JP5599947B2 - スナップボタンの形成方法、中間スナップ部材、及びスナップボタン - Google Patents
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Description
本発明は、スナップボタンの形成方法、中間スナップ部材、及びスナップボタンに関し、更に詳しくは、中間スナップ部材から所望により雄スナップ又は雌スナップを選択的に形成することができるスナップボタンの形成方法と、相互に係合可能な雄スナップ及び雌スナップのいずれにも形成可能な中間スナップ部材と、このような中間スナップ部材から雄スナップ又は雌スナップを形成可能なスナップボタンに関する。
スナップボタンは、相互に係合及び脱係合される一対の雄スナップと雌スナップから構成され、衣類、鞄類の合わせ目等に一般的に使用されている。雄スナップは係合凸部を備えて、雌スナップは、雄スナップの係合凸部を受け入れる凹部を備える。雄スナップと雌スナップとは別個の製品であり、素材から最終製品までそれぞれ独立に製造され、製造後は別々に保管されている。そして、顧客の注文に応じて、雄スナップと雄スナップとが組み合わされ、搬送等されている。そのため、雄スナップと雌スナップの二製品分の製造コストがかかっている。また、顧客の注文に迅速に応じることができるように、雄スナップ及び雌スナップそれぞれの在庫を保管しておく必要があり、在庫管理の負担が大きい。
本発明は、上記のような点に着目してなされたものであり、その目的は、スナップボタンの製造コストや在庫管理の負担を低減することができる、スナップボタンの形成方法、中間スナップ部材、及びスナップボタンを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、スナップボタンの形成方法であって、相互に係合可能な雄スナップ及び雌スナップのいずれにも形成可能な中間スナップ部材にして、円板状の底部と、底部の半径方向外側端から立ち上がる円筒状の周側部とを有する中間スナップ部材を得る工程Aと、前記中間スナップ部材の周側部を変形させて、雄スナップ又は雌スナップを選択的に形成する工程Bとを含む方法が提供される。
本発明では、まず、素材である金属又は樹脂から中間スナップ部材を形成し(工程A)、次いで、中間スナップ部材から所望により雄スナップ又は雌スナップを選択的に形成する(工程B)ことができる。そのため、雄スナップ及び雌スナップの製造工程のうち工程Aが共通化する。また、中間スナップ部材のみを保管しておき、顧客の注文に応じて、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに加工することができる。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材は金属製である。金属としては、アルミニウム合金、銅合金等を好ましく挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態では、前記工程Bは、中間スナップ部材を生地に固定する際に行われる。すなわち、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに加工する工程(工程B)と、別個の取付部材を用いる等して中間スナップ部材を生地に取り付ける工程とが同時に行われる。この場合、中間スナップ部材は、雄スナップ又は雌スナップとして生地に固定される。なお、生地には、織物、布、不織布、フェルト、革、樹脂シート等が含まれる。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材の周側部には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部が周方向に複数設けられる。中間スナップ部材が周側部にこのような周側部を有することにより、中間スナップ部材の雄スナップ又は雌スナップへの変形加工が容易なものとなる。切欠部は、周側部の周方向に等角度間隔に設けることが好ましく、切欠部の数としては、限定はしないが、少なくとも三つ、好ましくは六つ程度が好ましい。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材の周側部は、カーリング加工された上端部を有する。このカーリングされた周側部の上端部は、雄スナップの雄側係合部又は雌スナップの雌側係合部の一部となる。
本発明の一実施形態では、前記工程Bにおいて、雌スナップの周側部の上端部又は雄スナップの上端部をカーリング加工する。この場合、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに加工する工程(工程B)と同時に、中間スナップ部材の周側部の上端部をカーリング加工する。このカーリングされた周側部の上端部は、雄スナップの雄側係合部又は雌スナップの雌側係合部の一部となる。
別の本発明によれば、相互に係合可能な雄スナップ及び雌スナップのいずれにも形成可能な中間スナップ部材であって、円板状の底部と、底部の半径方向外側端から立ち上がり、雄スナップ又は雌スナップへと選択的に形成される際に変形させる円筒状の周側部とを備える中間スナップ部材が提供される。
