JP5600570B2 - 太陽光発電量予測装置,太陽光発電量予測方法,系統電圧制御装置,系統電圧制御方法 - Google Patents

太陽光発電量予測装置,太陽光発電量予測方法,系統電圧制御装置,系統電圧制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電量予測装置,太陽光発電量予測方法,系統電圧制御装置,系統電圧制御方法に関する。
近年、太陽光発電の普及が進んでおり大量導入が見込まれる。この太陽光発電の発電量は、天候の変化に伴い、大きく急速に変化する。太陽光発電の大量導入に伴い系統全体に対する影響が増大し、太陽光発電の発電量変動は系統電圧変動など様々な弊害を発生させる。特に、太陽光発電装置は広域に数多く分散して設置されているので、個々の太陽光発電装置を、例えば上空の雲の状態等の天候に応じて、系統電圧に影響を与えないように制御することは難しい。
そこで、太陽光発電装置における発電量を予測する技術が考え付かれた。ここで、予測の基となる発電量については、例えば特開2007−281060号公報に記載されているように、自己の過去の発電量のみならず、他の太陽光発電装置の発電量をも用いて予測する技術が知られている。
この技術によれば、モデル式を用いて、他の過去の太陽光発電装置の発電量に係数(1より小さい係数)を掛けた数値を、自己の過去の発電量に係数(1より小さい係数)を掛けた数値に足しこむことで、太陽光発電装置の発電量を予測する。
特開2007−281060号公報
しかしながら、上記の従来技術では、モデル式(モデル式の係数)は比較的に硬直的であり時々刻々と変わる発電環境に対応して変更することが困難であった。例えば、風向き変化による雲の移動等に対応した発電量の予測が困難であり、すなわち、近い将来の発電量の予測が困難であった。特に、地理的な影響の範囲が変動することが問題であり、すなわち、系統に対する太陽光発電の変動の影響が問題であった。
本発明の目的は、比較的に近い将来の太陽光発電量の予測が可能な太陽光発電量予測装置,太陽光発電量予測方法,系統電圧制御装置,系統電圧制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、時系列データのうち所定の時系列データと他の時系列データとの類似度を判定、類似と判断された他の時系列データに基づいて所定の時系列データに係る太陽光発電装置の発電量を予測するように構成した。
本発明によれば、比較的に近い将来の太陽光発電量の予測が可能となる。
本発明の対象である太陽光発電装置を含む太陽光発電制御システムの全体構成である。 予測制御装置の機能構成を示す図である。 位置情報および発電量および地点間情報のデータ構成を示す図である。 類似度算出処理を示すフローチャートである。 発電量予測処理を示すフローチャートである。 発電量の時系列データおよび地点間の類似度を表すグラフである。 表示画面の例を示す図である。 予測情報を利用した制御処理を示すフローチャートである。 予測発電量より算出された系統電圧およびタップ位置の時系列変動を示す図である。 日射計を含む太陽光発電制御システムの全体構成である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された太陽光発電制御システムの構成図である。図1に示すように、本実施形態における太陽光発電制御システムは、配電変電所101に接続される配電系統に適用され、太陽光発電装置102(102a,102b,102c)と、電力センサ103(103a,103b,103c)と、予測制御装置200と、通信ネットワーク104と、電圧制御装置105(図1ではステップ式自動電圧調整器(SVR:Step Voltage Regulator)の制御を行う例を示す。他のタイプの制御装置でも良い。)と、を含んで構成される。
太陽光発電装置102は、パネルに太陽光を受光することで日射強度に応じた量の発電を行い、配電線路を通じて系統に電力を供給する。電力センサ103は、太陽光発電装置102において発電され、系統に流入する電力量を一定時間ごと(例えば1秒ごと)に計測し、通信ネットワーク104を通じて予測制御装置200に上記計測した電力量を太陽光発電装置102における発電量データとして送信する。電力センサ103は、柱上変圧器、開閉器などの内部に設置されることがある。予測制御装置200は、電力センサ103から送信された発電量データおよび内部に蓄積された各種情報を用いて、将来の発電量を予測する。さらに、予測制御装置200は、予測結果に基づく制御信号を、通信ネットワークを通じて電圧制御装置105に送信する。
