JP5585279B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
Siなどのウェハ上にLSI(Large Scale Integration)を形成するときには、ウェハに素子分離領域を形成した後、トランジスタや、キャパシタ、抵抗などの素子を形成すると共に、これら素子を多層配線で電気的に接続する。
Cuを用いた配線をダマシン法で形成するときは、最初にドライエッチング法を用いて絶縁膜をエッチングして配線溝を形成する。この後、配線溝にバリアメタル膜とシード膜を形成してから、メッキ法でCuを析出させる。この後、配線溝以外の余分なCu膜とバリアメタル膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により除去する。
ここで、CMP法による研磨では、絶縁膜の研磨速度とCuの研磨速度が異なるので、Cuの研磨が絶縁膜に比べて進み、絶縁膜の表面から配線溝内のCuが沈み込む、いわゆるディッシングと呼ばれる現象が発生し易い。ディッシングは、特に配線の幅が太い場合に生じやすい。また、絶縁膜を介して間隔を狭く密集させて複数の配線を配置した場合、そのような領域の配線と絶縁膜の表面が他の領域よりも深く研磨される、いわゆるエロージョンと呼ばれる現象が発生し易い。そして、ディッシングやエロージョンが発生すると、キャパシタの誘電体膜や抵抗素子の導電膜の膜厚にばらつきが生じるので、コンデンサの容量や抵抗素子の抵抗値にばらつきが生じる。
例えば、アナログ/デジタル変換に用いられるスイッチトキャパシタにおいて、配線層でキャパシタを形成する場合には、2つのキャパシタの容量の誤差を1σで0.1%以下にするなど、高い相対精度が必要になる。
さらに、近年では、ウェハの大口径化に伴って、ウェハの周辺部分に配置される半導体装置のチップの数が増えている。このため、ウェハの中央部分のチップと周辺部分のチップの間で膜厚の均一性を確保することが重要になる。
ところが、従来のCMP法では、同心円状にウェハ中央から周辺に向かって差の大きな膜厚分布が発生し易く、半導体装置に要求される高精度な均一性を確保することが困難であった。
そこで、従来では、CMP法による研磨の平坦性及び均一性を向上させる手法として、例えば、ウェハ上に形成されたパターン以外の空き領域にダミーパターンを設けている。
ダミーパターンは、素子の配列方向に対して傾斜するラインに沿って複数個、ウェハ上の空き領域を埋めるように配列される。ここで、ダミーパターンのサイズは、半導体装置の素子のパターンより小さくなる。
また、多層構造を形成する場合に、下側の層に形成したダミーパターンの中心点に対して、上側の層に形成するダミーパターンの中心点をずらしたり、ダミーパターンを隣り合う配線パターンに対して45°傾斜した直方体形状に形成したりしていた。
このように、従来では、素子のパターン以外の空き領域にダミーパターンを敷き詰めることによって、エロージョン及びディッシングの抑制を図っていた。
また、CMP法による研磨時にチッピングによる膜の剥離を防止するために、スクライブラインにもダミーパターンを形成することがある。さらに、ウェハの周辺部分の半導体装置のチップが形成されない領域にダミーチップを設けることも知られている。ダミーチ
ップには、溝パターンが形成されている。溝パターンは、半導体装置のチップの配線パターンと同程度の幅の複数のラインを平行に配列することで形成される。
特開2001−267426号公報 特開2004−153091号公報 特開2004−356316号公報 特開2004−296864号公報 特開2005−57003号公報 特開2007−87989号公報 特開2004−235357号公報 特開2000−21882号公報
ここで、CMP法による研磨は、回転する研磨パッド上にウェハを押し当てて行われる。さらに、ウェハも自転させることで被研磨面の研磨量の均一性が図られる。この際、研磨剤は、ウェハの外周円の法線からある入射角度を持って被研磨面に導かれ、研磨剤の入射方向に平行な方向に被研磨面の研磨が進行する。
このため、研磨剤の入射方向に沿って配置された半導体装置のチップ領域間では、ウェハ外周に近いチップ領域とウェハ中央に近いチップ領域との間で研磨量に差が生じる。このような研磨量の差は、ダミーパターンを空き領域に配置しても発生していた。このため、膜厚の変化が特性に大きな影響を与えるスイッチトキャパシタなどの素子を高精度で製造することは困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、CMP法による研磨のばらつきを抑制できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
実施形態の一観点によれば、基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記基板の外周領域に形成した前記絶縁膜に、前記基板の外周の接線及び法線のそれぞれに交差する第1の溝パターンを有するダミーパターンを形成する工程と、前記基板の前記外周領域よりも内側に形成された前記絶縁膜に素子形成用の溝パターンを形成する工程と、前記素子形成用の溝パターンと、前記第1の溝パターンとに導電性材料を埋め込む工程と、前記絶縁膜上の前記導電性材料を研磨により除去すると共に、前記第1の溝パターン内の前記導電材料の上部に溝を形成する工程と、を含み、前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンに連結され、前記基板の周方向に延びる第2の溝パターンを形成することを含む半導体装置の製造方法が提供される。
研磨剤が基板の周辺領域のダミーパターンを通ることによって研磨圧力が分散されるので、基板の場所ごとの研磨量の差が低減され、導電性材料や絶縁膜の研磨量が均一化される。
