JP5586648B2 - 永久磁石とそれを用いたモータおよび発電機 - Google Patents

永久磁石とそれを用いたモータおよび発電機 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、永久磁石とそれを用いたモータおよび発電機に関する。
高性能な永久磁石としては、Sm−Co系磁石やNd−Fe−B系磁石等の希土類磁石が知られている。ハイブリッド自動車(HEV)や電気自動車(EV)のモータに永久磁石を使用する場合、永久磁石には耐熱性が求められる。HEVやEV用モータには、Nd−Fe−B系磁石のネオジウム(Nd)の一部をジスプロシウム(Dy)で置換して耐熱性を高めた永久磁石が用いられている。Dyは希少元素の一つであるため、Dyを用いることなく、耐熱性を高めた永久磁石が求められている。さらに、モータや発電機の効率を高めるために、永久磁石の保磁力や磁束密度の向上が求められている。
Sm−Co系磁石はキュリー温度が高いため、Dyを使用しない系で優れた耐熱性を示すことが知られている。Sm−Co系磁石は、高温下で良好なモータ特性等を実現することが可能な永久磁石として注目されている。Sm−Co系磁石のうち、特にSm2Co17型磁石は保磁力や磁束密度が高いことから、モータや発電機に用いる永久磁石として期待されている。しかしながら、従来のSm2Co17型磁石をモータや発電機に適用した場合、高温下での動作時に磁石の表面部に減磁が生じやすいことが明らかになりつつある。このため、表面部の高温減磁を抑制したSm2Co17型磁石が求められている。
特開2011−216716号公報
本発明が解決しようとする課題は、Sm−Co系磁石の高い保磁力や磁束密度を維持しつつ、高温減磁を抑制することを可能にした永久磁石とそれを用いたモータおよび発電機を提供することにある。
実施形態の永久磁石は、磁石本体と、磁石本体の表面に設けられた表面部とを具備する。磁石本体は、
組成式1:R(Fep1q1Cur1Co1-p1-q1-r1z1
(式中、Rは希土類元素から選ばれ、50原子%以上がSmである少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p1、q1、r1およびz1はそれぞれ原子比で、0.25≦p1≦0.45、0.01≦q1≦0.05、0.01≦r1≦0.1、6≦z1≦9を満足する数である)
で表される組成を有する。表面部は、
組成式2:R(Fep2q2Cur2Co1-p2-q2-r2z2
(式中、Rは希土類元素から選ばれ、50原子%以上がSmである少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p2、q2、r2およびz2はそれぞれ原子比で、0.25≦p2≦0.45、0.01≦q2≦0.05、0.01≦r2≦0.1、0.8≦z2/z1≦0.995を満足する数である)
で表される組成を有する。
実施形態による永久磁石を示す断面図である。 実施形態の永久磁石モータを示す図である。 実施形態の可変磁束モータを示す図である。 実施形態の発電機を示す図である。
以下、実施形態の永久磁石について説明する。図1は実施形態の永久磁石の構成を示す断面図である。図1に示す永久磁石1は、磁石本体2と、磁石本体2の表面に設けられた表面部3とを具備している。磁石本体2は下記の組成式1で表される組成を有する。表面部3は下記の組成式2で表される組成を有する。
組成式1:R(Fep1q1Cur1Co1-p1-q1-r1z1
(式中、Rは希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p1、q1、r1およびz1はそれぞれ原子比で、0.25≦p1≦0.45、0.01≦q1≦0.05、0.01≦r1≦0.1、6≦z1≦9を満足する数である)
組成式2:R(Fep2q2Cur2Co1-p2-q2-r2z2
(式中、Rは希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p2、q2、r2およびz2はそれぞれ原子比で、0.25≦p2≦0.45、0.01≦q2≦0.05、0.01≦r2≦0.1、0.8≦z2/z1≦0.995を満足する数である)