電圧制御装置105は、予測制御装置200から送信される制御信号に基づいて内部パラメータを変更し、系統電圧の制御を行う。
図1に示すように、予測制御装置200において、CPU(Central Processing Unit)201と、表示装置202と、通信手段203と、入力手段204と、RAM(Random Access Memory)205と、プログラムデータベース206と、位置情報データベース207と、計測情報データベース208と、予測情報データベース209と、系統情報データベース210と、がバス線211に接続されている。CPU201は、計算プログラムを実行して、発電量の予測や、制御信号の生成などを行う。RAM205は、表示用の画像データ,発電量の予測結果データなどを一旦格納するメモリーであり、CPU201により必要な画像データを生成して表示装置202に表示する。通信手段203は、通信ネットワーク104を通じて電力センサ103から発電量データを取得する。また、通信ネットワーク104を通じて電圧制御装置105に制御信号を送信する。
ユーザは、入力手段204の所定のインタフェースを通じて各種閾値などのパラメータを設定・変更し、本制御システムの動作を適切に設定できる。また、ユーザは、入力手段204の所定のインタフェースを通じて確認したいデータの種類を選択し、表示装置に表示させることができる。
プログラムデータベース206には、計算プログラムである、地点間類似度算出プログラム,発電量予測プログラム,制御信号生成プログラム、が格納される。これらのプログラムは、必要に応じてCPU201に読み出され、計算が実行される。位置情報データベース207には、太陽光発電装置の位置情報が格納される、図3(a)に位置情報のデータ構成を示す。図3(a)に示すように、太陽光発電装置が設置される地点の地点名、および位置を表す緯度,経度が記憶される。計測情報データベース208には、電力センサ103において計測され、通信ネットワーク104を通じて予測制御装置200に送信された発電量の時系列データが格納される。図3(b)に、計測情報データベースに格納される計測発電量情報のデータ構成の一例を示す。図3(b)に示す例では、各太陽光発電装置設置地点における、11時から12時までの1秒ごとの発電量が格納されている。この計測情報は、通信手段203により計測発電量情報が取得されるたびに以下のように更新されるとしても良い。例えば、地点名AAAの太陽光発電装置の12時0分1秒における発電量情報が取得された場合、地点名AAAの11時0分0秒の発電量データを消去し、12時0分1秒の発電量データを新たに格納して良い。予測情報データベース209には、プログラムデータベース206に格納された計算プログラムを用いて算出された太陽光発電量,地点間情報,電圧制御装置105の制御量などが格納される。図3(c)に、予測情報データベース209に格納される予測発電量のデータ構成の一例を示す。図3(c)は、12:00の時点において、12時0分10秒から12時10分までの10秒ごとの発電量が予測された場合の、予測発電量情報を示す。系統情報データベース210には、発電量予測を行う太陽光発電装置102,電圧調整装置105などの接続状態を表す系統構成データ,線路インピーダンスなどの情報が格納される。
次に、図2を用いて、予測制御装置200の機能構成について説明する。予測制御装置200は、情報取得部21と、類似度算出部22と、発電量予測部23と、表示部24と、制御部25と、を含んで構成される。上記機能は、プログラムデータベース206に格納されたプログラムが実行されることにより実現される。また、予測制御装置200は、計測情報記憶部26と、位置情報記憶部27と、地点間情報記憶部28と、予測情報記憶部29と、系統情報記憶部30と、をさらに有する。上記機能について、計測情報記憶部26の機能は計測情報データベース208によって、位置情報記憶部27の機能は位置情報データベース207によって、地点間情報記憶部28と予測情報記憶部29の機能は予測情報データベース209によって、系統情報記憶部30の機能は系統情報データベース210によって、それぞれ実現される。
