JP5600847B2 - 光学フィルムの製造方法 - Google Patents
光学フィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5600847B2 JP5600847B2 JP2010278991A JP2010278991A JP5600847B2 JP 5600847 B2 JP5600847 B2 JP 5600847B2 JP 2010278991 A JP2010278991 A JP 2010278991A JP 2010278991 A JP2010278991 A JP 2010278991A JP 5600847 B2 JP5600847 B2 JP 5600847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- group
- solvent
- birefringent layer
- coating film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
従来、溶液流延法によって製造された位相差板が知られている。例えば、特許文献1には、面内において一方向に収縮性を示す透明高分子フィルム上に、非液晶性材料(ポリマー)溶液を塗工して塗工膜を形成し、前記透明高分子フィルムを収縮させて塗工膜を収縮させ、所定の位相差を有する複屈折層(収縮後の塗工膜)を得ることが開示されている。
さらに、特許文献1には、バックライトの熱などで複屈折層の位相差が経時的に変化することを防止するため、前記複屈折層の残存溶媒量が、2.5mg/g以下に設定することが開示されている。
また、残存溶媒量が小さい複屈折層を最終的に得るための簡便な方法も求められている。
本発明の他の好ましい光学フィルムの製造方法は、前記複屈折層形成工程における加熱温度が、前記溶媒の沸点よりも5℃以上高い。
Δnxz=nx’−nz’
前記nx’は、前記非液晶性材料を固化層としたときのその層の面内において屈折率が最大となる方向の屈折率を表し、前記nz’は、前記固化層の厚み方向の屈折率を表す。
前記乾燥工程には、前記塗膜中の溶媒含有量が5重量%〜15重量%となるように塗膜を乾燥することが含まれる。
前記複屈折層形成工程には、加熱温度が前記溶媒の沸点よりも高くなるように収縮性フィルムを加熱することが含まれる。
上記製造方法においては、好ましくは、式:Δnxz=nx’−nz’で表される厚み方向の複屈折率Δnxzが0.0007以上の非液晶性材料が用いられる。
前記nx’は、前記非液晶性材料を固化層としたときのその層の面内において屈折率が最大となる方向の屈折率を表し、前記nz’は、前記固化層の厚み方向の屈折率(前記nx’の方向及び前記固化層の面内において前記nx’の方向と直交する方向の、各方向に対して直交する方向の屈折率)を表す。
前記複屈折率(Δnxz)の定義において、前記固化層は、例えば、基材上に、前記非液晶性材料を溶剤に溶解した溶液を直接塗工して形成された塗膜を固化した層であって、無延伸及び無収縮の層を意味する。ただし、その固化層の厚みは何ら制限されない。
前記複屈折率(Δnxz)は、0.0007以上であり、好ましくは、0.0007〜0.05の範囲であり、より好ましくは、0.001〜0.04の範囲である。
図1及び図2は、本発明の光学フィルムの製造工程の一例を示す参考図である。なお、フィルムや各装置の相対的な大きさは実際のものと異なることに留意されたい。また、フィルムは、通常、テンションローラなどを含めて多数本のローラを介して送出されるが、これらのローラは、図示しない。
なお、MD方向は、前記収縮性フィルムの長手方向であり、TD方向は、同幅方向である。
長尺の収縮性フィルム1の送出経路中において、上流側から順に、塗工装置91、乾燥装置92、及び加熱装置93が配置されている。
前記未固化の塗膜3aは、収縮性フィルム1の送出に従い、固化ゾーンに導かれる。前記固化ゾーンに配置された乾燥装置92は、未固化の塗膜3aを乾燥し固化させるための装置である。複屈折層形成材料が、蒸発性又は揮発性の溶媒を含む場合には、前記乾燥装置92は、未固化の塗膜3aを乾燥し且つその中に含まれる溶媒を回収する。塗膜3a中に含まれる溶媒が蒸発性又は揮発性に優れた溶媒である場合には、自然乾燥によって未固化の塗膜3aを固化させることもできるので、特に乾燥装置は固化ゾーンに設けられていなくてもよい。以下、本明細書において、「蒸発又は揮発」を単に「揮発」という。
乾燥装置としては、例えば、送風機、温風機、溶媒回収装置付き乾燥機などが挙げられる。
収縮性フィルム1がTD方向に収縮性を有する場合には、MD方向に収縮性を有する場合と反対に、MD方向に拡幅又は延伸処理を行ってもよい。