組成式(1)および組成式(2)において、元素Rとしてはイットリウム(Y)を含む希土類元素から選ばれる少なくとも1種の元素が使用される。元素Rは磁石材料に大きな磁気異方性をもたらし、高い保磁力を付与するものである。元素Rとしては、サマリウム(Sm)、セリウム(Ce)、ネオジム(Nd)およびプラセオジム(Pr)から選ばれる少なくとも1種を用いることが好ましく、特にSmを使用することが望ましい。元素Rの50原子%以上をSmとすることで、永久磁石の性能、とりわけ保磁力を再現性よく高めることができる。さらに、元素Rの70原子%以上がSmであることが望ましい。
鉄(Fe)は主として永久磁石の磁化を担うものである。Feを多量に配合することによって、永久磁石の飽和磁化を高めることができる。ただし、Feの含有量が過剰になりすぎると、α−Fe相の析出等により保磁力が低下する。組成式(1)および組成式(2)におけるFeの含有量p1、p2は、それぞれ0.25〜0.45の範囲である。Feの含有量p1、p2を0.25以上とすることで、永久磁石の飽和磁化を高めることができる。Feの含有量p1、p2は0.28〜0.40の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.30〜0.36の範囲である。
元素Mとしては、チタン(Ti)、ジルコニウム(Zr)およびハフニウム(Hf)から選ばれる少なくとも1種の元素が用いられる。元素Mを配合することで、高いFe濃度の組成で大きな保磁力を発現させることができる。組成式(1)および組成式(2)における元素Mの含有量q1、q2は、それぞれ0.01〜0.05の範囲である。q1およびq2が0.05を超えると磁化の低下が著しく、またq1およびq2が0.01未満であるとFe濃度を高める効果が小さい。元素Mの含有量q1、q2は0.01〜0.03の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.015〜0.25の範囲である。
元素MはTi、Zr、Hfのいずれであってもよいが、少なくともZrを含むことが好ましい。特に、元素Mの50原子%以上をZrとすることによって、永久磁石の保磁力を高める効果を向上させることができる。一方、元素Mの中でHfはとりわけ高価であるため、Hfを使用する場合においても、その使用量は少なくすることが好ましい。Hfの含有量は元素Mの20原子%未満とすることが好ましい。
銅(Cu)はSm−Co系永久磁石に高い保磁力を発現させるために必須の元素である。組成式(1)および組成式(2)におけるCuの含有量r1、r2は、それぞれ0.01〜0.1の範囲である。r1およびr2が0.1を超えると磁化の低下が著しく、またr1およびr2が0.01未満であると高い保磁力を得ることが困難となる。Cuの含有量r1、r2は0.03〜0.07の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは0.04〜0.06の範囲である。
コバルト(Co)は永久磁石の磁化を担うと共に、高い保磁力を発現させるために必要な元素である。さらに、Coを多く含有するとキュリー温度が高くなり、永久磁石の熱安定性を向上させることができる。Coの含有量が少なすぎると、これらの効果を十分に得ることができない。ただし、Coの含有量が過剰になると、相対的にFeの含有割合が減るため、磁化の低下を招くおそれがある。従って、Coの含有量は元素R、元素MおよびCuの含有量を考慮した上で、組成式(1)および組成式(2)におけるFeの含有量p1、p2が上記範囲を満足するように設定される。
Coの一部はニッケル(Ni)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、アルミニウム(Al)、ケイ素(Si)、ガリウム(Ga)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、およびタングステン(W)から選ばれる少なくとも1種の元素Aで置換してもよい。元素AによるCoの置換は、組成式(1)および組成式(2)の一方に適用してもよいし、両方に適用してもよい。置換元素Aは磁石特性、例えば保磁力の向上に寄与する。ただし、元素AによるCoの過剰な置換は磁化の低下を招くおそれがあるため、元素Aによる置換量はCoの20原子%以下の範囲とすることが好ましい。なお、実施形態の磁石材料は酸化物等の不可避的不純物を含有することを許容する。
