JP5597329B2 - コレーター - Google Patents

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本発明は、複数種類の用紙を一つに丁合するためのコレーターに関し、殊に、重送検知機能を備えた新聞折込チラシ用のコレーターに関する。
複数の給紙トレーから用紙を1枚ずつ給紙して丁合する装置として、コレーターが周知である。斯かるコレーターにおいては、1の給紙トレーから同時に2枚以上給紙する重送や給紙されない給紙抜けによる丁合不良品の混入が問題となりやすい。
この問題に対し、本願発明者・出願人らは先に特開2002−193489号公報において、発光部と受光部からなる光センサをコレーターにおける各棚の給紙経路に給紙状態検出手段として設けて、光の透過率に基づく受光部における検出信号の変化により重送・正常給紙(1枚給紙)・給紙抜けの3つの状態を判別しながら丁合可能としたものを提案した。
しかし、このように光センサを用いて給紙状態を判別する技術は、コピー機のように用紙が無地で厚さが均一の場合は高精度で重送を検出できるものの、新聞折込チラシ用のコレーターに適用した場合には、チラシの種類毎に様々な紙質・表面性状があることに加え同じチラシでも濃い色の印刷部分と薄い色の印刷部分が混在することから、チラシの種類毎に光の透過率に大きく差が生じるとともに同じチラシでも検出位置がずれることで光の透過率に差が生じるため、重送検知の精度が充分に確保されないケースが生じて作業者の労力を過大なものとしてしまう。
これに対し、特開2009―292574号公報等に記載されているように、給紙状態検出手段として超音波送信部と超音波受信部からなる超音波センサを給紙経路に設けて、受信部における受信強度の変動により重送を含む3つの給紙状態を判別可能としたものが近年普及しており、用紙の厚さや色の濃さには影響されない超音波の特性により高精度な検出を可能としたコレーターが周知となっている。
ところが、新聞折込チラシ用のコレーターの場合は、大型チラシを折り畳んで2枚、4枚、8枚に重ねたものが近年数多く含まれる傾向にあり、その給紙状態検出手段に超音波センサを用いた場合は、折り畳んだチラシの紙が重なった隙間部分で超音波が乱反射して著しく減衰してしまうため、正常給紙でも重送として検出し頻繁にアラームを発してしまうことになる。
この場合、超音波の減衰分を考慮して超音波の音圧レベルを上げることも考えられるが、用紙が多数重なったものでは重送との判別は困難である。また、複数の棚を水平方向に対向配置するとともに上下に並列配置してなる新聞折込チラシ用のコレーターにおいては、隣接した他の超音波センサによる超音波が干渉して検出精度に悪影響を与えるため、音圧レベルを上げるほどこれが顕著になってしまう。そのため、新聞折込チラシ用のコレーターにおいて超音波センサは未だ採用されていないのが現状である。
特開2002−193489号公報 特開2009―292574号公報
本発明は、上記のような問題を解決しようとするものであり、新聞折込チラシ用のコレーターについて、作業者の労力を過大にすることなく丁合不良品の混入を最小限に抑えられるようにすることを課題とする。
そこで、本発明は、チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えてこれらの棚から各々給紙された複数種類のチラシを丁合するものであって、給紙の状態を検出する給紙状態検出手段を複数の棚のうち少なくとも1つ以上に備えているとともにその給紙状態検出手段から受信した信号を基に重送の発生を検知して所定の報知手段を介し作業者に報知する電子制御装置を備えた新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、その給紙状態検出手段は、給紙トレー先端側の送出経路を挟んで上下に対向配置された超音波発信部と超音波受信部とからなる超音波センサであり、且つ、重送発生を検知した際にその報知を行う状態の報知ONと、行わない状態の報知OFFとを、超音波センサのある棚毎に切り替え可能とされており、その電子制御装置が、テスト給紙中に重送又はチラシを1枚給紙した正常給紙を検知しない給紙異常を検知した棚について、自動的に前記報知OFFに切替えるものとされている、ことを特徴とするものとした。
