JP5604006B2 - 水性汚染除去組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、米国陸軍RDECOM ACQ CTRにより交付された政府支援によってなされた。米国政府は本発明に一定の権利を有する。
本発明は、驚くほど広い温度範囲にわたって微生物、化学兵器剤およびバイオテロ剤を含む生物に対して効果的であり、不燃性であり、粘度が低く、環境に優しい水性汚染除去組成物に関する。組成物は、通常、ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩、水およびグリコールなどの極性化合物を含有する水性溶媒系、ならびに半親水性化合物を含む。対数6までの微生物減少が容易に得られる。
化学および生物兵器剤(それぞれCWAおよびBWA)は、現在の軍事的取り組みの中で脅威のままである。広く多様な気候条件の世界のあらゆる地域で、神経ガス、発疱剤および生物兵器に直面する可能性ある。この課題に取り組むため、極端な気象条件下で機能する汚染除去システムが必要である。温度スペクトルの両端で有効な単一の汚染除去剤があれば、複数の汚染除去剤製剤を配備して出動する必要を防ぐことによって、後方支援を減らすことになる。
現在、化学および生物兵器剤で汚染された表面の汚染除去に使用される材料は、主に、室温の近くまたは室温よりも上で最適な活性を示す水性系である。低温(水の凝固点よりも低い)では、これらの系は、凍結する傾向があるか、またはそれらの反応性はほぼゼロまで低下するか、または必要な接触時間が無意味に長い。逆に、高温では、多くの汚染除去剤は、その反応性の性質に起因して急速に分解し、それらは一般に水溶液であるので、急速に表面から蒸発し、それにより目的の薬剤(agents)へそれらを曝露することが制限される。
その上、産業では低温/滅菌剤が必要とされる事例が多くある。この例は、低温クリーンルーム、低温製造区域、食肉用冷凍庫などである。
米国特許第3,169,906号は、滅菌局所エアゾール製剤およびそれを調製するための方法に関する。より特に、それは20〜500ppmのアルキレンオキシドを含む自己滅菌ヒト局所エアゾール製剤に関し、その化合物は、噴射剤に対する前記アルキレンオキシドの濃度が40〜1000ppm、好ましくは40〜400ppmの範囲内となるように、噴射剤と混合して加圧エアゾールディスペンサーの中に導入される。
米国特許第5,236,614号、同第6,123,950号、および米国特許出願公開第2006/0008494号は、一般に、シリコーン化合物、アルコール溶媒、または洗浄剤を含有し得る、消毒および漂白用組成物に関する。
米国特許第6,706,677号、同第7,259,133号、および同第7,319,085号は、一般に、衣類、リネン類および掛け布などの織物製品を処理するための親油性流体および漂白剤系を含有する組成物に関する。
米国特許出願公開第2004/0022672号は、活性溶液を使用することにより歯科用ユニットの内部の油圧回路を消毒および/または殺菌するための方法に関する。
米国特許出願公開第2007/0244010号は、貯蔵安定性を有し、水溶液中で使用される場合に様々な金属に対する腐食性が低いとされ、水溶液中のその濃度が増加した場合でさえ刺激臭の発生の少ないジクロロイソシアヌレート組成物を提供することに関する。この組成物は、ジクロロイソシアヌル酸塩、および、水和の程度を減らすために粒子表面だけを処理したメタケイ酸ナトリウム五水和物を含む。
英国特許第2426708A号は、使用の前に別々に包装されている部分を含む多部分消毒剤組成物に関し、前記部分は、水または水溶液中で合わせられると反応して二酸化塩素を形成する。好ましくは別々の部分は、亜塩素酸金属塩、例えば亜塩素酸ナトリウム、およびモノ−、ジ−またはトリ−クロロイソシアヌレートである。
国際公開公報第2006/085975号は、有機汚染除去組成物およびその使用方法に関し、それには、実質的に非水性キャリアに分散し、約10重量%未満の水を有する殺生物剤画分が含まれる。この殺生物剤画分は、殺生物剤的に有効な有機過酸化物、酸化物、アルデヒド、フェノール、ナフサ(napthas)および酸、第四級アンモニウム化合物、遷移金属塩、ハロゲン、ハロゲン、N、SまたはB原子を含有する化合物、オゾンならびにそれらの混合物を含有する。
国際公開公報第2007/022610号は、活性塩素を放出する無機組成物および有機組成物、例えばカルシウムオキシクロライド、ジクロロイソシアヌル酸ならびにそのナトリウム塩およびカリウム塩、およびトリクロロイソシアヌル酸からなる群から選択される組成物の、液体ビヒクルに希釈した溶液にコーヒーの果実を接触させる段階を含む、パルプの有無に関わらず、コーヒーの果実を処理するための方法に関する。
中国特許第101036622号は、主にジクロロイソシアヌル酸ナトリウムでヒト身体用の消毒および殺菌をする洗浄液に関し、それは、溶媒、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム原粉末、顔料、香辛料およびグリセリンを合して、水と任意の割合で混合することができる原液とすることにより形成され、全ての薬剤は溶媒中に維持される。
中国特許第1615699号は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム100重量部、アジピン酸6〜14重量部、過マンガン酸カリウム8〜12重量部およびフェノール樹脂成形粉末4〜8重量部からなるエアゾール殺菌剤に関する。袋に入ったエアゾール殺菌剤を発火させて、食用菌類に有害なアカパンカビ、アオカビ、アオカビ、アスペルギルス・フラバス、ケカビなどに良好な死滅作用をもつ殺菌および漂白塩素エアゾールを製造する。
中国特許第1631154号は、塩素含有発泡性消毒剤の錠剤、顆粒剤または粉末であってよい、塩素の風味の少ない塩素含有発泡性消毒剤に関する。それは有機塩素、界面活性剤およびナトリウム塩から錯化したものであり、それを水に急速に溶解し、塩素含有消毒液に調製することができる。
中国特許第1220089号は、グラム陽性球菌、グラム陰性桿菌、胞子、菌類および肝炎ウイルスおよびインフルエンザウイルスなどの様々な微生物に対する素早い死滅作用をもつ消毒剤に関する。前記急速複合消毒剤は、細菌を死滅させるために効果的な主成分として活性塩素を使用し、洗浄消毒剤およびタンパク質変性消毒剤を添加することにより製造される。
