JP5585084B2 - ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法 - Google Patents

ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5585084B2
JP5585084B2 JP2010000326A JP2010000326A JP5585084B2 JP 5585084 B2 JP5585084 B2 JP 5585084B2 JP 2010000326 A JP2010000326 A JP 2010000326A JP 2010000326 A JP2010000326 A JP 2010000326A JP 5585084 B2 JP5585084 B2 JP 5585084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotary kiln
cooling
cooling air
kiln
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010000326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010243145A (ja
Inventor
知道 安松
計介 武永
裕和 水谷
幸二 有村
佳行 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2010000326A priority Critical patent/JP5585084B2/ja
Publication of JP2010243145A publication Critical patent/JP2010243145A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5585084B2 publication Critical patent/JP5585084B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Furnace Details (AREA)
  • Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
  • Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)

Description

本発明は、ロータリーキルン外表面の冷却に関する。
従来、特許文献1では、ロータリーキルンに霧を噴霧して冷却する技術が開示されている。この特許文献1にあっては、圧力水と圧力空気を混合させるノズル部を設けてキルンシェル面に霧を噴霧し、キルンシェル面に衝突した水の蒸発熱によってキルンシェルを冷却している。噴霧する霧はキルンシェル面が濡れない程度のものであって、キルンシェル面において水が全量気化し、蒸発する。この技術を用いることにより、キルンシェル表面に水膜が形成されないため赤外線温度計によるキルン表面温度の測定が可能となっている。
特開2001−241851号公報
しかしながら特許文献1にあっては、霧が噴霧された部分に冷却効果が集中するためロータリーキルン全体を適切に冷却できないという問題があった。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ロータリーキルン外表面の適切な冷却を可能としたロータリーキルンの冷却装置を提供することにある。
上述の目的を解決するため、本願発明では、内面に耐火物が設けられ、一端側に設けられたバーナによって燃料を燃焼させ、被処理物を加熱するロータリーキルンの冷却方法において、ロータリーキルンの回転軸より鉛直下方の外表面に向かって送風する冷却空気に霧を噴霧することとした。
よって、ロータリーキルン外表面を適切に冷却することができる。
本発明のロータリーキルン1における側面図である。 実施の形態1におけるロータリーキルン1の径方向断面図である。 冷却ファン2の斜視図である。 ロータリーキルン1における温度分布を示す図である。 実施の形態2におけるロータリーキルン1の径方向断面図である。 実施の形態2における冷却ファン2の冷却位置を示す図である。 実施の形態3におけるロータリーキルン1の側面図である。 実施の形態4におけるロータリーキルン1の径方向断面図である。 実施の形態4における側面図である。 本発明の比較例である。
[実施の形態1]
[ロータリーキルンの概要]
ロータリーキルン1の概要につき図1および図2に基づき説明する。図1はロータリーキルン1の側面図、図2は径方向断面図である。なお、ロータリーキルン1の回転軸方向(長手方向)をy軸とし、バーナ30側をy軸負方向とする。また、鉛直上方をz軸正方向とし、y軸およびz軸に直交する径方向の軸をx軸とする。x軸正方向は図2の右側とする。
