JP5597933B2 - Iii族窒化物半導体層貼り合わせ基板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、III族窒化物半導体デバイスに好適に用いられるフォトニック結晶構造層を含むIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板およびその製造方法に関する。
III族窒化物半導体基板の一つであるGaN基板は、現在の主流である青色発光デバイスの発光層と化学組成が近く結晶の格子定数の差が小さいため、GaN基板上に発光層を形成する際のGaN基板と発光層との間の応力の発生が抑制されることにより、結晶品質の良い発光層が形成される。しかし、GaN基板などのIII族窒化物半導体基板は、III族窒化物半導体がその結晶成長速度が低く結晶成長に多くの時間がかかることから、非常に高価となっている。このため、発光層の結晶品質は若干低下するが、発光ダイオード(LED)などの半導体デバイスには安価なサファイア基板などが多く使用されている。
上記の問題に対して結晶品質の良い発光層を形成するための基板を安価に提供するために、特開2006−210660号公報(特許文献1)は、シリコン(Si)基板などにGaN膜などの窒化物半導体膜を形成するための半導体基板の製造方法を開示する。
一方、III族窒化物半導体の一つであるGaNは、屈折率が約2.5であり、空気(屈折率が1.0)に比べて屈折率が大きく、全反射角が小さくなり、発光層から発した光が半導体デバイスの外に取り出しにくい問題がある。すなわち、半導体デバイスの表面で反射した光は、全反射を繰り返しながら半導体デバイスの側面から出射するが、その多くは、全反射を繰り返すうちに、半導体デバイスの電極および半導体層内での吸収により減衰してしまう。
上記の問題に対して、半導体デバイスからの光の取り出し効率を向上させるために、J. J. Wierer, 他4名,“InGaN/GaN quantum-well heterostructure light-emitting diodes employing photonic crystal structure”, Applied Physics Letters, 84, 19, May 10, 2004, pp3885-3887(非特許文献1)は、半導体デバイスの表面にフォトニック結晶構造を形成することを開示する。
しかし、非特許文献1においては、フォトニック結晶構造の形成は、エピタキシャル半導体層の表面側から表面をドライエッチングなどの方法により加工をするため、エピタキシャル半導体層内の発光層にダメージが生じてしまう。また、半導体デバイスにおいては、p−GaNなどのp−半導体層の比抵抗が大きいため、p−電極として、ITO(インジウム−錫−酸化物)、極めて薄い金属層などの透明電極が半導体の表面に広く形成されることが多い。しかし、半導体層の表面にフォトニック結晶構造が形成されていると、その凹凸構造のために、電極の連続性が低下し、また、上記のエピタキシャル層の表面の加工ダメージにより電極とp−GaN層(p型半導体層)とのオーミック接合が悪化する場合がある。
このため、上記非特許文献1の半導体デバイスにおいては、トンネルジャンクション層を入れて比抵抗の小さいn−GaN層を表面層にするなど複雑な構造を採用する必要がある。
特開2006−210660号公報
J. J. Wierer, 他4名, "InGaN/GaN quantum-well heterostructure light-emitting diodes employing photonic crystal structures", Applied Physics Letters, May 10, 2004, 84, 19, pp3885-3887
本発明は、半導体デバイスの製造の際に、複雑な構造が不要で、かつ、発光層にダメージを与えることなく、光の取り出し効率が高い半導体デバイスが得られる安価なIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、III族窒化物半導体層と、III族窒化物半導体層と化学組成が異なる基礎基板と、が貼り合わせられた基板であって、III族窒化物半導体層は、基礎基板と接合する主面を有しその主面に平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層を含み、III族窒化物半導体層の厚さは、100nm以上100μm以下であり、フォトニック結晶構造層の厚さより大きく、フォトニック結晶構造層はIII族窒化物半導体層において上記主面側に形成され、フォトニック結晶構造層は高屈折率部分と低屈折率部分とを含み、高屈折率部分はIII族窒化物半導体層を形成するIII族窒化物半導体で構成され、低屈折率部分はIII族窒化物半導体の除去部分で構成され、上記主面に平行な面内において、低屈折率部分は高屈折率部分中の正三角格子点上または正方格子点上に配置され、低屈折率部分の直径は50nm以上8μm以下であり、低屈折率部分のピッチは80nm以上10μm以下であり、フォトニック結晶構造層の厚さは50nm以上10μm以下であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板である。本発明によれば、構造が複雑でなくかつ発光層にダメージがなく光の取り出し効率および光の指向性の高い半導体デバイスの製造が可能なIII族窒化物層貼り合わせ基板が得られる。
本発明にかかるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板において、基礎基板が、透明な基板であることにより、たとえば、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、スピネル、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、セレン化亜鉛、炭素およびダイヤモンドからなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含むことにより、半導体デバイスにおいて貼り合わせ基板側からの光の取出しが可能になる。また、基礎基板が、シリコン、モリブデンおよびタングステンからなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含むことにより、半導体デバイスにおいて貼り合わせ基板側からの放熱が容易になる。ここで、基礎基板が、シリコンを含み、III族窒化物半導体層に接合する主面を有する酸化シリコン層を含むことにより、基礎基板とIII族窒化物半導体層との貼り合わせによる接合強度が高くなる。また、III族窒化物半導体層が窒化ガリウム層であることにより、貼り合わせ基板は半導体デバイスの基板としての汎用性が高くなる。