このように、給紙状態検出手段に超音波センサを用いたことで、新聞折込用のチラシを丁合するものであっても印刷の濃淡や用紙の厚さに影響されずに重送の発生を高精度で検出可能なものとなり、重送報知のON/OFF状態を切替え可能としたことにより、テスト給紙等において重送を検知した棚で折り畳んだチラシを給紙したものは本来重送検知不可能であることから報知OFFの設定とし、単葉チラシを給紙したものは検知可能な棚であることから報知ONの設定にすることにより、少なくとも重送の検知が可能な棚については重送の発生を知ることができるため、作業者の手間を最小限としながら丁合不良品の混入を最小限に抑えやすいものとなるが、その給紙異常を検知した棚について自動的に報知OFFに切替えるようにしたことで、テスト給紙で重送として検知した棚の殆どが折り畳んだチラシを積載したものである実情から、これらの棚については以後自動的に重送の報知をしない設定とすることができ、また、正常給紙を検知できない小型チラシについても以後自動的に重送の報知をしない設定にできるため、重送や異常給紙を検知した総ての棚について作業者がチェックしながら切替えを行う手間を要しないものとなる。
また、前述したコレーターにおいて、その報知ONと報知OFFを超音波センサのある棚毎に手動で切替えるための切替えスイッチが設けられており、報知OFFにした棚のうちその後重送を検知しないものがあった場合に、その棚の番号を所定の報知手段で作業者に知らせて報知ONに切替えることについての判断を促すことを特徴としたものとすれば、折り畳んだチラシで重送検知が本来不可能な棚については報知OFFを維持しつつ、単葉チラシであったが捌き力の調整不良等を原因としてテスト給紙中に重送が生じていた棚については、重送検知可能であることを作業者に認識させて救済の機会を与えることにより、その後手動で報知ONに切替えることで重送の発生を一層確実に認識しやすいものとすることができる。
さらに、上述したコレーターにおいて、その超音波センサは、縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士で超音波発信タイミング又は/及び超音波受信タイミングが互いに時間的にずらしてあること、又は/及び縦方向或いは横方向に隣接したもの同士が平面視による位置関係を互いに所定方向にずらして配設されていることにより、他の超音波センサから発信された超音波による干渉が誤検出を生じないレベルに軽減されている、ことを特徴としたものとすれば、互いに干渉しやすい超音波センサを、棚が縦方向に多数並列したコレーターに適用した場合でも、干渉による誤検出を防止可能なものとなる。
さらにまた、上述したコレーターにおいて、その超音波センサは、縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士の周波数が互いに異なっており、他の超音波センサによる異なる周波数の超音波は検出しないことを特徴としたものとすれば、超音波センサをより高い検出精度で適用可能なものとなる。
加えて、上述したコレーターにおいて、その超音波センサは、縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士の出力が互いに変調されており、他の超音波センサによる変調された出力の超音波は検出しないものとされている、ことを特徴としたものとすれば、互いに干渉しあう可能性を最小限にして一層高い検出精度を実現しやすいものとなる。
給紙状態検出手段に超音波センサを用いるとともに重送発生の報知について棚毎にON/OFF切替え可能とした本発明によると、作業者の労力を過大にすることなく丁合不良品の混入を最小限に抑えることができるものである。
(A)は本発明における実施の形態であるコレーターの特徴部分を示す部分縦断面図であり、(B)は(A)の棚の詳細な構成を説明するための拡大した部分縦断面図である。 図1のコレーターにおける制御系統の簡略化した構成図である。 図1のコレーターの右側面図である。 図3のコレーターの棚スイッチパネル部分を拡大した部分側面図である。 図3のコレーターのメインディスプレイ及びメイン操作パネル部分拡大した部分側面図である。 図3の電子制御装置が実行する制御内容を示すフローチャートである。 図5のメインディスプレイによる表示例としての表示画面である。 図5のメインディスプレイによる表示例としての表示画面である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を説明する。尚、本発明において、報知手段による報知の態様にはアラーム等で音声を発することの他、丁合作業を停止すること、ランプの点灯/消灯又は色を変化させること、ディスプレイ画面に表示すること、により作業者に知らせる場合が含まれる。
