JP5585994B2 - 豆腐のパック詰め装置 - Google Patents
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する。
豆腐群をパック詰めする方法としては、従来、陸上空間で実施する方法(「陸詰め」)と、水中で実施する方法とがある。パック詰め作業を空間で実施する、いわゆる「陸詰め」(丘詰めとも呼ばれる。)の方法は、豆腐群を搬送する搬送コンベヤと包装パック群を供給するパックコンベヤを直交方向に組み合せ、豆腐群を搬送コンベヤの終端から各社独自の装置(例えば送りブレード板)によってシャッタ板へ移動させて、ストッパーブレードに押し当ててパックコンベヤ上の包装パック群上に位置決めした後、シャッタ板を退避させて位置決めした豆腐群を包装パックに落下させる(特許文献1参照)。また豆腐群を傾斜したシュート板上で送りブレードで送り、そのまま斜めに落下させて、同調動作する包装パック群に収納する(特許文献3参照)。
また、豆腐群を包装パック群に落とし込んで収納するに際には、収納前に先ず一時的に包装パック群の上方に正確に位置決めする必要がある。
一方、豆腐群を「陸詰め」する方法については(特許文献1参照)、水の抵抗を受けることがないので、高速化を図ることができる。その更なる改善策としては、豆腐群搬送ライン上の豆腐群を包装パック搬送ライン上の包装パック群に収納するまでの所要時間とパッキング精度が非常に重要である。すなわち、豆腐の自動製造ライン全体のライン速度を制限している豆腐群のパック詰め工程の所要時間を短縮すると同時に、陸上で豆腐群を壊さないで包装パック群に正確に位置決めして収納するための機械開発や技術向上が求められている。
また、特許文献3のように時間あたり3,000〜4,000丁の処理能力に高める形態でも、同様に送り板1枚のみで押し送りする際に既に微妙に位置ズレを起こしやすく正確な位置決めができず、包装パックへの収納の精度が十分ではなかった。
ところで、豆腐の自動製造ラインを高速化するという課題に対して次のような阻害要因を有する。即ち、パック詰め工程を高速化するためには、供給コンベヤ上の豆腐群をスライドテーブルの所定位置に位置決めするまでの所要時間を短縮しなければならない。豆腐群の種類(木綿豆腐、絹ごし豆腐や、柔らかなプリン状豆腐等)によっては、この要求に応じて送りブレードを高速化した場合、豆腐群が崩壊してしまうという問題を発生する。送りブレードに押された豆腐群は、コンベヤベルトに擦れている豆腐群の底面には前方から後方に力がかかり、逆に、豆腐群の上側は押された格好で前方に力がかかり、歪んで変形する。つまり、側面視において当初長方形を呈していた豆腐群が送りブレードの送り動作によって、略菱形に変形する。このような変形によって緊張を内包した状態の豆腐群は、コンベヤベルトの僅かな凹凸部分や、スライドテーブルへ乗り継ぐ箇所で僅かな段差や間隙を通過する際に、進行側の下端角部が脱落して豆腐群の裏面が削られるように損傷する結果となる。豆腐群は、含水物であり、コンベヤベルトの表面には常時適度な水膜が存在し、この水膜は、通常豆腐群に対して潤滑剤として機能するが、この水膜は、外力が加わることによって豆腐群の裏面の面圧分布が一定以上に偏頗することとなった場合、潤滑機能を失い、逆に表面張力による吸着力に変わる。
また上記特許文献3では、スライドテーブルやシャッタ板は用いない陸詰め形態で、短時間での収納が可能である。しかし傾斜したシュート板上で豆腐群を送りブレードで送る際に、シュート板上での豆腐品質(弾力や肌)が少し変動して滑り具合が均等でない場合に、包装パックへの落下収納のタイミングが不均等になり、微妙な位置ズレを起こしやすかった。また包装パック供給ではコンベヤ上で同調動作させて、包装パックが多少遊動する形態であったので、落下収納時の衝撃を吸収しやすいが、包装パック群を高速で、かつ正確に安定して位置決めすることが難しかった。そのため、ある程度、処理能力を下げて、包装パック詰め工程時間を長めにする必要があった。