この収縮性フィルム1の収縮に伴う塗膜3の所定方向の収縮によって、塗膜3中の非液晶性材料が配向する。配向後の塗膜3が、複屈折層となる。
以下、各工程に分けて本発明を説明する。
塗膜形成工程は、複屈折層形成工程の前に実施される工程であって、所定の複屈折を発現する前の塗膜を、収縮性フィルム上に形成するために行われる。
収縮性フィルムは、所定方向に熱収縮性を有するフィルムである。ただし、熱収縮性とは、所定温度に加熱すると所定方向に収縮する性質をいう。
前記収縮性フィルムは、例えば、市販品を用いてもよい。前記市販品としては、例えば、東京インキ(株)製の「ノーブレン」、三菱化学(株)製の「ノバクリアー」、東洋紡績(株)製の「スペースクリーン」、グンゼ(株)製の「ファンシーラップ」、東レ(株)製の「トレファン」、東レ(株)製の「ルミラー」、JSR(株)製の「アートン」、日本ゼオン(株)製の「ゼオノア」、旭化成(株)製の「サンテック」などが挙げられる。
前記非液晶性材料は、前記複屈折率(Δnxz)が0.0007以上の非液晶性材料であることが好ましい。
具体的には、前記非液晶性材料としては、例えば、ポリアリレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリエステル、ポリアリールエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリビニルアルコール、ポリエーテルサルフォン、ポリサルフォン、及びこれらの混合物などが挙げられる。
本発明の製造方法で用いられる非液晶性材料は、これらのポリマー群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
このような非液晶性材料を用いることにより、屈折率楕円体がnx>nz>nyの関係を満たす複屈折層を形成することができる。
前記溶媒としては、前記非液晶性材料の種類に応じて、適宜決定できるが、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、キシレン、シクロヘキサノン、シクロペンタノンなどが挙げられる。前記溶媒は、1種単独で、又は2種以上を併用してもよい。
前記混合溶媒を用いる場合には、全体の50重量%以上の割合で前記非ハロゲン系溶媒を含有する溶媒が好ましく、より好ましくは、全体の80重量%以上の割合で前記非ハロゲン系溶媒を含有する。中でも、全体の50重量%以上の割合でトルエンを含有する溶媒が好ましく、より好ましくは、全体の80重量%以上の割合でトルエンを含有する。この場合において、トルエン以外の溶媒としては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、4−メチル−2−ペンタノン(メチルイソブチルケトン、MIBK)、テトラヒドロフラン(THF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)などを用いることができる。前記非液晶性材料として前記ポリアリレートを用いた場合には、前記ポリアリレートは溶剤溶解性に優れるため、これらの低極性の溶媒にも可溶である。
例えば、収縮性フィルムを収縮させる時の加熱温度よりも、沸点が低い溶媒を用いることが好ましい。かかる溶媒は、収縮性フィルムの収縮と同時に、塗膜から揮発するので好ましい。
収縮性フィルムの収縮時の加熱温度よりも沸点が低い溶媒は、前記収縮時の加熱温度との関係で適宜選択され得るが、例えば、沸点が60℃〜160℃の溶媒が好ましい。具体的には、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、シクロペンタノン、シクロヘキサンなどが挙げられる。
乾燥工程は、塗膜形成工程後、複屈折層形成工程の前に実施される工程であって、未固化の塗膜を、収縮性フィルム上に固化させるために設けられている。
前記複屈折層形成材料を塗工した直後の塗膜は、通常、多量の溶媒を含んだ未固化の状態である。このため、後述する複屈折層形成工程の前に、前記未固化の塗膜を乾燥させることが好ましい。
前記乾燥の方法としては、例えば、自然乾燥、風を吹き付けての風乾、加熱乾燥、又はこれらを組み合わせた方法などが挙げられる。乾燥条件は、前記収縮性フィルムの種類、前記非液晶性材料及び前記溶媒の種類、前記非液晶性材料の濃度などに応じて適宜決定できる。具体的には、乾燥温度が、例えば、25℃〜300℃の範囲であり、好ましくは、50℃〜200℃であり、より好ましくは、60℃〜180℃である。なお、前記乾燥は、一定温度で行ってもよいし、段階的に温度を上昇又は下降させながら行ってもよい。
