JP2014112790A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像への影響を抑えつつ、ノイズを低減することが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定する第1の条件判定部122と、隣接画素間の輝度差と入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定する第2の条件判定部123と、第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、入力画像に対しノイズ低減処理を行うノイズ減算部125と、を備える。これにより、フィルタ等を用いずに、ノイズを低減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関し、特に、入力された画像に含まれるノイズを処理する画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムに関する。
近年、日本ではテレビ放送が2011年7月24日に完全デジタル化し、VOD(Video On Demand)などインターネットを介して映像配信するサービスも普及している。また、スマートテレビ(SmartTV)の出現により、YouTube(登録商標)などのUGC(User Generated Contents)を手軽にテレビで視聴できる環境も整いつつある。
一方、放送波やインターネットを介した映像配信では、MPEG−2やH.264/MPEG−4AVCといったビデオコーデックで圧縮された映像を視聴することになり、圧縮された映像ではブロックノイズなどの符号化ノイズによる画質劣化が生じることが問題となっている。
このため、符号化ノイズを検出・除去(低減)し画質劣化を防ぐための研究が進められている。例えば、符号化ノイズ低減に関する従来技術として、特許文献1〜3等が知られている。
特開2009−225299号公報 特開2003−037737号公報 特開平07−236140号公報
例えば、特許文献1では、画像の水平方向と垂直方向に沿ってモスキートノイズを検出し、検出したモスキートノイズをフィルタにより除去している。
このようなモスキートノイズは画像中のエッジ部分に顕著に発生することから、従来はエッジを含む領域(例えばMPEG2では8×8画素単位のブロック)を検出し、その領域内部でエッジ保存平滑化をかけることにより符号化ノイズを低減する手法が提案されている。
ところが、このような手法では、本来画像に含まれているテクスチャと符号化ノイズ成分の両方からノイズ成分を推定してしまうことから、符号化ノイズ量だけを推定することは困難であり、また平滑化時に本来の画像テクスチャも平滑化してしまう。
したがって、従来技術では、画像への影響を抑えつつ、精度良くノイズを低減することは困難であるという問題があった。
本発明に係る画像処理装置は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定する第1のノイズ条件判定部と、前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定する第2のノイズ条件判定部と、前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行うノイズ低減部と、を備えるものである。
本発明に係る画像処理方法は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定し、前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定し、前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行うものである。
本発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータに画像処理方法を実行させるための画像処理プログラムであって、前記画像処理方法は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定し、前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定し、前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行うものである。
本発明によれば、画像への影響を抑えつつ、精度良くノイズを低減することが可能な画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することができる。