ここで、本発明では、豆腐群を把持する1対の把持プレートと言うように、豆腐群を狭持する態様を「把持」という用語を使用して説明するが、これは1対の把持プレートで均等な力で豆腐群を把持する意味で使用している。また、把持プレートと豆腐側面との接触面積は、該豆腐の側面積の全面が好ましく、少なくとも該側面積の3分の1以上の広さがあって、単位面積あたりに加わる把持力を均等かつ小さくすることが好ましい。
本発明としては、陸上搬送される豆腐群の陸詰め装置に係るものである。その前工程は豆腐生地の連続成型機やバッチ式成型機であり、その切断装置や乗り継ぎ部で水槽に一旦漬かり陸上に載せ替えるか、散水手段で散水して、その豆腐群の表面には水が付着していてもよい。
本発明は、通常の豆腐群のパック詰めに際しては、基本的にシャッタ板を必要としない。なぜなら、駆動部材や部品が増す以外に、その動作工程によって僅かでも所要時間がかかり、処理能力に影響するからである。しかし、より正確な位置決めが求められる場合や高速動作に適さない極軟質の豆腐群にも対応する必要がある場合、シャッタ板を併用することが好ましい。さらに、本発明においては、複数列の豆腐群を同時に把持するという従来に見られない極めて難度が高い高速ないしは高加速度の動作も想定していることから、装置としての動作上の安全度を加味しておく必要もある。また、シャッタ板を使用するか否かは、豆腐群の種類(木綿豆腐、絹ごし豆腐や、柔らかなプリン状豆腐等)によって決定することもできる。さらに、シャッタ板を採用することによって、1対の把持プレートとシャッタ板とによって豆腐群を位置決めし、正確に落下のタイミングを図り、一斉に落下させることができる。つまり豆腐群の種類に対する適合性及び複数列の豆腐群を同時に把持する場合の確実性と安全性の双方を高めることができる。
前記包装パックへの豆腐群の収納の際は、包装パック群上の位置において把持プレートの把持解除によって豆腐群を落下させてもよいが、1対の把持プレートと共に豆腐群を包装パック内に挿入してから把持プレートの把持解除によって落下させても、又、1対の把持プレートと共に包装パック底まで挿入してから把持解除によって豆腐群を収納させるようにしても良い。落下衝撃による豆腐群の損傷を軽減できるためである。1対の把持プレートと共に豆腐群を包装パック内に挿入する場合、包装パック内寸より幅の狭い部位を有する把持プレート(後記のスペーサプレートも含む)を用いる。例えば、1枚板の下端が凹凸状に切り欠き加工されたプレート部材であってもよい。
また本発明では、1対の把持プレートの把持を完全に開放することが好ましいが、把持を解除しない状態を保持しながら包装パックに落下収納する形態であってもよい。即ち、好ましくは少し把持力を弱くするか、又は少し把持プレート間の距離を開くことによって、把持された豆腐群が1対の把持プレート間を滑り落とすようにする。その場合、1対の把持プレートは包装パック群に対して豆腐群を落下収納する際の案内ガイドとしても機能し、また豆腐群の落下速度を抑えるブレーキとしても機能するので、より正確に豆腐群を包装パック群に落下収納(ないしは滑落収納)することが可能になる。
また前記水膜は、前記1対の把持プレートによって豆腐群を把持する際に、挟み込み時や挟み込み解除時を豆腐群との接離の衝撃を吸収し、豆腐群の損傷を防ぎ、接離を滑らかに補助する働きをする。さらに豆腐群の表面と前記1対の把持プレート面との間に水膜を介して密着すると、水の表面張力が作用して互いに吸着力が発生して、把持プレートによる挟持力を補助するため、豆腐群の落下を防ぐ効果がある。この吸着力はきめ細かく弾力のある高品質の豆腐において顕著である。
本発明は前記包装パック搬送装置と搬送コンベヤの搬送方向が直交する形態が好ましいが、前記包装パック搬送装置の搬送方向と同じ方向の搬送方向になる包装パック搬送装置であってもよい。(特許文献3参照)。本発明ではM、Nは正の整数であって、M≧1及び/又はN≧1である。
