JP5604079B2 - マイクロメータの測定治具 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロメータの測定治具に関する。
一般に、アウトサイドマイクロメータ(以後、単に「マイクロメータ」と称する)は、被測定物の外形寸法を精密に測定するための器具であり、例えば半円弧形状をなすフレームの一端におけるアンビルと、他端におけるアンビルの方向に可動なスピンドルとの間に被測定物を挟持させた状態で、測定者がフレームに対するスピンドルの相対位置から被測定物の外形寸法を読み取るようになっている。このような構造ゆえに、例えばフレームが周囲の温度変化の影響を受けて伸縮すると、同フレームの両端に配設されているアンビルとスピンドルとの間の距離も変化するため、測定者は、被測定物の外径寸法を精密に測定する際、その測定前に校正を行うようになっている。
例えば長尺物の長手方向の寸法を測定するための大型のマイクロメータを校正する場合、アンビルとスピンドルとを所定距離だけ離間させた状態で、その測定結果が同所定距離と一致するように、フレームに対するスピンドルの相対位置と測定結果との相関を調節する。このアンビルとスピンドルとを所定距離だけ離間させるためには、例えば長手方向の寸法が温度変化の影響を受け難い基準棒が用いられる。但し、基準棒の長さが例えば数百mm乃至千mm程度に及ぶ場合、校正時に同基準棒をアンビルとスピンドルとの間に挟持する作業は測定者1人だけでは困難であるため、図6に例示されるように、測定者を補助する補助者がもう1人必要になる。尚、同図は、マイクロメータ1と、同マイクロメータ1を校正する測定者及び補助者の手との位置関係を示す模式図である。
図6に例示されるマイクロメータ1は、フレーム11と、同フレーム11の端部11aに配設されるアンビル12と、同フレーム11の端部11bに配設されるスピンドル13と、被測定物の測定値を示す大目盛りが表示されたスリーブ14と、被測定物の測定値を示す小目盛りが表示され、スピンドル13をアンビル12の方向に前進又は後退させるためのシンブル15と、基準棒2の端面2bに対するスピンドル13の測定面13bの当接圧力を調整するためのラチェット16と、フレーム11に対するスピンドル13の相対位置を固定するためのクランプ17とを備えている。また、図6に例示される基準棒2における測定者及び補助者が把持する箇所には、体温の伝播を抑制し基準棒2の温度を一定に維持するための断熱部材21が被覆されている。また、図中の軸Aは、アンビル12の測定面12aの中心とスピンドル13の測定面13bの中心とを結ぶ軸線を示し、図中の軸A’は、基準棒2の両端面2a、2bの中心どうしを結ぶ軸線を示す。
校正手順の具体例として、図6に例示されるように、補助者は、アンビル12側で軸Aと軸A’とが平行となり且つアンビル12の測定面12aと基準棒2の端面2aとが当接するように、断熱部材21を介して基準棒2を保持する(図6の紙面中央部の挿入図参照)。一方、同図に例示されるように、測定者は、スピンドル13側で軸Aと軸A’とが平行となるように、断熱部材21を介して基準棒2を保持しつつ、シンブル15を操作してスピンドル13の測定面13bを基準棒2の端面2bに当接させ、この状態で、スリーブ14の大目盛りが示す値及びシンブル15の小目盛りが示す値を読み取る(図6の紙面下部の挿入図参照)。最後に、測定者は、前述した読み取り値が基準棒2の公称値と一致するように、スリーブ14の大目盛りを調整する。
前述した測定者及び補助者の2人が必要となる校正方法に対し、1人の測定者のみによる校正及び測定を可能とする測定治具として、マイクロメータスタンド(不図示)が知られている(例えば非特許文献1参照)。このマイクロメータスタンドは、マイクロメータ1のフレーム11のアンビル12側の端部11aが載置される台と、フレーム11を例えばその中央部で固定するクランプと、クランプを台から所定高さに保持するために台に立設された支持棒とを備えている。測定者は、このマイクロメータスタンドに対し、アンビル12の測定面12aを上側に向けた姿勢でマイクロメータ1を略鉛直方向に立てて固定できるため、補助者による補助を必要とせずに、この上側を向いたアンビル12の測定面12aに対し基準棒2の端面2aが当接するように同基準棒2を片手で支えつつその寸法を測定できる。
