中心強度の1/eとなる径をビーム径としたとき、
    前記レーザ光の前記半導体基板表面でのそれぞれのレーザビームスポットの中心位置の間の距離は、ビーム径×0.7以下であることを特徴とする請求項6記載のレーザアニール装置。
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