JP5591566B2 - 電池 - Google Patents

電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5591566B2
JP5591566B2 JP2010058181A JP2010058181A JP5591566B2 JP 5591566 B2 JP5591566 B2 JP 5591566B2 JP 2010058181 A JP2010058181 A JP 2010058181A JP 2010058181 A JP2010058181 A JP 2010058181A JP 5591566 B2 JP5591566 B2 JP 5591566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collecting
lid
lead
collecting tab
negative electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010058181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011192547A (ja
Inventor
俊文 志水
健剛 倉田
夏樹 豊田
永記 柏崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2010058181A priority Critical patent/JP5591566B2/ja
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to CN201180009874.8A priority patent/CN102763238B/zh
Priority to EP21177977.2A priority patent/EP3896783A1/en
Priority to CN201710801090.8A priority patent/CN107611291B/zh
Priority to CN201510280328.8A priority patent/CN104882574B/zh
Priority to EP11744654.2A priority patent/EP2538467B1/en
Priority to PCT/JP2011/053244 priority patent/WO2011102368A1/ja
Priority to EP17188754.0A priority patent/EP3276702B1/en
Priority to TW100105098A priority patent/TWI466356B/zh
Priority to KR1020127021411A priority patent/KR101427018B1/ko
Publication of JP2011192547A publication Critical patent/JP2011192547A/ja
Priority to US13/588,121 priority patent/US9023501B2/en
Priority to US14/313,681 priority patent/US9812675B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP5591566B2 publication Critical patent/JP5591566B2/ja
Priority to US15/716,910 priority patent/US20180019448A1/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本発明は、電池に関するものである。
近年、電子機器の発達に伴い、小型で軽量かつエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放電が可能な非水電解質二次電池としてリチウム二次電池が発達してきた。また、最近では、ハイブリッド車や電気自動車に搭載する車載用二次電池、電力平準化に使用される電力貯蔵用二次電池として好適な、急速充電及び高出力放電が可能な非水電解質二次電池の開発が要望されている。
非水電解質二次電池において優れた急速充電性能及び高出力放電性能を得るためには、効率よく電流を取り出す必要がある。そのためには電極の複数箇所から集電タブを導出させることが望ましい。これら集電タブは、蓋に設けられた外部端子と、リードを介して電気的に接続される。
蓋には圧力開放用の安全弁が備えられているが、例えば、電気自動車に搭載された場合など、非水電解質二次電池に外部から振動や衝撃が加わった際に、電池内での電極の振動が集電タブ及びリードを介して蓋に伝わり、安全弁が破断する恐れがある。特に車載用の大型の非水電解質二次電池では、電極も大きく、振動が伝わることによって安全弁が破断する恐れが大きくなる。
特許文献1には、蛇腹状にプレス加工され、それぞれの折曲げ部85A,85B,85Cに積層した数枚の正極87が挟み込まれるプレート84と、正極端子を取付ける取付孔91とを、集電経路を構成する幅が狭い部位92で連結した正極集電板82が開示されている(図13を参照)。しかしながら、特許文献1の正極集電板82は、プレート84と取付孔91とがほぼ同一平面上にあり、電極の振動が正極端子に伝わることを抑制できない。
特許文献2には、並べられた2個の発電要素の端部に配置され、ほぼ台形状の水平に配置された本体2aと、この本体の台形状の底辺部から下方に向けて突設された4本の細長い電極接続部2bとからなる集電接続体2が開示されている。しかしながら、特許文献2の集電接続体2は、電極接続部2bが本体の台形状の底辺部から電極の下端にまで達しているため、集電接続体2の設置に必要な空間が大きく、また、電池のエネルギー密度が低下する。
特開2002−279962号公報 特開2003−346771号公報
本発明の目的は、電池の蓋に振動が伝わることによって蓋に設けられた安全弁が破断することを防止することである。
本発明の態様において、容器と、前記容器内に収納され、正極及び負極を含む電極群と、前記電極群の前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の極の集電体の複数箇所から延出された複数枚の集電タブと、前記容器の開口部を塞ぐ蓋と、前記集電タブが電気的に接続された集電タブ接合部と、前記蓋に固定された蓋接合部と、前記集電タブ接合部と前記蓋接合部とを連結する振動吸収部を含むリードと前記蓋に設けられた安全弁とを備える電池が提供される。
本発明によれば、電池の蓋に振動が伝わることによって蓋に設けられた安全弁が破断することを防止することができる。
