JP5604088B2 - 回転撹拌型熱処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転しながら、被処理物に対して撹拌熱処理を行う回転撹拌型熱処理装置(ロータリーキルン)に関し、特に、被処理物が通過する回転円筒体、およびこの回転円筒体内に配置されて被処理物を撹拌する撹拌部材をセラミックスにより構成した回転撹拌型熱処理装置に関する。
従来、金属製回転円筒体の内部に被処理物の撹拌等を目的として、金属製の撹拌部材(以下、ラディブレード部材ということがある。)を配設した回転撹拌型熱処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、回転可能な円筒体内に、放射状に延びる複数の翼片、通常は3枚の翼片を有する金属製のビーター部材(金属製の撹拌部材に相当する)と、回転円筒体の長手方向(回転軸方向)に延びる転動シャフトとを配置した解砕粉砕整粒装置が記載されている。
この特許文献1の解砕粉砕整粒装置は、回転円筒体の回転に応じて金属製のビーター部材(金属製の撹拌部材)を自転させるとともに、転動シャフトを回転円筒体内で移動させることで、固形物や流動性物などの被処理物に対して、解砕・分散処理、粉砕処理、整粒処理等を行うものである。
また、特許文献2には、転動シャフトに替えてビーズを回転円筒体内で移動させることで固形物や流動性物などの被処理物に対して、解砕処理、分散処理、整粒処理等を行う装置が開示されている。
特許文献1に示されるような金属製のビーター部材(金属製の撹拌部材)は、回転円筒体とは別体として回転円筒体内に配設されており、回転円筒体の回転に応じて金属製のビーター部材(金属製の撹拌部材)の各翼片の先端が回転円筒体の内壁に衝突するようになっている。これにより、撹拌部材は、回転円筒体内で転動回転することになる。そして、各翼片の先端が回転円筒体の内壁に衝突する際の衝撃によって、回転円筒体の内壁と撹拌部材に振動が発生し、回転円筒体の内壁と撹拌部材の表面に被処理物が付着すること、溶着することを防止するとともに被処理物が撹拌されて分散される。
また、回転円筒体の回転に伴って撹拌部材の2つの翼片間に配設された転動シャフトが転動することにより、被処理物の付着、溶着等の発生を防ぐとともに、被処理物が解砕され、分散される。
さらに特許文献2には、翼片間にビーズ、ボール、多面体等の分散媒体を配置することにより、被処理物の粉砕、解砕、整粒、分散等を効率良く行うことができると記載されている。
特開2000−42437号公報 特開2009−00633号公報
現在、撹拌部材は金属製である。近年、リチウムイオン次電池用正極材等の電池材料の製造工程において金属製異物等のコンタミネーションを防ぎ、かつアルカリ腐蝕に対して耐性を持つセラミックス素材等を使用した製造設備の需要が増している。このため、非金属であってアルカリ腐蝕に対する耐性材料による回転撹拌型熱処理装置の開発が熱望されており、撹拌部材についてもセラミック製とすることが望まれている。
また、リチウムイオン次電池用正極材料等の電池材料を熱処理した場合、焼成工程における金属異物の混入による汚染、例えば、高温熱処理に伴う焼成装置部材からの金属イオン溶出、または機械的な接触に伴う金属磨耗粉等による汚染を防ぐことが重要である。
このような金属汚染の問題を解決するためには、回転円筒体と撹拌部材等を金属材料以外の素材である炭化珪素、アルミナ、ムライト、ジルコニア等のセラミックス等を利用してセラミックス製とする必要がある。しかしながら、セラミックスには機械的な耐衝撃強度および耐熱衝撃強度等が、金属材料と比較して低いという欠点がある。具体的には、2枚以上の翼片を有する撹拌部材をセラミックス製とした場合、このセラミックス製の撹拌部材の翼片の先端部が、セラミックス製の回転円筒体の内壁に衝突する際の衝撃で、軸芯構造部、または翼片の先端部に損傷が起こりやすくなる。また、セラミックス製の回転円筒体側も損傷する可能性が高くなる。
そこで、セラミックス製の撹拌部材の軸芯構造部の機械強度を上げるために、その肉厚を厚くすると、撹拌部材の質量が増し、回転円筒体への質量負荷が増加して衝撃力が強まり、セラミックス製の回転円筒体が損傷する危険性が高くなる。
さらには、セラミックス製の回転円筒体、およびセラミックス製の撹拌部材の軸芯構造部の機械強度を上げるために両者の肉厚を厚くすると、一連の被処理物の熱処理工程が完了した後に、回転円筒体と撹拌部材の両者を一体として冷却した場合、特に、セラミックス製の撹拌部材は、均等に冷却されることがなく、その中心部ほど冷却遅れが生じ、これに起因する熱収縮損傷が発生しやすくなるという問題がある。
このように、現状では、回転円筒体および撹拌部材の両方を、セラミックス製とすることが困難である。
本発明の目的は、前記従来技術に基づく問題点を解消し、回転円筒体および撹拌部材の両方を、セラミックス製とした回転撹拌型熱処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、内部に供給された被処理物を熱処理するための円筒体と、該円筒体を回転させる回転手段と、前記円筒体の内部に供給された前記被処理物を加熱する加熱手段と、前記円筒体内に、長手方向に沿って複数配置される撹拌部材とを有し、前記撹拌部材は、軸芯構造部と、該軸芯構造部に設けられた複数の翼片とを備え、前記円筒体および前記撹拌部材は、セラミックスにより構成されており、前記円筒体の内部に一端側から供給された被処理物が前記加熱手段により加熱されるとともに、前記回転手段により、前記円筒体が回転されて、内部の前記撹拌部材により前記被処理物が撹拌されつつ熱処理されて、前記円筒体の他端側から外部に排出されることを特徴とする回転撹拌型熱処理装置を提供するものである。
本発明においては、前記翼片は、前記撹拌部材の軸芯構造部の外周に対して、3つ等間隔に設けられていることが好ましい。
また、本発明においては、前記翼片は、前記撹拌部材の軸芯構造部の外周に対して、2つ等間隔に設けられていることも好ましい。