また、本発明は、III族窒化物半導体基板に、III族窒化物半導体基板の一方の主面を有しその主面に平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層を形成する第1工程と、上記主面にIII族窒化物半導体基板と化学組成が異なる基礎基板を貼り合わせる第2工程と、III族窒化物半導体基板をフォトニック結晶構造層が形成されていない部分において上記主面に平行な面で分離することにより、上記主面を有するフォトニック結晶構造層を含むIII族窒化物半導体層が基礎基板に貼り合わされたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板を得る第3工程と、を備え、III族窒化物半導体貼り合わせ基板は、III族窒化物半導体層の厚さが100nm以上100μm以下でありフォトニック結晶構造層の厚さより大きく、フォトニック結晶構造層がIII族窒化物半導体層において基礎基板に接する主面側に形成され、フォトニック結晶構造層が高屈折率部分と低屈折率部分とを含み、高屈折率部分がIII族窒化物半導体層を形成するIII族窒化物半導体で構成され、低屈折率部分がIII族窒化物半導体の除去部分で構成され、基礎基板に接する主面に平行な面内において、低屈折率部分は高屈折率部分中の正三角格子点上または正方格子点上に配置され、低屈折率部分の直径が50nm以上8μm以下であり、低屈折率部分のピッチが80nm以上10μm以下であり、フォトニック結晶構造層の厚さが50nm以上10μm以下であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法である。本発明によれば、構造が複雑でなくかつ発光層にダメージがなく光の取り出し効率および光の指向性の高い半導体デバイスの製造が可能なIII族窒化物層貼り合わせ基板が効率よく得られる。
本発明によれば、半導体デバイスの製造の際に、複雑な構造が不要で、かつ、発光層にダメージを与えることなく、光の取り出し効率が高い半導体デバイスが得られる安価なIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板およびその製造方法が提供される。
本発明にかかるIII族窒化物半導体貼り合わせ基板の一例を示す概略図である。ここで、(A)は概略平面図を示し、(B)は(A)のIB−IBにおける概略断面図を示す。 本発明にかかるIII族窒化物半導体貼り合わせ基板の製造方法の一例を示す概略断面図である。ここで、(A)は第1工程を示し、(B)は第2工程を示し、(C)は第3工程を示す。 本発明にかかるIII族窒化物半導体貼り合わせ基板の製造方法の他の例を示す概略断面図である。ここで、(A)はIII族窒化物半導体基板にイオンを注入する工程を示し、(B)は第1工程を示し、(C)は第2工程を示し、(D)は第3工程を示す。 本発明にかかるIII族窒化物半導体デバイスの一例を示す概略断面図である。 本発明にかかるIII族窒化物半導体デバイスの他の例を示す概略断面図である。
[実施形態1]
図1を参照して、本発明の一実施形態であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1は、III族窒化物半導体層20aと、III族窒化物半導体層20aと化学組成が異なる基礎基板10と、が貼り合わせられた基板であって、III族窒化物半導体層20aは、基礎基板10と接合する主面20nを有し主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層20pを含む。ここで、フォトニック結晶構造とは、1次元、2次元および3次元の方向を問わず屈折率の異なる材料が周期的に並んだ構造をいう。
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1においては、フォトニック結晶構造層20pは、III族窒化物半導体層20aにおいて基礎基板10に接する主面20nを有して、その主面20n側に形成されているため、III族窒化物半導体エピタキシャル層をその上に形成させる主面20m(この主面20mはIII族窒化物半導体層20aにおいて主面20nと反対側の主面20mである。)は、容易に平坦化できる。このため、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1は、そのIII族窒化物半導体層20aの主面20m上に結晶品質のよいIII族窒化物半導体エピタキシャル層を形成することができ、また、III族窒化物半導体層20aとIII族窒化物半導体エピタキシャル層との物理的接触も良好である。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1においては、フォトニック結晶構造層20pは、III族窒化物半導体層20aにおいて基礎基板10に接する主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化する。ここで、図1(A)を参照して、主面20nに平行な2次元方向とは、主面20nに平行な任意に特定されるある方向D1および主面20nに平行であってかつ方向D1とは平行でないように任意に特定される他の方向D2を意味する。このため、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1は、III族窒化物半導体層20aに入射した光を、フォトニック結晶構造層20pにおいて屈折および/または回折させることにより、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1からの光の取り出し効率を高めるとともに、主面20nに垂直な方向への光の指向性を高める。
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20aに含まれるフォトニック結晶構造層20pは、主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化する構造を有している限り、特に制限はなく、たとえば、高屈折率部分20tと低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の正三角格子点上(図1(A)を参照)または正方格子点上に配置されることにより形成される。かかる場合において、上記の光の取り出し効率および光の指向性を高める観点から、低屈折率部分20sの直径Dは50nm以上8μm以下が好ましく、低屈折率部分20sのピッチPは80nm以上10μm以下が好ましく、フォトニック結晶構造層20pの厚さPD(この厚さは高屈折率部分20tおよび低屈折率部分20sの厚さと同じである)は、50nm以上10μm以下が好ましい。
ここで、フォトニック結晶構造層20pにおいて、高屈折率部分20tおよび低屈折率部分20sを構成する材料は、特に制限はないが、III族窒化物半導体の屈折率が高いことから、高屈折率部分20tは、III族窒化物半導体で構成されていることが好ましい。また、低屈折率部分20sは、高屈性率部分20tに比べて屈折率が低い材料で構成されていれば特に制限はなく、また、III族窒化物半導体の除去部分で構成される空気、窒素ガス、その他の気体または真空の空間であってもよい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20aの厚さは、結晶品質の高いIII族窒化物半導体エピタキシャル層をその上に形成させるために主面20mが平坦な面であることが好ましい観点から、フォトニック結晶構造層20pの厚さより大きいことが好ましい。さらに、かかるフォトニック結晶構造層20pを含むIII族窒化物半導体層20aを容易に製造する観点から、III族窒化物半導体層20aの厚さは、100nm以上100μm以下が好ましい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の基礎基板10は、III族窒化物半導体層20aと化学組成が異なる基板であれば特に制限はなく、III族窒化物半導体以外の基礎基板の他、III族窒化物半導体層20aと化学組成の異なるIII族窒化物半導体の基礎基板を含む。