図1Aは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 図1Bは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 図1Cは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 図1Dは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。 図1Eは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。 図1Fは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その6)である。 図1Gは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その7)である。 図1Hは、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その8)である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係るダミーパターンを形成したウェハの平面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係るウェハの周辺部分の拡大図である。 図4Aは、本発明の第1の実施の形態に係るダミーパターンを形成するフォトマスクの一例を示す図である。 図4Bは、本発明の第1の実施の形態に係るレジスト膜にパターンを転写する工程を説明する平面図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る研磨装置の概略を示す側面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る研磨装置の概略を示す平面図である。 図7は、従来の研磨方法において場所ごとに研磨量が異なることを説明する図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るダミーパターンの平面図(その1)である。 図9は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るダミーパターンの平面図(その2)である。 図10は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るダミーパターンの平面図(その3)である。 図11Aは、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その1)である。 図11Bは、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その2)である。 図11Cは、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その3)である。 図11Dは、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その4)である。 図11Eは、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図(その5)である。
発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解すべきである。
(第1の実施の形態)
図面を参照して第1の実施の形態について説明する。
まず、図1Aに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。図1Aは、ウェハ1の周辺部分の断面図であって、ウェハ1の外周に周辺領域2を有し、周辺領域2より中央
側には、半導体装置のチップを形成するチップ領域3を有している。図2に示すように、チップ領域3は、ウェハ1に複数配列される。
まず、ウェハ(半導体基板)1のチップ領域3の表面に、トランジスタの活性領域を画定する素子分離絶縁膜11を形成する。この実施の形態では素子分離絶縁膜11として、シャロートレンチアイソレーション(STI)を形成する。STIは、ウェハ1の素子分離領域に溝を形成し、その中にシリコン酸化膜等の絶縁膜を埋め込むことにより形成される。なお、素子分離絶縁膜11は、STIに限られず、LOCOS(Local Oxidation of
Silicon)法で形成した絶縁膜であっても良い。
次いで、ウェハ1のメモリセル領域におけるトランジスタ活性領域に不純物をイオン注入してウェル12を形成する。n型のMOSトランジスタを形成する場合には、p型不純物、例えばボロンが注入される。p型のMOSトランジスタを形成する場合には、n型不純物、例えばリンが注入される。
そして、トランジスタ活性領域の表面を熱酸化させてゲート絶縁膜13が形成される。ゲート絶縁膜13は、熱酸化によるシリコン酸化膜であり、その厚さは例えば1〜10nmである。また、ゲート絶縁膜13は、誘電率の高い材料から形成しても良い。
さらに、ウェハ1の全面に、非晶質又は多結晶のシリコン膜を形成する。シリコン膜の膜厚は、例えば50nmとする。そして、シリコン膜をパターニングすると、ゲート電極14が形成される。なお、ゲート電極14は、金属材料から形成しても良い。
ゲート電極14は、例えばメモリ領域ではウェル12上に間隔をおいて互いに平行に二つ形成され、その各々がワード線の一部を構成する。さらに、ゲート電極14をマスクにしたイオン注入により、ゲート電極14の両側のウェハ1の表層に不純物を導入してソース/ドレインエクステンション15を形成する。なお、n型のMOSトランジスタを形成する場合には、n型不純物、例えばリンが注入される。p型のMOSトランジスタを形成する場合には、p型不純物、例えばボロンが注入される。