さらに、本発明においては、前記撹拌部材の軸芯構造部は、四角柱状であり、その両底面には四角形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は前記四角柱の対向する1組の辺に放射状に設けられており、前記撹拌部材は、前記四角柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と略平行となるように前記円筒体内に配置されていることが好ましい。
また、本発明においては、前記軸芯構造部は、円柱状であり、その両底面には円形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は、前記円柱の母線に放射状に設けられており、前記撹拌部材は、前記円柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と略平行となるように前記円筒体内に配置されていることが好ましい。
さらに、本発明においては、前記軸芯構造部は、多角柱状であり、その両底面には多角形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は、前記多角柱の辺に放射状に設けられており、前記撹拌部材は、前記多角柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と略平行となるように前記円筒体内に配置されていることも好ましい。
また、本発明においては、前記撹拌部材に設けられた翼片の先端部が略半円形状であることが好ましい。
また、本発明においては、前記撹拌部材は、隣接する他の撹拌部材との接触端面が凸状であることが好ましい。
また、本発明においては、前記円筒体および前記撹拌部材を構成するセラミックスは、炭化珪素、アルミナ、ムライト、またはジルコニアから選ばれる1種であることが好ましい。
本発明によれば、円筒体および撹拌部材の両方をセラミックス製とすることにより、被処理物が金属異物汚染を受けることなく所望の熱処理をすることができる。例えば、リチウムイオン二次電池用正極材料を得るために、被処理物として、リチウム化合物の粉体と金属化合物の粉体の造粒粉を用いた場合、熱処理時のリチウム溶融による被処理物の円筒体内壁への溶融付着を防止し、連続的に、かつ短時間で被処理物を焼成して、高品質のリチウムイオン二次電池用正極材料を得ることができる。
現在、リチウムイオン二次電池用正極材料の焼成方法は、ローラーハース式焼成炉を用いた焼成方法が主流であり、加熱および温度保持時間に20時間前後を必要としており、冷却工程の時間を含めると30時間以上の製造時間が必要である。
しかしながら、本発明によれば、リチウムイオン二次電池用正極材料の製造において、熱処理時間を僅かに30分程度にまで短縮することができ、冷却等の時間を含めても1時間以内で製造することができる。これにより、リチウムイオン二次電池用正極材料の製造コストを下げることができるとともに、製造工程におけるCO排出量を大幅に削減することができる。しかも、本発明によって製造されたリチウムイオン二次電池用正極材料を用いたリチウムイオン二次電池は、電気自動車またはハイブリッド自動車等に使用され得るので、ひいては地球環境の保全に大きく貢献することができる。
本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置を示す模式的断面図である。 図1のL−L線による断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置に用いられるラディブレード部材を示す模式的斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の一例を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の他の例を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置により製造されたリチウムイオン二次電池用正極材料の回折パターンを示すグラフである。 (a)は、本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置に用いられるラディブレード部材の第1の変形例を示す模式的斜視図であり、(b)は、図7(a)に示すラディブレード部材を用いた第1の実施形態の回転撹拌型熱処理装置の動作の一例を説明するための模式図である。 (a)は、本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置に用いられるラディブレード部材の第2の変形例を示す模式的斜視図であり、(b)は、図8(a)に示すラディブレード部材を用いた第1の実施形態の回転撹拌型熱処理装置の動作を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置を示す模式的断面図である。 (a)は、本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置に用いられるラディブレード部材を示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の一例を説明するための模式図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の回転撹拌型熱処理装置を詳細に説明する。
図1に示す本実施形態の回転撹拌型熱処理装置10は、供給ユニット12と、処理ユニット14と、排出ユニット16とを有し、供給ユニット12、処理ユニット14および排出ユニット16は、台18の架台19に載置されている。
処理ユニット14の一端側に、供給ユニット12が配置され、他端側に排出ユニット16が配置されている。
供給ユニット12においては、供給部ケーシング本体20に、被処理物(例えば、リチウムイオン二次電池用正極材料の原料)を、処理ユニット14内に供給するためのホッパ22が設けられている。また、ホッパ22には、供給部ケーシング本体20を介して処理ユニット14内に延びる供給路24が設けられており、この供給路24内には、スクリュータイプのフィーダ(図示せず)が配置されている。