情報取得部21は、通信手段203が通信ネットワーク104を介して電力センサ103から送信された発電量情報を受信し、計測情報記憶部26に格納する。上記情報取得プロセスにおいて、電力センサ103が発電量の計測を行う一定時間ごと(例えば1秒ごと)に送信が行われ、計測発電量データを1つずつ受信して計測情報データベース208に格納しても良い。また、電力センサ103が計測した発電量情報を一定時間分(例えば10秒分)蓄積し、複数の(例えば10個の)データを一度に送信しても良い。
類似度算出部22は、計測情報データベース208に格納された発電量データおよび位置情報データベース207に格納された位置情報を用いて、発電量時系列データ間の類似度を算出し、地点間情報記憶部28に格納する。
類似度算出部22におけるプロセスを、図4のフローチャートを用いて説明する。
まず、類似度を算出する比較元地点の位置情報を計測情報データベース208より取得する(S41)。すなわち、類似度を算出する比較元地点は、太陽光発電装置102が設置され、発電量の時系列データが電力センサ103により計測され、発電量データが計測情報データベース208に格納されている地点の中から選択される。次に、比較元地点との類似度が算出される比較先地点が選択される(S42)。比較先地点は、比較元地点と同様、発電量データが計測情報データベース208に格納されている地点であり、さらに、比較先地点との直線距離が所定の閾値以内(例えば1km以内)に存在する地点から選択される。地点間の直線距離は、位置情報データベース207に格納される、各地点の緯度・経度情報から算出することができる。そして、選択された比較先地点から1つの地点を選択し(S43)、時間差の値を定めて(S44)、比較先地点と比較元地点との類似度を算出する(S45)。ここで、類似度とは、2つの時系列データの変動の傾向が似ているほど大きくなるような値とする。例えば、以下の(式1)に表わす相互相関係数rXYの値を類似度として用いることができる。
ただし、X(t):比較元地点の発電量時系列データ,Y(t):比較先地点の発電量
時系列データ,
τ:時間差とする。
このとき、時間差の値を、所定の範囲内(例えば−60≦τ≦0)を一定間隔(例えば1秒間隔)で変化させ、類似度の値を繰り返し計算する。例えば、1秒間隔で時間差を変化させるとした場合、τ=−60,−59,…−1,0として(式1)から相互相関係数rXYの値をそれぞれ計算する。図6に、計算結果をグラフに表した例を示す。地点a,b,cにおける発電量時系列データを図6(a)(b1)(c1)のグラフで示す。このとき、時間差τに対する地点aとbとの類似度rabは図6(b2)のようになる。同様に、地点aとcとの類似度racは図6(c2)のようになる。
S45のステップを時間差τの値を変えて繰り返し実行し、所定の時間差の範囲内で類似度を算出したら、類似度が最大となるときの時間差および類似度の値を記憶する(S46)。図6(b2)の例では、時間差(t2−t1)と類似度の最大値rabが記憶される。
同様に、図6(c2)の例では、時間差t3と類似度の最大値racが記憶される。
S46のステップを、S42で選択した比較地点ごとに行ったら、記憶されている類似度が大きい比較地点を選択し、その地点を風上地点とする(S47)。ここで、選択する風上地点の地点数nは、事前に比較元地点ごとに定めておく。また、類似度の閾値を事前に定め、S43〜S46において算出,記憶した類似度が前記閾値より大きくなる比較先地点を、全て風上地点としてもよい。図6の地点a,b,cで類似度の算出を行い、風上地点を1地点選択する場合、rab>racであるならば、地点aの風上地点は地点bと決定される。このようにして求められた比較元地点と風上地点の組み合わせを予測情報データベース209に格納する。
以上のプロセスを実行することにより、地点間の類似度が算出される。このプロセスを比較元地点ごとに繰り返すと予測情報データベース209に図3(d)に示す地点間情報が格納される。
図2の説明に戻る。
発電量予測部23は、予測情報データベース209に格納された地点間情報および位置情報データベース207に格納された位置情報を用いて、将来の発電量を予測し、予測情報データベース209に格納する。