この後に、ゲート電極14を含むウェハ1の上側全面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜をエッチバックしてゲート電極14の両側部分のみを残して絶縁性サイドウォール16を形成する。絶縁膜には、例えばCVD法により形成された酸化シリコン膜が用いられる。
続いて、絶縁性サイドウォール16とゲート電極14をマスクにしてウェハ1の表層に不純物を再びイオン注入し、各ゲート電極14の側方のウェハ1にソース/ドレイン領域17(高濃度不純物拡散領域)を形成する。
さらに、ゲート電極14を含むウェハ1の上側全面に金属膜をスパッタ法により形成する。金属膜は、例えば、コバルトやニッケルの高融点金属が好ましいが、比較的に融点が低い金属であっても良い。そして、この金属膜を加熱してシリコンと反応させることにより、ゲート電極14の上面と、ソース/ドレイン領域17におけるウェハ1上にそれぞれにコバルトシリサイド層やニッケルシリサイド層といった金属シリサイド層18A、18Bを形成する。この熱処理によって、各ソース/ドレイン領域17が活性化されて低抵抗化する。
その後に、素子分離絶縁膜11上などで未反応となっている高融点金属膜をウエットエッチングによって除去する。
ここまでの工程で、ウェハ1の活性領域ごとに、ゲート絶縁膜13,ゲート電極14、ソース/ドレイン領域17等によって構成されるMOSトランジスタT1,T2が形成される。
続いて、図1Bに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
ゲート電極14を含むウェハ1の上側全面に、CESL(Contact Etch stop layer)としてSiN膜21を形成する。さらに、TEOS(tetra ethoxy silane)ガスを使用するプラズマCVD法により、SiN膜21の上に第1層間絶縁膜22としてシリコン酸化膜を例えば500nm形成する。なお、TEOSを用いてプラズマCVD法によって形成されるシリコン酸化膜を以下においてTEOS膜という。
そして、第1層間絶縁膜22の表面を化学的機械研磨 (CMP:Chemical Mechanical Polishing)法で研磨して平坦化させ、ウェハ1の表面から第1層間絶縁膜22の表面までの膜厚を所定値、例えば、約300nmに調整する。
さらに、SiN膜21と第1層間絶縁膜22とをフォトリソグラフィ法によってパターニングして、コンタクトホール23A,23Bを形成する。コンタクトホール23A,23Bの深さはソース/ドレイン領域17の高融点金属シリサイド層18A、又はウェハ1に到達するまでとする。
そして、コンタクトホール23A,23Bを通してソース/ドレイン領域17に電気的に接続される導電性プラグ24A,24Bを形成する。具体的には、コンタクトホール23A,23Bの内面に厚さが10nmのチタン(Ti)膜と、厚さが10nmの窒化チタン膜とを順番にスパッタ法等により形成することにより、2層の積層構造を有する密着膜(不図示)を形成する。さらに、密着膜上にタングステン(W)膜をCVD法により成長させる。この膜厚は、第1層間絶縁膜22上で、例えば200nmとし、W膜でコンタクトホール23A,23Bの空隙を埋める。第1層間絶縁膜22の上面上に成長した余分なW膜及び密着膜はCMP法で除去する。これにより、コンタクトホール23A,23B内に、それぞれ導電性プラグ24A,24Bが形成される。
続いて、第1層間絶縁膜22及び導電性プラグ24A,24Bの上の全面に第2層間絶縁膜30を形成する。第2層間絶縁膜30は、例えば、SiOC膜が用いられる。SiOC膜は、有機系シランを原料ガスとして用いたプラズマCVD法にて、例えば200nmの膜に形成される。
次に、第2層間絶縁膜30の上に図示を省略するレジストマスクを形成し、ドライエッチングにより配線溝31A,31Bを形成する。この配線溝31A,31Bの内面に、図示を省略するバリア層として、Ta,TaN,Ti,TiN又はこれらの組合せから選択した積層膜をPVD法により形成する。さらに、図示を省略するシード層をPVD法により形成してから、めっき法を用いて配線溝31A,31Bに、Cuなどの導電性材料を埋め込む。その後、第2層間絶縁膜30の上面から余分な導電性材料をCMP法で除去し、配線溝31A,31B内にダマシン構造の配線32A,32Bを形成する。
次に、図1Cに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、絶縁膜30及び配線32A,32Bを覆うように、第3層間絶縁膜35を形成する。第3層間絶縁膜35には、例えば、SiON膜が用いられる。SiOC膜は、有機系シランを原料ガスとして用いたプラズマCVD法にて、例えば300nmの膜に形成される。
この後、第3層間絶縁膜35の上にレジストマスク36を形成する。レジストマスク36を形成する際には、最初に第3層間絶縁膜35上にレジスト膜を塗布する。続いて、フォトマスクを用いてレジスト膜を露光してから現像する。これにより、周辺領域2とチップ領域3に開口部37A,37B,38A,38Bを有するレジストマスク36が形成される。なお、ダミー用の開口部37A,37Bは、周辺領域2に形成され、後に詳細を説明するダミーパターンを形成するために用いられる。また、プラグ用の開口部38A,38Bは、チップ領域3に形成される。
続いて、図1Dに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、レジストマスク36を用いて第3層間絶縁膜35をドライエッチングする。ドライエッチングにより、周辺領域2にダミーパターン41が形成され、チップ領域3にデュアルダマシン配線用のスルーホール61A、61Bが形成される。
ここで、図2と図3を参照して、ダミーパターン41について説明する。なお、図3は、図2の一部拡大図である。
