JP5592101B2 - 作業車の通信管理装置、作業車及び作業車の管理システム - Google Patents

作業車の通信管理装置、作業車及び作業車の管理システム Download PDF

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Description

本発明は、作業車の通信管理装置、作業車及び作業車の管理システムに関するものである。
従来、建設機械、クレーン、高所作業車などの作業車は、工期の限られた工事現場などで用いられるため、故障等の異常を迅速に修理する必要がある。
このため、作業車に故障等の異常が発生すると、保守係員が即座に出向いて異常の原因を判断して、判断結果に応じて修理等をおこなっている。
さらに、近年では、通信手段とネットワークを用いて作業車の動態情報を遠隔に取得し、取得した動態情報に基づいて作業車を管理することや、発生した異常の原因を分析することも実施されている。
例えば、特許文献1には、移動式クレーンの位置データを無線受信する受信手段とこの受信手段と接続された送信手段とを備えており、送信手段は移動式クレーンの位置データを移動式クレーンからサーバへ無線送信するように構成された移動式クレーンが開示されている。この構成によれば、クレーンの移動及び稼動の管理と盗難に対する効率的な防護ができる移動式クレーンとなる。
特開2008−239345号公報
しかしながら、前記した特許文献1のような従来の構成は、キャリア部と旋回部の間で接触式の信号伝達装置を介して動態情報を伝達するものであるが、信号伝達の信頼性に問題があるため、動態情報の一部を伝達することができず、動態情報を有効に利用することができなかった。
そこで、本発明は、より多くの動態情報を有効に利用することができる作業車の通信管理装置と、この作業車の通信管理装置を備える作業車と、作業車の管理システムと、を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の作業車の通信管理装置は、走行機能を有するキャリア部と、前記キャリア部に旋回自在に搭載される旋回部と、動態情報を記憶する記憶部と、前記キャリア部と前記旋回部の間で情報を伝達する信号伝達装置と、記憶された動態情報をサーバに送信する通信部と、を備える作業車の通信管理装置であって、前記記憶部は、前記キャリア部に設置されて前記キャリア部の動態情報を記憶する記憶部と、前記旋回部に設置されて前記旋回部の動態情報を記憶する記憶部であり、前記キャリア部及び前記旋回部の少なくとも一方に前記通信部が設置されることを特徴とする。
また、本発明の作業車の管理システムは、上記の作業車の通信管理装置を用いる作業車の管理システムであって、前記通信管理装置は、前記キャリア部及び前記旋回部の各々に前記通信部が設置されたものであり、前記作業車の管理システムは、当該通信管理装置と、前記キャリア部と前記旋回部が分離した状態で前記キャリア部及び前記旋回部のそれぞれから送信された動態情報を受信して記憶するサーバと、を備えるとともに、前記サーバは、前記キャリア部及び前記旋回部それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合することを特徴とする。
このように、本発明の作業車の通信管理装置は、キャリア部、旋回部、記憶部、信号伝達装置、通信部などを備える作業車の通信管理装置であって、記憶部は、キャリア部に設置されてキャリア部の動態情報を記憶する記憶部と、旋回部に設置されて旋回部の動態情報を記憶する記憶部であり、キャリア部及び旋回部の少なくとも一方に通信部が設置されている。
したがって、信号伝達装置を介さずにキャリア部と旋回部のそれぞれの膨大な量の動態情報を記憶部に記憶して、その中から有益な情報をサーバに送信して管理できる。加えて、分解組み立て中や搬送中のそれぞれの動態情報を管理することもできる。
また、本発明の作業車の管理システムは、上記した作業車の通信管理装置を用いる作業車の管理システムであって、通信管理装置は、キャリア部及び旋回部の各々に通信部が設置されたものであり、作業車の管理システムは、当該通信管理装置と、キャリア部と旋回部が分離した状態でキャリア部及び旋回部のそれぞれから送信された動態情報を受信して記憶するサーバと、を備えるとともに、サーバはキャリア部及び旋回部それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する。