本発明では前記1対の把持プレートが複数組備えた形態であってもよく、その場合、同数の把持駆動機構が必要になり、装置コストが割高になる。しかし、本発明のように、1対(対向する2枚)の把持プレートの間に少なくとも1枚のスペーサプレートを備えることによって、把持駆動機構はその組数だけで足り、装置コストが軽減される。そして該スペーサプレートを有する該1対の把持プレートによって複数行単位及び/又は複数列単位で前記豆腐群を一斉に把持することを可能とする。該スペーサプレートは包装パック搬送装置から所定の位置に搬送された豆腐パック群の列間距離に応じた幅を有する部材(角パイプや断面コの字・H型の部材等)が好ましい。また、包装パック搬送装置は、搬送コンベヤの幅方向ないしは進行方向にパックコンベヤの搬送方向を合わせて、前記1対の把持プレートによって把持された豆腐群の行数M列数Nと同数の行数N列数M(ないしは、パック搬送方向が前記搬送コンベヤの進行方向と同じ場合は、行数M列数N)を有する。そして、前記所定の位置に搬送された豆腐パック群の列方向(パックコンベヤの進行方向)での包装パックの間隔に合わせるように、豆腐群は前記1対の把持プレートによって把持される前に、前記切断整列装置によって、行方向(前記搬送コンベヤの幅方向)で所定の間隔に広げられていることが好ましい。言い換えれば、搬送コンベヤ上にて、豆腐群の行間距離に応じた包装パックの列間隔を有する複数列並び(多連式ともいう)の包装パック搬送装置であることが好ましい。また、スペーサプレートの幅は、1対の把持プレートによって把持される複数行の豆腐群の行間隔を決定し、複数列の包装パック群の列間隔と一致させるようにすることが好ましい。前記1対の把持プレートの各プレートとスペーサプレートは、垂下するプレートであり、直方体形状の豆腐の外周側面とできるだけ広く面接触することが好ましい。なお、包装パック搬送装置の手前のパックコンベヤ上には積み重ねられた包装パックを1個ずつパックコンベヤの搬送枠内に自動的に高速で落とし込むパック供給装置を備える。なお本発明ではM、Nは正の整数であって、パック搬送方向が前記搬送コンベヤの幅方向と同じ場合はM≧2かつN≧1、または、パック搬送方向が前記搬送コンベヤの進行方向と同じ場合はM≧1かつN≧2であることが好ましい。
本発明によれば、1対の把持プレート間にスペーサプレートを介して複数行(N行)の豆腐群を複数列(N列)の包装パックに一斉に落下させて収納するので、1行ないしは1列分毎に処理する場合に比べて、その行数Mないしは列数Nの分、すなわちM倍ないしはN倍の処理能力を有する、高い処理能力のパック詰め工程を実現することができる。なお、特許文献2のスライドテーブルの上部に固定で配設するストッパでは、複数備えることが難しく、本発明のような複数行(M行)の豆腐群を複数列(M列)の包装パックに一度に落下させて収納すること自体、その構造上の問題があり、不可能である。
ここで、前記把持駆動機構に配設された前記1対の把持プレートの形態は、各プレート部材の長手方向が搬送コンベヤの幅方向に沿った形態だけでなく、搬送コンベヤの進行方向に沿って前記1対の把持プレートが配された形態であってもよく、すなわち豆腐群を前後二方から行単位で把持するものや、左右二方からから列単位で把持するものである。さらに前記1対の把持プレートが2組以上で、幅方向(行単位)や進行方向(列単位)に並列ないしは直列に並べた複数組からなる把持プレートの形態であってもよい。また、位置決め精度を出すために豆腐群の豆腐1丁毎に対応したプレート部材であってもよい。すなわち1対の把持プレートを豆腐1丁単位で、二方から把持する形態もよく、前後左右の四方から把持する形態であってもよい。
豆腐のパック詰め工程を高速化するためには、1対の把持プレートによって豆腐群を把持する動作についてもより高速化をすることが求められる。本発明によれば、1対の把持プレートの駆動方法としては、一方の把持プレートのみで豆腐群を他方の把持プレート側に片寄せするようにして豆腐群を把持することもできるが、1対の把持プレートによって豆腐群を左右から同時に挟みこむように把持動作をさせることにより、把持に要する所要時間を確実に短縮することができる。
本発明では、このような1対の把持プレートを複数組備えてもよい。例えば複数行(M行)、複数列(N列)に配列した豆腐群を、スペーサプレートを用いず2組の1対把持プレートで一斉に把持する形態であってもよい。