ダミーパターン41は、ウェハ1上の四角のチップ領域3の各辺に対して斜めな直線を平行に複数配列した溝からなる斜パターン42(第1のパターン)と、ウェハ1の外周に沿って環状に形成された溝からなる分離パターン43(第2のパターン)とを有する。
さらに、斜パターン42は、第1の方向L11に平行に配列された第1の溝パターン42Aと、第1の溝パターン42Aに交差する第2の方向L12に平行に配列された斜パターン42Bとを有する。各溝パターン42A,42Bが延びる方向L11,L12は、ウェハ1の外周の接線Lt及び法線Lnのそれぞれに対して10°以上の傾斜を有する。
また、各溝パターン42A,42Bは、直線形状を有し、その幅は、5μm以上である。各溝パターン42A,42Bの深さは、第3層間絶縁膜35の膜厚以上である。斜パターン42は、ウェハ1のエッジまでは形成されておらず、エッジの手前で止まっている。
例えば、第1の溝パターン42Aは、傾斜角度の異なる3つの第2の溝パターン42Bに連結されている。即ち、第1の溝パターン42Aは、外周端において1つ目の第2の溝パターン42Bの外周端に連結されている。さらに、第1の溝パターン42Aは、外周端から内周端に至るまでの間で、2つ目の第2の溝パターン42Bと交差する。そして、内周端において、3つ目の第2の溝パターン42Bの内周端、及び分離パターン43に連結される。
また、分離パターン43は、斜パターン42より内側、つまりチップ領域3に近い位置に形成された溝パターンであり、斜パターン42の各溝パターン42A,43Bの内周端に連結されている。分離パターン43の幅は、5μm以上で、深さは第3層間絶縁膜35の膜厚以上である。ウェハ1の端から分離パターン43までの距離は、1cm以下で、例えば3mm〜5mmであることが好ましい。
なお、分離パターン43は、ウェハ1の外周の同心円上に配置されており、複数の直線を連結させることで形成される。また、分離パターン43は、複数の曲線を連結させることで形成しても良い。さらに、分離パターン43は、ウェハ1のノッチによって一部が切り欠かれても良いし、一部に不連続な部分を有しても良い。
さらに、図4A及び図4Bを主に参照してダミーパターン41を第3層間絶縁膜35に形成する方法の一例について詳細に説明する。
図4Aに示すように、ダミーパターン41を形成する際に使用する露光用のフォトマスク49には、ダミーパターン41の一部に相当する転写用パターン50(部分パターン)が形成されている。転写用パターン50は、斜パターン42を部分的に投射できる複数のライン51を有する。さらに、ライン51に連結され、分離パターン43を部分的に投射できるライン52と、ライン52より内側に配置された2つのアライメントマーク53を有する。
ライン51は、溝パターン42A,42Bと同様の形状及び配置を有する。図4Aにおいて、ライン51は、第1の溝パターン42Aに相当する2つのラインと、第2の溝パターン42Bに相当する2つのラインを交差させた形状になっている。なお、ライン51は
、第1の溝パターン42Aに相当するラインと、第2の溝パターン42Bに相当するラインをそれぞれ1つ以上有する形状にすることが好ましい。
また、2つのアライメントマーク53は、所定の距離を置いて配置されている。2つのアライメントマーク53を結ぶ仮想線は、分離パターン43に対応するライン52に平行に形成されている。2つのアライメントマーク53の間の距離Lは、ウェハ1の半径から、ウェハ1のエッジとアライメントマーク53との間の距離を引いた値を半径とする円の円周を等分する長さになっている。例えば、1°刻みで360回の露光によりダミーパターン41を形成する場合には、ダミーパターン41を通る円の半径を持つ円周を360等分した円弧の弦の長さに相当する距離になる。
さらに、十字形の第2のアライメントマーク53Bは、十字形の第1のアライメントマーク53Aに対して角度θだけ傾斜して配置されている。角度θは、距離Lによって定める値で、第1のアライメントマーク53Aをウェハ1の中心周りに距離Lだけ回転させたときの第1のアライメントマーク53Aの回転角に相当する。
この転写用パターン50を用いて、図1Cに示すレジストマスク36を形成するときは、最初にレジスト膜に転写用パターン50を1つ、位置決めして露光する。これにより、図4Bに示すように、レジスト膜に図4Aの形状に等しいパターン55Aが転写される。次に、最初に露光した第2のアライメントマーク53Bに、次に露光する第1のアライメントマーク53Aを一致させて露光する。これにより、図4Bに示すように、最初にレジスト膜に転写した部分パターン55Aに対して、2回目の部分パターン55Bが位置決めして露光される。これにより、フォトマスク49のライン51、52がレジスト膜に転写されて、ライン56、57が形成される。
2回目の部分パターン55Bは、1回目の部分パターン55Aのアライメントマーク53Bを用いて位置決めを行っているので、1回目に露光された部分パターン55Aのライン56の部分56Aと、2回目に露光された部分パターン55Bのライン56の最も第1のアライメントマーク53A側の部分56Bとが交差する。さらに、各部分パターン55A,55Bのライン57同士が連結される。
そして、以降は、この作業を繰り返してウェハ1の外周に複数の部分パターンを露光する。
なお、ダミーパターン41に形成するパターンは、ウェハ1に対して1回の露光でレジスト膜に転写しても良い。この場合には、第2のアライメントマーク53Bは第1のアライメントマーク53Aに対して傾斜させなくて良い。
そして、周辺領域2上のレジスト膜に転写用パターン50を必要な回数露光し、チップ領域3上のレジスト膜にスルーホール用のパターンを露光した後に、レジスト膜を現像すると、図1Cに示すようなレジストマスク36が得られる。
続いて、レジストマスク36を用いて、第3層間絶縁膜35をドライエッチングする。ドライエッチングは、第3層間絶縁膜35の下の配線32A,32Bが露出する深さとする。これにより、図1Dに示すように、ウェハ1の周辺領域2にダミーパターン41となる溝パターン42,43が形成され、チップ領域3にスルーホール61A,61Bが形成される。