中国特許第1281824号は、無機アルカリ性化合物を、殺菌剤を含有する循環水中に添加して、pH値を9〜12とすることを特徴とする、循環水系のための殺菌方法に関する。前記発明の殺菌方法は、微生物の増殖を抑制するために使用することができる。
中国特許第101103728号は、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウムおよびその他の活性成分を含む、農業用殺菌化合物に関する。
特開平11−158008号公報は、(A)塩素化イソシアヌル酸系化合物、1,3−ハロゲン−置換−5,5−ジメチルヒダントインなどの活性ハロゲンを放出する固体化合物の表面を、(B)(i)高級アルコール硫酸エステル塩および(ii)高級飽和脂肪酸(塩)から選択され、成分Aに基づいて0.5〜50重量%、好ましくは2〜25重量%の量で使用される化合物でコーティングすることにより得られる組成物に関する。
米国特許第3,169,906号明細書 米国特許第5,236,614号明細書 米国特許第6,123,950号明細書 米国特許出願公開第2006/0008494号明細書 米国特許第6,706,677号明細書 米国特許第7,259,133号明細書 米国特許第7,319,085号明細書 米国特許出願公開第2004/0022672号明細書 米国特許出願公開第2007/0244010号明細書 英国特許第2426708A号明細書 国際公開公報第2006/085975号パンフレット 国際公開公報第2007/022610号パンフレット 中国特許第101036622号明細書 中国特許第1615699号明細書 中国特許第1631154号明細書 中国特許第1220089号明細書 中国特許第1281824号明細書 中国特許第101103728号明細書 特開平11−158008号公報
広い温度範囲、例えば約−25°F(−32℃)〜約120°F(49℃)にわたって凍結または大量の蒸発がなく効果的であり、ジクロロもしくはジブロモイソシアヌル酸またはそのアルカリ金属および様々な水性溶媒、例えば水、エチレンもしくはプロピレングリコール、乳酸アルキル、所望によりアルコールまたは有機炭酸塩などを含む、広い範囲の水性汚染除去溶液組成物が開示される。この溶液は、通常約4〜約10のpHを有し、不燃性で安定しており、環境に優しい、すなわちグリーンな溶液であり、広い温度範囲にわたって適した粘度を有する。この汚染除去溶液組成物は、微生物、化学兵器剤およびバイオテロ剤に対して非常に効果的であり、それに関して少なくとも約5、または約6、または約7の対数減少をもたらす。汚染除去することのできる様々なクラスの化合物の例としては、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫ならびに、炭疽病、ボツリヌス中毒(botulisum)、ブルセラ菌、コレラ、発疹チフス、腸チフス、および同類のものなどのバイオテロ剤を含む、その他の病原体が挙げられる。
本発明の一態様では、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液は、ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩;水と、2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む水性溶媒系;ならびに、アルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルである、1以上の親水性化合物を含み;この際、前記水性溶媒系の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3重量〜90重量%であり;前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の金属塩の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり1重量部〜10重量部であり;当該汚染除去組成物中の有機ケイ素含有化合物の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり2重量部以下であり、かつ、当該汚染除去組成物中の漂白剤の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり2重量部以下である
本発明のさらなる態様は、ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩を含む第1のパッケージ;ならびに、水と、2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む溶媒系;およびアルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルを含む、1以上の親水性化合物第2のパッケージを含む、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液を形成するための複数のパッケージであり;この際、前記水性溶媒系の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、35%〜90重量%であり;前記第1のパッケージ中の前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の金属塩の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり1重量部〜10重量部であり;前記第1のパッケージおよび前記第2のパッケージ中の有機ケイ素含有化合物の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下であり、かつ、前記第1のパッケージおよび前記第2のパッケージ中の漂白剤の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下である
