JP5598360B2 - 車載電子機器 - Google Patents

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本発明は、データを記録する機能を備えた車載電子機器に関する。
車両に搭載される車載電子機器として、例えば車載オーディオ装置がある。この車載オーディオ装置にはCD−ROMに記録された音楽データをハードディスクに録音する機能を備えたものがある。このような車載オーディオ装置において、アクセサリスイッチがオフ状態になった際、録音の途中であっても動作が強制的に停止されてしまわないように、電源供給を継続させる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−336892号公報
ところで、車両を運転するユーザーの中には、日常生活においてイグニッションスイッチのオン・オフを頻繁に繰り返して短時間を運転する人がいる。このように短時間を頻繁に繰り返し運転する場合、エンジンの始動や車内電装品等によって消費される電力量が、発電機(オルタネータ)等によって車載バッテリに充電される電力量よりも大きくなることがある。そのため長時間を頻繁に運転する(つまり日常生活におけるイグニッションスイッチのオン・オフの繰り返しが少ない運転をする)場合に比べて車載バッテリの充電時間を十分確保できないという問題がある。
この様に車載バッテリの充電時間を十分確保できないときに、特許文献1のようにアクセサリスイッチがオフ後にも車載バッテリから電源供給して録音等のデータの記録動作を継続すると、より電力量の消費を招くこととなる。従って、短時間の運転を頻繁に繰り返す車両の場合は、バッテリ上がりを早期に招いてしまう恐れがある。
また上記のバッテリ上がりの問題を回避するために例えば、アクセサリスイッチがオフされた後に即時に録音を中断処理する方法を採用すればよい。しかしながらこの方法では、録音途中のデータはリセットされ、再度最初からやり直し(再記録すること)になってしまい、効率的にデータの記録ができないという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑み、車両のバッテリ上がりを抑制しつつ、データの記録を効率的に行うことができる車載電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を解決するために、請求項1記載の車載電子機器は、車両のバッテリから前記車載電子機器への電源供給を制御する電源制御手段と、車両の走行状態が、バッテリへの充電量が少ない走行状態であるか否かを判定する走行状態判定手段と、を備え、電源制御手段は、走行状態判定手段にてバッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定された場合、データ記録手段にて記録中のデータの一部をなすセクションの記録が完了した時点で、車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴としている。
この構成によれば、車両の走行状態が、バッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定された場合に、データ記録手段にて記録中のデータの一部をなすセクションの記録が完了した時点で、車載電子機器への電源供給を停止させることで、車両のバッテリ上がりを抑制しながら、データの記録を効率的に行うことができる。
また、請求項2記載の車載電子機器は、バッテリが充電可能状態であるか否かを判定する充電可能状態判定手段と、バッテリの充電状態が、車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧以上であるか否かを判定するバッテリ状態判定手段とを備え、充電可能状態判定手段にて充電可能状態であると判定され、かつバッテリ状態判定手段にて閾値電圧未満であると判定された場合、電源制御手段にてセクションの記録が完了した時点で車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴としている。
この構成によれば、バッテリが充電可能状態であっても、閾値電圧未満となった場合には、セクションの記録が完了した時点で、車載電子機器への電源供給を停止させる処理を実行する。これにより、バッテリ上がりをより確実に防止しつつ、効率的にデータ記録ができる。
また、請求項記載の車載電子機器は、充電可能状態判定手段にて充電不可状態であると判定され、かつバッテリ状態判定手段にて閾値電圧以上であると判定された場合、前記電源制御手段にてセクションの記録が完了した時点で前記車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴としている。
この構成によれば、バッテリが閾値以上であっても、充電不可状態である場合は、セクションの記録が完了した時点で、車載電子機器への電源供給を停止させる処理を実行する。これにより、バッテリ上がりを未然に防止しつつ、効率的にデータ記録ができる。