供給部ケーシング本体20の下部には、蓋ユニット26が設けられており、この蓋ユニット26を開くことにより、供給部ケーシング本体20に混入した被処理物等を、供給部ケーシング本体20から取り出すことができる。
また、供給部ケーシング本体20の上部には、後述するように、処理ユニット14の他端側(後述する排出ユニット16側)から処理ユニット14内に供給された、例えば、不活性ガスおよび焼成反応で発生したガス成分を回転撹拌型熱処理装置10の系外に排出するためのガス排出口28が設けられている。なお、ガスを吸引するための吸引機構(図示せず)をガス排出口28に連結させれば、上述のガスの排出を効率良く行うことができる。
供給ユニット12は、移動ユニット29を介して台18に支持されており、移動ユニット29を図1中の矢印で示すX方向に移動させることにより、供給ユニット12を処理ユニット14の一端部(被処理物の供給側に位置する端部)に対して移動させることができる。これにより、処理ユニット14の内部の点検作業を容易に行うことができる。
排出ユニット16においては、後述するように処理ユニット14で熱処理が施された被処理物が排出側ケーシング本体42内に排出される。排出側ケーシング本体42の下部には、ロータリバルブ43が連結されており、ロータリバルブ43の回転動作によって、排出側ケーシング本体42内の被処理物が、排出側ケーシング本体42外に連続的に排出されるようになっている。なお、ロータリバルブ43は必ずしも設けなくてよい。
また、排出側ケーシング本体42には覗き窓44が設けられており、この覗き窓44は、処理ユニット14からの被処理物の排出状態、排出側ケーシング本体42内の状態を観察するために用いられる。
排出側ケーシング本体42には、活性ガス、不活性ガス、水蒸気等を供給するガス供給装置(図示せず)が連結されており、このガス供給装置から供給された活性ガス、不活性ガス、水蒸気等が、排出側ケーシング本体42のガス供給路46から排出側ケーシング本体42内に供給される。
排出側ケーシング本体42内に導かれた活性ガス、不活性ガス、水蒸気等は、処理ユニット14内を通過して供給ユニット12側に向かう。すなわち、回転撹拌型熱処理装置10では、処理ユニット14の一端側から被処理物が供給されるとともに、処理ユニット14の他端側から活性ガス、不活性ガス、水蒸気等が供給される。
排出ユニット16は、台18に対して図1中の矢印で示すY方向に移動可能な移動ユニット48を介して台18に支持されている。そして、移動ユニット48を矢印Y方向に移動させることにより、処理ユニット14の内部の点検作業を容易に行うことができる。
なお、排出ユニット16の移動ユニット48と供給ユニット12の移動ユニット29とは同じ構成である。
次に、処理ユニット14について説明する。本実施形態の処理ユニット14は、ホッパ22から供給された被処理物に対して熱処理を行いながら、更には、被処理物の分散処理、整粒処理、解砕処理等を行うものである。
本実施形態の処理ユニット14は、円筒体30を有するものである。この円筒体30は、架台19に対して、一端側(被処理物の供給側)が他端側(排出側)よりも高くなるように傾斜している。すなわち、円筒体30は、排出ユニット16側の方が、供給ユニット12側よりも低い。
これにより、供給ユニット12のホッパ22から処理ユニット14の円筒体30の一端側の開口部供給された被処理物は、円筒体30の回転に応じて熱処理されながら他端側、排出ユニット16側に移動する。そして、被処理物が円筒体30の他端側に到達すると、円筒体30の他端に形成された開口部30bから排出側ケーシング本体42内に落下するようになっている。
処理ユニット14は、円筒体30と、この円筒体30と隙間を設けて、円筒体30の外周面を囲むように設けられたヒーター部材32と、このヒーター部材32を覆うように設けられた保温部材34とを有する。処理ユニット14は、支持部材36を介して台18の架台19に載置されている。
円筒体30は、後述するように回転可能なものであり、その内部30cに、複数のラディブレード部材(撹拌部材)40が互いに独立して配置され、内部30cで被処理物の熱処理がなされるものである。
この円筒体30は、セラミックスにより構成されている。このセラミックスとしては、例えば、炭化ケイ素、アルミナ、ムライト、ジルコニアが用いられ、特に、純度が99.6%以上のアルミナが好ましい。
ヒーター部材32は、例えば、抵抗加熱体により構成される。この抵抗加熱体に交流または直流の電源(図示せず)が接続されている。この抵抗加熱体に電流を流してヒーター部材32を発熱させて円筒体30を加熱する。なお、円筒体30の外周面とヒーター部材32の内周面とは、固定状態のヒーター部材32に対して円筒体30が回転できるように隙間が設けられている。
また、処理ユニット14には、例えば、3つの加熱領域A、加熱領域Bおよび加熱領域Cが設けられている。この場合、各加熱領域A、加熱領域Bおよび加熱領域Cに、それぞれ、ヒーター部材32として、抵抗加熱体を配置し、各抵抗加熱体に、電圧を印加できるようにする。これにより、加熱領域A、加熱領域Bおよび加熱領域Cにおける加熱温度を互いに異なるように設定することができる。
なお、円筒体30は、全体を同一温度で加熱してもよいし、加熱領域A、加熱領域Bおよび加熱領域Cのうち、いずれかの領域を加熱しなくてもよい。また、加熱領域の数は、3つに限定されるものではなく、任意の数に設定することができる。
円筒体30の両端にタイヤフランジ33が設けられている。各タイヤフランジ33は、それぞれ、台18の架台19上に固定されたローラ支持部材35に支持されている。
図2に示すように、各ローラ支持部材35は、タイヤフランジ33と当接する回転部35aと、この回転部35aを回転可能に支持する支持部35bとを有する。