実施の形態1に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る量子化誤差統計量計算部の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る量子化誤差統計量計算部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る量子化誤差統計量計算部の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の動作を説明するための図である。 実施の形態1に係るノイズ量推定演算反復部の動作を説明するための図である。 実施の形態2に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係る画像処理装置の入出力画像のイメージを示す図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像処理装置1の構成を示している。
本実施の形態に係る画像処理装置1は、MPEG2などにより圧縮された入力画像(圧縮劣化画像)と、圧縮前の入力画像(非圧縮画像)を入力し、圧縮された入力画像に含まれるノイズを検出及び低減したノイズ低減画像を出力する。本実施の形態では、圧縮符号化により発生する符号化ノイズを検出及び低減し、例えば、一例としてモスキートノイズを検出及び低減する。
図1に示すように、画像処理装置1は、符号化ノイズ低減部(符号化ノイズ低減装置)100、量子化誤差統計量計算部200を備えている。符号化ノイズ低減部100は、ノイズ量推定演算反復部110を備えている。
符号化ノイズ低減部(符号化ノイズ検出部)100は、圧縮された入力画像と、量子化誤差統計量計算部200からノイズ量パラメータが入力され、入力画像及びノイズ量パラメータに基づいて入力画像のノイズ検出及び低減を行い、ノイズ低減後のノイズ低減画像を出力する。ノイズ量推定演算反復部110は、符号化ノイズ低減部100の主要な構成であり、ノイズの検出及び低減処理をノイズが収束するまで繰り返し実行し、ノイズ低減画像を生成する。
図2は、ノイズ量推定演算反復部110の構成を示している。図2に示すように、ノイズ量推定演算反復部110は、水平方向低減部111、垂直方向低減部112、収束判定部113を備えている。
水平方向低減部111は、入力画像を水平方向に沿って走査し、走査順に各画素に対してノイズの検出及び低減処理を行う。垂直方向低減部112は、入力画像を垂直方向に沿って走査し、走査順に各画素に対しノイズの検出及び低減処理を行う。
収束判定部113は、水平方向低減部111及び垂直方向低減部112がノイズ低減処理を行った画像について、ノイズの収束を判定する。ノイズが収束していない場合、水平方向低減部111及び垂直方向低減部112の処理を繰り返し、ノイズが収束している場合、ノイズ低減画像を出力する。
図3は、水平方向低減部111及び垂直方向低減部112の構成を示している。水平方向低減部111及び垂直方向低減部112は、走査方向が異なるのみで、その他については同様である。水平方向低減部111及び垂直方向低減部112は、走査部121、第1の条件判定部122、第2の条件判定部123、第3の条件判定部124、ノイズ減算部125を備えている。
走査部121は、入力画像を水平方向または垂直方向へ沿って走査する。第1の条件判定部122は、走査部121が走査した順に、各画素が第1のノイズ条件を満たすか否か判定する。後述のように、第1のノイズ条件は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号(+または−)に基づいてノイズの有無を判定する条件である。
第2の条件判定部123は、走査部121が走査した順に、各画素が第2のノイズ条件を満たすか否か判定する。後述のように、第2のノイズ条件は、入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差と入力画像の量子化誤差統計値とに基づいてノイズの有無を判定する条件である。
第3の条件判定部124は、走査部121が走査した順に、各画素が第3のノイズ条件を満たすか否か判定する。後述のように、第3のノイズ条件は、入力画像に含まれる近傍画素間の輝度差に基づいてノイズの有無を判定する条件である。
ノイズ減算部125は、第1の条件判定部122、第2の条件判定部123、第3の条件判定部124の判定結果に応じて、入力画像に対しノイズ低減処理を行う。ノイズ減算部(ノイズ検出部)125は、第1のノイズ条件、第2のノイズ条件、第3のノイズ条件を満たす場合に、ノイズを検出し、ノイズが検出された画素の輝度を減算補正する。
図1の量子化誤差統計量計算部200は、圧縮された入力画像と圧縮前の入力画像が入力され、統計的しきい値を計算する。量子化誤差統計量計算部200は、統計的しきい値として、画像の圧縮によって発生するノイズの振幅値の統計値(平均、分散)を計算する。例えば、量子化誤差統計量計算部200は、入力画像信号(圧縮劣化画像)と入力画像信号(非圧縮画像)の差分から、ノイズ振幅値の統計量を計算する。量子化誤差統計量計算部200で得られたノイズの振幅値の統計値(平均、分散)はノイズ量パラメータ(統計的しきい値)としてノイズ量推定演算反復部110に送られ、ノイズ減算部125で用いられる。
図4は、量子化誤差統計量計算部200の構成を示している。図4に示すように、量子化誤差統計量計算部200は、ブロック分割部201、隣接画素差分計算部202、ヒストグラム生成部203、しきい値設定部204を備えている。