ミツトヨ精密測定機器・総合カタログ、p.101、[online]、株式会社ミツトヨ、[平成21年3月16日検索]、インターネット<URL: http://www.mitutoyo.co.jp/products/micrometer/accessory.pdf>
前述した図6に例示される校正方法の場合、基準棒2の正確な測定には測定者及び補助者の2人が必要となるため、同方法は、マイクロメータ1の校正作業を困難なものにするという問題がある。
一方、前述した非特許文献1に開示されたマイクロメータスタンドを用いた校正方法の場合、1人の測定者のみによる測定が可能となるが、もし校正対象のマイクロメータ1がより大型になった場合、その大きさに応じてマイクロメータスタンドも大きくしなければならない。このため、大きさの異なるマイクロメータ1に対応しようとすると、測定治具が嵩高くなるとともに高価になるという問題がある。また、測定者は、片手で基準棒2を上手く操りながらその一端をアンビル12の測定面12aに置いて支える必要があるため、その端面2aとアンビル12の測定面12aとを正確に当接させることが困難であるいう問題もある。
尚、以上は、マイクロメータ1の校正に限ったことではなく、一般に、長尺物の長手方向の寸法をマイクロメータ1で精密に測定する場合にも同様な問題が生じる。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、マイクロメータによって長尺物の長手方向の寸法を1人で正確且つ容易に測定できるようにするための小型の測定治具を提供することにある。
前記課題を解決するための発明は、フレームと、長尺物の長手方向の一端面と当接する測定面を有し、前記フレームの一端に配設されるアンビルと、前記長尺物の長手方向の他端面と当接する測定面を有し、シンブルの操作に応じて前記アンビルの方向に対して前進又は後退するべく前記フレームの他端に配設されるスピンドルとを備え、前記長尺物を前記アンビル及び前記スピンドルの間に挟持することにより前記長尺物の長手方向の寸法を測定するマイクロメータの測定治具であって、前記アンビルの周面に固定され、前記長尺物の長手方向の前記一端面を前記アンビルの測定面に当接させつつ、前記長尺物の長手方向の当該一端部を保持する保持部材を備える。
このマイクロメータの測定治具によれば、保持部材はアンビルの周面に固定されるため、例えば、フレームがより大型になってもアンビルの大きさが変わらなければ、マイクロメータの大型化とは関係なく一定の大きさの保持部材を適用できる。つまり、これは測定治具の小型化につながる。また、この保持部材には、長尺物の長手方向の一端面がアンビルの測定面に当接するよう長尺物が保持されるため、1人の測定者が例えば長尺物の他端のみを一方の手で保持しつつ、他方の手で同長尺物を測定するべくスピンドルをアンビルの方向に前進させることにより、長尺物の両端面とアンビル及びスピンドルの両測定面とをそれぞれ当接させることができる。つまり、1人の測定者のみにより長尺物の長手方向の寸法を正確且つ容易に測定できる。以上から、マイクロメータによって長尺物の長手方向の寸法を1人で正確且つ容易に測定できるようにするための小型の測定治具を提供できる。
また、かかるマイクロメータの測定治具において、前記保持部材は、前記アンビルが挿入される孔部を有し、前記アンビルの測定面が突出するように固定されるリング部材と、前記リング部材から前記アンビルの測定面の方向に延在し、前記長尺物の長手方向の一端が載置される載置部材とを有することが好ましい。
このマイクロメータの測定治具によれば、アンビルに対し孔部を通じてリング部材を嵌め込むことにより保持部材を同アンビルの周面に固定できる一方、例えばその逆の操作によってアンビルから保持部材を取り外すこともできる。これにより、例えばアンビルの形状や長尺部材の形状等に応じた複数の保持部材を予め用意することによって、様々なマイクロメータや長尺物等に対応できる。また、アンビルに保持部材が固定された状態で同アンビルの測定面がリング部材より突出しているため、長尺物の長手方向の一端を同測定面に容易に当接できる。更に、載置部材がリング部材からアンビルの測定面の方向に延在しているため、長尺物の長手方向の一端を同載置部材に容易に載置できる。