さらに、本発明のもう1つの態様は、ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩を準備する段階;水と、2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む水性溶媒系を準備する段階;アルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルを含む、1以上の親水性化合物を準備する段階;この際、前記水性溶媒系の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3重量〜90重量%であり;ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩の量は、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり1重量部〜10重量部である;ならびに、ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩、前記水性溶媒系、および前記親水性化合物を混合し、水性汚染除去溶液を形成する段階を含む、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液を形成する方法である。
化学兵器剤HDおよびVXに対する、溶媒系でのジクロロイソシアヌル酸(DCICA)の有効性に関する図である。 CARCパネルでの、チオアニソール模擬物質に対するDCICAの有効性に関する図である。 −30℃でのDEMPTに対するDCICAの反応時間に関する図である。 漂白剤およびSporKlenz RTUと比較した、溶媒系でのDCICAの生物学的有効性に関する図である。 様々なpHでの枯草菌(B. Subtilis)に対するDCICAの有効性に関する図である。 乳酸エチルが漂白液に有する有害作用に関する図である。 ベンズイミダゾールがDCICA溶液に有する有害作用に関する図である。
本発明の広いスペクトルの水性汚染除去溶液は、限定されるものではないが、様々な胞子;様々な菌類;様々なマイコバクテリア;様々な栄養細菌;様々な原虫を含む様々な種類の微生物;ならびに様々な化学兵器剤;および様々なバイオテロ剤を根絶、破壊または死滅させるのに非常に効果的である。胞子の例としては、内生胞子、例えばゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)、枯草菌(Bacillus subtilis)、バチルス・サブチリス・グロビギイ(Bacillus subtilis globigii)、クロストリジウム・スポロゲネス(Clostridium sporogenes)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、およびバチルス・シルクランス(Bacillus circulans)などが挙げられる。菌類の例としては、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、トリコフィトン・メンタグロフィテス(Trichophyton mentagrophytes)、およびワンギエラ・デルマティティス(Wangiella dermatitis)が挙げられる。マイコバクテリアの例としては、マイコバクテリウム・ケロネー(Mycobacterium chelonae)、マイコバクテリウム・ゴルドナエ(Mycobacterium gordonae)、マイコバクテリウム・スメグマンティス(Mycobacterium smegmatis)、およびマイコバクテリウム・テラエ(Mycobacterium terrae)が挙げられる。栄養細菌の例としては、エロモナス・ヒドロフィラ(Aeromonas hydrophila)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)、ストレプトコッカス・フェカリス(Streptococcus faecalis)、エンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)、ストレプトコッカス・ピロゲネス(Streptococcus pyrogenes)、大腸菌(Escherichia coli)、クレブシエラ(Klebsiella)(ニューモニエ(pneumoniae))、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、メチロバクテリウム(Methylobacterium)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、サルモネラ・コレレスイス(Samonella choleraesuis)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)、およびステノトロホモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)が挙げられる。原虫の例としては、ランブル鞭毛虫(Giardia lamblia)およびクリプトスポリジウム・パルバム(Cryptospodidim parvum)が挙げられる。
本発明の汚染除去溶液によって根絶または破壊することのできる化学兵器剤の例としては:発疱剤、例えばHDなど、およびVXを含む神経ガスおよび任意のその他のホスホノ含有化合物が挙げられる。
本発明の汚染除去溶液によって処理することのできるバイオテロ剤の例としては、炭疽病(バチルス・アントラシス(Bacillus anthracis))、ボツリヌス中毒(botulisum)(クロストリジウム・ボツリヌム(Clostridium botulinum)毒素)、ブルセラ菌種(ブルセラ症)、バークホルデリア・マレイ(Burkholderia mallei)(鼻疽)、バークホルデリア・シュードマレイ(Burkholderia pseudomallei)(類鼻疽(Melloidsis))、クラミジア・シタッシ(Chlamydia Psittaci)(オウム病)、コレラ(ビブリオ・コレラエ(Vibrio cholerae))、クロストリジウム・パーフリンジェンス(Clostridium perfringens)(イプシロン毒素)、コクシエラ・ブルネッティ(Coxiella burnetii)(Q熱)、ニパーウイルスおよびハンタウイルスなどの新興感染症、大腸菌(Escherichia coli)O157:H7(大腸菌(E. Coli))、食品の安全性を脅かすもの(例、サルモネラ属の種)、フランシセラ・ツラレンシス(Francisella tularensis)(野兎病)、ペスト(エルシニア・ペスチス(Yersinia pestis))、リシナス・コミュニス(Ricinus communis)(トウゴマ)由来のリシン毒素、リケッチア・プロワツェキイ(Rickettsia prowazekii)(発疹チフス)、サルモネラ・チフィ(Salmonella typhi)(腸チフス)、赤痢菌属(細菌性赤痢)、天然痘(大痘瘡)ブドウ球菌エンテロトキシンB、ビブリオ・コレラエ(Vibrio cholerae)(コレラ)、ウイルス性脳炎(アルファウイルス[例、ベネズエラウマ脳炎、東部ウマ脳炎、西部ウマ脳炎]、ウイルス性出血熱(フィロウイルス[例、エボラ、マールブルク]およびアレナウイルス[例、ラッサ、マチュポ(Machupol)]、水の安全性を脅かすもの(例、クリプトスポリジウム・パルバム(Cryptosporidium parvum))、およびエルシニア・ペスチス(Yersinia pestis)(ペスト)、またはそれらの任意の組合せが挙げられる。