この後、レジストマスク36を取り除き、第3層間絶縁膜35の上に別のレジストマスクを形成して再びドライエッチングを行い、スルーホール61A,61Bに連通する配線溝44A,44Bと電極用の溝45などの素子パターンを形成する。
続いて、図1Eに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、ダミーパターン41の溝パターン42,43、スルーホール61A,61Bや配線溝44A,44B、電極用の溝45などの素子パターンの内面に図示を省略するバリア層として、例えばタンタル膜をPVD法により形成する。さらに、図示を省略するシード層をPVD法により形成してから、めっきによりCuなどの導電性材料63を析出させる。これにより、ダミーパターン41の溝パターン44A、44B内に導電性材料63が埋め込まれる。なお、導電性材料63は、各溝42〜45を越えて第3層間絶縁膜35を覆うように析出する。
さらに、スルーホール61A,61Bに導電性プラグ64A,64Bが形成され、配線溝44A,44Bに配線65A,65Bが形成される。これにより、導電性プラグ64A,64Bを介して1層目の配線32A,32Bが2層目の配線65A,65Bに電気的に接続される。また、電極用の溝45に埋め込まれた導電性材料63から電極66が複数形成される。なお、電極66は、隣り合う2つの電極66の間の第3層間絶縁膜35を誘電体膜として使用することでキャパシタを形成する。
次に、図1Fに示すように、第3層間絶縁膜35の上面から余分な導電性材料63をCMP法で除去する。ここで、図5に、CMP法で用いられる研磨装置の概略図を示す。研磨装置71は、回転可能なワークテーブル72を有し、ワークテーブル72の上面には、研磨パッド73が貼り付けられている。さらに、研磨パッド73上には、ウェハ1を保持する研磨ヘッド74が配置されている。研磨ヘッド74は、ウェハ1を被研磨面、即ち導電性材料63のめっき層が下向きになるように保持する。さらに、研磨ヘッド74には、図示を省略する押圧機構が設けられており、ウェハ1を研磨パッド73に所定の荷重で押し付けることができる。また、研磨装置71には、図示を省略する研磨剤の供給機構が設けられている。
この研磨装置71では、研磨パッド73と研磨ヘッド74とがそれぞれ回転軸C1、回転軸C2を中心に回転可能である。
研磨は、研磨砥液を研磨パッド73上に供給しながら実施する。研磨砥液には、コロイダルシリカ砥粒に分散剤,酸化剤,防食剤,キレート剤等のケミカル物質を含むものを用いられる。砥粒は、例えばコロイダルシリカ、フュームドシリカ、セリウム、アルミナ、炭化珪素のいずれか1つを含むものが使用できる。分散剤には、例えば水酸化カリウムやアンモニウムを含むものが用いられる。酸化剤には、例えば過硫酸アンモニウムや過酸化水素水を使用できる。防食剤には例えばベンゾトリアゾール(BTA)が用いられ、キレート剤には例えばクエン酸やリンゴ酸が用いられる。
ここで、ウェハ1の研磨時には、図6の平面図に示すように、研磨パッド73が回転軸C1を中心に矢印d1に示す方向に回転する。さらに、研磨ヘッド74は、回転軸C2を中心に矢印d2に示す方向に回転する。このため、ウェハ1は場所ごとに研磨方向と研磨強度が異なる。ウェハ1を基準にすると、研磨方向と研磨強度は、図6に大きさの異なる矢印d11〜d17で示すように、場所ごとに異なる向き及び大きさになる。また、研磨剤は、矢印d11〜d17で示すように、ウェハ1の外周からウェハ1の内側に向けて、ウェハ1の接線Lt及び法線Lnに対して斜めに供給される。
従来のウェハでは、研磨方向が異なることでウェハ周辺のチップ領域によって研磨量に差が生じる。例えば、図7に示すように、ウェハ80の場所ごとに異なる方向から研磨剤が供給され、ウェハ80の周辺部分に配列された2つのチップ領域81A,81Bを研磨する場合を考える。
矢印d21,d22に示すように、隣接する2つのチップ領域81A,81Bの配列方向と研磨方向とがほぼ一致する場合に、隣り合う2つのチップ領域81A,81Bの研磨
量の差が大きくなり、このチップ領域81A,81B間の研磨量の誤差が大きくなって、相対精度が劣化する。なお、図7の四角に「×」印を付けた領域が劣化の大きなチップ領域になる。
この原因の一つは、ウェハ80の外周から研磨剤が供給されるためであると考えられる。つまり、ウェハ80の研磨時にウェハ80の端部からウェハ80の下面(被研磨面)に研磨剤が供給されるので、ウェハ80の下面には研磨剤によってウェハ80を押し上げる揚力が発生する。この揚力は、研磨剤がウェハ80の外周から被研磨面に向かって押し付けられることにより発生する力であり、この力がウェハ80の外周に近いチップ領域81Aにより強く作用する。その結果、研磨剤の供給方向に並ぶチップ領域81A,81Bのうち、ウェハ1の外周に近いチップ領域81Aにおいて、エロージョン、ディッシングがチップ領域81Bより顕著に現れ、ウェハ80の外周側のチップ領域81Aが内周側のチップ領域81Bより研磨されると考えられる。
また、ウェハ80の中央付近では、研磨剤による揚力は均一にほとんど無くなるので、均一性が良好になる。例えば、ウェハ面内の100mmで10%の膜厚の傾斜が生じる場合、100μmの領域では0.01%の変動が予想される。チップ領域81Aに形成する素子に要求される相対精度が0.1%であった場合、0.01%の変動は、相対精度の10%に相当する。CMP法による研磨時の膜厚の傾斜が素子に要求される相対精度の10%に相当する場合に、さらにエロージョンやディッシングによる膜厚のばらつきが加わると、必要な相対精度を確保することが難しくなる。したがって、図7においてウェハ80の空いている領域にダミーパターンを配置しても、相対精度が劣化してしまう。