組成式(1)において、元素Rとそれ以外の元素(Fe、M、Cu、Co)との原子比は1:6〜1:9の範囲である。すなわち、組成式(1)におけるz1の値(原子比)は6〜9の範囲とする。z1の値が6未満であると、言い換えると元素Rの含有割合が多すぎると磁化の低下が著しくなり、十分な磁束密度が得られない。z1の値が9を超えると、言い換えると元素Rの含有割合が少なすぎると多量のα−Fe相が析出し、十分な保磁力が得られない。z1の値は7.5〜8.5の範囲とすることがより好ましく、さらに好ましくは7.7〜8.3の範囲である。組成式(2)における元素Rとそれ以外の元素(Fe、M、Cu、Co)との原子比については、後に詳述する。
実施形態の永久磁石1は、例えば直方体形状に加工した後、モータや発電機に埋め込まれた状態で使用される。このような場合、モータや発電機が高温に晒されると、反磁界が集中する永久磁石の表面部分より磁化の反転が生じやすい。このような高温減磁が生じると、モータや発電機の性能は著しく低下する。特に、Sm−Co系磁石は揮発性の高いSmを含んでいるため、後述する永久磁石の製造工程等で磁石表面からSmが蒸発し、表面部のSm濃度が磁石内部のそれより小さくなるおそれがある。Sm−Co系磁石は表面部のSm濃度が低下することで、高温減磁にとって不利な状態となる。
本発明者等は、従来のSm−Co系磁石の高温減磁が上述した表面部におけるSm等の元素Rの濃度の低下に起因することを見出した。そこで、実施形態の永久磁石1においては、組成式1で表される組成を有する磁石本体(磁石内部)2の表面に、組成式2で表される組成を有する表面部3を設けている。表面部3の組成は、元素Rに対するそれ以外の元素(Fe、M、Cu、Co)の原子比を示すz2の値に特徴を有する。組成式2におけるz2の値は0.8≦z2/z1≦0.995を満足するように設定される。このようなz2を満足する組成を有する表面部3を磁石本体2の表面に設けることによって、Sm−Co系永久磁石1の表面部分における高温減磁を抑制することができる。
組成式1のz1の値に対する組成式2のz2の値の比(z2/z1)が1未満であるということは、組成式2は組成式1に比べて元素R以外の元素(Fe、M、Cu、Co)の原子比が小さいことを意味する。すなわち、表面部3は磁石本体(磁石内部)2に比べて元素Rの含有割合が多い組成、言い換えると元素Rの濃度が高い組成を有する。このように、表面部3の元素Rの濃度を磁石本体(磁石内部)2のそれより高くすることで、高温下での動作時における表面部3の磁化反転、さらにそれに基づく磁束の低下を抑制することができる。すなわち、永久磁石1の高温減磁を抑制することが可能となる。従って、モータや発電機に組み込んで高温下で動作させた場合においても、良好な特性を維持することが可能な永久磁石1を提供することができる。
表面部3の元素Rの濃度を磁石本体2より高くすることによる効果を得る上で、組成式2におけるz2の値は、z2/z1比が0.995以下となるように設定される。z2/z1比を0.995以下とすることによって、永久磁石1の高温減磁を効果的に抑制することができる。高温減磁の抑制効果をより有効に得るために、z2/z1比は0.95以下であることが好ましい。ただし、z2/z1比を低くしすぎると、表面部3の元素Rの濃度が高くなりすぎるため、表面部3の磁化の低下が著しくなる。その結果として、永久磁石1全体としての磁束密度が小さくなって磁石特性が低下する。このため、z2/z1比は0.8以上とする。z2/z1比は0.85以上であることが好ましい。
ここで、永久磁石の製造工程等で磁石表面からSm等の元素Rが蒸発することによる影響を除くだけであれば、使用時に永久磁石の表面部分を研削して元素Rの濃度が低い部分を除去すればよい。しかしながら、永久磁石の過度の研削は歩留りを低下させ、永久磁石の製造コストを上昇させることになる。さらに、永久磁石の表面部分を研削しただけでは、表面部分の元素Rの濃度を内部のそれより高くすることはできない。このような点に対して、予め元素Rの濃度が内部2より高い表面部3を設けておくことによって、永久磁石1の高温減磁を再現性よく抑制することが可能となる。さらに、永久磁石の表面部分の研削量を減らして製造コストを低減することができる。