前に述べたように、汚染除去溶液は、温度両極値での優れた安定性、低い凝固点、低い蒸気圧、不燃性、低粘度、化合物相溶性、および環境保全性など、その特性および適用に関して多くの利点を有する。
本発明の水性汚染組成物は、約0°F(−18℃)よりも高い温度、好ましくは約−25°F(−32℃)よりも高い温度で凍結しない。従って、本発明の液体汚染除去組成物の良好な安定性特性は、通常、約−25°F(−32℃)から約120°F(49℃)まで、望ましくは約0°F(−18℃)から約110°Fまで(約43℃まで)、好ましくは約10°F(−12℃)から約100°F(39℃)までの極端な温度で存在する。一般的な化学特性に関して、本発明の汚染除去溶液は、通常、ヒトの皮膚に有害でなく、その蒸気は肺に有害でない。
本発明の汚染除去溶液のもう1つの重要な特性は、それが可燃性でなく、100℃よりも高い沸点を有し、蒸気圧が低いことである。汚染除去剤溶液の蒸発速度は最小である。200分後に、1つの実施形態に関して、重量損失は10℃で<20%であり、<20℃で<50%であり、50℃で<90%であった。この蒸発速度は、汚染除去判の時間と比較して遅い。
凍結しないことに加えて、本発明は、ポンプ揚水または注入に適した稠度を維持する。汚染除去溶液の粘度は、通常、約−25°F(−32℃)の温度で約120センチポイズ以下、望ましくは約100センチポイズ以下から;約0°F(−18℃)の温度で通常約50以下、または約40以下、さらに約35センチポイズ以下;好ましくは、約10°F(−12℃)の温度で約20センチポイズ以下と変動する。約120°F(49℃)までの高い温度での粘度の下限は、通常、約20未満、望ましくは約10未満、好ましくはさらに約5センチポイズ未満である。
本発明の汚染除去溶液のもう1つの重要な利点は、その様々な成分が、上記の広い温度範囲で相互に相溶性であることである。また、汚染除去組成物は、通常、80°F(27℃)で少なくとも4時間、望ましくは少なくとも8時間の良好なポットライフも有する。つまり、様々な微生物などを汚染除去することに関して、述べたポットライフの後にもそれはなお効果的である。
汚染除去溶液はまた、EPAのグリーンケミストリーの定義を満たすという点で環境保全性である。「グリーンケミストリーは、有害物質の使用または生成を削減または廃絶する化学製品およびプロセスの設計である」。本発明由来の分解生成物には、エタノール、グリセリンおよびその他の天然に存在する溶媒ならびに乳酸のような有機酸が含まれる。
本発明の汚染除去組成物は、通常、全ての成分が一緒にブレンドされた1パッケージ系か、または2パッケージ系のいずれかからなる。1パッケージ組成物に関して、1つの成分は、極性化合物ならびに1以上の半親水性化合物を含む水性溶媒系である。極性組成物には、水が、通常、極性溶媒の総重量に基づいて、約20〜約80%、望ましくは約30〜約70%、好ましくは約40〜約60重量%のように相当な量で含まれる。本発明の上記の様々な属性を実現するのに非常に効果的であることが見出されたその他の極性成分は、2〜約4個の炭素原子を有する様々なアルキルグリコール、例えばエチレングリコールなどであり、プロピレングリコールが好ましい。そのような1以上のグリコールの量は、通常、極性溶媒の総重量に基づいて、約20〜約80%、望ましくは約30〜約70%、好ましくは約40〜約60重量%である。
半親水性化合物には、アルキル基が1〜約10個、望ましくは1〜約3個の炭素原子を有する1以上の乳酸アルキル、例えば乳酸メチル、乳酸エチル、または乳酸プロピルが含まれ、乳酸エチルが好ましい。1以上の乳酸塩の量は、通常、約10〜約65%、望ましくは約20〜約50または約60%、好ましくは約30%〜約40%または約45重量%であり、残りのパーセントは極性化合物、つまり、水および1以上のアルキルグリコールの総重量である。従って、2以上の極性化合物の総重量は、極性化合物および半親水性化合物の総重量に基づいて、約35%〜約90%、望ましくは約40%または約50%〜約80%、好ましくは約55%または約60%〜約70重量%に及ぶ。
本発明のもう1つの態様は、アルキル基が2〜約4個の炭素原子を含む少量の炭酸アルキルの随意的使用であり、炭酸プロピレンが好ましい。炭酸アルキルの使用は、本発明の特徴のような溶媒を改良するために見出されてきた。1以上の炭酸塩の量は、通常、1以上の極性化合物および1以上の半親水性化合物100重量部に対して、約2〜約20重量部、望ましくは4〜約17重量部、好ましくは約9〜約13重量部である。
本発明は、上記のように、水性汚染除去溶液に関し、従って多量の極性化合物または水を含む溶媒を含有する。従って、少量の極性化合物、例えば水、アルコール、グリコール、グリコールエーテル、エーテル、および同類のものなどを含有する組成物は、本発明から除外される。用語「少量の」は、通常、水性汚染除去溶液の総重量に基づいて、通常約30%未満、好ましくは約25重量%未満の極性化合物の量を意味する。
汚染除去剤は、ジクロロイソシアヌル酸(DCICA)またはジブロモイソシアヌル酸(DBICA)および/または望ましくは金属塩、好ましくはそのアルカリ金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、またはカリウムであり、ナトリウムが特に好ましい。汚染除去化合物、すなわちジクロロイソシアヌル酸の1以上の塩またはジブロモイソシアヌル酸の1以上の塩、またはその両方の量は、通常、1以上の極性化合物および1以上の半親水性化合物の総重量100重量部あたり約0.1〜約10重量部、望ましくは約2〜約9重量部、好ましくは約3.5〜約8重量部である。
