JP2010010716A - 半導体装置 - Google Patents

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博之 内山
Hiroshi Chagihara
啓 茶木原
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晃之 一瀬
Dodai Kaminaga
道台 神永
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Abstract

【課題】ターゲット等、光学的に位置検出するための大きな面積のパターン領域での表面平坦性を向上する。
【解決手段】ウェハのスクライブ領域SRに形成されるターゲットT2領域の下層に大面積ダミーパターンDLを形成する。また、製品領域PRおよびスクライブ領域SRの素子として機能するパターン(活性領域L1,L2,L3、ゲート電極17等)のパターン間スペースが広い領域に下層の小面積ダミーパターンと上層の小面積ダミーパターンDs2を配置する。このとき、上層の小面積ダミーパターンDs2は、下層の小面積ダミーパターンに対してハーフピッチシフトさせて形成する。
【選択図】図17

Description

本発明は、半導体装置およびその製造技術に関し、特に、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing )法を用いて表面を平坦化する工程を有する半導体装置に適用して有効な技術に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体装置において、近年の微細化、高集積化の要求は周知の通りである。半導体装置の微細化要求から多層配線等の積層化構造は避けることができず、多層構造を用いれば、下地部材の凹凸を反映して上層の表面に凹凸が形成される。表面に凹凸が存在する状態でフォトリソグラフィを行えば、露光工程における焦点深度の余裕が十分にとれず、解像不良の原因となる。そこで、CMP法を用いて表面を平坦化し、その表面上に形成する部材のフォトリソグラフィマージンを向上するようにしている。
また、素子分離領域を形成する際にもCMP法が用いられる。従来多用されていたLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法では、バーズビークが存在するため一定以上の微細化を図ることが難しい。そこで、半導体基板の主面に浅溝を形成し、この浅溝をシリコン酸化膜で埋め込んで溝以外の領域のシリコン酸化膜をCMP法で除去し、浅溝素子分離を形成する。浅溝素子分離であれば、素子分離領域の周辺部が鋭く形成されるため、周辺部も有効に素子部として活用でき、微細化が図りやすくなる。
ところが、CMP法による研磨では、表面の凹凸を完全には除去することができない。被研磨面に凹凸が存在する場合には、被研磨面表面の凹凸の履歴がある程度残る。また、被研磨面に研磨されやすい部分と研磨され難い部分とが混在する場合には、研磨されやすい部分にディッシング(研磨による窪み)が生じる。CMP法の研磨特性から、これら凹凸の履歴やディッシングは、その凹凸あるいは研磨されやすい部分の面積が広い場合に顕著に生じる。つまり、CMP法による研磨では、微細な凹凸等に対しては比較的良好に平坦化することができるが、大きなパターン(通常数μmオーダー以上)の繰り返し等に対しては、広い面積に渡ってのうねり(グローバルなうねり)が残存し、表面を完全に平坦化することが困難となる。
そこで、大きなパターンやパターン間隔が広い領域にダミーパターンを配置する対策が提案されている。ダミーパターンによりパターン間隔を小さくし、前記したような広い領域(グローバルな)ディッシングあるいはうねりを抑制する手法である。たとえば、特開平10−335333号公報には、パターン間隔が広い領域にダミーパターンを配置し、パターンを埋め込む絶縁膜の表面の平坦性を向上する技術が開示されている(特許文献1参照)。
特開平10−335333号公報
前記のようにパターン間の距離が大きな領域にダミーパターンを配置してパターン間隔を小さくすることにより、広い面積でのディッシング(窪み)あるいはうねりの対策をすることは可能である。ディッシングはその面積が広いほど中心部分の窪み位置が低くなるため、ダミーパターンを配置してディッシングの生じる面積を小さくし、相対的に窪み量を小さくすることが可能である。
ところが、いかにパターン間隔を小さくしてもディッシングを完全になくすことはできない。問題とする平坦化面が単層の場合には、大面積部分のディッシングい比較して窪み量は大幅に改善されるが、平坦化層が複数層積層される場合には、パターンの配置によりディッシング(窪み)が重畳されて、上層でのディッシングが大きく生じるという問題がある。このような場合、上層でのフォトリソグラフィ工程における焦点余裕度の低下、エッチング工程におけるオーバーエッチ量の増加が生じ、歩留まり低下等の不具合を生じる。
また、通常スクライブ領域等製品となる素子が形成されない領域には、フォトリソグラフィで用いる露光装置(スッテッパ等)の位置合わせ用ターゲットが形成されている。このようなターゲットの周辺には、パターンを認識する必要からダミーパターンを配置することができない。そして、ターゲットの面積は通常μmオーダー以上のサイズを有する。よって、このような大きな(大面積)パターン領域にダミーパターンを配置しないと、前記のようにディッシングが生じる。従来はこのような大面積パターンはスクライブ領域に形成されており、製品領域に形成されているわけではないので特に問題視されなかった。ところが、スクライブ領域でのディッシングの影響が製品領域にまで及んでおり、微細化の進展により露光工程での焦点深度余裕度が厳しくなっている状況から、製品領域(特に周辺部)での平坦性の低下が問題を生じるようになっている。