また、かかるマイクロメータの測定治具において、前記リング部材は、前記アンビルの周面に向かい貫通する螺子孔を有し、前記保持部材は、蝶螺子が前記螺子孔に螺合することにより、前記アンビルの周面に固定されることが好ましい。
このマイクロメータの測定治具によれば、リング部材の螺子孔に対し蝶螺子を螺合することにより保持部材をアンビルの周面に確実に固定できる一方、同蝶螺子を緩めて螺合を解除することにより同アンビルから保持部材を取り外すことができる。つまり、保持部材をアンビルの周面に対しより一層容易に着脱できる。よって、測定者は、例えばこの保持部材のみを携帯し、必要に応じてマイクロメータに取り付けることによって、1人で長尺物の長手方向の寸法を正確且つ容易に測定できる。
また、かかるマイクロメータの測定治具において、前記載置部材は、前記長尺物の中心軸が前記アンビルの中心軸と略一致するように、前記リング部材から延在することが好ましい。
このマイクロメータの測定治具によれば、前述した1人の測定者は、長尺物の長手方向の一端を載置部材に載置することにより、同長尺物の中心軸とアンビルの中心軸とを容易に略一致させることができる。これにより、長尺物の中心軸の長手方向の寸法を正確且つ容易に測定できる。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、マイクロメータによって長尺物の長手方向の寸法を1人で正確且つ容易に測定できるようにするための小型の測定治具を提供することができる。
本実施の形態の測定治具が装着されたマイクロメータの平面図である。 (a)は、図1の測定治具の平面図であり、(b)は、図1の測定治具の側面図であり、(c)は、図1の測定治具の正面図である。 測定治具を用いたマイクロメータの校正手順例を示す模式図である。 測定治具を用いたマイクロメータの校正手順例を示すもう一つの模式図である。 本実施の形態のもう一つの測定治具の側面図である。 マイクロメータと、同マイクロメータを校正する測定者及び補助者の手との位置関係を示す模式図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===測定治具の構成===
図1及び図2を参照しつつ、本実施の形態のマイクロメータ1に用いられる測定治具3の構成例について説明する。図1は、本実施の形態の測定治具3が装着されたマイクロメータ1の平面図である。図2(a)は、図1の測定治具3の平面図であり、図2(b)は、図1の測定治具3の側面図であり、図2(c)は、図1の測定治具3の正面図である。尚、図1に例示されるマイクロメータ1は、前述した図6に例示されたマイクロメータ1と同一であるため、詳しい説明を省略する。
図1に例示される測定治具3は、マイクロメータ1に装着されて、後述する案内溝32a及び平坦面32bが上側を向いた状態になっている。尚、本実施の形態では、マイクロメータ1は、例えば作業台等の水平面上に平置きして使用されるものとする。この水平面に直交する鉛直方向(上下方向)において、図1の紙面表側が上側に対応し、紙面裏側が下側に対応する。
以下、測定治具3の構成を説明するときの基準となる方向は、前述した姿勢をとるマイクロメータ1に対し、後述する案内溝32a及び平坦面32bの形成されている側が上側となるように同測定治具3が装着された状態での上下方向及び軸Aの方向であるとする。ここで、軸Aとは、マイクロメータ1のアンビル12の測定面12aの中心とスピンドル13の測定面13bの中心とを結ぶ軸線である。
本実施の形態の測定治具3は、保持部材31、32を備えており、同保持部材31、32は、以下に述べる、リング部材31と、載置部材32とを備えている。
リング部材31は、図1の挿入斜視図及び図2に例示されるように、例えば銅や樹脂等からなるリング形状の部材である。本実施の形態のリング部材31は、軸Aと同軸な円柱形状をなしており、更に、軸Aと同軸に孔部31aが穿設されている。
また、図2(b)に例示されるように、リング部材31が孔部31aを通じて丸棒形状のアンビル12に嵌るように、孔部31aの内径は、アンビル12の外径より例えば僅かに大きくなっており、リング部材31からアンビル12の測定面12aが突出するように、リング部材31の軸Aの方向の幅は、フレーム11の端部11aからのアンビル12の軸Aの方向の露出長より小さくなっている。