さらに、請求項記載の車載電子機器の走行状態判定手段は、車両のイグニッションスイッチがオンからオフになるまでの時間に基づき、バッテリへの充電量が少ない走行であるか否かを判定することを特徴としている。
この構成によれば、バッテリが充電される量よりも消費する量が多くなっていること(つまり、車載バッテリの充電時間を十分確保できないこと)を、車両の走行状態から判定できる。
また、請求項記載のように、走行状態判定手段は、ユーザーによって操作されるスイッチが押下されているか否かに基づき、バッテリへの充電量が少ない走行であるか否かを判定することを特徴としている。
この構成によれば、バッテリが充電される量よりも消費する量が多くなっていることを、ユーザーの意図を反映して判定できる。
また、請求項記載の車載電子機器は、バッテリ電圧が車両の始動を保障する所定電圧未満となった場合、データ記録手段にて記録中のデータの一部をなすセクションの記録が未完了であっても、電源制御手段にて車載電子機器への電源供給を停止させる。
この構成によれば、バッテリ電圧が車両の始動を保障する所定電圧未満になった時点で車載電子機器への電源供給を停止させることができるため、車両のバッテリ上がりをより確実に抑制できる。
本発明の一実施形態における車載オーディオ装置の全体図である。 本発明の一実施形態における車載オーディオ装置の全体の制御処理を示すフローチャートである。 一実施形態に係り、図2の車載オーディオ装置において、バッテリへの充電量が少ない走行状態である場合のデータ記録処理(ステップS3)の詳細な制御処理を示すフローチャートである。 一実施形態に係り、図2の車載オーディオ装置において、バッテリへの充電量が多い走行状態である場合のデータ記録処理(ステップS4)の詳細な制御処理を示すフローチャートである。
本発明の一実施形態に係る車載オーディオ装置1の概略構成を図1に示す。
図1の車載オーディオ装置1(本発明の車載電子機器に相当)はコンピュータ9を中心に構成され、切替部10、マルチメディア部2、出力部3を備え、車載バッテリ11、オーディオ選択スイッチ12、キースイッチ13とそれぞれ通信線を介して接続されている。
車載バッテリ(+B)11は、車載オーディオ装置1と電源線にて接続され、その車載オーディオ装置1の内部の各部(マルチメディア部2、出力部3、コンピュータ9)に切替部10を介して電力を供給する。また車載バッテリ11は、通信線を介して車載オーディオ装置1のバッテリ状態判定部5に、バッテリ電圧(残バッテリー電圧)を示す信号を送信する。
オーディオ選択スイッチ12は、車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であるとユーザーによって判断された場合に選択されるスイッチである。その選択スイッチの押下により、充電量が少ない走行状態であることを示す信号を、通信線を介して車載オーディオ装置1の走行状態判定部6に送信する。
キースイッチ13は、エンジンを始動及び停止させるスイッチとして用いられるイグニッションスイッチである。このキースイッチ13は、通信線を介して、スイッチのオン/オフを示す信号を充電可能状態判定部7に送信する。
また、キースイッチ13(ここではイグニッションスイッチ)がオンされ、エンジン(図示せず)が回転を始めると、このエンジンの回転によって発電機(図示せず)は発電を開始する。そして、この発電機によって発電された電力は、車載バッテリ11に蓄電される。また、イグニッションスイッチがオフされるとエンジンは停止し、発電機は発電を停止するように構成されている。尚、本実施形態で使用する車載バッテリ11の最大電圧は12Vとしている。
コンピュータ9は、詳細は後述するが車載バッテリ11から車載オーディオ装置1の各部への電源供給を制御する電源制御部4(本発明の電源制御手段に相当)と、バッテリの充電状態が、車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧以上であるか否かを判定するバッテリ状態判定部5(本発明のバッテリ状態判定手段に相当)と、車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であるか否かを判定する走行状態判定部6(本発明の走行状態判定手段に相当)と、車載バッテリ11が充電可能状態か否かを判定する充電可能状態判定部7(本発明の充電可能状態判定手段に相当)、データの記録処理(リッピング処理)を制御する記録制御部8(本発明のデータ記録制御手段に相当)によって構成されている。尚、上記の「車両の始動を保障する所定電圧」とは具体的にはエンジンの始動を保障する電圧を指し、本実施形態では10Vと定義している。この10Vの電圧は、エンジンが始動できなくなる電圧(例えば9V)よりもマージンを持たせた電圧である。さらに「車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧」の閾値電圧とは、データの記録処理(リッピング処理とも言う)を制御する記録制御部8を安定して動作させるために必要な電圧であり、「車両の始動を保障する所定電圧」=10Vより高い電圧であればよい。本実施形態では車載オーディオ装置1以外に使用される他の車載機器の電力の消費も考慮して、この閾値電圧を11Vに設定している。