なお、前記乾燥温度は、塗膜表面における温度をいう。
加熱乾燥を行う場合には、前記収縮性フィルムの収縮が起こらない温度条件で実施することが好ましい。また、乾燥時間も、特に制限されないが、例えば、10秒〜60分の範囲であり、好ましくは、30秒〜30分である。
上記乾燥方法、乾燥温度及び乾燥時間を適宜設定することにより、塗膜中の溶媒含有量が5重量%〜15重量%となるまで乾燥が行われる。
下記複屈折層形成工程において、溶媒含有量が前記範囲の塗膜が積層された収縮性フィルムを収縮させることにより、非液晶性材料を良好に配向させることができる。溶媒含有量が5重量%未満であると、塗膜が硬すぎるので、収縮性フィルムの収縮を阻害するおそれがあり、さらに、塗膜中の非液晶性材料が余り動かず、これを良好に配向させることができない。また、溶媒含有量が15重量%を超えると、残存溶媒量が大きい複屈折層が得られるおそれがある。
複屈折層形成工程は、上記塗膜が積層された収縮性フィルムを所定方向に収縮させることにより、塗膜に所定の位相差を発現させる工程である。前記収縮によって位相差が発現した塗膜が、本発明の複屈折層である。
前記収縮性フィルムを収縮させる際、この収縮方向と直交する方向に前記収縮性フィルムと塗膜との積層体を延伸してもよい。前記収縮及び延伸は、別個に実施してもよいが、同時に実施することが好ましい。同時に実施することにより、前記収縮及び延伸により発現した配向性を緩和させることなく維持できる。この場合、前記収縮性フィルムを幅方向(TD方向)に延伸し、前記収縮性フィルムを長手方向(MD方向)に収縮させることが好ましい。前記積層体を延伸する手段としては、ロール延伸機、テンター延伸機、及び二軸延伸機などの任意の適切な延伸機が用いられる。
また、収縮させる時の熱によって、塗膜中に残存する溶媒を揮発させるために、前記加熱温度は、複屈折層形成材料に用いられた溶媒の沸点よりも高いことが好ましい。具体的には、前記加熱温度は、前記溶媒の沸点よりも5℃以上高いことが好ましい。
なお、前記加熱温度は、収縮性フィルムの収縮時におけるその表面の温度をいう。
残存溶媒量の小さい複屈折層は、その位相差が経時的に変化し難い。特に、バックライトの熱などで位相差が変化し難いので、かかる複屈折層を含む光学フィルムは、画像表示装置の構成部材として好適に利用できる。
本発明の製造方法によれば、残存溶媒量が0.2%以下、好ましくは0.1%以下という、残存溶媒量が極めて小さい複屈折層を得ることも可能である。
前記積層体(収縮性フィルムと塗膜との積層体)を前記収縮方向と直交する方向に延伸する場合には、前記積層体の延伸倍率は、1.01〜3.0倍の範囲であることが好ましく、より好ましくは、1.05〜2.0倍であり、さらに好ましくは、1.10〜1.50倍である。
なお、前記収縮倍率は、式:収縮方向の収縮後の長さ/収縮前の長さ、に基づいて求められる。前記延伸倍率は、式:延伸方向の延伸後の長さ/延伸前の長さ、に基づいて求められる。
以上のようにして、所望の位相差を有する複屈折層が収縮性フィルムの上に積層された光学フィルムを得ることができる。
本発明の製造方法によれば、一軸性又は二軸性の複屈折層を得ることができる。例えば、屈折率楕円体がnx>nz>nyを満たす二軸性の複屈折層が得られ得る。
本発明の光学フィルム又は偏光板の好ましい用途は、画像表示装置の構成部材である。
この画像表示装置は、本発明の光学フィルム又は偏光板を用いること以外は、従来の画像表示装置と同様の構成である。例えば、LCDの場合、液晶セルの光学部材、及び必要に応じ照明システム(バックライトなど)の各構成部品を適宜組み立てて駆動回路に組み込むことなどにより製造できる。
配向性は、収縮性フィルムから複屈折層を剥離して、王子計測機器(株)製の商品名「KOBRA−WPR」を用いて測定した。
その測定結果を下記G及びNGの判定で評価した。
G:30%収縮時でのΔnxyが0.02以上。
NG:30%収縮時でのΔnxyが0.02未満。
ただし、前記Δnxy=nx−nyである。
残存溶媒量が少ない場合、速比による設定よりも収縮せず、緩んだ状態となる。そのときの実際の試料の収縮量と設定した収縮量との差を比較した。収縮量の測定は金尺で行った。
設定収縮量は、フィルムの巻取り速度と繰り出し速度の比に基づいて設定したものである。実際の収縮量は、収縮方向における収縮前後の寸法(=収縮前の長さ−収縮方向の収縮後の長さ)を金尺で測定したものである。
その測定結果を下記G及びNGの判定で評価した。
G:設定収縮量と実際の収縮量の差が−5.0%以下。
NG:設定収縮量と実際の収縮量の差が−5.0%超える。
(非液晶性材料の合成)