第1の実施形態の電池の要部についての分解斜視図。 第1実施形態の電池に用いられるリードの斜視図。 第2実施形態の電池の要部を示す斜視図。 第2実施形態の電池に用いられるリードの斜視図。 図4に示す正負極リードが固定された蓋を示す斜視図。 中間リードと接合された集電タブを備える電極群の要部を示す斜視図。 第2実施形態の他の態様の電池の要部を示す斜視図。 中間リードが接合されていない集電タブを備える電極群の要部を示す斜視図。 第3実施形態の電池に用いられるリードの斜視図。 比較例1に用いられるリードを示す斜視図。
以下、実施形態における電池を、図面を参照して説明する。なお、本発明は、これら実施形態に限られるものではない。
図1は、密閉型の角型非水電解質二次電池の分解斜視図である。この電池は、容器1と、容器1内に収納される電極群2と、容器1内に収容される非水電解液(図示しない)と、容器1の開口部を塞ぐ蓋5と、蓋5に備えられる正極端子6並びに負極端子7と、蓋5に備えられる安全弁21を有する。
容器1は、有底角筒形状をなし、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄あるいはステンレスなどの金属から形成された外装缶である。
電極群2は、正極、負極、及び、正極と負極の間に配置されたセパレータを含む。電極群2は、例えば、正極と負極との間にセパレータを挟んで渦巻状に捲回した後、全体を加圧成形することにより扁平形状にされたものである。
正極は、帯状の集電体と、集電体の少なくとも一方の面に形成された正極活物質層と、正極集電体の長辺の複数箇所から短辺方向に延出した短冊状の正極集電タブ8とを有する。負極も正極と同様な形状を有し、帯状の負極集電体と、負極集電体の少なくとも一方の面に形成された負極活物質層と、集電体の長辺の複数箇所から短辺方向に延出した短冊状の負極集電タブ9とを有する。渦巻状に捲回された電極群2は、巻き止めテープによって固定される。
正負極集電タブ8,9は、それぞれ、集電体を打ち抜き加工することにより形成されてよい。集電体及び集電タブは、例えば金属箔から形成される。金属箔の厚さすなわち集電タブ1枚当たりの厚さは、5μm以上50μm以下にすることが望ましい。厚さを5μm以上にすることによって、製造時の集電体や集電タブの破断が防止され、かつ高い集電効率を実現することが可能となる。また、大電流が流れたときの集電タブの溶解を回避することができる。また、厚さを50μm以下にすることによって、電極群の厚さ増加を抑えつつ、電極群を構成する周数を増加させることができる。好ましくは、金属箔の厚さは、10μm以上20μm以下である。金属箔の材料は、正極や負極に使用する活物質の種類により変わり得るものではあるが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅又は銅合金を用いることができる。
複数枚の正極集電タブ8は、コの字形状又はU字形状に折り曲げられた正極バックアップリード14によってまとめて挟まれる。この正極バックアップリード14は、正極保護リードとも称される。負極集電タブ9も同様に、コの字形状又はU字形状に折り曲げられた負極バックアップリード15によってまとめて挟まれる。負極バックアップリード15は負極保護リードとも称される。
正極バックアップリード14と正極集電タブ8との電気的接続並びに負極バックアップリード15と負極集電タブ9との電気的接続は、例えば、レーザー溶接、超音波接合、抵抗溶接等の方法が用いられるが、超音波接合が好ましい。正負極バックアップリード14、15は、それぞれ、正負極の集電タブ8,9と同じ材料から形成されていることが望ましい。また、正負極バックアップリード14、15の厚さは、正負極集電タブ8,9の1枚当たりの厚さの3倍より大きくすることが望ましい。より好ましい範囲は0.05mm以上0.6mm以下で、さらに好ましい範囲は0.1mm以上0.5mm以下である。
容器1の開口部は封口部材10によって封止される。封口部材10は、正負極端子6、7、ガスケット13、蓋5、正負極内部絶縁体53,54、及び、正負極リード3,4を含む。蓋5の外面には、ガスケット13を収容するための矩形状の凹部19が設けられている。一方の凹部19にガスケット13を介して正極端子6が収容され、かつ他方の凹部19にガスケット13を介して負極端子7が収容される。各凹部19には、貫通孔20が設けられている。蓋5には、電解液の注液口17が開口されており、電解液の注液後に封止蓋18で封止される。
正極リード3及び負極リード4は、容器1内に位置する。正負極リード3,4は、リード3,4と集電タブ8,9とを電気的に接続するための集電タブ接合部3b,4bと、リード3,4を蓋5に固定するための蓋接合部3a,4aと、集電タブ接合部3b,4bと蓋接合部3a(4a)とを連結する振動吸収部を備える。
図2に、第1実施形態の電池に用いられる正負極リード3,4を示す。図2に示す正負極リード3(4)は、蓋接合部3a(4a)を下にして配置されている。正負極リード3(4)は、それぞれ、長方形板状の集電タブ接合部3b(4b)と、コーナの一箇所が面取りされた略長方形板状をしており、集電タブ接合部3b(4b)よりも小面積の蓋接合部3a(4a)と、集電タブ接合部3b(4b)と蓋接合部3a(4a)との間に位置する長方形板状の振動吸収部3c(4c)とを有する。
振動吸収部3c(4c)は、振動吸収部3c(4c)と蓋接合部3a(4a)とを隔てる辺に沿って略直角に折り曲げられている。振動吸収部3c(4c)と集電タブ接合部3b(4b)とは同一平面上に位置する。これにより、集電タブ接合部3b(4b)は蓋接合部3a(4a)と略垂直に位置する。
振動吸収部3c(4c)の長手方向の長さX1は、集電タブ接合部3b(4b)の長手方向の長さY1並びに蓋接合部3a(4a)の長手方向の長さW1よりも短い。ここで、長手方向とは、正負極集電タブ8,9の延出方向と直交する方向である。蓋接合部3a(4a)、集電タブ接合部3b(4b)及び振動吸収部3c(4c)の形状は、長方形や略長方形に限られるものではなく、例えば正方形状にすることも可能である。いずれの形状の場合でも、蓋接合部3a(4a)及び集電タブ接合部3b(4b)の長手方向の長さに比して、振動吸収部3c(4c)の長手方向の長さが短い。
蓋接合部3aには、正極端子6の軸部の取付孔としての貫通孔3eが開口されている。また、蓋接合部4aには、負極端子7の軸部の取付孔としての貫通孔4eが開口されている。
このような形状の正極リード3は、図1に示すように、蓋5の内面に配置される内部絶縁体53上に蓋接合部3aが重ねられる。また、集電タブ接合部3bが、蓋接合部3aとの折り曲げ部から下方に延出している。また、負極リード4は、蓋5の内面に配置される内部絶縁体54上に蓋接合部4aが重ねられる。また、集電タブ接合部4bが、蓋接合部4aとの折り曲げ部から下方に延出している。