発電量予測部23における処理プロセスを、図5のフローチャートを用いて説明する。
まず、発電量を予測する地点における地点間情報を予測情報データベース209から取得する(S51)。このとき、図3(d)に示す地点間情報を検索し、発電量予測地点の風上地点および該風上地点における時間差を取得する(S52)。次に、S52で取得した情報を基に、風上地点の計測発電量を計測情報データベース208に格納されている計測発電量情報から読み出す(S53)。以上で取得した情報を用いて、以下の(式2)から予測地点における将来の発電量を算出する(S54)。
ただし
ここで、
m(t):地点mの発電量,Xb:予測地点の発電量基準値,Ybm:地点mの発電量基準値,τm:地点mにおける時間差,ωm:地点間の重み,n:風上地点数,ε(t):補正項、とする。ここで、Xb,Ybmは、異なる太陽光発電装置間の整合に用いる基準値であり、それぞれの地点に設置された太陽光発電装置の定格出力、あるいは過去履歴から得られるそれぞれの地点における最大発電量などの値を用いる。また、重みωmは、予測元地点と風上地点の類似度が高いほど、大きくなるように定められる数値であり、(式3)を満たすよう、例えば以下の(式4)のように定められる。ただし、(式4)において、rmは予測元地点と地点mの類似度を表す。
さらに、予測値算出の際に補正項を考慮せず、すなわち、(式2)においてε(t)=0としてよい。また、ε(t)を過去の予測誤差を利用した補正項として、例えば以下の(式4)のように定めてもよい。
ここで、X(t)は予測地点における実測発電量を表し、(式5)は1単位時間過去における予測誤差(実測値と推定値の差分)を補正項とすることを意味している。
(式2)を用いて算出された予測地点の予測発電量は、図3(c)に示すデータ構成で予測情報データベース209に格納される。図3(c)に示す例では、現在時刻を12時とし、(式2)において、tの値を現在の10秒後から10分後まで10秒ごとの値として予測発電量を算出した場合を表している。
以上のようにして、各予測地点の予測発電量が算出される。
図2の説明に戻る。
表示部24は、類似度算出部22や発電量予測部23において算出された予測発電量などの予測情報を予測情報データベース209から読み込み、所定の形式で表示する。図7に表示例を示す。図7は、画面左側に示された地図上の予測地点からユーザが1つあるいは複数の地点を選択することにより、選択した地点の発電量の予測値を時系列グラフにより確認することができる表示例を示している。また、図7に示すように、上記式(5)において算出した補正項の値が大きいときは予測精度が低く、小さいときは予測精度が高いとして、地点ごとの現在の予測精度を画面上に表示してもよい。このような表示により、ユーザは現在の発電量予測値の信頼性を判断することができる。さらに、将来を含むある時点における複数地点の発電出力を色分けなどして地図上に表示することにより、ユーザがある時点の空間的な太陽光発電出力の分布を確認できるようにしてもよい。
制御部25は予測情報データベース209に格納された予測発電量情報と、系統情報データベース210に格納された系統情報から、太陽光発電装置102の発電量の変動が系統電圧に及ぼす影響を算出する。算出結果から、系統電圧が適正範囲を逸脱するなどの影響が予測される場合は、影響を低減するように電圧調整機器のパラメータを変更するなどの制御信号を送信する。例えば、急速な系統電圧変動が生じると予測される場合は、SVRの時定数を小さくし、急速な変動に対しても系統電圧を適正範囲に保つことができるようにする。太陽光発電出力による系統電圧変動に対して、タップ位置切替えを行う電圧制御機器の動作時定数を変化させる制御手法の例を、図8のフローチャートを用いて以下説明する。図8に示すフローは、一定時間ごとに制御部25によって実行される。
まず、制御部25は、系統電圧制御を行う電圧制御機器について、系統電圧に影響を及ぼすと考えられる太陽光発電装置の将来の発電出力予測値を予測情報記憶部29より取得する(S81)。図1に示す例では、電圧制御機器105よりも下流に連系された102a,102b,102c,…の太陽光発電装置における発電出力の予測値を取得する。このとき、ある一定時間範囲、例えば、現在(0分後)から5分後までの予測情報を取得する。