元素Rの濃度が磁石本体2より高い表面部3は、さらに元素Mの濃度が磁石本体2のそれより低いことが好ましい。すなわち、組成式2におけるq2の値は0.5≦q2/q1≦0.95を満足するように設定することが好ましい。表面部3の元素Mの濃度を磁石本体2より低くすることで、永久磁石1の高温減磁の抑制効果をさらに高めることができる。元素Mの濃度が磁石本体2より低い組成領域は、表面部3全体に設けてもよいし、また表面部3の一部に設けてもよい。表面部3の少なくとも一部は、組成式2におけるq2の値が0.5≦q2/q1≦0.95を満足する組成を有することが好ましい。
表面部3の元素Mの濃度を磁石本体2より低くすることによる高温減磁の抑制効果を得る上で、組成式2におけるq2の値はq2/q1比が0.95以下となるように設定することが好ましい。q2/q1比を0.95以下とすることによって、永久磁石1の高温減磁の抑制効果を高めることができる。高温減磁の抑制効果をより高めるために、q2/q1比は0.9以下であることがより好ましい。ただし、q2/q1比を低くしすぎると、表面部3にα−Fe相が析出して保磁力が低下するおそれがある。このため、q2/q1比は0.5以上であることが好ましく、さらに好ましくは0.7以上である。
この実施形態の永久磁石1において、磁石本体(磁石内部)2と表面部3とは以下のように定義される。まず、永久磁石1の最大の面積を有する面における最長の辺の中央部において、辺に垂直(曲線の場合は中央部の接線と垂直)に切断した断面の内部と表面部の組成を測定する。測定箇所は、上記断面において各辺の1/2の位置を始点として、辺に対し垂直に内側に向けて端部まで引いた基準線1と、各角部の中央を始点として角部の内角の角度の1/2の位置で内側に向けて端部まで引いた基準線2とを設け、これら基準線1、2の始点から基準線の長さの1%の位置を表面部3、40%の位置を内部2と定義する。角部が面取り等で曲率を有する場合には、隣り合う辺を延長した交点を辺の端部(角部中央)とする。測定箇所は交点からではなく、基準線と接した部分からの位置とする。
測定箇所を以上のように設定することによって、例えば断面が四角形の場合は、基準線が基準線1および基準線2でそれぞれ4本の合計8本となり、測定箇所は表面部3および内部2でそれぞれ8箇所となる。この実施形態においては、表面部3および内部2でそれぞれ8箇所全てが上記した組成範囲内であることが好ましいが、少なくとも表面部3および内部2でそれぞれ4箇所以上が上記した組成範囲内となればよい。この場合、1本の基準線での表面部3および内部2の関係を規定するものではない。組成分析は、例えばSEM−EDX(エネルギー分散型X線分光法)により実施する。
この実施形態の永久磁石は、高温相であるTbCu7型結晶相(TbCu7型構造を有する結晶相/1−7相)を前駆体とし、これに時効処理等を施して形成した相分離組織、すなわちTh2Zn17型結晶相(Th2Zn17型構造を有する結晶相/2−17相)からなるセル相と、セル相の周囲を取り囲むような形で形成され、CaCu5型結晶相(CaCu5型構造を有する結晶相/1−5相)からなるセル壁相とを有する金属組織を備えることが好ましい。なお、永久磁石の金属組織は、2−17相からなるセル相および1−5相からなるセル壁相以外の結晶相や非晶質相を含んでいてもよい。
2−17相(セル相)の粒界に析出した1−5相(セル壁相)の磁壁エネルギーは、2−17相の磁壁エネルギーに比べて大きく、この磁壁エネルギーの差が磁壁移動の障壁となる。Sm2Co17型磁石においては、磁壁エネルギーの大きい1−5相等がピンニングサイトとして働くことによって、磁壁ピニング型の保磁力が発現するものと考えられる。ここで、磁壁エネルギーの差は主にCuの濃度差により生じているものと考えられる。セル壁相のCu濃度がセル相内のCu濃度より高ければ、保磁力が発現するものと考えられる。このため、セル壁相はセル相のCu濃度の1.2倍以上のCu濃度を有していることが好ましい。これによって、セル壁相を磁壁のピンニングサイトとして十分に機能させることができ、十分な保磁力を得ることが可能となる。