本発明の目的は、複数積層した平坦化面でのディッシングを抑制することにある。
また、本発明の目的は、ターゲット等、光学的に位置検出するための大きな面積のパターン領域での表面平坦性を向上することにある。
また、本発明の目的は、複数積層された平坦化面、あるいは、ターゲット等の大面積パターンの平坦性を向上して、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程における加工マージンを向上することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の半導体装置は、その主面に半導体素子が形成された半導体基板と、前記主面または前記主面上の何れかの層に形成された第1パターンと、前記第1パターンの上層に形成された第2パターンとを有する半導体装置であって、前記第1パターンには第1ダミーパターンが含まれ、前記第2パターンには、前記第1ダミーパターンと同一設計寸法のパターンピッチおよびパターン幅を有する第2ダミーパターンが含まれ、前記第2ダミーパターンは、その平面位置において前記第1ダミーパターンのスペース上に形成されているものである。
また、本発明の半導体装置は、主面に半導体素子が形成された半導体基板と、主面または主面上の何れかの層に形成されたダミーパターンを含む第1パターンと、第1パターンの上層に形成され、光学的パターン認識の対象となるパターンを含む第2パターンとを有し、光学的パターン認識の対象となるパターンは、ダミーパターンの平面形状内に内包されるように形成されているものである。このような半導体装置によれば、光学的パターン認識の対象となるパターン下にダミーパターンを配置することとなり、このパターン領域でのグローバルな平坦性の低下を抑制することができる。
なお、第1パターンには、ダミーパターンよりも小さい面積を有する他のダミーパターンが含まれてもよい。また、ダミーパターンおよび他のダミーパターンは、スクライブ領域に形成されてもよい。さらに、他のダミーパターンは、製品領域およびスクライブ領域に形成されてもよい。
また、ダミーパターンは、光学的パターン認識の対象となるパターン周辺のパターン配置禁止領域以上の面積で形成されている。これにより前記パターンの光学的パターン認識の認識率の低下を防止できる。
また、第1パターンには、半導体素子の設計ルールと同一オーダーの加工寸法を有し、かつ、ダミーパターンよりも小さな面積を有する他のダミーパターンが含まれ、パターン配置禁止領域には、他のダミーパターンが配置されていない。これにより、光学的パターン認識の対象となるパターンの近傍以外に小面積ダミーパターンを配置して、それら領域の平坦性を向上し、また、このパターン近傍への小面積ダミーパターンの配置を禁止して光学的パターン認識の対象となるパターンのパターン認識率の低下を防止できる。
また、ダミーパターンは、半導体ウェハのスクライブ領域に形成され、他のダミーパターンは、半導体ウェハの製品領域およびスクライブ領域に形成される。これにより、製品領域のみならずスクライブ領域での平坦性も向上して、製品領域とスクライブ領域の境界近傍での平坦性を向上し、製品歩留まりの向上に寄与できる。
本発明の半導体装置は、主面に半導体素子が形成された半導体基板と、主面または主面上の何れかの層に形成された第1パターンと、第1パターンの上層に形成された第2パターンとを有する半導体装置であって、第1パターンには第1ダミーパターンが含まれ、第2パターンには、第1ダミーパターンと同一設計寸法のパターンピッチおよびパターン幅を有する第2ダミーパターンが含まれ、第2ダミーパターンは、その平面位置において第1ダミーパターンのスペース上に形成されている。このとき、第2ダミーパターンの何れかの端辺は、その平面位置において、第1ダミーパターンに重なって形成されているか、あるいは、第1ダミーパターンと第2ダミーパターンとは、その平面位置において、ピッチの半分の距離だけずれている。このような半導体装置によれば、第1小面積ダミーパターンのパターン間にはディッシングが生じるが、そのディッシングの生じた部分の上層には第2小面積ダミーパターンが形成されており、第2小面積ダミーパターン間に形成されるディッシングとの重なりを防止することができる。このため、上下層間でのディッシングの重畳を抑制し、平坦性を向上できる。
なお、前記半導体装置において、第1パターンには、さらに第1ダミーパターンよりも大きい面積を有する他のダミーパターンが含まれ、第2パターンには、さらに光学的パターン認識の対象となるパターンが含まれ、光学的パターン認識の対象となるパターンは、他のダミーパターンの平面形状内に内包されるように形成されてもよい。また、他のダミーパターンは、光学的パターン認識の対象となるパターン周辺のパターン配置禁止領域以上の面積で形成され、パターン配置禁止領域には、第1ダミーパターンが配置されていない。また、他のダミーパターンは、半導体ウェハのスクライブ領域に形成され、第1および第2ダミーパターンは、半導体ウェハの製品領域およびスクライブ領域に形成されてもよい。
また、前記何れの半導体装置においても、第1パターンは、主面に形成された活性領域パターンであり、第2パターンは、半導体素子を構成するゲート電極と同層に形成されたパターンとすることができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、(a)半導体基板の主面上または主面上の何れかの部材層上にダミーパターンが含まれた第1パターンを形成する工程と、(b)第1パターンが形成された主面上または第1パターンにパターニングされた部材上に絶縁膜を堆積し、絶縁膜に研磨を施して表面を平坦化する工程と、(c)平坦化された表面の上層に光学的パターン認識の対象となるパターンが含まれた第2パターンを形成する工程とを有し、光学的パターン認識の対象となるパターンは、ダミーパターンの平面形状内に内包されるように形成する。