ブロック分割部201は、入力画像を所定のサイズのブロック(画素ブロック)に分割する。隣接画素差分計算部202は、ブロック分割部201が分割したブロックに基づき、隣接画素間の輝度差を計算する。
ヒストグラム生成部203は、隣接画素差分計算部202が計算した隣接画素輝度差分値の分布を示すヒストグラムを生成する。しきい値設定部204は、ヒストグラム生成部203が生成したヒストグラムに基づきノイズ振幅を求め、ノイズ振幅しきい値(統計的しきい値)を設定する。
なお、図1〜図4の機能ブロックについて、図5以降で説明する画像処理方法が実現できれば、その他の機能ブロックで構成してもよい。また、図1〜図4の各機能(各処理)は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成されており、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。画像処理装置1の各機能を、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等を有するコンピュータにより実現してもよい。例えば、記憶装置に後述の画像処理方法を行うための画像処理プログラムを格納し、画像処理装置1の各機能を、記憶装置に格納された画像処理プログラムをCPUで実行することにより実現してもよい。
図5は、本実施の形態に係る量子化誤差統計量計算部200で実行される統計的しきい値設定処理を示している。統計的しきい値設定処理は、MPEGノイズ振幅のしきい値を設定するための処理である。統計的しきい値設定処理は、本実施の形態に係る画像処理装置で実行される画像処理方法に含まれる。
図5に示すように、まず、MPEG圧縮されてMPEGノイズを含む画像のデータベースから、量子化誤差統計量計算部200に画像を入力する(S101)。このとき、映像の圧縮率(Bit rate)、コーデックタイプの情報があれば保存しておき、ノイズ振幅しきい値(統計的しきい値)を出力する際(S106)に合わせて出力する。
続いて、ブロック分割部201は、入力画像をブロック分割する(S102)。例えば、分割サイズは、MPRG2(MPEG2)なら8×8画素、H.264であれば4×4画素に分割する。
続いて、隣接画素差分計算部202は、ブロック境界部をまたぐ水平方向隣接画素間で差分(輝度差)の絶対値を計算する(S103)。MPEGノイズのうち、ブロックノイズが発生している場合は、DCT係数の量子化誤差により、上記ブロック境界部に輝度の段差が発生する。この段差の分布を調べることにより、MPEGノイズの振幅がどの値の範囲に集中しているかを調べることができる。モスキートノイズの場合はブロック境界部ではなく、ブロック内部のエッジ近傍に発生するが、画像のテクスチャと区別がつかない場合があるため、ノイズ振幅分布の計算がブロックノイズの場合と比較して難しい。そのため、モスキートノイズの場合もブロック境界部の輝度段差で代用する。
続いて、ヒストグラム生成部203は、ノイズ振幅分布を求めるために、計算した隣接画素差分値を横軸としたヒストグラムを作成する(S104)。図6は、生成したヒストグラムの例を示している。もし、ヒストグラム分布を求めるための画像数が不十分な場合は、垂直方向の輝度差分値の絶対値もヒストグラムに投票してもよい。
続いて、しきい値設定部204は、ノイズ振幅しきい値を設定する(S105)。図6の例のように、得られたヒストグラムの分布は正規分布に近づくことが多いため、ヒストグラム分布を正規分布で近似した後、たとえば±2σの範囲がノイズ振幅であると設定して、ノイズ振幅しきい値を設定する。ヒストグラム分布が正規分布に近くない場合は、画像中でノイズが発生している部分を主観評価し、ヒストグラム分布と照らし合わせながら主観的にしきい値を設定してもよい。
続いて、しきい値設定部204は、S135で得られたノイズ振幅しきい値(上限と下限)をノイズ量推定演算反復部110へ出力する(S106)。
図7は、本実施の形態に係るノイズ量推定演算反復部110で実行されるノイズ低減処理を示している。ノイズ低減処理は、入力画像のノイズ検出及びノイズ除去を行う処理であり、本実施の形態に係る画像処理装置で実行される画像処理方法に含まれる。
図7に示すように、まず、入力画像が入力されると、入力画像を処理バッファ領域へコピーする(S111)。バッファ領域は、画像処理装置の記憶部の一時保存領域であり、入力画像に対しS112以降の処理を行うため、一時的に入力画像が記憶される。
続いて、水平方向低減部111は、水平方向リダクション処理を実行し(S112)、垂直方向低減部112は、垂直方向リダクション処理を実行する(S113)。入力画像を水平方向に沿って走査してノイズ検出及び低減処理を行い、入力画像を垂直方向に沿って走査してノイズ検出及び低減処理を行う。なお、垂直方向の処理を行った後に、水平方向の処理を行ってもよい。