セル相を取り囲むようにして存在するセル壁相の代表例としては、上述した1−5相が挙げられるが、必ずしもこれに限定されるものではない。セル壁相がセル相のCu濃度の1.2倍以上のCu濃度を有している場合に、セル壁相を磁壁のピンニングサイトとして十分に機能させることができ、これによって高保磁力を得ることが可能となる。従って、セル壁相は上記したようなCuリッチな相であればよい。1−5相以外のセル壁相としては、高温相(相分離前の組織)である1−7相や、1−7相の相分離の初期段階に生じる1−5相の前駆体相等が挙げられる。
また、実施形態の永久磁石の形態は、必ずしも限定されるものではないが、焼結磁石であることが好ましい。実施形態の永久磁石は、組成式(1)で表される組成を有する焼結体からなる磁石本体(磁石内部)2と、その表面に設けられた表面部3とを有することが好ましい。表面部3は焼結体からなる磁石本体2と同時に形成してもよいし、焼結体からなる磁石本体2を形成した後に、後述する熱処理等により形成してもよい。表面部3の形成方法は特に限定されるものではなく、磁石本体(磁石内部)2との間で元素Rの濃度、さらには元素Mの濃度に差を有していればよい。
この実施形態の永久磁石は、例えば以下のようにして作製される。まず、所定量の元素を含む合金粉末を作製する。合金粉末は、例えばアーク溶解法や高周波溶解法による溶湯を鋳造して得られた合金インゴットを粉砕して調製する。合金粉末は、ストリップキャスト法でフレーク状の合金薄帯を作製した後に粉砕して調製してもよい。合金粉末または粉砕前の合金に対して、必要に応じて熱処理を施して均質化してもよい。フレークやインゴットの粉砕はジェットミルやボールミル等を用いて実施される。粉砕は合金粉末の酸化を防止するために、不活性ガス雰囲気中や有機溶媒中で行うことが好ましい。
次に、電磁石等の中に設置した金型内に合金粉末を充填し、磁場を印加しながら加圧成形することによって、結晶軸を配向させた圧粉体を作製する。この圧粉体を適切な条件下で焼結することによって、緻密な焼結体を得ることができる。焼結温度は1100〜1300℃の範囲とすることが好ましく、焼結時間は0.5〜15時間の範囲とすることが好ましい。圧粉体の焼結は酸化を防止するために、真空中やアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。
次いで、得られた焼結体に対して、溶体化処理および時効処理を施して結晶組織を制御する。溶体化処理は、相分離組織の前駆体である1−7相を得るための処理であり、1110〜1200℃の範囲の温度で0.5〜8時間保持することにより実施することが好ましい。時効処理は結晶組織を制御し、磁石の保磁力を高める処理である。時効処理は、700〜900℃の温度で0.5〜80時間保持した後、0.2〜2℃/分の冷却速度で400〜650℃の温度まで徐冷し、引き続いて室温まで冷却することにより実施することが好ましい。溶体化処理や時効処理は酸化防止のために、真空中やアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気中で行うことが好ましい。
上記した製造方法で得られる永久磁石(焼結磁石)は、従来のSm−Co系磁石と同様に単一の組成を有するものである。次に、磁石本体(内部)2と表面部3との間に元素Rや元素Mの濃度差を付与する方法について述べる。元素Rの濃度差を付与する方法としては、上述した焼結体の表面に元素Rを蒸着した後、熱処理により元素Rを拡散させる方法が有効である。元素RとしてSmを使用した場合、Smは高温下で蒸気圧が高いため、Sm濃度が高い粉末を焼結体の周辺に配置することによって、焼結体の表面にSmを蒸着させることができる。また、元素Rを含むフッ化物や酸化物等の化合物粉末を焼結体の表面に塗布した後、熱処理して元素Rを拡散させてもよい。
元素Rの蒸着後や元素Rを含む化合物粉末の塗布後に実施する熱処理は、元素Rが焼結体の表面から十分に拡散し、元素Rの濃度が高い化合物が生成されるような条件下で実施することが好ましい。熱処理は、例えば500〜1000℃の温度で0.1〜10時間の条件下で実施することが好ましい。これによって、z2/z1比が0.8〜0.995の範囲の組成を有する表面部3を、焼結体からなる磁石本体2の表面に設けることができる。熱処理温度や熱処理時間が不十分であると、元素Rの拡散や化合物化を十分に進行させることができず、表面部3のz2/z1比を所定の範囲に制御することができない。
