JP5602549B2 - テープ式使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、背側両側部に側方に突出するファスニングテープを備え、おむつの腹側表面に止着しておむつを装着するようにしたテープ式使い捨ておむつに関する。
従来より、市販されている一般的なテープ式使い捨ておむつは、例えば図10に示すように、装着のためにおむつの後身頃の両側に、おむつ装着用のファスニングテープ50,50を備えるもので、装着に際してはおむつの前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ50,50を腹側に持ち込み、おむつの腹側外面のポリエチレン等のプラスチック材料、不織布、トリコット等よりなるフロントターゲットテープ51(以下、FTTともいう。)に止着しておむつを固定するようにしている。
前記テープ式使い捨ておむつでは、装着時にファスニングテープ50が位置ずれしたり、剥がれたりしないように所定の係合力を持たせるようにしているが、一方で着用者の動きや腹部の膨らみの変化には対応しにくい仕様となっている。
そこで、胴周りに対するフィット性、運動や満腹時/空腹時による腹部の膨らみの変化に追従させるために、前記ファスニングテープ50に伸縮性を持たせた技術が各種提案されている。
具体的に下記特許文献1では、着用者の腰股部を包んで被着される場合においておむつ本体の一部位と他の部位とに跨って配設され、一端部が接着剤または粘着剤により一の部位に固定され、かつ他端部が粘着剤により他の部位に固定自在とされ、少なくともそれらの固定箇所間が本体に対してフリーとされ長手方向に伸縮自在としたおむつの試着テープが提案されている。
また下記特許文献2では、中央部を伸縮自在とした弾性体で又両端部を非弾性体でそれぞれ構成したテープ基材の少なくとも上記2つの非弾性体の同じ側の一面にそれぞれ止着剤層を設けてなる伸縮性止着テープであって、上記弾性体にその伸縮方向に切れ目を設けた伸縮性止着テープが提案されている。
さらに下記特許文献3では、固定部の接着強度及び弾性伸縮部による形状追従性に優れるとともに、伸縮長さの確保も容易とするために、止着テープは、前記背側部分に接着剤により固定された固定部と、前記背側部分から突出する突出部とを有し、この突出部は、前記連結のための連結部が設けられた先端部と、この先端部よりも基端側の本体部とを有しており、前記止着テープのうち少なくとも前記固定部から本体部にかけての部分に弾性伸縮部材が固定されており、前記弾性伸縮部材における前記固定部に位置する部分及び前記本体部に位置する部分のうち、前記固定部に位置する部分は非伸張状態で前記止着テープに接着固定されており、前記本体部に位置する部分の一部又は全部は幅方向に伸張した状態で前記止着テープに接着固定されているテープ式使い捨ておむつが提案されている。
実開昭57−157209号公報 特開昭62−81474号公報 特開2010−22550号公報
かかるテープ式使い捨ておむつにおいては、1回の止着できっちりとおむつを装着するのは困難で、実際には何回かの止着直しによっておむつの装着を行うことが多々ある。例えば、一方のファスニングテープ50をFTT51に止着した後、他方のファスニングテープ50がFTTに届かないなどの場合には、止着し直さなければならない煩わしさがあるとともに、止着直しを何回か行っている間にFTT51が破けてしまうことがあった。この問題を解決するために、前記FTT51の厚みを厚くすると、今度はFTF51の剛性のため縁や角が腹部に当り装着感が損なわれるといった問題が二次的に発生することになる。
一方、上記特許文献1〜3に記載されるように、ファスニングテープに伸縮性を持たせた場合は、動きや腹部の寸法変化に対応し易くなるものの、FTT51が破けてしまう問題は依然として解消されないとともに、特に脇部に対してファスニングテープによって圧迫感を与えてしまうなどの問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、前身頃にフロントターゲットテープを有しないファスニングテープの止着構造を提供するとともに、着用者の動きや空腹時〜満腹時などのウエスト寸法の変化に追従し易いテープ式使い捨ておむつを提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側両側部に側方に突出して取り付けられたファスニングテープを有し、前記ファスニングテープをおむつの腹側表面に止着することによっておむつを身体に装着するようにしたテープ式使い捨ておむつにおいて、