更に、図2(b)及び図2(c)に例示されるように、リング部材31は、アンビル12の周面に確実に固定されるように、同リング部材31の例えば下側面から孔部31aの内周面にかけて略鉛直方向に螺子孔31bが穿設され、この螺子孔31bの内周面には、蝶螺子31cを螺合するべく所定のネジ山が形成されている。リング部材31の孔部31aがアンビル12に嵌った状態で、螺子孔31bに対し蝶螺子31cをその先端がアンビル12の周面に当接するまで螺合させることにより、リング部材31がアンビル12に固定される。
載置部材32は、図1の挿入斜視図及び図2に例示されるように、例えば銅や樹脂等からなる半円柱形状の部材である。本実施の形態の載置部材32は、前述したリング部材31と同軸且つ同径の仮想的な円柱形状の下側半分のみからなる半円柱形状をなしており、同半円柱形状の水平方向の平坦面32bには、軸Aの方向に案内溝32aが形成されている。本実施の形態の案内溝32aの内周面も、載置部材32と同軸の半円柱形状をなしており、その内径R(図2(b))は、後述する基準棒2の外径R’(図3参照)よりも例えば僅かに大きくなっている。
また、図1の挿入斜視図及び図2の例示では、載置部材32の軸Aの方向の幅は、リング部材31の同方向の幅よりも広くなっており、これにより、案内溝32a及び平坦面32bは、上側を向いた状態で、後述する基準棒2を載置し易い程度に軸Aの方向に延在するようになっている。
尚、本実施の形態の載置部材32は、同一の円柱形状の素材から、リング部材31と一体形成されている。
===測定治具を用いた校正手順===
図3及び図4を参照しつつ、前述した構成を備えた測定治具3を用いたマイクロメータ1の校正手順について説明する。図3は、測定治具3を用いたマイクロメータ1の校正手順例を示す模式図であり、図4は、同校正手順例を示すもう一つの模式図である。
先ず、図3に例示されるように、測定者は、例えば左手で断熱部材21を介して基準棒2のスピンドル13側を保持しつつ、例えば右手でマイクロメータ1のシンブル15を操作してスピンドル13をアンビル12の方向に前進させる。この操作を行なう前に、図3の挿入断面図に例示されるように、測定者は、予め、基準棒2のスピンドル13側を把持して、同基準棒2のアンビル12側が載置部材32の案内溝32aに載置された状態を保っている。
次に、図4に例示されるように、測定者は、左手で断熱部材21を介して基準棒2のスピンドル13側を保持しつつ、右手(不図示)でシンブル15及びラチェット16を操作してスピンドル13の測定面13bと基準棒2の端面2bとを当接させる(図4の紙面右側の挿入断面図参照)。この状態で、測定者は、スリーブ14の大目盛りが示す値及びシンブル15の小目盛りが示す値を読み取る。尚、この際、基準棒2のアンビル12側では、その端面2aとアンビル12の測定面12aとが当接されている(図4の紙面左側の挿入断面図参照)。
最後に、測定者は、前述した読み取り値が基準棒2の公称値と一致するように、スリーブ14の大目盛りを調整する。この調整は、例えば、クランプ17を締めた後に、スリーブ14の所定箇所(不図示)を、工具を用いて調節することにより行なわれる。
尚、以上は、マイクロメータ1の校正に限ったことではなく、一般に、長尺物の長手方向の寸法をマイクロメータ1で精密に測定する場合であってもよい。
以上述べた測定治具3及びこれを用いた測定方法によれば、前述した図3の状態のように、測定治具3に対し、基準棒2のアンビル12側が載置部材32の案内溝32aに載置された状態を保っているため、1人の測定者が基準棒2のスピンドル13側のみを左手で保持しつつ、右手で同基準棒2を測定するべくスピンドル13をアンビル12の方向に前進させることができる。そして、前述した図4の状態のように、1人の測定者は、基準棒2の両端面2a、2bとアンビル12及びスピンドル13の両測定面12a、13bとをそれぞれ当接させることができる。つまり、測定者は1人でマイクロメータ1のアンビル12とスピンドル13の真直度を保つことができるため、基準棒2の長手方向の寸法を1人で正確且つ容易に測定できる。ここで、この測定治具3は、図1の挿入斜視図に例示されるように、アンビル12の周面に固定されるため、例えば、マイクロメータ1のフレーム11が大型であってもアンビル12の大きさが変わらなければ小型の測定治具3を適用できる。