元素Mの濃度差を付与する方法としては、例えば圧粉体を作製する工程において、金型内に元素Mの濃度が異なる複数の合金粉末を順に投入して加圧成形する方法が挙げられる。例えば、元素Mの含有量を所定の範囲とした合金粉末1と、合金粉末1より元素Mの含有量を低くした合金粉末2とを用意する。まず、金型内に合金粉末2を投入し、次いで合金粉末1を投入し、最後に合金粉末2を再度投入する。この状態で加圧成形することによって、上下両面に元素Mの濃度が低い部分を設けた圧粉体が得られる。このような圧粉体を加圧形成することによって、所定の元素Mの濃度を有する磁石本体2の表面に元素Mの濃度が低い表面部3を設けた焼結体を得ることができる。
元素Rの濃度差と元素Mの濃度差とを有する焼結体は、上述した方法を組合せて適用することで得ることができる。また、元素Rの蒸着後や元素Rを含む化合物粉末の塗布後に実施する熱処理条件を調整することによって、元素Rの濃度差と同時に元素Mの濃度差を付与することもできる。ここに記載した方法は一例であり、いずれの方法によっても内部と表面部との間に元素Rの濃度差が生じた焼結体、さらには元素Mの濃度差が生じた焼結体が得られればよい。そして、そのような焼結体に上述した溶体化処理と時効処理とを施すことによって、高い保磁力や磁束密度を維持しつつ、組成が異なる磁石本体(内部)2と表面部3とを有する永久磁石1が得られる。溶体化処理は、元素Rや元素Mの濃度差を付与する処理を実施する以前に、予め実施しておいてもよい。
この実施形態の永久磁石は、各種モータや発電機に使用することができる。また、可変磁束モータや可変磁束発電機の固定磁石や可変磁石として使用することも可能である。この実施形態の永久磁石を用いることによって、各種のモータや発電機が構成される。この実施形態の永久磁石を可変磁束モータに適用する場合、可変磁束モータの構成やドライブシステムには、特開2008−29148号公報や特開2008−43172号公報に開示されている技術を適用することができる。
次に、実施形態のモータと発電機について、図面を参照して説明する。図2は実施形態による永久磁石モータを示している。図2に示す永久磁石モータ11において、ステータ(固定子)12内にはロータ(回転子)13が配置されている。ロータ13の鉄心14中には、実施形態の永久磁石15が配置されている。実施形態の永久磁石の特性等に基づいて、永久磁石モータ11の高効率化、小型化、低コスト化等を図ることができる。
図3は実施形態による可変磁束モータを示している。図3に示す可変磁束モータ21において、ステータ(固定子)22内にはロータ(回転子)23が配置されている。ロータ23の鉄心24中には、実施形態の永久磁石が固定磁石25および可変磁石26として配置されている。可変磁石26は磁束密度(磁束量)を変化させることが可能とされている。可変磁石26はその磁化方向がQ軸方向と直交するため、Q軸電流の影響を受けず、D軸電流により磁化することができる。ロータ23には磁化巻線(図示せず)が設けられている。この磁化巻線に磁化回路から電流を流すことによって、その磁界が直接に可変磁石26に作用する構造となっている。
実施形態の永久磁石によれば、前述した製造方法の各種条件を変更することによって、例えば保磁力が500kA/mを超える固定磁石25と保磁力が500kA/m以下の可変磁石26とを得ることができる。なお、図3に示す可変磁束モータ21においては、固定磁石25および可変磁石26のいずれにも実施形態の永久磁石を用いることが可能であるが、いずれか一方の磁石に実施形態の永久磁石を用いてもよい。可変磁束モータ21は、大きなトルクを小さい装置サイズで出力可能であるため、モータの高出力・小型化が求められるハイブリッド車や電気自動車等のモータに好適である。
図4は実施形態による発電機を示している。図4に示す発電機31は、実施形態の永久磁石を用いたステータ(固定子)32を備えている。ステータ(固定子)32の内側に配置されたロータ(回転子)33は、発電機31の一端に設けられたタービン34とシャフト35を介して接続されている。タービン34は、例えば外部から供給される流体により回転する。なお、流体により回転するタービン34に代えて、自動車の回生エネルギー等の動的な回転を伝達することによって、シャフト35を回転させることも可能である。ステータ32とロータ33には、各種公知の構成を採用することができる。
