JP5595573B1 - レーザ加工装置及びレーザ加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工対象物をより高い精度で加工することが可能であるレーザ加工装置及びレーザ加工方法を提供すること。
【解決手段】加工対象物を加工するレーザ加工装置であって、レーザを出力する固体レーザ発振器と、固体レーザ発振器から出力されたレーザを集光し、加工対象物に照射させる光学系と、を有し、固体レーザ発振器は、レーザの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、中心の外側に中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを出力し、光学系は、焦点位置が加工対象物の加工位置に対してずれたレーザを加工対象物に照射する。
【選択図】図2

Description

本発明は、レーザ加工を行うレーザ加工装置及びレーザ加工方法に関する。
加工対象物を加工する方法及び装置として、レーザを用いるレーザ加工装置及びレーザ加工方法がある。例えば、本出願人が出願した特許文献1には、レーザビームを照射することによって被加工物を加工するレーザ加工装置が記載されている。特許文献1に記載の装置は、レーザビームを集光させるための球面レンズ及び球面収差を発生可能な非球面レンズの少なくとも一方によって、被加工物の位置においてレーザビームの強度分布が中心領域よりも周辺領域の方が高いカルデラ状になり、かつ焦点位置が被加工物の位置からずれたレーザビームを被加工物に照射するレーザ加工ヘッドを有する。
国際公開第2011/062391号
特許文献1に記載のレーザ加工装置は、被加工物の位置においてレーザビームの強度分布が中心領域よりも周辺領域の方が高く、立ち上がりが急峻なカルデラ状とすることで、加工品質精度を高くすることができる。ここで、光学系により、立ち上がりが急峻なカルデラ状を実現するレーザ加工装置は、加工品質改善に重要なビーム強度分布の立ち上がり(急峻度合い)に改善の余地がある。
本発明は上述した課題を解決するものであり、加工対象物をより高品質に加工することのできるレーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、加工対象物を加工するレーザ加工装置であって、レーザを出力する固体レーザ発振器と、前記固体レーザ発振器から出力されたレーザを集光し、前記加工対象物に照射させる光学系と、を有し、前記固体レーザ発振器は、前記レーザの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、前記中心の外側に前記中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを出力し、前記光学系は、焦点位置が前記加工対象物の加工位置に対してずれた前記レーザを前記加工対象物に照射する。
ここで、前記固体レーザ発振器は、出力されるレーザの前記ビームプロファイルの2つの前記ピークの間隔が、前記ビームプロファイルの幅の1%以上あれば良く、ピークの間隔は、ビームプロファイルの幅に近づくことが好ましい。この際に、1つピークのビームプロファイルに対して、2つピークのプロファイル幅が2倍以下であることが好ましい。
また、前記固体レーザ発振器は、出力されるレーザの前記ビームプロファイルが、2つのピークを有することが好ましい。
また、前記固体レーザ発振器は、半導体レーザであることが好ましい。
また、前記光学系は、前記レーザを集光する球面レンズ及び球面収差を発生可能な非球面レンズの少なくとも一方を有することが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、レーザを加工対象物に照射して、加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、前記レーザの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、前記中心の外側に前記中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを出力する工程と、前記レーザを、前記加工対象物の加工位置に対して焦点位置をずらして照射する工程と、を含む。
本発明によれば、加工対象物に照射されるレーザを、レーザが照射される領域の端部側の出力がより強い分布とすることができる。これにより、加工対象物の加工領域の端部により強いレーザを照射することができ、高い精度で加工を行うことができる。
