JP5604262B2 - 保護継電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、保護継電装置に係り、特に、メインリレーを2重化して構成した、メイン−メイン構成のディジタル保護継電装置に関する。
ディジタル保護継電装置は、保護対象である電力系統、電力機器等からそれらの各種状態を示す電流、電圧等のデータを取り込み、マイクロプロセッサを駆動するプログラムによって予め定められた処理手順に従って保護シーケンス処理を実行し、電力系統、電力機器等に事故が発生したと判断した場合に電力系統、電力機器等の保護を行う装置である。このため、ディジタル保護継電装置に含まれるマイクロプロセッサは、一定周期毎に電流、電圧のアナログデータの取り込み処理、リレー演算処理、保護シーケンス処理を実行している。
そして、従来技術によるディジタル保護継電装置は、信頼性向上の面から、ディジタル保護継電装置を構成する1つの部品の故障時、すなわち、単一部品故障時の誤動作防止のため、ハードウェアをメインリレー(主検出リレー)とFDリレー(事故検出リレー)とを独立して備えて構成されるのが普通である。このように構成されるディジタル保護継電装置は、メインリレーとFDリレーとのそれぞれが、電力系統、電力機器からの電流、電圧のデータの取り込み処理、リレー演算処理、保護シーケンス処理を実行し、保護対象の電力系統、電力機器に事故が発生したと判断した場合、それぞれで保護指令を出力し、それぞれの保護指令のAND条件により、遮断器へ保護指令を出力するようにされている。
このようなメインリレーとFDリレーとにより構成されるディジタル保護継電装置は、ディジタル保護継電装置の単一部品故障発生時に、不要な動作をして電力系統、電力機器の保護を行うことができなくなることのあるものである。
前述を改善するための他の従来技術として、メインリレーを2重化して構成する、いわゆる、メイン−メイン構成のディジタル保護継電装置が、例えば、特許文献1等に記載されて知られている。この従来技術によるディジタル保護継電装置は、2重化された2つのメインリレーのそれぞれが自身の故障等を検出する機能を有し、2つのメインリレーが正常な場合、2つのメインリレーからの保護指令出力のAND条件により保護対象の電力系統、電力機器の保護を行うが、ディジタル保護継電装置を構成する2つのメインリレーの一方の単一部品故障時には、正常な方のメインリレーのみで保護対象の保護を行うことを可能とするというものである。
一般に、ディジタル保護継電装置に含まれるマイクロプロセッサを駆動するプログラムは、ディジタル保護継電装置において重要な位置を占めるが、そのプログラムの実態は、電子データの集合体であり、ハードウェアのようにその機能が見た目に判りやすいものではない。そのため、保守者等は、プログラムの機能、内容について把握したい場合、プログラムコードを解析し、フローチャート等を記述したプログラム処理仕様書等のドキュメントにより把握しているのが一般的である。
特開2007−312525号公報
従来技術によるメイン−メイン構成のディジタル保護継電装置は、メインリレーAとメインリレーBとが、全く同一のアナログデータ取り込み処理、リレー演算処理、保護シーケンス処理を行うように構成されることとなるため、メインリレーAとメインリレーBとに実装されるリレープログラムが同一のものになると思われる。しかし、ディジタル保護継電装置を構成しているメインリレーA、メインリレーB及びヒューマンインタフェース(HI)の各部位間で通信を行う際、それぞれにアドレス情報を持たせる必要があり、前述の通信処理におけるメインリレーAとメインリレーBとのプログラムは、各メインリレーのアドレスが異なり、プログラムが異なるものとなる。このため、メインリレーAとメインリレーBとのリレープログラムは同一のものとはならない。
一般に、リレーのプログラムは、プログラムコードの総和であるプログラムサム値によって識別することが多く、プログラムサム値が同じであれば、同一のプログラムであり、プログラムサム値が異なれば違うプログラムであると判断されるのが一般的である。いま、仮に、メインリレーAとメインリレーBとのリレープログラムが同一のものであれば、プログラムサム値が同一となり、プログラムサム値より、両者のプログラムが同一のものであることが一目瞭然となる。このことは、リレープログラムの運用、保守においての利点となる。