本発明では、中間スナップ部材から所望により雄スナップ又は雌スナップを選択的に形成することができる。そのため、雄スナップ及び雌スナップの製造工程の大部分が共通化する。また、中間スナップ部材のみを保管しておき、顧客の注文に応じて、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに加工することができる。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材は金属製である。金属としては、アルミニウム合金、銅合金等を好ましく挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材の周側部には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部が周方向に複数設けられる。中間スナップ部材が周側部にこのような周側部を有することにより、中間スナップ部材の雄スナップ又は雌スナップへの変形加工が容易なものとなる。切欠部は、周側部の周方向に等角度間隔に設けることが好ましく、切欠部の数としては、限定はしないが、少なくとも三つ、好ましくは六つ程度が好ましい。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材の周側部は、カーリング加工された上端部を有する。このカーリングされた周側部の上端部は、雄スナップの雄側係合部又は雌スナップの雌側係合部の一部となる。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材は、底部から下方に突出する円筒状のポスト部を有し、ポスト部は、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップとして生地に取り付ける際に、生地を貫通した後に加締められる。中間スナップ部材の雄スナップ又は雌スナップとしての生地への取り付けは、従来の雄スナップ又は雌スナップの生地への取り付けと同様に、生地の反対側から別個の取付部材を適用し、取付部材の一部を雄スナップ又は雌スナップ側へと生地を貫通させた後、加締めることによって行うことができる。しかし、本実施形態のように中間スナップ部材に底部から下方に突出するポスト部を設けることにより、このポスト部を生地に貫通させた後、生地の反対側で加締めることにより、中間スナップ部材(雄スナップ又は雌スナップ)の生地への取り付けを行うことができる。
本発明の一実施形態では、前記中間スナップ部材は、周側部の内周面に、雄スナップ又は雌スナップへと変形する際の座屈部分とするための周方向に延びる溝を有する。この場合、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに変形加工する際、周側部を溝から座屈させることにより、雄スナップの括れ部又は雌スナップの突き出し部を正確かつ容易に形成することができる。溝は、周側部の周方向に連続的に又は不連続に延びることができる。
別の本発明によれば、中間スナップ部材から、相互に係合可能な雄スナップ及び雌スナップのいずれにも形成可能なスナップボタンであって、前記中間スナップ部材は、円板状の底部と、底部の半径方向外側端から立ち上がる円筒状の周側部とを有し、前記雄スナップは、その周側部に、雌スナップに係合させる雄側係合部を有し、前記雌スナップは、その周側部に、雄スナップに係合させる雌側係合部を有するスナップボタンが提供される。
本発明では、中間スナップ部材から雄スナップ又は雌スナップのいずれかが選択的に形成される。そのため、雄スナップ及び雌スナップの製造工程のうち中間スナップ部材の製造工程が共通化する。また、中間スナップ部材のみを保管しておき、顧客の注文に応じて、中間スナップ部材を雄スナップに加工することができる。雄スナップ及び雌スナップそれぞれの周側部における雄側係合部及び雌側係合部は、中間スナップ部材の周側部を加工することにより形成される。
本発明の一実施形態では、前記スナップボタンは金属製である。金属としては、アルミニウム合金、銅合金等を好ましく挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態では、前記雄スナップの周側部及び前記雌スナップの周側部には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部が周方向に複数設けられる。雄スナップ及び雌スナップの周側部にこのような周側部を有することにより、雄スナップと雌スナップが相互に係合及び脱係合する際に、両者の周側部の弾性変形が助長される。切欠部は、周側部の周方向に等角度間隔に設けることが好ましく、切欠部の数としては、限定はしないが、少なくとも三つ、好ましくは六つ程度が好ましい。
本発明の一実施形態では、前記雄側係合部及び前記雌側係合部は、周側部の、カーリング加工された上端部を含む。このカーリングされた周側部の上端部は、雄スナップの雄側係合部及び雌スナップの雌側係合部の各一部となる。
本発明の一実施形態では、前記雄側係合部は、周側部の外径が最小となる括れ部を含む。この周側部の括れ部は、雄スナップの雄側係合部の一部となる。
本発明の一実施形態では、前記雌側係合部は、周側部の外径が半径方向外側に突き出る突き出し部を含む。この周側部の突き出し部は、雌スナップの雌側係合部の一部となる。