複数行(M行)ないしは複数列(N列)とした場合、スペーサプレートの数は最大で、M−1行ないしはN−1列である。
各プレートの長手方向の向きは、搬送コンベヤの幅方向または搬送方向であり、M行N列の行列で把持し、N行M列の包装パックに収納する形態であって、M、Nは1でもよいが、どちらかが2以上の正の整数が特に好ましい。なお、パック搬送方向が前記搬送コンベヤの進行方向と同じ場合は、M行N列の行列で把持し、M行N列の包装パックに収納する形態であってもよい。
好ましくは1対の把持プレートとスペーサプレート1枚で構成された把持プレートを1単位として、2行ないしは2列単位で把持、収納すること形態が好ましい。また一斉に把持して、一斉に落下収納することが好ましい。豆腐製造ラインの高速化を図るためである。ただ、製品条件や位置決め精度向上や安定性等を優先する場合、順次把持と順次落下収納の組み合わせや一斉把持と順次落下収納や順次把持と一斉落下収納という組み合わせの動作パターンであってもよい。なお、本発明のように一斉に把持して一斉に収納する豆腐の個数が多いほど、各駆動動作の速度や加速度を小さくして、その分各動作の許容時間が増し、パック詰めに重要な動作に時間を集中するよう制御・調整すれば、パック詰め精度を向上できる点で、好ましい。
本発明としては、落下距離を短縮するための手段として包装パック群を下方から上昇させる方向に突上げる突上げ機構を採用している。突上げ機構は、包装パック搬送装置によって搬送されてきた包装パック群のみを突上げるため、所要動作を高速で反復実行することができる。突上げ機構は、パックコンベヤとは無関係に包装パック群のみを突上げる動作を実現するため、包装パック搬送装置には、包装パックの底面を露出させた状態で包装パックのエッジ部分(フランジ部分)を支持する構造のものが採用される。なお、包装パックを突き上げた際に、包装パックの姿勢が不安定な場合は、突き上げ機構に配設する突き上げ板に該包装パックを支えて底面形状に合わせたガイド部材を付設するか、凹状の窪みや切り欠き穴等を加工した形態が好ましい。また包装パック群が搬送枠に収まったパックコンベヤ自体を突き上げる形態であっても精度重視の観点からは好ましい形態である。またはパックコンベヤ上の搬送枠がチェーンに固定されず、上下方向に遊動なしは可動状態に構成して、その搬送枠だけを上下動作させる形態であれば、位置決め精度向上と共にチェーン等の包装パック搬送装置への負荷が軽減できるので、好ましい形態である。
前記突上げ機構は、包装パック搬送装置によって所定位置に供給された包装パックの底面を搬送コンベヤによって包装パック群の上方に位置決めされた豆腐群が落下収納される以前に、又は、シャッタ板が退避動作をする以前に下方から突き上げて、包装パックを包装パック搬送装置から浮上させて待機しておき、前記1対の把持プレートによる把持状態の開放又は弛緩の開始や、シャッタ板の開放開始に前後するか同時に、突き上げ板を下降して、落下する豆腐群を受領する。豆腐群を受領した後に包装パック群は包装パック搬送装置の原位置に復帰する。
また把持プレート解除又は弛緩動作ないしは豆腐群の落下ないしはシャッタ板の開放動作と、該突き上げ機構の下降動作とを同期的又は同調的に連動した動作や各動作の加減速度やタイミングを調整することによって、包装パック群を下降させながら豆腐群を受け取る動きをさせることによって、落下の衝撃を吸収して、豆腐の破損を抑制することができ、好ましい。例えばサッカーでボールをトラップする動作と似ている。すなわち前記突き上げ機構によって包装パックの底面を押し上げる形態はパックコンベヤを突き上げる形態よりも、パックコンベヤのチェーン部材にかかる負担がなく、大きな駆動源も必要ではなく、好ましい形態である。なお、前記突き上げ機構とともに、豆腐群の落下衝撃を吸収する補助するバネ材、ゴム材、エアダンパーなどの衝撃吸収部材を併用することも好ましい。