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。 図2は、レーザ加工ヘッドの概略構成を示す模式図である。 図3は、レーザ加工ヘッドの動作を説明するための説明図である。 図4は、レーザ発振器から照射されるレーザのビームプロファイルの一例を模式的に示す模式図である。 図5は、加工対象物に照射されるレーザのビームプロファイルの一例を模式的に示す模式図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
図1は、本実施形態に係るレーザ加工装置の概略構成を示す模式図である。図2は、レーザ加工ヘッドの概略構成を示す模式図である。図3は、レーザ加工ヘッドの動作を説明するための説明図である。図4は、レーザ発振器から照射されるレーザのビームプロファイルの一例を模式的に示す模式図である。図5は、加工対象物に照射されるレーザのビームプロファイルの一例を模式的に示す模式図である。
図1に示すように、レーザ加工装置10は、加工対象物100に対して、切断加工、穴あけ加工、溶接加工、肉盛加工、表面処理加工等の各種加工をする装置である。なお、加工の種類は特に限定されないが、本実施形態のレーザ加工装置10は、切断、穴あけ、溶接、肉盛のレーザ加工、表面処理等、レーザを照射して行う各種加工を行うことができる。レーザ加工装置10は、特に穴あけ、切断等の切削加工を行うことに適している。
レーザ加工装置10は、フレーム12と、移動ユニット14と、ステージユニット16と、レーザ加工ヘッド60を含むレーザ加工ユニット22と、制御部24と、を有する。レーザ加工装置10は、ステージユニット16に保持される加工対象物100にレーザ加工ユニット22によりレーザを照射し、加工対象物100をレーザ加工する。ここで、本実施形態では、水平面をX軸方向とX軸に直交するY軸方向を含むXY平面とし、水平面に直交する方向をZ軸方向とする。また、Y軸周りに回転する方向をθY方向とする。
加工対象物100は、板状の部材である。加工対象物100は、鉄系、非鉄金属を含む金属、合金、セラミック、CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)、その他複合材等、種々の材料で形成された部材を用いることができる。また、加工対象物100は、本実施形態のような板状に限定されず、各種形状とすることができる。
フレーム12は、レーザ加工装置10の筐体であり、地面、土台等の設置面に固定されている。フレーム12は、門12aと門12aの空間に挿入された土台12bとを有する。フレーム12は、移動ユニット14の固定部が固定されている。レーザ加工装置10は、フレーム12の門12aと土台12bとに移動ユニット14が固定され、移動ユニット14により加工対象物100と、レーザ加工ユニット22とを相対的に移動させる、いわゆる門型の加工装置である。
移動ユニット14は、加工対象物100とレーザ加工ヘッド60とを相対移動させる。移動ユニット14は、Y軸移動機構30と、X軸移動機構34と、Z軸移動機構38と、θY回転機構39と、を有する。Y軸移動機構30は、フレーム12の土台12b上に配置され、Y軸方向に延在するレール30aと、レール30aに沿って移動するY軸移動部材30bと、を有する。Y軸移動機構30は、Y軸移動部材30bにステージユニット16が固定されている。Y軸移動機構30は、レール30aに沿って、Y軸移動部材30bを移動させることで、ステージユニット16をY軸方向に移動させる。Y軸移動機構30は、Y軸移動部材30bをY軸方向に移動させる機構として、種々の機構を用いることができる。例えば、Y軸移動部材30bにボールねじを挿入し、ボールねじをモータ等で回転させる機構や、リニアモータ機構、ベルト機構等を用いることができる。X軸移動機構34と、Z軸移動機構38も同様に種々の機構を用いることができる。
X軸移動機構34は、フレーム12の門12a上に配置され、X軸方向に延在するレール33と、レール33に沿って移動するX軸移動部材34aと、を有する。X軸移動機構34は、X軸移動部材34aにZ軸移動機構38が固定されている。X軸移動機構34は、レール33に沿って、X軸移動部材34aを移動させることで、Z軸移動機構38をX軸方向に移動させる。Z軸移動機構38は、X軸移動部材34aに固定され、Z軸方向に延在するレール38aと、レール38aに沿って移動するZ軸移動部材38bと、を有する。Z軸移動機構38は、Z軸移動部材38bにθY回転機構39が固定されている。Z軸移動機構38は、レール38aに沿って、θY回転機構39を移動させることで、θY回転機構39をZ軸方向に移動させる。θY回転機構39は、Z軸移動部材38bに固定され、レーザ加工ヘッド60が固定されている。θY回転機構39は、Z軸移動部材38bに対して、レーザ加工ヘッド60をθY方向に回転させることで、レーザ加工ヘッド60をθY方向に回転させる。