尚、コンピュータ9は周知のマイクロコンピュータとして構成されており、上述した制御処理や判定処理に関するプログラムが記録されたROM及びそのプログラムを実行するCPU、さらに一時的に処理データを保存するRAM等で構成されている。さらにコンピュータ9は、インターフェース部等を備え、各種情報のやりとりが行われるよう構成されている。
切替部10は、各部(マルチメディア部2、出力部3、コンピュータ9)が必要な電力を供給するための電源回路(非図示)と、車載バッテリ11から各部への電源を供給する/遮断するスイッチ(非図示)が備えられている。このスイッチは、通信線を介して、コンピュータ9の電源制御部4によって制御されており、バッテリ状態判定部5、走行状態判定部6、充電可能状態判定部7の判定結果に基づき、各部への電力供給を制御する。
また、図示しないが主電源スイッチがオンされたときに各部が動作するように電源を供給し、主電源スイッチがオフされたときに各部への電源供給を停止するように構成されている。
マルチメディア部2では、CD−ROMやDVD−ROM等のメディアの音楽データを読み出すデータ読取部2aと、CD−ROMやDVD−ROM等のメディアから読み出した音楽データを記録媒体(不揮発性メモリ等)に記録するデータ記録部2b(本発明のデータ記録手段に相当)より構成されている。このデータ記録機能については記録制御部8が行っており、音楽が保存されているCD−ROMやDVD−ROM等のメディアに記録されているデジタル形式の音声データを抽出し、カーナビゲーションやパソコン等で処理できるようなファイルの形式に変換して保存する記録処理(リッピング処理)を行っている。
また図示しないがマルチメディア部2は、マルチメディア部2の機能を動作させるための機能スイッチ(再生スイッチ、録音開始スイッチ、録音停止スイッチ、録音継続スイッチ、記録設定用スイッチ等)を備えている。この読み取った音楽データは、表示部3a及びスピーカ部3bを備える出力部3に通信線を介して出力される。この様なマルチメディア部2の一般的機能については特許文献(特開2005−349900号公報)に記載されているような周知の構成を用いているため、ここでは詳細な説明は省略する。
出力部3は、表示部3a及びスピーカ部3bを備えている。表示部3aは、液晶ディスプレイ(その他、有機ELディスプレイやプラズマディスプレイ等であっても良い)の表示機能を備え、電源制御部4から受信した信号やマルチメディア部2から送信される信号に基づいて液晶ディスプレイの表示面に文字や画像を表示する。また、スピーカ装置3bは、音や音声を発生するスピーカを備え、電源制御部4から受信した信号やマルチメディア部2から受信した信号に応じてビープ(BEEP)音等の単音や、音楽、音声など各種の音を出力する。
具体的には出力部3は、記録制御部8から受信する信号に基づき、データの全セクションの記録が完了した場合に「全データの記録が完了しました」や、中断処理を完了した場合に「バッテリ充電圧の確保のため記録を中断して終了します」などの通知を表示部3aの画面に文字表示で行う。また出力部3は車載オーディオ装置1の強制終了(記録不許可通知を行う)を知らせるための「バッテリ電圧が著しく低下したため、車載オーディオ装置1を強制終了します。」の通知を、表示部3aの画面に文字表示で行う。尚、文字表示に換えてスピーカ部3bから音声若しくはビープ音で通知するようにしてもよい。
次に図2のフローチャートを用いて、本実施形態における車載オーディオ装置1のコンピュータ9で実行される制御処理を説明する。
まずマルチメディア部2の機能スイッチのうちの録音系スイッチ(録音開始ボタン、録音継続ボタン)の操作がされると、本処理は開始する。
ステップS1では、車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であるか否かの判定をするための情報を取得する。ここではオーディオ選択スイッチ12の操作により選択された信号を走行状態判定部6が受信したときに、ステップS2に進む。
このオーディオ選択スイッチ12をユーザーが押下するタイミングは、録音系スイッチが操作された直後に行う。この際、オーディオ選択スイッチ12を押下するように、出力部3で映像や音声などを用いて通知してもよい。またオーディオ選択スイッチ12を押下するタイミングはこれに限ることはない。例えば、本処理が開始される前に、オーディオ選択スイッチ12を押下してもよい。