また、この測定治具3によれば、図1の挿入斜視図及び図2に例示されるように、リング部材31の孔部31aにアンビル12を嵌め込むことにより測定治具3を同アンビル12の周面に固定できる一方、アンビル12から測定治具3を取り外すこともできる。つまり、測定治具3をアンビル12の周面に対し容易に着脱できる。これにより、例えばアンビル12の形状や基準棒2の形状等に応じた複数の測定治具3を予め用意し、様々なマイクロメータ1や基準棒2に応じて測定治具3を付け替えることができる。また、図2(b)に例示されるように、アンビル12に測定治具3が固定された状態で、同アンビル12の測定面12aがリング部材31より突出していることにより、同測定面12aを確認しつつ基準棒2の長手方向の端面2aを同測定面12aに当接できる。
また、この測定治具3によれば、図2(b)及び図2(c)に例示されるように、リング部材31の螺子孔31cに対し蝶螺子31bを締めることにより測定治具3をアンビル12の周面に確実に固定できる一方、同蝶螺子31bを緩めることにより同アンビル12から測定治具3を取り外すことができる。つまり、測定治具3をアンビル12の周面に対しより一層容易に着脱できる。よって、測定者は、例えばこの測定治具3のみを携帯し、必要に応じてマイクロメータ1に取り付けることによって、1人で基準棒2を容易に測定できる。
また、この測定治具3によれば、図1の挿入斜視図及び図2に例示されるように、載置部材32の軸Aの方向の幅は、リング部材31の同方向の幅よりも広くなっている。これにより、案内溝32a及び平坦面32bは、上側を向いた状態で、基準棒2を載置し易い程度に軸Aの方向に延在するため、基準棒2のアンビル12側を同載置部材32に容易に載置できる。また、載置部材32に設けられた案内溝32aの内周面の径Rは基準棒2の外径R’よりも僅かに大きくなっているため、基準棒2のアンビル12側が案内溝32aに確実に保持される。
また、この測定治具3によれば、図3及び図4に例示されるように、測定者は、基準棒2のアンビル12側を載置部材32に載置することにより、同基準棒2の軸A’とアンビル12の軸Aとを容易に略一致させることができる。これにより、基準棒2の軸A’に沿った寸法を正確且つ容易に測定できる。尚、前述した測定治具3では、多様な基準棒2を想定して、載置部材32に設けられた案内溝32aの内周面の径Rを、基準棒2の外径R’よりも僅かに大きく設定していたが、これらの多様なR’を有する基準棒2に対し同一のRを有する複数の測定治具3を予め用意しておくことにより、アンビル12の軸Aと基準棒2の軸A’とを一致させることができるため、基準棒2の軸A’方向の長さをより精度よく測定できる。
尚、本実施の形態の測定治具は、前述した測定治具3の構成に限定されるものではなく、例えば、図5に例示される測定治具3’の構成を備えていてもよい。図5は、測定治具3’の側面図である。
この測定治具3’は、保持部材31’、32を備えており、このうちのリング部材31’ は、前述したリング部材31の螺子孔31b及び蝶螺子31cを備えていない代わりに、以下述べるOリング取付溝31e及びOリング31eを備えている。尚、図5に例示される部材のうち、前述した図2(b)に例示される部材と同一のものについては、同一符号を付して、その説明を省略する。
リング部材31’は、図5に例示されるように、同リング部材31’と同軸且つ孔部31aの内周面に周設されるOリング取付溝31eを備えている。リング部材31’の孔部31aがアンビル12に嵌った状態で、Oリング取付溝31eに取り付けられたOリング31dがアンビル12の周面を締め付けることにより、アンビル12の周面に測定治具3’を固定するようになっている。
尚、本実施の形態の載置部材32は、同一の円柱形状の素材から、リング部材31’と一体形成されている。