続いて、収束判定部113は、ノイズの収束を判定する(S114)。水平方向及び垂直方向にノイズ検出及び低減を行った画像について、例えば、ノイズ検出及び除去前の画像と比較し、ノイズの低減が収束しているか否か判定する。ノイズが収束していない場合、ノイズが収束するまで、水平方向リダクション処理(S112)及び垂直方向リダクション処理(S113)を繰り返す。ノイズが収束した場合、ノイズ低減画像を出力する。
図8は、本実施の形態に係る水平方向低減部111及び垂直方向低減部112で実行される水平方向リダクション処理(図7のS112)及び垂直方向リダクション処理(図7のS113)を示している。水平方向リダクション処理及び垂直方向リダクション処理は、走査方向が異なるのみで、その他については同様である。水平方向リダクション処理及び垂直方向リダクション処理には、ノイズ検出処理及びノイズ低減(除去)処理が含まれる。なお、ノイズ低減処理に、ノイズ検出処理が含まれる場合もある。
図8に示すように、まず、入力画像が入力されると、走査部121は、水平方向または垂直方向に沿って画像を走査する(S121)。水平方向リダクション処理の場合、水平方向に沿って画像を走査し、垂直方向リダクション処理の場合、垂直方向に沿って画像を走査する。走査部121は、走査順に注目画素Ii,j(i、jは水平方向及び垂直方向の座標を示す)を選択し、選択した注目画素Ii,jに対しS122以降の処理を行う。
続いて、第1の条件判定部122は、第1のノイズ条件を満たすか否か判定する(S122)。第1のノイズ条件は、次の式1を満たすことを条件とする。
Figure 2014112790
すなわち、注目画素Ii,jと1つ後(走査方向に向かって正側)に隣接する隣接画素Ii+1,jとの輝度差の正負符号と、注目画素Ii,jと1つ前(走査方向に向かって負側)に隣接する隣接画素Ii−1,jとの輝度差の正負符号とを乗算した乗算結果Si,jが負であることを条件とする。このSi,jは、次の式2の値となる。
Figure 2014112790
隣接する3画素間の輝度が凹凸に変化する場合、Si,j=−1となり、隣接する3画素間の輝度が増加のみまたは減少のみの場合、Si,j=0または1となる。なお、隣接画素間の輝度が変化しない場合、Si,j=0となる。輝度が凹凸に変化し、高周波に変動する場合、モスキートノイズであると仮定し、式1によりノイズを検出する。
図9は隣接する3画素間の輝度が凹凸に変化する場合の例を示している。図9(a)では、隣接画素Ii−1,jから注目画素Ii,jへ輝度が増加し、注目画素Ii,jから隣接画素Ii+1,jへ輝度が減少し、注目画素Ii,jの輝度が正側に凸上に突出しており、この場合、注目画素Ii,jがモスキートノイズである可能性が高い。このため、Si,j=(+1)×(−1)=(−1)によりノイズであることを検出し、隣接画素差分値が小さくなる方向に画素値を補正する。同様に、図9(b)では、隣接画素Ii−1,jから注目画素Ii,jへ輝度が減少し、注目画素Ii,jから隣接画素Ii+1,jへ輝度が増加し、注目画素Ii,jの輝度が負側に凹上に窪んでおり、この場合、注目画素Ii,jがモスキートノイズである可能性が高い。このため、Si,j=(−1)×(+1)=(−1)によりノイズであることを検出し、隣接画素差分値が小さくなる方向に画素値を補正する。
続いて、S122で第1の条件を満たす場合、第2の条件判定部123は、第2のノイズ条件を満たすか否か判定する(S123)。第2のノイズ条件は、次の式3を満たすことを条件とする。
Figure 2014112790
式3において、thlow及びthhighは、量子化誤差統計量計算部200が設定した統計的しきい値(ノイズ振幅値)である。すなわち、注目画素Ii,jと隣接画素Ii−1,jの輝度差の絶対値がthlow以上、かつ、thhigh以下の統計的しきい値範囲内であることを条件とする。ノイズ振幅はエッジコントラストより小さく、統計的にある範囲に収まると仮定し、式3によりノイズを検出する。
例えば、図10の例では、画素I1は、隣接画素との輝度差が統計的しきい値以上のため、モスキートノイズの可能性が低い。このため、式3を満たさず、輝度補正対象外となる。画素I2及びI4は、隣接画素との輝度差が統計的しきい値範囲内のため、モスキートノイズの可能性が高い。このため、式3を満たすことでノイズを検出し、隣接画素差分値が小さくなる方向に画素値を補正する。画素I3は、エッジ部分の画素であり、隣接画素との輝度差がエッジコントラストとなる。エッジコントラストはthlowより大きいため、式3を満たさず、輝度補正対象外となる。
続いて、S123で第2の条件を満たす場合、第3の条件判定部124は、第3のノイズ条件を満たすか否か判定する(S124)。第3のノイズ条件は、次の式4または式5のいずれかを満たすことを条件とする。
Figure 2014112790

Figure 2014112790
式4及び式5において、thhighは、エッジ近傍を検出するためのしきい値であり、例えば、量子化誤差統計量計算部200が設定した統計的しきい値である。すなわち、注目画素Ii,jとΔi後の近傍画素Ii+Δi,jの輝度差の絶対値がthhighより大きい、または、注目画素Ii,jとΔi前の近傍画素Ii−Δi,jの輝度差の絶対値がthhighより大きいことを条件とする。例えばΔiは変換符号化ブロックサイズである。モスキートノイズはエッジ近傍に発生すると仮定し、式4及び式5によりノイズを検出する。