前記製造方法において、さらに、光学的パターン認識の対象となるパターンを光学的に検出して、半導体基体の位置合わせを行う工程を有することができる。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、(a)半導体基体の主面上または主面上のいずれかの部材層上にダミーパターンが含まれた第1パターンを形成する工程と、(b)第1パターンの上層に光学的パターン認識の対象となるパターンが含まれた第2パターンを形成する工程と、(c)光学的パターン認識の対象となるパターンを光学的に検出して、半導体基体の位置合わせを行う工程とを有し、光学的パターン認識の対象となるパターンは、ダミーパターンの平面形状内に内包されるように形成する。
なお、何れの製造方法においても、ダミーパターンは、光学的パターン認識の対象となるパターン周辺のパターン配置禁止領域以上の面積で形成することができる。
また、第1パターンには、さらに第1ダミーパターンが含まれ、第2パターンには、さらに第1ダミーパターンと同一設計寸法のパターンピッチおよびパターン幅を有する第2ダミーパターンが含まれ、第2ダミーパターンは、その平面位置において第1ダミーパターンのスペース上に形成することができる。
また、第2ダミーパターンの何れかの端辺は、その平面位置において、第1ダミーパターンに重なるように形成するか、もしくは、第1ダミーパターンと第2ダミーパターンとは、その平面位置において、ピッチの半分の距離だけずらして形成することができる。
また、ダミーパターンを半導体ウェハのスクライブ領域に形成し、第1および第2ダミーパターンを半導体ウェハの製品領域およびスクライブ領域に形成することができる。
また、第1パターンが転写される部材は半導体基板であり、第2パターンが転写されて形成される部材はゲート電極とすることができる。
これら半導体装置の製造方法により、前記した半導体装置を製造できる。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)複数積層した平坦化面でのディッシングを抑制できる。
(2)ターゲット等、光学的に位置検出するための大きな面積のパターン領域での表面平坦性を向上できる。
(3)複数積層された平坦化面、あるいは、ターゲット等の大面積パターンの平坦性を向上して、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程における加工マージンを向上できる。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造に用いるシリコンウェハを示した平面図である。 実施の形態のウェハのチップ部分を拡大して示した平面図である。 スクライブラインの領域を含むチップの端部領域を示した平面図である。 チップの製品領域を拡大して示した平面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した平面図である。 図17の拡大平面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。 実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した平面図である。 実施の形態の半導体装置の他の例を示す拡大平面図である。 実施の形態の半導体装置の他の例を示す拡大平面図である。 実施の形態の半導体装置のさらに他の例を示す拡大平面図である。 実施の形態の半導体装置のさらに他の例を示す拡大平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本実施の形態において半導体装置の製造に用いるシリコンウェハを示した平面図である。単結晶シリコンのウェハ1wには、ノッチ1nが付けられ、ウェハ1wの面指数の目印となる。ウェハ1wにはチップ1cが形成される。チップ1cはウェハ1w内の有効処理面積内に形成され、有効処理面積から逸脱したチップ領域1gは利用されない。
図2は、ウェハ1wのチップ1cを拡大して示した平面図である。チップ1cは、後にスクライブラインSLでスクライブされ、分断される。以下に説明する工程では、ウェハ1wの状態で各工程が実施され、チップ1cに分断されるのは最終工程においてである。
本実施の形態では、代表的なDRAMのチップ1cを例示する。他の製品、たとえばCPU等のロジック製品、SRAM(static Random Access Memory )、一括消去型電気的書き換え可能メモリ(いわゆるフラッシュEEPROM:Electrical Erasable Read Only Memory)等のメモリ素子、ロジック回路とメモリ素子とを1チップ上に混在させたシステムLSI等であってもよい。チップ1c内には、メモリセルアレイMA、直接周辺回路PCd、間接周辺回路PCiが形成されている。メモリセルアレイMAには、DRAMのメモリセルが形成されている。メモリセルMAの周辺には、直接周辺回路PCdが形成されている。チップ1cの中心領域には間接周辺回路PCiが形成されている。
図3は、スクライブラインSLの領域を含むチップ1cの端部領域を示した平面図である。図3においては、半導体基板1(ウェハ1w、チップ1c)に素子分離領域が形成された段階の様子を示している。なお、スクライブ領域SR以外は製品領域PRである。