ここで、基礎基板10は、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を含む半導体デバイスにおいてIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1側から光の取出しが可能になる観点から、透明な基板であることが好ましい。かかる観点から、基礎基板10は、酸化アルミニウム(Al23:屈折率1.6程度(サファイア))、酸化ガリウム(Ga23:屈折率1.96程度)、スピネル(MgAlO3:屈折率1.73程度)、二酸化ケイ素(SiO2:屈折率1.45程度(石英))、酸化亜鉛(ZnO:屈折率1.95程度)、窒化アルミニウム(AlN:屈折率2.1程度)、炭化ケイ素(SiC:屈折率2.63程度)、セレン化亜鉛(ZnSe:屈折率2.4程度)、炭素(C:屈折率2程度)およびダイヤモンド(屈折率2.42程度)からなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含むことが好ましく、サファイア基板(Al23基板)、Ga23基板、スピネル基板(MgAlO3基板)、石英基板(SiO2基板)、ZnO基板、AlN基板、SiC基板、ZnSe基板、炭素基板、ダイヤモンド基板などがより好ましい。なお、基礎基板がAlN基板になり得る場合は、当然の前提として、III族窒化物半導体層がAlN層以外のIII族窒化物半導体層であることが必要である。
また、基礎基板10は、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を含む半導体デバイスにおいてIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1側からの放熱が容易になる観点から、熱伝導性の高い基板であることが好ましい。かかる観点から、基礎基板10は、シリコン(Si)、モリブデン(Mo)およびタングステン(W)からなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含むことが好ましく、Si基板、Mo基板、W基板、Si、MoおよびWの少なくとも2種以上の合金基板などがより好ましい。
ここで、基礎基板10は、それがシリコン(Si)を含む場合、基礎基板10とIII族窒化物半導体層20aとの貼り合わせによる接合強度を高める観点から、III族窒化物半導体層20aに接合する主面10mを有する酸化シリコン層10aを含むことが好ましい。かかる基礎基板10は、たとえば、図1(B)を参照して、下地基板10bであるSi基板と酸化シリコン層10aとで構成される。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20aは、III族窒化物半導体で形成されていれば特に制限はないが、半導体デバイスの基板としての汎用性の高さから、窒化ガリウム(GaN)層(屈折率2.5程度)であることが好ましい。
[実施形態2]
図2および3を参照して、本発明の他の実施形態であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の製造方法は、III族窒化物半導体基板20に、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nを有し主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層20pを形成する第1工程と、主面20nにIII族窒化物半導体基板20と化学組成が異なる基礎基板10を貼り合わせる第2工程と、III族窒化物半導体基板20をフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行な面で分離することにより、主面20nを有するフォトニック結晶構造層20pを含むIII族窒化物半導体層20aが基礎基板10に貼り合わされたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を得る第3工程と、を備える。かかる工程により、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が効率よく得られる。
本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法は、上記工程を備える限り特に制限はなく、より具体的には、以下の製造方法が用いられる。
(実施形態2A)
図2を参照して、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の製造方法の一例は、以下のとおりである。まず、図2(A)を参照して、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nを有し、主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層20pを形成する(第1工程)。
ここで、本実施形態の主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層20pとは、実施形態1で説明したフォトニック結晶構造層と同様であり、たとえば、高屈折率部分20tと低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の正三角格子点上(図1(A)を参照)または正方格子点上に配置されることにより形成される。
本実施形態のフォトニック結晶構造層20pは、具体的には、以下のようにして形成される。まず、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20n上において、フォトリソグラフィ技術またはナノインプリント技術を用いて直径Dの開口部がピッチPで正三角格子点上または正方格子点上に配置されたレジストパターンを形成する(図示せず)。次に、ドライエッチング法によりHClガス、Cl2ガスなどの塩素含有ガスを用いて、III族窒化物半導体基板20の上記レジストパターンの開口部に露出している部分を深さPDの円柱状に除去して空間を形成する。このようにして、III族窒化物半導体基板20を形成するIII族窒化物半導体で構成される高屈折率部分20tと、III族窒化物半導体の除去部分で構成される低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の正三角格子点上または正方格子点上に配置されるフォトニック結晶構造層20pが得られる。
ここで、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を含む半導体デバイスの光の取り出し効率および光の指向性を高める観点から、低屈折率部分20sの直径Dは50nm以上8μm以下が好ましく、低屈折率部分20sのピッチPは80nm以上10μm以下が好ましく、フォトニック結晶構造層20pの厚さPD(この厚さは高屈折率部分20tおよび低屈折率部分20sの厚さと同じである)は、50nm以上10μm以下が好ましい。
本実施形態の第1工程においては、低屈折率部分20sは、III族窒化物半導体の除去部分に形成される空間によって構成されるが、かかる空間は高屈折率部分20tに比べて屈折率の低い材料で満たされていてもよい。
次に、図2(B)を参照して、III族窒化物半導体基板20においてフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nに、III族窒化物半導体基板20と化学組成が異なる基礎基板10を貼り合わせる(第2工程)。