図1に示すように、2つのタイヤフランジ33のうち、供給ユニット12側のタイヤフランジ33には、動力伝達機構(図示せず)を介して駆動源に連結された駆動チェーン37が巻き掛けられている。駆動チェーン37が駆動源からの駆動力を受けると、タイヤフランジ33が回転するとともに円筒体30が回転する。
円筒体30の内部30cに、円筒体30の長手方向に沿って、複数のラディブレード部材40が互いに独立して配置されている。この複数のラディブレード部材40により、ラディブレードユニット39が構成される。
円筒体30の後端に、ラディブレード部材40の抜け止めとしてのブレードストッパ31が設けられている。
次に、ラディブレード部材(撹拌部材)40について説明する。
ラディブレード部材40は、後述するように円筒体30内で転動回転することにより、被処理物を撹拌、分散、整粒、解砕等するとともに、円筒体30の内壁面30dへの被処理物の付着および溶着を防止するものである。
図3に示すように、ラディブレード部材40は、軸芯構造部50と、軸芯構造部50に対して120°の等間隔で設けられた3つの翼片52、54および56とを有する。軸芯構造部50には、円形の穴58が形成されており、中空となっている。各翼片52、54および56は、軸芯構造部50の長手方向に延びている。このラディブレード部材40の各翼片52、54および56の外接円は、円筒体30の内径よりも小さい。また、各翼片52、54および56の先端部52a、54aおよび56aはそれぞれ略半円形状であることが好ましい。
また、ラディブレード部材40は、隣接するラディブレード部材40との接触端面が凸状に形成されており、略半円形状であることが好ましい。
ラディブレード部材40は、セラミックスにより構成され、このセラミックスは、円筒体30と同様の組成のものにより構成されることが好ましい。
なお、ラディブレード部材40の軸芯構造部50を中空構造としたが、これに限定されるものではなく、中実構造であってもよい。
各翼片52、54および56は、軸芯構造部50の長手方向と直交する断面において、軸芯構造部50から滑らかに繋がり、隣り合う翼片52と翼片54とは、先端部52aと先端部54aとが軸芯構造部50付近が最も凸になっている曲線で結ばれた形状を有する。また、隣り合う翼片54と翼片56も同様に、先端部54aと先端部56aとが軸芯構造部50付近が最も凸になっている曲線で結ばれた形状を有し、隣り合う翼片52と翼片56も同様に先端部52aと先端部56aとが軸芯構造部50付近が最も凸になっている曲線で結ばれた形状を有する。
ここで、ラディブレード部材40は、この外接円41(図4参照)の直径、すなわち、翼片52、54および56の先端部52a、54aおよび56aに接する円の直径が、円筒体30の内径よりも小さい。このため、図2に示すように、ラディブレード部材40を円筒体30内に配置した状態では、例えば、3つの翼片52、54および56のうち、翼片52が円筒体30の内壁面30dに接しない。換言すれば、円筒体30が非回転状態にある場合には、2つの翼片が円筒体30の内壁面30dに当接した状態で、ラディブレード部材40は静止状態となる。このラディブレード部材40は、軸芯構造部50の仮想中心線D(図3参照)が円筒体30の仮想中心線α(図1参照)と略平行となるように円筒体30の内部30cに配置されている。
円筒体30が回転方向Rに回転し始めると、ラディブレード部材40は、円筒体30の回転に応じて、この回転方向に翼片の先端部が円筒体30の内壁面30dに当接した状態で移動する。そして、この翼片が所定量だけ移動すると、ラディブレード部材40の重心点の移動が起こり、円筒体30の内壁面30dに当接していない翼片の先端部が円筒体30の内壁面30dに衝突する。このように、円筒体30が回転することで、ラディブレード部材40も同一方向に回転することになる。
この場合、ラディブレード部材40は、隣り合うラディブレード部材40(図2では紙面の奥側にあるラディブレード部材40)と3つの翼片52、54および56の端面で安定的に当接し、互いに安定して転動回転する。
ここで、翼片52が円筒体30の内壁面30dに衝突するまでのラディブレード部材40の翼端の移動速度は、円筒体30の回転速度よりも速くなる。このため、円筒体30内に収納された被処理物は、ラディブレード部材40の回転によって、円筒体30内の内部30c全体に分散される。
被処理物が小径の粒子である場合には、この被処理物を円筒体30内で浮遊するように分散させることができ、被処理物を効率良く熱処理することができる。
また、質量が比較的大きな被処理物は、ラディブレード部材40の回転によって、翼片52、54および56の表面を滑ることになる。そして、被処理物を翼片52、54および56の表面上で滑らせることにより、ラディブレード部材40の翼片52、54および56の熱が被処理物に伝達されて、効率良く熱処理することができる。
一方、ラディブレード部材40の表面または円筒体30の内壁面30dに被処理物が付着することもあるが、上述のように、ラディブレード部材40の回転動作によって翼片52、54および56を円筒体30の内壁面30dに衝突させることにより発生する衝撃によって、翼片または円筒体30に付着した被処理物を、翼片52、54および56または円筒体30からはがすことができる。これにより、被処理物が翼片52、54および56等に付着したままの状態となるのを抑制でき、被処理物が円筒体30内で閉塞することがなく、効率良く熱処理することができる。
次に、本実施形態の回転撹拌型熱処理装置10の動作について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の一例を説明するための模式図である。図5は、本発明の第1の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の他の例を説明するための模式図である。
