JP5594024B2 - 歯車伝動ユニット - Google Patents
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このインホイールモータユニットは、同軸に突き合わせて対向配置した入力軸および出力軸を有する遊星歯車組式の減速機を具え、かかる減速機の軸線方向一方側において上記入力軸に電動モータを結合し、軸線方向他方側において上記出力軸に車輪を結合したものである。
入力軸および出力軸の同軸突き合わせ端部を相互に相対回転可能に軸受嵌合させ合うと共に、この入出力軸間軸受嵌合部から軸線方向に離間した入力軸および出力軸の箇所をそれぞれ、インホイールモータユニットのケースに軸受して当該入力軸および出力軸の支承を行う。
かかるタイヤ横力による出力軸の倒れやユニットケースの変形は、これに伴う関連部分の相対変位により上記の入出力軸間軸受嵌合部において入力軸および出力軸間に軸交角を生じさせ、これら入力軸および出力軸間の相対変位を惹起する。
入出力軸間の伝動歯車組を構成して相互に噛合する歯車間の軸間距離が変化し、これら歯車間の噛み合い率を悪化させて、これら歯車の強度低下や、耐久性の悪化を招く。
先ず、本発明の前提となる歯車伝動ユニットを説明するに、これは、
入力軸および出力軸の同軸突き合わせ端部を相互に相対回転可能に軸受嵌合させ合うと共に、この入出力軸間軸受嵌合部から軸線方向に離間した入力軸および出力軸の箇所をそれぞれユニットケースに軸受し、
これら入力軸および出力軸間を、上記ユニットケースに対する入力軸の軸受箇所と上記入出力軸間軸受嵌合部との間において上記入力軸に固設したサンギヤ、および該サンギヤの外周に噛合させて上記出力軸に回転自在に支持したピニオンを含む複数の歯車よりなる歯車組により駆動結合したものである。
歯車伝動ユニットの通常伝動中において、相互に噛合するサンギヤおよびピニオンの歯面間に隙間が存在しなくなるようなことが決してなく、これらサンギヤおよびピニオンの歯面同士が隙間なく接して相互干渉するのを回避することができ、この相互干渉により、サンギヤおよびピニオン間の噛み合い率が悪化したり、これらサンギヤおよびピニオンの強度が低下したり、耐久性が悪化するのを回避することができる。
<実施例の構成>
図1は、インホイールモータユニットとして構成した本発明の一実施例になる歯車伝動ユニットを示す縦断側面図である。
この図において、1は、インホイールモータユニットのケース本体、2は、該ケース本体1のリヤカバーで、これらケース本体1およびリヤカバー2により、インホイールモータユニットのユニットケース3を構成する。
電動モータ4は、ケース本体1の内周に嵌合して固設した円環状のステータ6と、かかる円環状ステータ6の内周にラジアルギャップを持たせて同心に配したロータ7とで構成する。
サンギヤ11と、このサンギヤ11に対し出力軸9から遠ざかる軸線方向へずらせて同心配置した固定のリングギヤ12と、これらサンギヤ11およびリングギヤ12に噛合する段付きプラネタリピニオン(段付きピニオン)13と、かかる段付きプラネタリピニオン13を回転自在に支持するキャリア14a,14bとにより構成する。
出力軸9は、減速歯車組5から反対方向(前方)に延在させて、ケース本体1の前端(図の右側)開口より突出させ、この突出箇所において出力軸9に後述のごとく車輪15を結合する。
この入出力軸間軸受嵌合部を成すベアリング16から軸線方向に離間した入力軸8および出力軸9の箇所をそれぞれ、ボールベアリングを可とするベアリング17および複列アンギュラベアリングを可とするベアリング18でユニットケース3に軸受する。
この段付きプラネタリピニオン13は、大径ギヤ部13aが出力軸9から遠い側に位置し、小径ギヤ部13bが出力軸9に近い側に位置するよう向きに配置する。
キャリア14a,14b は、減速歯車組5の出力回転メンバとし、入力軸8に近い出力軸9の内端に設けてこれに一体化するよう結着する。
このため、キャリア14a,14bおよび段付きプラネタリピニオン13は、出力軸9から入力軸8側へ張り出して出力軸9に結着されることとなる。
ホイールハブ21に同心に、ブレーキディスク20を一体結合して設け、これらホイールハブ21およびブレーキディスク20を貫通して軸線方向に突出するよう複数個のホイールボルト23を植設する。
車輪15の取り付けに際しては、そのホイールディスクに穿ったボルト孔にホイールボルト23が貫通するよう当該ホイールディスクをブレーキディスク22の側面に密接させ、この状態でホイールボルト23にホイールナット24を緊締螺合することにより、出力軸9に対する車輪15の取り付けを行う。
電動モータ4のステータ6に通電すると、これからの電磁力で電動モータ4のロータ7が回転駆動され、この回転駆動力は入力軸8を介して減速歯車組5のサンギヤ11に伝達される。
これによりサンギヤ11は、大径ギヤ部13aを介して段付きプラネタリピニオン13を回転させるが、このとき固定のリングギヤ12が反力受けとして機能するため、段付きプラネタリピニオン13は、小径ギヤ部13bがリングギヤ12に沿って転動するような遊星運動を行う。
