JP5598704B2 - 回転電機 - Google Patents
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Description
軸心回りで回転自在に支持され、磁石を備えたロータ本体と、
前記ロータ本体の径方向外側に配置されたステータと、
前記ロータ本体の端面に設けられ、前記ロータ本体の温度変化に基づいて変位する温度感応部と、
前記温度感応部の変位量を判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段が前記温度感応部までの前記軸心方向に関する間隔を測定するギャップセンサによって構成され、
前記ギャップセンサによる測定結果に対する前記ロータ本体のガタツキによる外乱を除去する補正機構が設けられている点にある。
本発明に係る回転電機について、図1および図2に示す電動モータ(回転電機の一例)を例として説明する。図1に示す電動モータ1Aは永久磁石型モータであり、ハイブリッド車や電気自動車の駆動源として利用可能なものである。電動モータ1Aは、回転軸40によってケース30に軸心X回りで軸支されるロータ本体10と、ロータ本体10の径方向外側に配置され、ケース30に固定されるステータ20とを備えて構成される。ケース30は、図1において左側部分を構成する第1ケース部材30aと、右側部分を構成する第2ケース部材30bとを接合して構成される。尚、回転軸40を外力によって駆動するように構成すれば、本回転電機を発電機として機能させることも可能である。
ロータ本体10は複数の電磁鋼板18を積層させて構成されるが、プレス加工により各電磁鋼板18に円周方向に等間隔に打ち抜き穴を設けることで、ロータ本体10の円周方向には等間隔に複数の冷媒流路10aが形成されている。永久磁石11は、それぞれの冷媒流路10aの径方向外側に接着固定されている。冷却油が冷媒流路10aを流れて排出口10bから排出される間に、永久磁石11の熱が冷媒によって回収されることにより、永久磁石11が高温により減磁することが抑制される。
冷却油は、電動式のポンプPによってオイルパン70から出力軸41の内部空間41aを経て回転軸40の内部空間40aに進入し、内部空間40aを満たした後に、冷媒供給口40bから冷媒流路10aに導かれる。
回転軸40の外周には、概して皿状の冷媒案内部材60が固定されている。冷媒案内部材60は、最も小径の第1フランジ部60aと、第1フランジ部60aの外周部からロータ本体10側に垂直に延出された第1ボス部60bと、第1ボス部60bのロータ本体10側の端部から概して径方向外向きに延出された第2フランジ部60cと、第2フランジ部60cの外周部からロータ本体10側に垂直に延出された第2ボス部60dとを有する。冷媒案内部材60は、一対の冷媒供給口40bと複数の冷媒流路10aの開口とを同時に覆う状態で回転軸40に外嵌設置されている。
永久磁石11は冷媒流路10aの径方向外側に配置されているので、ロータ本体10の回転時に冷却油に遠心力が作用すると、冷媒案内部材60によって導入された冷却油が永久磁石11に接しながら流れ、永久磁石11が効率的に冷却される。
ステータ20は、ロータ本体10と同様に、複数の電磁鋼板を積層させて構成される。ステータ20にはコイル21が配置され、コイル21に通電を行うことにより、ステータ20に磁界が発生し、永久磁石11を備えたロータが回転する。コイル21には絶縁紙や絶縁皮膜が設けられており、複数の導線を束ねるために結束糸が用いられている。ステータ20から突出したコイルエンド21aにおいては、上記絶縁紙、絶縁皮膜、結束糸等が外部に曝されているため、高速の冷却油が衝突するとこれらが破損する虞がある。
そこで、ロータ本体10の両端面のうち、冷媒案内部材60と反対側の面には、コイルエンド21aを高速の冷却油から保護するための冷媒規制部材50が取り付けられている。冷媒規制部材50は、円板状の底部50aと、底部50aの外周から軸心Xとほぼ平行に電磁鋼板18から離間する方向に延出された壁部50bとを有する皿状に構成されている。冷媒規制部材50は、回転軸40に外嵌され、ナット51によってロータ本体10の端面に押付け固定される。底部50aの各冷媒流路10aと対応する位置には冷媒排出孔50dが形成されている。冷却油の円滑な排出を図るために、冷媒排出孔50dの外径側の内面は、永久磁石11の内径側の面とほぼ一致するように構成されている。
また、ケース部材30の内周面のうち冷却油が衝突する領域には、径方向内側に突出するフィン32を設けてある。永久磁石11を冷却して昇温した冷却油がロータ本体10から排出された後、フィン32と接触することにより、フィン32を介した熱交換が促進され、冷却油の放熱を効率的に行うことができる。フィン32に衝突し、運動エネルギーを消失するとともに冷却された冷却油が、ケース部材30の内面を伝ってステータ20やコイル21に供給されることにより、これらの部材を破損することなく、効率的に冷却を行うことができる。尚、フィン32の形状は図1、2に示したものに限らず、内周面から斜めに突出したものでもよいし、複数のフィン32が必ずしも同一形状である必要はない。
ロータ本体10の左右の端面の最外径箇所付近には、ロータ本体10の温度変化に基づいて変位する温度感応部2が設けられており、第1ケース部材30aと第2ケース部材30bとの内面には各温度感応部2の変位量を非接触で判定するためのギャップセンサ5(判定手段の一例)が設けられている。温度感応部2とギャップセンサ5とは、互いに協働して、モータ駆動中における永久磁石11の温度を判定する温度判定機構を構成する。
〈1〉図3に例示するダイアフラム式の温度感応部を設けてもよい。図3に示す電動モータ1Bでは、ロータ本体10の最も外側の2枚の電磁鋼板18に金属製の密閉容器73が固定されている。密閉容器73の軸心方向外側に位置する薄い蓋部74はダイアフラムを構成し、ロータ本体10から伝達される熱によって密閉容器73の内部に封止された空気が膨張すると軸心方向に変形する。蓋部74に設けられた金属製円板状のヘッド部74a(温度感応部の一例)の変位を上記実施形態と同様のセンサ部6a,6bによって検出する構成となっている。
1 電動モータ
2 温度感応部
3 シリンダ部材(温度感応部)
4 ピストン部材(温度感応部)
4a ヘッド部
5 ギャップセンサ(判定手段)
10 ロータ本体
11 永久磁石
20 ステータ
91 ピーク値判定処理部
92 平均化処理部(補正機構)
93 温度判定部
94 モータ停止警告部
Claims (2)
- 軸心回りで回転自在に支持され、磁石を備えたロータ本体と、
前記ロータ本体の径方向外側に配置されたステータと、
前記ロータ本体の端面に設けられ、前記ロータ本体の温度変化に基づいて変位する温度感応部と、
前記温度感応部の変位量を判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段が前記温度感応部までの前記軸心方向に関する間隔を測定するギャップセンサによって構成され、
前記ギャップセンサによる測定結果に対する前記ロータ本体のガタツキによる外乱を除去する補正機構が設けられている回転電機。 - 前記補正機構が前記ロータ本体を挟んで前記判定手段と対向する位置に配置された第2のギャップセンサを含む請求項1に記載の回転電機。
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JP2010124732A JP5598704B2 (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010124732A JP5598704B2 (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 回転電機 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010124732A Expired - Fee Related JP5598704B2 (ja) | 2010-05-31 | 2010-05-31 | 回転電機 |
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- 2010-05-31 JP JP2010124732A patent/JP5598704B2/ja not_active Expired - Fee Related
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