例えば、図10の例では、画素I2及びI4は、エッジからΔi以内の画素であり、近傍画素との輝度差が統計的しきい値以上であるため、モスキートノイズの可能性が高い。このため、式4または式5を満たすことでノイズを検出し、隣接画素差分値が小さくなる方向に画素値を補正する。画素I5は、エッジからΔi以上の画素であり、近傍画素との輝度差が統計的しきい値以内であるため、モスキートノイズの可能性が低い。このため、式4及び式5を満たさず、輝度補正対象外となる。
続いて、S124で第3の条件を満たす場合、ノイズ減算部125は、ノイズの減算(低減)処理を行う(S125)。ノイズ減算部125は、S122〜S124で全ての条件を満たすと判断された場合、ノイズを検出し、次の式6〜式8によりノイズ減算を行う。
Figure 2014112790

Figure 2014112790

Figure 2014112790
式6〜式8において、I^("^"はハット記号)は、補正値(減算値)であり、ni,jは、補正値に加える増減値である。すなわち、式6のように、第1の条件及び第2の条件を満たす場合、補正値I^及び増減値nの合計と注目画素Iとの輝度差の絶対値を補正後の画素の輝度とし、その他の場合、補正値I^と注目画素Iとの輝度差の絶対値を補正後の画素の輝度とする。
式7のように、補正値I^は、全ての画素の輝度の最小値である。最小値を水平方向及び垂直方向で反復的に減算することが好ましい。また、増減値nは、式8を満たすことを条件とし、例えば、4〜32までの値(MPEG2の圧縮レートを仮定)である。より小さいnを水平方向及び垂直方向で反復的に減算することが好ましい。補正値I^や増減値nを大きい値として一度に減算すると、アーティファクトが目立ち画質に影響する恐れがある。このため、補正値I^や増減値nを小さい値として、繰り返し減算を行うことで、画質の劣化を防ぐことができる。
なお、S122〜S124において、第1のノイズ条件〜第3のノイズ条件を満たさない場合、ノイズ減算処理は行わずS121へ戻り、次の画素に対しノイズ検出及び低減が行われる。
S125のノイズ減算処理の後、ノイズ減算部125は、入力画像の最後(EOB:エンドオブバッファ)までノイズ低減処理を行ったか判定する(S126)。入力画像の最後までノイズ低減処理行っていない場合、S121〜S125のノイズ低減処理を入力画像の最後まで繰り返す。入力画像の最後までノイズ低減処理を行った場合、ノイズ低減画像を出力する。
以上のような本実施の形態の効果について説明する。従来、符号化ノイズの検出・除去に関しては1990年代に入ってから現在まで数多くの方法が提案されてきた。例えば、従来の符号化ノイズ検出として、画質劣化の無い参照画像(正解画像)と圧縮画像との比較によりノイズ量を推定する手法、圧縮情報(ビットストリームに含まれている量子化マトリクス、量子化スケールなど)を用いてノイズ量を推定する手法などが提案されてきた。しかし、参照画像なし(No−reference)、且つ、圧縮情報なし(Compression−blind)という条件下において、非可逆圧縮後の映像信号から原信号とノイズを完璧に分離することは如何なる方法でも不可能である。本実施の形態では参照画像も圧縮情報も用いずに、映像中の符号化ノイズを検出・除去することができる。
従来、検出対象となっている符号化ノイズには、ブロックノイズ、モスキートノイズ、リンギングノイズがあるが、本実施の形態では主にモスキートノイズを対象とする。上記のように、従来技術では、エッジを含む領域内部でフィルタにより平滑化を行っていたため、平滑化時に本来の画像テクスチャも平滑化し、画質が劣化していた。
そこで、本実施の形態では、JPRG/MPEG圧縮の原理に基づくモスキートノイズの発生傾向を利用してノイズリダクションを行う。特に、ノイズ自体も線形分離可能である性質を用い、水平垂直別々のリダクション処理を行う。また、モスキートノイズの発生位置を隣接画素間の輝度差分の符号(増分符号)を用いて特定する。さらに、DCT係数の量子化誤差から発生するノイズ振幅の統計値を用いて、画素単位でノイズをリダクションする。水平垂直方向の各リダクション時に周辺の輝度情報を用いず、1次元フィルタカーネルの平滑化フィルタも用いない。これにより、従来手法のように2次元フィルタカーネルを用いる必要がなくなるため、計算コストを低減し、画質の劣化を防ぎつつ、効果的にモスキートノイズをリダクションできる。
すなわち、テクスチャやコーナーといった画像特徴を平滑化する危険が減り、モスキートノイズを効果的にリダクションできる。(1)2次元のフィルタカーネルを用いず、1次元のフィルタに分解してノイズ検出処理を行うこと、および、(2)画素単位でノイズ除去処理を行うことの2点により、入力画像に対する副作用(エッジやコーナーポイントのボケ、テクスチャの平滑化(テクスチャ-ロス)を最小限に抑えながら、ノイズ成分を検出・除去できる。