前述した測定治具3’の構成によれば、リング部材31’の孔部31aがアンビル12に嵌った状態で、Oリング31dは、同Oリング31dの材質であるゴムの弾性によりアンビル12の周面を締め付けるようになっている。このため、測定治具3’をアンビル12に嵌めるだけでアンビル12の周面に確実に固定できる。また、Oリング31dの材質であるゴムは、後述するアンビル12の材質より柔らかいため、アンビル12の周面に傷をつけることなく測定治具3’をアンビル12の周面に確実に固定できる。
尚、前述した測定治具3、3’ の構成によれば、その材質に銅、樹脂等が用いられる一方、アンビル12の材質には例えば鋼鉄等が用いられている。したがって、測定治具3、3’の材質として、鋼鉄より硬度の低い銅や樹脂等を用いることにより、測定治具3、3’をアンビル12の周面に固定する際に同周面に傷がつくことを防止できる。
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更、改良されるとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
前述した実施の形態では、リング部材31に穿設された孔部31aにアンビル12を嵌め込むことにより測定治具3を同アンビル12の周面に固定する構成としたが、これに限定されるものでない。例えば、載置部材32に取付けたワイヤーによりアンビル12の周面に保持部材3を固定してもよい。
また、前述した実施の形態では、リング部材31が円柱形状をなし、載置部材32がリング部材31と同軸且つ同径の仮想的な円柱形状の下側半分のみからなる半円柱形状をなすとしたが、これに限定されるものでない。例えば、リング部材31が角柱形状をなし、載置部材32がリング部材31と同形状である仮想的な角柱形状の下側半分のみからなる角柱形状をなすとしてもよい。
また、前述した実施の形態では、長尺物の一端を保持するために、載置部材32の上面に案内溝32aを設けることとしたが、これに限定されるものでない。例えば、案内溝32aを設けず載置部材32の上面を平面のままとしてもよい。
また、前述した実施の形態では、保持部材3をアンビル12の周面に確実に固定するため蝶螺子31c又はOリング31eを用いることとしたが、これに限定されるものでない。例えばビス等を用いて測定治具3を固定してもよい。
1 マイクロメータ 2 基準棒 2a、2b 端面
3、3’ 測定治具 11 フレーム 11a、11b 端部
12 アンビル 12a、13b 測定面 13 スピンドル
14 スリーブ 15 シンブル 16 ラチェット
17 クランプ 21 断熱部材 31、31’リング部材
31a 孔部 31b 螺子孔 31c 蝶螺子
31d Oリング取付溝 31e Oリング 32 載置部材
32a 案内溝 32b 平坦面

Claims (2)

  1. フレームと、長尺物の長手方向の一端面と当接する測定面を有し、前記フレームの一端に配設されるアンビルと、前記長尺物の長手方向の他端面と当接する測定面を有し、シンブルの操作に応じて前記アンビルの方向に対して前進又は後退するべく前記フレームの他端に配設されるスピンドルと、を備え、前記長尺物を前記アンビル及び前記スピンドルの間に挟持することにより前記長尺物の長手方向の寸法を測定するマイクロメータの測定治具であって、
    前記アンビルの周囲に固定され、前記長尺物の長手方向の前記一端面を前記アンビルの測定面に当接させつつ、前記長尺物の長手方向の当該一端部を保持する保持部材、を備え
    前記保持部材は、
    前記アンビルが挿入される孔部を有し、前記アンビルの測定面が突出するように固定されるリング部材と、
    前記リング部材から前記アンビルの測定面の方向に延在し、前記長尺物の長手方向の一端が載置される載置部材と、
    を有し、
    前記リング部材は、前記アンビルの周囲に向かい貫通する螺子孔を有し、
    前記保持部材は、螺子が前記螺子孔に螺合することにより、前記アンビルの周囲に固定される
    ことを特徴とするマイクロメータの測定治具。
  2. 前記載置部材は、前記長尺物の中心軸が前記アンビルの中心軸と略一致するように、前記リング部材から延在する
    ことを特徴とする請求項に記載のマイクロメータの測定治具。
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