一方、メインリレーAとメインリレーBとのプログラムが異なる場合、プログラムサム値も異なる値となる。この結果、プログラムサム値が異なることにより、両者のプログラムは、全体として異なるプログラムであることは判るが、プログラムのどの部分が異なり、どの部分が一致しているかがプログラムサム値から判別することができないことになる。
すなわち、従来技術によるメイン−メイン構成のディジタル保護継電装置は、2つのメインリレーでのアナログデータ取り込み処理、リレー演算処理、保護シーケンス処理が同一の処理であるが、各リレーに異なるアドレスが与えられているので、通信処理のみが異なることになる。このため、従来技術によるメイン−メイン構成のディジタル保護継電装置は、2つのリレーのプログラムサム値だけでは通信処理のみが異なるということを判断することができず、両者のプログラムが同一のものである場合に得られる前述したようなリレープログラムの運用、保守における利点を得ることができないという問題点を有している。
本発明の目的は、前述したような従来技術の問題点を解決し、リレープログラムをメインリレーA、メインリレーBで同一のものを使用することを可能にし、リレープログラムの運用、保守等の管理を容易とした保護継電装置を提供することにある。
本発明によれば前記目的は、2つのメインリレーA及びメインリレーBと、ヒューマンインタフェースと、前記メインリレーAのアドレス情報を含むメインリレーA識別データ及び前記メインリレーBのアドレス情報を含むメインリレーB識別データと、前記メインリレーAと前記メインリレーBとの間及び前記メインリレーA,Bと前記ヒューマンインターフェースとの間を接続する通信線と、を備えた保護継電装置であって、
前記メインリレーA,Bのそれぞれは、プログラムサム値を同一とする当該メインリレーA,Bの両方のアドレス情報を含む同一のリレープログラムを有しており、前記保護継電装置が起動されたとき前記自身のアドレス情報を含むメインリレー識別データを読み込んで自身が持つリレープログラムに設定し、前記リレープログラムは、保護対象から取り込んだ電流、電圧のアナログ情報をディジタルデータに変換するデータ取り込み処理と、変換されたディジタルデータを基に保護対象に障害が発生しているか否かを調べるリレー演算処理と、保護対象に障害が発生した場合に保護指令を出力する保護シーケンス処理と、他方のリレープログラムと前記ヒューマンインタフェースとの間で通信を行う通信処理と、を行い、
前記ヒューマンインタフェースは、保護対象に対する保護を行うか否かの判断基準となる電流、電圧の境界値である整定値データの変更を行う保守者からの入力操作を受け付けるとともに、保守者からの指示による各種の情報を出力して表示し、
前記メインリレーAと前記メインリレーBと前記ヒューマンインタフェースは、それぞれ独立した別々の各基板上に設置され、前記通信線を配設したバックボード上に載置したROMには、前記メインリレーA,Bのそれぞれが有する自身のアドレス情報を含むメインリレー識別データが格納され、前記2つのメインリレーA,Bに対するそれぞれのリレープログラムとして、同一のリレープログラムを製作してそれぞれ別の基板に設置することにより達成される。
本発明によれば、ディジタル保護継電装置を構成する2つのメインリレーに対するリレープログラムとして、同一の1つのメインリレープログラムを製作して、2つのメインリレーに使用させることにより、メイン−メイン構成のディジタル保護継電装置を提供することができ、リレープログラムの運用、保守等の管理を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態によるディジタル保護継電装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態によるディジタル保護継電装置が保護対象である電力系統の送電線を保護する動作の概要を説明する図である。 保護継電装置内のリレープログラムの構成を説明する図である。 メインリレーA内にメインリレーAのアドレスを設定後のメインリレーAとHIとの間での通信手順を説明するシーケンスチャートである。 作業者がHIからメインリレーAに対して何等かの指示を行った場合のメインリレーAとHIとの間での通信手順を説明するシーケンスチャートである。 メインリレーB内にメインリレーBのアドレスを設定後のメインリレーBとHIとの間での通信手順を説明するシーケンスチャートである。 