ステップS2では、ステップS1で受信した情報に基づき、車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であるか否かを走行状態判定部6が判定する。走行状態判定部6は車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であると判定すると、電源制御部4は、記録制御部8にバッテリの充電量が少ない走行状態の場合の記録処理を行うよう指示する(ステップS3に進む)。また、走行状態判定部6は車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態で無いと判定すると、電源制御部4は、記録制御部8にバッテリの充電量が少なく無い走行状態の場合の記録処理を行うよう指示する(ステップS4に進む)。
そして後述するステップS3、又はステップS4の処理が完了すると、本処理(記録処理)を終了する(エンド)。
上述のように、車両の走行状態が、車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であるか否かによって、データ記録処理を分けることにより、車両を使用するユーザーの運転状況(バッテリの充電状況)に合わせて適切な記録処理を行うことができる。尚、バッテリの充電量が少ない走行状態とは、例えばイグニッションのオン/オフを短期間に頻繁に繰り返すことによりエンジン起動のために使用されるバッテリの消費が充電より大きい、或いは長時間を運転する場合であってもエアコン等の電力を多く必要とする車載機器を多く利用することによりバッテリの消費が充電より大きい場合を指す。またバッテリの充電量が多い走行状態とは、長時間連続で運転されることによりイグニッションのオン/オフの繰り返し頻度が少なく、かつエアコン等の車載機器を利用しないことによってバッテリの消費が充電より小さい場合を指す。
次に図3のフローチャートを用いて、図2の車載バッテリ11への充電量が少ない走行状態であると判定した場合のデータ記録処理(ステップS3)の詳細な制御処理を示す。
ステップS401では、記録制御部8によりデータの記録処理(リッピング処理)を開始し、ステップS402に進む。
尚、本実施形態では、CD−ROMやDVD−ROM等のメディアに記録された複数の曲のうち、1つの曲を1セクションとして定義して以下説明する。
ステップS402では、データ記録処理がこのまま続けられるか否かを判定するために、車載バッテリ11が充電可能状態であるか否かを充電可能状態判定部7で判定する。充電可能状態(ここではキースイッチ13がオン状態)である場合(YES)は、ステップS404に進み、充電可能でない状態(キースイッチ13がオフの状態に変化した)である場合(NO)は、ステップS403に進む。
ステップS403では、車両の始動(エンジン始動)を保障する電圧値より高く設定した閾値電圧(11V)以上であるか否かを判定する。すなわち閾値電圧(11V)を下回る場合に記録処理を継続すると、車両の始動が保障できなくなると判断し、記録処理を停止する処理であるステップS410へ進む。続くステップS410では、記録処理の継続が不可能なため記録制御部8が記録継続を不許可する情報(処理を強制終了すること)を、出力部3を用いて通知するよう指示した後に、ステップS412にて電源制御部4が切替部10に対し、各部への電源供給を停止させる信号を出力し、データ記録を終了する処理(切替部10のスイッチ制御による各部への電源供給の停止)を行い、本処理を終了する。
一方、ステップS403にて閾値電圧(11V)以上の場合、車両の始動を保障する電圧値に対して余裕があるが、バッテリ充電可能状態でないため、ステップS406のデータ記録中断処理へ進む。
一方、ステップS404では、ステップS402で車載バッテリ11が充電可能状態であると判定された場合に、録音すべき曲(全てのセクション)のデータ記録が完了したかの確認を記録制御部8にて行う。記録が完了していない場合(NO)は、ステップS405に進む。また、記録が完了した場合(YES)は、ステップS411に進み、記録制御部8は全てのセクションのデータ記録が完了した旨を、出力部3を用いて通知するよう指示する。ステップS411の後、ステップS412に進み、データ記録を終了する処理(切替部10のスイッチ制御による各部への電源供給の停止)を行い、本処理を終了する。
ステップS405では、データ記録処理が記録途中の時点で続けられるか否かを判定するために、車載バッテリ11の電圧が所定の閾値電圧(ここでは上記S403と同様の理由でバッテリ電圧の余裕が残っている11Vで設定している)以上であるか否かをバッテリ状態判定部5で判定する。
その車載バッテリ11の電圧値が11V以上の場合は、記録の継続が可能であるとして(YES)ステップS402に戻り、ステップS402〜S405の処理を繰り返す。また、車載バッテリ11の電圧値が11V未満の場合はステップS406のデータ記録中断処理へ進む。
ステップS406では、記録制御部8によりデータ記録中断処理を行う。ここでは、S406の処理開始時点で記録処理中のセクションが、その記録が完了した時点で記録処理を終了するように制御する。つまりS406の処理開始時点で記録処理中のセクションがある場合は、そのセクションで記録処理が完了することを目標に記録処理を継続させ、ステップS407に進む。もしセクションの記録が完了している場合は、そのままステップS407に進む。