回転撹拌型熱処理装置10において、まず、ヒーター部材32により、円筒体30を所定の温度に加熱し、所定の温度を保持した状態とする。その後、被処理物として、リチウムイオン二次電池用正極材料の原料、例えば、LiOまたはLiCO等のリチウム化合物の粉末と、例えば、MnO、MnO の金属化合物の粉末とを所定の比率で混合して混合粉を得る。その混合粉を造粒機を用いて造粒し、得られた造粒粉をホッパ22に投入する。混合粉の造粒方法としては、例えば、特願2009−192452に記載されている造粒方法が用いられる。
供給路24内のフィーダが駆動されると、ホッパ22内に供給された造粒粉(被処理物)が処理ユニット14側に向けて押し出される。これにより、処理ユニット14の円筒体30内に被処理物が供給される。
円筒体30は、動力伝達機構(図示せず)により駆動チェーン37を介して所定の回転速度で回転方向Rに回転されている。この状態で、造粒粉(被処理物)は、ラディブレード部材40(ラディブレードユニット39)によって撹拌されつつ、熱処理、すなわち、焼成されて円筒体30の他端側の開口部30bに向かって移動される。
このように、本実施形態の回転撹拌型熱処理装置10では、ホッパ22に上述の造粒粉(被処理物)を投入し、処理ユニット14で被処理物が回転撹拌されながら、造粒粉がラディブレード部材40ないし円筒体30の内壁面30dに付着成長することなく、焼成等の熱処理が連続的になされて、品質の高い、しかも金属成分のコンタミネーションのない焼成品、すなわち、リチウムイオン二次電池用正極材料を得ることができる。
なお、図4に示すように、ラディブレード部材40は、円筒体30が回転する前の静止状態では、翼片52の先端部52aは円筒体30の内壁面30dに接触することなく、円筒体30の内壁面30dに翼片54の先端部54aおよび翼片56の先端部56aが当接して自立している。
動力伝達機構(図示せず)により円筒体30が回転方向Rに回転されると、ラディブレード部材40も追従して転動回転する。ラディブレード部材40の外接円41の直径は、円筒体30の内径よりも小さいため、円筒体30が回転するとラディブレード部材40の三つの翼片52、54および56のうち、例えば、翼片54の先端部54aを基点としてラディブレード部材40は転動する。このとき、他の2つの翼片52、56の先端部52a、56aのうち、翼片56の先端部56aが円筒体30の内壁面30dから離れ、翼片56は宙に浮く状態になり、残りの翼片52の先端部52aは円筒体30の内壁面30dへ衝突する。このように、円筒体30の回転に伴って翼片52、54および56のうち、常に2枚の翼片が円筒体30の内壁面30dに当接し、常に1つが宙に浮いている状態で、その翼片が転動回転し、回転方向の内壁面30dと衝突する。これにより、被処理物を浮遊するように分散させることができるとともに、円筒体30とラディブレード部材40の両者に、それぞれ振動が発生し、被処理物の内壁面30dへの付着および被処理物の溶着が防止される。このため、被処理物に、リチウム化合物の粉体と金属化合物の粉体との混合粉を造粒して得られた造粒粉を用いた場合でも、熱処理時にリチウムが溶融して円筒体30の内壁面30dへ付着することを防止することができる。
しかも、円筒体30とラディブレード部材40とがセラミックス製であるため、金属イオンの溶出、または機械的な接触に伴う金属磨耗粉等による金属異物汚染を被処理物が受けることもない。
図5に示すラディブレード部材40は、その外接円41の直径が円筒体30の内径の80%である。この場合、図4に示すラディブレード部材40と比較して翼片の移動距離が長い。これにより、大きな撹拌効果を得ることができるものの、衝撃も大きくなる。
このように、衝撃力が大きいと被処理物の付着防止、溶着防止効果は大きくなるが、円筒体30の内壁面30d、ラディブレード部材40の翼片52、54および56の先端部52a、54aおよび56aまたは軸芯構造部50等が衝撃によって損傷する危険性が高くなる。セラミックスは機械的な衝撃に弱いので、金属製のラディブレードを配設した金属製円筒体における衝撃力よりも、セラミックス製のラディブレードを配設したセラミックス製円筒体における衝撃力を増大させることは、上述したようにセラミックス製の円筒体30、セラミックス製のラディブレード部材40の損傷が起きやすくなり、適切ではない。
ここで、衝撃力に影響を与える因子は、セラミックス製の円筒体30の回転速度と、この円筒体30の内径とセラミックス製のラディブレード部材40の外接円41の直径との差である間隙、およびセラミックス製のラディブレード部材40の質量である。セラミックス製のラディブレード部材40の質量を増すことは、円筒体30への負荷を高めるともに、冷却時の温度降下による熱衝撃対策上からも適切でない。ここでは、円筒体30の回転速度を0.3m/分〜30m/分とし、前述した間隙を円筒体30の内径の1〜20%とすることが好ましく、1〜10%とすることがより好ましい。すなわち、ラディブレード部材40の外接円41の直径を、円筒体30の内径の80〜99%とすることが好ましく、90〜99%とすることがより好ましい。
また、セラミックス製の円筒体30の加熱工程および冷却工程において、熱衝撃による円筒体30の損傷を防ぐには、昇温または冷却速度を検証し、適切な速度で昇温または冷却を行うことで解決が可能である。昇温および冷却時の熱衝撃によるセラミックス部材の損傷防止のためには、装置の大きさにもよるが、例えば、100℃/時間で昇温し、50℃/時間で冷却を行う等の低い速度で行う必要がある。特に、セラミックス製の円筒体30とその内部に挿入されたラディブレード部材40では、各々の部材の昇温または冷却速度が異なっている。すなわち、外側のセラミックス製の円筒体30は速く昇温または冷却され、内側のラディブレード部材40は遅れて昇温または冷却される。このために熱収縮速度の差が発生し、両者の噛合いによる損傷が発生するので、これを防止する必要があり、特に、冷却時のラディブレード部材40にあっては、緻密な冷却温度制御を行う必要がある。特に、ラディブレード部材40の冷却時には、翼片部よりも軸芯部構造の方の冷却が遅れ、熱衝撃損傷が発生する。この内部冷却遅れによる熱衝撃損傷を防ぐために、ラディブレード部材40の軸芯構造部50を中空とし、過度に肉厚が厚くならないような軸芯部構造とすることが好ましい。