これに対し、この実施の形態では、ウェハ1の周辺部分にダミーパターン41が形成されているので、ウェハ1の被研磨面に供給された研磨剤がダミーパターン41によって分散される。
これは、ウェハ1を研磨する過程で、研磨剤の供給量が多い周辺領域2が研磨されると、ダミーパターン41にディッシングが生じ、図1Fに示すようにダミーパターン41に導電性材料63が沈み込んでできる溝81が形成されるからである。この溝81は、ダミーパターン41の斜パターン42と分離パターン43の両方に形成される。そして、研磨剤の一部が斜パターン42の溝81から分離パターン43の溝81を通り、圧力のより低い場所の斜パターン42の溝81に流れ込む。流れ込んだ研磨剤の少なくとも一部は、斜パターン42の溝81を通ってウェハ1外に排出される。
このように、この実施の形態では、ウェハ1の周辺領域2のダミーパターン41に形成された溝81を用いて、研磨剤の一部をより圧力の低い領域に分散させることができる。従来では特定の場所に集中し易かった圧力を分散させることが可能になり、場所ごとの研磨圧力の差を低減することができる。その結果、研磨量のばらつきを抑えることが可能になる。チップ領域3でのディッシングやエロージョンを抑制でき、配線65A,65Bなどの素子パターンや第3層間絶縁膜35の膜厚の均一性が向上する。
なお、研磨剤の一部は、斜パターン42から交差する他の斜パターン42を通り、分離パターン43を経由せずに、ウェハ1の外に放出されることもある。
このようにして、2層目の配線層を形成した後、図1Gに示すように、第4層間絶縁膜85を形成する。ウェハ1の周辺領域2では、ダミーパターン41に溝81が形成されているため、ダミーパターン41上の第4層間絶縁膜85がへこんでいる。
続いて、図1Hに示すように、第4層間絶縁膜85を形成した後、ドライエッチングにより周辺領域2にダミーパターン41を形成し、チップ領域3にスルーホール86A,8
6Bを形成する。ダミーパターン41は、下層のダミーパターン41の上に同様の方法で形成され、その形状はダミーパターン41と同じである。さらに、ドライエッチングにより、チップ領域3に配線溝87A,87Bと電極用の溝88などの素子パターンを形成する。
以降は、図1Eから図1Hを繰り返して、チップ領域3に多層の配線回路を形成する。そして、この後、ウェハ1をダイシングしてチップ領域3を個片化すると、配線回路を有する半導体装置が完成する。
以上に、説明したように、この実施の形態では、ウェハ1の周辺領域2にダミーパターン41を形成したので、ダミーパターン41の研磨によって形成される溝81に研磨剤が流れ込ませることが可能になり、ウェハ1の周辺領域2で被研磨面に作用する圧力を低減させることができる。
さらに、ダミーパターン41がウェハ1の接線Lt及び法線Lnに対して傾斜した斜パターン42を有するので、ウェハ1に対して斜めに供給される研磨剤をスムーズに他の領域に分散させることができる。
そして、斜パターン42に連結され、ウェハ1の周方向に延びる分離パターン43を設けたので、斜パターン42の溝81に入り込んだ研磨剤が分離パターン43の溝81を通って圧力が相対的に低い領域に流入させることができる。これによって、被研磨面が受ける圧力を均一化できる。
これらのことから、ウェハ1の場所ごとの研磨量の差が低減され、チップ領域3の素子パターン及び絶縁膜の研磨量が均一化される。
ここで、図8から図10を主に参照して本実施の形態の変形例について説明する。
図8に示すダミーパターン41は、斜パターン42が複数の四角形の微細パターン91の集合体からなる。微細パターン91の集合体は、斜めのライン状のパターン42C,42Dを形成している。斜パターン42のライン状のパターン42C,42Dは、ウェハ1の接線Lt及び法線Lnに対して10°以上の傾斜角度を有する第1の方向及び第2の方向に延びており、互いに交差している。さらに、斜パターン42に連結される分離パターン43も複数の微細パターン91の集合体からなり、集合体がライン状に複数配列されている。微細パターン91は、例えば、0.5μm以下の四角形状を有している。
図9に示すダミーパターン41は、斜パターン42が複数の直線からなる微細パターン92の集合体からなる。微細パターン92の集合体は、斜めのライン状のパターン42E,42Fを形成している。斜パターン42のライン状のパターン42E,42Fは、ウェハ1の接線Lt及び法線Lnに対して10°以上の傾斜角度を有する第1の方向及び第2の方向に延びており、互いに交差している。さらに、微細パターン92の長さ方向とライン状のパターン42E,43Fの長さ方向とは交差している。さらに、斜パターン41に連結される分離パターン43も複数の微細パターン92の集合体からなり、集合体がライン状に複数配列されている。微細パターン92は、例えば、0.5μm以下の四角形状を有している。なお、微細パターン92の長さ方向は、図9に示す方向に限定されず、ラインと平行又は直交する方向でも良い。
図8及び図9に示すダミーパターン41は、微細パターン91,92の集合体であるため、エッチング時にはディッシングやエロージョンが生じ易くなる。その結果、斜パターン42及び分離パターン43に図1Fと同様の溝81が形成され、ウェハ1の被研磨面に作用する圧力の差を低減させる。これにより、チップ領域3の素子パターン及び絶縁膜の膜厚の均一化が図れる。また、研磨剤が分離パターン43を通って放出されるので、ウェハ1の被研磨面が受ける圧力を分散させることができ、素子パターンや絶縁膜の膜厚の均一化がさらに図られる。
なお、微細パターン91,92は、正方形や長方形のパターンに限定されず、円形やその他の形状であっても良い。
また、ダミーパターン41は、斜パターン42又は分離パターン43の一方のみを微細パターン91,92で形成しても良い。