シャフト35はロータ33に対してタービン34とは反対側に配置された整流子(図示せず)と接触しており、ロータ33の回転により発生した起電力が発電機31の出力として相分離母線および主変圧器(図示せず)を介して、系統電圧に昇圧されて送電される。発電機31は、通常の発電機および可変磁束発電機のいずれであってもよい。なお、ロータ33にはタービン34からの静電気や発電に伴う軸電流による帯電が発生する。このため、発電機31はロータ33の帯電を放電させるためのブラシ36を備えている。
次に、実施例およびその評価結果について述べる。
(実施例1〜8)
各原料を所定の比率で秤量して混合した後、Arガス雰囲気中でアーク溶解して合金インゴットを作製した。合金インゴットを粗粉砕した後、ジェットミルで微粉砕して合金粉末を調製した。次いで、合金粉末を磁界中でプレス成形して圧粉体とした後、Arガス雰囲気中にて1200℃で2時間保持して焼結し、引き続いて1130℃で3時間保持し溶体化処理して焼結体を作製した。
次に、得られた焼結体表面にSmを蒸着した後、Arガス雰囲気中にて700℃で1時間保持して熱処理することによって、Smを表面から拡散させて内部と表面部との間にSm濃度差を付与した。焼結体表面へのSmの蒸着は、粒径が250μm以下のSm金属粉末を加熱して蒸発させ、このSm蒸気を焼結体表面に吸着させる物理的蒸着法により実施した。このようにして内部と表面部との間にSm濃度差を付与した焼結体を、Arガス雰囲気中にて790℃で4時間保持した後に400℃まで徐冷し、さらに室温まで冷却した。このようにして得た焼結磁石を後述する特性評価に供した。
(比較例1)
焼結体表面へのSmの蒸着とその後の熱処理を行わない以外は、実施例1同様にして焼結磁石を作製した。得られた焼結磁石を後述する特性評価に供した。
(比較例2)
焼結体表面にSmを蒸着した後、Arガス雰囲気中にて400℃で1時間保持して熱処理する以外は、実施例1同様にして焼結磁石を作製した。得られた焼結磁石を後述する特性評価に供した。
上述した実施例1〜8および比較例1〜2の焼結磁石の内部および表面部の組成を前述した方法により測定した。組成分析は内部4箇所および表面部4箇所に対して実施し、それらの平均値を内部組成および表面部組成として表1に示す。次に、焼結磁石の室温における磁気特性をBHトレーサで評価し、保磁力と残留磁化を測定した。さらに、焼結磁石をIPMモータに埋め込んで、150℃での減磁状況を調べた。これらの結果を表2に示す。150℃での減磁状態の評価結果は、5%を超える減磁領域が確認されたものを×、5%を超える減磁領域が確認されなかったものを○、1%を超える減磁領域が確認されなかったものを◎として示した。
Figure 0005586648
Figure 0005586648
表2から明らかなように、実施例1〜8の焼結磁石はいずれも磁石特性に優れ、かつ高温減磁の発生も抑制されていることが分かる。これに対して、比較例1の焼結磁石は角部に5%程度までの減磁領域の発生が認められた。比較例2の焼結磁石は、高温減磁の発生が抑制されているものの、Smの蒸着後の熱処理条件が不十分であるため、表面部のSm濃度が高くなりすぎて、残留磁化の低下が認められた。
(実施例9〜13)
各原料を所定の比率で秤量して混合した後、Arガス雰囲気中でアーク溶解して合金インゴットを作製した。合金インゴットを粗粉砕した後、ジェットミルで微粉砕して合金粉末1を調製した。さらに、Zr濃度が低い合金粉末2を同様にして調製した。金型内に合金粉末2を投入し、次いで合金粉末1を投入し、最後に合金粉末2を再度投入した後、磁界中でプレス成形して圧粉体とした。この圧粉体をArガス雰囲気中にて1200℃で2時間保持して焼結し、引き続いて1130℃で3時間保持して焼結体を作製した。
次に、得られた焼結体表面にSmを蒸着した後、Arガス雰囲気中にて900℃で1時間保持して熱処理することによって、Smを表面から拡散させて内部と表面部との間にSm濃度差を付与した。焼結体表面へのSmの蒸着は、粒径が250μm以下のSm金属粉末を加熱して蒸発させ、このSm蒸気を焼結体表面に吸着させる物理的蒸着法により実施した。このようにして内部と表面部との間にSm濃度差とZr濃度差とを付与した焼結体を、Arガス雰囲気中にて790℃で4時間保持した後に400℃まで徐冷し、さらに室温まで冷却した。このようにして得た焼結磁石を特性評価に供した。