作業者がHIからメインリレーBに対して何等かの指示を行った場合のメインリレーBとHIとの間での通信手順を説明するシーケンスチャートである。 本発明の他の実施形態によるディジタル保護継電装置の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明による保護継電装置の実施形態を図面により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態によるディジタル保護継電装置の構成例を示すブロック図、図2は本発明の実施形態によるディジタル保護継電装置が保護対象である電力系統の送電線を保護する動作の概要を説明する図である。
まず、図2を参照して、本発明の実施形態によるディジタル保護継電装置(以下、単に、保護継電装置という)が保護対象である電力系統の送電線を保護する動作の概要を説明する。図2に示す例では、保護対象である電力系統の送電線26を本発明の実施形態による保護継電装置23により保護する例を示している。
保護継電装置23は、送電線に設置された計器用変成器21から送電線26の電流情報・電圧情報22を取り込み、保護継電装置23に実装される複数のメインリレー(本発明の実施形態では、メインリレーA、Bの2つとする)が、予め定められた処理手順に従って一定周期毎に保護リレー演算処理を行い、その結果、保護対象である電力系統の送電線26に事故等の障害の発生を検出した場合、電力系統の送電線26に設置される遮断器24に保護指令25を出力して、遮断器24を遮断動作させるように動作する。
なお、前述した保護指令25は、従来技術で説明したメイン−メイン構成の保護継電装置の場合と同様に、各メインリレーが自身が故障となったか否かを検出する機能を有しており、2重化された2つのメインリレーが正常な場合、2つのメインリレーからの保護指令のAND条件により出力され、ディジタル保護継電装置を構成する2つのメインリレーの一方の単一部品故障時には、正常な方のメインリレーからの保護指令が出力される。
次に、図1を参照して、本発明の実施形態による保護継電装置の構成を説明する。
本発明の実施形態による保護継電装置11(図2の保護継電装置23に相当)は、メインリレーA12、メインリレーB13、ヒューマンインタフェース(HI)14及びこれらを接続する通信線15により構成されている。そして、前述のメインリレーA12、メインリレーB13、ヒューマンインタフェース(HI)14のそれぞれは、独立した別々の基板上に構成されている。
また、メインリレーA12、メインリレーB13のそれぞれは、CPU、RAM、ROM、EEPROM等を備えて構成されており、ROMにはプログラム等が格納され、EEOROMには整定置データ等が格納される。RAMは、CPUがプログラムを実行して本発明の実施形態での処理を行う際のワークメモリとして使用される。また、HI14は、前述と同様に、CPU、RAM、ROM、EEPROM等を備えて構成され、さらに、表示装置をも備えており、ROMにはプログラム等が格納される。
そして、メインリレーA12は、リレープログラム16、メインリレーAのアドレスを含むメインリレーA識別データ17を有して構成される。リレープログラム16、メインリレーA識別データ17は、ROM、EEPROMに保持されている。リレープログラム16は、保護継電装置11の電源投入による起動時、または、自動監視機能でのリスタートによる起動時に、ROMからRAMへコピーされ、以降、RAM上でCPUにより処理される。
また、メインリレーA12のリレープログラム16は、保護継電装置11の起動時の初期化処理において、EEPROMに保持されたメインリレーA識別データ17を読み込み、自プログラムがメインリレーA12の上で動作するものであることを認識し、保護継電装置11内の通信におけるアドレスをメインリレーAのアドレスに設定する。
前述と同様に、メインリレーB13は、リレープログラム16、メインリレーBのアドレスを含むメインリレーB識別データ18を有して構成される。リレープログラム16、メインリレーB識別データ18は、ROM、EEPROMに保持されている。リレープログラム16は、保護継電装置11の電源投入による起動時、または、自動監視機能でのリスタートによる起動時に、ROMからRAMへコピーされ、以降、RAM上でCPUにより処理される。