ロータリーキルン1は円筒状のキルンシェル5を有し、内周側に耐火レンガ12が設けられている。ロータリーキルン1は、図2では時計回り方向に回転するものとするが反時計回りであってもよい。耐火レンガ12の内周側には原料9が導入され、バーナ30の熱により焼成が行われる。また、ロータリーキルン1の回転軸Lよりz軸の負方向側には冷却ファン2が設けられ、この冷却ファン2からの送風によってキルンシェル5を冷却する。
冷却ファン2からz軸正方向側に向かって冷却空気7の送風を行う。このためキルンシェル5には、円周上最もz軸負方向側の部分から冷却空気7が当たることとなる。なお、冷却ファン2は軸流ファンを用いるが、他の形式のファンであってもよい。また、冷却ファン2からの冷却空気7はロータリーキルン1のキルンシェル5のうち、回転軸Lより鉛直下方(z軸負方向側)の外表面に向かって送風すればよく、冷却空気7を当てる位置は特に限定しない。
冷却ファン2は複数であってy軸に対し平行、または概略平行に1列設けられている。冷却の範囲、必要能力によっては2列以上であってもよい(実施の形態4以降参照)。冷却ファン2同士の間隔は1.5〜3.0mの等間隔に設けられ、吹出し方向はz軸正方向側である。また、冷却ファン2の吹出口とキルンシェル5の距離は、0.6〜3mの範囲とする(理由は後述)。
冷却ファン2からは霧4を含む冷却空気7が出力され、この霧4を含む冷却空気7はバーナ30の取り付け側のキルン端部からy軸正方向側に向かって所定範囲内に少なくとも1箇所設置されるものとする。実施の形態1ではバーナ30の取り付け側のキルン端部から、ロータリーキルン1内部の耐火物表面にコーティング層13が付着する領域に前記冷却ファン2を設置することが特に好ましいが、該領域外であってもよい。
[冷却ファンの概要]
図3は冷却ファン2の斜視図である。冷却ファン2から空気の吹出し口の周囲にはノズル3が設けられ、このノズル3から水を吹出させて霧化し、霧4とする。
この冷却ファン2は、外表面を濡らすことなく効果的にキルンシェル5を冷却可能とするものである。具体的には、霧4の粒径をごく小さな大きさで150μm以下とし、キルンシェル5の外表面に到達するまでに蒸発させる。冷却ファン2によって冷却空気7の流れが形成され、この冷却空気7に向かって吹き出された霧4を含んだ空気流は、霧4の蒸発熱によって温度が低下する。この温度が低下した空気流がキルンシェル5に到達することにより、キルンシェル5の外表面を冷却する。
ノズル3は吹出し口部周囲に一定間隔で設けられ、冷却空気7の流れの中心方向(冷却ファン2の軸心方向)に向って内向きに傾斜して設置される(角度は30°〜60°)。角度が30°未満の場合は空気流の断面全体に噴霧されなくなる一方、角度が60°を越えると空気流の流れを乱し均一な空気流の妨げとなるためである。なお、ノズル3の傾斜角度は、冷却空気7の吹出し風速が早いほど大きくすればよい。
ノズル3の数は、必要な水量およびノズルの吐出能力に応じて決められる。冷却空気7の温度を均一に冷却するには、ノズル3を分散して設置することが効果的であり、冷却ファン2について1台当たり6〜50個ほど設けられている。5個以下では霧4が均一になり難くい。また50個を越えるとノズル3への配管が煩雑となり、さらに、冷却ファン2の空気の吹出し口に配置することは、ノズル径にもよるが、実施の形態1では物理的に困
難となるためである。
なお、霧4の粒径は10〜150μmとする。この粒径であれば、霧4は外表面に到達するまでに冷却ファン2で形成された空気流によって蒸発する。したがってキルンシェル5の外表面を濡らすことなく蒸発熱によって空気流の温度を低下させ、キルンシェル5を冷却可能とする。
該霧滴の大きさが200μmを越えると、冷却空気7の温度でキルンシェルに到達するまでに気化しきらないものが現れ、該霧滴がキルンシェル5に衝突する恐れがある。なお、水の供給量は冷却ファン2の1台当たり30〜270l/hrである。流量は、噴霧ノズルのサイズ及び噴霧圧力によって調整する。ノズル部の噴霧圧力は0.3〜6MPaである。
ここで、キルンシェル5の外表面の温度は通常で250〜400℃であり、冷却ファン2の元の空気温度は50〜150℃であり、このためノズル3から噴霧された霧4を、瞬時に気化させることが可能である。
また、霧4の蒸発熱によって冷却空気を生成したとしても、ノズル3からキルンシェル5までの距離が過大な場合はキルンシェル5からの放射熱によって外表面に到達する前に昇温してしまい、キルンシェル5の冷却効率が低下する。一方、ノズル3からキルンシェル5までの距離が過少であると、霧4が外表面に到達するまでの時間が短くなって蒸発するための時間を十分確保できない。したがって実施の形態1では、ノズル3からキルンシェル5までの距離は、0.6〜3mの範囲とすることが好ましい。距離が0.6m未満では蒸発時間が不十分であり、3mを超過すると冷却空気が昇温するためである。