また、画素単位でノイズ除去処理を行うため、基本的に元の画像の空間周波数に大きな変化を与えない(振幅強度は多少変化するが、画像の周波数特性は大きく変化しない)。このため、ノイズ除去をする際に誤ってテクスチャ領域の信号振幅を変化させても、視覚的にアーティファクトが目立たないという特性がある。これはテクスチャの信号振幅がノイズ振幅に対して、比較的大きいことも寄与している。一方、従来手法ではあるサイズを持つフィルタカーネルを用いことによって画像の空間周波数が変化するため(ローパスフィルタ:低域通過)、視覚的に平滑化によるアーティファクトが目立つことが多い。
また、本実施の形態は、画像中にエッジ画像を推定しやすいステップエッジを含む領域に対して特に有効である。また、平滑化処理を行わないため、画像のディティールを損なう副作用を回避できる。その例として、画像中の文字領域(テロップ)が挙げられる。実際、放送映像を視聴していると、文字のまわりにモスキートノイズが目立つことが多い。もし、符号化ノイズ量を推定する注目領域が何らかの手法(例えば文字検出器)によって文字領域と分かれば、下記前提が成り立つ。
・文字を構成するエッジはステップエッジであることが多い。
・文字内部の輝度分布は平坦であることが多い(テクスチャが無い)。
注目領域がこれらの条件に合致すると、エッジ画像の推定精度が上がり、結果として本実施の形態のノイズ量推定精度も上がることが想定される。
(実施の形態2)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態2について説明する。図11は、本実施の形態に係る画像処理装置1の構成を示している。
図11に示すように、本実施の形態に係る画像処理装置1は、実施の形態1の図1と比べて、符号化ノイズ低減部100に、さらに、シーン属性推定部130、エッジ・テクスチャ分離部140を備えている。シーン属性推定部130、エッジ・テクスチャ分離部140以外の構成及び動作は、実施の形態1と同様である。
シーン属性推定部130は、入力画像のシーンを推定(判定)する。例えば、シーン属性推定部130は、入力画像(圧縮劣化画像)とシーン判定パラメータが入力され、シーン判定パラメータに基づき、入力画像のシーンを判定する。シーン属性推定部130は、入力画像のシーン情報として、たとえば屋内・屋外、海、山、芝生、高層建築物などのシーンカテゴリー情報を解析する。シーン属性推定部130は、入力画像を解析することで、入力画像のみからシーンを判定してもよい。
シーン属性推定部130は、解析したシーン情報をノイズ量推定演算反復部110へ出力する。ノイズ量推定演算反復部110では、シーン情報をノイズ量推定のパラメータとして用いる。例えば、ノイズ量推定演算反復部110は、シーン情報に基づき、図7の反復回数(繰り返し回数)を変化させたり、図8のノイズ減算量を変化させてもよい。入力画像のシーンに応じた低減処理を行うことで、精度良くノイズを低減させることができる。
例えば、シーン情報が「屋内」であった場合、家具や構造物のエッジが多く、屋外でみられる芝生や木々のようなテクスチャは少ないと想定される。この時、MPEGノイズの一つであるモスキートノイズがエッジやコーナーの周辺で多く発生することから、シーン情報が屋内であった場合にモスキートノイズが多いと判断して、ノイズ量推定演算反復部110のパラメータ、たとえば反復回数を多くする、といった適応的な処理に用いる。
また、画像中に大きな動きがある場合、たとえば滝や海といったように、ある程度大きな面積範囲で大きな動きがあるシーンではMPEGノイズの一つであるブロックノイズが多く発生する。そこで、もしシーン属性推定部130が、ある入力画像について大きな動きがあるシーンと判定した場合も、ノイズ低減の反復処理回数を大きくする。
エッジ・テクスチャ分離部140は、入力画像(圧縮劣化画像)が入力され、入力画像中のエッジ・テクスチャ領域を検出する。エッジ・テクスチャ分離部140は、検出したエッジ・テクスチャを示すエッジ・テクスチャ情報をノイズ量推定演算反復部110へ出力する。ノイズ量推定演算反復部110は、エッジ・テクスチャ情報をノイズ量推定のパラメータとして用いる。例えば、ノイズ量推定演算反復部110は、エッジ・テクスチャ情報に基づき、図7の反復回数(繰り返し回数)を変化させたり、図8のノイズ減算量を変化させてもよい。エッジやテクスチャの領域に応じた低減処理を行うことで、精度良くノイズを低減させることができる。
例えば、ニュース番組のように映像中に文字やテロップが多い場合、文字やテロップの周りにモスキートノイズが多く発生するため、その領域においては、ノイズ減算部125において、ノイズ低減強度を大きくする。これにより、反復演算の収束が速くなり、計算時間を抑えることができる。
また、エッジ・テクスチャ分離部140でテクスチャと判定された領域では、なるべくノイズ検出・低減処理を行わないようにパラメータを調整する。具体的には反復回数を少なくし、ノイズ減算部125におけるノイズ低減強度を小さくする。テクスチャ部ではモスキートノイズが発生していたとしても、周辺テクスチャによるマスキング効果によって、ノイズ自体が目立たなくなることが多い。そこで、そのような場合ではノイズ減算処理によるテクスチャロスの方が視覚的に悪影響を及ぼすと考え、なるべく入力画像のテクスチャを残すようにする。