また、図10に示すダミーパターン41は、周辺領域2に形成され、斜パターン42を有する。斜パターン42は、ウェハ1の接線Lt及び法線Lnに対して10°以上傾斜した溝パターン42A,42Bを複数有し、これら溝パターン42A,42Bが交差している。
このダミーパターン41では、エッチング時にディッシングやエロージョンが発生し易くなる。その結果、斜パターン42に図1Fと同様の溝81が形成され、ウェハ1の被研磨面に作用する圧力の差を低減させ、チップ領域3の素子パターン及び絶縁膜の膜厚の均一化が図れる。
なお、ダミーパターン41の第1のパターン42は、傾斜角度の異なる3つ以上のラインを交差させた形状であっても良い。
(第2の実施の形態)
図面を参照して第2の実施の形態について説明する。
最初に、図1Aから図1Cに示すように、ウェハ1のチップ領域3に素子パターンの少なくとも一部を形成する。さらに、第1層目の配線32A,32Bの上に第3層間絶縁膜35を形成する。
続いて、ダミーパターン41を形成する。ダミーパターン41を形成するときは、最初に第3層間絶縁膜35の上にレジスト膜を形成し、図4に示すような転写用パターン50を有するフォトマスク49を使用してレジスト膜を露光する。この後、レジスト膜を現像すると、ダミーパターン41の形状に一致した開口部を有するレジストマスク36が形成される。このレジストマスク36を用いてドライエッチングにより第3層間絶縁膜35を加工してダミーパターン41を形成する。ダミーパターン41は、図3、図8、図9又は図10のいずれかの形状とする。
図11Aに示すように、ドライエッチングは、ウェハ1に達するまで実施する。これにより、ウェハ1上に形成された膜の厚さ以上の深さを有する斜パターン101と、分離パターン102とを有するダミーパターン41が形成される。なお、斜パターン101及び分離パターン102の形状やサイズは、溝の深さを除いて第1の実施の形態と同様である。
続いて、図11Bに示す断面形状を得るまでの工程について説明する。
まず、第3層間絶縁膜35の全面及びダミーパターン41の内壁に保護絶縁膜105を形成する。保護絶縁膜105には、例えば、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜が用いられる。続いて、図示を省略するレジストマスクを用いてチップ領域3の保護絶縁膜105及び第3層間絶縁膜35を加工し、スルーホール61A,61Bと配線溝44A,44B、電極用の溝45などの素子パターンを形成する。
次に、図11Cに示すように、周辺領域2のダミーパターン41の斜パターン101及び分離パターン102、チップ領域3の素子パターン、及び第3層間絶縁膜35の表面に図示を省略するバリア層及びシード層を形成した後、導電性材料63を析出させる。導電性材料63は、素子パターン及び第3層間絶縁膜35の表面を覆う。また、導電性材料63の膜厚がダミーパターン41の深さより薄いので、パターン101,102の全てが導電性材料63で埋められずに、一部に溝110が形成される。
続いて、図5及び図6に示すような研磨装置71を用いてCMP法にて余分な導電性材料63を除去する。ウェハ1の周辺部分2のダミーパターン41に形成された溝81を通って、研磨剤の一部がより圧力の低い領域に放出される。これにより、従来では、特定の場所に集中し易かった圧力が分散される。研磨量のばらつきを抑えることが可能になり、チップ領域3でのディッシングやエロージョンを抑制できる。その結果、図11Dに示すように、配線65A,65Bなどの素子パターンの膜厚や、第3層間絶縁膜35の膜厚が均一な第2層が形成される。
続いて、図11Eに示す断面構造を得るまでの工程について説明する。
まず、第3層間絶縁膜35の上に第4層間絶縁膜85を、ダミーパターン41や、配線65A,65Bなどを覆うように形成する。このとき、ダミーパターン41が溝110を有することから、ダミーパターン41の上の第4層間絶縁膜85には凹部が形成される。
次に、第4層間絶縁膜85の上に図示を省略するレジストマスクを形成し、下部のダミーパターン41の上に第2のダミーパターン41をドライエッチングにより形成する。第2のダミーパターン41の形状は、第1のダミーパターン41と同様とし、第2のダミーパターン41の深さは、第1のダミーパターン41が露出する深さとする。続いて、第4層間絶縁膜85の上に図示を省略するレジストマスクを形成し、ドライエッチングにより第2の層の素子パターンを形成する。
以降は、図11Bから図11Eと同様のチップ領域3に多層の半導体回路を形成する。そして、この後、ウェハ1をダイシングしてチップ領域を個片化すると半導体装置が完成する。
この実施の形態では、ウェハ1の周辺領域2にダミーパターン41を形成したので、ダミーパターン41の研磨によって形成される溝に研磨剤が流れ込ませることが可能になり、ウェハ周辺で被研磨面に作用する圧力を低減させることができる。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈するものであり、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる。
以下に、前記の実施の形態の特徴を付記する。
(付記1) 基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、前記基板の外周領域に形成した前記絶縁膜に、前記基板の外周の接線及び法線のそれぞれに交差する第1の溝パターンを有するダミーパターンを形成する工程と、前記基板の前記外周領域よりも内側に形成された前記絶縁膜に素子形成用の溝パターンを形成する工程と、前記素子形成用の溝パターンと、前記第1の溝パターンとに導電性材料を埋め込む工程と、前記絶縁膜上の前記導電性材料を研磨により除去すると共に、前記第1の溝パターン内の前記導電材料の上部に溝を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法。