このように、本実施形態のラディブレード部材40においては、軸芯構造部50に穴58を形成し、軸芯構造部50を中空構造とすることにより、特に、装置の運転停止時等の冷却工程において、ラディブレード部材40の軸芯構造部と翼片部で生ずる冷却温度差を緩和して、熱衝撃に起因する損傷を防ぐことができる。
また、ラディブレード部材40は大きくなるほど、これが円筒体30の内壁面30dに衝突する際の衝撃力が大きくなり、両部材の損傷の危険性が高くなるが、ラディブレード部材40を中空構造として軽量化することにより、その危険性を低減することができる。
ところで、現在、リチウムイオン二次電池用正極材料の焼成方法は、ローラーハース式焼成炉を用いた焼成方法が主流である。このローラーハース式焼成炉を用いた場合、昇温および温度保持時間に20時間前後を必要としており、冷却工程を含めると30時間以上の製造時間が必要とされている。
しかしながら、本実施形態の回転撹拌型熱処理装置10を用いれば、例えば、リチウムイオン二次電池用正極材料の製造において、得られる製品の品質を低下させることなく、熱処理時間を僅か30分程度にまで短縮することができ、冷却等の時間を含めても1時間以内で製造することが可能である。これにより、リチウムイオン二次電池用正極材料の製造コストを下げることができ、さらに、製造工程におけるCO排出量を大幅に削減することができる。しかも、本実施形態の回転撹拌型熱処理装置10で製造されたリチウムイオン二次電池用正極材料を用いたリチウムイオン二次電池は、電気自動車またはハイブリッド自動車等に使用され得るため、地球環境の保全に大きく貢献することができる。
本実施形態において、被処理物に炭酸リチウム(LiCO)と二酸化マンガン(MnO)を用いて、リチウムイオン二次電池用正極材料であるマンガン酸リチウム(LiMn)を製造した場合、図6に示すように、良好な結晶構造のマンガン酸リチウムを得ることができた。
本実施形態において、ラディブレード部材40の構成は、図3に示すものに限定されるものではない。例えば、図7(a)に示すラディブレード部材40aであってもよい。
図7(a)に示すラディブレード部材40aは、図3に示すラディブレード部材40と比較して、軸芯構造部60の構成が異なり、それ以外の構成は、図3に示すラディブレード部材40とほぼ同様であるため、その詳細な説明は省略する。
ラディブレード部材40aにおいては、軸芯構造部60は三角柱により構成されており、その両底面には三角形の穴62が設けられている。軸芯構造部60の各辺60a、60bおよび60cには、それぞれ翼片52、54および56が設けられている。
この第1の変形例のラディブレード部材40aも、円筒体30の内部30cに配置され、このとき、図7(b)に示すように、円筒体30が静止しているとき、ラディブレード部材40aの翼片52の先端部52aは、円筒体30の内壁面30dに接触することなく、円筒体30の内壁面30dに翼片54の先端部54aおよび翼片56の先端部56aが当接して自立している。ラディブレード部材40aは、軸芯構造部60の仮想中心線E(図7(a)参照)が円筒体30の仮想中心線α(図1参照)と略平行となるように円筒体30の内部30cに配置されている。
回転方向Rに円筒体30が回転すると、ラディブレード部材40aも追従して転動回転する。このとき、ラディブレード部材40aの外接円41の直径は円筒体30の内径よりも小さいため、円筒体30が回転するとラディブレード部材40aの三つの翼片52、54および56のうち、翼片54の先端部54aを基点に転動する。このとき、他の2つの翼片52、56の先端部52a、56aのうち、翼片56の先端部56aが円筒体30の内壁面30dから離れ、翼片56は宙に浮く状態になり、残りの翼片52の先端部52aは円筒体30の内壁面30dへ衝突する。これにより、被処理物はラディブレード部材40aによって撹拌されながら、熱処理されるとともに、円筒体30とラディブレード部材40aとに、それぞれ振動が発生し、両者への被処理物の付着および溶着が防止される。
さらに、本実施形態において、ラディブレード部材40は、例えば、図8(a)に示すラディブレード部材40bであってもよい。
図8(a)に示すラディブレード部材40bは、図3に示すラディブレード部材40と比較して、軸芯構造部64の構成が異なり、それ以外の構成および組成は、図3に示すラディブレード部材40とほぼ同様であるため、その詳細な説明は省略する。
ラディブレード部材40bにおいては、軸芯構造部64は円柱により構成されており、その両底面には円形の穴66が設けられている。軸芯構造部64の側面64aには、120°間隔で、3本の母線に放射状に、3つの翼片52、54および56が設けられている。
第2の変形例のラディブレード部材40bも、円筒体30の内部30cに配置され、このとき、図8(b)に示すように、円筒体30が回転する前は、ラディブレード部材40bの翼片52の先端部52aは、円筒体30の内壁面30dに接触することなく、円筒体30の内壁面30dに翼片54の先端部54aおよび翼片56の先端部56aが当接して自立している。ラディブレード部材40bは、軸芯構造部64の仮想中心線F(図8(a)参照)が円筒体30の仮想中心線α(図1参照)と略平行となるように円筒体30の内部30cに配置されている。
回転方向Rに円筒体30が回転すると、ラディブレード部材40bも追従して転動回転する。このとき、ラディブレード部材40bの外接円41の直径は円筒体30の内径よりも小さいため、円筒体30が回転するとラディブレード部材40bの三つの翼片52、54および56のうち、翼片54の先端部54aを基点に転動する。このとき、他の2つの翼片52、56の先端部52a、56aのうち、翼片56の先端部56aが円筒体30の内壁面30dから離れ、翼片56は宙に浮く状態になり、残りの翼片52の先端部52aは円筒体30の内壁面30dへ衝突する。これにより、被処理物はラディブレード部材40bによって撹拌されながら、熱処理されるとともに、円筒体30とラディブレード部材40bとに、それぞれ振動が発生し、両者への被処理物の付着および溶着が防止される。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置を示す模式的断面図である。図10(a)は、本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置に用いられるラディブレード部材を示す模式的斜視図であり、(b)は、本発明の第2の実施形態に係る回転撹拌型熱処理装置の動作の一例を説明するための模式図である。