本発明の極端な温度の水性汚染除去溶液組成物は、通常、1部または2部系として、すなわち、1パッケージまたは2パッケージの実施形態として調整することができる。1パッケージ実施形態に関して、様々な成分、例えば極性化合物、半親水性化合物、およびジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩などを、通常任意の方法で混合した後、包装することができる。使用時、1パッケージ組成物は、あらゆる汚染品目、例えば表面、基材、物品、装置、衣類、織物、または人物に、あらゆる従来の方法で、例えば噴霧、ローラー適用、はけ塗り、物品を汚染除去溶液組成物などに浸漬する(dipping or immersing)ことによるなどの方法で適用することができる。要望または必要に応じて、2回目の適用をその後に行うことができる。
本発明の好ましい2部または2パッケージ実施形態では、様々な液体または可溶性成分を得るかまたは準備し、一緒に混合またはブレンドして水性または溶媒混合物を形成し、それを次に1つのパッケージに含める。当然、様々な液体または溶媒成分の量は、本明細書上文に記載される通りである。第2のパッケージは、汚染除去剤を得るかまたは準備し、それを包装することに関する。次に、両方のパッケージを使用に必要となるまで貯蔵する。極端な温度の水性汚染除去溶液組成物を適用する前に、両方のパッケージを混合またはブレンドする、つまり相互に添加し、その後に本明細書上文に述べるような任意の従来法で所望の品目に、例えば基材、物品などに適用する。今度も、その要望または必要に応じて、1回以上のその後の適用を行うことができる。
液体含有パッケージの水成分が、別々にパッケージされるか、または適用源で利用されることができることも本発明の態様である。しかし、この方法は、一般に、適切な量の水を測定しなければならず、さらなる混合段階を必要とするので望ましくない。
本発明は、これに限定されないが本発明を説明するのに役立つ以下の実施例を参照することによって一層理解することができる。
化学薬剤模擬物質を、本物の薬剤のHDおよびVXの具体的な挙動または物理的特性を模倣するそれらの能力について選択した。以下の模擬物質を選択した:
HD汚染除去模擬物質:2−クロロエチルフェニルスルフィド(CEPS)
HD物理的溶解度:チオアニソール
VX汚染除去模擬物質:ジエチルメチルホスホノチオエート(DEMPT)
本物の薬剤の結果を模擬物質のデータと比較して2者間の相関関係を確認した。
模擬物質を用いるハイスループットスクリーニングを、カスタム開発された反応器ブロック装置を用いて実施した。この装置は、24個までの反応器またはガスクロマトグラフィーバイアルを保持する交換可能な温度制御されたブロックを有する。標準的な反応器手順を用いて、模擬物質および本発明の組成物をブレンドし、反応を停止させ、混合物をガスクロマトグラフィー/質量分析(GC−MS)を用いて試験して、残っている未反応の模擬物質および/または模擬物質の反応生成物の量を求めた。化学的な汚染除去サンプルを最初にGC−MSで適切な対照および標準品とともに流して、未反応の出発物質および分解生成物の定量を可能にした。(Tienes, B. M.; Thanavaro, A.; Kaiser, H.J. Screening Methodologies for Chemical Warfare Agent Decontaminants 2006 Denver Decon Science & Technology Conference, October 31 − November 2, 2006, Westminster, Colorado (Poster))。
より具体的には、模擬物質をバイアルに添加し、その後に有効成分の溶液を添加した。次に、バイアルを制御温度下で連続的にかき混ぜながら反応器ブロックの上に置いた。適切な溶液で反応を停止させ、一時的にボルテックスにより混合した。次に、クロロホルムを添加して得られる混合物を抽出し、バイアルを再びボルテックスした。クロロホルム層をGC/MSを用いて分析して、残っている未反応の模擬物質および/または模擬物質の副生成物の量を求めた。
反応器ブロック装置に対する温度制御は、−32℃〜50℃の範囲の固定反応温度を維持することの可能な高容量の再循環浴によってもたらされた。再循環器は反応器ブロックに沿って全ての実験にわたって均一な混合力学を維持した。溶媒混合物の対照サンプルをバイアルに入れ、モニターして反応プロセス中の適した温度維持を確保した。
微生物負荷試験を、枯草菌胞子を炭疽菌の代用物として用いて実施した。時間殺菌試験を実施して、大部分の有望な汚染除去製剤の微生物学上の有効性を評価した。
化学および微生物汚染除去率を、−25°F/−32℃から120°F/49℃までの両極端の温度の全範囲にわたってモニターした。
様々な汚染除去剤の試験により、ジクロロイソシアヌル酸(DCICA)が、最も温度の影響を受けないことが明らかとなった。−30℃でさえ、DCICAは、100%のDEMPT(VX模擬物質)の汚染除去を5分以内で実現した(図3参照)。DCICAは、言及した極端な温度で有用性をもたらす本発明の極性溶媒に易溶性であった。その上、それは不燃性であり、通常安定し、環境保全性であると同時に一般に低い費用で入手可能である。
化学および生物学的有効性
本物の化学薬剤の有効性
模擬物質を使用して初期スクリーニング試験を実施することにより、プロジェクトの実験空間を検討するためのより安全で、より費用効率が高い方法が得られる。しかし、模擬物質に対する汚染除去剤の挙動特性は、必ずしも本物の薬剤に対する性能を予測できるとは限らない。そのため、模擬物質の使用の妥当性を確認し、溶媒系における作用薬剤の挙動を検証するために、本物の薬剤の試験が必要であった。NMR試験を、薬剤の取り扱いを容易にするために室温で終えた。この温度範囲の極値にわたる温度制御は、本物の薬剤およびこの試験の種類では実現可能でなかった。しかし、室温試験は、両極端の温度でのHDおよびVXの反応に相関するために使用した模擬物質試験に適切な訂正をもたらした。
使用した製剤は以下の通りであった:
製剤(重量パーセント)
重量パーセントは、乳酸エチル、水、プロピレングリコール、および炭酸プロピレンの総重量に基づく。DCICAの量は、前述の成分に基づく。