正極の内部絶縁体53は、蓋5の貫通孔20及び正極リード3の貫通孔3eと連通する貫通孔53aを有する矩形板状であってよい。正極の内部絶縁体53は、蓋5の内面と正極リード3の蓋接合部3aの間に配置され、蓋5と正極リード3とを絶縁している。
負極の内部絶縁体54は、蓋5の貫通孔20及び負極リード4の貫通孔4eと連通する貫通孔54aと、蓋5の注液口17と連通する貫通孔54bとを有する矩形板状であってよい。負極の内部絶縁体54は、蓋5の内面と負極リード4の蓋接合部4aの間に配置され、蓋5と負極リード4とを絶縁している。
正極端子6は、リベット形状をしており、具体的には、フランジ部6aと、フランジ部6aから延出した軸部6bとを有する。正極端子6の軸部6bは、蓋5の貫通孔20にガスケット13を介して挿入され、内部絶縁体53の貫通孔53a及び正極リード3の貫通孔3eにも挿入され、これらにカシメ固定されている。同様に、負極端子7はリベット形状をしており、具体的には、フランジ部7aと、フランジ部7aから延出した軸部7bとを有する。軸部7bは、蓋5の貫通孔20にガスケット13を介して挿入され、内部絶縁体54の貫通孔54a及び負極リード4の貫通孔4eにも挿入され、これらにカシメ固定されている。これにより、正負極端子6,7と蓋5は、絶縁性と気密性が確保された状態で固定され、さらに正極端子6と正極リード3は、電気的接続が確保された状態で固定される。負極端子7と負極リード4も、電気的接続が確保された状態で固定される。
正極リード3の集電タブ接合部3bには、正極集電タブ8の先端を挟持している正極バックアップリード14が電気的接続を保った状態で固定される。一方、負極リード4の集電タブ接合部4bには、負極集電タブ9の先端を挟持している負極バックアップリード15が電気的接続を保った状態で固定される。
正極リード3と正極バックアップリード14との電気的接続並びに負極リード4と負極バックアップリード15との電気的接続は、例えば、レーザー溶接、超音波接合、抵抗溶接等の方法が用いられるが、超音波接合が好ましい。
蓋5は、矩形板状をなし、容器1の開口部に例えばレーザーでシーム溶接される。蓋5は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄あるいはステンレスなどの金属から形成される。蓋5と容器1は、同じ種類の金属から形成されることが望ましい。
蓋5に備えられる安全弁21は、電池内部の圧力を開放するために備えられる。安全弁21は、矩形状の凹部であり、凹部の底面は十字の溝22が設けられた箇所が薄肉になっている。容器内の圧力上昇により、破断してガスを外部に放出するものであれば、安全弁の形状はこれに限定されず、適宜変更可能である。
ガスケット13は、例えば、ポリプロピレン(PP)、熱可塑性フッ素樹脂等から形成される。熱可塑性フッ素樹脂としては、例えば、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等を挙げることができる。
正極端子6及び負極端子7は、例えば、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から形成される。なお、負極活物質に炭素系材料を使用するリチウムイオン二次電池の場合、正極端子の材料は一般的に、アルミニウムあるいはアルミニウム合金が使用され、負極端子の材料は、銅、ニッケル、ニッケルメッキされた鉄などの金属が使用される。
正極リード3は、導電材料から形成され、その材質は、正極活物質の種類により変更されるものではあるが、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金を使用することができる。
負極リード4は、導電材料から形成され、その材質は負極活物質の種類に合わせて変更されるが、負極活物質がチタン酸リチウムの場合、アルミニウムもしくはアルミニウム合金を使用することができる。
非水電解質二次電池では、電気自動車に搭載される等により非水電解質二次電池に外部から振動や衝撃が加わった際に、容器1内での電極群2の振動が正負極集電タブ8,9及び正負極リード3,4を介して蓋5に伝わる。しかし、上記第1実施形態の非水電解質二次電池は、正負極リード3,4が振動吸収部3c,4cを備えているため、振動を振動吸収部3c,4cで吸収することができる。このため、蓋5に振動が伝わるのを抑制することができ、その結果、蓋5に設けられた安全弁21が振動で破断するのを抑制することができる。
また、第1の実施形態の電池は、蓋に振動が伝わらず、安全弁が破断する恐れがないため、正負極集電タブ8,9と正負極リード3,4の集電タブ接合部3b,4bとを超音波接合することが可能である。これにより、中間リードを集電タブに溶接する工程が不要になり、製造工程の数を減少させることができる。また、中間リードが不要となるために部品点数の削減が可能になり、電池の重量エネルギー密度を向上させることができる。
第1の実施形態の電池に用いられるリードは、下記式(1)を満たす形状であることが好ましい。
0.12 ≦X1/Y1≦ 0.2 (1)
ここにおいて、X1は振動吸収部3c,4cの集電タブ8,9の延出方向と直交する方向の長さを表し、Y1は集電タブ接合部3b,4bの集電タブ8,9の延出方向と直交する方向の長さを表す。図2を用いて説明すると、X1は振動吸収部3c(4c)の長手方向の長さであり、Y1は集電タブ接合部3b(4b)の長手方向の長さである。
X1/Y1が0.2以下である振動吸収部は、剛性が低く、振動を十分に吸収することが可能である。X1/Y1を0.12以上とすることにより、リードの強度を適切に維持することができる。
上記式(1)を満たし、且つ、振動吸収部と蓋接合部とを隔てる辺に沿って折り曲げられた形状を有するリードを用いることにより、電極群の振動が集電タブを介して蓋に伝わることをさらに抑制することができる。それ故、安全弁が破断することを抑制することができる。また、上記形状のリードは、振動吸収部を有さないリードと比較しても抵抗値がほとんど変化せず、優れた電池性能を提供することができる。
なお、リードが破損することを防ぐため、振動吸収部の長手方向の長さはリードの強度を維持するために十分な長さを有する。
振動吸収部の長手方向と直交する長さM1は、特に限定されず、例えば0.8〜1.2mmとすることができる。M1の値が大きいほど振動の伝達を抑制できる。M1の値は、リードを設置する空間と、リードの強度に依存して適宜決定することができる。
図2に示すような、X1、Y1、蓋接合部3a(4a)の長手方向の長さ(W1)、蓋接合部3a(4a)の長手方向と直交する長さ(R1)及び集電タブ接合部3b(4b)の長手方向と直交する長さ(Z1)などのリードの寸法は、特に限定されず、電池及び電極の大きさなどに依存して、適宜決定することができる。
リードの厚みは特に限定されず、例えば0.5〜1mmとすることができる。リードの厚みが大きいほど振動の伝達を抑制でき、リードを設置する空間と、リードの強度に依存して適宜決定することができる。
次に、第2実施形態の非水電解質二次電池について図3を参照して説明する。なお、図3に示す部材のうち、前述した図1及び2で説明したものと同じ部材については同符号を付して説明を省略する。図3の電池で用いる正負極リード3,4の斜視図を図4に示す。
正負極リード3,4は、容器1の短辺方向の側面に沿うように配置される略四角形状の振動吸収部3c(4c)と、振動吸収部3c(4c)の第一辺23(図4では上辺)に沿って折り曲げることで設けられ、振動吸収部3c(4c)に対して垂直方向に延出した長方形状の蓋接合部3a(4a)と、振動吸収部3c(4c)の第一辺23と隣接する第二辺24に沿って折り曲げることで設けられ、蓋接合部3a(4a)の長辺方向と同一方向に第二辺24から延出した長方形状の集電タブ接合部3b(4b)とを有する。蓋接合部3a(4a)と集電タブ接合部3b(4b)との間には間隙25が存在し、蓋接合部3a(4a)と集電タブ接合部3b(4b)とは直接接触しない。
蓋接合部3aには、正極端子6の軸部の取付孔としての貫通孔3eが開口されている。また、蓋接合部4aには、負極端子7の軸部の取付孔としての貫通孔4eが開口されている。
図5に示すように、正負極リード3,4は、図示しない内部絶縁体を介して、蓋5と正負極端子6,7によってカシメ固定されている。正極リード3の蓋接合部3aが蓋5の内面に配置される内部絶縁体53(図5では図示を省略)に重ねられ、正極端子6の軸部6bが内部絶縁体53の貫通孔53a及び蓋接合部3aの貫通孔3eに挿入されている。正極リード3は、集電タブ接合部3bが蓋5の長手方向に対して略平行に配置され、かつ振動吸収部3cが蓋5の短辺方向に略平行に配置されている。また、負極リード4の蓋接合部4aが蓋5の内面に配置される内部絶縁体54(図5では図示を省略)に重ねられ、負極端子7の軸部7bが内部絶縁体54の貫通孔54a及び蓋接合部4aの貫通孔4eに挿入されている。負極リード4は、集電タブ接合部4bが蓋5の長手方向に対して略平行に配置され、かつ振動吸収部4cが蓋5の短辺方向に略平行に配置されている。
図6に示すように、正負極集電タブ8,9は、それぞれ、U字もしくはコの字状に折り曲げられた正負極バックアップリード14、15に挟まれている。正負極バックアップリード14、15は、正負極集電タブ8,9と共に、矩形板状の中間リード17と接合される。正負極バックアップリード14、15と中間リード17とは、レーザー溶接、超音波接合、抵抗溶接等の方法で接合されてよいが、超音波接合されることが好ましい。
集電タブとバックアップリードは、中間リード17の一方の面に接合される。中間リード17の反対側の面は、図3に示すように、正負極リード3,4の集電タブ接合部3b,4bと接合される。正負極リード3,4と中間リード17との接合は、レーザー溶接、超音波接合、抵抗溶接等の方法で接合されてよい。
上記正負極リード3,4は、振動吸収部3c(4c)と蓋接合部3a(4a)とを隔てる第一辺23と、第一辺23に隣接し、振動吸収部3c(4c)と集電タブ接合部3b(4b)とを隔てる第二辺24に沿って折り曲げられ、且つ、蓋接合部3a(4a)と集電タブ接合部3b(4b)との間に間隙25を有するため、容器1内に納まるコンパクトな大きさを保ちつつ、正負極リード3,4と蓋5とが接合される箇所と、正負極リード3,4と正負極集電タブ8,9とが接合される箇所との距離を十分に大きくすることができ、振動の伝達を抑制することができる。よって、上記第2実施形態の非水電解質二次電池は、このような正負極リード3,4が振動吸収部3c,4cを備えることにより、電極群2の振動が正負極集電タブ8,9及び正負極リード3,4を介して蓋5に伝わることを抑制することができる。それ故、安全弁が破断することを抑制することができる。また、蓋に振動が伝わらず、安全弁が破断する恐れがないため、正負極集電タブ8,9と正負極リード3,4の集電タブ接合部3b,4bとを超音波接合することが可能である。これにより、製造工程数と部品点数の削減が可能である。また、上記のような形状を有する正負極リード3,4は、振動吸収部3c(4c)の面積が大きいため強度が高く、リードが破損しにくい。
なお、正負極リード3(4)は、振動吸収部3c(4c)の第一辺と第二辺とが交わる点に切欠部26を有するが、これに限定されず、切欠部を有さない形状であってもよい。
図4に示すような、集電タブ接合部3b(4b)の集電タブ8,9の延出方向と直交する方向の長さ(Z2)、集電タブ接合部3b(4b)の集電タブ8,9の延出方向の長さ(Y2)、蓋接合部3a(4a)の集電タブの延出方向と直交する方向の長さ(W2)、振動吸収部3c(4c)の第一辺と平行な長さ(Q2)及び振動吸収部3c(4c)において切欠部26が位置する箇所の第一辺と平行な長さ(R2)などのリードの寸法は、特に限定されず、電池及び電極の大きさなどに依存して、適宜決定することができる。
リードの厚みは特に限定されず、例えば0.5〜1mmとすることができる。リードの厚みが大きいほど振動の伝達を抑制でき、リードを設置する空間と、リードの強度に依存して適宜決定することができる。
次に、第2実施形態の非水電解質二次電池の他の態様を図7及び8を参照して説明する。本態様の電池では、上記図5に示す蓋5に固定された正負極リード3,4を用いるが、図7に示すように、正負極リード3,4が中間リードを介さずに正負極バックアップリード14、15と接合される。
図8に示すように、正負極集電タブ8,9は、それぞれ、U字もしくはコの字状に折り曲げられた正負極バックアップリード14、15に挟まれている。図7に示すように、正負極バックアップリード14、15の一方の面と、正負極リード3,4の集電タブ接合部3b,4bとが接合される。接合は、レーザー溶接、超音波接合、抵抗溶接等の方法で接合されてよいが、超音波接合されることが好ましい。
従来、正負極リード3,4と正負極バックアップリード14、15とを超音波接合すると、その振動が蓋に伝わり、安全弁が破断する恐れがあった。しかしながら、本実施形態の電池を用いることにより、蓋に伝わる振動を抑制できるため、正負極リード3,4と正負極バックアップリード14、15を超音波接合により接合することが可能である。その結果、製造工程数と部品点数の削減が可能である。
次に、第3実施形態の非水電解質二次電池について図3及び9を参照して説明する。なお、図9に示す部材のうち、前述した図4で説明したものと同じ部材については同符号を付して説明を省略する。第3実施形態の非水電解質電池の正負極リード3(4)は、図9に示すように、上記第2実施形態の正負極リード3(4)において、第二辺と接する第2の振動吸収部3d(4d)をさらに有する。第2の振動吸収部3d(4d)は、集電タブ接合部3b(4b)が正負極集電タブ8,9又は中間リードと接合される箇所には設けられず、該接合箇所と、振動吸収部3c(4c)との間に設けられる。
第3の実施形態の電池に用いられるリードは、下記式(2)を満たす形状であることが好ましい。
0.5≦X2/Y2<1 (2)
ここにおいて、X2は第2の振動吸収部3d,4dの集電タブ8,9の延出方向の長さを表し、Y2は前記集電タブ接合部3b,4bの集電タブ8,9の延出方向の長さを表す。図9を参照して説明すると、X2は第2の振動吸収部3d(4d)の長手方向に直交する長さを表し、Y2は集電タブ接合部3b(4b)の長手方向と直交する長さを表す。なお、第2の振動吸収部3d(4d)の長手方向は、集電タブ接合部3b(4b)の長手方向と同じ方向とする。
X2/Y2が1未満である振動吸収部は、剛性が低く、振動を吸収することが可能である。X2/Y2を0.5以上とすることにより、リードの強度を適切に維持することができる。
上記形状を有するリードは、容器1内に収まる小型な形状でありながら、リードと蓋とが接合される点と、リードと集電タブとが接合される点との距離が大きいことに加えて、第2の振動吸収部3d(4d)を有するため、振動の伝達をより抑制することができる。よって、上記形状を有するリードを用いることにより、電極群の振動が集電タブを介して蓋に伝わることを抑制することができる。それ故、安全弁が破断することを抑制することができる。また、蓋に振動が伝わらず、安全弁が破断する恐れがないため、正負極集電タブ8,9と正負極リード3,4の集電タブ接合部3b,4bとを超音波接合することが可能である。
なお、第2の振動吸収部3d(4d)の長手方向の長さM2は、特に限定されず、例えば4〜8mmとすることができる。M2の値が大きいほど振動の伝達を抑制できる。M2の値は、リードの強度に依存して適宜決定することができる。
図9に示すような、集電タブ接合部3b(4b)の集電タブ8,9の延出方向と直交する方向の長さ(Z2)、蓋接合部3a(4a)の集電タブの延出方向と直交する方向の長さ(W2)、振動吸収部3c(4c)の第一辺と平行な長さ(Q2)及び振動吸収部3c(4c)において切欠部26が位置する箇所の第一辺と平行な長さ(R2)などのリードの寸法は、特に限定されず、電池及び電極の大きさなどに依存して、適宜決定することができる。
リードの厚みは特に限定されず、例えば0.5〜1mmとすることができる。リードの厚みが大きいほど振動の伝達を抑制でき、リードを設置する空間と、リードの強度に依存して適宜決定することができる。
以下、本実施形態で用いられる正極、負極、セパレータ及び電解液について説明する。
正極は、例えば、正極活物質を含むスラリーを集電体に塗着することにより作製される。正極活物質としては、特に限定されるものではないが、リチウムを吸蔵放出できる酸化物や硫化物、ポリマーなどが使用できる。好ましい活物質としては、高い正極電位が得られるリチウムマンガン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウムコバルト複合酸化物、リチウム燐酸鉄等が挙げられる。
負極は、負極活物質を含むスラリーを集電体に塗着することにより作製される。負極活物質としては、特に限定されるものではないが、リチウムを吸蔵放出できる金属酸化物、金属硫化物、金属窒化物、合金、炭素等が使用でき、好ましくは、リチウムイオンの吸蔵放出電位が金属リチウム電位に対して0.4V以上貴となる物質である。このようなリチウムイオン吸蔵放出電位を有する負極活物質は、アルミニウムもしくはアルミニウム合金とリチウムとの合金反応を抑えられることから、負極集電体および負極関連構成部材へのアルミニウムもしくはアルミニウム合金の使用を可能とする。たとえば、チタン酸化物、リチウムチタン酸化物、タングステン酸化物、アモルファススズ酸化物、スズ珪素酸化物、酸化珪素などがあり、中でもリチウムチタン複合酸化物が好ましい。
セパレータとしては、微多孔性の膜、織布、不織布、これらのうち同一材または異種材の積層物等を用いることができる。セパレータを形成する材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合ポリマー、エチレン−ブテン共重合ポリマー等を挙げることができる。
電解液は、非水溶媒に電解質(例えば、リチウム塩)を溶解させることにより調製された非水電解液が用いられる。非水溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ−ブチロラクトン(γ−BL)、スルホラン、アセトニトリル、1,2−ジメトキシエタン、1,3−ジメトキシプロパン、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン等を挙げることができる。非水溶媒は、単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。
電解質としては、例えば、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ過リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)等のリチウム塩を挙げることができる。電解質は単独で使用しても、2種以上混合して使用してもよい。電解質の非水溶媒に対する溶解量は、0.2mol/L〜3mol/Lとすることが望ましい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
<試験1>
以下、本発明の実施例を説明する。蓋に固定されたリードと、電極群から延出した集電タブを挟んだバックアップリードとを接合した試験品を作製した。蓋に振動を加え、安全弁が破断するかどうかを試験するため、リードとバックアップリードとを超音波接合した。
(試験品1)
第1実施形態の電池に用いられ、図2に示す形状のリードをアルミニウムを用いて作製した。リードの寸法は、X1が3.5mm、Y1が25.5mm、Z1が5.5mm、W1が13.5mm、R1が7.0mm、M1が0.8mm、厚さは0.8mmである。X1/Y1は、0.137であった。
リードの蓋接合部と蓋を、出力端子によりカシメ固定した。次いで、リードの集電タブ接合部と、正負極それぞれの集電タブを挟んだバックアップリードとを、超音波接合により接合し、サンプルを作製した。
超音波接合機は、ブランソン製MODEL 2000を用いた。接合試供体はA1050−H 0.8mmtであり、ホーン形状は2山(ピッチ3.6mm)であった。加圧は450Nであり、振幅は80%であり、試験時間(接合時間)は0.5秒とした。
超音波接合の結果、試験した100個のサンプルの何れも、安全弁にワレは発生しなかった。
また、リードの蓋接合部の中央と、集電タブ接合部の中央の間の抵抗値を測定し、平均値を算出したところ、0.13mΩであった。試験条件と測定結果を表1に示した。
(試験品2)
X1が5.0mmであり、X1/Y1が0.196であるリードを用いた以外は、試験品1と同様に試験した。超音波接合の結果、試験した100個のサンプルのうち、2個のサンプルで安全弁にワレが発生した。リードの抵抗値は、0.12mΩであった。試験条件と測定結果を表1に示した。
(試験品3)
X1が2.0mmであり、X1/Y1が0.078であるリードを用いた以外は、試験品1と同様に試験した。試験品3は、100個のサンプルについて試験を行う予定であったが、試験開始から30個いずれも、超音波接合時にリードが破損したため30個で試験を終了した。リードの抵抗値は、0.14mΩであった。試験条件と測定結果を表1に示した。
(比較例1)
図10に示す形状のリードを用いて比較例1を作製した。このリードは、蓋接合部103(a)と、集電タブ接合部103(b)と、蓋接合部103(a)と集電タブ接合部103(b)とを連結する連結部103(c)とを有し、連結部103(c)と蓋接合部103(a)とを隔てる辺に沿って略直角に折れ曲がった形状を有する。
蓋接合部103(a)の長手方向の長さA1は20.5mm、蓋接合部103(a)の長手方向と直交する長さA2は7.0mm、集電タブ接合部103(b)の長手方向の長さB1は25.5mm、集電タブ接合部103(b)の長手方向と直交する長さB2は5.5mm、連結部103(c)の長手方向の長さC1は7.5mm、連結部103(c)の長手方向と直交する長さC2は0.9mm、厚さは0.8mmである。C1/B1は0.57であった。このような形状のリードを用いた以外は、試験品1と同様に試験した。
比較例1は、試験した100個のサンプルのうち、78個のサンプルで安全弁にワレが発生した。リードの抵抗値は、0.11mΩであった。試験条件と測定結果を表1に示した。
Figure 0005591566
表1に示すように、X1/Y1が0.12以上0.2以下の範囲にあるリードを用いた試験品1及び2は、比較例1よりもワレの発生が少なく、振動が蓋に伝わりにくいことが示された。また、試験品1及び2のリードは、比較例1に示す振動吸収部を有さないリードと抵抗値がほとんど変わらず、電池性能に影響を与えないことが示された。一方、試験品3のリードが超音波接合時に破断したことから、X1/Y1が0.12未満であるリードは強度が低いことが示された。
<試験2>
超音波接合の条件を変えて試験を行った。
(試験品4)
超音波接合時の加圧を1000Nとし、振幅を90%とし、試験時間(接合時間)を1秒とした以外は、試験品1と同様のリードを用いてサンプルを作製した。超音波接合の結果、試験した100個のサンプルのうち、3個のサンプルで安全弁にワレが発生した。リードの抵抗値は、0.13mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
(試験品5)
第2実施形態の電池に用いられ、図4に示す形状のリードをアルミニウムを用いて作製した。リードの寸法は、Y2が5.5mm、Z2が21mm、W2が13.5mm、R2が8.0mm、Q2が8.5mm、厚さは0.8mmである。超音波接合の条件は、試験品4と同様である。
超音波接合の結果、試験した100個のサンプルの何れも、安全弁にワレは発生しなかった。リードの抵抗値は、0.15mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
(試験品6)
第3実施形態の電池に用いられ、図9に示す形状のリードをアルミニウムを用いて作製した。リードの寸法は、X2が4.5mm、M2が5.8mmである。X2/Y2は0.818であった。他の寸法は、試験品5で用いたリードと同じである。超音波接合の条件は、試験品4と同様である。
超音波接合の結果、試験した100個のサンプルの何れも、安全弁にワレは発生しなかった。リードの抵抗値は、0.15mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
(試験品7)
X2が3.0mmであり、X2/Y2が0.545である以外は、試験品6と同様の寸法のリードを用いた。超音波接合の条件は、試験品4と同様である。
超音波接合の結果、試験した100個のサンプルの何れも、安全弁にワレは発生しなかった。リードの抵抗値は、0.16mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
(試験品8)
X2が2.0mmであり、X2/Y2が0.364である以外は、試験品6と同様の寸法のリードを用いた。超音波接合の条件は、試験品4と同様である。
試験品8は、100個のサンプルについて試験を行う予定であったが、試験開始から30個いずれも、超音波接合時にリードが破損したため30個で試験を終了した。リードの抵抗値は、0.17mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
(比較例2)
比較例1と同様のリードを用いた以外は、試験品4と同様に試験した。比較例2は、試験した100個のサンプルの何れも安全弁にワレが発生した。リードの抵抗値は、0.11mΩであった。試験条件と測定結果を表2に示した。
Figure 0005591566
試験品4は、比較例2よりもワレの発生が少なく、高い圧力及び振幅で、長い時間、超音波接合しても、蓋に伝わる振動を抑制できることが示された。
また、X2/Y2が0.5以上であるリードを用いた試験品5〜7も、ワレが発生せず、高い圧力及び振幅で、長い時間、超音波接合しても、蓋に伝わる振動を抑制できることが示された。
一方、試験品8のリードが超音波接合時に破損したことから、X2/Y2が0.5未満であるリードは強度が低いことが示された。
<試験3>
試験品1、試験品6、及び比較例1と同様のリードを用いて、同一のフローでサンプルを作成し、安全弁のワレが発生したかどうかを流品確認した。超音波接合は、加圧力535N、振幅36μm、接合時間は0.8秒/1回であった。その結果を表3に示す。
Figure 0005591566
表3に示すように、試験品1及び6のリードを用いたサンプルは、500個のサンプルの全てで安全弁のワレが発生しなかった。一方、比較例1のリードを用いたサンプルは、300個のサンプルのうち、102個のサンプルで安全弁のワレが発生した。
[付記]以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[項1]容器と、前記容器内に収納され、正極及び負極を含む電極群と、前記電極群の前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の極の集電体の複数箇所から延出された複数枚の集電タブと、前記容器の開口部を塞ぐ蓋と、前記集電タブが電気的に接続された集電タブ接合部と、前記蓋に固定された蓋接合部と、前記集電タブ接合部と前記蓋接合部とを連結する振動吸収部を含むリードと、前記蓋に設けられた安全弁と、を備えることを特徴とする電池。
[項2]前記リードが、前記振動吸収部と前記蓋接合部とを隔てる辺に沿って折り曲げられ、且つ、下記式(1)を満たすことを特徴とする、項1に記載の電池:
0.12≦X1/Y1≦0.2 (1)
ここにおいて、X1は前記振動吸収部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さを表し、Y1は前記集電タブ接合部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さを表す。
[項3]前記リードが、前記振動吸収部と前記蓋接合部とを隔てる第一辺と、前記第一辺に隣接し、前記振動吸収部と前記集電タブ接合部とを隔てる第二辺に沿って折り曲げられ、且つ、前記蓋接合部と前記集電タブ接合部との間に間隙を有することを特徴とする、項1に記載の電池。
[項4]前記リードが、前記第二辺と接する第2の振動吸収部を有し、且つ、下記式(2)を満たすことを特徴とする、項3に記載の電池:
0.5≦X2/Y2<1 (2)
ここにおいて、X2は前記第2の振動吸収部の前記集電タブの延出方向の長さを表し、Y2は前記集電タブ接合部の前記集電タブの延出方向の長さを表す。
[項5]前記リードの前記集電タブ接合部と前記集電タブの間に位置する中間リードをさらに備えることを特徴とする、項1〜4の何れか一項に記載の電池。
[項6] 前記リードの前記集電タブ接合部に、前記集電タブが超音波接合されていることを特徴とする、項1〜4の何れか一項に記載の電池。
1…容器、2…電極群、3…正極リード、4…負極リード、5…蓋、6…正極端子、7…負極端子、8…正極集電タブ、9…負極集電タブ、10…封口部材、14…正極保護リード、15…負極保護リード、13…ガスケット、17…中間リード、21…安全弁、53,54…絶縁体。

Claims (6)

  1. 容器と、
    前記容器内に収納され、正極及び負極を含む電極群と、
    前記電極群の前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の極の集電体の複数箇所から延出された複数枚の集電タブと、
    前記容器の開口部を塞ぐ蓋と、
    前記集電タブが電気的に接続された集電タブ接合部と、前記蓋に固定された蓋接合部と、前記集電タブ接合部と前記蓋接合部とを連結する振動吸収部を含むリードと、
    前記蓋に設けられた安全弁と、
    を備え
    前記リードは、前記蓋にカシメ固定されており、
    前記リードは、前記振動吸収部と前記蓋接合部とを隔てる辺に沿って折り曲げられており、
    前記振動吸収部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さX1は、前記集電タブ接合部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さY1より短く、
    前記X1は、前記蓋接合部の前記集電タブの延出方向と直交する方向であって、前記X1と平行である方向の長さW1より短く、
    前記振動吸収部の長手方向の両端は、前記蓋接合部の長手方向の両端よりも内側に位置することを特徴とする電池。
  2. 前記リードが下記式(1)を満たすことを特徴とする、請求項1に記載の電池:
    0.12≦X1/Y1≦0.2 (1)
    ここにおいて、X1は前記振動吸収部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さを表し、Y1は前記集電タブ接合部の前記集電タブの延出方向と直交する方向の長さを表す。
  3. 容器と、
    前記容器内に収納され、正極及び負極を含む電極群と、
    前記電極群の前記正極及び前記負極のうち少なくとも一方の極の集電体の複数箇所から延出された複数枚の集電タブと、
    前記容器の開口部を塞ぐ蓋と、
    前記集電タブが電気的に接続された集電タブ接合部と、前記蓋に固定された蓋接合部と、前記集電タブ接合部と前記蓋接合部とを連結する振動吸収部を含むリードと、
    前記蓋に設けられた安全弁と、
    を備え、
    前記リードは、前記蓋にカシメ固定されており、
    前記リードが、前記振動吸収部と前記蓋接合部とを隔てる第一辺と、前記第一辺に隣接し、前記振動吸収部と前記集電タブ接合部とを隔てる第二辺に沿って折り曲げられ、且つ、前記蓋接合部と前記集電タブ接合部との間に間隙を有することを特徴とする電池。
  4. 前記リードが、前記第二辺と接する第2の振動吸収部を有し、且つ、下記式(2)を満たすことを特徴とする、請求項3に記載の電池:
    0.5≦X2/Y2<1 (2)
    ここにおいて、X2は前記第2の振動吸収部の前記集電タブの延出方向の長さを表し、Y2は前記集電タブ接合部の前記集電タブの延出方向の長さを表す。
  5. 前記リードの前記集電タブ接合部と前記集電タブの間に位置する中間リードをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の電池。
  6. 前記リードの前記集電タブ接合部に、前記集電タブが超音波接合されていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の電池。
JP2010058181A 2010-02-17 2010-03-15 電池 Active JP5591566B2 (ja)

Priority Applications (13)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010058181A JP5591566B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 電池
EP17188754.0A EP3276702B1 (en) 2010-02-17 2011-02-16 Battery and production method thereof
CN201710801090.8A CN107611291B (zh) 2010-02-17 2011-02-16 电池及其制造方法
CN201510280328.8A CN104882574B (zh) 2010-02-17 2011-02-16 电池及其制造方法
EP11744654.2A EP2538467B1 (en) 2010-02-17 2011-02-16 Battery and production method thereof
PCT/JP2011/053244 WO2011102368A1 (ja) 2010-02-17 2011-02-16 電池及びその製造方法
CN201180009874.8A CN102763238B (zh) 2010-02-17 2011-02-16 电池及其制造方法
TW100105098A TWI466356B (zh) 2010-02-17 2011-02-16 Battery and its manufacturing method
KR1020127021411A KR101427018B1 (ko) 2010-02-17 2011-02-16 전지 및 그 제조 방법
EP21177977.2A EP3896783A1 (en) 2010-02-17 2011-02-16 Battery comprising a lid, a safety valve and a current collecting lead
US13/588,121 US9023501B2 (en) 2010-02-17 2012-08-17 Battery and production method thereof
US14/313,681 US9812675B2 (en) 2010-02-17 2014-06-24 Battery and production method thereof
US15/716,910 US20180019448A1 (en) 2010-02-17 2017-09-27 Battery and production method thereof

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010058181A JP5591566B2 (ja) 2010-03-15 2010-03-15 電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011192547A JP2011192547A (ja) 2011-09-29
JP5591566B2 true JP5591566B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=44797230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010058181A Active JP5591566B2 (ja) 2010-02-17 2010-03-15 電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5591566B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5724807B2 (ja) * 2011-09-30 2015-05-27 株式会社Gsユアサ 蓄電素子
JP5991168B2 (ja) * 2012-11-28 2016-09-14 株式会社豊田自動織機 蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
JP6173730B2 (ja) 2013-03-14 2017-08-02 株式会社東芝 電池
JP6173729B2 (ja) * 2013-03-14 2017-08-02 株式会社東芝 電池の製造方法
CN104078631B (zh) 2013-03-27 2019-03-08 株式会社杰士汤浅国际 蓄电元件及蓄电装置
JP6304625B2 (ja) * 2014-04-10 2018-04-04 エリーパワー株式会社 超音波処理装置および超音波処理方法
KR102285146B1 (ko) * 2014-08-14 2021-08-04 삼성에스디아이 주식회사 배터리
JP6522418B2 (ja) * 2015-05-15 2019-05-29 三洋電機株式会社 角形二次電池及びそれを用いた組電池、並びにその製造方法
CN109417154B (zh) * 2016-07-29 2022-01-04 三洋电机株式会社 二次电池
US11289734B2 (en) 2016-07-29 2022-03-29 Sanyo Electric Co., Ltd. Method for producing secondary battery
KR20180126934A (ko) * 2017-05-19 2018-11-28 삼성에스디아이 주식회사 이차 전지
KR20230160335A (ko) 2021-09-03 2023-11-23 가부시끼가이샤 도시바 전지
WO2023157229A1 (ja) * 2022-02-18 2023-08-24 株式会社 東芝 二次電池

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006302736A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 円筒形電池
JP2008243811A (ja) * 2007-02-28 2008-10-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011192547A (ja) 2011-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5591566B2 (ja) 電池
JP5618515B2 (ja) 電池
KR101427018B1 (ko) 전지 및 그 제조 방법
EP3101723B1 (en) Secondary battery and secondary battery production method
JP5537094B2 (ja) 電池
JP5111991B2 (ja) 電池
JP5558569B2 (ja) 電池及び組電池
JP5106024B2 (ja) 電池
US9406921B2 (en) Prismatic secondary battery
JP5566651B2 (ja) 電池およびその製造方法
JP2011049065A (ja) 非水電解質電池およびその製造方法
JP5558262B2 (ja) 電池
JP2011071109A (ja) 電池
JP5481527B2 (ja) 電池
JP2011171079A (ja) 電池
JP2010080393A (ja) 非水電解質電池
JPWO2013031056A1 (ja) 角形電池
JP2014179195A (ja) 電池
JP5677373B2 (ja) 電池
JP5161421B2 (ja) 非水電解質電池
US20140023913A1 (en) Prismatic secondary battery
JP2001084991A (ja) 電 池
CN115552688A (zh) 二次电池
JP5768002B2 (ja) 二次電池
JP2012004141A (ja) 非水電解質電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140730

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5591566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151