次に、S81で取得した予測情報と系統情報記憶部30に蓄積された系統情報を用いて将来の系統電圧変動を予測する(S82)。このとき、系統電圧の予測値は、将来の太陽光発電出力予測値や各需要家の需要予測値などを入力とし、潮流計算や、過去データを用いた回帰モデルなどにより算出する。図9(a)に、算出した将来の系統電圧変動の例を示す。
次に、S82で予測した将来の系統電圧を用いて、電圧制御機器の将来の最適タップ位置を算出する(S83)。例えば、系統電圧が適性電圧範囲から逸脱して一定時間経過したときにタップ切替えによる系統電圧制御を行う場合、将来の各時刻の系統電圧と適性電圧からの逸脱状態を逐次求めていくことにより、将来のタップ位置変動が求められる。図9(b)に、算出されたタップ位置変動の例を示す。
次に、S83で予測した将来の電圧制御機器の指令値の変動から、電圧制御機器において最適な時定数を選択する(S84)。例えば、図9(b)に示すタップ位置変動の時系列情報から、タップ変動時間Δt1,Δt2,…を算出し、一定時間先までのタップ変動時間の最小値minΔtmから以下の(式6)を用いて電圧制御機器の動作時定数τを選択する。
ただし、τ1,τ2,…,τiは、τ1<τ2<…<τiを満たす、電圧制御機器において選択可能な動作時定数とする。
以上で説明した制御手法では、制御装置は1つの電圧制御機器に制御信号を送信する例を示しているが、複数個・複数種類の制御機器に制御信号を送信し、連携して系統電圧を保つようなシステムを構築しても良い。
また、以上述べてきた太陽光発電制御システムに、一定時間ごとに日射強度を測定する日射計を追加したシステム構成を用いてもよい。図1のシステムに日射計1001が追加された太陽光発電制御システムを図10に示す。
日射計1001について、位置情報データベース207には図3(a)と同様に緯度・経度を用いて日射計の位置情報が格納される。また、計測情報データベース208および予測情報データベース209には、図3(b)(c)において計測発電量および予測発電量が格納されている部分に各時刻における計測・予測日射強度が格納される。図4のS45における類似度算出の際は、比較を行う2時系列間の絶対値の差を無視できる(式1)に示すような類似度の定義式を用いることにより、発電量と日射強度の時系列データの類似度を算出することができる。また、図5のS54において発電量予測値を算出する際、(式2)におけるYbmを地点mに設置された日射計の日射強度基準値とし、Ybmを日射計の定格出力、あるいは過去履歴から得られる最大日照強度とすることによって日射強度と発電量を同時に入力として発電量予測値を算出できる。
以上のように、太陽光発電装置と日射計の測定データを併用して予測を行うことにより、太陽光発電装置を設置できない地点に日射計を設置して予測に用いるデータ数を増加させることが可能であり、結果として発電量予測の高精度化が可能となる。
以上述べた太陽光発電制御システムにより、太陽光発電装置における将来の発電量を予測し、予測値に基づいた系統電圧制御が可能となる。すなわち、複数地点に設置された太陽光発電装置の発電量の時系列データの類似度から雲の動きを予測・推定し、太陽光発電装置における将来の発電量の予測が可能となる。カメラの設置が不要であるため、発電量予測および予測情報を利用した系統制御を行う際の設備コストの低減が可能となる。
また、予測情報を利用した上記の系統電圧制御手法を用いることにより、日射強度の変化が少ない(常に晴れ、常に曇りなど)場合には時定数を大きくしてタップ動作回数を少なくし、日射強度の変化が急峻な場合は時定数を小さくして系統電圧変化に対応した電圧制御を行う。よって、タップ切替え動作が必要以上に生じることによるタップの摩耗を低減し、電圧制御機器の長寿命化,保守点検回数の低減といった効果が期待できる。
21 情報取得部
22 類似度算出部
23 発電量予測部
26 計測情報記憶部
27 位置情報記憶部
28 地点間情報記憶部
29 予測情報記憶部
102(102a,102b,102c) 太陽光発電装置
103(103a,103b,103c) 電力センサ
200 予測制御装置

Claims (12)