本発明の一実施形態において、前記雄スナップおよび雌スナップが係合し、雄スナップおよび雌スナップのそれぞれの底部の直径および、周側部に設けられる切欠部の数が同じであることを含む。このように底部の直径および周側部の切欠部の数が同じ雄スナップおよび雌スナップは、中間スナップ部材から選択的に形成可能である。
本発明では、中間スナップ部材から所望により雄スナップ又は雌スナップを選択的に形成可能であるため、雄スナップと雌スナップの製造工程の大部分が共通化し、スナップボタンの製造コストを削減することができる。また、中間スナップ部材のみを保管しておき、顧客の注文に応じて、中間スナップ部材を雄スナップ又は雌スナップに加工することにより、在庫管理の負担を低減することができる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、それら実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明の中間スナップ部材(以下「中間部材」ともいう。)の一実施形態(第1実施形態)である中間部材10を示す平面図であり、図2は、図1のA−A線矢視断面図である。中間部材10は、アルミニウム合金、銅合金等の金属製の板から絞り加工等により形成されるもので、円板状の底部11と、底部11の半径方向外側端から上方(上下は図2に基づき、底部11の面に垂直で底部から離れる方向ともいう)に立ち上がる円筒状の周側部12とを備える。底部11の中央には円形の開口13が設けられる。開口13は、詳しくは後述するが、図3に示す取付部材20を用いて中間部材10を雌スナップ30又は雄スナップ40(図4、5等参照)として生地1、2に取り付ける際に、取付部材20のポスト部22を通すためのものである。また、周側部12には、その上端から下方へとスリット状の切欠部14が周方向(中間部材10の円板状の底部11の中心を通る軸線に対する周方向をいう。以下、同じ。)において等角度(60度)間隔で六つ設けられている。各切欠部14は、周側部12の上端から下方へと幅(周方向に沿う長さ)が次第に狭まるV字状もしくは三角形状の細長い切り込みであり、その上下方向の長さは周側部12の高さの約2/3〜3/4程度である。周側部12は、底部11から底部11に対しほぼ垂直(中間部材10の円板状の底部11の中心を通る軸線にほぼ平行)に延びる基部12aと、基部12aの上端から半径方向外側に膨らみつつ半径方向内側にC字状に湾曲する上端部12bとを有する。周側部12に切欠部14があるため、周側部12の上端部12bのカーリング(湾曲)加工や、後述する中間部材10の雌スナップ30(図4参照)又は雄スナップ40(図5参照)への加工が、切欠部14が無い場合に比べ、容易なものとなる。更に、底部11には、下方に凸となる周方向に連続する円環状の凸部11aが設けられる。
中間部材10は、所望により雌スナップ30又は雄スナップ40へと選択的に形成され得る。本実施形態では、中間部材10を取付部材20を用いて生地1、2に取り付ける時に、中間部材10を雌スナップ30又は雄スナップ40のいずれかに加工する。図3は、中間部材10を生地1、2に取り付ける際に用いる取付部材20の縦断面説明図である。取付部材20は、金属板を絞り加工等して成り、円板状のベース部21と、ベース部21から上方にベース部21と同心に突出する円筒状のポスト部22とを備える。図4は、中間部材10を雌スナップ30として生地1に取り付ける場合を示す断面説明図である。図4中の参照番号50は、スナップ取付装置(プレス機)によって昇降される雌用上方ダイである。雌用上方ダイ50は、取付部材10のポスト部22を加締めるための円柱状のパンチ51と、パンチ51を包囲し、中間部材10を雌スナップ30に加工するための雌用ダイ本体52とを備える。パンチ51は、雌用ダイ本体52の中空部52dに雌用ダイ本体52に対し上下動可能に収容される。パンチ51は、取付部材10のポスト部22を加締める時に、雌用ダイ本体52に対し、上方に引っ込んだ(退避した)状態から下方の図4に示す状態へと変位する。パンチ51は、その底面に、最も下方に突出する中央の突出部51aと、半径方向外側端付近で上方に窪む円環状の窪み部51bとを含み、突出部51aと窪み部51bとは傾斜面51cでなだらかに連結される。雌用ダイ本体52は、中間部材10の周側部12の半径方向内側の空間に挿入するためのインサート部52aを備える。インサート部52aの外周面には、下端から上方へと外径が次第に若干拡大する傾斜部52bと、傾斜部52bの上端から上方へと外径がほぼ一定となる大径部52cとが形成される。傾斜部52bの下端付近の外径は、中間部材10の周側部12の上端部12bの最小内径(上端部12bの半径方向内側端の内径)とほぼ等しく、また、大径部52cの外径が中間部材10の周側部12の基部12aの内径よりもわずかに大きい。中間部材10を雌スナップ30として生地1に取り付ける場合、まず、プレス機の下方ダイ(図示せず)上に取付部材20を載置し、雌用上方ダイ50に中間部材10を保持させる。この雌用上方ダイ50に対する中間部材10の保持は、雌用ダイ本体52のインサート部52aにおける傾斜部52bに対し中間部材10の周側部12の上端部12bを適合させるようにして行われる。次いで、取付部材20と中間部材10との間に生地1を配した後、スナップ取付装置を操作して雌用上方ダイ50を下方ダイに向かって降下させる。これにより、以下に詳述するように、中間部材10すなわち雌スナップ30の生地1への固定と、中間部材10の雌スナップ30への加工とが同時に行われる。なお、中間部材10の保持は、その外側面を図示せぬホルダーで保持し、取付時に、その保持を解除するようにすることもできる。
