JP5605570B2 - 画質評価方法、画質評価システムおよびプログラム - Google Patents

画質評価方法、画質評価システムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画質評価方法、画質評価方法およびプログラムに関する。
映像の画質を客観的に評価する方法として、原画像の画素値(輝度、色差、RGB値など)と評価対象画像の画素値との差分絶対値、差分二乗、SN比などを用いる方法がある。例えば、特許文献1に記載の画質評価方法では、SN比に対して、空間周波数の違いによる人間の視覚特性を考慮し、評価対象画像データの画素値とその原画像データの画素値との差分値に基づくSN比を算出し、このSN比に対してフレーム全体の画像データの交流成分電力に基づいた重み付けをおこない、客観画質値を求めている。
特許第3458600号
特許文献1に記載されている画質評価方法は、原画像と評価対象画像との間で画素値に一定のゲイン(画素値への乗算)や、オフセット(画素値への加算)がある場合、原画像の画素値と評価対象画像の画素値との間の差分が大きくなってしまうため、主観画質と客観画質の相関が低くなるという問題があった。
ゲインやオフセットは、映像の符号化時などに、評価対象画像が映像の明るさを強調するための処理を行うことにより発生する。例えば、評価対象画像の輝度が原画像の輝度よりすべての画素で5大きくなっているとする(オフセット:+5)と、特許文献1に記載されているような画素値(輝度、色差、RGB値など)の差分に基づく画質評価では、そのオフセットの分だけ差分が大きくなってしまい、その分画質が低下したと評価されてしまう。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は原画像と評価対象画像との間で画素値にゲインやオフセットがある場合にも、主観評価と客観評価との相関が高くなる画質評価方法、画質評価方法システムおよびそのプログラムを提供することにある。
上記課題を解決する本発明は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価することを特徴とする画質評価方法である。
上記課題を解決する本発明は、原画像がネットワークを介して伝送され、受信された原画像を評価対象画像とするとき、前記原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出し、前記原画像の画素集合と同じ位置における評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出し、算出した前記原画像の画像集合の平均値、前記評価対象画像の画像集合の平均値の少なくともいずれかを評価対象画像を評価する画像評価システムに伝送し、前記画像評価システムにおいて、前記第1の画像の前記画像集合の平均値と、前記第2の画像の前記画像集合の平均値との差分値に基づいて、評価対象画像の客観画質値を算出することを特徴とする画質評価方法である。
上記課題を解決する本発明は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出部と、第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出部と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価する画質評価部とを有することを特徴とする画質評価システムである。
上記課題を解決する本発明は、原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出する原画像交流成分算出部と、評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出する評価対象画像交流成分算出部と、前記原画像交流成分算出部、又は前記評価対象画像交流成分算出部が算出した前記画像集合の平均値の少なくともいずれかをネットワークを介して取得して、前記原画像の画像集合の平均値と、前記原画像の画素集合と同じ位置における前記評価対象画像の画像集合の平均値との差分値を算出する差分値算出部と、前記差分値に基づいて、客観画質値を算出する客観画質値算出部とを有することを特徴とする画質評価システムである。
上記課題を解決する本発明は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出処理と、第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出処理と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価する画質評価処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明は原画像(例えば第1の画像)と評価対象画像(例えば第2の画像)との間で、画素値にゲインやオフセットがある場合であっても、主観評価と相関の高い客観評価を得ることができる。
図1は本発明の実施の形態における画質評価システムを説明する為の図である。 図2は第1の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図3は第1の実施の形態の画質評価システムの動作フローチャートである。 図4は第1の実施の形態の具体例を説明する為の図である。 図5は第2の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図6は第3の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図7は第3の実施の形態を説明する為の図である。 図8は第4の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図9は第5の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図10は第5の実施の形態を説明する為の図である。 図11は第6の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図12は第7の実施の形態の画質評価システムの構成図である。 図13は第8の実施の形態の画質評価システムの構成図である。
101 原画像交流成分算出部
102 評価対象画像交流成分算出部
103 交流成分差分算出部
104 客観画質値算出部
本実施の形態における画質評価システムの特徴を説明する。
本実施の形態における画質評価システムは、図1に示す如く、第1の画像の画素集合(例えばブロック)の交流成分の統計量Xと、第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量Xとに基づいて、第2の画像を評価することを特徴とする。
ここで、画素集合のサイズは限定しないが、例えば、8画素×8画素、又は16画素×16画素のサイズである。交流成分の統計量を算出する画像集合であるが、画像全体を所定サイズに分割し、各サイズの画像集合毎に交流成分の統計量を算出しても良いし、また、画像の一部の画像集合に対してのみ交流成分の統計量を算出しても良い。
交流成分の統計量は、例えば、画素集合内の各画素の画素値の平均値を求め、この平均値と画素集合内の各画素値との差分絶対値の平均値である。また、交流成分の統計量は、画素集合内の画素値の分散であっても良い。
第2の画像の評価であるが、例えば、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分(以下、交流成分差分値と記載する)に基づいて、第2の画像の客観画質値を算出する。
交流成分差分値は、例えば、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分絶対値または、差分二乗値である。
そして、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数の単位画像集合当たりの交流成分差分値の平均値又は平均SN比、映像全体での交流成分差分値の平均値又は平均SN比を、第2の画像の客観画質値として算出して第2の画像を評価する。また、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数の単位フレーム当たりの交流成分差分値の平均値又は平均SN比、映像全体での交流成分差分値の平均値又は平均SN比などを、第2の画像の客観画質値としても良い。
また、第2の画像の他の評価として、交流成分差分値の代わりに、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との比を用いても良い。
このように、本実施の形態では、輝度、色差、RGB値などの画像の画素値を直接用いるのではなく、画素値からゲインやオフセットなどの影響が反映される直流成分除いた交流成分を画質評価に用いることで、ゲインやオフセットの影響を排除できる。
尚、本実施の形態は第1の画像の画像データを取得可能なFR(Full Reference)方式の評価方式のみならず、第1の画像の特徴量が取得可能なRR(Reduced Reference)方式の評価方式でも適用可能である。RR方式の場合、例えば、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を特徴量として取得する。