本発明によれば、把持された豆腐群を、停止した搬送コンベヤ上を擦りながら移動させるようなことがないため(搬送コンベヤ上を浮かせるように、又は、搬送コンベヤ上を滑走させるようにするため)、豆腐群の下面の損傷を最小限に抑えることができる。すなわち包装パックの上方に至る移動において、把持された豆腐群が搬送コンベヤ下流端を離れた直後に、コンベヤベルトとの間の僅かな抵抗により僅かな歪みが生じていた場合、急な復元力が働き、把持された状態とは言え、豆腐や把持プレートに若干の揺らぎや振動を発生させ、豆腐群の包装パックへの収納が不確実になる恐れがある。本発明によれば、軟らかい豆腐の把持状態(空中)から包装パックへの収納直前に、そのような余計な外力が加わらないようになり、豆腐群の包装パックへの収納がより確実になり安定する。
図1と図2は、いずれも2行分の豆腐群Bをパック詰めする同一のパック詰め装置1を示し、図2は、図1に示すパック詰め装置1が後述する特定の動作を実行した後の状態を示している。豆腐のパック詰め装置1は、所定寸法に切断された豆腐群Bを搬送する搬送コンベヤ10と、豆腐群Bを操作するための1対の把持プレート1B,1Dやスペーサプレート1Cを駆動制御する把持駆動機構40と、所定寸法に切断された豆腐群Bを収容するための包装パック群Pをパック詰め位置に供給する包装パック搬送装置20とからなる(図1,(図2))。
下記実施形態では、図1や図2に示すように、前記豆腐群Bは約70mm×70mm×30mmの木綿豆腐であり、包装パック群Pと共に、搬送コンベヤ10の幅方向に2行、進行方向に13列の配列を1単位として一括してパック詰めする場合を例に説明する。本発明は豆腐群Bおよび包装パック群Pが搬送コンベヤ10の幅方向にM行配列、進行方向にN列と任意であり、1≦M≦10、1≦N≦100(N,Mは整数)が好ましいが、実際には製品寸法、製品品質(硬さ)、搬送コンベヤの機械寸法、設置面積、所望の処理能力など諸条件を考慮して2≦N≦5、2≦M≦60(N,Mは整数)が実施しやすい形態であり好ましい。豆腐寸法は1辺が20〜150mm、高さが10〜100mmの立方体(正六面体)ないしは直方体が対象であり、好ましくは一辺が50〜120mm、高さが20〜80mmの立方体(正六面体)ないしは直方体であることが好ましい。また豆腐の破断力は0.2〜20N/m2(約20〜2000gf/cm2)であり、狭持性や食感等の条件上、好ましくは、0.4〜10N/m2(約40〜1000gf/cm2)である。本実施の形態のパック詰め対象の豆腐は、一般的な木綿豆腐、絹ごし豆腐や、柔らかなプリン状豆腐も対象としている。
本発明における各シリンダのような駆動源は、例えばエアシリンダや電動シリンダのようなリニアアクチュエータ等であり、直線往復駆動させ、位置決め可能な駆動源であれば特に限定しない。またリニアアクチュエータを用いたクランク式や、ロータリーエンコーダ等の角度制御機能や各種減速機やインバータ制御付きのモータやサーボモータ等の直結式や、ベルトやチェーンを用いたモータ動力伝達方式、ロータリーアクチュエータ等を利用した直線駆動機構等が挙げられ、これらに限定されるものではない。
パックコンベヤ21は、一定間隔を保って循環駆動される2本のチェーンCH,CH間にワークである豆腐群用の包装パックP…を保持するための多数枚のトッププレート22…を取り付けてなる一種のトッププレート型チェーンコンベヤである。パックコンベヤ21におけるトッププレート22…は、チェーンCH,CHの屈曲性を確保するために、独立した多数枚の金属板をキャタピラ上に配列した構成とされ、各トッププレート22には、チェーンCH,CHのリンクプレートにピン部材等を利用して連結することができる左右1対のフランジが曲げ加工されている。各トッププレート22には、包装パックPを落とし込んで位置決めする1対の位置決め孔2H,2Hがパックコンベヤ21の幅方向に並べて形成され、トッププレート22…に設けられた位置決め孔2H…は、全体としてパックコンベヤ21の進行方向に2列と幅方向に13行の所定の配置をなす。