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1の構成に加えて、入力画像のシーンを判定し、また、入力画像のエッジ・テクスチャを検出することとした。入力画像のシーンに応じてノイズ低減処理を行い、また、エッジ・テクスチャ領域に応じてノイズ低減処理を行うことにより、画像の性質に応じて適切にノイズを低減できるため、さらに画質の劣化を抑えつつ、精度よくノイズを低減することができる。
(実施の形態3)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態3について説明する。図12は、本実施の形態に係る画像処理装置1の構成を示している。
図12に示すように、本実施の形態に係る画像処理装置1は、実施の形態2の図11と比べて、符号化ノイズ低減部100に、さらに、ノイズマップ生成部150を備え、画像出力部300も追加されている。ノイズマップ生成部150、画像出力部300以外の構成及び動作は、実施の形態1及び2と同様である。
ノイズマップ生成部150は、ノイズ量推定演算反復部110が生成したノイズ低減画像と、入力画像(圧縮劣化画像)が入力され、入力画像からノイズ低減画像を減算することにより、ノイズマップを作製する。ノイズマップは、ノイズ量推定演算反復部110が、入力画像のノイズを検出した量、すなわち、入力画像の各画素に対して行ったノイズ低減量(減算量)を表す情報である。
図13(a)は入力画像、図13(b)はノイズ低減画像、図13(c)はノイズマップの一例を示している。例えば、実施の形態1〜3の画像処理装置1(符号化ノイズ低減部100)に図13(a)のような入力画像が入力されると、図13(b)のようなノイズ低減画像が生成され、さらに実施の形態3では図13(c)のようなノイズマップが生成される。図13(a)の入力画像には、エッジ近傍にモスキートノイズが発生しており、このモスキートノイズが符号化ノイズ低減部100により低減されて、図13(b)のノイズ低減画像となる。さらに、図13(a)の入力画像と図13(b)のノイズ低減画像の差分が、図13(c)のノイズマップとなる。図13(c)では、ハッチングの濃さが、ノイズ検出量(ノイズ低減量)を示している。
このようなノイズマップに基づいて、さらに効果的にノイズ低減処理を行うことができる。一例として、画像出力を行う画像出力部300に、ノイズ低減画像、ノイズマップ、入力画像(圧縮劣化画像)を入力する。例えば、画像出力部300は、ノイズマップに基づいて、ノイズの多い領域ほどノイズ低減強度を大きくしたり、ノイズ強度に応じてノイズ低減手法を変えたりするといった、領域適応型のノイズ低減処理を行う。
以上のように、本実施の形態では、実施の形態1及び2の構成に加えて、ノイズマップを生成することとした。このノイズマップに応じてノイズ低減処理を行うことにより、ノイズの発生領域に応じて適切にノイズを低減できるため、さらに画質の劣化を抑えつつ、精度よくノイズを低減することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 画像処理装置
100 符号化ノイズ低減部
110 ノイズ量推定演算反復部
111 水平方向低減部
112 垂直方向低減部
113 収束判定部
121 走査部
122 第1の条件判定部
123 第2の条件判定部
124 第3の条件判定部
125 ノイズ減算部
130 シーン属性推定部
140 エッジ・テクスチャ分離部
150 ノイズマップ生成部
200 量子化誤差統計量計算部
201 ブロック分割部
202 隣接画素差分計算部
203 ヒストグラム生成部
204 しきい値設定部
300 画像出力部

Claims (17)

  1. 入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定する第1のノイズ条件判定部と、
    前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定する第2のノイズ条件判定部と、
    前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行うノイズ低減部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第1のノイズ条件は、第1の画素と前記第1の画素に隣接する第2の画素との輝度差の正負符号と、前記第2の画素と前記第2の画素に隣接する第3の画素との輝度差の正負符号と、を乗算した結果を条件とする、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1のノイズ条件は、前記乗算結果が負である場合にノイズ有りと判定する条件である、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2のノイズ条件は、前記隣接画素間の輝度差が前記量子化誤差統計値に基づくノイズ振幅範囲内である場合にノイズ有りと判定する条件である、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記量子化誤差統計値を計算する量子化誤差統計値計算部を備え、