全ての溶媒成分は容積によって分配した。3.5mLの脱イオン水を3.0mLのプロピレングリコールおよび3.5mLの乳酸エチルと合し、10mLの最終溶媒容積を得た。ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム塩を作用薬剤として使用した。0.6グラムの作用薬剤を10mLの溶媒系に添加し、完全に合するまで混合した。代わりに、本発明の水溶液として、35重量%の乳酸エチル、31重量%のプロピレングリコール、および34重量%の水を含む製剤EM1001を、溶液100重量部あたり6重量部のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを用いて調製した。製剤EM1002は、その他の成分の合計100重量部あたり6重量部のジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを用い、10重量%のプロピレンカーボネートとともに、30重量%の乳酸エチル、31重量%のプロピレングリコール、および29重量%の水で構成された。NMR試験は、10μLのVXまたはHD(13C標識したもの)と500μLの本発明(溶媒および作用薬剤からなる上記溶液)をNMR管で合することにより実施した。管を5回反転させてサンプル(EM1001)および薬剤を混合した。サンプルは所与時間に600MHz計測器を用いて測定した。薬剤および反応副生成物を、VXに関して31Pで、HDに関して13Cでモニターした。結果を図1に示す。図中、DCICAはHDおよびVX薬剤を25℃で完全に汚染除去した。
CARC基材の有効性への効果
水性汚染除去溶液に対する有効性は、CARC(化学薬剤耐性コーティング)表面では低下するのではないかという懸念に取り組むために、有効性調査をHD薬剤刺激剤であるチオアニソールに対して実施した。EM1001を用いる結果は、汚染除去剤に5分間曝露した後の汚染除去の成功を示した(図2)。処置後のパネルを目視観察すると、CARC表面に外見上の有害作用は少しも現れなかった。
低温、すなわち−30℃での化学兵器剤の温度効果を予測するために、EM1001をDEMPT(VX模擬物質)に対して試験した(図3)。完全な汚染除去は、30、15、および5分の時間に得られた。このことは、化学兵器剤が凍結温度下で汚染除去され得ることを立証した。
もう1つの時間殺菌試験を終了して、非胞子形成生物(non−spore organisms)に対するEM1001製剤の寒空有効性を評価し、より一般に知られている材料に対する有効性を基準と比較して評価した。カビのA.ニガーの消毒(ベースライン5.68)を、−3℃で漂白剤および過酢酸系殺胞子剤であるSporKlenz RTU(SK RTU)に対して試験した。図4に示される結果は、提案される極端な天候の製剤がこの生物に対して漂白剤かまたはSK RTUよりも大幅に効果的であることを示す。室温にて5分で6の対数減少というマイクロ試験(micro testing)結果を考え、それよりも高い温度は試験しなかった。化学反応速度は既に非常に速く、反応時間を5分未満しか増加させない。さらに、温度極値の最高値は、化学なしで、試験した微生物が住むのに適していない環境をもたらす。
上記の実施例から明らかなように、本発明の微生物、化学兵器およびバイオテロ剤汚染除去溶液は、約−30°F(−34℃)または約−25°F(−32℃)から約120°F(49℃)までの温度範囲にわたって微生物を大幅に汚染除去または根絶した。本発明の水性溶媒系は、低い粘度、低い凝固点、不燃性、環境保全性、および同類のものなどの好ましい利点および特性をもたらすことを実証した。
枯草菌へのpH上昇の影響
図5から明らかなように、本発明の汚染除去水溶液EM1001は、約pH4〜約pH10で7の対数減少をもたらした。比較すると、市販の製品、すなわち、過酢酸系殺胞子剤であるSporKlenz RTU(pH2〜4)は、約1.0の対数減少しかもたらさなかった。従って、本発明の溶液は、通常、4.0〜10のpH値、望ましくは約pH6〜約pH8で効果的である。
汚染除去水溶液の乳酸エチル成分は、塩素を不活性化することが公知である。ジクロロイソシアヌル酸は塩素系酸化化合物であるので、乳酸エチルの使用は抗菌活性を邪魔し妨げると思われた。様々な量の乳酸エチルを、10%漂白剤溶液に添加した。その結果を図6に示す。
図6から明らかなように、10%漂白剤溶液は、枯草菌に関して7.0の対数減少を実現するのに効果的であった。しかし、様々な量の乳酸エチルをそれに添加した場合、漂白剤溶液は本質的に完全に効力がなくなった。たとえ漂白剤を本発明、すなわち、製剤EM1001に添加した場合でさえ、それは無害となった。しかし、述べた量の、図6に示される成分を含有する本出願者らの汚染除去水溶液を用いた場合(漂白剤は含まない)、約6の対数減少が予想外に達成された。言い換えれば、乳酸エチルはジクロロイソシアヌル酸の塩素含量に何の影響も及ぼさなかった。従って、予想外の結果の証拠が提示された。
低い凝固点、低い蒸気圧、不燃性、低い粘度、化合物相溶性、および環境保全性を含む、上述の本発明の良好な特性を実現するために、そのような特性に有害な様々な化合物は回避される、それには、様々なイミダゾール(imadazole)化合物;様々な金属炭酸塩化合物;様々な有機ケイ素化合物、つまりケイ素原子を含有する化合物、例えばシラン、環状または線状シロキサン、様々なケイ酸塩、および同類のものなど;様々な漂白剤;様々な高分子量グリコール、例えば6個以上の炭素原子を有するものなど;ならびに様々なグリコールエーテルおよび様々なグリコールポリマー、例えばポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールが含まれる。従って、1パッケージ系または2パッケージ系の各々のパッケージに関して使用されるそのような化合物の量は少ない。つまり通常1以上の極性溶媒および半親水性の化合物100重量部あたり、その化合物は約10重量部未満、望ましくは約5重量部未満、好ましくは約2重量部未満、最も好ましくはゼロである、つまり化合物を含まない。つまり、水性汚染除去組成物は、そのような化合物を本質的に含まない。
例えば、イミダゾール化合物、例えばベンズイミダゾール(90mM)を、本発明の汚染除去溶液EM1001またはEM1002に添加した場合、それは、枯草菌のどんなログキル(log kill)も実質的に阻害した(図7参照)。従って、様々なイミダゾール化合物が、殺胞子活性を奪うために本発明から除外される。つまり、本発明の様々な汚染除去剤水溶液は、どんなイミダゾール化合物も含まないか、または上記のように非常にわずかな量しか含まない。
炭酸ナトリウムなどの金属炭酸塩は、EM1001を用いる枯草菌の殺菌量を低下させることが見出されたために本発明から除外される。従って、炭酸ナトリウムを使用する場合には、上記のようにその非常にわずかな量が使用される。
述べたように、様々な除外されるケイ素含有化合物としては、ケイ酸塩またはその塩、シラン、ならびに線状および環状ポリシロキサンが挙げられる。これは、それらが組成物に滑りを加える場合が多く、従って適用基材への付着力を低下させると同時に、水性汚染除去剤組成物を環境に優しくないものにするためである。