本実施形態の第2工程を空気中で行うと空気の空間で構成される低屈折率部分が得られ、特定のガス中で行うとそのガスの空間で構成される低屈折率部分が得られ、真空中で行うと真空の空間で構成される低屈折率部分が得られる。
本実施形態の第2工程において、III族窒化物半導体基板20のフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nに基礎基板10の一方の主面10mを貼り合わせる方法は、特に制限はないが、貼り合わせる面の表面を洗浄して直接貼り合わせ、貼り合わせ後600℃〜1200℃に昇温して接合することによる直接接合法、プラズマやイオンなどで貼り合わせ面を活性化させ接合することによる表面活性化法などが好ましく用いられる。
次に、図2(C)を参照して、III族窒化物半導体基板20をフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行でかつ主面20nから距離Tの位置にある面で分離することにより、主面20nを有する厚さPDのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTのIII族窒化物半導体層20aが基礎基板10に貼り合わされた実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が得られる(第3工程)。
こうして得られるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1は、III族窒化物半導体層20aにおいてフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nが基礎基板10の一方の主面10mが接合しており、III族窒化物半導体層20aにおける主面20mおよび基礎基板10における主面10nを有する。このため、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1に含まれるフォトニック結晶構造層20pの存在によりIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を含む半導体デバイスの光の取り出し効率および光の指向性を高めることができるとともに、III族窒化物半導体層20aにおいてフォトニック結晶構造層20pが形成されていない平坦な主面20mが得られ、かかる主面20m上に形成されるIII族窒化物半導体エピタキシャル層の結晶品質が高くなるため特性の高い半導体デバイスが得られる。
本実施形態の第3工程において、III族窒化物半導体基板20をフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行でかつ主面20nから距離Tの位置にある面で分離する方法には、特に制限はなく、内周刃、外周刃、ワイヤーソー、レーザ照射などにより機械的に切断することができる。このような機械的な切断方法は、基礎基板10上のIII族窒化物半導体層20aの厚さTを10μm以下にすることは容易ではないため、通常、III族窒化物半導体層20aの厚さが10μmよりも大きいIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を製造するのに適した方法である。かかる工程により、III族窒化物半導体基板20は、基礎基板10に貼り合わされているIII族窒化物半導体層20aと残部III族窒化物半導体基板20bとに分離される。こうして、基礎基板10に主面20nを有する厚さPDのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTのIII族窒化物半導体層20aが貼り合わせられているIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が得られる。
(実施形態2B)
図3を参照して、本実施形態のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の製造方法の他の例は、以下のとおりである。まず、図3(A)を参照して、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nから所定の深さTDの領域に水素、ヘリウム、窒素、酸素、アルゴンなどのイオンIを注入する(イオン注入工程)。かかるイオンを注入する工程により、III族窒化物半導体基板20において基礎基板10と貼り合わせる一方の主表面20mからの深さTDの領域に水素、ヘリウム、窒素、酸素、アルゴンなどのイオンIが注入され、かかる領域(イオン注入領域20i)が脆化する。
イオンIを注入する深さTDは、特に制限はないが、100nm以上100μm以下が好ましく、100nm以上50μm以下がより好ましく、100nm以上10μm以下がさらに好ましい。イオンIを注入する深さDが、0.05μmより小さいと基板を分離する際に割れやすくなると共に表面を平坦化することが困難となり、100μmより大きいとイオンの分布が広くなり分離深さを制御することが困難となる。
イオン注入領域20iは、分離に寄与するドーズ量以上のイオンが注入された領域をいい、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nに平行でかつ主面20nから深さTDを中心として深さ±ΔTDの広がりを有する。すなわち、詳細には、イオン注入領域20iは、分離に寄与するドーズ量以上のイオンが存在する主面20nから深さTD−ΔTD〜深さTD+ΔTDの領域であり(図示せず)、主面20nから深さTDの領域においてイオンのドーズ量が最大となる。ここで、深さΔTDは、イオンの種類および注入方法により異なり、深さ0.05TD〜深さ0.5TD程度である。
また、注入するイオンIは、特に制限はなく、水素、ヘリウム、窒素、酸素、アルゴンなどのイオンが挙げられるが、III族窒化物半導体基板20の結晶性の低下を抑制する観点から、質量の小さい水素およびヘリウムの少なくともいずれかのイオンが好ましい。これらのイオンの注入方法は、特に制限はないが、イオン注入装置あるいはプラズマ注入装置を用いることが好ましい。
次に、図3(B)を参照して、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nを有し、主面20nに平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層20pを形成する(第1工程)。本実施形態のフォトニック結晶構造層を形成する第1工程は、実施形態2Aのフォトニック結晶構造層を形成する第1工程と同様である。
ここで、III族窒化物半導体層の主面20mが平坦なIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を製造する観点から、実施形態の第1工程において形成されるフォトニック結晶構造層20pの厚さPDの値は、イオン注入領域20iの主面20nからの深さTDの値よりも小さいことが必要である。
次に、図3(C)を参照して、III族窒化物半導体基板20においてフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nに、III族窒化物半導体基板20と化学組成が異なる基礎基板10を貼り合わせる(第2工程)。本実施形態のIII族窒化物半導体基板20のフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nに基礎基板10を貼り合わせる第2工程は、実施形態2Aのフォトニック結晶構造層20pが形成されている主面20nに基礎基板10を貼り合わせる第2工程と同様である。