また、メインリレーB13のリレープログラム16は、保護継電装置11の起動時の初期化処理において、EEPROMに保持されたメインリレーB識別データ18を読み込み、自プログラムがメインリレーB13の上で動作するものであることを認識し、保護継電装置11内の通信におけるアドレスをメインリレーBのアドレスに設定する。
また、HI14は、そのROM内にHIプログラム19が格納されており、HIプログラム19は、ROMからRAMへコピーされ、RAM上でCPUにより処理され、保守者等からの各種の入力を受け付けて、例えば、整定置データの変更を行い、あるいは、保守者からの指示により、保護継電装置11内の各種の情報を出力して表示する。
図3は保護継電装置11内のリレープログラム16の構成を説明する図である。
リレープログラム16は、保護対象から取り込んだ電流、電圧のアナログ情報をディジタルデータに変換する処理を行うアナログデータ処理31と、変換された電流、電圧情報のディジタルデータに基づいて、保護対象に故障等の障害が発生しているか否かを調べるリレー演算処理32と、保護対象に故障等の障害が発生していた場合に、保護指令を出力する処理を行う保護シーケンス処理33と、他方のリレープログラム、HIとの間での通信の処理を行う通信処理34とにより構成されている。
図4はメインリレーA12内にメインリレーAのアドレスを設定後のメインリレーA12とHI14との間での通信手順を説明するシーケンスチャート、図5は作業者がHI14からメインリレーA12に対して何等かの指示を行った場合のメインリレーA12とHI14との間での通信手順を説明するシーケンスチャートであり、次に、これらについて説明する。なお、ここでは、図4に示して説明する処理の終了後に、図5に示す処理が実行されるものとして連続して説明する。
(1)メインリレーA12は、HI14に対してメインリレーA12が起動したことを通知する(ステップS101)。
(2)メインリレーA12から起動通知を受け取ったHI14は、メインリレーA12にリレー演算処理で使用する設定データである、例えば、保護対象に対する保護を行うか否かの判断基準となる電流、電圧の境界値等である整定値データの送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、内部に保持している整定値データをHI14に送信する(ステップS102)。
(3)次に、HI14は、メインリレーA12に、メインリレーA12自身の正常、異常の状態情報及び自動監視の状態情報の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、自身の正常、異常の状態情報及び自動監視の状態の情報をHI14に送信する(ステップS103)。
(4)次に、HI14は、メインリレーA12に、メインリレーA12が行っている処理の状態を示すシーケンスデータの送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、シーケンスデータをHI14に送信する(ステップS104)。
(5)次に、HI14は、メインリレーA12に、入力された電気量(電圧、電流のアナログデータ)の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、入力された保護対象の電流、電圧を示す電気量をHI14に送信する(ステップS105)。
(6)その後、ステップS103〜ステップS105の処理を周期的に繰り返して実施する(ステップS106)。
前述までの処理におけるHI14からメインリレーA12への要求は、HI14が自律的に行うものであり、通常、保護継電装置がリレープログラム16を使用して、保護対象を監視し保護のための処理を実行しているときに行われる処理である。また、HI14は、要求の結果として、メインリレーA13から受け取った情報を表示装置に表示する。
(7)ここで、作業者が、HI14からメインリレーA12の整定値データの変更を指示したものとする。この場合、HI14は、メインリレーA12に整定値データの変更の要求を送信すると共に、新しい整定値データを送信する。新しい整定値データと共に整定値データの変更の要求を受け取ったメインリレーA12は、整定値データの変更を実施し、変更後の整定値データをHI14に送信する(ステップS107)。
(8)ステップS107の処理で、メインリレーA12から変更後の整定値データ受け取ったHI14は、メインリレーA12に、セーブデータ(動作内容データ)の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、動作内容データをHI14に送信する(ステップS108)。