    前記量子化誤差統計値計算部は、前記入力画像の隣接画素輝度差分値の分布を示すヒストグラムを生成し、当該ヒストグラムの分布に応じて前記ノイズ振幅範囲を決定する、
    請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像に含まれる近傍画素間の輝度差に基づいた第3のノイズ条件を判定する第3のノイズ条件判定部を備え、
    前記ノイズ低減部は、前記第1乃至第3のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対し前記ノイズ低減処理を行う、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第3のノイズ条件は、前記近傍画素間の輝度差が所定のしきい値より大きい場合にノイズ有りと判定する条件である、
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記しきい値は、前記量子化誤差統計値に基づいたしきい値である、
    請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記入力画像を水平方向及び垂直方向に沿って走査する走査部を備え、
    前記走査部が水平方向に走査した各画素について、前記第1のノイズ条件の判定、前記第2のノイズ条件の判定、前記ノイズ低減処理を行い、
    前記走査部が垂直方向に走査した各画素について、前記第1のノイズ条件の判定、前記第2のノイズ条件の判定、前記ノイズ低減処理を行う、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記ノイズ低減処理により前記入力画像のノイズが収束したことを判定するノイズ収束判定部を備え、
    前記ノイズが収束するまで、前記第1のノイズ条件の判定、前記第2のノイズ条件の判定、前記ノイズ低減処理を繰り返す、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記入力画像のシーンを判定するシーン判定部を備え、
    前記シーンの判定結果に基づいた繰り返し回数により、前記第1のノイズ条件の判定、前記第2のノイズ条件の判定、前記ノイズ低減処理を繰り返す、
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記入力画像のシーンを判定するシーン判定部を備え、
    前記シーンの判定結果に基づいたノイズ低減量により、前記ノイズ低減処理を行う、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記入力画像に含まれるエッジまたはテクスチャを検出するエッジ・テクスチャ検出部を備え、
    前記エッジまたはテクスチャの検出結果に基づいた繰り返し回数により、前記第1のノイズ条件の判定、前記第2のノイズ条件の判定、前記ノイズ低減処理を繰り返す、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  14. 前記入力画像に含まれるエッジまたはテクスチャを検出するエッジ・テクスチャ検出部を備え、
    前記エッジまたはテクスチャの検出結果に基づいたノイズ低減量により、前記ノイズ低減処理を行う、
    請求項1乃至12のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  15. 前記入力画像と前記ノイズ低減処理後のノイズ低減画像との差分であるノイズマップを生成するノイズマップ生成部を備える、
    請求項1乃至14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. 入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定し、
    前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定し、
    前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行う、
    画像処理方法。
  17. コンピュータに画像処理方法を実行させるための画像処理プログラムであって、
    前記画像処理方法は、
    入力画像に含まれる隣接画素間の輝度差の正負符号に基づいた第1のノイズ条件を判定し、
    前記隣接画素間の輝度差と前記入力画像の量子化誤差統計値とに基づいた第2のノイズ条件を判定し、
    前記第1及び第2のノイズ条件の判定結果に応じて、前記入力画像に対しノイズ低減処理を行う、
    画像処理プログラム。
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