スクライブ領域SRには、素子分離領域の形成の際に同時に形成されるターゲットパターンT1、大面積ダミーパターンDL、小面積ダミーパターンDsが形成されている。スクライブ領域SRには、その他TEG(Test Equipment Group)用の素子等が形成されているが、図では省略している。ターゲットパターンT1は、素子分離領域パターンが形成される工程で同時に形成されるパターンであり、後に説明するゲート電極パターンを形成する際の露光工程における位置合わせで用いる。つまり、ゲート電極パターンのマスク合わせを行う際の位置検出用のターゲットとして用いる。露光装置では、たとえばターゲットを光学的にパターン認識してウェハに対するマスクの位置合わせを行なった後、フォトレジスト膜を露光する。
大面積ダミーパターンDLおよび小面積ダミーパターンDsも素子分離領域パターンが形成される工程で同時に形成されるパターンである。大面積ダミーパターンDL上には、ゲート電極パターンと同時に形成されるターゲットパターンT2が形成される。ターゲットパターンT2はさらに上層のパターン、たとえば配線パターンや接続孔パターンを形成する際の露光工程における位置合わせで用いる。大面積ダミーパターンDLを配置することによりターゲットパターン領域のディッシングを防止して、ターゲットパターンの認識率を向上し、微細加工を有利に行える。従来ターゲットパターン周辺にはダミーパターンを配置しておらず、このためターゲットパターン周辺の表面平坦性が阻害されていたが、ターゲットパターン下部に大面積ダミーパターンDLを配置することにより平坦性を向上し、ターゲットパターンの認識率を向上できるようにしたものである。なお、大面積ダミーパターンDLはターゲットパターンを内包できるようにターゲットパターンよりも大きく形成される。すなわち、光学的にパターン認識するターゲットパターン領域の下には、大面積ダミーパターンDLが存在するので、ディッシングを防止してターゲットパターンの認識率を向上できる。またターゲットパターンの周辺には、ターゲットのパターン認識を阻害しないようにあらゆるパターンの配置が禁止される領域が存在する。大面積ダミーパターンDLはこのようなパターン配置禁止領域以上の面積で形成される。このため、大面積ダミーパターンDLは、露光装置にとってはパターンとして認識されず、ターゲットパターンT1、T2の認識率を低下させることがない。
小面積ダミーパターンDsは、スクライブ領域SRおよび製品領域PRに形成されている。すなわち、ウェハWの全面に形成されている。このように、小面積ダミーパターンDsは、本来素子として機能するパターンの間隔が広い領域に配置される。素子として機能するパターン間の間隔が広く、このような広いパターン間に小面積ダミーパターンDsが配置されない場合は、パターン間でディッシングが生じる。このディッシングはパターン間が広いほど大きな窪み量となるため、平坦性が大きく阻害される。このような広いパターン間スペースに小面積ダミーパターンDsを配置して平坦性を向上する。小面積ダミーパターンDsのパターンサイズおよびパターン間スペースは、素子を構成するパターンとほぼ同じオーダーの寸法で形成されるため、パターン間隔が狭く、狭いパターン間隔に応じた小さなディッシングが生じる。このような状況は、ダミーパターンを配置しない場合より窪み量を大幅に改善でき、平坦性を向上できる。なお、小面積ダミーパターンDsのパターンサイズは、素子設計ルールと同一オーダーであるが、フォトリソグラフィの容易性と、ディッシング抑制に対する効果から適当な値が選択される。素子設計ルールがたとえば0.2μm程度である場合には、小面積ダミーパターンDsのパターンサイズも0.2μm程度にすることができる。しかし、露光光源にKrFエキシマレーザを用いる場合にはレベンソンマスク等を用いた解像度向上手法を用いる必要が生じる。そのためマスク作成の容易さを優先して小面積ダミーパターンDsのパターンサイズ1μm程度、パターン間スペースを0.4μm程度にすることができる。その他フォトリソグラフィ工程の要請から他の数値を選択することが可能であることはいうまでもない。ただし、あまりに大きなパターンサイズおよびパターン間スペースであればパターン間スペースでのディッシングが顕著となり好ましくない。
なお、スクライブ領域SRの幅は約100μmである。
図3において製品領域PRには、前記小面積ダミーパターンDsの他に、素子を構成する活性領域が形成される。本実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor )のチャネル領域を形成する活性領域L1、ウェル給電用の活性領域L2、ガードバンド給電用の活性領域L3を例示している。その他の活性領域が形成されても良いことはいうまでもない。活性領域L1、L2、L3のパターン間には、前記の通りの小面積ダミーパターンDsが形成されている。なお、製品領域PRにも前記同様の大面積ダミーパターンDLが形成されていても良い。
図4は、製品領域PRの活性領域L1、L2を含む領域を拡大して示した平面図である。前記の通り活性領域L1、L2のパターン間に小面積ダミーパターンDsが多数配置されている。前記したとおり、小面積ダミーパターンDsのパターンサイズd1は約1μmであり、パターン間隔S1は約0.4μmである。