次に、図3(D)を参照して、III族窒化物半導体基板20をフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行な面で分離することにより、主面20nを有する厚さPDのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTのIII族窒化物半導体層20aが基礎基板10に貼り合わされた実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が得られる(第3工程)。
こうして得られるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1は、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1に含まれるフォトニック結晶構造層20pの存在によりIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を含む半導体デバイスの光の取り出し効率および光の指向性を高めることができるとともに、III族窒化物半導体層20aにおいてフォトニック結晶構造層20pが形成されていない平坦な主面20mが得られ、かかる主面20m上に形成されるIII族窒化物半導体エピタキシャル層の結晶品質が高くなるため特性の高い半導体デバイスが得られる。
本実施形態の第3工程において、III族窒化物半導体基板20をフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行な面で分離する方法には、特に制限はなく、上記のイオンIが注入されて脆化したイオン注入領域20iに何らかのエネルギーを与えることにより、III族窒化物半導体基板20は、主面20nに平行に形成されているイオン注入領域20iにおいて、基礎基板10に貼り合わされているIII族窒化物半導体層20aと残部III族窒化物半導体基板20bとに分離される。こうして、基礎基板10に主面20nを有する厚さPDのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTのIII族窒化物半導体層20aが貼り合わせられているIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1が得られる。
ここで、イオン注入領域20iに何らかのエネルギーを与える方法には、特に制限はなく、イオン注入領域20iに応力を加える方法であっても、イオン注入領域20iに熱を加える方法であってもよい。また、イオンが注入された領域に、光を照射する方法、または、超音波を印加する方法であってもよい。イオン注入領域20iは、脆化しているため、応力、熱、光、または超音波などによるエネルギーを受けることにより、容易に分離する。
上記のイオン注入領域20iは、III族窒化物半導体基板20の一方の主表面20nに平行でかつ主面20nから深さTD−ΔTD〜深さTD+ΔTDの広がりを有するが、主表面20nから深さTDの領域(面領域)においてイオンのドーズ量が最大となり最も脆くなりやすい。したがって、III族窒化物半導体基板20は、通常、III族窒化物半導体基板20の一方の主面20nに平行でかつ主面20nから深さTDの面領域またはその付近において分離する。したがって、イオンが注入された深さTDとIII族窒化物半導体層の厚さTはほぼ同じである。このようなイオン注入領域20iになんらかのエネルギーを加えて分離する方法は、イオンの注入深さTDを小さくするほどイオン注入深さの精度を高くする(すなわち±ΔTDを小さくする)ことが容易なため、厚さTの小さいたとえば200nm〜10μm程度のIII族窒化物半導体層20aを有するIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1を製造するのに適した方法である。
[実施形態3]
図4および5を参照して、本発明のその他の実施形態であるIII族窒化物半導体デバイスは、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1と、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20a上に形成されている少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30と、を含む。
本実施形態の半導体デバイスは、半導体デバイスに含まれる実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20aに含まれるフォトニック結晶構造層20pの存在により、光の取り出し効率および光の指向性が高い。また、本実施形態の半導体デバイスは、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20aのフォトニック結晶構造層20pが形成されていない平坦な主面20m上に形成されるIII族窒化物半導体エピタキシャル層30の結晶品質が高いため、特性が高い。
(実施形態3A)
図4を参照して、本実施形態のIII族窒化物半導体デバイスの一例は、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1と、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20a上に形成されている少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30として、n−GaNクラッド層32、3層のIn0.01Ga0.99N障壁層34bとそれらの各層の間に1層ずつ介在するIn0.14Ga0.86N井戸層34wとで構成される発光層34、p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36およびp+−GaNコンタクト層38と、を含む。ここで、III族窒化物半導体エピタキシャル層30の形成方法は、特に制限はないが、製造に適したエピタキシャル層の形成速度が得られる観点から、MOCVD(有機金属化学気相堆積)法などの気相法が好ましい。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体デバイスは、p+−GaNコンタクト層38、p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36、発光層34およびn−GaNクラッド層32の一部がメサエッチングされて、n−GaNクラッド層の一部が露出している。
また、本実施形態のIII族窒化物半導体デバイスは、p+−GaNコンタクト層38上に形成されているp−電極42と、露出したn−GaNクラッド層32上に形成されているn−電極44と、を含む。ここで、p−およびn−電極42,44の形成方法は、特に制限はないが、真空中で清浄な表面に電極を形成できる観点から、スパッタ法、蒸着法(たとえば、電子ビーム蒸着法、抵抗加熱蒸着法)などが好ましい。
(実施形態3B)