このように、別々に送信された動態情報を単一の作業車の動態情報として結合することで、実際に発生していたイベントの内容を詳細に把握することができる。
本発明の作業車の通信管理装置の構成を説明するブロック図である。 本発明の作業車の管理システムの全体構成を説明する説明図である。 オールテレーンクレーンの構成を説明する側面図である。 オールテレーンクレーンを分解した状態の構成を説明する側面図である。(a)は旋回部であり、(b)はキャリア部であり、(c)はカウンタウェイトである。 一方のみに標準時刻補正装置が設置されている場合に動態情報を結合する方法について説明したタイムチャートである。 両方に標準時刻補正装置が設置されており屋外で合体する場合に動態情報を結合する方法について説明したタイムチャートである。 両方に標準時刻補正装置が設置されており車庫内で合体する場合に動態情報を結合する方法について説明したタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて、本実施例の作業車の管理システムSの全体構成について説明する。
本実施例の作業車の管理システムSは、図2に示すように、作業車としてのオールテレーンクレーン1と、オールテレーンクレーン1からのデータを通信衛星81を経由して受信する地上局83と、受信したデータを記憶するデータサーバである集中管理サーバ84と、集中管理サーバ84とネットワークNを介して接続されているサービス工場91と、施工会社やリース会社などの顧客92と、クレーンを開発・製造する製造工場93と、を備えて構成されている。
このサーバとしての集中管理サーバ84には、作業車の動態情報(稼動データ)などが記憶されて蓄積されており、これらのデータが製造工場93などに提供される。
加えて、この集中管理サーバ84は、例えば、作業車の動態情報を有効利用して不具合の対策措置を講じることができるように、統計処理等の手法によって動態情報を自動的に分析する分析手段(不図示)を備えている。
なお、この分析手段は、製造工場93やサービス工場91や顧客92の側に配置されて集中管理サーバ84のデータをダウンロードしたうえで、データを分析するように構成することもできる。
このようにして提供されたデータを用いて、製造工場93などにおいて各種の異常の発生原因が分析されたうえで対策が検討されて、サービス工場91や顧客92に提供される。
次に、図3を用いて本発明の作業車の通信管理装置2を備える作業車としてのオールテレーンクレーン1の全体構成を説明する。なお、本発明における作業車には、ラフテレーンクレーン、トラッククレーン、積載型トラッククレーンなどの移動式クレーン、高所作業車、旋回部を備える土木建設機械などが含まれる。
そして、本実施例の作業車としてのオールテレーンクレーン1は、図3に示すように、走行機能を有しており先端に運転室が設けられているキャリア部10、キャリア部10に相対的に水平方向に旋回可能に搭載される旋回部である旋回台11、旋回台11に起伏自在に保持されるブーム12、ブーム12の先端側に取付けられるジブ13、作業時に旋回台11の後方に配置されるカウンタウェイト14、ブーム12やジブ13などを操作する操作室15などを備えている。
また、大型の移動式クレーンであるオールテレーンクレーン1は、重量が大きく合体した状態では公道を走行できないため、分解された状態で搬送(移動)される。
具体的には、オールテレーンクレーン1は、図4(a)に示す旋回部である旋回台11、図4(b)に示すキャリア部10、図4(c)に示すカウンタウェイト14、の3つに分解される。このように分解することで、100tクラスのオールテレーンクレーン1では、旋回台11が約28t、キャリア部10が約25t、カウンタウェイト14が約21tになる。
そして、分解されたキャリア部10は自ら走行して組み立て現場まで移動し、分解された旋回台11及びカウンタウェイト14はそれぞれトレーラ車によって組み立て現場まで運搬されて組み立てられる。
また、キャリア部10と相対的に回転する旋回台11の間では、安全管理の情報などをやりとりする必要があるため、回転軸の内部に信号伝達装置としてのロータリージョイント16(図1参照)が設置されている。
このロータリージョイント16は、キャリア部10と旋回台11の間で少なくとも電気を伝達する接触式の信号伝達装置から成り、摺動可能な内筒外面と外筒内面の間に形成された環状の溝や接触子によって上下の配管や配線をそれぞれ接続している。また、このロータリージョイント16は、エア、作動油、温水等を供給する機能をも有する。