[キルン周囲の上昇気流と冷却効果の関係]
キルンシェル5の外表面には、ロータリーキルン1の熱による上昇気流20が形成される(図2参照)。この上昇気流20に冷却ファン2からの冷却空気7を同伴させることで、キルンシェル5外表面にわたって冷却空気7を導入し、効果的に冷却するものである。
また、ロータリーキルン1の回転動作に伴ってキルンシェル5が時計回り方向に回転する。そのため、キルンシェル5と冷却空気7との相対運動は、ロータリーキルン1の回転軸Lよりもx軸正方向側では逆方向、x軸負方向側では順方向となる。逆方向となったx軸正方向側では冷却空気7とキルンシェル5の周速との相対速度差が大きくなるため、強制対流熱伝達速度が大きくなって冷却効果が向上する。一方、冷却空気7とキルンシェル5の回転との相対速度が順方向では、冷却空気7がキルンシェル5の回転に乗ってキルンシェル5の外表面に拡散し、効果的に外表面が冷却される。なお、霧4の蒸発熱による熱量分ほど、空気とキルンシェル5の温度差が大きく広がる。
[バーナと冷却位置の関係]
図4はロータリーキルン1のy軸方向温度分布を示す図である。ロータリーキルン1においてはバーナ30から噴出される火炎の先端付近が最も高温となり、該火炎の存在する領域にコーティング層13が付着するが、キルンシェル5の熱的負担が大きい。そのため、上述のようにバーナ30の該火炎の先端付近に冷却ファン2を設け、冷却空気7を送風することによりキルンシェル5を効果的に冷却するものである。
また、ロータリーキルン1の全長をYとすると、ロータリーキルン1のうちバーナ30の火炎が存在する領域は、ロータリーキルン1のバーナ30側端部から、バーナ30の火炎噴射方向(y軸正方向側)に向かってほぼ(1/3)Yの範囲内となる。
したがって、ロータリーキルン1のバーナ30側端部から、バーナ30の火炎噴射方向(y軸正方向側)に向かってほぼ(1/3)Yの範囲内で、冷却空気7を送風することにより、ロータリーキルン1のうち最も冷却要請の高い領域を効果的に冷却するものである。
なお、図1では2つの冷却ファン2を用いてキルンシェル5を冷却しているが、霧4を含む冷却空気7はバーナ30の取り付け部からy軸正方向側に向かってコーティング層13が付着する領域(またはバーナ30の火炎噴射方向に向かってほぼ(1/3)Yの領域)に1箇所以上送風すればよい(複数の場合は実施の形態4参照)。また上記領域以外の場所にあっては、適宜従来どおり霧4を含まない空冷式のファンを用いてもよい。また、設計上冷却効果を高めたい場合は、上記領域以外の場所に冷却ファン2を用いて霧4を含む冷却空気7を送風してもよい。また、冷却ファン2の個数は要求される冷却性能に合わせて適宜変更してもよい。
実施の形態1の効果
(1)内面に耐火物(耐火レンガ12)を有し、一端側に設けられたバーナ30によって燃料を燃焼させ、被処理物を加熱するロータリーキルンの冷却方法において、ロータリーキルン1の回転軸より鉛直下方(z軸負方向側)の外表面に向かって送風する冷却空気7に霧4を噴霧することとした。
これにより、冷却ファン2から出力される霧4を含んだ冷却空気7を、キルンシェル5外表面に発生する上昇気流20を用いて外表面にわたって導入することが可能となり、キルンシェル5を効果的に冷却することができる。また、霧4の蒸発熱によって冷却ファン2から送風される空気を冷却して冷却空気7を生成することにより、キルンシェル5外表面を濡らすことなく冷却して赤外線温度計によるキルンシェル5外表面の温度を正しく測定することができる。
(6)被処理物は、バーナ30の熱によって融解し、耐火物の内周側表面に付着することでコーティング層13を形成し、
冷却空気7は、ロータリーキルン1の外表面であって、コーティング層13が形成される領域に1箇所以上送風されることとした。これにより、ロータリーキルン1において最も高温となるバーナ30付近を適切に冷却することができる。
(7)冷却空気7は、ロータリーキルン1の外表面であって所定範囲内に1箇所以上送風され、
この所定範囲は、ロータリーキルン1の全長をYとすると、ロータリーキルン1のバーナ30側端部から、バーナ30の火炎噴射方向に向かって(1/3)Yの範囲であることとした。
これにより、上記(6)と同様の効果を得ることができる。
(8)霧4に含まれる水滴の量を可変とすることとした。
これにより、キルンシェル5の温度によって冷却量を適宜変更することができる。
(9)冷却空気7を送風する位置は複数であって、水滴の量はそれぞれの位置において独立に制御可能であることとした。