(9)HI14は、メインリレーA12から受け取った情報を表示装置に表示しており、作業者が、メインリレーA12の表示復帰(表示データの消去)を指示した場合、HI14は、メインリレーA12に表示復帰を要求する。この要求を受け取ったメインリレーA12は、表示復帰を実施して動作内容データを消去し、消去したことをHI14に送信する(ステップS109)。
図6はメインリレーB13内にメインリレーBのアドレスを設定後のメインリレーB13とHI14との間での通信手順を説明するシーケンスチャート、図7は作業者がHI14からメインリレーB13に対して何等かの指示を行った場合のメインリレーB13とHI14との間での通信手順を説明するシーケンスチャートであり、次に、これらについて説明する。なお、ここでは、図6に示して説明する処理の終了後に、図7に示す処理が実行されるものとして連続して説明する。
(1)メインリレーB13は、HI14に対してメインリレーB13が起動したことを通知する。なお、メインリレーB13の起動通知は、前述したステップS101でのメインリレーA12の起動通知とタイミングが重ならないように、メインリレーA12の起動通知より遅れて通知するよう予め設定しておく(ステップS201)。
(2)メインリレーB13から起動通知を受け取ったHI14は、メインリレーB13にリレー演算処理で使用する設定データである、例えば、保護対象に対する保護を行うか否かの判断基準となる電流、電圧の境界値等である整定値データの送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、内部に保持している整定値データをHI14に送信する。なお、前述の整定値データ要求は、前述したステップS102におけるメインリレーA12への整定値データ要求後に実施される(ステップS202)。
(3)次に、HI14は、メインリレーB13に、メインリレーB13自身の正常、異常の状態情報及び自動監視の状態情報の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、自身の正常、異常の状態情報及び自動監視の状態の情報をHI14に送信する。なお、前述の状態情報データの要求は、前述したステップS103におけるメインリレーA12への正常、異常の状態及び自動監視の状態情報の装置を要求した後に実施され(ステップS203)。
(4)次に、HI14は、メインリレーB13に、メインリレーB13が行っている処理の状態を示すシーケンスデータの送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、シーケンスデータをHI14に送信する。なお、前述のシーケンスデータの送信要求は、前述したステップS104におけるメインリレーA12へのシーケンスデータの送信要求を行った後に実施される(ステップS204)。
(5)次に、HI14は、メインリレーB13に、入力された電気量(電圧、電流のアナログデータ)の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、入力された保護対象の電流、電圧を示す電気量をHI14に送信する。なお、前述の入力された電気量(電圧、電流のアナログデータ)の送信要求は、前述したステップS105におけるメインリレーA12への入力電気量要求後に実施される(ステップS205)。
(6)その後、ステップS203〜ステップS205の処理を周期的に繰り返して実施する(ステップS206)。
前述までの処理におけるHI14からメインリレーB13への要求は、HI14が自律的に行うものであり、通常、保護継電装置がリレープログラム16を使用して、保護対象を監視し保護のための処理を実行しているときに行われる処理である。また、HI14は、要求の結果として、メインリレーB13から受け取った情報を表示装置に表示する。
(7)ここで、作業者が、HI14からメインリレーB13の整定値データの変更を指示したものとする。この場合、HI14は、メインリレーB13に整定値データの変更の要求を送信すると共に、新しい整定値データを送信する。新しい整定値データと共に整定値データの変更の要求を受け取ったメインリレーB13は、整定値データの変更を実施し、変更後の整定値データをHI14に送信する(ステップS207)。