  1. 複数地点に設置された太陽光発電装置の発電量の時系列データを取得する情報取得部と、前記時系列データのうち所定の位置の太陽光発電装置に対応する所定の時系列データと他の位置の太陽光発電装置に対応する他の時系列データとの変動パターンを比較して類似度を判定する類似度判定部と、前記類似度判断によって類似と判断された前記他の時系列データに基づいて前記所定の時系列データに係る太陽光発電装置の発電量を予測する発電量予測部を有することを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  2. 請求項1において、前記時系列データの各々は、発電量成分と時間成分とからなり、前記類似度判断は、前記他の時系列データの時間成分を変更させて行うことを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  3. 請求項2において、前記変更させた時間成分のうち類似度が最大となる時間成分を選択し、前記発電量は、前記選択した時間成分に基づいて予測されることを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  4. 請求項3において、前記類似度判断は、前記所定の時系列データに係る太陽光発電装置から所定範囲内の太陽光発電装置に係る時系列データに対してなされることを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  5. 請求項4において、前記所定の時系列データと前記他の時系列データに基づいて補正値を求め、前記他の時系列データを前記補正値で補正することで、前記発電量が予測されることを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  6. 請求項1において、前記時系列データと、前記予測された発電量との誤差を評価する予測結果評価部を有し、前記発電量の予測は前記誤差を用いて行うことを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  7. 請求項1において、前記類似度判断は、前記時系列データの各データが所定値から偏差する度合いを指標としてなされることを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  8. 複数地点に設置された太陽光発電装置の発電量の時系列データを取得する情報取得部と、前記時系列データのうち所定の位置の太陽光発電装置に対応する所定の時系列データと他の位置の太陽光発電装置に対応する他の時系列データとの変動パターンを比較して類似度を判定する類似度判定部と、前記類似度判断によって類似と判断された前記他の時系列データに基づいて前記所定の時系列データに係る太陽光発電装置の発電量を予測する発電量予測部と、前記予測された発電量に基づいて、系統に接続される電圧制御機器に制御信号を送信することを特徴とする系統電圧制御装置。
  9. 請求項8において、前記電圧制御機器の動作時定数は、将来のタップ位置変動の時系列情報に基づいて選択することを特徴とする系統電圧制御装置。
  10. 請求項1において、情報取得部は発電量の時系列データに加え、複数地点に設置された日射計の日射強度の時系列データを取得し、類似度判定部は発電量および日射強度の時系列データ間の類似度を判定し、発電量予測部は発電量および日射強度の時系列データを用いて予測を行うことを特徴とする太陽光発電量予測装置。
  11. 複数地点に設置された太陽光発電装置の発電量の時系列データを取得し、前記時系列データのうち所定の位置の太陽光発電装置に対応する所定の時系列データと他の位置の太陽光発電装置に対応する所定の時系列データとの変動パターンを比較して類似度を判定し、前記類似度判断によって類似と判断された前記他の時系列データに基づいて前記所定の時系列データに係る太陽光発電装置の発電量を予測する太陽光発電量予測方法。
  12. 複数地点に設置された太陽光発電装置の発電量の時系列データを取得し、前記時系列データのうち所定の位置の太陽光発電装置に対応する所定の時系列データと他の位置の太陽光発電装置に対応する他の時系列データとの変動パターンを比較して類似度を判定し、前記類似度判断によって類似と判断された前記他の時系列データに基づいて前記所定の時系列データに係る太陽光発電装置の発電量を予測し、前記予測された発電量に基づいて、系統に接続される電圧制御機器を制御する系統電圧制御方法。
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