以下、具体的な実施の形態を説明する。尚、以下の説明において、第1の画像を原画像とし、第2の画像を評価対象画像として説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態の画質評価システムについて図面を参照して詳細に説明する。
図2を参照すると、第1の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部101と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部102と、原画像交流成分の統計量と評価対象画像の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部103と、計算された交流成分差分値の計算結果から客観画質値を求める客観画質値算出部104とから構成される。
原画像交流成分算出部101は、原画像の1フレームの画素データが入力され、所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量を計算する。同様に、評価対象画像交流成分算出部102は、評価対象画像の1フレームの画素データが入力され、原画像交流成分算出部101における画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量を計算する。
このとき、原画像交流成分算出部101、評価対象画像交流成分算出部102は、1フレーム内のすべての画素集合において交流成分の統計量を計算しなくても良い。例えば、所定の間隔おきの画素集合で計算することで演算量を削減することができる。また、視聴者が注視しがちなフレーム中央付近ではすべての画素集合において交流成分の統計量を計算し、フレーム周辺付近では所定の間隔おきの画素集合で計算するようにすることで、画質評価精度の維持と演算量の削減との双方を実現できる。さらに、フレームの外周付近の画素集合の交流成分の統計量を計算しないようにすることで、原画像と評価対象画像との間での、外周付近の画素値の不一致の影響を排除することが可能となる。例えば、評価対象画像が生成される際に用いる動画処理部の中にアナログ処理が存在すると、外周付近の画素が正しく扱えない場合があり、外周付近の画素値の不一致が生じるからである。
原画像交流成分算出部101、原画像交流成分算出部101が算出する交流成分の統計量であるが、画素集合内の画素値の平均値を求め、この平均値と画素集合内の各画素値との差分絶対値の画像集合の平均値を算出する。または、交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の分散を算出しても良い。
交流成分差分算出部103は、画素集合ごとに、原画像の交流成分の統計量と評価対象画像の交流成分の統計量との差分値である交流成分差分値を算出する。交流成分差分値は、例えば、原画像の交流成分の統計量と評価対象画像の交流成分の統計量との差分絶対値、または差分二乗値を算出する。
客観画質値算出部104は、画素集合の交流成分差分値に基づき、客観画質値を算出する。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、差分二乗値(交流成分差分値)を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
次に、第1の実施の形態の画質評価システムの動作を説明する。図3は第1の実施の形態の画質評価システムの動作フローチャートである。
まず、画質評価処理に必要となるパラメータ類の初期化がおこなわれる(S201)。ここでは、例えばフレーム位置を示すポインタの初期化や、算出される交流成分差分値の和を保存するためのパラメータのゼロリセットなどがおこなわれる。
原画像1フレーム分の画素値データが原画像交流成分算出部101に入力される(S202)。同様に、評価対象画像1フレームの画素値データが評価対象画像交流成分算出部102に入力される(S203)。
1フレーム分の画質評価処理をおこなうにあたり必要となるパラメータ類の初期化がおこなわれる(S204)。例えば、処理をおこなっている画素集合の位置を示すパラメータの初期化などがおこなわれる。
次に、原画像と評価対象画像双方の同位置の画素集合において交流成分の統計量が計算される(S205、S206)。交流成分の統計量は、上述したように画素集合内の画素値の平均値を求め、この平均値と画素集合内の各画素値との差分絶対値の画素集合の平均値として算出される。または、交流成分の統計量は、画素集合内の画素値の分散として算出される。
続いて、原画像及び評価対象画像の交流成分の統計量の交流成分差分値を算出する(S207)。交流成分差分値は、差分絶対値、または差分二乗値として算出される。
次に、現在の画素集合処理時点までの交流成分差分値の和を算出する(S208)。そして、1フレームすべての画素集合での差分計算が完了しているか否かを調べる(S209)。完了していない場合は、画素集合のポインタを次の画素集合に進め、S205に戻り処理を継続する。
一方、完了している場合は、S210にて映像の全フレームにおいて処理が完了しているか否かを調べる。完了していない場合は、フレームのポインタを次のフレームに進め、S202に戻り、以降のフレームについて同様の処理をおこなう。
全フレームの処理が完了している場合は、客観画質値算出部104にて画像集合(映像全体)の交流成分差分値の画素集合あたりの平均値などを算出し、この値を客観画質値として出力し(S211)、処理を終了する。
次に、第1の実施の形態の具体例を、図4を用いて説明する。
SDTVサイズ(水平720画素、垂直480画素、1秒あたり29.97フレーム)の原画像と、この原画像をMPEG−2方式4Mbpsで符号化し、この符号化画像を復号して得られる評価対象画像とを図1に記載の画質評価システムに入力する。
各画像の同時刻のフレームにおいて、1フレームを水平16画素×垂直16画素の画素集合に分割し(45×30ブロック)、各画素集合において交流成分の統計量を算出する。原画像の交流成分の統計量を原画像交流成分算出部101で、評価対象画像の交流成分の統計量を評価対象画像交流成分算出部102で算出する。
nブロックの交流成分の統計量Xは、16×16=256画素の輝度値の平均値Yを求め、この輝度値の平均値Yと256画素の各輝度値との差分絶対値の平均値として算出する。
次に、原画像と評価対象画像との同フレーム、同位置の画素集合の交流成分の統計量の交流成分差分値として、差分絶対値D(以下、交流成分差分絶対値と記載する)を交流成分差分算出部103にて算出する。例えば、原画像の交流成分が10で評価対象画像の交流成分が8の場合、交流成分差分絶対値Dは2となる。
この処理を、フレーム内に存在するすべての画素集合にて繰り返し、交流成分差分絶対値Dを、交流成分差分絶対値Dの和を計算するパラメータに加算することで、全ての画像の集合である映像全体での交流成分差分絶対値Dの合計を算出する。
客観画質値算出部104では、計算した交流成分差分絶対値の合計と、処理をおこなった画素集合数から、画素集合あたりの交流成分差分絶対値の平均値を算出し、この値が客観画質値Zとして出力される。
以上の如く、第1の実施の形態は、主観評価結果との相関が高い客観画質評価の結果が得られる。その理由は、画素値の差分ではなく、所定の画素集合ごとの交流成分の統計量に基づき画質評価をすることで、原画像と評価対象画像との間で画素値に、直流成分に影響を与える一定のゲインやオフセットがある場合でも、精度よく客観画質値を算出できるためである。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態について詳細に説明する。
図5を参照すると、第2の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部301と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部302と、原画像の交流成分の統計量と評価対象画像の交流成分の統計量との交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部303と、評価対象画像の交流成分の統計量の大きさに基づき交流成分差分値に加重処理を施す差分重み付け部304と、差分値の計算結果から客観画質値を求める客観画質値算出部305とから構成される。
第2の実施の形態では、算出した評価対象画像の交流成分の統計量の大きさに基づき、交流成分差分値に重みをつける。
図5を参照すると、第2の実施の形態の画質評価部では、まず原画像の1フレームの画素データが原画像交流成分算出部301に入力され、所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量が計算される。同様に、評価対象画像の1フレームの画素データが評価対象画像交流成分算出部302に入力され、画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量が計算される。
次に、交流成分差分算出部303は、画素集合ごとに交流成分の統計量の交流成分差分値を算出する。
差分重み付け部304は、評価対象画像の交流成分の統計量と、所定の閾値Th1、Th2とを比較する。ここで、Th1>Th2とする。例えば、Th1を20、Th2を1として処理をおこなう。評価対象画像の交流成分の統計量が閾値Th1より大きい場合は、当該画素集合が高周波数信号を多く含むことを示している。人間の視覚特性は、高周波数信号に対して鈍感であることが知られているため、このような画素集合領域では画質の劣化を検知しにくくなるので、交流成分差分値を1より小さい所定の定数で乗算し、交流成分差分値を小さくする。一方、評価対象画像の交流成分の統計量が閾値Th2より小さい場合は、当該画素集合が低周波数信号を多く含むことを示している。人間の視覚特性は、低周波数信号に対して敏感であることが知られているため、このような画素集合領域では画質の劣化を検知しやすくなるので、交流成分差分値を1より大きい所定の定数で乗算し、交流成分差分値を大きくする。
尚、用いる閾値の数は二種類に限らず、より多くの閾値を用いることで細かい加重制御をおこなうことも可能である。また、差分重み付け部304での加重処理は、ここで述べた閾値との比較によるものでなくてもよく、例えば算出した交流成分の統計量から直接算出される加重値を用いて加重処理をおこなってもよい。また、本実施の形態では、加重処理を行う画像集合の交流成分差分値に対して加重処理を行ったが、加重処理を行う画像集合の評価対象画像の交流成分の統計量に対して加重処理を行っても良い。
次に、客観画質値算出部305は、加重処理が行われた画素集合ごとの交流成分差分値に基づき、客観画質値が算出される。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、前記交流成分差分二乗値を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
以上の如く、第2の実施の形態は、主観評価結果との相関が高くなる客観画質評価結果が得られる。その理由は、所定の画素集合ごとの交流成分差分の統計量に基づき画質評価をする際に、評価対象画像の交流成分の統計量の大きさに基づく加重処理を導入することで、空間周波数に対する人間の視覚特性に応じて画質評価値に補正をかけることができるためである。
<第3の実施の形態>
本発明の第3の実施の形態について詳細に説明する。
図6を参照すると、第3の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部401と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部402と、原画像と評価対象画像の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部403と、評価対象画像の交流成分の統計量の大きさと、画素集合境界間の画素値差分絶対値の大きさに基づきブロック歪量を推定するブロック歪推定部404と、ブロック歪量に基づき交流成分差分値に加重処理を施す差分重み付け部405と、加重処理が施された交流成分差分値の計算結果から客観画質値を求める客観画質算出部406とから構成される。
第3の実施の形態は、算出したブロック歪量に基づき、交流成分差分値に重みをつける。ブロック歪は、検知されやすい画質劣化要因であるため、ブロック歪が大きいと推定される映像では、劣化量が大きくなるように加重処理をおこなうことで、算出される客観画質値と主観画質との相関を高くする。
図6を参照すると、第3の実施の形態の画質評価システムでは、まず原画像の1フレームの画素データが原画像交流成分算出部401に入力され、原画像交流成分算出部401は所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量を計算する。同様に、評価対象画像の1フレームの画素データが評価対象画像交流成分算出部402に入力され、評価対象画像交流成分算出部402は画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量を計算する。そして、交流成分差分算出部403は、画素集合ごとに交流成分差分値を算出する。
次に、ブロック歪推定部404は、評価対象画像に発生しているブロック歪量が推定される。ブロック歪量は、図7に示すように、隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値と、二つの画素集合が接する画素値の差分絶対値の平均値との比較により求められる。
隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量をAct1、Act2とし、二つの画素集合が接する画素値をY1(i)、Y2(i)(i=0〜N−1、Nを画素集合一辺の画素数)としたときに、二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値Ave=(Act1+Act2)/2と、二つの画素集合が接する画素値の差分絶対値の平均値Diff={Σabs(Y1(i)−Y2(i))}/Nとの比であるDiff/Aveを求める。
差分重み付け部405は、ブロック歪推定部404の結果に基づき、交流成分差分値に対して加重処理を行う。具体的には、ブロック歪推定部404が算出したDiff/Aveの値が所定の閾値よりも大きい場合は、ブロック歪が顕著であると判定し、交流成分差分値に加重処理を行う。閾値は、例えば1である。
加重処理は、交流成分差分値を1より大きい所定の定数で乗算し、差分を大きくする。このとき、算出したDiff/Aveに対応する画素集合ごとに加重処理をしてもよいし、Diff/Aveの値の画素集合あたりの平均を求め、この値と所定の閾値とを比較し、フレームごと、または映像全体で求めた交流成分差分値に加重処理をおこなっても良い。
また、評価対象画像交流成分算出部402において、交流成分差分算出部403で交流成分差分値を算出するための交流成分の統計量の画素集合サイズと、ブロック歪推定部404でブロック歪量を算出するための交流成分の統計量の画素集合サイズとは異なるサイズであっても良い。たとえば、交流成分差分値の算出のためには16×16画素で画素集合を定義し、ブロック歪量算出のためには8×8画素で画素集合を定義するようにしても良い。このように処理することで、交流成分差分値を算出するための画素集合サイズと、ブロック歪が発生する画素集合サイズが異なる場合にもブロック歪量をより正確に推定できる。このとき、評価対象画像交流成分算出部402では2種類の画素集合サイズについての交流成分の統計量を算出する。
次に、客観画質値算出部406にて、画素集合ごとの交流成分差分値に基づき、客観画質値が算出される。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、交流成分差分二乗値を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
以上の如く、第3の実施の形態は、主観評価結果との相関が高くなる客観画質評価結果が得られる。その理由は、人間が映像を視聴する際に劣化として検知されやすいブロック歪の量に基づき画質評価値に補正をかけるためである。特に、ブロック歪が多く、視聴する人が不快と感じる映像に対して、画質評価値が低くなるように補正することができるためである。
<第4の実施の形態>
本発明の第4の実施の形態について詳細に説明する。
図8を参照すると、第4の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部501と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部502と、原画像と評価対象画像の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部503と、評価対象画像の交流成分の統計量の大きさと、画素集合境界間の画素値差分絶対値の大きさに基づきブロック歪量を推定するブロック歪推定部504と、交流成分差分値の計算結果から仮の客観画質値を求める客観画質算出部505と、ブロック歪推定部504で算出されたブロック歪量に基づき客観画質値に加重処理を施す客観画質値重み付け部506とから構成される。
第4の実施の形態は、算出したブロック歪量に基づき、客観画質値に重みをつける。ブロック歪は、検知されやすい画質劣化要因であるため、ブロック歪が大きいと推定される映像では、劣化量が大きくなるように加重処理をおこなうことで、算出される客観画質値と主観画質との相関を高くする。
図8を参照すると、第4の実施の形態の画質評価システムでは、まず原画像の1フレームの画素データが原画像交流成分算出部501に入力され、原画像交流成分算出部501は所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量を計算する。同様に、評価対象画像の1フレームの画素データが評価対象画像交流成分算出部502に入力され、評価対象画像交流成分算出部502は画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量を計算する。そして、交流成分差分算出部503は、画素集合ごとに交流成分差分値を算出する。
次に、客観画質算出部505は、画素集合ごとの交流成分差分値に基づき、仮の客観画質値を算出する。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、交流成分差分二乗値を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
ブロック歪推定部504は、評価対象画像に発生しているブロック歪量が推定される。上述した第3の実施の形態と同様に、ブロック歪量は、図7に示すように、隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値と、二つの画素集合が接する画素値の差分絶対値の平均値との比較により求められる。
隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量をAct1、Act2とし、二つの画素集合が接する画素値をY1(i)、Y2(i)(i=0〜N−1、Nを画素集合一辺の画素数)としたときに、二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値Ave=(Act1+Act2)/2と、二つの画素集合が接する画素値の差分絶対値の平均値Diff={Σabs(Y1(i)−Y2(i))}/Nとの比であるDiff/Aveを求める。第4の実施の形態では更に、そのDiff/Aveの画像全体の平均を求める。
客観画質値重み付け部506は、ブロック歪推定部504の結果に基づいて、客観画質値に加重処理を行う。具体的には、Diff/Aveの画像全体の平均値が所定の閾値よりも大きい場合は、ブロック歪が顕著であると判定し、客観画質値に加重処理を行う。閾値は、例えば、1である。
加重処理は、ブロック歪が顕著であると判定された場合(Diff/Aveの画像全体の平均値が所定の閾値よりも大きい場合)は、客観画質値算出部505において算出した客観画質値に対して、この客観画質値が小さくなるように補正を行う。
以上の如く、第4の実施の形態は、主観評価結果との相関が高くなる客観画質評価結果が得られる。その理由は、人間が映像を視聴する際に劣化として検知されやすいブロック歪の量に基づき画質評価値に補正をかけるためである。特に、ブロック歪が多く、視聴する人が不快と感じる映像に対して、画質評価値が低くなるように補正することができるためである。
<第5の実施の形態>
次に、本発明の第5の実施の形態について詳細に説明する。
図9を参照すると、第5の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部601と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部602と、原画像と評価対象画像の交流成分の統計量の差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部603と、原画像において画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求める原画像交流成分分散算出部604と、評価対象画像において画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求める評価対象画像交流成分分散算出部605と、原画像と評価対象画像との交流成分の分散の差分を算出する交流成分分散差分算出部606と、交流成分分散の差分に基づき交流成分差分値に加重処理を施す差分重み付け部607と、交流成分差分値の計算結果から客観画質値を求める客観画質算出部608とから構成される。
第5の実施の形態では、所定の画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求め、その分散の差分の大きさに基づき、局所的な画質劣化の有無を推定する。例えば、図10に示すように3×3=9個の画素集合の交流成分の分散を、原画像と評価対象画像との双方で求め、この分散の差分の大きさから伝送エラー等に起因する局所的な画質劣化の有無を推定する。局所的劣化が大きいと推定される映像では、劣化量が大きくなるように加重処理をおこなうことで、算出される客観画質値と主観画質との相関を高くする。
図9を参照すると、第5の実施の形態の画質評価システムでは、原画像の1フレームの画素データが原画像交流成分算出部601に入力され、原画像交流成分算出部601は所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量を計算する。同様に、評価対象画像の1フレームの画素データが評価対象画像交流成分算出部602に入力され、評価対象画像交流成分算出部602は前記画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量を計算する。そして、交流成分差分算出部603は、画素集合ごとに交流成分の差分値である交流成分差分値を算出する。
次に、原画像交流成分分散算出部604は、原画像の隣接する複数の画素集合ごとの交流成分の分散を求める。例えば、3×3=9個の前記画素集合ごとに交流成分の分散を求める。分散を求めるために用いる画素集合の個数は、これ以外の数であってもよい。同様に、評価対象画像交流成分分散算出部605も、評価対象画像に対して分散値を算出する。
交流成分分散差分算出部606は、算出された原画像と評価対象画像それぞれの交流成分の分散の差分値を算出する。差分値は、差分絶対値または、差分二乗値として算出される。
差分重み付け部607は、交流成分分散の差分値が、所定の閾値よりも大きい場合は、局所的な劣化が発生していると判定し、交流成分差分値に加重処理を施す。交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算し、交流成分差分値を大きくする。このとき、画素集合ごとに加重処理をしてもよいし、フレームごと、または映像全体の交流成分分散の画素集合あたりの平均を求め、この値と所定の閾値とを比較し、フレームごと、または映像全体として求めた交流成分差分値に加重処理をおこなっても良い。
もしくは、差分重み付け部607は、交流成分分散の差分値の平均値をフレームごとにもとめ、その平均値の最大値と最小値との比を所定の閾値と比較し、所定の閾値よりも大きい場合は、映像内で局所的な劣化が発生していると判定し、加重処理を施しても良い。例えば、閾値として6を用いる。交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算し、差分を大きくする。このとき、画素集合ごとに加重処理をしてもよいし、フレームごと、または映像全体の交流成分分散の画素集合あたりの平均を求めこの値と所定の閾値とを比較し、フレームごと、または映像全体として求めた交流成分差分値に加重処理をおこなっても良い。
次に、客観画質算出部608は、画素集合ごとの交流成分差分値に基づき、客観画質値を算出する。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、前記交流成分差分二乗値を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
以上の如く、第5の実施の形態は、主観評価結果との相関が高くなる客観画質評価結果が得られる。その理由は、人間が映像を視聴する際に劣化として検知されやすい伝送エラーによる劣化の量に基づき画質評価値に補正をかけるためである。
<第6の実施の形態>
次に、本発明の第6の実施の形態について詳細に説明する。
図11を参照すると、第6の実施の形態の画質評価システムは、原画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する原画像交流成分算出部701と、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部702と、原画像と評価対象画像の交流成分の統計量の差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部703と、原画像において前記画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求める原画像交流成分分散算出部704と、評価対象画像において画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求める評価対象画像交流成分分散算出部705と、原画像と評価対象画像の交流成分分散の差分を算出する交流成分分散差分算出部706と、交流成分差分値の計算結果から仮の客観画質値を求める客観画質値算出部707と、交流成分分散差分に基づき客観画質値に加重処理を施す客観画質値重み付け部708とから構成される。
第6の実施の形態では、上述した第5の実施の形態と同様に、所定の画素集合ごとに近傍の複数の画素集合における交流成分の分散を求め、その分散の差分の大きさに基づき、局所的な画質劣化の有無を推定する。例えば、図10に示すように3×3=9個の画素集合の交流成分の分散を、原画像と評価対象画像との双方で求め、この分散の差分の大きさから伝送エラー等に起因する局所的な画質劣化の有無を推定する。局所的劣化が大きいと推定される映像では、劣化量が大きくなるように加重処理をおこなうことで、算出される客観画質値と主観画質との相関を高くする。
図11を参照すると、第6の実施の形態の画質評価システムでは、原画像の1フレームの画素データが原画像交流成分算出部701に入力され、原画像交流成分算出部601は所定の画素集合(例えば16画素×16画素など)ごとに交流成分の統計量を計算する。同様に、評価対象画像の1フレームの画素データが評価対象画像交流成分算出部702に入力され、評価対象画像交流成分算出部702は画素集合と同一のサイズごとに交流成分の統計量を計算する。そして、交流成分差分算出部703は、画素集合ごとに交流成分の差分値である交流成分差分値を算出する。
次に、原画像交流成分分散算出部704は、原画像の隣接する複数の画素集合ごとの交流成分の分散を求める。例えば、3×3=9個の前記画素集合ごとに交流成分の分散を求める。分散を求めるために用いる画素集合の個数は、これ以外の数であってもよい。同様に、評価対象画像交流成分分散算出部705も、評価対象画像に対して分散値を算出する。
交流成分分散差分算出部706は、算出された原画像と評価対象画像それぞれの交流成分の分散の差分値を算出する。差分値は、差分絶対値または、差分二乗値として算出される。第6の実施の形態では更に、フレームごとに、交流成分分散の差分値の平均値(以下、分散差分平均値)をもとめる。
客観画質値算出部707は、画素集合ごとの交流成分差分値に基づき、仮の客観画質値が算出される。客観画質値は、少なくとも1フレーム以上からなる所定のフレーム数ごとに、交流成分差分値の平均値などとして出力される。例えば、1フレームごとの平均値、所定のフレーム間隔ごとの平均値(所定フレーム数における単位フレーム当たりの平均値)、映像全体での平均値として出力される。尚、交流成分差分値に基づく仮の客観画質値は、平均値以外のものでも良い。例えば、前記交流成分差分二乗値を分母にし、対数をとりSN比として出力しても良い。
客観画質値重み付け部708は、交流成分分散差分算出部706からの差分平均値の最大値と最小値との比を所定の閾値と比較し、所定の閾値よりも大きい場合は、映像内で局所的な劣化が発生していると判定し、客観画質算出部608において算出した客観値に対して、この客観画質値が小さくなるように補正をおこなう。
以上の如く、本実施の形態は、主観評価結果との相関が高くなる客観画質評価結果が得られる。その理由は、人間が映像を視聴する際に劣化として検知されやすい伝送エラーによる劣化の量に基づき画質評価値に補正をかけるためである。
<第7の実施の形態>
次に、本発明の第7の実施の形態について図12を参照して詳細に説明する。
第7の実施の形態では、上述した第1の実施の形態の画像評価システムをコンピュータシステムにより実行する。
図12を参照すると、本システムはプログラム制御プロセッサ801が装備されている。プログラム制御プロセッサ801には、原画像データバッファ802および評価対象画像データバッファ803の他に、必要なプログラムを格納したプログラムメモリ804が接続されている。プログラムメモリ804に格納されるプログラムモジュールは、メインプログラムの他に、原画像交流成分算出処理805、評価対象画像交流成分算出処理806、交流成分差分算出処理807、客観画質値算出処理808で構成される。
メインプログラムは、画質評価処理を実行する主プログラムである。原画像交流成分算出処理805、評価対象画像交流成分算出部806、交流成分差分算出部807、客観画質値算出処理808のプログラムモジュールは原画像交流成分算出部101と、評価対象画像交流成分算出部102と、交流成分差分算出部103と、客観画質値算出部104との処理をそれぞれ機能的に実現する。
上記では第1の実施の形態における画質評価システムを例にしたが、第2、第3、第4、第5、第6の実施の形態についても同様に各部を機能的に実現するプログラムモジュールを上記コンピュータシステムに実装することにより、コンピュータシステム上で実現可能となる。
<第8の実施の形態>
次に、本発明の第8の実施の形態について図13を参照して詳細に説明する。
第8の実施の形態では、原画像が遠隔地に存在する場合を想定している。
図13を参照すると、評価対象画像の客観画質値を算出するシステムは、評価対象画像の交流成分の統計量を所定の画素集合ごとに計算する評価対象画像交流成分算出部902と、原画像と評価対象画像との交流成分の統計量の差分である交流成分差分値を所定の画素集合ごとに計算する交流成分差分算出部903と、交流成分差分値の計算結果から客観画質値を求める客観画質値算出部904とから構成される。
原画像の交流成分の統計量は、上述したシステムの外部に存在する原画像交流成分算出部901にて算出される。原画像交流成分算出部901と評価対象画像の客観画質値を算出するシステムとは伝送路905にて接続されている。
このように、原画像の交流成分の統計量(特徴量)を外部で算出し、伝送路を介して原画像の交流成分の統計量を取得する構成とすることで、原画像が遠隔地に存在する場合の画質評価が可能となる。
また、原画像と評価対象画像の双方の交流成分の統計量(特徴量)を外部で算出し、伝送路を介して交流成分の統計量を取得する構成としても良い。この場合、原画像と評価対象画像の双方が遠隔地に存在していても、画質評価が可能となる。
上記では第1の実施の形態における画質評価システムを例にしたが、第2、第3、第4、第5、第6及び第7の実施の形態についても同様の構成での画質評価が実現可能である。
以上の如く、本発明の第1の態様は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価することを特徴とする画質評価方法である。
本発明の第2の態様は、上記態様において、前記画素集合の交流成分の統計量は、前記画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値であることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、上記態様において、前記画素集合の交流成分の統計量は、前記画素集合内の画素値の分散値であることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、上記態様において、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値に基づいて、第2の画像の客観画質値を算出することを特徴とする。
本発明の第5の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分絶対値であることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分二乗値であることを特徴とする。
本発明の第7の態様は、上記態様において、前記第2の画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行うことを特徴とする。
本発明の第8の態様は、上記態様において、前記第2の画像の交流成分の統計量に基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行うことを特徴とする。
本発明の第9の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像交流成分の統計量が前記所定の閾値よりも大きい場合に、1より小さい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする。
本発明の第10の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像交流成分の統計量が所定の閾値よりも小さい場合に、1より大きい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする。
本発明の第11の態様は、上記態様において、前記加重処理に用いる乗算係数は、前記第2の画像の交流成分の統計量を引数とする所定の関数から導出されることを特徴とする。
本発明の第12の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値の差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比が所定の閾値よりも大きい場合、前記画素集合の交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第13の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記画素集合の交流成分差分値の和に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第14の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と前記第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値が所定の閾値よりも大きい場合、当該画素集合において算出した前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第15の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記画素集合の交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第16の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第17の態様は、上記態様において、第2の画像のブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記客観画質値に加重処理を行うことを特徴とする。
本発明の第18の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレーム分の和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレーム分の前記客観画質値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第19の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに前記交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第20の態様は、上記態様において、前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに前記交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第21の態様は、原画像がネットワークを介して伝送され、受信された原画像を評価対象画像とするとき、前記原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出し、前記原画像の画素集合と同じ位置における評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出し、算出した前記原画像の画像集合の平均値、前記評価対象画像の画像集合の平均値の少なくともいずれかを評価対象画像を評価する画像評価システムに伝送し、前記画像評価システムにおいて、前記第1の画像の前記画像集合の平均値と、前記第2の画像の前記画像集合の平均値との差分値に基づいて、評価対象画像の客観画質値を算出することを特徴とする画質評価方法である。
本発明の第22の態様は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出部と、第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出部と、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価する画質評価部とを有することを特徴とする画質評価システムである。
本発明の第23の態様は、上記態様において、前記第1及び第2の画像交流成分算出部は、前記画素集合内の交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出することを特徴とする。
本発明の第24の態様は、上記態様において、前記第1及び第2の画像交流成分算出部は、前記画素集合の交流成分の統計量として、前記画素集合内の画素値の分散値を算出することを特徴とする。
本発明の第25の態様は、上記態様において、前記画質評価部は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を算出する交流成分差分値算出部と、前記交流成分差分値に基づいて、客観画質値を算出する客観画質値算出部とを有することを特徴とする。
本発明の第26の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記交流成分差分値として、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分絶対値を算出することを特徴とする。
本発明の第27の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記交流成分差分値として、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分二乗値を算出することを特徴とする。
本発明の第28の態様は、上記態様において、第2の画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行う交流成分差分値加重部を有することを特徴とする。
本発明の第29の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量に基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行うことを特徴とする。
本発明の第30の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像交流成分の統計量が前記所定の閾値よりも大きい場合に、1より小さい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする。
本発明の第31の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像交流成分の統計量が所定の閾値よりも小さい場合に、1より大きい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする。
本発明の第32の態様は、上記態様において、前記加重処理に用いる乗算係数は、前記第2の画像の交流成分の統計量を引数とする所定の関数から導出されることを特徴とする。
本発明の第33の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値の差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比が、所定の閾値よりも大きい場合、前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第34の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第35の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値が所定の閾値よりも大きい場合、当該画素集合において算出した前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第36の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第37の態様は、上記態様において、前記交流成分差分値算出部は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散の差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第38の態様は、上記態様において、第2の画像のブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記客観画質値に加重処理を行う客観画質値加重部を有することを特徴とする。
本発明の第39の態様は、上記態様において、前記客観画質値加重部は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第40の態様は、上記態様において、前記客観画質値加重部は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像交流成分の分散と第2の画像の交流成分との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第41の態様は、上記態様において、前記客観画質値加重部は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする。
本発明の第42の態様は、原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出する原画像交流成分算出部と、評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出する評価対象画像交流成分算出部と、前記原画像交流成分算出部、又は前記評価対象画像交流成分算出部が算出した前記画像集合の平均値の少なくともいずれかをネットワークを介して取得して、前記原画像の画像集合の平均値と、前記原画像の画素集合と同じ位置における前記評価対象画像の画像集合の平均値との差分値を算出する差分値算出部と、前記差分値に基づいて、客観画質値を算出する客観画質値算出部とを有することを特徴とする画質評価システムである。
本発明の第43の態様は、第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出処理と、第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出処理と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の交流成分の統計量とに基づいて、前記第2の画像の画質を評価する画質評価処理とを情報処理装置に実行させることを特徴とするプログラムである。
本発明の第44の態様は、前記第1及び第2の画像交流成分算出処理は、前記画素集合内の交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画像集合の平均値を算出する処理であることを特徴とする。
本発明の第45の態様は、上記態様において、前記第1及び第2の画像交流成分算出処理は、前記画素集合の交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の分散値を算出する処理であることを特徴とする。
本発明の第46の態様は、上記態様において、前記画質評価処理は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を算出する交流成分差分値算出処理と、前記交流成分差分値に基づいて、客観画質値を算出する客観画質値算出処理とを有することを特徴とする。
以上好ましい実施の形態及び態様をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態及び態様に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
本出願は、2008年4月30日に出願された日本出願特願2008−118348号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (38)

  1. 第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を算出し、
    前記第2の画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行い、
    前記加重処理が行われた交流成分差分値に基づいて、第2の画像の客観画質値を算出し、
    前記画素集合の交流成分の統計量は、前記画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値である
    ことを特徴とする画質評価方法。
  2. 前記交流成分差分値は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分絶対値であることを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  3. 前記交流成分差分値は、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分二乗値であることを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  4. 前記第2の画像の交流成分の統計量に基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  5. 前記加重処理は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像の交流成分の統計量が前記所定の閾値よりも大きい場合に、1より小さい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする請求項4に記載の画質評価方法。
  6. 前記加重処理は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像の交流成分の統計量が所定の閾値よりも小さい場合に、1より大きい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする請求項4に記載の画質評価方法。
  7. 前記加重処理に用いる乗算係数は、前記第2の画像の交流成分の統計量を引数とする所定の関数から導出されることを特徴とする請求項4に記載の画質評価方法。
  8. 前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値の差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比が所定の閾値よりも大きい場合、前記画素集合の交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  9. 前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記画素集合の交流成分差分値の和に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  10. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と前記第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値が所定の閾値よりも大きい場合、当該画素集合において算出した前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  11. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記画素集合の交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  12. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  13. 第2の画像のブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記客観画質値に加重処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画質評価方法。
  14. 前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレーム分の和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレーム分の前記客観画質値に1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項13に記載の画質評価方法。
  15. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに前記交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項13に記載の画質評価方法。
  16. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに前記交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項13に記載の画質評価方法。
  17. 原画像がネットワークを介して伝送され、受信された原画像を評価対象画像とするとき、
    前記原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出し、
    算出した前記原画像の画素集合の平均値を、前記評価対象画像を評価する画像評価システムに伝送し、
    前記原画像の画素集合と同じ位置における前記評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出し、
    前記画像評価システムにおいて、前記原画像の前記画素集合の平均値と、前記評価対象画像の前記画素集合の平均値との差分値を算出し、この差分値に、前記評価対象画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて加重処理を行い、前記加重処理が行われた差分値に基づいて、前記評価対象画像の客観画質値を算出する
    ことを特徴とする画質評価方法。
  18. 第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出部と、
    第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出部と、
    前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を算出する交流成分差分値算出部と、
    前記第2の画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行う交流成分差分値加重部と、
    前記加重処理が行われた交流成分差分値に基づいて、第2の画像の客観画質値を算出する客観画質値算出部とを有し、
    前記第1及び第2の画像交流成分算出部は、前記画素集合の交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出することを特徴とする画質評価システム。