移動ユニット14は、Y軸移動機構30とX軸移動機構34とZ軸移動機構38とを用いて、加工対象物100とレーザ加工ヘッド60とをX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のそれぞれに相対移動させる。また、移動ユニット14は、θY回転機構39を用いて、加工対象物100に対してレーザ加工ヘッド60を回転させる。これにより、レーザ加工ヘッド60から加工対象物100に対して照射されるレーザの向きを調整することができる。移動ユニット14は、レーザ加工ヘッド60をX軸周りに回転させる機構を備えていてもよい。また、レーザが照射される向きを調整する機構は、レーザ加工ヘッド60に設けてもよい。
ステージユニット16は、Y軸移動機構30のY軸移動部材30b上に配置されている。ステージユニット16は、加工対象物100を支持するステージである。本実施形態のステージユニット16は、Y軸移動部材30bと一体化させた部材、つまり、Y軸移動部材30bをステージユニット16のステージとしたが、Y軸移動部材30b上に別の支持部材をステージとして設けてもよい。ステージユニット16は、Y軸移動機構30が加工対象物100を移動させるステージ移動機構42となる。ステージユニット16は、加工対象物100をY軸移動部材30bの所定の位置に固定する固定機構を備えている。また、ステージユニット16は、ステージ移動機構42として、さらにY軸移動部材30bに対して加工対象物100の向きを、つまり姿勢を調整する調整機構を備えていてもよい。具体的には、ステージ移動機構42として、加工対象物100を回転させる機構を備えていてもよい。
レーザ加工ユニット22は、図2に示すように、レーザ加工ヘッド60と、固体レーザ発振器(レーザ発振器)62と、を有する。
レーザ加工ヘッド60は、図2に示すように、固体レーザ発振器62から出力されたレーザが入射され、入射されたレーザのうち一方を加工対象物100に照射することで、加工対象物100をレーザ加工する。レーザ加工ヘッド60は、光ファイバ64と、レーザ出力部66と、光学系68と、を有する。
光ファイバ64は、レーザ発振器62から出力されたレーザLを案内する。レーザ出力部66は、光ファイバ64で案内されたレーザを出力する。なお、本実施形態では、固体レーザ発振器62から照射(出力)されたレーザを光ファイバ64で案内したが、これに限定されず、ミラー等の反射部材で、レーザを案内してもよい。
光学系68は、レーザ出力部66から出力されたレーザLを集光し、加工対象物100に照射する。光学系68は、レンズユニット70を有する。本実施形態のレンズユニット70は、球面レンズによって構成されている。レンズユニット70は、レーザを進行方向上流側に位置する凸レンズである集光レンズ72、及び集光レンズ72よりもレーザの進行方向下流側に位置する凹レンズ74が含まれる。集光レンズ72及び凹レンズ74は、中心軸線が、レーザLの中心線CLと同軸となる位置に配置されている。
集光レンズ72は、レーザ出力部66から出力されるレーザを集光する。ここで、レーザ出力部66から出力されるレーザLは、所定の広がり角(開口数NA)で広がる。ここで、集光レンズ72は、一枚のレンズとしてもよいし、複数のレンズを組み合わせてもよい。また、本実施形態の光学系68は、集光レンズ72で集光したが、集光レンズ72に換えて、コリメートレンズを用い、レーザ出力部66から出力されるレーザをコリメートし、平行光としてもよい。
凹レンズ74は、レーザLの進行方向上流側の面が曲率を有する面であり、レーザの進行方向下流側の面が曲率を有さない面、つまり平坦な面となる。凹レンズ74は、レーザLの入射位置、つまりレーザLの中心線CLからの位置によって、集光位置(焦点位置)が異なる。凹レンズ74は、図3に示すように、凹レンズ74の外側、つまりレーザLの中心線CLから離れた位置に入射したレーザを集光する位置が、凹レンズ74の内側、つまりレーザLの中心線CLに近い位置に入射したレーザを集光する位置よりも、下流側、つまり、凹レンズ74から遠い位置となる。このように、凹レンズ74は、レーザを集光拡散させつつ、加工対象物100に照射させる。
光学系68は、凹レンズ74を通過したレーザLを、全体の焦点を結んだ下流で発散する。ここで、球面レンズである凹レンズ74は、その球面収差により、焦点位置より下流側(加工対象物100側)において、それまで中心領域にあったレーザを周辺領域へ倒置させると共に、それまで周辺領域にあったレーザLを中心領域に倒置させ、かつ、レーザLを円形に収束させる。レーザ加工装置10は、凹レンズ74を光学系68の最終段とし、光学系68の最終段と加工対象物100との間でレーザLの倒置を行う。