図1(A)は本実施の形態であるコレーター1の部分縦断面図を示しており、図1(B)はその棚の詳細な構成を説明するために拡大した部分縦断面図を示している。このコレーター1は、新聞折込用のチラシを丁合するためのものであり、給紙トレー21,21,21,・・・を各々差し込んだ棚20a,20b,20c,・・・が、縦方向に10段以上重ねられた状態で左右に2列設けられており、20種類以上のチラシを丁合し1つに纏めて下から排出可能となっている。
そして、本発明においては、各棚20a,20b,20c,・・・において重送、正常給紙の2つの給紙状態を検出するための給紙状態検出手段として、光センサではなく超音波センサを使用している点が第1の特徴部分となっている。即ち、超音波センサは用紙の厚さの違いや印刷の濃淡があっても重送の検出に影響を受けない点で優れているが、単葉チラシの重送と折り畳んだチラシの正常給紙とを判別できないとともに隣接する超音波センサ間で干渉を起こしやすい特性があるため新聞折込チラシ用のコレーターには適用できなかったが、本発明において超音波センサを充分な検出精度を確保しながら新聞用のコレーターに適用可能としたものである。尚、超音波センサで重送及び正常給紙を検出しなかった場合は給紙抜けということになるが、これによると超音波センサの検出領域にかからない小型のチラシの場合は給紙抜けが検出できないことから、超音波センサとは別にマイクロスイッチ等による給紙抜けの検出手段を全棚に備えたものとしている。
図1(B)を参照して、棚20aの給紙トレー21先端側の送出経路を挟んで、上下から対向するように配設された超音波発信部22aと超音波受信部22bからなる超音波センサ22が設けられている。超音波受信部22bにはマイコン及び信号出力手段が内蔵されており、受信した超音波が正常給紙、重送、給紙抜けのうちいずれであるかに応じた検出信号を受信した時間だけ出力するようになっている。
本実施の形態においては、CPU及びソフトウエアを格納した記憶手段を備えてコレーター1における各種制御の中核をなす電子制御装置30が、受信した信号を基に重送発生を検知した際に、その報知を行う状態の報知ONと報知を行わない状態の報知OFFとを棚総てを一斉に、或いは棚毎に切替え可能とされており、この点も本発明における特徴部分となっている。
そして、初期設定で例えば総ての棚20a,20b,20c,・・・を報知ONにした等の状態にしてテスト給紙を行った場合に、この電子制御装置30がテスト給紙中に重送を検知した総ての棚を自動的に報知OFFに切り替えるようになっており、重送検知可能な単葉チラシの棚と本来重送検知不可能な折り畳みチラシの棚とを判別し、以後は判別可能な棚のみ重送の発生を報知させるようになっている。このような制御としたことにより、折り畳んだチラシの重送が本来検出不能な超音波センサであっても、新聞折込チラシ用のコレーター1の給紙状態検出手段として作業者の労力を過大にすることなく適用可能としている。
尚、電子制御装置30がテスト給紙中に重送又は給紙抜けを検知した棚を自動的に報知OFFに切替える設定とする代わりに、その報知を行うとともにどの棚で重送があったかを所定の手段で表示することにより、テスト給紙中に重送又は給紙抜けのあった棚について、作業者に報知OFFの設定とするように操作を促す設定としてもよい。これは、折り畳んだ用紙のため正常給紙でも重送と判断してしまう棚を検知OFFにする必要のあるケースの他に、当初のサバキ調整が不充分のためテスト中に重送したが本来重送検知が可能な1枚物であるケースもあることから、これを作業者が確認した場合は重送検知を行う棚として手動で設定できるようにすることで、丁合不良品の混入リスクを大きく軽減可能となるからである。
また、これに加え、前述したように超音波センサを新聞折込チラシ用のコレーターに用いた場合、各超音波センサが縦方向又は横方向に近接した棚に配設されて、互いに隣接した位置にある関係で、隣接した他の超音波センサから発信された超音波が干渉して検出精度に悪影響を与えるという問題に対し、本実施の形態では縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士を平面視による位置関係を互いに所定方向に所定距離以上ずらして配設してあることにより、他の超音波センサ22による干渉が誤検出を生じないレベルに軽減されている。