雌用上方ダイ50が降下すると、取付部材20のポスト部22が生地1を上方に貫通し、次いで中間部材10の底部11の開口13を通った後、雌用上方ダイ50のパンチ51の窪み部51bで加締められる(図4参照)。この加締め加工と同時に、雌用ダイ本体52のインサート部52aが中間部材10の周側部12の半径方向内側の空間に下方へと深く入り込み、これに伴って、中間部材10の周側部12がインサート部52aの傾斜部52b及び大径部52cから半径方向外側に押される。これにより、周側部12の基部12aが上方かつ半径方向外側に若干傾斜するよう変形すると共に、上端部12bの内径が拡大する(図4参照)ことにより、中間部材10が雌スナップ30となる。なお、中間部材10の周側部12、その基部12a及び上端部12bに対応する雌スナップ30の周側部、その基部及び上端部を、参照番号32、32a及び32bでそれぞれ表し、雌スナップ30の他の部分は、中間部材10と実質的に同じであるため中間部材10と同じ参照番号を用いる。周側部12から周側部32への半径方向外側への拡張は、切欠部14の存在により容易に行われる。生地1に取り付けられた雌スナップ30において、底部11の凸部11aが取付部材20のベース部21との間で生地1を締め付ける役割を果たす。また、雌スナップ30の生地1への固定と、中間部材10の雌スナップ30への加工とが同時とは、上記したように、同じタイミングであることに加え、雌用上方ダイ50が降下する際に、まずパンチ51が降下して、取付部材20のポスト部22を加締め、引き続いて、雌用ダイ本体52が中間部材10の周側部12を変形して、雌スナップ30となるようにすることも、パンチ51と雌用ダイ本体52の動作は、一連の雌用上方ダイ50の降下によって起こることから、このようなタイミングの加工も含む表現である。
図5は、中間部材10を雄スナップ40として生地2に取り付ける場合を示す断面説明図である。図5中の参照番号60は、スナップ取付装置によって昇降される雄用上方ダイである。雄用上方ダイ60は、上述したパンチ51と同様の、窪み部61b等を含むパンチ61と、パンチ61を包囲し、中間部材10を雄スナップ40に加工するための雄用ダイ本体62とを備える。雄用ダイ本体62は、その底面から上方に凹となる、中間部材10の周側部12を受け入れる凹部62aを備える。凹部62aは、その底面である上端面62dと、内周面とを有し、内周面には、下端から上方へと内径が次第に若干縮小する傾斜部62bと、傾斜部62bの上端から凹部62aの上端付近へと内径がほぼ一定となる小径部62cとが形成される。小径部62cと上端面62dとの間には丸みが付けられる。傾斜部62bの下端付近の内径は、中間部材10の周側部12の上端部12bの最大外径(上端部12bの半径方向外側端の外径)とほぼ等しく、また、小径部62cの内径が中間部材10の周側部12の基部12aの外径よりもわずかに小さい。中間部材10を雄スナップ40として生地1に取り付ける場合、まず、プレス機の下方ダイ(図示せず)上に取付部材20を載置し、雄用上方ダイ60に中間部材10を保持させる。この雄用上方ダイ60に対する中間部材10の保持は、雄用ダイ本体62の凹部62aにおける傾斜部62bに対し中間部材10の周側部12の上端部12bを適合させるようにして行われる。次いで、取付部材20と中間部材10との間に生地2を配した後、スナップ取付装置を操作して雄用上方ダイ60を下方ダイに向かって降下させる。これにより、取付部材20のポスト22が生地2を上方に貫通し、次いで中間部材10の底部11の開口13を通った後、雄用上方ダイ60のパンチ61の窪み部61bで加締められ(図5参照)、これにより、中間部材10すなわち雄スナップ40が生地2に固定される。これと同時に、以下に詳述するように、中間部材10の雄スナップ40への加工が行われる。
雄用上方ダイ60が降下すると、雄用ダイ本体62の凹部62aに中間部材10の周側部12が上方へと深く入り込み、これに伴って、中間部材10の周側部12が凹部62aの傾斜部62b及び小径部62cから半径方向内側に押される。これにより、周側部12の基部12aが上方かつ半径方向内側に若干傾斜するよう変形すると共に、上端部12bの内径が縮小する(図5参照)ことにより、中間部材10が雄スナップ40となる。なお、中間部材10の周側部12、その基部12a及び上端部12bに対応する雄スナップ40の周側部、その基部及び上端部を、参照番号42、42a及び42bでそれぞれ表し、雄スナップ40の他の部分は、中間部材10と実質的に同じであるため中間部材10と同じ参照番号を用いる。雄スナップ40の周側部42における基部42aと上端部42bとの境界には縮径する括れ部42dが形成される。周側部12から周側部42への半径方向内側への収縮は、切欠部14の存在により容易に行われる。生地1に取り付けられた雄スナップ40において、底部11の凸部11aが取付部材20のベース部21との間で生地1を締め付ける役割を果たす。また、雄スナップ40の生地1への固定と、中間部材10の雄スナップ40への加工とが同時とは、上記したように、同じタイミングであることに加え、雄用上方ダイ60が降下する際に、まずパンチ61が降下して、取付部材20のポスト部22を加締め、引き続いて、雄用ダイ本体62が中間部材10の周側部12を変形して、雄スナップ40となるようにすることも、パンチ61と雄用ダイ本体62の動作が、一連の雄用上方ダイ60の降下によって起こることから、このようなタイミングの加工も含む表現である。