そして、本実施例の作業車の通信管理装置2は、オールテレーンクレーン1の内部構成として、図1に示すように、キャリア部10及び旋回台11の内部に、制御部20a、伝送部20b、表示部20c、ジブ長さ・角度計測器20d、ブーム長さ・角度、荷重及び旋回角度の計測器20eなどを有する安全装置20と、旋回台11の動態情報を記憶する記憶部21と、旋回台11の記憶部21に記憶された動態情報を集中管理サーバ84に送信する通信部22と、上部エンジンシステム23と、キャリア部10と旋回台11の間で動態情報を伝達する信号伝達装置としてのロータリージョイント16と、キャリア部10の動態情報を記憶する記憶部31と、キャリア部10の記憶部31に記憶された動態情報を集中管理サーバ84に送信する通信部32と、アウトリガ長さ計測器33と、伝送部34と、下部エンジンシステム35と、ステアリングシステム36と、ブレーキシステム37と、を備えている。
すなわち、本実施例の作業車の通信管理装置2においては、キャリア部10及び旋回台11のそれぞれに記憶部21,31及び通信部22,32が別々に設置されている。
また、キャリア部10と旋回台11のそれぞれに設置された記憶部21,31は、いわゆるデータロガーであり、CAN(Controller Area Network)上に流れる他機器の情報をモニタして、膨大な量の稼動データを集約し、集約した稼動データを有益なデータに変換して記憶する。
ここで、膨大な量の稼動データとは、例えば数msec単位で送信される複数のセンサの電圧情報であり、有益なデータとは、例えばこの電圧情報を集積して時間単位の日報データに変換したデータのことである。
さらに、通信部22,32は、記憶部21,31に蓄積された有益なデータを無線通信によって集中管理サーバ84に送信するものであり、通信衛星81を経由して地上局83と通信する。
なお、ロータリージョイント16を介して上下間でやりとりする情報としては、リアルタイムの情報が必要な安全装置の制御用の情報などがあり、上下間でやりとりしない情報としては、上記した日報情報、機械の部位別の稼動情報、エラー情報などがある。
ここにおいて、集中管理サーバ84に送信する動態情報には、稼動している最中の稼動情報の他に、車庫の中での非稼動情報や、組み立ての途中段階の組立情報なども含まれる。
次に、本実施例の作業車の通信管理装置2等の作用について説明する。
(1)このように、本実施例の作業車の通信管理装置2は、キャリア部10、旋回部としての旋回台11、記憶部21,31、信号伝達装置としてのロータリージョイント16、通信部22,32などを備える作業車の通信管理装置2であって、キャリア部10及び旋回台11のそれぞれに記憶部21,31及び通信部22,32が設置されることを特徴とする。
したがって、ロータリージョイント16を介さずにキャリア部10と旋回台11のそれぞれの膨大な量の動態情報をそれぞれの記憶部21,31に記憶し、その情報の中から有益な情報を選択的に集中管理サーバ84に送信して管理できる。加えて、分解組み立て中や搬送中のそれぞれの動態情報を管理することもできる。
つまり、キャリア部10の動態情報は記憶部31に記憶されて編集されたうえで通信部32によって集中管理サーバ84に送信されるとともに、旋回台11の動態情報は記憶部21に記憶されて編集されたうえで通信部22によって集中管理サーバ84に送信される。
このようにキャリア部10と旋回台11のそれぞれにおいて動態情報を記憶して送信することで、接触式のロータリージョイント16を介することによる伝達の信頼性の低下を防止できるうえに、膨大な量の動態情報から有益な情報を選択して集中管理サーバ84に送信できる。
さらに、キャリア部10と旋回台11それぞれに記憶部21,31及び通信部22,32を搭載するため、分解組み立て中や搬送中の動態情報も集中管理サーバ84によって管理できる。具体的には、例えば、分解組み立て中には分解組み立ての作業進捗を管理でき、搬送中には旋回台11、キャリア部10それぞれの位置情報を管理できるようになる。
(2)また、本実施例の作業車としてのオールテレーンクレーン1は、上記した作業車の通信管理装置2を搭載することで、膨大な量の動態情報から取得した有益な情報を集中管理サーバ84に送信できるようになるため、安全で管理のしやすいオールテレーンクレーン1となる。