この場合、隣接する超音波センサ22,22同士の平面視方向の位置関係をずらす方法としては、チラシの送出方向に沿ってずらすこと及び送出方向に対し直角方向にずらすこと(後述する図3参照)が考えられるが、後者の方が棚の構成上、実施容易な場合が多い。また、他の超音波センサ22による干渉を回避するための方法として、その検出タイミング(受信タイミング)又は/及び発信タイミングを、縦方向又は横方向に隣接するもの同士の間で互いに時間的にずらしておくこと、又は隣接する超音波センサ22,22同士の周波数を互いに異なるものとして他の超音波は検出しない設定としておくこと、或いは、隣接する超音波センサ22,22同士の超音波の出力を互いに変調しておくとともに他の変調された出力の超音波は検出しない設定しておくことが想定され、これらの方法を単独、或いは複数組み合わせて適用することにより、超音波の干渉の問題を充分に解消することができる。
図2は本実施の形態における制御系統の簡略的な構成図を示しており、図3はコレーター1の右側面図を示している。このコレーター1は、枠体の表面にメイン操作パネル32、メインディスプレイ31、スタートスイッチ10が設けられ、枠体の内側にアラーム33及びこれらに接続されて各種制御を行うメイン制御部としての電子制御装置30を備えている。また、棚20a,20b,20c,・・・毎に電子制御装置30に接続された棚スイッチパネル35を備えており、これらに超音波センサ22が各々接続されている。
本実施の形態における電子制御装置30は、メイン操作パネル32及び各棚スイッチパネル35の操作・設定内容に従って、各棚20a,20b,20c,・・・の給紙・折込を作動させるモータ40,40,40,・・・等を操作しながら、作業を統括・制御するようになっている。そして、例えば重送の発生や給紙抜け等の丁合ミスが生じた際に、作業者に報知する設定(報知ON)となっている場合は、丁合ミスの発生をアラーム33によるブザー音や各棚スイッチパネル35のランプ点灯、或いはメインディスプレイ31による画面表示や装置の停止等により、即座に作業者に対して報知するとともにどの棚で生じたかを認識させるようになっている。
図4は図3の棚スイッチパネル35の部分拡大図を示しており、この棚スイッチパネル35には、棚番号表示部350と、棚毎に捌き力を調整するための調整摘み351が配設されている。また、給紙をON/OFF切替え操作するための給紙スイッチ352、テスト給紙と通常給紙の切替えの際など給紙状態のチェックを行うことについてON/OFF切替え操作するためのNC(no check)スイッチ353、重送発生時にこれを報知するか否かを手動にてON/OFF切替え操作を行うための重送スイッチ354、連段(同じチラシを複数棚に亘って連続給紙する場合)をON/OFF切替え操作するための連段スイッチ355を備えており、これらを各棚について手動で個別設定できるようになっている。
また、棚スイッチパネル35の上述した各スイッチには、そのON/OFF状態を表示するための給紙ランプ352a,NCランプ353a,重送ランプ354a,連段ランプ355aが設けられており、その点灯の有無により各スイッチにおけるON/OFF状態の別が目視で識別できるようになっている。尚、ON状態で点灯するのが一般的であるが、点灯した際の各ランプの色を緑、赤、黄のように色分けすることにより、遠くからでも状態の判別が容易なものとなる。
図5はメインディスプレイ31及びメイン操作パネル32の詳細な構成を示すものであり、その基本的な構成は従来のコレーターとほぼ共通している。このメイン操作パネル32を操作することにより作業者は各種設定を行えるようになっており、そのパネルスイッチとして例えば全表示クリアするためのTCスイッチ321、設定の補正を行うための補正スイッチ322、テスト給紙を行うためのテストスイッチ323等が想定される。
次に、図6のフローチャートを用いてコレーター1の電子制御装置30が実行する制御内容の一例を説明しながら、本実施の形態による機能的な特徴について説明する。尚、本実施の形態においては、図6のチャートは給紙ランプ352a又はNCランプ353aが点灯している場合にのみ有効であり、給紙ランプ352a及びNCランプ353aが両方とも消灯している棚は、重送ランプ354aも消灯しているとともに重送の報知機能に関する手動切替えも受け付けないようになっている。
先ず、初期設定(A0)で全棚報知OFFにしてある場合、手動で報知ONに切り替えられた棚があるか否かを判断し(B1)、手動で報知ONとされた棚について報知ONを確定する(B2)。この場合、小型チラシのように重送検知不可能なチラシの場合もあることから、報知ONにした棚で給紙サイクル毎に正常給紙信号を所定時間(例えば30ms)以上検知したか否かを判断し(B3)、検知しなかった棚があった場合はアラーム33により重送検知不能な棚があることを報知する(B4)。