前記ファスニングテープは、前記バックシート側の面に雄側面ファスナーと雌側面ファスナーとを備え、これら面ファスナー同士を接合することによりループ状の止め部を形成可能とし、
前記おむつの前身頃の外面に、伸縮性を有する細長い部材を縦向き配向とし上端及び下端をおむつ外面に接合したテープ通しを複数設けるとともに、前記テープ通しは、おむつの幅方向に沿って複数配列されており、かつ前記テープ通しは不織布上にテープ通しを列状に配置することによりユニット化され、これをおむつに貼付することによって構成されるとともに、おむつの幅方向に沿って複数配列された前記テープ通しは、おむつの中央側と脇側とで伸縮性に差異を設けてあり、
おむつの装着に当り、前記ファスニングテープの先端側を前記テープ通しに通したならば先端側を折返して面ファスナー同士を接合することにより止着するようにしたことを特徴とするテープ式使い捨ておむつが提供される。
上記請求項1記載の発明では、ファスニングテープは、前記バックシート側の面に雄側面ファスナーと雌側面ファスナーとを備え、これら面ファスナー同士を接合することによりループ状の止め部を形成可能とする。一方、おむつの前身頃の外面には、伸縮性を有する細長い部材を縦向き配向とし上端及び下端を接合したテープ通しを複数設ける。前記テープ通しは、おむつの幅方向に沿って複数配列されており、かつ前記テープ通しは不織布上にテープ通しを列状に配置することによりユニット化され、これをおむつに貼付することによって構成されている。そして、装着に当り、前記ファスニングテープの先端側を前記テープ通しに通したならば先端側を折返して面ファスナー同士を接合することにより止着するようにする。
従って、おむつの前身頃にフロントターゲットテープを設けないため、従来のように該テープの縁や角が腹部に当り装着感が損なわれることがない。また、伸縮性をファスニングテープに与えるのではなく、前記テープ通しに与えるようにしたため、従来のおむつのように脇部に対してファスニングテープが圧迫感を与えてしまい装着感が損なわれる問題も解消できるようになる。更に装着時に日常的な動きや、空腹時〜満腹時によりウエスト寸法に変化があっても、前記テープ通しに伸縮性があるため、ファスニングテープがおむつ幅方向へ伸縮可能(移動可能)となり前記ウエスト寸法変化に追従することができる。
前記テープ通しを、おむつの幅方向に沿って複数配列するようにしているため、体型に合わせて任意のテープ通しに対して止着できるようになる。
さらに、本発明では、おむつの幅方向に沿って複数配列された前記テープ通しは、おむつの中央側と脇側とで伸縮性に差異を設けてある
対的に細身の体型の場合は、腹部の膨らみの変化が小さく、太めの体型の場合は、腹部の膨らみの変化が大きいと思われるため、例えば相対的に中央側に位置するテープ通しは伸縮性を低くし、相対的に脇側に位置するテープ通しは伸縮性を大きく設定することにより、体型差に応じてより細かく対応することが可能となる。
請求項に係る本発明として、前記テープ通しは、その上端縁をおむつのウエスト開口縁にほぼ一致させて配置してある請求項1記載のテープ式使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、テープ通しの持つ伸縮性をウエスト周りのフィット性に利用したものである。すなわち、水平方向に沿って複数配列されたテープ通しの上端縁をおむつのウエスト開口縁にほぼ一致させて配置することにより、ウエスト周りにシャーリングに近い効果が得られるようになり、ウエスト周りでのフィット性が向上できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記テープ通しは、おむつの縦方向に沿って複数配列されている請求項1〜いずれかに記載のテープ式使い捨ておむつが提供される。
上記請求項記載の発明は、前記テープ通しをおむつの縦方向に沿って複数配列するようにしたものである。この場合は、ファスニングテープが斜め下方向に固定されるため、股間部側が持ち上げられるため、脚周りのフィット性が向上できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、おむつの前身頃にフロントターゲットテープを有しないファスニングテープの止着構造を提供できるとともに、着用者の動きや空腹時〜満腹時などのウエスト寸法の変化に追従し易いテープ式使い捨ておむつを提供することが可能となる。