(8)ステップS107の処理で、メインリレーB13から変更後の整定値データ受け取ったHI14は、メインリレーB13に、セーブデータ(動作内容データ)の送信を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、動作内容データをHI14に送信する(ステップS208)。
(9)HI14は、メインリレーB13から受け取った情報を表示装置に表示しており、作業者が、メインリレーB13の表示復帰(表示データの消去)を指示した場合、HI14は、メインリレーB13に表示復帰を要求する。この要求を受け取ったメインリレーB13は、表示復帰を実施して動作内容データを消去し、消去したことをHI14に送信する(ステップS209)。
図8は本発明の他の実施形態によるディジタル保護継電装置11の構成例を示すブロック図である。
本発明の他の実施形態による保護継電装置11(図2の保護継電装置23に相当)は、メインリレーA12、メインリレーB13、ヒューマンインタフェース(HI)14及びこれらを接続する通信線15を有するバックボード40により構成されている。そして、メインリレーA12、メインリレーB13のそれぞれは、リレープログラム16を備えて構成されており、バックボード40上には、EEPROMに格納されたメインリレーA識別情報41、メインリレーB識別情報42を有している。
そして、メインリレーA12、メインリレーB13を有する本発明の他の実施形態による保護継電装置11は、メインリレーA識別情報41(メインリレーA識別データ17に相当)、メインリレーB識別情報42(メインリレーB識別データ18に相当)がバックボード40上に設けられる点を除いて、図1により説明したものと基本的に同一に構成され、同様に動作するので、その構成及び動作の説明を省略する。
11、23 ディジタル保護継電装置
12 メインリレーA
13 メインリレーB
14 ヒューマンインタフェース(HI)
15 通信路
16 メインリレープログラム
17 メインリレーA識別データ
18 メインリレーB識別データ
19 HIプログラム
21 計器用変成器
24 遮断器
26 保護対象である電力系統の送電線
40 バックボード
41 メインリレーA識別情報
42 メインリレーB識別情報

Claims (1)

  1. 2つのメインリレーA及びメインリレーBと、
    ヒューマンインタフェースと、
    前記メインリレーAのアドレス情報を含むメインリレーA識別データ及び前記メインリレーBのアドレス情報を含むメインリレーB識別データと、
    前記メインリレーAと前記メインリレーBとの間及び前記メインリレーA,Bと前記ヒューマンインターフェースとの間を接続する通信線と、
    を備えた保護継電装置であって、
    前記メインリレーA,Bのそれぞれは、プログラムサム値を同一とする当該メインリレーA,Bの両方のアドレス情報を含む同一のリレープログラムを有しており、前記保護継電装置が起動されたとき前記自身のアドレス情報を含むメインリレー識別データを読み込んで自身が持つリレープログラムに設定し、
    前記リレープログラムは、保護対象から取り込んだ電流、電圧のアナログ情報をディジタルデータに変換するデータ取り込み処理と、変換されたディジタルデータを基に保護対象に障害が発生しているか否かを調べるリレー演算処理と、保護対象に障害が発生した場合に保護指令を出力する保護シーケンス処理と、他方のリレープログラムと前記ヒューマンインタフェースとの間で通信を行う通信処理と、を行い、
    前記ヒューマンインタフェースは、保護対象に対する保護を行うか否かの判断基準となる電流、電圧の境界値である整定値データの変更を行う保守者からの入力操作を受け付けるとともに、保守者からの指示による各種の情報を出力して表示し、
    前記メインリレーAと前記メインリレーBと前記ヒューマンインタフェースは、それぞれ独立した別々の各基板上に設置され、
    前記通信線を配設したバックボード上に載置したROMには、前記メインリレーA,Bのそれぞれが有する自身のアドレス情報を含むメインリレー識別データが格納され、
    前記2つのメインリレーA,Bに対するそれぞれのリレープログラムとして、同一のリレープログラムを製作してそれぞれ別の基板に設置する
    ことを特徴とする保護継電装置。
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