一方、初期設定で全棚報知ONにしてある場合、テスト給紙が開始されたか否かを判断し(A1)、テスト給紙しないで折込みが開始されると報知ONを確定する(B2)。一方、テスト給紙が開始された場合はテスト給紙中に重送を検知したか否かが判断される(A2)。尚、その判断はテスト停止毎に行い重送の報知についての確定状態はテスト給紙によりリセットされるようにすると良い。
ここで重送が検知されなかった場合には、正常給紙(1枚給紙)があったか否かを判断し(A3)、正常給紙を検知することで報知ONを確定し(B2)、正常給紙がなかった場合は報知OFFに切替える(A4)。これは、(A2)で重送を検知していないチラシであっても、超音波センサ22の検出領域を通過しない小型チラシの場合には常に重送していないと判断してしまうことから、ここで単葉チラシが正常に給紙されたことが確認できれば、このチラシは以後重送の検知が可能であり、報知ONに切替える必要があることによる。
そして、重送が検知された場合には、報知OFFに自動切替えを行う(A4)。これにより、本来重送検知不可能な折り畳んだチラシの棚と検知可能な単葉チラシの棚とを、作業者の手間を要することなく自動的に仕分けることができ、作業者の手間を要することなく検知可能なチラシの棚についてのみ重送が発生した場合に報知を行うものとすることができる。
尚、この報知OFFは暫定的な状態であり後述するような場合について救済を行う設定となっているが、或いは、この例と異なり、上述したようにテスト給紙の結果により自動的に報知OFFに切替える代わりに、作業者に重送発生を報知するとともにどの棚で発生したかを表示して認識させることにより、その棚について作業者が手動で報知OFFに切替えるように促す設定としても良い。また、重送発生の判断においては、チラシの端部で紙の暴れや端折れがあることもあるため、例えば判断条件を「重送信号が30ms以内であることがあったか否か」として、あった場合は重送ではなく、なかった場合は重送と判断すればよい(正常給紙信号も同様)。
次に、テスト給紙においても最終的には手動で棚別の重送報知のON/OFFは作業者が確定させることができることから、手動により報知ONに切替えられたか否かを判断し(A5)、手動切替えがあった場合はこれを確定し(B2)。手動切替えがなかった場合はスタートスイッチ10が押されることにより通常給紙による折込作業が開始される。
そして、折込みが開始されると、報知OFFとした総ての棚について再度重送を検知したか否かを判断する(A6)。これは、暫定的に報知OFFとした棚であっても作業者の作業スタイルによってはテスト時の捌き力の調整が不充分であった場合もあり単葉チラシを実際に重送させていた可能性も少なからずあることから、これを救済する必要があるからである。
そこで、単葉チラシを給紙する度に重送信号を所定時間(例えば50ms)以上検知し続けた場合には未だ重送し続けていることになるので、次のチラシもこれを調べるものとしている。尚、所定時間以上重送を検知し続けた回数が例えば20回連続した場合など所定回数続いた場合には、報知OFFを確定(A10)させるようにすればよい。
一方、重送信号を検知しない場合は、これをアラーム33によるブザーで作業者に報知して(A7)、その棚スイッチパネル35の重送ランプ354aを点滅させながら作業者に注意を促し、メインディスプレイ31において棚番号を表示させてどの棚が重送検知可能であるかを作業者に知らせる(A8)。この場合の表示は、図7に示す表示画面31Aのような内容を想定している。
ここで、作業者はテスト給紙において重送検知不可能として報知OFFに設定した棚のうち、メインディスプレイ31に表示された番号の棚が、実は作業者の調整不足により重送を生じていたものであることを知ることができ、作業者は重送検知可能な単葉チラシであるか否かを番号表示された棚毎に目視等で確認して、重送スイッチ354で報知ONに切替えることができる。
即ち、作業者は表示例の画面からONにすべき棚を選定して手動操作でONとしOFFを希望する場合はそのままにして「はい」を押す。そこで、重送検知可能棚を手動報知ONにしたか否かを判断し(A9)、手動操作で報知ONとされた棚は報知ONを確定して(B2)折り込みを継続し、以後その棚について重送を検知した場合には報知を行うものとし、報知ON操作がなかった棚は報知OFFを確定して(A10)、折り込みを継続する。
このように、重送検知が不可能な折り畳んだチラシとして一度判断されたものであっても、作業者の作業スタイルによっては重送検知可能な単葉チラシであったケースも含まれる可能性があることから、それを救済すべく電子制御装置30が判断した場合に、アラーム33によるブザー及び重送ランプ354aの点灯で作業者に報知するとともに、メインディスプレイ31に救済可能な棚番号を表示するようにしたものである。