なお、本実施形態において、図1〜3に示す第1の実施形態の回転撹拌型熱処理装置10と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
本実施形態の回転撹拌型熱処理装置は、第1の実施形態の回転撹拌型熱処理装置10(図1〜3参照)と比較して、ラディブレード部材70の構成が異なる以外は、第1の実施形態の回転撹拌型熱処理装置10(図1〜3参照)とほぼ同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
本実施形態においては、ラディブレード部材70の構成が、第1の実施形態のラディブレード部材40(図3参照)と比較して、翼片の数が2つであること、および軸芯構造部72の形状が異なる以外は、第1の実施形態のラディブレード部材40とほぼ同様の構成であるため、その詳細な説明は省略する。
図10(a)に示すように、ラディブレード部材70は、軸芯構造部72が四角柱により構成されており、その両底面には四角形の穴78が形成されている。
軸芯構造部72の対向する辺72a、72bに、それぞれ翼片74、76が設けられている。また、図10(b)に示すように、ラディブレード部材70の翼片74、76の外接円71の直径は、円筒体30の内径よりも小さい。外接円71の直径は、円筒体30の内径の95〜99%とすることが好ましく、97〜99%とすることがより好ましい。また、外形が四角柱状の軸芯構造部72の外接円の直径は、円筒体30の内径の40〜60%であることが好ましい。
なお、図9、図10(a)に示すように、ラディブレード部材70は、円筒体30の内部30cに、辺72a、72b(軸芯構造部72の仮想中心線G)が円筒体30の仮想中心線α(図1参照)と略平行となるように、例えば、翼片76の先端部76aを円筒体30の内壁面30dに当接させて配置されている。この場合、軸芯構造部72の側面73は傾斜した状態にある。
図10(b)に示すように、回転方向Rに円筒体30が回転すると、ラディブレード部材70も追従して転動回転する。このとき、ラディブレード部材70の外接円71の直径は円筒体30の内径よりも小さいため、円筒体30が回転するとラディブレード部材70の重心移動に伴い、回転方向Rに対して翼片74の先端部74aが、翼片76の先端部76aを基点として移動し、先端部74aは円筒体30の内壁面30dへ衝突する。これにより、円筒体30とラディブレード部材70とに、それぞれ振動が発生し、両者への被処理物の付着および溶着が防止される。
また、本実施形態においては、2つの翼片構造のラディブレード部材70とすることにより、ラディブレード部材70の外接円71を大径化する場合において、ラディブレード部材70の軸芯構造部72の機械強度を上げるために肉厚を厚くしても、第1の実施形態に示される3つの翼片構造のラディブレード部材と比べて、その全体の質量増加が抑制されて、円筒体30への機械的な衝撃負荷を軽減でき、円筒体30の損傷の危険性を低くすることができる。
本実施形態の2つの翼片構造のラディブレード部材70は、その質量が第1の実施形態の3つの翼片構造のものよりも軽量化することができ、セラミックス製の円筒体30への衝撃を和らげ、円筒体30が損傷する危険性が軽減されている。特に、装置を大型化する際には、2つの翼片構造のラディブレード部材70は、3つの翼片構造のものよりも質量を小さくすることができるため、円筒体30に対する質量負荷を軽減できる。
なお、2つの翼片構造のラディブレード部材70では、第1の実施形態の3つの翼片構造のラディブレード部材40と比較して、翼片74、76の表面における被処理物の分散効果が小さい。しかしながら、本実施形態においては、軸芯構造部72の側面73を傾斜させるように配置し、スロープ面としたので、2つのスロープ面が出会う辺、すなわち、軸芯構造部72の翼片74、76が設けられていない辺にて被処理物が反転撹拌される。これにより、被処理物が粉粒体である場合、粒子が反転して粒子同士が分散して分散効果が高められ、粒子が均一に加熱される。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、被処理物に炭酸リチウム(LiCO)と二酸化マンガン(MnO)を用いて、リチウムイオン二次電池用正極材料であるマンガン酸リチウム(LiMn)を製造した場合、図6に示すように、良好な結晶構造のマンガン酸リチウムを得ることができた。
なお、本発明において、被処理物は、リチウムイオン二次電池用正極材料に限定されるものではない。例えば、チタン酸バリウム等の誘電体の材料であってもよい。
また、本発明においては、軸芯構造部は、上述の実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態以外の多角形であってもよく、また軸芯構造部の穴の形状も、上述の実施形態に限定されるものではなく、多角形であってもよい。
以上、本発明の回転撹拌型熱処理装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下、本発明の回転撹拌型熱処理装置の実施例について、具体的に説明する。
本実施例においては、被処理物としてリチウムイオン二次電池用正極材料の原料を用い、リチウムイオン二次電池用正極材料を製造した。
リチウムイオン二次電池用正極材料の原料には、炭酸リチウム(LiCO)と二酸化マンガン(MnO)を用いた。炭酸リチウムと二酸化マンガンをモル比1:1で調合し、混合した後に造粒した。その後、篩分けし、直径が0.25mm以下のものが20質量%以下の粒度構成とした造粒粉を最終的に得て、これを被処理物とした。