また、漂白剤、例えば様々な過酸化水素漂白剤、ナトリウム過ホウ酸塩などの様々な過ホウ酸塩漂白剤、ピロリン酸ナトリウムなどの様々なピロリン酸塩漂白剤;過炭酸ナトリウム;過酸化ナトリウム;様々な過硫酸塩漂白剤、様々な次亜塩素酸塩漂白剤(hyprochlorite bleaches)、および同類のものを除外することも本発明の範囲内である。つまり、本発明の溶液は、本質的にそれを含まず、使用する場合には上述のようにそれらは非常にわずかな量を含有する。
本発明から除外されるその他の化合物としては、高級アルキルグリコール(すなわち、C以上)、およびグリコールエーテル(すなわち、6個以上の炭素原子またはその繰り返しを含有するエーテル)、ならびにポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールなどの重合グリコールが挙げられる。従って、本発明の水性汚染除去組成物は、そのようなグリコールおよびグリコールエーテルを本質的に含まず、使用する場合、上述のようにそれらはその非常にわずかな量を含有する。
上に示したように、本発明の重要な態様は、大量の極性溶媒、例えば水および様々なアルキルグリコールを使用することである。つまり、本発明の極性溶媒の総量は、通常、全ての極性溶媒および全ての半親水性化合物の総重量に基づいて、少なくとも約30%または少なくとも約35重量%、望ましくは少なくとも約40重量%、好ましくは少なくとも約60重量%の極性溶媒である。
特許法に従って、最良の形態および好ましい実施形態を示したが、本発明の範囲はそれに制限されるものではなく、むしろ添付の特許請求の範囲によって制限される。

Claims (15)

  1. ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩と;
    水と、2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む水性溶媒系と;
    アルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルである、1以上の親水性化合物と;
    を含む、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液であって、
    前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3重量〜90重量%であり;
    前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の金属塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり1重量部〜10重量部であり;
    当該汚染除去組成物中の有機ケイ素含有化合物の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり2重量部以下であり、かつ
    当該汚染除去組成物中の漂白剤の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり2重量部以下である性汚染除去溶液。
  2. 前記金属塩が、アルカリ金属であり;
    前記乳酸アルキルの前記アルキル基が、1〜3個の炭素原子を有し;
    前記アルキルグリコールが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールであり、
    前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、2重量〜80重量%であり;
    前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて4重量〜80重量%であり、かつ、前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の前記塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の合計100重量部あたり2重量部〜9重量部である、請求項1に記載の水性汚染除去溶液。
  3. 前記アルカリ金属塩がナトリウムまたはカリウムであり、
    前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、3.5重量部〜8重量部であり、
    前記アルキルグリコールがプロピレングリコールであり、前記乳酸アルキルが乳酸エチル(ethylene lactate)であり、前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、3重量〜70重量%であり;前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、5重量〜70重量%である、請求項2に記載の水性汚染除去溶液。
  4. 〜4個の炭素原子を有する炭酸アルキルを、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、2重量部〜20重量部の量でさらに含む、請求項1に記載の水性汚染除去溶液。
  5. ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩を含む第1のパッケージと;
    水と、2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む水性溶媒系;ならびにアルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルを含む、1以上の親水性化合物を含む、第2のパッケージ
    を含む、胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液を形成するための複数のパッケージであって;
    前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3重量〜90重量%であり;
    前記第1のパッケージ中の前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の金属塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり1重量部〜10重量部であり;