図6は、生地1に取り付けた雌スナップ30と、生地2に取り付けた雄スナップ40とを同心状に対面させた状態を示す断面説明図である。図7は、図6の状態から雌スナップ30と雄スナップ40を連結させた状態を示す断面説明図である。雌スナップ30と雄スナップ40の連結は、雌スナップ30の周側部32の半径方向内側の空間(以下「雌側空間」という。)に、雄スナップ40の周側部42を嵌め込むことによって行われ、この連結の解除は、雌側空間から雄スナップ40の周側部42を抜き取ることによって行われる。図6を参照して、雌スナップ30の周側部32の上端部32bにおける半径方向内側端32cの内径(上端部32bの最小内径)は、雄スナップ40の周側部42の上端部42bにおける半径方向外側端42cの外径(上端部42bの最大外径)よりもわずかに小さい。そのため、図6の非連結状態から図7の連結状態への移行時において、雄スナップ40の周側部42の上端部42bが、雌スナップ30の雌側空間に入り込む直前に、雌スナップ30の周側部32の上端部32bと当接して、上端部42bが半径方向内側に及び/又は上端部32bが半径方向外側に一時的に弾性変位する。そして、雄スナップ40側の上端部42bが雌スナップ30側の上端部32bを乗り越えると、上記弾性変位が復元して、雄スナップ40と雌スナップ30が連結した状態(図7参照)となる。この連結状態において、雌スナップ30の上端部32aが雄スナップ40の括れ部42dに係合する。本実施形態では、雌スナップ30の上端部32a(及び係合空間)が雌側係合部となり、雄スナップ40の上端部42b及び括れ部42dが雄側係合部となる。
図8は、本発明の中間スナップ部材の第2実施形態である中間部材70を示す平面図であり、図9は、図8のB−B矢視断面図である。中間部材70は、金属板から絞り加工等により形成され、円板状の底部71と、底部71の半径方向外側端から上方(上下は図9に基づく)に立ち上がる円筒状の周側部72とを備える。底部71は、第1実施形態の中間部材10の底部11と同様であり、中央の開口73及び円環状の凸部71aを有する。周側部72には、その上端から下方へと三角形状の切欠部74が周方向において等角度(60度)間隔で六つ設けられている。周側部72は、底部71から底部71に対しほぼ垂直(中間部材70の軸線にほぼ平行)に延びる。第1実施形態の中間部材10では、周側部12の上端部12bが、生地1、2への取り付け以前、すなわち雌スナップ30又は雄スナップ40に加工する前にカーリング加工されていたが、中間部材70の周側部72は、以下に詳述するように、中間部材70を雄スナップ80又は雌スナップ90(図12、13等参照)として生地3、4に取り付ける際に、上端部82a又は92aのカーリングを含む周側部82又は92への加工が行われる。
図10は、生地3を挟んで中間部材70と取付部材20(図3の取付部材20と同じものであるため、同じ参照番号を付す)を同心状に配置した状態を示す断面説明図である。この状態から図示しないスナップ取付装置を操作して中間部材70を降下させると、取付部材20のポスト部22が生地1を上方に貫通し、次いで中間部材70の底部71の開口73を通った後、図4のパンチ51と同様のパンチ(図示せず)で加締められる。これにより、図11に示すように、中間部材70が生地2に固定される。なお、このポスト部22の加締め加工と同時に、図11に概略的に示す雄用上方ダイの雄用ダイ本体102により、中間部材70の周側部72を図12に示す雄スナップ80の周側部82へと加工するが、図11では、便宜的に、ポスト部72を加締めた状態で、中間部材70の周側部72を未加工の状態で表している。雄用ダイ本体102は、図示しないパンチを包囲する円筒状部分を含み、その底面から上方に略半円形状に凹となる円環状の窪み102aを有する。窪み102aの半径方向外側端は、中間部材70の周側部72の上端部の半径方向外側端とほぼ同じ半径方向位置にある。雄用ダイ本体102は、中間部材70の生地3への取り付け時に、図示しない下方ダイに対する間隔が所定値に達するまで降下する。この際、中間部材70の周側部72の上端部が雄用ダイ本体102の窪み102aによって半径方向内側にC字状にカーリングされると共に、周側部72が雄用ダイ本体102によって下方に押され、周側部72の上下方向のほぼ中間部が半径方向内側にわずかに突き出るように変形させられる(図12参照)。これにより、中間部材70が雄スナップ80となり、中間部材70の周側部72が雄スナップ80の、湾曲状の上端部82aを含む周側部82となる。雄スナップ80の周側部82は、上下方向のほぼ中間部に半径方向内側にわずかに突き出る括れ部82bを含む。湾曲状の上端部82aを除く周側部82の内径は、括れ部82bで最も小さく、括れ部82bから上方の上端部82aへと次第にわずかに拡大し、更に、括れ部82bから下方の底部71へもほんのわずか拡大する。中間部材70の開口73及び凸部71aを含む底部71、及び切欠部74については、雄スナップ80についても同じ参照番号を用いる。周側部72から、上端部82aの湾曲を含む周側部82への加工は、切欠部74の存在により容易に行われる。