小面積ダミーパターンDsは、パターンピッチ(本実施の形態の場合1.4μm)の格子(グリッド)に前記サイズのパターンが自動生成されて形成される。このとき、各格子点において、既に素子を構成する活性領域L1、L2等が存在する部分には小面積ダミーパターンDsが生成されないようにする。つまり、マスク設計装置において、活性領域L1、L2等のパターンを拡大(expand)する図形演算を施す。この拡大されたパターン領域が小面積ダミーパターンDsの配置禁止領域R1となる。次に、前記格子点のうち、配置禁止領域R1内にある格子を図形演算で除外し、残った格子点に小面積ダミーパターンDsを生成させ、この生成された小面積ダミーパターンDsと活性領域L1、L2、L3との加算(add )をとって、マスク作成のデータとする。なお、大面積ダミーパターンDLについてもその周辺に小面積ダミーパターンDsの配置禁止領域R1を形成する。このため、expandの対象となるパターンに大面積ダミーパターンDLも含める。このようにして容易にダミーパターンが配置されたマスクパターンを自動生成できる。なお、手動あるいは配置禁止領域R1に相当する層(パターン配置レイヤー)を設けて、自動でその他小面積ダミーパターンDsを配置したくない場所を特定してこれを除外することも可能である。
次に、前記した活性領域およびダミー領域(素子分離領域)DRの形成工程を含めて、本実施の形態の半導体装置の製造方法を説明する。
図5〜図23(図17、図18を除く)は、本実施の形態の半導体装置の製造方法の一例を工程順に示した断面図である。なお、以下の断面図において、(a)は図3および図4におけるA−A線断面を示し、(b)はB−B線断面を示す。また、(a)において、ダミーパターンが形成されるダミー領域DR、回路領域CR、給電用パターンが形成される給電領域SRを各々示す。回路領域CR、給電領域SRでは小面積ダミーパターンの形成が禁止される。(b)において、ターゲットパターンが形成されるターゲット領域TR、小面積ダミーパターン禁止領域IR、およびダミー領域DRを各々示す。
図5に示すように、半導体基板1(ウェハ1w)を用意し、薄いシリコン酸化(SiO)膜2、シリコン窒化(SiN)膜3を形成する。半導体基板1はたとえばp型不純物が導入された数Ωcm程度の抵抗率を有する単結晶シリコンウェハである。シリコン酸化膜2は、シリコン窒化膜3と半導体基板1との間のストレスを緩和するための犠牲膜であり、たとえば熱酸化法により形成される。シリコン窒化膜3は、後に説明する溝を形成するためのマスクに用いる。シリコン窒化膜3の膜厚は数百nmとし、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition )法により形成する。
次に、図6に示すように、シリコン窒化膜3上にフォトレジスト膜4を形成する。フォトレジスト膜4は、図3および図4で説明した活性領域L1、L2、L3、大面積ダミーパターンDL、小面積ダミーパターンDsが形成される各領域を覆うように形成する。前記したとおり、小面積ダミーパターンDsのサイズはレベンソンマスクを用いる程の微細加工が要求されないため、小面積ダミーパターンDsの形成領域については、レベンソン方式等超解像技術に伴う焦点裕度の低下による加工性の悪化が生じない。これによりマスク設計を簡略化できる。
次に、図7に示すように、フォトレジスト膜4の存在下でドライエッチングを施し、シリコン窒化膜3およびシリコン酸化膜2をエッチングして除去する。
フォトレジスト膜4を除去した後、図8に示すように、シリコン窒化膜3の存在下でドライエッチング(異方性エッチング)を施し、半導体基板1をエッチングして溝5を形成する。溝5の深さは数百nmとする。本工程で形成された溝5のパターンは、前記図3および図4で示した活性領域L1等のパターンの逆パターンである。
なお、本工程では、パターニングされたシリコン窒化膜3をハードマスクに用いている。このように薄い膜厚のシリコン窒化膜3をハードマスクに用いることによりエッチング特性を改善し、微細加工を容易にすることができる。シリコン窒化膜3をハードマスクに用いることに代えて、フォトレジスト膜4の存在下で半導体基板1にエッチングを施し溝5を形成しても良い。この場合、工程が簡略化できる。
次に、図9に示すように、溝5の内部を含む半導体基板1の全面にシリコン酸化膜6を形成する。シリコン酸化膜6は、たとえばTEOS(テトラエトキシシラン)ガスとオゾン(O3 )を原料ガスとしたCVD法により形成できる。シリコン酸化膜6の膜厚は溝5を埋め込むのに十分な膜厚とする。
次に、図10に示すように、CMP法を用いてシリコン酸化膜6を研磨する。研磨はシリコン窒化膜3の表面が露出するまで行う。これにより溝5の領域にのみシリコン酸化膜6を残存させて素子分離領域7を形成する。
このとき、ダミー領域DRでは、小面積ダミーパターンDsが形成されているため、ディッシングは小面積ダミーパターンDsのパターン間にのみわずかに発生し、ダミーパターンが存在しない場合と比較して格段に平坦性を向上できる。また、ターゲット領域TRにも大面積ダミーパターンDLが形成されるため、グローバルなディッシングが防止され、当該領域での平坦性を向上できる。ターゲット領域TRは、本実施の形態の場合スクライブ領域SRに形成されており、ターゲット領域TRの平坦性の劣化は、時にターゲット領域TRに隣接する製品領域PRの平坦性を低下させる。しかし、本実施の形態では、ターゲット領域TRに大面積ダミーパターンDLが形成されるため、このような製品領域PRへの悪影響は発生しない。
次に、図11に示すように、シリコン窒化膜3およびシリコン酸化膜2を除去して活性領域L1、L2、L3、大面積ダミーパターンDL、小面積ダミーパターンDsの表面を露出させる。前記図3および図4の状態は、本工程が終了した段階を示している。シリコン窒化膜3の除去には、たとえば熱リン酸を用いたウェットエッチングを用いる。その後、フッ化水素(HF)を用いてシリコン酸化膜2と素子分離領域7の表面を適度にエッチングして、図11に示すようなほぼ平坦な表面が実現される。
次に、図12に示すように、図示しないフォトレジスト膜を形成し、p型あるいはn型の不純物をイオン注入して、ディープウェル8、n型ウェル9、p型ウェル10を形成する。ディープウェル(deep well )8は、p型ウェル10を半導体基板1から電気的に分離する機能がある。