撹拌装置を備えた反応容器中で、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン3.26g及びベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.06gを、水酸化ナトリウム溶液25mLに溶解させた。この溶液に、テレフタル酸クロライド2.03gを35mLのクロロホルムに溶解させた溶液を、撹拌しながら一度に加え、室温で90分間撹拌することにより、重縮合溶液を得た。その後、前記重縮合溶液を静置分離することにより、ポリアリレートを含んだクロロホルム溶液を分離した。次に、前記分離したクロロホルム溶液を酢酸水で洗浄し、さらにイオン交換水で洗浄した後、これをメタノールに投入することにより、ポリアリレートを析出させた。析出したポリアリレートを濾過し、減圧下で乾燥することにより、白色のポリアルート3.77gを得た(収率91%)。
上記で得られたポリアリート10gをメチルエチルケトン73gに溶解させることにより、複屈折層形成材料を調製した。その後、前記形成材料を、A−PETフィルム(三菱化学(株)製、「ノバクリアー」)を一軸延伸した収縮性フィルムの上に直接塗工し、その塗膜を乾燥温度35℃で5分間乾燥させた後、加熱温度85℃で前記フィルムを収縮させ、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。前記フィルムの一方向(前記一軸延伸方向)における収縮倍率は0.70倍で、前記一方向と直交する方向における拡幅倍率は1.15倍であった。
さらに、得られた複屈折層の配向性及び収縮量を上記測定方法に従って測定した。それらの結果を、表1に示す。
なお、下記実施例2乃至実施例5及び比較例1乃至比較例3についても、同様に、溶媒含有量、残存溶媒量、配向性及び収縮量をそれぞれ測定した。それらの結果を、表1に併せて示す。
(非液晶性材料の合成)
撹拌装置を備えた反応容器中で、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン2.70g及びベンジルトリエチルアンモニウムクロライド0.06gを、水酸化ナトリウム溶液25mLに溶解させた。この溶液に、テレフタル酸クロライド1.52gとイソフタル酸クロライド0.51gを30mLのクロロホルムに溶解させた溶液を、撹拌しながら一度に加え、室温で90分間撹拌することにより、重縮合溶液を得た。その後、前記重縮合溶液を静置分離することにより、ポリアリレートを含んだクロロホルム溶液を分離した。次に、前記分離したクロロホルム溶液を酢酸水で洗浄し、さらにイオン交換水で洗浄した後、これをメタノールに投入することにより、ポリアリレートを析出させた。析出したポリアリレートを濾過し、減圧下で乾燥することにより、白色のポリアリレート3.41gを得た(収率92%)。
上記で得られたポリアリレート10gをトルエン73gに溶解させることにより、複屈折層形成材料を調製した。その後、前記形成材料を、縦一軸延伸ポリプロピレンフィルム(東京インキ(株)製、商品名「ノーブレン」)の上に直接塗工し、その塗膜を乾燥温度60℃で5分間乾燥させた後、加熱温度130℃で前記フィルムを収縮させ、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。前記フィルムの一方向(前記一軸延伸方向)における収縮倍率は0.70倍で、前記一方向と直交する方向における拡幅倍率は1.15倍であった。
トルエンに代えてシクロペンタノンを使用したこと、及びフィルムの加熱温度を150℃としたこと以外は、実施例2と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
A−PETフィルムに代えて縦一軸延伸ポリプロピレンフィルム(東京インキ(株)製、商品名「ノーブレン」)を用いたこと、メチルエチルケトンに代えてメチルイソブチルケトンを使用したこと、乾燥温度を80℃としたこと、及びフィルムの加熱温度を150℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
メチルエチルケトンに代えて酢酸エチルを使用したこと、及び乾燥温度を30℃としたこと以外は、実施例1と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
縦一軸延伸ポリプロピレンフィルムに代えて実施例1で用いたA−PETからなる収縮性フィルムを用いたこと、乾燥温度を35℃としたこと、及びフィルムの加熱温度を85℃としたこと以外は、実施例2と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