  19. 前記交流成分差分値算出部は、前記交流成分差分値として、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分絶対値を算出することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  20. 前記交流成分差分値算出部は、前記交流成分差分値として、前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分二乗値を算出することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  21. 前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量に基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行うことを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  22. 前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像の交流成分の統計量が前記所定の閾値よりも大きい場合に、1より小さい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする請求項21に記載の画質評価システム。
  23. 前記交流成分差分値加重部は、前記第2の画像の交流成分の統計量と所定の閾値とを比較し、前記第2の画像の交流成分の統計量が所定の閾値よりも小さい場合に、1より大きい所定の定数を前記交流成分差分値に乗算することを特徴とする請求項21に記載の画質評価システム。
  24. 前記加重処理に用いる乗算係数は、前記第2の画像の交流成分の統計量を引数とする所定の関数から導出されることを特徴とする請求項21に記載の画質評価システム。
  25. 前記交流成分差分値算出部は、
    前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値の差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比が、所定の閾値よりも大きい場合、前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  26. 前記交流成分差分値算出部は、
    前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  27. 前記交流成分差分値算出部は、
    前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値が所定の閾値よりも大きい場合、当該画素集合において算出した前記交流成分差分値に1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  28. 前記交流成分差分値算出部は、
    前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  29. 前記交流成分差分値算出部は、
    前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分の分散との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散の差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記交流成分差分値の和に、1より大きい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  30. 第2の画像のブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記客観画質値に加重処理を行う客観画質値加重部を有することを特徴とする請求項18に記載の画質評価システム。
  31. 前記客観画質値加重部は、
    前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の交流成分の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値である境界差分平均値を求め、前記境界差分平均値と前記交流成分の統計量の平均値との比を求め、この比の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項30に記載の画質評価システム。
  32. 前記客観画質値加重部は、
    前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値の少なくとも1フレーム以上の所定フレームの和が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項30に記載の画質評価システム。
  33. 前記客観画質値加重部は、
    前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに交流成分の分散を求め、前記第1の画像の交流成分の分散と第2の画像の交流成分との分散差分絶対値を算出し、少なくとも1フレーム以上の所定フレームについて、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比を求め、前記比が所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレームの前記客観画質値に、1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項30に記載の画質評価システム。
  34. 原画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出する原画像交流成分算出部と、
    評価対象画像の画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出する評価対象画像交流成分算出部と、
    前記原画像交流成分算出部が算出した前記画素集合の平均値を、ネットワークを介して取得して、前記原画像の画素集合の平均値と、前記原画像の画素集合と同じ位置における前記評価対象画像の画素集合の平均値との差分値を算出する差分値算出部と、
    前記差分値に、前記評価対象画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて加重処理を行い、前記加重処理が行われた差分値に基づいて、前記評価対象画像の客観画質値を算出する客観画質値算出部と
    を有することを特徴とする画質評価システム。
  35. 第1の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第1の画像交流成分算出処理と、
    第2の画像の画素集合の交流成分の統計量を算出する第2の画像交流成分算出処理と、
    前記第1の画像の画素集合の交流成分の統計量と、前記第2の画像の画素集合の交流成分の統計量との差分である交流成分差分値を算出する交流成分差分値算出処理と、
    前記第2の画像の高周波成分、ブロック歪又は局所劣化の少なくともいずれかに基づいて、前記交流成分差分値に加重処理を行う交流成分差分値加重処理と、
    前記加重処理が行われた交流成分差分値に基づいて、第2の画像の客観画質値を算出する客観画質値算出処理と
    を情報処理装置に実行させ、
    前記第1及び第2の画像交流成分算出処理は、前記画素集合内の交流成分の統計量として、画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値を算出する処理であることを特徴とするプログラム。
  36. 第1の画像の画素集合の統計量と、前記第1の画像の画素集合と同じ位置における第2の画像の画素集合の統計量との差分値を算出し、
    前記第2の画像の統計量に基づいて、前記差分値に加重処理を行い、
    前記加重処理が行われた差分値に基づいて、前記第2の画像の画質値を算出し、
    前記画素集合の統計量は、前記画素集合内の画素値の平均値と前記画素集合内の各画素値との差分絶対値の前記画素集合の平均値であることを特徴とする画質評価方法。
  37. 前記加重処理は、前記第2の画像において水平方向に隣接する二つの画素集合の統計量の平均値を求め、前記二つの画素集合に接する画素の画素値差分絶対値の平均値と前記統計量の平均値との比を求め、この比の所定フレーム分の平均値が、所定の閾値よりも大きい場合、前記所定フレーム分の前記画質値に1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項36に記載の画質評価方法。
  38. 前記加重処理は、前記第1、第2の画像において、所定の数から構成される隣接する複数の画素集合ごとに前記統計量の分散を求め、前記第1の画像の統計量の分散と第2の画像の統計量の分散との分散差分絶対値を算出し、前記分散差分絶対値のフレームごとの平均値を求め、前記平均値の最大値と前記平均値の最小値との比に基づいて、前記フレームの前記画質値に1より小さい所定の定数を乗算することを特徴とする請求項36に記載の画質評価方法。
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