造粒には、ローラーコンパクターWPタイプ(ターボ工業社製)を用いた。造粒に際し、造粒を補助するバインダーを全く加えず圧力のみで連続的に造粒を行った。
被処理物(造粒粉)を、本発明の第1の実施形態のセラミックス製の回転撹拌型熱処理装置を用いて、温度830℃、滞留時間14分、供給量21kg/h、内部充填率9.7%の製造条件で熱処理して焼成し、リチウムイオン二次電池用正極材料を製造した。本実施例では、冷却等の時間を含めて1時間以内でリチウムイオン二次電池用正極材料を製造することができた。なお、回転撹拌型熱処理装置の円筒体30の大きさは内径150mm、長さ1800mmである。
得られたリチウムイオン二次電池用正極材料について、XRDパターン解析を行った。その結果、第1の実施形態と同様に図6に示すような良好なマンガン酸リチウム(LiMn)の結晶構造物が得られた。また、被処理物を上記製造条件にて連続焼成したところ、円筒体やラディブレード部材への被処理物の付着発生はなかった。このようにして、被処理物として造粒粉を用い、本発明の回転撹拌型熱処理装置により、リチウムイオン二次電池用正極材料の連続製造が可能となった。
10 回転撹拌型熱処理装置
12 供給ユニット
14 処理ユニット
16 排出ユニット
18 台
19 架台
20 供給部ケーシング本体
30 円筒体
32 ヒーター部材
34 保温部材
36 支持部材
40、70 ラディブレード部材
42 排出側ケーシング本体
50 軸芯構造部
52、54、56 翼片

Claims (9)

  1. 内部に供給された被処理物を熱処理するための円筒体と、
    該円筒体を回転させる回転手段と、
    前記円筒体の内部に供給された前記被処理物を加熱する加熱手段と、
    前記円筒体内に、長手方向に沿って複数配置される撹拌部材とを有し、
    前記撹拌部材は、軸芯構造部と、該軸芯構造部に設けられた複数の翼片とを備え、
    前記円筒体および前記撹拌部材は、セラミックスにより構成されており、
    前記撹拌部材は、隣接する他の撹拌部材との接触端面が凸状であり、
    前記円筒体の内部に一端側から供給された被処理物が前記加熱手段により加熱されるとともに、前記回転手段により、前記円筒体が回転されて、内部の前記撹拌部材により前記被処理物が撹拌されつつ熱処理されて、前記円筒体の他端側から外部に排出されることを特徴とする回転撹拌型熱処理装置。
  2. 前記翼片は、前記撹拌部材の軸芯構造部の外周に対して、3つ等間隔に設けられている請求項1に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  3. 内部に供給された被処理物を熱処理するための円筒体と、
    該円筒体を回転させる回転手段と、
    前記円筒体の内部に供給された前記被処理物を加熱する加熱手段と、
    前記円筒体内に、長手方向に沿って複数配置される撹拌部材とを有し、
    前記撹拌部材は、軸芯構造部と、該軸芯構造部に設けられた複数の翼片とを備え、
    前記円筒体および前記撹拌部材は、セラミックスにより構成されており、
    前記翼片は、前記撹拌部材の軸芯構造部の外周に対して、2つ等間隔に設けられ、
    前記円筒体の内部に一端側から供給された被処理物が前記加熱手段により加熱されるとともに、前記回転手段により、前記円筒体が回転されて、内部の前記撹拌部材により前記被処理物が撹拌されつつ熱処理されて、前記円筒体の他端側から外部に排出されることを特徴とする回転撹拌型熱処理装置。
  4. 前記撹拌部材の軸芯構造部は、四角柱状であり、その両底面には四角形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は前記四角柱の対向する1組の辺に放射状に設けられており、
    前記撹拌部材は、前記四角柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と平行となるように前記円筒体内に配置されている請求項3に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  5. 前記軸芯構造部は、円柱状であり、その両底面には円形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は、前記円柱の母線に放射状に設けられており、
    前記撹拌部材は、前記円柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と平行となるように前記円筒体内に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  6. 前記軸芯構造部は、多角柱状であり、その両底面には多角形の穴が設けられて中空構造となっており、前記翼片は、前記多角柱の辺に放射状に設けられており、
    前記撹拌部材は、前記多角柱の仮想中心線が前記円筒体の仮想中心線と平行となるように前記円筒体内に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  7. 前記撹拌部材に設けられた翼片の先端部が半円形状である請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  8. 前記撹拌部材は、隣接する他の撹拌部材との接触端面が凸状である請求項〜7のいずれか1項に記載の回転撹拌型熱処理装置。
  9. 前記円筒体および前記撹拌部材を構成するセラミックスは、炭化珪素、アルミナ、ムライト、またはジルコニアから選ばれる1種である請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転撹拌型熱処理装置。
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