つまり、従来は一部のみしか送信していなかった動態情報を集中管理サーバ84に送信して分析することで、異常の原因分析をより詳細に行うことができるようになるため安全性が向上する。
加えて、オールテレーンクレーン1の動態情報をより詳細に把握できるようになるため、管理がしやすくなる。
なお、本実施形態では旋回台11、キャリア部10それぞれに通信部32,22を備えた通信管理装置2を備えているが、通信部は旋回台11とキャリア部10のいずれか一方のみに備えるものであってもよい。
この場合、膨大な量の稼動データを集約した稼動データとしての有益なデータをそれぞれの記憶部で記憶し、この記憶した有益な情報のみを信号伝達装置16で伝達し、いずれか一方の通信管理装置2に備えた通信部で集中管理サーバ84に送信することもできる。
以下、図2,5,6,7を用いて、記憶部21,31の内部時刻の整合を取る例について説明する。なお、前記実施の形態で説明した内容と同一乃至均等な部分の説明については同一符号を付して説明する。
まず、構成について説明すると、本実施例の作業車の管理システムSは、図2に示すように、作業車としてのオールテレーンクレーン1、通信衛星81、GPS衛星82、地上局83、集中管理サーバ84、サービス工場91、顧客92、製造工場93などで構成されている。
このオールテレーンクレーン1に搭載される安全装置20の制御部20aは、水晶振動子による内部時刻が設定されているマイクロコンピュータであり、キャリア部10に旋回台11を搭載する際には、いずれか一方の内部時刻に他方の内部時刻を合わせて補正する補正手段が実行される(図1参照)。
なお、この内部時刻は水晶振動子によって設定されるものではあるが、標準時刻補正装置を搭載する作業車では、所定の時間間隔で標準時刻の電波を受信して修正されている。
そして、本実施例の作業車の管理システムSの集中管理サーバ84は、キャリア部10及び旋回台11それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する動態情報結合手段(不図示)を備えている。
次に、本実施例の作業車の管理システムSの動態情報結合手段が、キャリア部10と旋回台11それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する方法について説明する。
以下では、(a)一方のみに標準時刻補正装置が設置されている場合、(b)両方に標準時刻補正装置が設置されており屋外で合体する場合、(c)両方に標準時刻補正装置が設置されており車庫内で合体する場合、の3つの場合に分けて説明する。
なお、この標準時刻補正装置は、電波を受信して作業車の内部時刻を標準時刻に補正する装置であり、原子時計を搭載したGPS衛星82によって標準時刻に補正するものや、長波やFM波で標準時刻に補正するものなどがある。
(a)まず、図5を用いて、一方のみ(この例では旋回台11のみ)にGPSによる標準時刻補正装置が設置されている場合について説明する。
分解前には、旋回台11は内蔵する標準時刻補正装置によって内部時刻を実時刻に一致させている。キャリア部10は内部時刻を旋回台11に一致させることで実時刻に一致させている。
分解後には、入庫前であれば、旋回台11は内蔵する標準時刻補正装置によって内部時刻を実時刻に一致させて動態情報を記憶している。キャリア部10は内蔵する水晶振動子による内部時刻に基づいて動態情報を記憶している。
入庫後であれば、旋回台11は内蔵するGPSを使用できないため、内蔵する水晶振動子による内部時刻に基づいて動態情報を記憶している。キャリア部10も入庫前と同様に内蔵する水晶振動子による内部時刻に基づいて動態情報を記憶している。
そして、出庫時点において、旋回台11は内蔵する標準時刻補正装置によって内部時刻を補正して実時刻に一致させて動態情報を記憶する。さらに、制御部20aの補正手段は、旋回台11の内部時刻の実時刻に対する補正量(ずれ)を記憶部21に記憶し、記憶した補正量を製造番号などの固有の識別情報とともに通信部22によって集中管理サーバ84に送信する。
つづいて、合体時点において、キャリア部10は内部時刻を旋回台11に一致させることで実時刻に一致させる。この合体時点において、制御部20aの補正手段は、キャリア部10の内部時刻の実時刻に対する補正量(ずれ)を合体時刻とともに記憶部31に記憶し、記憶した補正量を合体時刻や識別情報とともに通信部32によって集中管理サーバ84に送信する。