かかる段付きプラネタリピニオン13の遊星運動はキャリア14a,14bを介して出力軸9に伝達され、出力軸9を入力軸8と同方向に回転させる。
出力軸9への回転は、これに結合したホイールハブ21およびホイールボルト23を介して車輪15に伝達され、車両を走行させることができる。
なお車両の制動に際しては、ブレーキディスク20を軸線方向両側からブレーキパッド25で挟圧することにより車輪15を摩擦制動させて所期の目的を達成し得る。
上記した型式のインホイールモータユニットにおいては、入力軸8および出力軸9の同軸突き合わせ端部をベアリング16により相互に相対回転可能に軸受嵌合させ、
この入出力軸間軸受嵌合部(ベアリング16)から軸線方向に離間した入力軸8および出力軸9の箇所をそれぞれベアリング17,18によりユニットケース3に軸受するため、以下のような問題を生ずる。
この曲げモーメントβにより出力軸9は、そのユニットケース側軸受部(ベアリング18)を支点として傾倒されたり、ユニットケース3を変形させる傾向となる。
かかるタイヤ横力αによる出力軸9の倒れβやユニットケース3の変形は、これに伴う関連部分の相対変位により入出力軸間軸受嵌合部(ベアリング16)において入力軸8および出力軸9間に軸交角を生じさせ、これら入力軸8および出力軸9間の相対変位を惹起する。
この場合、入力軸8および出力軸9が一直線上に延在し、軸交角を持たないため、減速歯車組5を構成する歯車のうち、相互に噛合するサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の軸間距離、並びに、相互に噛合するリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間の軸間距離は、それぞれ正規の軸間距離を保つ。
図5に示すごとく矢印方向へ回転しているサンギヤ11が先方歯面11cによりピニオン大径ギヤ部13aの先方歯面13cを押してピニオン大径ギヤ部13aを矢印方向へ回転させる間、サンギヤ11の後方歯面11dとピニオン大径ギヤ部13aの後方歯面13dとの間に所定の歯面隙間Wが、またサンギヤ11の歯先面11tとピニオン大径ギヤ部13aの歯底面13tとの間に所定の歯底隙間Hがそれぞれ存在している。
また相互に噛合するリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13bについても、両者間の軸間距離が正規の軸間距離を保つため、これらリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間の噛み合い率が所定通りの良好な噛み合い率に保たれて、これらリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13bの強度低下や、耐久性の悪化を招くことがない。
かかるタイヤ横力αによる出力軸9の倒れβやユニットケース3の変形は、これに伴う関連部分の相対変位により入出力軸間軸受嵌合部(ベアリング16)において入力軸8および出力軸9間に図4のごとく軸交角を生じさせ、これら入力軸8および出力軸9間の相対変位を惹起する。
図6に示すごとく矢印方向へ回転しているサンギヤ11が先方歯面11cによりピニオン大径ギヤ部13aの先方歯面13cを押してピニオン大径ギヤ部13aを矢印方向へ回転させる間、サンギヤ11の後方歯面11dとピニオン大径ギヤ部13aの後方歯面13dとの間に図5のごとくに存在していた歯面隙間Wが上記歯車軸間距離の短縮によって無くなり、サンギヤ11の歯先面11tとピニオン大径ギヤ部13aの歯底面13tとの間における歯底隙間Hが上記歯車軸間距離の短縮によって、図5の大きさから図6の大きさへと減少する。
車輪15が縁石に乗り上げた場合のように、通常走行時では加わることのない異常外力で車輪15がタイヤ接地面から大きな横力α(図1参照)を入力され、出力軸9が図1に矢βで示す方向へ図4よりも更に大きく傾倒した場合は、以下のような重大な問題を生ずる。
図7に示すごとく矢印方向へ回転しているサンギヤ11が先方歯面11cによりピニオン大径ギヤ部13aの先方歯面13cを押してピニオン大径ギヤ部13aを矢印方向へ回転させる間、サンギヤ11の後方歯面11dとピニオン大径ギヤ部13aの後方歯面13dとの間に図5のごとくに存在していた歯面隙間Wが上記歯車軸間距離の大きな短縮によって無くなると共に、サンギヤ11の歯先面11tとピニオン大径ギヤ部13aの歯底面13tとの間に図5のごとくに存在していた歯底隙間Hが上記歯車軸間距離の大きな短縮によって、図7のごとくに無くなってしまう。
これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の噛み合い率を所定通りの良好な噛み合い率に保ち得なくなることから、これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの強度低下や、耐久性の悪化を招くこととなる。
