JP5599360B2 - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Description
二軸延伸ポリエステルフィルムの接着性を改良する方法の一つとして、ポリエステルフィルムの表面に各種樹脂を塗布し、易接着性能を持つ塗布層を設ける方法が知られている。
例えば、特許文献1〜3などではポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、あるいは特定の架橋剤の使用などが開示されている。
エポキシ化合物としては、例えば、分子内にエポキシ基を有する化合物を指す。例えば、エピクロロヒドリンとエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン、ビスフェノールA等の水酸基やアミノ基との縮合物が挙げられ、ポリエポキシ化合物、ジエポキシ化合物、モノエポキシ化合物、グリシジルアミン化合物等がある。ポリエポキシ化合物としては、例えば、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールポリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアネート、グリセロールポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、ジエポキシ化合物としては、例えば、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラメチレングリコールジグリシジルエーテル、モノエポキシ化合物としては、例えば、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、グリシジルアミン化合物としてはN,N,N’,N’,−テトラグリシジル−m−キシリレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノ)シクロヘキサン等が挙げられる。
ポリエステルに非相溶な他のポリマー成分および顔料を除去したポリエステル1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlを加えて溶解させ、30℃で測定した。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置SA−CP3型を用いてストークスの抵抗則にもとづく沈降法によって粒子の大きさを測定した。
平坦なSUS板上に、活性エネルギー線硬化樹脂であるダイヤビームUR−6530(三菱レイヨン社製)を滴下し、その上から、ポリエステルフィルムの評価面が活性エネルギー線硬化樹脂に触れる向きに重ね、荷重4kg、幅50mmのローラーで硬化後の厚さが15μmになるように均して、次いで160W/cmのエネルギーの高圧水銀灯を使用し、照射距離120mmにて約5秒間、フィルム側から照射し硬化を行ったのちSUS板からフィルムを剥し、ポリエステルフィルム上に活性エネルギー線硬化樹脂層が積層されたフィルムを得た。硬化の際の活性エネルギー線の積算光量は160mJ/cm2であった。得られた積層フィルムの活性エネルギー線硬化樹脂層に、1インチ幅に碁盤目が100個になるようクロスカットを入れ、直ちに、同一箇所について1回セロテープ(登録商標)による急速剥離テストを実施し、剥離面積によりその密着性を評価した。判定基準は以下のとおりである。
◎:碁盤目剥離個数=0
○:1≦碁盤目剥離個数≦10
△:11≦碁盤目剥離個数≦20
×:21<碁盤目剥離個数
××:全面が剥離
測定するポリエステルフィルムを2枚用意し、一枚のフィルムの塗布層を設けた面ともう一枚のフィルムの塗布層を設けていない面を重ね合わせて、12cm×10cmの面積をプレスする。条件は、40℃、80%RH、10kg/cm2、20時間。その後、フィルム同士をASTM−D−1893に規定された方法に準じて剥離し、その剥離荷重を測定する。剥離荷重が軽いものほどブロッキングしにくく良好と言える。荷重が100g/10cmを超えるものは実用上問題となる場合が出てくる。なお、両面に塗布層を設けた場合は、他の塗布層を設けていないフィルムを用いることも出来る。
(ポリエステル1):実質的に粒子を含有しない、極限粘度0.66のポリエチレンテレフタレート
(ポリエステル2):平均粒径(d50)が1.6μmの非晶質シリカを0.3重量%含有する、極限粘度0.65のポリエチレンテレフタレート
(U1):共重合ポリカーボネートポリオールを構成成分として持つポリウレタンである、F−2967D(第一工業製薬社製)
(U2):下記式(1)と(2)の構造を、70モル%/30モル%の比率で共重合された構造の数平均分子量が約1000のポリカーボネートジオールを202部と、水添ジフェニルメタンジイソシアネートを78.6部と、ジメチロールプロピオン酸を6.7部とからなるプレポリマーを、トリエチルアミンで中和し、ジプロピレントリアミン6.5部で鎖延長して得られるウレタン樹脂の水分散体
(F1):平均粒径0.07μmのシリカゾル水分散体
(C1):ポリグリセロールポリグリシジルエーテルであるデナコール EX−521(ナガセケムテックス社製)
(C2):ヘキサメチレンジイソシアネート3量体312.5部、数平均分子量が700のメトキシポリエチレングリコール55.4部からなる、分子内にウレタン結合と末端イソシアネート基を含有する化合物において、末端イソシアネート基をMEKオキシムでブロックした、ブロックイソシアネート化合物
(C3):アルキロールメラミンであるベッカミン MA−S(DIC社製)
(C4):ポリカルボジイミド化合物であるカルボジライト E−02(日清紡社製)
(C5):脂環族多官能イソシアネート架橋剤であるエラストロン MF−25K(第一工業製薬社製)
ポリエステル1とポリエステル2とを重量比で92/8でブレンドしたものをA層、ポリエステル1のみのものをB層の原料として、二台のベント式二軸押出機にそれぞれを供給し、285℃に加熱溶融し、A層を二分配して再外層(表層)、B層を中間層とする二種三層(A/B/A)の層構成で共押出し、静電密着法を用いて表面温度40〜50℃の鏡面冷却ドラムに密着させながら冷却固化させて、厚み構成比がA/B/A=3/94/3となる未延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを作成した。このフィルムを85℃の加熱ロール郡を通過させながら長手方向に3.7倍延伸し、一軸配向フィルムとした。この一軸配向フィルムの片面に、表1に示すとおりの塗布組成物を塗布した。次いでこのフィルムをテンター延伸機に導き、100℃で幅方向に4.0倍延伸し、さらに230℃で熱処理を施した後、幅方向に2%の弛緩処理を行い、フィルム厚みが100μmの二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム上に、表1の塗布量を示す量の塗布層が設けられた積層ポリエステルフィルムを得た。このフィルムの特性を、表2に示す。
実施例1と同様の工程において、塗布液を表1に示すように変更し、フィルム厚みが100μmの基材フィルムの上に表1に示す量の塗布層を設けた塗布フィルムを得た。このフィルムの特性を、表2に示す。
Claims (1)
- ポリウレタンおよび2種以上の架橋剤を含有する塗布液から塗布延伸法により形成された塗布層を有するポリエステルフィルムであり、前記ポリウレタンが、主鎖構造の異なる2種類のカーボネートポリオールが共重合された数平均分子量が100〜1000であるポリカーボネートポリオールを構成成分として有し、前記架橋剤の組み合わせが、エポキシ化合物とイソシアネート化合物、メラミン化合物とカルボジイミド化合物、イソシアネート化合物とカルボジイミド化合物のいずれかであることを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
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