図13は、中間部材70から雌スナップ90を形成した状態を示す断面説明図である。雌スナップ90は、中間部材70に対し、図示しない雌用ダイ本体を適用することによって形成される。雌用ダイ本体は、雄用ダイ本体102の窪み102aと類似の窪み(図示せず)を有するが、この窪みの半径内側端は、窪み102aとは異なり、中間部材70の周側部72の上端部の半径方向内側端とほぼ同じ半径方向位置にある。このような雌用ダイ本体とパンチを含む雌用上方ダイを降下させることにより、中間部材70が取付部材20により生地4に固定される。これと同時に、中間部材70の周側部72の上端部が雌用ダイ本体の窪みによって半径方向外側にC字状にカーリングされると共に、周側部72が雌用ダイ本体によって下方に押され、周側部72の上下方向のほぼ中間部(中間よりわずかに上方の部分)が半径方向外側にわずかに突き出るように変形させられる(図13参照)。これにより、中間部材70が雌スナップ90となり、中間部材70の周側部72が雌スナップ90の、湾曲状の上端部92aを含む周側部92となる。雌スナップ90の周側部92は、上下方向の中間よりわずかに上方の部分に半径方向外側にわずかに突き出る突き出し部92bを含む。湾曲状の上端部92aを除く周側部92の外径は、突き出し部92bで最も大きく、突き出し部92bから上方の上端部92aへと次第にわずかに縮小し、更に、突き出し部92bから下方の底部71へも縮小する。中間部材70の開口73及び凸部71aを含む底部71、及び切欠部74については、雌スナップ90についても同じ参照番号を用いる。周側部72から、上端部92aのカーリングを含む周側部92への加工は、切欠部74の存在により容易に行われる。
図14は、生地3に取り付けた雄スナップ80と、生地4に取り付けた雌スナップ90とを同心状に対面させた状態を示す断面説明図である。図15は、図14の状態から雄スナップ80と雌スナップ90を連結させた状態を示す断面説明図である。雄スナップ80と雌スナップ90の連結は、雌スナップ90の周側部92の半径方向内側の雌側空間に、雄スナップ80の周側部82を嵌め込むことによって行われ、この連結の解除は、雌側空間から雄スナップ80の周側部82を抜き取ることによって行われる。図14を参照して、雌スナップ90の周側部92の上端部92aにおける半径方向内側端92cの内径(上端部92aの最小内径)は、雄スナップ80の周側部82の上端部82aにおける半径方向外側端82cの外径(上端部82aの最大外径)よりもわずかに小さい。そのため、図14の非連結状態から図15の連結状態への移行時において、雄スナップ80の周側部82の上端部82aが、雌スナップ90の雌側空間に入り込む直前に、雄スナップ80の周側部82の上端部82aと当接して、上端部82aが半径方向内側に及び/又は上端部92aが半径方向外側に一時的に弾性変位する。そして、雄スナップ80側の上端部82aが雌スナップ90側の上端部92aを乗り越えると、上記弾性変位が復元しつつ、雄スナップ80の周側部82の上端部82aにおける半径方向外側端82cが雌スナップ90の突き出し部92bの半径方向内側に係合すると共に、雌スナップ90の周側部92の上端部92aにおける半径方向内側端92cが雄スナップ80の括れ部82bの半径方向外側に係合し、雄スナップ80と雌スナップ90が連結した状態(図15参照)となる。本実施形態では、雄スナップ80の上端部82a及び括れ部82bが雄側係合部となり、雌スナップ90の上端部92a及び突き出し部92b(及び係合空間)が雌側係合部となる。そして、この実施の形態によれば、雄スナップ80及び雌スナップ90が同じ中間部材10から成形されており、底部11の直径や、開口13の直径、突部11aの形成位置や、切欠部14の数が同じであることをもって、同じ中間部材10と認識することができる。なお、以下の実施形態において、開口や突部を設けていない場合には、少なくとも底部の直径および切欠部の数が同じであることによって、同じ中間部材と認識できる。さらに、周側部12の寸法を測定して、両方の周側部12の寸法を比較することによって、より正確に分析、判断できる。
図16は、取付部材の別の例を示す断面説明図である。取付部材110は、円板状のべース部111と、ベース部111から二本突出するピン112(図16において湾曲状に加締められて示される)とを有する。ベース部111は、ピン112と一体の円板状のコア111aと、コア111aに被せられた金属製のカバー111bとから構成され、ピン112とコア111aは金属製又は合成樹脂製である。図16に便宜的に雄スナップ又は雌スナップに加工されていない状態で示す中間部材70aは、その底部71bの中央に開口が設けられていない点を除き、既述した中間部材70と同じものである。中間部材70aを雄スナップ又は雌スナップとして生地3aに固定する際、各ピン112は、生地3aを上方に貫通し、次いで、中間部材70aの底部71bを突き抜けた後、図示しない上方ダイにより湾曲状に加締められる。これにより、中間部材70aは生地3aに固定される。