ステップS407に進み、記録処理中のセクションの記録処理(データ記録中断処理)が完了したかの確認を記録制御部8で行う。データ記録中断処理が完了している場合(YES)、ステップS411に進む。記録制御部8はステップS411で所定の記録が完了した旨を、出力部3を用いて通知するよう指示する。その後、ステップS412に進み、電源制御部4がデータ記録を終了する処理を行い、本処理を終了する。そして、記録処理中のセクションの記録処理が完了していない場合(NO)は、ステップS408に進む。
尚、ステップS407を実行する度に、次回再記録を行うときに用いるためのデータの記録済み情報と、未記録情報を図示しないメモリ部に保存する。このように処理しておくことで、次回車両を利用したときにデータ記録処理をスムーズに再開することができる。
ステップS408では、バッテリの充電状態について、車両の始動を保障する電圧値(ここでは10V)以上であるか否かをバッテリ状態判定部5が判定する。
そのバッテリの電圧値が10V以上の場合(YES)は、現在記録処理中のセクションの記録の継続が可能であると判断し、ステップS406へ戻り、ステップS406〜S408の処理を繰り返し行うことにより、バッテリ状況を確認しながら記録処理を行う。
ステップS408にて、バッテリの電圧値が10V未満の場合は、このまま記録処理を継続するとキースイッチ13が次回のオン操作時にオンの状態にならない(エンジンの始動を保障できなくなる)恐れがあるとして(NO)、ステップS409に進む。尚、ステップS408で判定に用いるエンジンの始動を保障する電圧(10V)は、エンジンが始動できなくなる電圧(例えば9V)よりもマージンを持たせた電圧である。
ステップS409では、記録制御部8は記録継続を不許可する旨を、出力部3を用いて通知するよう指示する。その後、ステップS412にて電源制御部4がデータ記録を終了する処理(切替部10のスイッチ制御による各部への電源供給の停止)を行い、本処理を終了する。
このように本実施形態では、記録処理中のセクションの記録処理を実行しつつ、そのセクションの記録処理が完了した場合は、車載オーディオ装置1への電源供給を遮断することで、バッテリ上がりになることを抑制しつつ、データの記録を効率的に行うことができる。
またステップS402、及びステップS405の処理を有することにより、バッテリが充電可能状態であっても、閾値電圧未満となった場合には、セクションの記録が完了した時点で、車載オーディオ装置1への電源供給を停止させることができる。これにより、バッテリ上がりをより確実に防止しつつ、効率的にデータ記録ができる。
さらにステップS402、及びステップS403の処理を有することにより、バッテリが閾値以上であっても、充電不可状態である場合は、セクションの記録が完了した時点で、車載オーディオ装置1への電源供給を停止させることができる。これにより、バッテリ上がりを未然に防止しつつ、効率的にデータ記録ができる。
その他、車載バッテリ11がエンジンの始動を保障する電圧(10V)未満となった場合(ステップS408)に、データの記録処理が未完了であっても強制的に中断することにより、より確実に車載バッテリ11のバッテリ上がりを抑制することができる。
次に図4のフローチャートを用いて、図2の車載バッテリ11への充電量が多い走行状態であると判定した場合のデータ記録処理(ステップS5)の詳細な制御処理を示す。
ステップS501では、ステップS401と同様に、記録制御部8の記録処理によりデータの記録処理を開始し、ステップS502に進む。
ステップS502では、マルチメディア部2からの情報に基づき全てのセクションのデータ記録が完了したかの確認を記録制御部8が行う。記録が完了していない場合(NO)は、ステップS503に進み、記録が完了した場合(YES)は、ステップS505に進む。ステップS505では、記録制御部8が所定の記録が完了した旨を、出力部3を用いて通知するよう指示する。そして、ステップS506に進み、電源制御部4はデータ記録を終了する処理を行い、本処理を終了する。
一方、S503では、ステップS408と同様に、バッテリの充電状態について、車両の始動を保障する電圧値(ここでは10V)以上であるか否かをバッテリ状態判定部5が判定する。
そのバッテリの電圧値が10V以上の場合は、記録継続は可能として(YES)ステップS502に戻り、ステップS502〜S503の処理を繰り返す。また、バッテリの電圧値が10V未満の場合は(NO)、ステップS504に進む。
ステップS504では記録制御部8が記録継続を不許可する旨を、出力部3を用いて通知するよう指示した後に、ステップS506にて電源制御部4がデータ記録を終了する処理(切替部10のスイッチ制御による各部へ電源供給の停止)を行い、本処理を終了する。