次に、図13に示すように、ゲート絶縁膜となるシリコン酸化膜11、ゲート電極となる多結晶シリコン膜12およびタングステンシリサイド(WSi)膜13、キャップ絶縁膜となるシリコン窒化膜14を堆積する。シリコン酸化膜11は、たとえば熱酸化あるいは熱CVD法により形成され、数nmの膜厚を有する。多結晶シリコン膜12は、たとえばCVD法で形成され、n型またはp型の不純物が導入される。膜厚は数百nmである。タングステンシリサイド膜13は、CVD法、またはスパッタ法により形成され、同様に膜厚は数百nmである。タングステンシリサイド膜13は、ゲート電極(ゲート配線)のシート抵抗を低減し、素子の応答速度の向上に寄与する。シリコン窒化膜14は、たとえばCVD法により形成され、膜厚は数百nmである。
なお、ここではタングステンシリサイド膜13を例示しているが、チタンシリサイド(TiSi)膜、コバルトシリサイド(CoSi)膜等他の金属シリサイド膜を用いることができる。また、タングステンシリサイド膜13と多結晶シリコン膜12との積層膜を例示しているが、多結晶シリコン膜、バリア膜、タングステン(W)等金属膜の積層膜であってもよい。この場合さらにゲート電極(ゲート配線)の抵抗率を低減できる。バリア膜には窒化タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)等窒化金属膜を用いることができる。金属膜にはタングステンの他、タンタル(Ta)、チタン(Ti)等を用いることができる。
次に、図14に示すように、シリコン窒化膜14上にフォトレジスト膜15を形成し、ドライエッチング(異方性エッチング)を施して、図15に示すように、シリコン窒化膜14をパターニングする。これによりキャップ絶縁膜16を形成する。このキャップ絶縁膜16のパターンについては後に説明する。なお、フォトレジスト膜15を形成するための露光工程では、前記ターゲットT1がマスク合わせの位置検出に用いられる。
次に、フォトレジスト膜15をアッシング等で除去し、図16に示すように、キャップ絶縁膜16の存在下でタングステンシリサイド膜13,多結晶シリコン膜12、シリコン酸化膜11にエッチング(異方性エッチング)を施し、ゲート電極17を形成する。
このとき、ゲート電極17と同時に第2小面積ダミーパターンDs2とターゲットT2が形成される。
図17はこの段階での状態を示す平面図であり図3に相当する。また、図18は、図4に相当する拡大平面図である。
図17に示すように、スクライブ領域SRには小面積ダミーパターンDs2の他にターゲットT2が形成される。ターゲットT2は後の工程、たとえば配線形成あるいは接続孔形成工程の露光の際に用いられる。ターゲットT2は、大面積ダミーパターンDL上に形成され、それに内包されるように形成される。また、ターゲットT2の周辺には、後にターゲットT2が用いられる際に認識率の低下を防ぐためにパターン配置禁止領域R2が設けられるが、大面積ダミーパターンDLはこのパターン配置禁止領域R2よりも大きく形成される。これによりパターン配置禁止領域R2内にはターゲットT2を除きパターンが形成されない状態となり、ターゲットT2の認識を正確に行うことができる。また、大面積ダミーパターンDL上にターゲットT2が形成されるため、ターゲットT2は窪んだ下地上に形成されるのではなく、平坦化された下地上に形成される。このため、後にターゲットT2を用いる露光工程において、ターゲットT2の認識を正確に行え、マスク合わせ精度を向上できる。さらに、ターゲットT2の下部に大面積ダミーパターンDLが形成されているため、当該領域の平坦性が向上し、その周辺、特にターゲットT2に近接する製品領域PRの平坦性を向上してフォトリソグラフィマージンを向上し、エッチング加工を容易にできる。
なお、スクライブ領域SRには、小面積ダミーパターンDs2も形成される。これにより、当該領域の平坦性を向上できる。但し、小面積ダミーパターンの配置禁止領域R1には配置されない。小面積ダミーパターンDs2については後に説明する。
製品領域PRには、ゲート電極17が形成される。また、ゲート電極17のパターン間には小面積ダミーパターンDs2が多数配置される。図3の場合と同様に、小面積ダミーパターンの配置禁止領域R1には配置されない。配置禁止領域R1の生成法については前記と同様である。
図18に示すように、小面積ダミーパターンDs2は、下層の小面積ダミーパターンDsのパターン間スペース上に形成される。すなわち、小面積ダミーパターンDs2と下層の小面積ダミーパターンDsとのパターンはそのピッチが半分だけずれた状態で形成される。つまり、小面積ダミーパターンDs2は小面積ダミーパターンDsに対してx方向にPxだけ、またy方向にPyだけずらして形成する。Px、Pyともにたとえば0.7μmである。このようにハーフピッチだけずらして小面積ダミーパターンDs2を形成することにより、下層で発生したディッシングの影響をなくして平坦性の向上を図れる。すなわち、下層のディッシングは小面積ダミーパターンDsのスペース部に生じ、その上部には小面積ダミーパターンDS2が形成されるため、ディッシングが重畳されることがない。小面積ダミーパターンDs2によるディッシングはそのスペース部で生じるが、この下層には小面積ダミーパターンDsが形成されており、そもそもディッシングは生じていない。つまり、本実施の形態のように小面積ダミーパターンDs、Ds2を配置すると、下層でディッシングの生じている領域の上層ではディッシングを生じず、上層でディッシングを生じる部分は、下層でディッシングを生じない領域上に形成される。これにより、2つの層を総合したディッシング量を低減して、全体の平坦性を低減できる。