レーザ発振器62は、レーザLの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、中心の外側に中心よりも強度(出力)が高い複数のピークが形成される形状のレーザLを出力する。ここで、図4は、レーザ発振器62から出力されるレーザLの出力強度の分布を、レーザLの中心を通る断面で切断して示している。レーザ発振器62は、出力されるレーザLのビームプロファイルが、図4に示すように、レーザLの中心である中心線CLから離れた位置に強度が最も高いピークの位置が形成され、当該ピーク位置から中心線CLに向かって強度が低くなる、カルデラ状となる。なお、レーザLのビームプロファイルの切断面は、中心線CLを含む任意の位置とすることができる。また、レーザLのビームプロファイルは、本実施形態のように、中心線を対称軸として、実質的に対称な形状とすることが好ましいが、非対称でもよい。レーザ発振器62は、半導体レーザ等である。半導体レーザは、複数の波長の半導体レーザを結合させて高出力のレーザを出力することができる。また、半導体レーザは、複数の波長のレーザの結合時の調整により図4に示すようなビームプロファイルのレーザを出力させることができる。レーザ発振器62は、各波長のレーザビームを結合時に、合成されるビームプロファイルが2つ山となるように、各波長のレーザビームのピーク位置を調整できる機構を有することが好ましい。これにより、図4に示すように、強度のピークが中心線から離れた位置に形成されるビームプロファイルのレーザLを好適に出力することができる。また、異なる波長を有することで、焦点深度が深くなるように設計する事ができ、8mm以上の厚板切断に好適である。
レーザ加工ユニット22は、レーザ発振器62から出力されるレーザをレーザ加工ヘッド60から加工対象物100に照射することで、加工対象物100に穴あけ、切断、溶接、肉盛、表面処理等の加工を行う。
制御部24は、移動ユニット14、ステージユニット16、レーザ加工ユニット22と、の各部の動作を制御する。制御部24は、移動ユニット14とステージユニット16のステージ移動機構42の動作を制御し、加工対象物100とレーザ加工ヘッド60とを相対移動させる。また、制御部24はレーザ加工ユニット22との駆動を制御し、レーザ加工を制御する。
レーザ加工装置10は、以上のような構成であり、レーザ発振器62から図4に示すビームプロファイルのレーザを出力し、レーザ加工ヘッド60の光学系68で図3に示すように焦点位置をずらして加工対象物100にレーザLを照射する。これにより、レーザ加工装置10は、図5に示すビームプロファイルのレーザを加工対象物100に照射することができる。図5に示すビームプロファイルは、中心線CLを通る断面のビームプロファイルである。図5に示すように、加工対象物100には、中心線CLよりもビームが照射される範囲の端部近傍の位置である位置P1、P2の方が強度が高く、立ち上がりが急峻なレーザが照射される。具体的には、レーザ加工装置10は、位置P1、P2の方において、レーザの強度の変動である急峻度(α1、α2)を、レーザ発振器のピークが1つの場合に比較して、10%以上高くすることができる。レーザ加工装置10は、照射される範囲の端部近傍の方が中心よりも強度が高く、立ち上がりが急峻なプロファイルを有するレーザを照射できることで、加工の品質を向上させることができる。
レーザ加工装置10は、固体レーザ発振器62とレーザ加工ヘッド60を用いることで、例えば、合金を含む金属の切断加工では板厚の厚い(例えば8mm以上)金属を切断する場合も、高い加工品質で加工を行うことができる。
ここで、レーザ発振器62は、中心線を通る断面のビームプロファイルにおいて、ピークとピークの距離(2つのピークの間隔)dをビームプロファイルの幅(1/e)のすくなくとも1%以上とすることが好ましく、ピークの間隔は、ビームプロファイルの幅に近づくことが好ましい。但し、1つピークのビームプロファイルに対して、2つピークのプロファイル幅が同等であることが重要である。
ここで、レーザ発振器62は、中心線を通る断面のビームプロファイルにおいて、ピークの出力E1に対する中心線の出力の落ち込み量(2つの出力の差分)Eaを、出力E1の1%以上90%以下とすることが好ましく、さらに5%以上50%とすることがより好ましい。落ち込み量Eaを上記範囲とすることで、加工対象物100に照射されるレーザのビームプロファイルを、端部側の出力がより高くなる形状とすることができ、かつ立ち上がりを急峻とすることができる。これにより、加工品質をより高くすることができる。
レーザ発振器62は、中心線を通る断面のビームプロファイルにおいて、ピークが2つとなるレーザLを出力する場合としたが、これに限定されない。レーザ発振器62は、中心線CLを通る断面のビームプロファイルにおいて、ピークが中心線からずれ、かつ、ピークが複数あればよく、ピークが3つ以上あってもよい。
また、上記実施形態では、球面レンズを組み合わせた光学系を用いて、焦点位置68が加工対象物100の加工位置に対してずれたレーザLを照射させたが、光学系はこれに限定されない。光学系は、球面レンズと非球面レンズ(十分な収差補正を行っておらず、球面収差を発生可能なレンズ)の両方を含んでいてもよいし、非球面レンズのみを有していてもよい。光学系は、焦点位置を加工対象物の加工位置に対してずらし、レーザLを中心よりも周囲の方が強度が高いカルデラ状、かつ、立ち上がりが急峻にすることができればよい。