本発明に係るテープ式使い捨ておむつ1の一部破断展開図である。 図1のII−II線矢視図である。 おむつ1の裏面図である。 使い捨ておむつ1のファスニングテープ10による止着要領を示す手順図である。 テープ通し11の一例を示す平面図である。 各テープ通し11をユニット化した平面図である。 使い捨ておむつ1の装着状態斜視図である。 テープ通し11の他の配置例を示す図である。 テープ通し11の他の配置例を示す図である。 従来のテープ式使い捨ておむつの装着状態図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔使い捨ておむつ構造〕
図1において、テープ式使い捨ておむつ1(単に、おむつという。)は、綿状パルプ等からなり、たとえば砂時計形状(または長方形状等)のある程度の剛性を有するとともに、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4と、該吸収体4の表面側(使用面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性トップシート3と、前記吸収体4の裏面側に配設され、少なくとも吸収体4の全面積を覆うように配設されたポリエチレン等からなる防漏シート6と、この防漏シート6の外面側(非肌当接面側)に設けられた不織布からなるとともに、おむつ外形を画成する外面バックシート2と、おむつの両側部に表面側に起立する立体ギャザーBSを形成するとともに、おむつ両側部では前記防漏シート6及びバックシート2と共にサイドフラップ部SFを構成するためのサイド不織布7、7と、おむつ背側両側部に設けられたファスニングテープ10,10とから主に構成されている。また、おむつの腹部ウエスト部および背側ウエスト部では、前記外面バックシート2、防漏シート6および透液性トップシート3が共に延在し、吸収体4の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。
以下、更に各構成部材について具体的に詳述すると、
前記吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成され、平面形状は、脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とすることも可能であるが、図示例では矩形としてある。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。図示例のように、吸収体4をクレープ紙5で囲繞する場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間にクレープ紙が介在することになり、吸収性に優れる前記クレープ紙5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。
前記吸収体4は、少なくともパルプ繊維を含有し、任意に合成繊維を混合することができる。合成繊維を混合する場合は、前記パルプ繊維:合成繊維との比率を重量換算で80〜20:20〜80、好ましくは40〜60:60〜40で混合したものが望ましい。
前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができ、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記防漏シート6は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられ、漏れを防止するために少なくとも吸収体4の全面積を覆う範囲に設置される。近年は、ムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に遠心することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、体液等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにすることが望ましい。
前記透液性トップシート3は、吸収体4側縁よりも若干外方に突出し、前記防漏シート6と接合されている。前記サイド不織布7は、前記吸収体4の側縁部近傍よりも外側部分が外縁まで延び、前記防漏シート6及び外面バックシート2と接合され、この積層シート部分によってサイドフラップSFを構成している。
このサイドフラップ部SFにおいては、おむつ長手方向に複数本、図示の例では2本の弾性伸縮部材8,8が配設され、平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーは、着用した際におむつをきっちりと脚周りにて保持することにより、フィット性を向上させおむつがずれるのを防止する。