その後、集中管理サーバ84において、動態情報結合手段は、それぞれの識別情報に基づいて、合体後のそれぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する。
ここで、動態情報結合手段は、機械のトラブルなど稼動データを解析する必要が生じた場合に、受信したそれぞれの補正量と合体時刻に基づいてそれぞれの動態情報の合体前の発生時刻を推定して、両方の発生時刻を整合させることができる。
なお、この推定では、補正量(ずれ)が分解期間内で均等に生じたものと仮定し、入庫時点又は分解時点から出庫時点までの期間に補正量を均等に分配して実時刻に補正することで、分解中の各イベントのタイミングを整合させてもよい。
(b)次に、図6を用いて、両方にGPSによる標準時刻補正装置が設置されており、屋外で合体する場合について説明する。
分解前には、旋回台11及びキャリア部10はそれぞれが内蔵する標準時刻補正装置によって、内部時刻を実時刻に一致させて動態情報を記憶している。
分解後には、入庫前であれば、旋回台11及びキャリア部10はそれぞれが内蔵する標準時刻補正装置によって、内部時刻を実時刻に一致させて動態情報を記憶している。
入庫後であれば、旋回台11及びキャリア部10は内蔵する標準時刻補正装置を使用できないため、内蔵する水晶振動子による内部時刻に基づいて動態情報を記憶している。
そして、出庫時点において、旋回台11及びキャリア部10は内蔵する標準時刻補正装置によって内部時刻を補正して実時刻に一致させて動態情報を記憶している。
この際、制御部20aの補正手段は、それぞれの内部時刻の実時刻に対する補正量(ずれ)を記憶部21,31に記憶し、記憶した補正量を識別情報とともに通信部22,32によってそれぞれ集中管理サーバ84に送信する。
その後、動態情報結合手段は、それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する。ここで、動態情報結合手段は、受信したそれぞれの補正量に基づいて動態情報の発生時刻を補正して整合させる。
(c)次に、図7を用いて、両方にGPSによる標準時刻補正装置が設置されており、車庫内で合体する場合について説明する。
分解前と分解後かつ入庫前は、前記(b)と略同様であるから説明を省略する。
入庫後であれば、旋回台11及びキャリア部10は内蔵する標準時刻補正装置を使用できないため、内蔵する水晶振動子による内部時刻に基づいて動態情報を記憶している。
つづいて、車庫内において旋回台11とキャリア部10が合体されると、制御部20aの補正手段によって、キャリア部10の内部時刻は旋回台11の内部時刻に一致される。この際、キャリア部10の補正量と合体時刻(内部時刻)は記憶部31に記憶される。
そして、出庫時点において、旋回台11及びキャリア部10は内蔵する標準時刻補正装置によって内部時刻を補正して実時刻に一致させる。この際、制御部20aの補正手段は、それぞれの内部時刻の実時刻に対する補正量(ずれ)を記憶部21,31に記憶し、記憶した補正量を合体時刻や識別情報とともに通信部22,32によってそれぞれ集中管理サーバ84に送信する。なお、出庫時点ではすでに合体して内部時刻は統一されているため、出庫時点の補正量は同一になる。
その後、動態情報結合手段は、それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する。ここで、動態情報結合手段は、受信した出庫時点のそれぞれの補正量と合体時点のキャリア部10の補正量とに基づいて動態情報の発生時刻を補正して整合させる。
次に、本実施例の作業車の管理システムSの作用について説明する。
(1)このように、本実施例の作業車の管理システムSは、作業車の通信管理装置2と、キャリア部10と旋回台11が分離した状態でキャリア部10及び旋回台11のそれぞれから送信された動態情報を受信して記憶する集中管理サーバ84と、を備えるとともに、集中管理サーバ84は、キャリア部10及び旋回台11それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合する。
このように、別々に送信された動態情報をつき合せて単一の作業車の動態情報として結合することで、発生するイベントの内容を詳細に把握することができる。
(2)そして、本実施例の作業車の管理システムSは、キャリア部10と旋回台11を合体する際に、いずれか一方の内部時刻に他方の内部時刻を合わせて補正する補正手段を備えるとともに、記憶部21,31は合体の時刻と合体時の時刻の差異とを記録し、通信部22,32は合体時の時刻と時刻の差異とを集中管理サーバ84に送信することを特徴とする。