レーザ加工ヘッド60は、冷却機構を有することが好ましい。冷却機構は、例えば、上記複数のレンズを冷却するための冷却ジャケット等である。また、レーザ加工ヘッド60は、レーザを照射する位置近傍にノズルを設け、ノズルにアシストガス供給源からアシストガスを供給させ、このアシストガスを加工対象物100に向けて噴射するようにしてもよい。本実施形態において、アシストガスは、例えば、空気、窒素ガス、酸素ガス、アルゴンガス、キセノンガス、ヘリウムガス、または、これらの混合ガスを用いることができる。アシストガスとして、酸化反応熱を加工処理に利用できる酸素ガスを用いた場合、金属等の加工対象物100に対する加工速度をより向上させることができる。また、アシストガスとして、熱影響層としての酸化被膜の生成を抑える窒素ガスやアルゴンガス等を用いた場合、金属等の加工対象物100に対する加工品質及び精度をより向上させることができる。アシストガスのガス種、混合比及びノズルからの噴出量(圧力)などは、加工対象物100の種類や加工モード等の加工条件に応じて変えることができる。
また、レーザ加工ユニット22は、レーザを照射する位置の画像を撮影する撮影手段、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等を有するカメラを備えていてもよい。これにより、取得した画像に基づいてレーザの照射位置等を調整することができる。
また、上記実施形態において、移動ユニット14により加工対象物100をY軸方向に移動させ、かつレーザ加工ヘッド60をX軸方向、Z軸方向に移動させたがこれに限定されない。レーザ加工装置10は、加工対象物100をX軸Y軸Z軸の3方向に移動させても、レーザ加工ヘッド60をX軸Y軸Z軸の3方向に移動させてもよい。また、レーザ加工装置10は、ステージユニット16にステージ移動機構を設け、ステージ移動機構により加工対象物100の姿勢(向き、回転方向の位置)を調整してもよい。
10 レーザ加工装置
12 フレーム
14 移動ユニット
16 ステージユニット
22 レーザ加工ユニット
24 制御部
30 Y軸移動機構
34 X軸移動機構
38 Z軸移動機構
39 θY回転機構
60 レーザ加工ヘッド
62 固体レーザ発振器
100 加工対象物

Claims (6)

  1. 加工対象物を加工するレーザ加工装置であって、
    レーザを出力する固体レーザ発振器と、
    前記固体レーザ発振器から出力されたレーザを集光し、前記加工対象物に照射させる光学系と、を有し、
    前記固体レーザ発振器は、前記レーザの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、前記中心の外側に前記中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを出力し、
    前記光学系は、焦点位置が前記加工対象物の加工位置に対してずれた前記レーザを前記加工対象物に照射するレーザ加工装置。
  2. 前記固体レーザ発振器は、出力されるレーザの前記ビームプロファイルの2つの前記ピークの間隔が、前記ビームプロファイルの幅の1%以上となる請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. 前記固体レーザ発振器は、出力されるレーザの前記ビームプロファイルが、2つのピークを有する請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記固体レーザ発振器は、半導体レーザである請求項1から3のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  5. 前記光学系は、前記レーザを集光する球面レンズ及び球面収差を発生可能な非球面レンズの少なくとも一方を有する請求項1から4のいずれか一項に記載のレーザ加工装置。
  6. レーザを加工対象物に照射して、加工対象物を加工するレーザ加工方法であって、
    前記レーザの進行方向の中心を通る断面におけるビームプロファイルが、前記中心の外側に前記中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを固体レーザ発振器から出力する工程と、
    前記固体レーザ発振器から出力されたビームプロファイルが、前記中心の外側に前記中心よりも出力が高い複数のピークが形成される形状のレーザを、前記加工対象物の加工位置に対して焦点位置をずらして照射する工程と、を含むレーザ加工方法。
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