図5を参照して、本実施形態のIII族窒化物半導体デバイスの他の例は、実施形態1のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板1と、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1のIII族窒化物半導体層20a上に形成されている少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30として、n−GaNクラッド層32、3層のIn0.01Ga0.99N障壁層34bとそれらの各層の間に1層ずつ介在するIn0.14Ga0.86N井戸層34wとで構成される発光層34、p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36およびp+−GaNコンタクト層38と、を含む。
また、本実施形態の半導体デバイスは、p+−GaNコンタクト層38上に形成されているp−電極42と、III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1の基礎基板10の主面10n上に形成されているn−電極44とを含む。ここで、本実施形態の半導体デバイスにおけるIII族窒化物半導体エピタキシャル層30およびp−およびn−電極42,44の形成方法は、実施形態3Aの半導体デバイスの場合と同様である。
(実施例1)
1.III族窒化物半導体層貼り合わせ基板の作製
まず、図2(A)を参照して、III族窒化物半導体基板20であるGaN基板の一方の主面20nである窒素原子表面上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、直径Dが0.8μmの開口部が1.2μmのピッチPで正方格子点上に配置されたレジストパターンを形成する(図示せず)。次いで、ドライエッチング法により、Cl2ガスを用いて、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)の上記レジストパターンの開口部に露出している部分を300nmの深さPDの円柱状に除去して空間を形成する。このようにして、GaN結晶(III族窒化物半導体)で構成される高屈折率部分20tと、GaN結晶の除去部分で構成される低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、直径Dが0.8μmの低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の1.2μmのピッチPで正方格子点上に配置されているフォトニック結晶構造層20pが得られる。
次に、図2(B)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)においてフォトニック結晶構造層20pが形成されている窒素原子表面(主面20n)に、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)と化学組成が異なる厚さが350μmのサファイア基板(基礎基板10)とを、減圧(大気圧より低い圧力)下の希ガスプラズマ中で表面活性方法を用いて貼り合わせる。
次に、図2(C)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)を、フォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行でかつ主面20nから距離Tが5μmの位置にある面で、内周刃により切断して分離する。このようにして、主面20nを有する厚さPDが300nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが5μmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)がサファイア基板(基礎基板10)に貼り合わされたGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
さらに、分離により形成されるGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20mをCMP(化学機械的研磨)により主面か20mから3μmの深さまで除去して平坦化して、切断およびCMPにより形成された加工変質層をさらにドライエッチング法により除去する。こうして、厚さPDが300nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが約2μmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)が厚さ350μmのサファイア基板に貼り合わされた厚さが約352μmのGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
2.半導体デバイスの作製
図4を参照して、まず、GaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)のフォトニック結晶構造層20pを含むGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20m上に、MOCVD法により、少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30として、Siがドーピングされた厚さ2.5μmのn−GaNクラッド層32、3層の厚さ6nmのIn0.01Ga0.99N障壁層34bとそれらの各層の間に1層ずつ介在する厚さ3nmのIn0.14Ga0.86N井戸層34wとで構成される発光層34、Mgがドーピングされた厚さ20nmのp−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36およびMgがドーピングされた厚さ50nmのp+−GaNコンタクト層38を順次成長させる。
次に、ドライエッチング法により、p+−GaNコンタクト層38、p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36。発光層34およびn−GaNクラッド層32の一部分をメサエッチングにより除去して、n−GaNクラッド層32の一部分を露出させる。
次に、p+−GaNコンタクト層38上に、p−電極42として、スパッタ法によるITO電極(p−透明電極42a)と電子ビーム蒸着法によるAu電極(p−端子電極42b)を形成する。次いで、露出したn−GaNクラッド層32上に、n−電極44として、電子ビーム蒸着法によりTi/Au電極を形成する。このようにして、光の取り出し効率が高くまた半導体デバイスの主面に垂直な方向への光の指向性が高い半導体デバイスが得られる。
(実施例2)
1.III族窒化物半導体層貼り合わせ基板の作製
まず、図3(A)を参照して、III族窒化物半導体基板20であるGaN基板の一方の主面20nである窒素原子表面から500nmの深さTDの領域(かかるイオン注入領域20iは主面20nに平行である)に水素イオンを注入する。
次に、図3(B)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)の窒素原子表面(主面20n)上に、フォトリソグラフィ技術を用いて、直径Dが1.0μmの開口部が1.6μmのピッチPで正三角格子点上に配置されたレジストパターンを形成する(図示せず)。次いで、ドライエッチング法により、Cl2ガスを用いて、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)の上記レジストパターンの開口部に露出している部分を200nmの深さPDの円柱状に除去して空間を形成する。このようにして、GaN結晶(III族窒化物半導体)で構成される高屈折率部分20tと、GaN結晶の除去部分で構成される低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、直径Dが1.0μmの低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の1.6μmのピッチPで正三角格子点上に配置されているフォトニック結晶構造層20pが得られる。