図5に対応する図8により示すごとく、タイヤ横力αが加わらない間において、サンギヤ11の後方歯面11dとピニオン大径ギヤ部13aの後方歯面13dとの間に、図5の場合(規定値)よりも大きな歯面隙間Wが発生すると共に、サンギヤ11の歯先面11tとピニオン大径ギヤ部13aの歯底面13tとの間に、図5(規定値)の場合よりも大きな歯底隙間Hが発生する。
そこで本実施例においては、上記したタイヤ横力発生時の問題を解消するため、特に以下のごとくに構成する。
先ず、減速歯車組5の相互に噛合する歯車対のうち、リングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13bについては、リングギヤ12を図1に示すごとくケース本体1の前端開口内に廻り止め、且つ抜け止めして設置するに際し、
リングギヤ12が出力軸9の傾倒時に図4に示すごとく、出力軸9上の段付きピニオン13(小径ギヤ部13b)と共に変位し得るよう、所定の「ガタ」を持たせてリングギヤ12をケース本体1の前端開口内に設置する。
よって出力軸9の傾倒によっても、リングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間に、図6につき前述した歯面干渉を生ずることがなく、これらリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間の噛み合い率が所定通りの良好な噛み合い率に保たれ、リングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13bの強度低下や、耐久性の悪化を回避し得る。
また同様な理由から、これらリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間に、図7につき前述した歯底干渉を生ずることもなく、これらギヤの歯が折損するという重大な問題をも回避することができる。
本実施例においては、かかる通常走行時の最大タイヤ横力α1(サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の軸間距離LのL2への短縮)によっても、図9に示す歯面隙間Wが完全に無くなって、図6につき前述したような歯面干渉を生ずることのないよう、タイヤ横力非発生状態でのサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の軸間距離を設定する。
本実施例においては、かかる異常外力発生時のタイヤ横力α2(サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の軸間距離LのL1への短縮)によっても、図9に示す歯底隙間Hが完全に無くなって、図7につき前述したような歯底干渉を生ずることのないよう、タイヤ横力非発生状態でのサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の軸間距離を設定する。
上記した本実施例においては、通常走行時のタイヤ横力α1による出力軸9の傾倒で発生した入力軸8および出力軸9間の軸交角が最大になる時も、相互に噛合するサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの歯面間に隙間Wが残存するように、これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの軸間距離を設定したため、
通常走行時のタイヤ横力α1による出力軸9の傾倒によっても、サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの歯面隙間Wが無くなることが決してなく、これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aが隙間なく接して歯面干渉するのを回避することができ、この歯面干渉により、サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13a間の噛み合い率が悪化したり、これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの強度が低下したり、耐久性が悪化するのを回避することができる。
縁石乗り上げなどに起因したタイヤ横力α2による出力軸9の傾倒によっても、サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの歯底隙間Hが無くなることが決してなく、これらサンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの歯先および歯底が接して歯底干渉するのを回避することができ、この歯底干渉により歯が折損するという重大な問題も回避することができる。
本当に必要な歯車対に対し重点的に上記歯車軸間距離の設定を行うこととなり、上記歯車軸間距離の設定(増大)が不要な歯車対に対し無駄に行われて、図8につき前述したショックの問題や、ギヤノイズの問題や、音振性能の悪化に関する問題が生ずるのを回避することができる。