    前記第1のパッケージおよび前記第2のパッケージ中の有機ケイ素含有化合物の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下であり、かつ
    前記第1のパッケージおよび前記第2のパッケージ中の漂白剤の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下である数のパッケージ。
  6. 前記金属塩が、アルカリ金属であり;
    前記乳酸アルキルが、1〜3個の炭素原子を有し;
    前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、2重量〜80重量%であり;前記アルキルグリコールが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールであり;
    前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、4重量〜80重量%である、請求項5に記載の複数のパッケージ
  7. 前記アルカリ金属塩が、ナトリウムまたはカリウムであり、前記アルキルグリコールが、プロピレングリコールであり、前記乳酸アルキルが、乳酸エチル(ethylene lactate)であり、前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、3重量〜70重量%であり;前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、5重量〜70重量%であり;
    前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3.5重量部〜8重量部であり;
    記有機ケイ素含有化合物の量、前記水性溶媒系および前記親水性化合物に対して100重量部あたり2重量部以下であり;かつ
    記漂白剤の量、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、2重量部以下である、請求項6に記載の複数のパッケージ
  8. 〜4個の炭素原子を有する炭酸アルキルを、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり2重量部〜20重量部の量で含む、請求項7に記載の複数のパッケージ
  9. 胞子、菌類、マイコバクテリア、栄養細菌、原虫を含む微生物;化学兵器剤およびバイオテロ剤用の水性汚染除去溶液を形成する方法であって、
    ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の金属塩を準備する段階と;
    水および2〜4個の炭素原子を有する1以上のアルキルグリコールを含む水性溶媒系を準備する段階と;
    アルキル基が〜10個の炭素原子を有する乳酸アルキルを含む、1以上の親水性化合物を準備する段階であって;
    前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、3重量〜90重量%であり;ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり重量部〜10重量部である、段階と;
    ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩、前記水性溶媒系、および前記親水性化合物を混合し、水性汚染除去溶液を形成する段階を含む、方法。
  10. 前記金属塩が、アルカリ金属であり;
    前記乳酸アルキルの前記アルキル基が1〜3個の炭素原子を有し;
    前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、2重量〜80重量%である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記アルカリ金属塩が、ナトリウムまたはカリウムであり、前記アルキルグリコールが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールであり、前記乳酸アルキルが、乳酸エチル(ethylene lactate)であり、前記水の量が、前記水および前記アルキルグリコールの総量に基づいて、3重量〜70重量%であり;前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、4重量〜80重量%であり、前記ジクロロイソシアヌル酸または前記ジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の合計100重量部あたり2重量部〜9重量部であり;
    前記水性汚染除去溶液が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下の有機ケイ素含有化合物を含有し;かつ
    前記水性汚染除去溶液が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり、5重量部以下の漂白剤を含有する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記水性溶媒系の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物の総重量に基づいて、5重量〜70重量%であり;かつ
    ジクロロイソシアヌル酸またはジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩の量が、前記水性溶媒系および前記親水性化合物100重量部あたり3.5重量部〜8重量部である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記水性汚染除去溶液を、汚染された品目に適用することを含む、請求項9に記載の方法。
  14. 少なくとも5の前記汚染物(contaminate)の対数減少を実現することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ジクロロイソシアヌル酸の前記金属塩または前記ジブロモイソシアヌル酸の前記金属塩を含む第1のパッケージを含む、複数のパッケージを形成する段階と;前記性溶媒系および前記1以上の親水性化合物を含む第2のパッケージを形成する段階とを含む、請求項10に記載の方法。
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