1対の把持プレート1B,1D及びスペーサプレート1Cの水平動作に関しては、軌道レール11や水平動シリンダC1(直動ガイド等)を介してプレート全体が同一位相で平行移動するように作動するものとする。また、本装置においては、各機能部材の動力源として多数のエアシリンダが使用されているが、以下の動作説明においては、全てのシリンダについて、作動ロッドがシリンダ内に収納される向きの動作を「−動作」と簡略表示し、シリンダ内に収納されていた作動ロッドが押し出される向きの動作を「+動作」と簡略表示する。
水平動シリンダC1が−動作し、水平動シリンダC1に連結されたトロリー走行車12が軌道レール11に案内されながら上流方向F1に走行する。この結果、トロリー走行車12に吊下げ支持されているシャッタ板1Aが上流方向F1に移動し、コンベヤベルト30の終端部に横付けされている(図6(A))。パックコンベヤ21は、この位置におけるシャッタ板1Aの直下に位置し、包装パック群P1,P2を準備している。包装パック群P1,P2は突上げ機構23の垂直動シリンダC7の+動作によってシャッタ板1Aの間近まで上昇して待機している(図7(A))。各包装パックP内には、適量の水を注水されているが、各包装パックPを満水にするような状態でも良い。
ここで、前記のように、下流方向F2の把持プレート1Bが下降して待機しているのは、コンベヤベルト30によって搬送される豆腐群Bの先端の行を下流側から支えて、豆腐群Bの先端の1行B1が万一にオーバーランすることを防止する目的である。もし搬送コンベヤの速度も小さく、オーバーランの心配がなければ該把持プレート1Bの事前の下降は不要であり、他の把持プレート1Dやスペーサプレート1Cと同期した動作をするものであってもよい。なお、特にコンベヤベルト30上の豆腐Bに僅かな前後・僅かな回転等の位置ズレがある場合、豆腐群Bの行列の多少の乱れを揃える意味もあるので、把持プレート1B、スペーサプレート1C、把持プレート1Dの順に、コンベヤベルト30によって搬送されてくる豆腐群B1、B2に合わせて、順次下降するようにしてもよい。その豆腐群Bの行間が把持プレート1B,1Dないしはスペーサプレート1Cによって把持前に形成される把持間隔よりも比較的広い場合にも有効である。ただ、この把持プレート1Bが事前に下降する動作や各プレートが順次下降する動作は必須ではなく、他の把持プレート1Dやスペーサプレート1Cと同期する動作であってもよい。
ここで、豆腐群B1,B2の各々は正方形ないしは直方体形状であり、その搬送方向の前後の面を上記プレート群1B,1C,1Dが豆腐側面の面積の3分の1以上の接触面積で面接触して、さらに水膜を介して接触することが好ましく、その水膜は、豆腐群から滲み出る水(ホエー)でも、散布された水でもよいが、本実施の形態では、豆腐群B1,B2は水槽から取り出されて、多少の水が付着した状態で搬送コンベヤ10により搬送されてくる。
本実施の形態は、プレート群1B,1C,1Dの駆動条件によりシャッタ板1Aを用いることなく、高速で豆腐群の収納動作を実行する装置である(図9,図10)。
把持駆動機構40においては、豆腐群B1,B2を強く把持した状態で、その1対の把持プレート1B、1Dとスペーサプレート1Cとを高加速度や高減速度の駆動以外に、定速度駆動(加速度ゼロ)を含む速度パターンで水平方向に移動させて、豆腐群B1,B2を対応する包装パック群P1,P2上の所定位置に位置決めする形態であってもよい。
前記搬送コンベヤ10は、水槽から取り出した豆腐群Bが搬送するか、又は、前記搬送コンベヤ10の豆腐群Bに水を散布する散布機能を有することで、把持駆動機構40の1対の把持プレート1B,1Dによって水の付着した豆腐群Bを把持して、所定距離を容易に移動することが可能になる。水が前記1対の把持プレート1B,1Dによる挟み込みや挟み込み解除を滑らかに補助する水膜としての働きをする。なお、豆腐群Bの表面と把持プレート間の摩擦力を低く抑え、豆腐群Bの損傷を防ぐため、前記1対の把持プレート群1B,1Dと豆腐群Bとは、互いの面が水膜を介して挟み込まれることも好ましい。
本実施の形態は、複数組の前記1対の把持プレート1B,1Dを備えて、前記スペーサプレート1Cを有する第1や第2の実施の形態と同じように複数の包装パック群P1,P2にパック詰めする例である。