なお、上層の小面積ダミーパターンDs2がパターン配置禁止領域R1に形成されないことは小面積ダミーパターンDsの場合と同様である。また、小面積ダミーパターンDs2の発生方法も、格子位置をハーフピッチシフトさせる点を除き小面積ダミーパターンDsの場合と同様である。
また、ここでは小面積ダミーパターンDsとDs2とをハーフピッチシフトさせた例を説明したが、シフト量は、Ds2の端辺がDs1に重なるように形成される限り任意である。すなわち、Ds2はDs1のスペース部の上部に形成されていればよい。
次に、図19に示すように、不純物をイオン注入して不純物半導体領域19を形成する。不純物半導体領域19には低濃度の不純物を導入する。なお、注入される不純物の導電型は、形成されるMISFETのチャネル型により打ち分けられる。n型ウェル領域にはp型不純物が注入され、pチャネルMISFETが形成される。pウェル領域にはn型不純物が導入され、nチャネルMISFETが形成される。
次に、図20に示すように、半導体基板1の全面にたとえばシリコン窒化膜を形成し、これに異方性エッチングを施して、サイドウォールスペーサ20を形成する。その後、イオン注入を行って、不純物半導体領域21を形成する。不純物半導体領域21は、前記同様に領域によってその導電型が適当になるように不純物イオンを打ち分ける。不純物半導体領域21には高濃度の不純物が挿入され、不純物半導体領域19とともにLDD(Lightly Doped Drain )構造のソース・ドレインを構成する。
次に、図21に示すように、ゲート電極パターンを埋め込むシリコン酸化膜22を形成し、図22に示すように、シリコン酸化膜22にCMP法による研磨を施してその表面を平坦化する。この平坦化の際、ゲート電極パターンと同層に小面積ダミーパターンDs2が形成されているため、平坦性の向上が図れる。特に、下層の小面積ダミーパターンDsに対してハーフピッチずらして上層の小面積ダミーパターンDs2が形成されているため、パターン間スペースでのディッシングを2層間に渡り重畳させることがない。このためディッシングの重なりによる平坦性の低下を抑制できる。また、ターゲットT2の領域にはその下層に大面積ダミーパターンDLが形成されているため、グローバルなディッシングを生じず、スクライブ領域SRにおいても平坦性を向上できる。これにより製品領域PRに悪影響を生じず、歩留まり等の向上を図れる。なお、スクライブ領域SRにも小面積ダミーパターンDs2が配置されているので製品領域PRと同様に平坦性を改善できる。
ここでは、スクライブ領域SRにターゲットT2を形成した例を示しているが、ターゲットT2は製品領域PRに形成されてもよい。また、パターン認識の必要なパターンとして、ここではターゲットパターンを例示したが、その他、光学的パターン認識の対象となるパターンであれば本発明を適用できることはもちろんである。たとえばマスク合わせの品質管理のために用いる検査用パターン、膜厚をモニタするための検査パターン、レーザ救済に用いるための位置検出用パターン等であってもよい。
次に、図23に示すように、シリコン酸化膜22に接続孔23を形成し、接続孔23内に接続プラグ24を形成する。さらにシリコン酸化膜22上に配線25を形成する。
接続孔23の形成は、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクとして異方性エッチングにより行える。このフォトレジスト膜の形成の際、つまり、本工程での露光には、前記したターゲットT2をマスク合わせの位置検出に用いることができる。接続プラグには、たとえば多結晶シリコンの他、窒化チタン膜、タングステン膜の積層膜を用いることができる。接続プラグの形成には、接続孔の開口後これを埋め込む導電材料を形成し、CMP法を用いて接続孔以外の領域の導電膜を除去することにより行える。
配線25の形成は、同様にフォトレジスト膜(図示せず)をマスクとして異方性エッチングにより行える。このフォトレジスト膜の形成の際、つまり、本工程での露光には、前記したターゲットT2をマスク合わせの位置検出に用いることができる。配線25には、たとえばタングステン、窒化チタンとタングステンとの積層膜等金属材料を用いることができる。配線25の形成には、前記金属材料の成膜後、これをパターニングすることにより行える。
さらに、第2層、第3層等上層の配線を形成して多層配線構造にすることができるが、前記配線25の場合と同様に形成できるのでその説明は省略する。
図24は、ウェハプロセスが終了した後に、スクライブ領域SRをスクライブした段階の状態を示す平面図である。スクライブラインSLによりウェハ1wが分断され、チップ1cが形成される。スクライブラインSLの幅は、ブレード幅(たとえば35μm)に遊びが加わった寸法となる。このため、チップ1cでは、製品領域PR端部からチップ1cの端部までの距離として数十μm程度の領域が残存する。この残存領域に前記したターゲットT1、T2、大面積ダミーパターンDL、の一部が残存する。なお、図24においては、ターゲットT3が表示されている。これは第1層の配線25をパターニング際に同時に形成されたターゲットパターンである。ターゲットT3はその上層の配線あるいはスルーホールの形成に用いられる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、実施の形態では、小面積ダミーパターンDsとDs2とのズレをx方向とy方向との双方に設けた例を示したが、何れか一方のズレであってもよい。