つまり、リングギヤ12を図1に示すごとくケース本体1の前端開口内に設置するに際し、
リングギヤ12が出力軸9の傾倒時に図4に示すごとく、出力軸9上の段付きピニオン13(小径ギヤ部13b)と共に変位し得るよう、所定の「ガタ」を持たせてリングギヤ12をケース本体1の前端開口内に設置する。
出力軸9の傾倒によっても、リングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間に、図6につき前述した歯面干渉、および図7につき前述した歯底干渉を生ずることがなく、これらリングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13b間の噛み合い率が所定通りの良好な噛み合い率に保たれ、リングギヤ12およびピニオン小径ギヤ部13bの強度低下や、耐久性の悪化や、歯の折損事故を回避し得る。
なお上記した実施例では、サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの軸間距離を、図6につき前述した歯面干渉、および図7につき前述した歯底干渉の双方が生ずることのないよう設定したが、
後者の歯底干渉が希であることから、これに対する対策を機能上またはコスト上の観点などから行わずに、図6につき前述した歯面干渉のみが生ずることのないよう、サンギヤ11およびピニオン大径ギヤ部13aの軸間距離を設定してもよいのは言うまでもない。
本発明の歯車伝動ユニットは、インホイールモータユニット用に限られるものではなく、産業上のあらゆる伝動ユニットに適用可能であるのは勿論である。
歯車伝動ユニット内の歯車組としては、これに限られず、平行軸式歯車組など、あらゆる型式の歯車組を用いることができ、この場合も、本発明の前記着想を適用することで、同様な作用効果を奏し得ること勿論である。
2 リヤカバー
3 ユニットケース
4 電動モータ
5 遊星歯車式減速歯車組(歯車組)
6 ステータ
7 ロータ
8 入力軸
9 出力軸
11 サンギヤ
12 リングギヤ
13 段付きプラネタリピニオン
14a,14b キャリア
15 車輪
16 ローラベアリング(入出力軸間軸受嵌合部)
17 ボールベアリング
18 複列アンギュラベアリング
19 端蓋
20 ブレーキディスク
21 ホイールハブ
22 シールアダプタ
23 ホイールボルト
24 ホイールナット
25 ブレーキパッド
Claims (4)
- 入力軸および出力軸の同軸突き合わせ端部を相互に相対回転可能に軸受嵌合させ合うと共に、この入出力軸間軸受嵌合部から軸線方向に離間した入力軸および出力軸の箇所をそれぞれユニットケースに軸受し、
これら入力軸および出力軸間を、前記ユニットケースに対する入力軸の軸受箇所と前記入出力軸間軸受嵌合部との間において前記入力軸に固設したサンギヤ、および該サンギヤの外周に噛合させて前記出力軸に回転自在に支持したピニオンを含む複数の歯車よりなる歯車組により駆動結合した歯車伝動ユニットにおいて、
前記出力軸に異常外力が加わらない前記歯車伝動ユニットの通常伝動中に生ずる前記入力軸および出力軸間の前記入出力軸間軸受嵌合部周りにおける軸交角が最大になる時も、前記相互に噛合するサンギヤおよびピニオンの歯面間における隙間が無くなることなく残存しているよう、該相互に噛合するサンギヤおよびピニオン間の軸間距離を設定して構成したことを特徴とする歯車伝動ユニット。 - 請求項1に記載の歯車伝動ユニットにおいて、
前記出力軸に前記異常外力が加わることによって、前記歯車伝動ユニットの通常伝動中における前記入力軸および出力軸間の最大軸交角より大きな軸交角が前記入力軸および出力軸間に発生する時も、前記相互に噛合するサンギヤおよびピニオンの歯先および歯底間における隙間が無くなることなく残存しているよう、該相互に噛合するサンギヤおよびピニオンの軸間距離を設定して構成したことを特徴とする歯車伝動ユニット。 - 前記入力軸および出力軸間を駆動結合する歯車組が、入力軸上の前記サンギヤと、該サンギヤおよび前記入出力軸間軸受嵌合部間の軸線方向位置にあって非回転のリングギヤと、これらサンギヤおよびリングギヤにそれぞれ噛合するサンギヤ側ギヤ部およびリングギヤ側ギヤ部を有する段付きピニオンとして構成した前記ピニオンと、該段付きピニオンを回転自在に支持して前記出力軸に結合されたキャリアとから成るものである、請求項1または2に記載の歯車伝動ユニットにおいて、
前記段付きピニオンおよびサンギヤに対して前記軸間距離の設定を行うことを特徴とする歯車伝動ユニット。 - 請求項3に記載の歯車伝動ユニットにおいて、
前記非回転リングギヤを、前記入力軸および出力軸間における軸交角の発生時に、該軸交角の発生に起因した前記段付きピニオンの前記リングギヤ側ギヤ部の変位に追従して変位し得るようなガタを持たせて、前記ユニットケースに回転不能に取り付けたことを特徴とする歯車伝動ユニット。
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