図17は、本発明の中間スナップ部材の第3実施形態である中間部材120と、ワッシャー130とを生地5を挟んで同心状に配置した状態を示す断面説明図である。図18は、中間部材120を生地5に取り付けた状態を示す断面説明図である。中間部材120は、金属板から絞り加工等により形成され、円板状の底部121と、底部121の半径方向外側端から上方に立ち上がる円筒状の周側部122と、底部121の中央から下方に突出する円筒状のポスト部123とを備える。周側部122は、第2実施形態の中間部材70の周側部72と同様であり、周方向に六つの切欠部124を有する。ポスト部123は、中間部材120の軸線と同心で、径がほぼ一定である。また、ポスト部123の下端側は開放すると共に、上端側も周側部122の半径方向内側の空間へと開放している。ワッシャー130は、ポスト部123の外径とほぼ同径の開口131を有する円板状の金属部材である。中間部材120の生地5への取り付けは、中間部材120のポスト部123が生地5を下方に貫通し、次いで、ワッシャー130の開口131を通った後、図示しない下方ダイによって図18に示すように加締められることによって行われる。なお、この加締め加工と同時に中間部材120が雄スナップ又は雌スナップに加工されるが、図18では中間部材120の周側部122を未加工の状態で表している。これは、一連の雌用上方ダイまたは雄用上方ダイの降下によって、周側部122を変形させて、雌スナップまたは雄スナップとすることを説明するものであり、便宜的にこのタイミングによる加工も同時と表現する。
図19は、図8〜15で説明した第2実施形態の中間部材70の変形例である中間部材70bを示す。中間部材70bは、周側部72(中間部材70と実質的に同じであるため、同じ参照番号を付す)の内周面に、既述した雄スナップ部材80の括れ部82b又は雌スナップ90の突き出し部92bとして座屈させる部分に、周方向に連続するわずかな溝72bもしくは窪みを有する。このような溝72bを設けることにより、中間部材70を雄スナップ80又は雌スナップ90に加工する際、周側部72が確実に溝72bから座屈するため、雄スナップ部材80の括れ部82b又は雌スナップ90の突き出し部92bを正確かつ容易に形成可能となる。
上記に記述するように、中間部材は取付部材によって生地に取り付けられるが、上記実施形態において、中間部材への生地への取付加工と、雌スナップ又は雄スナップに形成することとは、同じ雌用上方ダイ又は雄用上方ダイによって行われるものである。したがって、取付加工と、雌スナップ又は雄スナップに形成することとが、別の工程で行うことは、製造コストや在庫管理の負担の点で好ましくない。また、雌スナップ又は雄スナップへの選択的に形成する際に、1台の取付装置によって行うことができる。この場合には、雌用上方ダイ又は雄用上方ダイを交換(取替え)することで、雌スナップ又は雄スナップを選択的に形成することができる。なお、取付部材のポストを加締めるパンチが同じである場合には、パンチは交換する必要がない。そして、パンチが取付装置に組み込まれているものであってもよい。
1、2、3、3a、4、5 生地
10、70、70a、70b、120 中間スナップ部材
11、71、71b、121 底部
12、32、42、72、82、92、122 周側部
12b、32b、42b、82a、92a 上端部
14、74、124 切欠部
20、110 取付部材
22 ポスト部
30、90 雌スナップ
40、80 雄スナップ
42d、82b 括れ部
72b 溝
92b 突き出し部
112 ピン
123 ポスト部
130 ワッシャー
10、70、70a、70b、120 中間スナップ部材
11、71、71b、121 底部
12、32、42、72、82、92、122 周側部
12b、32b、42b、82a、92a 上端部
14、74、124 切欠部
20、110 取付部材
22 ポスト部
30、90 雌スナップ
40、80 雄スナップ
42d、82b 括れ部
72b 溝
92b 突き出し部
112 ピン
123 ポスト部
130 ワッシャー
Claims (19)
- スナップボタンの形成方法であって、
相互に係合可能な雄スナップ(40、80)及び雌スナップ(30、90)のいずれにも形成可能な中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)にして、円板状の底部(11、71、121)と、底部(11、71、121)の半径方向外側端から立ち上がる円筒状の周側部(12、72、122)とを有する中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)を得る工程Aと、
前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)の周側部(12、72、122)を変形させて、雄スナップ(40、80)又は雌スナップ(30、90)を選択的に形成する工程Bとを含む方法。 - 前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)は金属製である請求項1の方法。