次に、図3(C)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)においてフォトニック結晶構造層20pが形成されている窒素原子表面(主面20n)に、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)と化学組成が異なる厚さが400μmの導電性のβ−Ga23基板(基礎基板10)とを、Arプラズマ中で表面活性方法を用いて貼り合わせる。
次に、図3(D)を参照して、貼り合わせたGaN基板(III族窒化物半導体基板20)と導電性のβ−Ga23基板(基礎基板10)とを貼り合わせた基板を、N2ガス雰囲気中300℃で2時間熱処理することにより、GaN基板のフォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行でかつ主面20nから距離TDが500nmの位置にあるイオン流入領域20i(面領域)で、分離する。このようにして、主面20nを有する厚さPDが200nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが500nmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)が導電性のGa23基板(基礎基板10)に貼り合わされたGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
さらに、分離により形成されるGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20mを、ドライエッチング法により平坦化する。このようにして、主面20nを有する厚さPDが200nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが約500nmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)が導電性のGa23基板(基礎基板10)に貼り合わされた厚さ約400μmのGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
2.半導体デバイスの作製
図5を参照して、まず、GaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)のフォトニック結晶構造層20pを含むGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20m上に、MOCVD法により、少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30として、Siがドーピングされた厚さ2.5μmのn−GaNクラッド層32、3層の厚さ6nmのIn0.01Ga0.99N障壁層34bとそれらの各層の間に1層ずつ介在する厚さ3nmのIn0.14Ga0.86N井戸層34wとで構成される発光層34、Mgがドーピングされた厚さ20nmのp−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36およびMgがドーピングされた厚さ50nmのp+−GaNコンタクト層38を順次成長させる。
次に、p+−GaNコンタクト層38上に、p電極42として、スパッタ法によるITO電極(p−透明電極42a)と抵抗加熱蒸着法によるAu電極(p−端子電極42b)を形成する。次いで、導電性のβ−Ga23基板の主面10n上に、n−電極44として、抵抗加熱蒸着法によりAu電極を形成する。このようにして、光の取り出し効率が高くまた半導体デバイスの主面に垂直な方向への光の指向性が高い半導体デバイスが得られる。
(実施例3)
1.III族窒化物半導体層貼り合わせ基板の作製
まず、図2(A)を参照して、III族窒化物半導体基板20であるGaN基板の一方の主面20nである窒素原子表面上に、ナノインプリント技術を用いて、直径Dが0.1μmの開口部が0.2μmのピッチPで正三角格子点上に配置されたレジストパターンを形成する(図示せず)。次いで、ドライエッチング法により、Cl2ガスを用いて、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)の上記レジストパターンの開口部に露出している部分を2500nmの深さPDの円柱状に除去して空間を形成する。このようにして、GaN結晶(III族窒化物半導体)で構成される高屈折率部分20tと、GaN結晶の除去部分で構成される低屈折率部分20sとを含み、主面20nに平行な面内において、直径Dが0.1μmの低屈折率部分20sが高屈折率部分20t中の0.2μmのピッチPで正三角格子点上に配置されているフォトニック結晶構造層20pが得られる。
次に、図2(B)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)においてフォトニック結晶構造層20pが形成されている窒素原子表面(主面20n)に、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)と化学組成が異なる主面10mに厚さ200nmのSiO2層(酸化シリコン層10a)が形成されている厚さ300μmのSiO2/Si基板(基礎基板10)の主面10mを、Heプラズマ中で表面活性方法を用いて貼り合わせる。
次に、図2(C)を参照して、GaN基板(III族窒化物半導体基板20)を、フォトニック結晶構造層20pが形成されていない部分20qにおいて主面20nに平行でかつ主面20nから距離Tが5μmの位置にある面で、ダイヤモンドワイヤーソーにより切断して分離する。このようにして、主面20nを有する厚さPDが250nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが10μmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)がSiO2/Si基板(基礎基板10)に貼り合わされたGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
さらに、分離により形成されるGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20mを機械研磨およびCMP(化学機械的研磨)により主面20mから5μmの深さまで除去して平坦化して、切断およびCMPにより形成された加工変質層をさらにドライエッチング法により除去する。こうして、厚さPDが250nmのフォトニック結晶構造層20pを含む厚さTが約5μmのGaN層(III族窒化物半導体層20a)が厚さ300μmのSiO2/Si基板に貼り合わされた厚さが約305μmのGaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)が得られる。
2.半導体デバイスの作製