(付記2) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンに連結され、前記基板の周方向に延びる第2の溝パターンを形成することを含む付記1に記載の半導体装置の製造方法。
(付記3) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンとして、前記基板の外周の接線及び法線のそれぞれに対して10°以上傾斜させたラインを形成することを含む付記1又は付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記4) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンとして、傾斜
角度が異なる複数の溝パターンを形成することを含む付記1乃至付記3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記5) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンと前記第2の溝パターンの少なくとも一方を、微細なパターンの集合体から形成することを含む付記2に記載の半導体装置の製造方法。
(付記6) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記絶縁膜の上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜に、前記第1の溝パターンの少なくとも一部に相当するパターンを含む部分パターンと、前記ユニットの内周側に配置されるアライメントマークとを転写する工程と、前記アライメントマークを基準にして、前記レジスト膜に転写した前記部分パターンの隣りに次の前記部分パターンを位置決めして転写する工程と、前記部分パターンを転写した前記レジスト膜を現像して形成したレジストマスクを用いて前記絶縁膜をエッチングする工程と、を含む付記1乃至付記5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記7) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記ダミーパターンを前記絶縁膜の膜厚以上の深さに形成することを含む付記1乃至付記6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記基板の外周端から1cm以内の領域に前記ダミーパターンを形成する工程を含む付記1乃至付記7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
1 ウェハ(基板)
2 周辺領域
3 チップ領域
35 第2層間絶縁膜
41 ダミーパターン
42,101 斜パターン(第1の溝パターン)
42A,42B 溝パターン
42C,42D,42E,42F ライン状のパターン
43,102 分離パターン(第2の溝パターン)
44A,44B 配線溝(溝パターン)
45 溝(溝パターン)
50 転写用パターン
53 アライメントマーク
55A,55B 部分パターン
63 導電性材料
81 溝
85 第3層間絶縁膜
91,92 微細パターン
Ln 法線
Lt 接線
L11 第1の方向
L12 第2の方向

Claims (4)

  1. 基板の上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記基板の外周領域に形成した前記絶縁膜に、前記基板の外周の接線及び法線のそれぞれに交差する第1の溝パターンを有するダミーパターンを形成する工程と、
    前記基板の前記外周領域よりも内側に形成された前記絶縁膜に素子形成用の溝パターンを形成する工程と、
    前記素子形成用の溝パターンと、前記第1の溝パターンとに導電性材料を埋め込む工程と、
    前記絶縁膜上の前記導電性材料を研磨により除去すると共に、前記第1の溝パターン内の前記導電材料の上部に溝を形成する工程と、
    を含み、
    前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンに連結され、前記基板の周方向に延びる第2の溝パターンを形成することを含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記第1の溝パターンと前記第2の溝パターンの少なくとも一方を、微細なパターンの集合体から形成することを含む請求項に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体ウェハの上方に絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体ウェハ上の半導体装置のチップが形成されない周辺領域に形成された前記絶縁膜に、前記半導体ウェハの外周に対して第1の角度を有する複数の第1の溝パターンと、前記半導体ウェハの外周に対して第2の角度を有し、前記複数の第1の溝パターンとそれぞれ2箇所以上交差する複数の第2の溝パターンとを有するダミーパターンを形成する工程と、
    前記複数の第1の溝パターンと前記複数の第2の溝パターンとに導電性材料を埋め込む工程と、
    前記導電性材料を研磨する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記ダミーパターンを形成する工程は、前記複数の第1の溝パターンおよび前記複数の第2の溝パターンに連結され、前記半導体ウェハの周方向に延びる第3の溝パターンを形成することを含み、前記導電性材料を埋め込む工程は、前記第3の溝パターンに前記導電性材料を埋め込むことを含むことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
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