また、小面積ダミーパターンDs、Ds2として方形形状を例示したが、長方形等の他の形状であってもよい。たとえば、図25および図26に示すように、格子状のダミーパターンであってもよい。つまり、図25に示すように、格子状のパターン26を活性領域L1等と同時に形成し、図26に示すように、格子状のパターン27をパターン26に対してハーフピッチシフトさせてゲート電極17と同時に形成しても良い。また、小面積ダミーパターンDs、Ds2に代えて、図27および図28に示すように、ライン状のダミーパターンであってもよい。つまり、図27に示すように、ライン状のパターン28を活性領域L1等と同時に形成し、図28に示すように、ライン状のパターン29をパターン28に対してハーフピッチシフトさせてゲート電極17と同時に形成しても良い。これらダミーのパターン26,27,28,29がパターン配置禁止領域R1に形成されないことは実施の形態と同様である。また、これらパターン26,27,28,29のサイズも実施の形態と同様である。
本発明は、半導体装置およびその製造技術に適用でき、特に、化学機械研磨法を用いて表面を平坦化する工程を有する半導体装置に適用して有効である。
1 半導体基板
1c チップ
1n ノッチ
1w ウェハ
2 シリコン酸化膜
3 シリコン窒化膜
4 フォトレジスト膜
5 溝
6 シリコン酸化膜
7 素子分離領域
8 ディープウェル
9 n型ウェル
10 p型ウェル
11 シリコン酸化膜
12 多結晶シリコン膜
13 タングステンシリサイド膜
14 シリコン窒化膜
15 フォトレジスト膜
16 キャップ絶縁膜
17 ゲート電極
19 低濃度不純物半導体領域
20 サイドウォールスペーサ
21 高濃度不純物半導体領域
22 シリコン酸化膜
23 接続孔
24 接続プラグ
25 配線
DL 大面積ダミーパターン
Ds,Ds2 小面積ダミーパターン
L1〜L3 活性領域
PR 製品領域
SR スクライブ領域
DR ダミー領域
CR 回路領域
SR 給電領域
TR ターゲット領域
IR 小面積ダミー禁止領域
MA メモリセルアレイ
R1、R2 パターン配置禁止領域
SL スクライブライン
T1、T2、T3 ターゲット(ターゲットパターン)
PCd 直接周辺回路
PCi 間接周辺回路

Claims (9)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、且つ、半導体素子の一部として機能する活性領域および前記半導体素子の一部として機能しない複数のダミー活性領域とを規定する溝と、
    前記溝内に埋め込まれた第1絶縁膜と、
    前記複数のダミー活性領域上および前記第1絶縁膜上に形成され、且つ、前記半導体素子の一部として機能しない複数のダミーゲートとを有し、
    前記複数のダミー活性領域の各々は、平面形状が同一設計寸法で形成され、且つ、同一ピッチで配置されており、
    前記複数のダミーゲートの各々は、平面形状が同一設計寸法で形成され、且つ、同一ピッチで配置されており、
    前記複数のダミーゲートは、第1方向および前記第1方向と直交する第2方向において、前記複数のダミー活性領域のピッチの半分の距離だけ、前記複数のダミー活性領域の配置されている位置とずれて配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成され、且つ、半導体素子の一部として機能する活性領域および前記半導体素子の一部として機能しない複数のダミー活性領域とを規定する溝と、
    前記溝内に埋め込まれた第1絶縁膜と、
    前記複数のダミー活性領域上および前記第1絶縁膜上に形成され、且つ、前記半導体素子の一部として機能しない複数のダミーゲートとを有し、
    前記複数のダミー活性領域の各々と前記複数のダミーゲートの各々は、平面形状が同一設計寸法で形成され、且つ、同一ピッチで配置されており、
    前記複数のダミーゲートは、第1方向および前記第1方向と直交する第2方向において、前記複数のダミー活性領域のピッチの半分の距離だけ、前記複数のダミー活性領域の配置されている位置とずれて配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、
    前記複数のダミーゲートは、前記複数のダミー活性領域間の前記第1絶縁膜を覆うように配置されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記複数のダミー活性領域および前記複数のダミーゲートは、前記半導体基板のスクライブ領域に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置は更に、
    前記スクライブ領域に形成され、且つ、光学的パターン認識の対象として使用するためのターゲットパターンを有し、
    前記複数のダミーゲートは、前記ターゲットパターンと同層で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置は、更に、
    前記複数のダミー活性領域よりも平面積の大きい他のダミー活性領域を有し、
    前記ターゲットパターンは前記他のダミー活性領域上に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記半導体素子は、
    前記活性領域上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記活性領域に形成されたソース領域及びドレイン領域とを有することを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7に記載の半導体装置であって、
    前記複数のダミーゲートは、前記ゲート電極と同層で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体装置であって、
    前記第1絶縁膜は、CMP法によって研磨されることで前記溝内に埋め込まれていることを特徴とする半導体装置。
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