このように、車載バッテリ11への充電量が多い走行状態の場合は(例えばイグニッションのオン/オフを長期間(数時間)での周期で繰り返す場合)、バッテリの消費よりも充電が十分上回ることができるため、従来と同じような記録処理を採用することができる(つまりバッテリ残量を気にせずセクション毎の記録を行うことができる)。
以上、説明してきたように本発明の車載電子機器における実施形態を説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り適用できる。
例えば車載オーディオ1の機能の一部又は全部は、他の車載電子機器(例えばカーナビゲーション装置)により実現されていても良い。
また、本実施形態では録音によるデータ記録について説明したが、地図情報などの映像データの記録についても同様に適用できる。
また本発明は、車両の診断装置に記録されたデータを更新するために外部装置との通信でダウンロードして取得したデータをデータ記録部2aに相当するデータベース等に記録する際も好適に適用できる。
また、キースイッチ13は、イグニッションスイッチを用いて説明したが、アクセサリスイッチ(非図示)も含んでいても良い。このアクセサリスイッチがオンの状態では、車両のエンジンは停止しているため車載バッテリ11は充電可能状態ではないが、車載オーディオ装置1の各部は動作可能になっている(つまり各部が起動するとバッテリの電力は充電されずに消費し続ける状態となる)。また本実施形態では、アクセサリスイッチのオフの状態は、イグニッションスイッチのオフと同じ状態となるものとしている。
さらに、走行状態判定部6は、オーディオ選択スイッチ12の選択スイッチ情報を受信する(図2のステップS1)以外の方法であっても良い。
例えば図2のステップS1の変形例として、走行状態判定部6がキースイッチ13のイグニッションスイッチ操作に基づく情報を受信(図1の通信線100(破線)を介してスイッチのオン・オフ信号を受信)して、車両の走行状態が、バッテリへの充電量が少ない走行状態であるか否かを判定してもよい。このステップS1の変形例を以下に具体的に説明する。走行状態判定部6がキースイッチ13(ここではイグニッションスイッチ)のオン信号を受信したときから、イグニッションスイッチのオフ信号を受信するまでの時間をカウントし、その時間をカウントしたデータをメモリ部に記録する。この記録された時間をカウントしたデータは時系列に累積的に記録し、その累積記録数が例えば10件になったときに、その最新10件のデータの平均値を計算した平均時間カウントデータをメモリ部にさらに記録する。そして平均時間カウントデータの値が所定値(ここでは10分)以下であれば、車両の走行状態が、バッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定する。また所定値を超えていれば車両の走行状態が、バッテリへの充電量が多い走行状態であると判定する。
また、このような時間に限らず、例えば平均時間カウントデータの代わりに距離を用いて、平均走行距離カウントデータを同様に求め、判定してもよい。
さらにその他の例として、走行状態判定部6は、車載バッテリ11の単位時間当たり(例えば1分毎)の電圧を受信(図1の通信線101(破線)を介して電圧信号を受信)し、その受信した電圧をメモリ部に累積的に記録する。判定時において最新の10分間のデータから、電圧が減少傾向であると判定すれば、バッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定しても良い。
上述のように走行状態判定部6のバッテリへの充電量が少ない走行状態か否かの判定を、ユーザーによるオーディオ選択スイッチ12の操作ではなく、自動で判定することにより、ユーザーのスイッチ操作の煩わしさを解消するだけでなく、客観的な根拠で判定できる。
また図3のステップS412又は図4のステップS506において、電源制御部4が、切替部10のスイッチ制御による各部への電源供給の停止をする処理を全て行っているが、これに限ることは無い。例えば、バッテリの残量が十分に存在する(11V以上有る)場合、電源供給の停止処理をせず、そのまま本処理を終了してもよい。このようにすれば、装置を再起動することなく速やかに次のメディアの記録処理を行うことができる。
また、上記切替部10のスイッチ制御による各部への電源供給の停止をする処理では、マルチメディア部2、出力部3、コンピュータ9を全て停止しているが、これに限らず例えばマルチメディア部2と出力部3のみを停止するなど、バッテリの残量に応じて部分的に電源供給を停止するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では1曲=1セクションとして説明したが、これに限ることは無く、1曲=複数のセクションから構成されていてもよい。
1 車載オーディオ装置
2 マルチメディア部
3 出力部
4 電源制御部
5 バッテリ状態判定部
6 走行状態判定部
7 充電可能状態判定部
8 記録制御部
9 コンピュータ
10 切替部
11 車載バッテリ
12 操作スイッチ群
13 キースイッチ