また、作業者は暫定的に重送報知がOFF状態となっている棚について、選択的に手動で報知ONに確定させることができ、且つ、作業者の意図により手動で報知OFFに確定させることもできる。尚、それらの操作も不要と考えれば、報知を無視して折込みをスタートさせることにより、それらの棚について報知OFFを指示したとみなしてそれを確定させるものとすれば良い。
尚、メインディスプレイ31における画面表示には、表示切替え操作により図8の表示画面31Bのように総ての棚番号を実際の位置関係に即して表示しながら、報知すべき棚位置でランプを点灯するものとして、作業者が一目で報知された棚の位置関係が分かるようにしても良く、また、図のように重送発生の報知に加えて他の報知内容も一目で分かるようにしても良い。
さらに、上述した基本動作の他に、新聞折込作業において想定される動作として、配達区域に応じてチラシの内容を変えて種類を増減するために行われる「入れ止め」、連続した複数の棚に同じチラシを積載し、最初の棚の給紙が終了した場合に次の棚から給紙するようにしてチラシ切れで運転を停止させないようにする「連段」、運転中にチラシが機械内に詰まった場合や途中でチラシの変更を行う場合の「抜き差し」が知られており、重送報知のON/OFF切替えを行う本発明においては、作業者の便宜を図れるように以下のような制御・操作内容とすればよい。
先ず、「入れ止め」の方法としては、所定のチラシの種類を多く折込む地区の折込みが終わり、次にチラシの種類を減らす地区の折込みをする際、給紙ランプ352a及びNCランプ353aを各スイッチで消灯させ、その棚からの給紙を停止させる。次にその棚のチラシを折込む地区になった時には、スイッチ操作で給紙ランプ352a又はNCランプ353aを点灯させて、そのチラシを給紙させるようにすれば良い。この場合、「止め」ている時には給紙が止まるのに連動して重送報知はOFFになるものとし、再度給紙を開始した際には、止める前の状態を記憶しておくことでその状態を承継するものとすれば良い。
「連段」の場合には、重送報知について設定が行われた棚においては、給紙される棚が変化しても給紙するチラシは同じであるため、直前に給紙していた棚の状態をそのまま承継するようにすれば良い。一方、チラシ詰まりを除去するための「抜き差し」は、チラシの種類は変化しないため重送報知についての設定は同様であるが、例えば新聞店が配達する新聞部数よりも大幅に少ない枚数のチラシが2種類あった場合に、初めは一方のチラシを折込みその終了後に他方のチラシを折込む際にはチラシの種類が変化するため、重送報知の設定の見直しが必要となる。
この場合、チラシを抜き差しした棚が重送報知ONの設定である場合、変更したチラシが重送検知可能なものであれば問題ないところ、これが重送検知不可能な折り畳んだチラシの場合は1枚目から重送発生を報知することになり、これで重送を見逃すことはない。一方、チラシを抜き差しした棚が重送報知OFFの設定の場合、変更したチラシが重送検知可能な単葉チラシであっても、作業者が切替えを忘れた場合には、重送報知OFFのまま折込みが続けられてせっかくの機能が無駄になってしまうばかりか、詳細に理解していないユーザーの場合、重送検知機能を登載したものでも、重送を検知できないものと誤解を受ける心配がある。
そこで、いったん重送報知OFFに確定した棚であっても、チラシが無い状態からチラシを補給した場合に、図6のフローチャートの(A6)からの手順を実行させ、暫定的に報知OFFであったが折込んだ結果、単葉チラシであり重送検知可能な棚であることから、報知ONに切替えるように促す設定にすればよい。
尚、前述した説明においては、重送報知OFFに切替えても各超音波センサ22による検出及びその検出信号による電子制御装置30の検知自体は基本的に停止されないものとなっている。しかし、いかなる状況においても電子制御装置30が総ての棚について重送の検知作業を継続することは、そのCPUの処理負担を過剰にしてしまい、制御速度を遅くしてしまうことも考えられる。
この問題については、給紙OFFの棚については各種検出、検知を自動的に停止しておくべきことは言うまでもなく、例えば、所定の作業状態において棚毎及び丁合ミスの種類毎に、作業者の設定により検知停止の設定を行えるようにすればよく、さらに、1の操作で総ての棚について一律に設定可能にしてもよい。また、上述した実施の形態ではコレーターにおける総ての棚に超音波センサを設けた場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、超音波センサを有している棚と超音波センサを有していない棚が混在したものであっても良いことは言うまでもない。