上述した実施例9〜13の焼結磁石の内部および表面部の組成を前述した方法により測定した。組成分析は内部4箇所および表面部4箇所に対して実施し、それらの平均値を内部組成および表面部組成として表3に示す。次に、焼結磁石の室温における磁気特性をBHトレーサで評価し、保磁力と残留磁化を測定した。さらに、焼結磁石をIPMモータに埋め込んで、150℃での減磁状況を調べた。これらの結果を表4に示す。150℃での減磁状態の評価結果は、表1と同様な評価基準に基づくものである。
Figure 0005586648
Figure 0005586648
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施し得るものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…永久磁石、2…磁石本体(内部)、3…表面部、11…永久磁石モータ、12…ステータ、13…ロータ、14…鉄心、15…永久磁石、21…可変磁束モータ、22…ステータ、23…ロータ、24…鉄心、25…固定磁石、26…可変磁石、31…可変磁束発電機、32…ステータ、33…ロータ、34…タービン、35…シャフト。

Claims (8)

  1. 組成式1:R(Fep1q1Cur1Co1-p1-q1-r1z1
    (式中、Rは希土類元素から選ばれ、50原子%以上がSmである少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p1、q1、r1およびz1はそれぞれ原子比で、0.25≦p1≦0.45、0.01≦q1≦0.05、0.01≦r1≦0.1、6≦z1≦9を満足する数である)
    で表される組成を有する磁石本体と、
    前記磁石本体の表面に設けられ、
    組成式2:R(Fep2q2Cur2Co1-p2-q2-r2z2
    (式中、Rは希土類元素から選ばれ、50原子%以上がSmである少なくとも1種の元素、MはTi、ZrおよびHfから選ばれる少なくとも1種の元素を示し、p2、q2、r2およびz2はそれぞれ原子比で、0.25≦p2≦0.45、0.01≦q2≦0.05、0.01≦r2≦0.1、0.8≦z2/z1≦0.995を満足する数である)
    で表される組成を有する表面部と
    を具備することを特徴とする永久磁石。
  2. 請求項1記載の永久磁石において、
    前記表面部の少なくとも一部は、前記組成式2におけるq2が0.5≦q2/q1≦0.95を満足する組成を有することを特徴とする永久磁石。
  3. 請求項1または請求項2記載の永久磁石において、
    前記磁石本体は、Th2Zn17型結晶相からなるセル相と、前記セル相を取り囲むように存在するセル壁相とを有する金属組織を備える焼結体を具備することを特徴とする永久磁石。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の永久磁石において、
    前記表面部のSm濃度は、前記磁石本体のSm濃度よりも高いことを特徴とする永久磁石。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の永久磁石において、
    前記組成式1および前記組成式2における元素Mの50原子%以上がそれぞれジルコニウムであることを特徴とする永久磁石。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の永久磁石において、
    前記組成式1および前記組成式2の少なくとも一方のCoの20原子%以下が、Ni、V、Cr、Mn、Al、Ga、Nb、TaおよびWから選ばれる少なくとも1種の元素Aで置換されていることを特徴とする永久磁石。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の永久磁石を具備することを特徴とするモータ。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の永久磁石を具備することを特徴とする発電機。
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