トルエンに代えてシクロヘキサノンを使用したこと、及び乾燥温度を50℃としたこと以外は、実施例2と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
トルエンに代えてテトラヒドロフランを使用したこと、及び乾燥温度を66℃としたこと以外は、実施例2と同様にして、複屈折層を有する光学フィルムを作製した。
Claims (4)
- 収縮性フィルムに、非液晶性材料と溶媒とを含む複屈折層形成材料を塗工することにより、前記収縮性フィルム上に塗膜を形成する塗膜形成工程と、
前記塗膜を乾燥する乾燥工程と、
前記乾燥後の塗膜を有する収縮性フィルムを加熱して収縮させることにより、前記塗膜中の非液晶性材料を配向させて複屈折層を形成する複屈折層形成工程と、を有し、
前記非液晶性材料が、下記一般式(I)で表されるポリアリレートを含み、
前記乾燥工程が、前記塗膜中の溶媒含有量が5重量%〜15重量%となるように塗膜を乾燥することを含み、
前記複屈折層形成工程において形成される複屈折層が、屈折率楕円体nx>nz>nyを満たす、光学フィルムの製造方法。
- 前記非液晶性材料が、下記式で表される厚み方向の複屈折率Δnxzが0.0007以上である、請求項1に記載の光学フィルムの製造方法。
Δnxz=nx’−nz’
前記nx’は、前記非液晶性材料を固化層としたときのその層の面内において屈折率が最大となる方向の屈折率を表し、前記nz’は、前記固化層の厚み方向の屈折率を表す。 - 前記乾燥工程における乾燥温度が、前記溶媒の沸点よりも低い、請求項1又は2に記載の光学フィルムの製造方法。
- 前記複屈折層形成工程における加熱温度が、前記溶媒の沸点よりも5℃以上高い、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010278991A JP5600847B2 (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | 光学フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010278991A JP5600847B2 (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | 光学フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012128145A JP2012128145A (ja) | 2012-07-05 |
JP5600847B2 true JP5600847B2 (ja) | 2014-10-08 |
Family
ID=46645248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010278991A Active JP5600847B2 (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | 光学フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5600847B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6762336B2 (ja) * | 2018-04-27 | 2020-09-30 | 住友化学株式会社 | 光学異方性膜 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4228703B2 (ja) * | 2003-01-20 | 2009-02-25 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | 位相差フィルムの製造方法 |
JP2005181450A (ja) * | 2003-12-16 | 2005-07-07 | Nitto Denko Corp | 複屈折フィルムの製造方法、およびそれを用いた光学フィルムおよび画像表示装置 |
JP2005283839A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Nitto Denko Corp | 光学フィルムおよび画像表示装置 |
JP2006293255A (ja) * | 2004-05-18 | 2006-10-26 | Fuji Photo Film Co Ltd | 光学フィルム、光学補償フィルム、偏光板、液晶表示装置、および自発光型表示装置 |
JP2009145497A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Nitto Denko Corp | 積層フィルム、積層偏光板、及び積層フィルムの製造方法 |