ところで、近年においては、各新聞店においても詳細且つ高度なチラシの折り込み管理を実施する傾向にあり、コレーターに対しても詳細且つ高度な機能が求められている。そこで、上述した電子制御装置30に、給紙トレー21毎に積載するチラシの種類や配達地域の情報を記憶してこの情報を基に棚毎に給紙の制御を実行する機能を追加するとともに、その情報を基にして自動的に報知ON/OFFの切替えを行えるようにしても良い。
このようにすることで、例えばある地区の折り込みとしてセットすると自動的にその地区の部数に始まってチラシを給紙する棚を給紙状態に切替え、その地区の部数に満たない場合は途中でそのチラシだけ給紙を止めたり、その地区の総部数に対するチラシの比率によってその不足チラシのみ部数おきに給紙したりする等、詳細で高度な折り込み管理を実施したい場合に、重送検知可能なチラシか否かの自動チェックを行うとともにチラシサイズに応じて1枚物か複数折り重ねチラシであるかも判別することに加え、配達地域の情報等に応じて棚の重送検知状態を適宜切替えることが可能となり、テスト給紙による判別に優先して強制的に切替えることも可能となる。
以上、述べたように、新聞折込チラシ用のコレーターについて、本発明により、作業者の労力を過大にすることなく丁合不良品の混入を最小限に抑えられるようになった。
1 コレーター、20a,20b,20c,20d,20e,20f,20g,20h,20i,20j,20k 棚、21 給紙トレー、22 超音波センサ、22a 超音波発信部、22b 超音波受信部、30 電子制御装置、31 メインディスプレイ、33 アラーム、35 棚スイッチパネル、352 給紙スイッチ、354 重送スイッチ、352a 給紙ランプ、353a NCランプ、354a 重送ランプ

Claims (5)

  1. チラシを積載する給紙トレーを有した棚を縦方向に複数段備えて該棚から各々給紙された複数種類の前記チラシを丁合するものであって、給紙の状態を検出する給紙状態検出手段を前記複数の棚のうち少なくとも1つ以上に備えているとともに前記給紙状態検出手段から受信した信号を基に重送の発生を検知して所定の報知手段を介し作業者に報知する電子制御装置を備えた新聞折込チラシ用のコレーターにおいて、前記給紙状態検出手段は、前記給紙トレー先端側の送出経路を挟んで上下に対向配置された超音波発信部と超音波受信部とからなる超音波センサであり、且つ、重送発生を検知した際にその報知を行う状態の報知ONと、行わない状態の報知OFFとを、前記超音波センサのある棚毎に切り替え可能とされており、前記電子制御装置が、テスト給紙中に重送又は前記チラシを1枚給紙した正常給紙を検知しない給紙異常を検知した前記棚について、自動的に前記報知OFFに切替えるものとされている、ことを特徴とするコレーター。
  2. 前記報知ONと前記報知OFFを前記超音波センサのある棚毎に手動で切替えるための切替えスイッチが設けられており、前記報知OFFにした棚のうちその後重送を検知しない棚があった場合に、該棚の番号を所定の報知手段で前記作業者に知らせて前記報知ONに切替えることについての判断を促すものとされている、ことを特徴とした請求項1に記載したコレーター。
  3. 前記超音波センサは、縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士で超音波発信タイミング又は/及び超音波受信タイミングが互いに時間的にずらしてあること、又は/及び縦方向或いは横方向に隣接した棚のもの同士が平面視による位置関係を互いに所定方向にずらして配設されていることにより、他の超音波センサから発信された超音波による干渉が誤検出を生じないレベルに軽減されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載したコレーター。
  4. 前記超音波センサは、縦方向に又は横方向に隣接した棚のもの同士の周波数が互いに異なっており、他の超音波センサによる異なる周波数の超音波は検出しないものとされている、ことを特徴とする請求項1,2または3に記載したコレーター。
  5. 前記超音波センサは、縦方向又は横方向に隣接した棚のもの同士の超音波の出力が互いに変調されており、他の超音波センサによる変調された出力の超音波は検出しないものとされている、ことを特徴とする請求項1,2,3または4に記載したコレーター。
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