他方、前記サイド不織布7の前記固着部よりも内方側の不織布シート部分によって表面側に起立する立体ギャザーBSが形成されている。この立体ギャザーBSは、吸収体4の側縁近傍位置に起立端を有し、その先端がおむつ長手方向に沿って二重に折り返され、この折り返し部の内方に1本の弾性伸縮部材9を、または必要により複数本の弾性伸縮部材を配設することにより、その伸縮力を利用して立体ギャザーBSを起立させるようになっている。
前記弾性伸縮部材8,9としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前記サイド不織布7を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にサイドフラップ部SFを構成する前記サイド不織布7は、ゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。
前記外面バックシート2としては不織布が用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの不織布の中でも、不織布製造時にドラム搬送過程で加熱空気を送り繊維同士を熱融着させるエアスルー法により製造された不織布が好適に用いられる。前記エアスルー法は、高温空気の熱によって繊維同士を融着させるため、空間割合が高くふんわりとした感触と、嵩高であるなどの利点を有する。
本使い捨ておむつ1では、着用者への密着性を向上させるため、おむつ背側の胴回りには外面バックシート2の内面側に、シート14間に複数条の弾性伸縮部材13、13…が伸張状態で接着された伸縮性シート12が貼着され、胴回り方向に沿って弾性伸縮力が与えられている。
〔ファスニングテープ10の止着構造〕
前記ファスニングテープ10は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等のファスニング基材15からなり、基部15Aが前記サイド不織布7と外面バックシート2との間に固定され、側方に突出する突出部15Bの前記外面バックシート2側の面に、間を空けて雄側面ファスナー16と雌側面ファスナー17とを備え、これら面ファスナー16,17同士を接合することによりループ状の止め部を形成可能としている。
前記雄側面ファスナー16は、ファスニング基材15に接着剤により剥離不能に接着され、表面に多数のフック要素を有する。このフック要素は、例えばレ字状、J字状、マッシュルーム状、T字状等のものが存在するが、いずれの形状であってもよい。好ましいのはT字状のものである。
前記雌側面ファスナー17は、ファスニング基材15に接着剤により剥離不能に接着され、表面に前記フック要素が係合可能な多数のループ要素を有する。前記雄側メンファスナー16と前記雌側メンファスナー17との離間距離(内々寸法)は、後述するテープ通し11の幅寸法×2倍以上とするのが望ましい。なお、前記雄側面ファスナー16と雌側メンファスナー17との位置関係は逆であってもよい。
一方、おむつ1の前身頃の外面には、複数のテープ通し11が設けられている。前記テープ通し11は、伸縮性を有する細長い部材を縦向き配向とし上端及び下端をおむつ外面に接合し前記ファスニングテープ10の通し孔を形成したものであり、丁度ズボンのベルト通しのような部材である。前記テープ通し11は、図1及び図3に示されるように、おむつ1の略幅方向に沿って間隔を空けて列を成すように複数設けるようにする。図示例では、おむつ中央を境に片側3個づつ計6個設けられている。
前記テープ通し11の材料としては、天然ゴムや、アクリルゴム(ACM)、ニトリルゴム(NBR)、イソプレンゴム(IR)、ウレタンゴム(U)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、シリコーンゴム(Q)、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、フッ素ゴム(FKM)、ポリイソブチレン(ブチルゴム IIR)などの合成ゴムのゴム系材料、または図5に示されるように、不織布18を折り畳んで何層かに積層するとともに、内部に糸状弾性ゴム19、19…を配設することにより伸縮性を与えたものなどを使用することができる。また、上端及び下端をおむつに接合するには、接着剤または縫合によって固定することができる。
また、前記テープ通し11は、それぞれを個別に取付けを行うようにしてもよいが、製造上は図6に示されるように、不織布20上にテープ通し11、11…を列状に配置しユニット化し、これをおむつ1に貼付するのが望ましい。
前記おむつ1を装着するに当たっては、図7に示されるように、おむつ1の前身頃および後身頃をそれぞれ着用者の身体に当てがった後、前記ファスニングテープ10,10を腹側に持ち込み、前記ファスニングテープ10の先端側を任意のテープ通し11に通したならば先端側を折返して面ファスナー同士16,17を接合することにより止着するようにする。装着時に日常的な動きや、空腹時〜満腹時によりウエスト寸法に変化があっても、前記テープ通し11に伸縮性があるため、ファスニングテープ10がおむつ幅方向へ伸縮可能となり前記ウエスト寸法変化に柔軟に追従することができる。
〔第2形態例〕
上記形態例では、前記テープ通し11をおむつ1の略幅方向に沿って間隔を空けて列を成すように複数設けるようにしたが、図8に示されるように、おむつ1の略縦方向に沿って複数配列することも可能である。この場合は、ファスニングテープ10は、側方に突出する突出部15Bの寸法を大きくし、先端に雄側メンファスナー16を設け、中間位置に雌側面ファスナー17を設けるようにする。一点鎖線で示した装着状態では、ファスニングテープ19が斜め下方向に固定されるため、股間部側が持ち上げられため、脚周りのフィット性が向上できるようになる。
さらには、図9に示されるように、ファスニングテープ10を上下2段のファスニングテープ10A、10Bで構成し、一点鎖線で示した装着時の状態では、上段側ファスニングテープ10Aを上側のテープ通し11に止着し、下段側ファスニングテープ10Bを下側のテープ通し11に止着するようにすれば、より一層のフィット感が得られるようになる。
なお、本第2形態例の図示では、前記テープ通し11はおむつ長手方向に沿って2列設けるようにしたが、4列または6列設けるようにしてもよい。
〔他の形態例〕
(1)前記テープ通し11を、おむつの幅方向に沿って複数配列するようにするとともに、おむつの中央側と脇側とで伸縮性に差異を設けるようにしてもよい。相対的に細身の体型の場合は、腹部の膨らみの変化が小さく、太めの体型の場合は、腹部の膨らみの変化が大きいと思われるため、例えば相対的に中央側に位置するテープ通し11は伸縮性を低くし、相対的に脇側に位置するテープ通し11は伸縮性を大きく設定することにより、体型差に応じてより細かく対応することが可能となる。
1…テープ式使い捨ておむつ、2…外面バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…防漏シート、7…サイド不織布、8・9・13…弾性伸縮部材、10…ファスニングテープ、11…テープ通し、16…雄側面ファスナー、17…雌側面ファスナー、SF…サイドフラップ、EF…エンドフラップ

Claims (3)

  1. 透液性トップシートと、バックシートとの間に吸収体が介在されるとともに、背側両側部に側方に突出して取り付けられたファスニングテープを有し、前記ファスニングテープをおむつの腹側表面に止着することによっておむつを身体に装着するようにしたテープ式使い捨ておむつにおいて、
    前記ファスニングテープは、前記バックシート側の面に雄側面ファスナーと雌側面ファスナーとを備え、これら面ファスナー同士を接合することによりループ状の止め部を形成可能とし、
    前記おむつの前身頃の外面に、伸縮性を有する細長い部材を縦向き配向とし上端及び下端をおむつ外面に接合したテープ通しを複数設けるとともに、前記テープ通しは、おむつの幅方向に沿って複数配列されており、かつ前記テープ通しは不織布上にテープ通しを列状に配置することによりユニット化され、これをおむつに貼付することによって構成されるとともに、おむつの幅方向に沿って複数配列された前記テープ通しは、おむつの中央側と脇側とで伸縮性に差異を設けてあり、
    おむつの装着に当り、前記ファスニングテープの先端側を前記テープ通しに通したならば先端側を折返して面ファスナー同士を接合することにより止着するようにしたことを特徴とするテープ式使い捨ておむつ。
  2. 前記テープ通しは、その上端縁をおむつのウエスト開口縁にほぼ一致させて配置してある請求項1記載のテープ式使い捨ておむつ。
  3. 前記テープ通しは、おむつの縦方向に沿って複数配列されている請求項1〜いずれかに記載のテープ式使い捨ておむつ。
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