-
2010
- 2010-12-15 JP JP2010278991A patent/JP5600847B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012128145A (ja) | 2012-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4757347B1 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP5704529B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP5096865B2 (ja) | 光学フィルム、およびその製造方法 | |
TW200925674A (en) | Optical film and method for producing the same | |
CN106489085B (zh) | 相位差膜、圆偏振片及图像显示装置 | |
TWI383004B (zh) | A birefringent film, a polarizing plate, an image display device, and an aromatic polyester | |
US20120262786A1 (en) | Film, polarizing plate and display device, and method of manufacturing film | |
WO2013147091A1 (ja) | 長尺位相差フィルム、円偏光板及び有機elパネル | |
JP2009128794A (ja) | 光学フィルム、及びその製造方法 | |
JP6335422B2 (ja) | 円偏光板および有機elパネル | |
JP6709637B2 (ja) | 光学補償層付偏光板およびそれを用いた有機elパネル | |
JP5976435B2 (ja) | フィルム積層体、フィルム巻層体、及び該フィルム巻層体の製造方法 | |
KR101193428B1 (ko) | 광학 필름, 및 그 제조 방법 | |
JP5600847B2 (ja) | 光学フィルムの製造方法 | |
JP2017040727A (ja) | 光学フィルム及び光学フィルムの製造方法 | |
JP5975776B2 (ja) | 位相差フィルムの製造方法 | |
KR20070043701A (ko) | 위상차 필름 및 그 용도, 및 신규 변성 폴리머 | |
JP7005110B2 (ja) | フルオレン骨格を有する新規なポリアリレート樹脂 | |
TWI601767B (zh) | Polarizing plate protective film, polarizing plate provided with the same, Method of manufacturing liquid crystal display device and polarizing plate protective film | |
JP3062014B2 (ja) | 光学用ポリカーボネートフィルムおよびその製造方法 | |
TWI812753B (zh) | 相位差膜、附相位差層之偏光板、及相位差膜之製造方法 | |
TW202244121A (zh) | 相位差膜、使用該相位差膜之圓偏光板及圖像顯示裝置 | |
TW202125063A (zh) | 相位差膜及其製造方法、以及使用該相位差膜之圓偏光板及圖像顯示裝置 | |
JP2022151514A (ja) | 位相差フィルム、該位相差フィルムを用いた円偏光板および画像表示装置 | |
JP5004354B2 (ja) | 複屈折フィルムおよび偏光素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130913 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140625 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140725 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140731 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5600847 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |