JP5591300B2 - インピーダンス測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インピーダンス測定装置に関し、さらに詳しく言えば、インピーダンス測定装置の信号変換回路に含まれている誤差成分を消去する技術に関するものである。
インピーダンス測定装置では、信号源より被測定試料に測定用の交流信号を与え、これに伴って被測定試料の両端に発生する電圧信号と被測定試料に流れる電流信号(この電圧信号と電流信号を含めて「測定信号」ということがある。)とから演算によって被測定試料のインピーダンスを求める。
この演算にはCPUなどの演算処理手段が用いられるため、その前段で上記測定信号をA/D変換器にてデジタル信号に変換するようにしているが、分解能の高いA/D変換器でも、そのサンプリング速度は数百kサンプル/秒が限界と言われている。
そこで、図5に例示するように、A/D変換器11の前段に周波数変換回路12を接続し、上記測定信号を所定に周波数変換してからA/D変換器11に入力することが一般的に行われている(例えば特許文献1参照)。
この周波数変換回路12には、上記測定信号(被測定試料から得られるアナログの電圧信号,電流信号)に対して、図示しないローカル発振器からの変調信号(周波数f)を乗算する乗算器(ミキサ)12aと、ローパスフィルタ12bとが含まれている。
この周波数変換はヘテロダイン方式で、上記測定信号の周波数をfとすると、乗算器12aから(f+f)なる和周波数信号と、(f−f)なる差周波数信号が出力されるため、ローパスフィルタ12bにて差周波数信号を被測定信号として抽出し、この差周波数信号をA/D変換器11にてデジタル信号に変換したうえで、CPU(演算処理手段)などからなる制御手段20に与える。
この場合、乗算器12aおよびローパスフィルタ12bの各特性は、他の電気・電子部品と同様に、温度や経時などにより変化し、これが原因で測定値に誤差が生ずることがある。ここでは、乗算器12aとローパスフィルタ12bで生ずる誤差を(kErrexpjθErr)としているが、特性が比較的安定していると言われるA/D変換器11においても、温度や経時などにより特性が変化することがある。
そのため従来では、図5に示すように、電圧信号(Vexpjθ)と電流信号(Iexpjθ)に対して周波数変換回路12を共用し、スイッチSWを介して電圧信号と電流信号とを周波数変換回路12に交互に与えるようにしている。
これによれば、制御手段20でインピーダンスZを計算する際、次式(1)に示されるように、上記電圧信号と上記電流信号とにそれぞれ含まれる誤差(kErrexpjθErr)が打ち消されることになる。
Figure 0005591300
特開2004−294269号公報(図1)
ところで、測定信号にホワイトノイズが含まれている場合、測定値の安定性は計測時間の平方根に比例するが、上記従来例では、電圧信号と電流信号を交互に測定しているため、計測時間に無駄が生ずる。
例えば、電圧信号と電流信号の各計測時間が1msであるとした場合、双方の信号を計測するトータル時間は2msであるが、実際の計測時間は各信号ともに1msであり、測定値の高い安定性が得られない、という問題がある。
したがって、本発明の課題は、被測定試料から得られる電圧信号と電流信号とを同時に測定しながら、測定信号の出力系統に含まれている信号変換回路で生ずる誤差を確実に打ち消せるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、請求項1に記載されているように、被測定試料に測定用の交流信号を印加する測定信号源と、上記被測定試料から得られる電圧信号と電流信号の各々を所定の信号形態に変換する信号変換回路と、上記信号変換回路から出力される変換後電圧信号と変換後電流信号とに基づいて上記被測定試料のインピーダンスを求める制御手段とを備え、上記信号変換回路に上記被測定試料から得られる電圧信号と電流信号の各々にローカル発振器からの変調信号を乗算する乗算器が含まれているインピーダンス測定装置において、
上記信号変換回路として、上記電圧信号の出力系に設けられる第1信号変換回路と、上記電流信号の出力系に設けられる第2信号変換回路とを備えているとともに、上記ローカル発振器の変調信号とは異なる周波数の基準信号を出力する基準信号出力部と、上記第1信号変換回路を上記電圧信号の出力系もしくは上記基準信号出力部のいずれか一方に選択的に接続する第1スイッチと、上記第2信号変換回路を上記電流信号の出力系もしくは上記基準信号出力部のいずれか一方に選択的に接続する第2スイッチとを有し、
上記制御手段は、スイッチ切り換えステップとして、上記第1,第2スイッチをともに上記基準信号出力部側に切り換えて、上記第1信号変換回路と上記第2信号変換回路とに上記基準信号を入力する第1ステップと、上記第1,第2スイッチをともに上記各出力系側に切り換えて、上記第1信号変換回路には上記電圧信号を入力し、上記第2信号変換回路には上記電流信号を入力する第2ステップとを備え、
上記制御手段は、上記第1ステップで上記第1,第2信号変換回路よりそれぞれ出力される変換後基準信号からキャリブレーションデータを算出し、上記第2ステップで上記第1信号変換回路より出力される変換後電圧信号と上記第2信号変換回路より出力される変換後電流信号とからインピーダンスZを算出したのち、上記インピーダンスZを上記キャリブレーションデータにて除算(Z/Z)して、上記被測定試料のインピーダンスZを求めることを特徴としている。
本発明において、請求項2に記載されているように、上記基準信号出力部は、上記測定信号源から上記基準信号を得ることが好ましい。
また、請求項3に記載されているように、上記被測定試料が複数個で、その各々が所定の搬送手段により順次測定ステージに搬送されてインピーダンス測定が行われる場合においては、好ましくは、上記被測定試料の搬送中に上記第1ステップが実行されて上記キャリブレーションデータが算出され、上記測定ステージに搬送後の測定時に上記第2ステップが実行されて上記インピーダンスZが算出される。
本発明によれば、第1ステップでは、基準信号がともに第1,第2信号変換回路に入力され、その変換後の基準信号によりキャリブレーションデータが算出され、次の第2ステップでは、第1信号変換回路に電圧信号が入力され、第2信号変換回路に電流信号が入力され、それら変換後の電圧信号と電流信号とによりインピーダンスZが算出され、その後、インピーダンスZキャリブレーションデータにて除算(Z/Z)して、被測定試料のインピーダンスZを求めるようにしたことにより、演算過程で各信号変換回路の誤差が打ち消されるため、測定値の高い安定性が得られる。また、Zの測定開始からZの測定を終えるまでのごく短時間の間、安定していればよいため、基準信号と信号変換回路を安価に構成できる。
また、第1ステップでは、電圧,電流の測定信号を必要としないため、例えば被測定試料が複数個で、その各々が所定の搬送手段により順次測定ステージに搬送されてインピーダンス測定が行われる場合においては、被測定試料の搬送中に第1ステップを実行してキャリブレーションデータを得ることができる。
本発明の第1実施形態(参考実施形態)に係るインピーダンス測定装置の要部を示すブロック図。 本発明の第2実施形態に係るインピーダンス測定装置の要部を示すブロック図。 上記第2実施形態に係るインピーダンス測定装置が好適に適用される測定工程を例示した模式図。 図3の測定工程で実施される測定手順を示したフロー図。 従来のインピーダンス測定装置における信号変換回路の部分を示すブロック図。
まず、図1により本発明の第1実施形態(参考実施形態)について説明し、次に図2ないし図4により本発明の第2実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係るインピーダンス測定装置における信号変換回路の部分を示すブロック図で、(a)は第1ステップ時でのスイッチ切り換え状態を示し、(b)は第2ステップ時でのスイッチ切り換え状態を示している。
図1に示すように、第1実施形態に係るインピーダンス測定装置は、電圧出力チャンネル(電圧出力系統)1と、電流出力チャンネル(電流出力系統)2の各出力チャンネルから制御手段20に至る信号経路間で並列に接続される第1および第2の2つの信号変換回路100,200を備えている。
電圧出力チャンネル1には、測定信号源400より被測定試料DUT(ともに図2参照)に測定用の交流信号を与え、これに伴って被測定試料の両端に発生する電圧信号(Vexpjθ)が現れ、また、電流出力チャンネル2には、上記被測定試料に流れる電流信号(Iexpjθ)が現れる。制御手段20には、CPU(演算処理手段)やマイクロコンピュータなどが用いられてよい。
第1および第2信号変換回路100,200は同一構成であり、この例では、各信号変換回路100,200には、A/D変換器110,210と、それらの前段に接続される周波数変換回路120,220とが含まれている。
また、周波数変換回路120,220には、ローカル発振器300を共用とし、このローカル発振器300からの変調信号(周波数f)と測定信号(電圧信号,電流信号)とを乗算する乗算器(ミキサ)121,221と、ローパスフィルタ122,222とが含まれている。
先に説明した従来例と同じく、周波数変換はヘテロダイン方式で、上記測定信号の周波数をfとすると、乗算器121,221から(f+f)なる和周波数信号と、(f−f)なる差周波数信号が出力されるため、ローパスフィルタ122,222にて差周波数信号を被測定信号として抽出する。
なお、温度や経時などにより、第1信号変換回路100の周波数変換回路120で生ずる誤差をke1expjθe1とし、第2信号変換回路200の周波数変換回路220で生ずる誤差をke2expjθe2とする。
第1信号変換回路100は、第1スイッチSW1を介して電圧出力チャンネル1と電流出力チャンネル2のいずれかに選択的に接続され、また、第2信号変換回路200も、第2スイッチSW2を介して電圧出力チャンネル1と電流出力チャンネル2のいずれかに選択的に接続される。各スイッチSW1,SW2は制御手段20により、その切り換えが制御される。
このインピーダンス測定装置では、電圧出力チャンネル1と電流出力チャンネル2とから制御手段20に至る信号経路をスイッチSW1,SW2により切り換えることにより、各信号変換回路100,200で生ずる誤差を打ち消す。
そのため、まず第1ステップとして、図1(a)に示すように、第1スイッチSW1を電圧出力チャンネル1側に切り換えるとともに、第2スイッチSW2を電流出力チャンネル2側に切り換える。
これにより、電圧信号(Vexpjθ)は第1信号変換回路100の周波数変換回路120で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器110でデジタル信号に変換されて制御手段20に入力される。また、電流信号(Iexpjθ)は第2信号変換回路200の周波数変換回路220で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器210でデジタル信号に変換されて制御手段20に入力される。
制御手段20は、これら電圧信号と電流信号とから次式(2)により、第1ステップでのインピーダンスZを算出する。
Figure 0005591300
次に、第2ステップとして、図1(b)に示すように、第1スイッチSW1を電流出力チャンネル2側に切り換えるとともに、第2スイッチSW2を電圧出力チャンネル1側に切り換える。
これにより、電圧信号(Vexpjθ)は第2信号変換回路200の周波数変換回路220で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器210でデジタル信号に変換されて制御手段20に入力される。また、電流信号(Iexpjθ)は第1信号変換回路100の周波数変換回路120で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器110でデジタル信号に変換されて制御手段20に入力される。
制御手段20は、これら電圧信号と電流信号とから次式(3)により、第2ステップでのインピーダンスZを算出する。なお、第2ステップでの計測時間は、第1ステップでの計測時間と同じ時間とすることが好ましい。
Figure 0005591300
第2ステップでの測定後、制御手段20は、次式(4)に示すように、第1ステップでのインピーダンスZと第2ステップでのインピーダンスZとの積の平方根√Z・Zを演算して、被測定試料のインピーダンスZを求める。
Figure 0005591300
この式(4)から分かるように、平方根√Z・Zの演算により、第1信号変換回路100の誤差(ke1expjθe1)と、第2信号変換回路200の誤差(ke2expjθe2)とが打ち消されるが、この第1実施形態の場合、電圧信号と電流信号とが同時に測定され、計測時間に無駄がないことから、上記従来例に比べて測定値の安定性(S/N比)は√2倍程度高くなる。
なお、上記第1ステップおよび第2ステップにおけるインピーダンスZ,Zの測定時間は例えば1ms程度の短時間であり、この程度の時間であれば、上記の各誤差(ke1expjθe1),(ke2expjθe2)は安定しているため、上記式(4)にて打ち消すことができる。また、上記の例では、第1ステップを先に行い、その後に第2ステップを実行するようにしているが、第2ステップを先に行い、その後に第1ステップを実行するようにしてもよい。
なお、別の例として、第1ステップで得られたインピーダンスZの絶対値|Z|を次式(5.1),その位相θを次式(5.2)とし、また、第2ステップで得られたインピーダンスZの絶対値|Z|を次式(6.1),その位相θを次式(6.2)として、次式(7.1),(7.2)により、被測定試料のインピーダンス|Z|と位相θとを求めることもできる。
Figure 0005591300

Figure 0005591300

Figure 0005591300
なお、上記第1実施形態において、第1,第2信号変換回路100,200は、必ずしも上記周波数変換回路120,220を含むことを必要とせず、例えばA/D変換器110,210のみを含む形態であってもよい。
次に、図2ないし図4により本発明の第2実施形態について説明する。なお、この第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同一の構成要素には同じ参照符号が用いられている。
図2に示すように、この第2実施形態に係るインピダーンス測定装置においても、電圧出力チャンネル(電圧出力系統)1と、電流出力チャンネル(電流出力系統)2の各出力チャンネルから制御手段20に至る信号経路間で並列に接続される第1および第2の2つの信号変換回路100,200を備えている。
図2には、被測定試料DUTおよび測定信号源400が示されている。測定信号源400より被測定試料DUTに測定用の交流信号が与えられ、これに伴って被測定試料の両端に発生する電圧信号(Vexpjθ)が電圧アンプ410を介して電圧出力チャンネル1に現れる。
また、電流出力チャンネル2には、電流検出手段421にて検出された被測定試料DUTに流れる電流信号(Iexpjθ)が電流アンプ420を介して現れる。制御手段20には、CPU(演算処理手段)やマイクロコンピュータなどが用いられてよい。
第1および第2信号変換回路100,200は同一構成であり、上記第1実施形態と同じく、各信号変換回路100,200には、A/D変換器110,210と、それらの前段に接続される周波数変換回路120,220とが含まれている。
また、周波数変換回路120,220には、ローカル発振器300を共用とし、このローカル発振器300からの変調信号(周波数f)と測定信号(電圧信号,電流信号)とを乗算する乗算器(ミキサ)121,221と、ローパスフィルタ122,222とが含まれている。
上記第1実施形態と同じく、温度や経時などにより、第1信号変換回路100の周波数変換回路120で生ずる誤差をke1expjθe1とし、第2信号変換回路200の周波数変換回路220で生ずる誤差をke2expjθe2とする。
この第2実施形態においては、ローカル発振器300の変調信号とは異なる周波数の基準信号(Sexpjθ)を出力する基準信号出力部440を備えている。
この場合、構成の簡素化をはかるため、基準信号出力部440は、測定信号源400より発生される測定用の交流信号を減衰器430を介して基準信号として得ている。この例において、基準信号は1MHzで、ローカル発振器300の変調信号は999kHzに設定している。
第1信号変換回路100は、第1スイッチSW1を介して電圧出力チャンネル1と基準信号出力部440のいずれかに選択的に接続され、また、第2信号変換回路200は、第2スイッチSW2を介して電流出力チャンネル2と基準信号出力部440のいずれかに選択的に接続される。各スイッチSW1,SW2は制御手段20により、その切り換えが制御される。
この第2実施形態に係るインピーダンス測定装置では、次のようにスイッチSW1,SW2を切り換えることにより、各信号変換回路100,200で生ずる誤差を打ち消す。
まず第1ステップとして、図2(a)に示すように、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をともに基準信号出力部440側に切り換える。
これにより、基準信号(Sexpjθ)は、第1信号変換回路100の周波数変換回路120で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器110でデジタル信号に変換され、変換後基準信号(Sexpjθ・ke1expjθe1 )として制御手段20に入力される。
また、基準信号(Sexpjθ)は、第2信号変換回路200の周波数変換回路220で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器210でデジタル信号に変換され、変換後基準信号(Sexpjθ・ke2expjθe2 )として制御手段20に入力される。
制御手段20は、これらの各変換後基準信号(Sexpjθ・ke1expjθe1 ),(Sexpjθ・ke2expjθe2 )から次式(8)により、第1ステップでのキャリブレーションデータを算出する。
Figure 0005591300
次に、第2ステップとして、図2(b)に示すように、第1スイッチSW1を電圧出力チャンネル1側に切り換えるとともに、第2スイッチSW2を電流出力チャンネル2側に切り換える。
これにより、電圧信号(Vexpjθ)は、第1信号変換回路100の周波数変換回路120で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器210でデジタル信号に変換され、変換後電圧信号(Vexpjθ・ke1expjθe1 )として制御手段20に入力される。
また、電流信号(Iexpjθ)は、第2信号変換回路200の周波数変換回路220で所定に周波数変換されたのち、A/D変換器110でデジタル信号に変換され、変換後電流信号(Iexpjθ・ke2expjθe2 )として制御手段20に入力される。
制御手段20は、これら変換後の電圧信号と電流信号とから次式(9)により、第2ステップでのインピーダンスZを算出する。
Figure 0005591300
第2ステップでの測定後、制御手段20は、次式(10)に示すように、第2ステップでのインピーダンスZを第1ステップでのキャリブレーションデータで除算(Z/Z)演算して、被測定試料DUTのインピーダンスZを求める。
Figure 0005591300
この式(10)から分かるように、(Z/Z)の演算により、第1信号変換回路100の誤差(ke1expjθe1)と、第2信号変換回路200の誤差(ke2expjθe2)とが消去される。
以後、各被測定試料DUTごとに、上記第1ステップと第2ステップとが繰り返して実行されるが、この第2実施形態は、図3に例示するように、各被測定試料DUT1,DUT2,DUT3,…が所定の搬送手段Cにてインピーダンス測定部Mに順次運ばれて測定が行われる測定工程にとって特に好ましく適用される。
すなわち、図4の測定工程のフローに示すように、搬送中に第1ステップを実行して基準信号によるキャリブレーションデータを得、インピーダンス測定部Mでの測定で電圧・電流によるインピーダンスZを得ることにより、合理的なインピーダンス測定を行うことができる。
また、第2実施形態での基準信号は、少なくともキャリブレーションデータの測定を開始してからインピーダンスZを測定し終えるまでのごく短時間安定していればよいため、基準信号出力部440を安価に構成することができる。
なお、別の例として、上記第1実施形態と同じく、第1ステップで得られたキャリブレーションデータの絶対値|Z|を次式(11.1),その位相θを次式(11.2)とし、また、第2ステップで得られたインピーダンスZの絶対値|Z|を次式(12.1),その位相θを次式(11.2)として、次式(13.1),(13.2)により、被測定試料のインピーダンス|Z|と位相θとを求めることもできる。
Figure 0005591300

Figure 0005591300

Figure 0005591300
1 電圧出力チャンネル
2 電流出力チャンネル
20 制御手段
100 第1信号変換回路
200 第2信号変換回路
110,210 A/D変換器
120,220 周波数変換器
121,221 乗算器
122,222 ローパスフィルタ
300 ローカル発振器
SW1,SW2 スイッチ
400 測定信号源
440 基準信号出力部
DUT 被測定試料

Claims (3)

  1. 被測定試料に測定用の交流信号を印加する測定信号源と、上記被測定試料から得られる電圧信号と電流信号の各々を所定の信号形態に変換する信号変換回路と、上記信号変換回路から出力される変換後電圧信号と変換後電流信号とに基づいて上記被測定試料のインピーダンスを求める制御手段とを備え、上記信号変換回路に上記被測定試料から得られる電圧信号と電流信号の各々にローカル発振器からの変調信号を乗算する乗算器が含まれているインピーダンス測定装置において、
    上記信号変換回路として、上記電圧信号の出力系に設けられる第1信号変換回路と、上記電流信号の出力系に設けられる第2信号変換回路とを備えているとともに、上記ローカル発振器の変調信号とは異なる周波数の基準信号を出力する基準信号出力部と、上記第1信号変換回路を上記電圧信号の出力系もしくは上記基準信号出力部のいずれか一方に選択的に接続する第1スイッチと、上記第2信号変換回路を上記電流信号の出力系もしくは上記基準信号出力部のいずれか一方に選択的に接続する第2スイッチとを有し、
    上記制御手段は、スイッチ切り換えステップとして、上記第1,第2スイッチをともに上記基準信号出力部側に切り換えて、上記第1信号変換回路と上記第2信号変換回路とに上記基準信号を入力する第1ステップと、上記第1,第2スイッチをともに上記各出力系側に切り換えて、上記第1信号変換回路には上記電圧信号を入力し、上記第2信号変換回路には上記電流信号を入力する第2ステップとを備え、
    上記制御手段は、上記第1ステップで上記第1,第2信号変換回路よりそれぞれ出力される変換後基準信号からキャリブレーションデータを算出し、上記第2ステップで上記第1信号変換回路より出力される変換後電圧信号と上記第2信号変換回路より出力される変換後電流信号とからインピーダンスZを算出したのち、上記インピーダンスZを上記キャリブレーションデータにて除算(Z/Z)して、上記被測定試料のインピーダンスZを求めることを特徴とするインピーダンス測定装置。
  2. 上記基準信号出力部は、上記測定信号源から上記基準信号を得ることを特徴とする請求項1に記載のインピーダンス測定装置。
  3. 上記被測定試料が複数個で、その各々が所定の搬送手段により順次測定ステージに搬送されてインピーダンス測定が行われる場合において、上記被測定試料の搬送中に上記第1ステップが実行されて上記キャリブレーションデータが算出され、上記測定ステージに搬送後の測定時に上記第2ステップが実行されて上記インピーダンスZが算出されることを特徴とする請求項1または2に記載のインピーダンス測定装置。
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