したがって、内部時刻が実際の時刻からずれている場合であっても、補正量に基づいて記録した動態情報の発生時刻を相対的に補正することで、必要に応じてそれぞれの動態情報の発生時刻を整合させることができる。
つまり、上下間で相関を持った異常が発生した場合には、それぞれの動態情報の記録の時系列が正しくないと、順序が入れ替わる可能性もあり原因分析・修理対応に混乱をきたすことになる。
そこで、動態情報の発生時刻を一方に合わせて修正し、上下の動態情報の記録の時系列を事後的に一方の時系列に統一することで、正しい順序を推定することができる。
(3)また、本実施例の作業車の管理システムSは、キャリア部10又は旋回台11のいずれか一方のみに内部時刻を常時監視して標準時刻に補正する標準時刻補正装置が配置される場合には、補正手段は一方の内部時刻に他方の内部時刻を合わせて補正する。
このように、標準時刻補正装置が配置される場合であれば、動態情報発生時刻を実時刻に対して絶対的に補正することで、それぞれの動態情報の発生時刻を整合させつつ、作業車以外で発生した事象とも整合させることができる。
なお、この他の構成および作用効果については、前記実施の形態と略同様であるため説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、補正手段は旋回台11の制御部20aで実行される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キャリア部10の記憶部31等で実行されるものであってもよい。
また、前記実施例では、動態情報結合手段は、集中管理サーバ84で実行される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、サービス工場91、顧客92又は製造工場93において実行されるものであってもよい。
S 作業車の管理システム
1 オールテレーンクレーン(作業車)
10 キャリア部
11 旋回台(旋回部)
16 ロータリージョイント(信号伝達装置)
2 作業車の通信管理装置
21 記憶部
22 通信部
31 記憶部
32 通信部
84 集中管理サーバ(サーバ)

Claims (5)

  1. 走行機能を有するキャリア部と、前記キャリア部に旋回自在に搭載される旋回部と、動態情報を記憶する記憶部と、前記キャリア部と前記旋回部の間で情報を伝達する信号伝達装置と、記憶された動態情報をサーバに送信する通信部と、を備える作業車の通信管理装置であって、
    前記記憶部は、前記キャリア部に設置されて前記キャリア部の動態情報を記憶する記憶部と、前記旋回部に設置されて前記旋回部の動態情報を記憶する記憶部であり、前記キャリア部及び前記旋回部の少なくとも一方に前記通信部が設置されることを特徴とする作業車の通信管理装置。
  2. 請求項1に記載の作業車の通信管理装置を搭載することを特徴とする作業車。
  3. 請求項1に記載の作業車の通信管理装置を用いる作業車の管理システムであって、
    前記通信管理装置は、前記キャリア部及び前記旋回部の各々に前記通信部が設置されたものであり、前記作業車の管理システムは、当該通信管理装置と、前記キャリア部と前記旋回部が分離した状態で前記キャリア部及び前記旋回部のそれぞれから送信された動態情報を受信して記憶するサーバと、を備えるとともに、
    前記サーバは、前記キャリア部及び前記旋回部それぞれの識別情報に基づいて、それぞれの動態情報を単一の作業車の動態情報として結合することを特徴とする作業車の管理システム。
  4. 前記キャリア部と前記旋回部を合体する際に、いずれか一方の内部時刻に他方の内部時刻を合わせて補正する補正手段を備えるとともに、前記記憶部は合体の時刻と合体時の時刻の差異とを記録し、前記通信部は合体時の時刻と時刻の差異とを前記サーバに送信することを特徴とする請求項3に記載の作業車の管理システム。
  5. 前記キャリア部又は前記旋回部のいずれか一方のみに内部時刻を常時監視して標準時刻に補正する標準時刻補正装置が配置される場合には、前記補正手段は前記一方の内部時刻に前記他方の内部時刻を合わせて補正することを特徴とする請求項4に記載の作業車の管理システム。
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