また、シャッタ板は、複数の板からなる開閉式のシャッタ板であってもよく、例えば図15(a)〜(e)に示すような回転駆動型の開閉式のシャッタ板37A(1包装パックに対して、2枚ないしは4枚)であってもよい。特に図15(c)に示すように、開放したシャッタ板37Aがガイドやシュート機能を兼ね備える特徴もある。開閉式のシャッタ板37A、37Bは、前記1対の把持プレート1B,1Dの把持解放と同期させて豆腐群B1,B2を包装パックP1,P2に収納する。
次に、パック詰めの仕方について説明する。
前記1対の把持プレート1B,1Dの形態は、各プレート部材1B,1Dの長手方向が搬送コンベヤ10の幅方向(F3−F4方向)に沿って前記1対の把持プレート1B,1Dが配された形態であり、図17(d)(e)は、搬送コンベヤ10の進行方向(F1−F2方向)に沿って配される前記1対の把持プレートのみの形態である。いずれの場合も、千鳥配列の豆腐群B1,B2でもその配列のまま把持してパック詰めすることができる。なお、前記1対の把持プレート1B,1D間にスペーサプレート1Cを有する場合である。
P 包装パック、 P1 包装パック群、 P2 包装パック群、
P1,P2 包装パック群、
F1 上流方向、 F2 下流方向、
F3 コンベヤベルトの幅方向、
1 豆腐のパック詰め装置、
1A,35A,36A,36B,37A,37B シャッタ板、
1B 把持プレート、
1C スペーサプレート、
1D 把持プレート、
1B,1D 1対の把持プレート(把持駆動機構)
1B,1C,1D プレート群、
31A,41A,41B 一方の一組の1対の把持プレート(把持駆動機構)、
31B,42A,42B 他方の一組の1対の把持プレート(把持駆動機構)、
10 搬送コンベヤ、
20 包装パック搬送装置、
21 パックコンベヤ、
23 突上げ機構、
30,33,34 コンベヤベルト(ナイフエッジ型コンベヤベルト)、
40 把持駆動機構
Claims (4)
- 陸上でのパック詰めであって、多数個の豆腐群を販売形態の個々のパックにパック詰めをする豆腐のパック詰め装置において、
互いに接近する向きに駆動する一対の把持プレートを備え、所定のサイズに切断されて排出されてくる豆腐群を把持して、包装パック群上の所定位置に移動させて、一対の把持プレートの把持を開放することによって該豆腐群を該包装パック群に落下収納させるか、又は、一対の把持プレートによる把持状態を少なくとも維持しながら該豆腐群を該包装パック群に落下収納させることを特徴とする豆腐のパック詰め装置。 - 前記一対の把持プレートの間に配されるスペーサプレートを備え、所定のサイズに切断されて排出されてくる豆腐群を把持して、該包装パック群上の所定位置に移動させて、一対の把持プレートの把持を開放することによって該豆腐群を該包装パック群に落下収納させるか、又は、一対の把持プレートによる把持状態を少なくとも維持しながら該豆腐群を該包装パック群に落下収納させることを特徴とする請求項1記載の豆腐のパック詰め装置。
- 前記一対の把持プレートは、前記包装パック群上まで水平動で搬送させる水平動シリンダと、上下動させる上下動シリンダと、上下動シリンダと把持プレートとの間に介在している副水平動シリンダと、一対の把持プレートを開閉動作させる副水平動シリンダを備えることを特徴とする請求項1記載の豆腐のパック詰め装置。
- 前記スペーサプレートは、前記上下動シリンダにより一対の把持プレートのうちの一方の把持プレートと同時に下降動作するとともに、前記副水平動シリンダにより一方の把持プレートと同時に水平動作することを特徴とする請求項3記載の豆腐のパック詰め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012118536A JP5585994B2 (ja) | 2012-05-24 | 2012-05-24 | 豆腐のパック詰め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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