図4を参照して、まず、実施例1と同様にして、GaN層貼り合わせ基板(III族窒化物半導体層貼り合わせ基板1)のフォトニック結晶構造層20pを含むGaN層(III族窒化物半導体層20a)の主面20m上に、MOCVD法により、少なくとも1層のIII族窒化物半導体エピタキシャル層30として、Siがドーピングされた厚さ2.5μmのn−GaNクラッド層32、3層の厚さ6nmのIn0.01Ga0.99N障壁層34bとそれらの各層の間に1層ずつ介在する厚さ3nmのIn0.14Ga0.86N井戸層34wとで構成される発光層34、Mgがドーピングされた厚さ20nmのp−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36およびMgがドーピングされた厚さ50nmのp+−GaNコンタクト層38を順次成長させる。
次に、ドライエッチング法により、p+−GaNコンタクト層38、p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層36。発光層34およびn−GaNクラッド層32の一部分をメサエッチングにより除去して、n−GaNクラッド層32の一部分を露出させる。
次に、p+−GaNコンタクト層38上に、p電極42として、スパッタ法によるITO電極(p−透明電極42a)と抵抗加熱蒸着法によるAu電極(p−端子電極42b)を形成する。次いで、露出したn−GaNクラッド層32上に、n−電極44として、抵抗加熱蒸着法によりTi/Al電極を形成する。このようにして、光の取り出し効率が高くまた半導体デバイスの主面に垂直な方向への光の指向性が高い半導体デバイスが得られる。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明でなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内のすべての変更が含まれることが意図される。
1 III族窒化物半導体層貼り合わせ基板、10 基礎基板、10a 酸化シリコン層、10b 下地基板、10m,10n,20m,20n 主面、20 III族窒化物半導体基板、20a III族窒化物半導体層、20b 残部III族窒化物半導体基板、20i イオン注入領域、20p フォトニック結晶構造層、20q フォトニック結晶構造層が形成されていない部分、20s 低屈折率部分、20t 高屈折率部分、30 III族窒化物半導体エピタキシャル層、32 n−GaNクラッド層、34 発光層、34b In0.01Ga0.99N障壁層、34w In0.14Ga0.86N井戸層、36 p−Al0.18Ga0.82N電子ブロック層、38 p+−GaNコンタクト層、42 p−電極、42a p−透明電極、42b p−端子電極、44 n−電極。

Claims (7)

  1. III族窒化物半導体層と、前記III族窒化物半導体層と化学組成が異なる基礎基板と、が貼り合わせられた基板であって、
    前記III族窒化物半導体層は、前記基礎基板と接合する主面を有し前記主面に平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層を含み、
    前記III族窒化物半導体層の厚さは、100nm以上100μm以下であり、前記フォトニック結晶構造層の厚さより大きく、
    前記フォトニック結晶構造層は、前記III族窒化物半導体層において前記主面側に形成され、
    前記フォトニック結晶構造層は、高屈折率部分と低屈折率部分とを含み、
    前記高屈折率部分は、前記III族窒化物半導体層を形成するIII族窒化物半導体で構成され、
    前記低屈折率部分は、前記III族窒化物半導体の除去部分で構成され、
    前記主面に平行な面内において、前記低屈折率部分は前記高屈折率部分中の正三角格子点上または正方格子点上に配置され、
    前記低屈折率部分の直径は50nm以上8μm以下であり、
    前記低屈折率部分のピッチは80nm以上10μm以下であり、
    前記フォトニック結晶構造層の厚さは50nm以上10μm以下であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  2. 前記基礎基板は、透明な基板である請求項1に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  3. 前記基礎基板は、酸化アルミニウム、酸化ガリウム、スピネル、二酸化ケイ素、酸化亜鉛、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、セレン化亜鉛、炭素およびダイヤモンドからなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含む請求項に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  4. 前記基礎基板は、シリコン、モリブデンおよびタングステンからなる群から選ばれる少なくともいずれかの材料を含む請求項1に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  5. 前記基礎基板は、シリコンを含み、前記III族窒化物半導体層に接合する主面を有する酸化シリコン層を含む請求項に記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  6. 前記III族窒化物半導体層は、窒化ガリウム層である請求項1から請求項までのいずれかに記載のIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板。
  7. III族窒化物半導体基板に、前記III族窒化物半導体基板の一方の主面を有し前記主面に平行な2次元方向に屈折率が周期的に変化するフォトニック結晶構造層を形成する第1工程と、
    前記主面に、前記III族窒化物半導体基板と化学組成が異なる基礎基板を貼り合わせる第2工程と、
    前記III族窒化物半導体基板を前記フォトニック結晶構造層が形成されていない部分において前記主面に平行な面で分離することにより、前記主面を有する前記フォトニック結晶構造層を含むIII族窒化物半導体層が前記基礎基板に貼り合わされたIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板を得る第3工程と、を備え
    前記III族窒化物半導体貼り合わせ基板は、前記III族窒化物半導体層の厚さが100nm以上100μm以下であり前記フォトニック結晶構造層の厚さより大きく、前記フォトニック結晶構造層が前記III族窒化物半導体層において前記基礎基板に接する主面側に形成され、前記フォトニック結晶構造層が高屈折率部分と低屈折率部分とを含み、前記高屈折率部分が前記III族窒化物半導体層を形成するIII族窒化物半導体で構成され、前記低屈折率部分が前記III族窒化物半導体の除去部分で構成され、前記基礎基板に接する主面に平行な面内において、前記低屈折率部分は前記高屈折率部分中の正三角格子点上または正方格子点上に配置され、前記低屈折率部分の直径が50nm以上8μm以下であり、前記低屈折率部分のピッチが80nm以上10μm以下であり、前記フォトニック結晶構造層の厚さが50nm以上10μm以下であるIII族窒化物半導体層貼り合わせ基板の製造方法。
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