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、データを記録するデータ記録手段と、該データ記録手段へ記録媒体のデータを記録するデータ記録制御手段とを備えた車載電子機器であって、
    前記車両のバッテリから前記車載電子機器への電源供給を制御する電源制御手段と、
    前記車両の走行状態が、前記バッテリへの充電量が少ない走行状態であるか否かを判定する走行状態判定手段と、を備え、
    前記電源制御手段は、該走行状態判定手段にて前記バッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定された場合、前記データ記録手段にて記録中の前記データの一部をなすセクションの記録が完了した時点で、前記車載電子機器への電源供給を停止させ
    前記走行状態判定手段は、前記車両のイグニッションスイッチがオンからオフになるまでの時間に基づき、前記バッテリへの充電量が少ない走行であるか否かを判定することを特徴とする車載電子機器。
  2. 車両に搭載され、データを記録するデータ記録手段と、該データ記録手段へ記録媒体のデータを記録するデータ記録制御手段とを備えた車載電子機器であって、
    前記車両のバッテリから前記車載電子機器への電源供給を制御する電源制御手段と、
    前記車両の走行状態が、前記バッテリへの充電量が少ない走行状態であるか否かを判定する走行状態判定手段と、を備え、
    前記電源制御手段は、該走行状態判定手段にて前記バッテリへの充電量が少ない走行状態であると判定された場合、前記データ記録手段にて記録中の前記データの一部をなすセクションの記録が完了した時点で、前記車載電子機器への電源供給を停止させ、
    さらに前記バッテリが充電可能状態であるか否かを判定する充電可能状態判定手段と、
    前記バッテリの充電状態が、前記車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧以上であるか否かを判定するバッテリ状態判定手段と、を備え、
    前記充電可能状態判定手段にて充電可能状態であると判定され、かつ前記バッテリ状態判定手段にて閾値電圧未満であると判定された場合、前記電源制御手段にて前記セクションの記録が完了した時点で前記車載電子機器への電源供給を停止させ、
    前記バッテリ電圧が前記車両の始動を保障する所定の電圧未満となった場合、前記データ記録手段にて記録中の前記データの一部をなすセクションの記録が未完了であっても、前記電源制御手段にて前記車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴とする車載電子機器。
  3. 前記バッテリが充電可能状態であるか否かを判定する充電可能状態判定手段と、
    前記バッテリの充電状態が、前記車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧以上であるか否かを判定するバッテリ状態判定手段と、を備え、
    前記充電可能状態判定手段にて充電可能状態であると判定され、かつ前記バッテリ状態判定手段にて閾値電圧未満であると判定された場合、前記電源制御手段にて前記セクションの記録が完了した時点で前記車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車載電子機器。
  4. 前記バッテリが充電可能状態であるか否かを判定する充電可能状態判定手段と、
    前記バッテリの充電状態が、前記車両の始動を保障する所定電圧よりも高く設定された閾値電圧以上であるか否かを判定するバッテリ状態判定手段と、を備え、
    前記充電可能状態判定手段にて充電不可状態であると判定され、かつ前記バッテリ状態判定手段にて閾値電圧以上であると判定された場合、前記電源制御手段にて前記セクションの記録が完了した時点で前記車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の車載電子機器。
  5. 前記走行状態判定手段は、前記車両のイグニッションスイッチがオンからオフになるまでの時間に基づき、前記バッテリへの充電量が少ない走行であるか否かを判定することを特徴とする請求項2記載の車載電子機器。
  6. 前記走行状態判定手段は、ユーザーによって操作されるスイッチが押下されているか否かに基づき、バッテリへの充電量が少ない走行であるか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の車載電子機器。
  7. 前記バッテリ電圧が前記車両の始動を保障する所定の電圧未満となった場合、前記データ記録手段にて記録中の前記データの一部をなすセクションの記録が未完了であっても、前記電源制御手段にて前記車載電子機器への電源供給を停止させることを特徴とする請求項1に記載の車載電子機器。
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