- 前記工程Bは、中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)を生地(1、2、3、3a、4、5)に固定する際に行われる請求項1又は2の方法。
- 前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)の周側部(12、72、122)には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部(14、74、124)が周方向に複数設けられる請求項1〜3のいずれか一つの方法。
- 前記中間スナップ部材(10)の周側部(12)は、カーリング加工された上端部(12b)を有する請求項1〜4のいずれか一つの方法。
- 前記工程Bにおいて、雌スナップ(90)の周側部(92)の上端部(92a)又は雄スナップ(80)の上端部(82a)をカーリング加工する請求項1〜4のいずれか一つの方法。
- 相互に係合可能な雄スナップ(40、80)及び雌スナップ(30、90)のいずれにも形成可能な中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)であって、
円板状の底部(11、71、121)と、底部(11、71、121)の半径方向外側端から立ち上がり、雄スナップ(40、80)又は雌スナップ(30、90)へと選択的に形成される際に変形させる円筒状の周側部(12、72、122)とを備える中間スナップ部材。 - 前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)は金属製である請求項7の中間スナップ部材。
- 前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)の周側部(12、72、122)には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部(14、74、124)が周方向に複数設けられる請求項7又は8の中間スナップ部材。
- 前記中間スナップ部材(10)の周側部(12)は、カーリング加工された上端部(12b)を有する請求項7〜9のいずれか一つの中間スナップ部材。
- 前記中間スナップ部材(120)は、底部(121)から下方に突出する円筒状のポスト部(123)を有し、ポスト部(123)は、中間スナップ部材(120)を雄スナップ又は雌スナップとして生地に取り付ける際に、生地(5)を貫通した後に加締められる請求項7〜10のいずれか一つの中間スナップ部材。
- 前記中間スナップ部材(70b)は、周側部(72)の内周面に、雄スナップ又は雌スナップへと変形する際の座屈部分とするための周方向に延びる溝(72b)を有する請求項7〜11のいずれか一つの中間スナップ部材。
- 中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)から、相互に係合可能な雄スナップ(40、80)及び雌スナップ(30、90)のいずれにも形成可能なスナップボタン(40、80、30、90)であって、
前記中間スナップ部材(10、70、70a、70b、120)は、円板状の底部(11、71、121)と、底部(11、71、121)の半径方向外側端から立ち上がる円筒状の周側部(12、72、122)とを有し、
前記雄スナップ(40、80)は、その周側部(42、82)に、雌スナップ(30、90)に係合させる雄側係合部(42b、82b)を有し、
前記雌スナップ(30、90)は、その周側部(32、92)に、雄スナップ(40、80)に係合させる雌側係合部(32a、92a、92b)を有するスナップボタン。 - 前記スナップボタン(40、80、30、90)は金属製である請求項13のスナップボタン。
- 前記雄スナップ(40、80)の周側部(42、82)及び前記雌スナップ(30、90)の周側部(32、92)には、上端から下方へと切り欠かれた切欠部(14、74、124)が周方向に複数設けられる請求項13又は14のスナップボタン。
- 前記雄側係合部(42b、82b)及び前記雌側係合部(32a、92a、92b)は、周側部(42、82、32、92)の、カーリング加工された上端部(42b、82b、32a、92a)を含む請求項13〜15のいずれか一つのスナップボタン。
- 前記雄側係合部(42b、82b)は、周側部(42、82)の外径が最小となる括れ部(42d、82d)を含む請求項16のスナップボタン。
- 前記雌側係合部(32a、92a、92b)は、周側部(32、92)の外径が半径方向外側に突き出る突き出し部(92b)を含む請求項16のスナップボタン。
- 前記雄スナップ(40、80)および雌スナップ(30、90)が係合し、雄スナップ(40、80)および雌スナップ(30、90)のそれぞれの底部(1、71、71b、121)の直径および、周側部(42、82、32、92)に設けられる切欠部(14、74、124)の数が同じであることを含む請求項15のスナップボタン。
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