これにより、キルンシェル5において冷却量を増加させたい位置に噴射される水滴の量を適宜増加させることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2につき説明する。基本構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1では冷却ファン2からの冷却空気7をz軸正方向側に向かって送風したが、実施の形態2ではz軸に対しx軸方向側(キルンシェル5の周方向)に傾斜して送風する点で異なる。
図5は実施の形態2におけるロータリーキルン1の径方向断面図、図6は冷却ファン2による冷却位置を示す図である。図6に示すように、キルンシェル5内には耐火レンガ1
2が設けられ、その内周側で原料9が焼成されている。なお、説明のため図6では上昇気流20は省略する。
原料9は重力の影響により原料9はz軸負方向側に偏っているが、高温で焼成されるため原料9の表面が溶融して粘りが大きくなり、キルンシェル5の時計回り回転に伴って耐火レンガ12の炉壁面11またはコーティング層13との摩擦抵抗が増大して回転する炉壁面11によって掻き上げられる。このため、原料9はx軸負方向側において鉛直上方(z軸正方向側)に掻き上げられる。一方、原料9のx軸正方向側はキルンシェル5の時計回り回転に伴って鉛直下方(z軸負方向側)に移動する。
ここで、キルンシェル5内部には高温ガス10が導入されているが、キルンシェル5のうち耐火レンガ12および/またはコーティングシェル13を介して原料9と接している位置では高温ガス10には接しない。そのためキルンシェル5は、耐火レンガ12および/またはコーティングシェル13を介して高温ガス10と直接接する高温ガス接触部D1において温度が上昇し、耐火レンガ12および/またはコーティングシェル13を介して原料と接する原料接触部D2において温度が低下する。
また、キルンシェル5は時計回り方向に回転するため、回転に伴って高温ガス接触部D1に接する時間が増大して温度も上昇し、x軸正方向側において原料9と接する直前の領域(高温ガス10と原料9との境界である境界領域D3)において最も高温となる。したがって、キルンシェル5ではこの境界領域D3において最も冷却要請が大きい。
したがって実施の形態2では、この境界領域D3を冷却するため、冷却ファン2からの冷却空気7の吹き出し方向をz軸正方向側(鉛直)からx軸正方向側に傾斜させる。これにより冷却空気7を直接境界領域D3に送風し、キルンシェル5のうち最も冷却が必要な部分を効果的に冷却するものである。なお、実施の形態2では3°〜30°傾斜させるものとするが、キルンシェル5および冷却ファン2の形状、および位置関係によって適宜変更してもよい。
この傾斜角度は、ロータリーキルン1の直径に比例して大きくするが、傾斜角度が過大となるとロータリーキルン1の外周側(x軸の正、負方向側)に冷却空気が流れてしまい、キルンシェル5の上部まで到達しにくくなる。また、傾斜角度が過小となるとシェル下部に冷却空気7が直撃して局所冷却を起す一方、キルンシェル5の上部へ冷却空気7が到達しにくくなるためである。
なお、境界領域D3はキルンシェル5の回転軸Lに対しx軸正方向側に位置するため、実施の形態1と同様に冷却空気7とキルンシェル5の回転との相対速度差が大きくなるため、強制対流熱伝達速度が大きくなって冷却効果が向上する(図5参照)。
実施の形態2の効果
(2)冷却空気7は、鉛直軸(z軸)に対し、ロータリーキルン1の周方向に傾斜して
送風されることとした。
これにより、境界領域D3等、冷却要請の高い位置を適切に冷却することができる。
[実施の形態3]
実施の形態3につき説明する。基本構成は実施の形態2と同様である。実施の形態2は霧4を含む冷却空気7をロータリーキルン1の周方向に傾斜させたが、実施の形態3ではロータリーキルン1の軸方向に傾斜させる点で異なる。
図7は実施の形態3におけるロータリーキルン1の側面図である。実施の形態3では、冷却ファン2をロータリーキルン1の回転軸方向(y軸方向)に傾斜させ、冷却空気7をy軸方向の所望の位置に噴射する。
実施の形態3の効果
(3)冷却空気7は、鉛直軸(z軸)に対し、ロータリーキルン1の軸方向に傾斜して送風されることとした。
これにより、冷却位置をロータリーキルン1の軸方向で可変とし、所望の位置を効果的に冷却することができる。
[実施の形態4]
実施の形態4につき説明する。実施の形態1〜3では冷却ファン2はy軸に対し平行又は概略平行に1列設けられていたが、実施の形態4では2列設ける点で異なる。
図8は実施の形態4におけるロータリーキルン1の径方向断面図、図9は側面図である。なお、実施の形態4では冷却ファン2をy軸に対し平行又は概略平行に2列とするが、
2列以上であってもよい。
複数の冷却ファン2はy軸に対し平行又は概略平行に設けられた2列のレール41,42上に配置され、それぞれ独立してこのレール41,42上をy軸に対し平行移動可能に設けられている。冷却空気7の送風位置を適宜移動させることで、キルンシェル5の冷却位置を適宜変更することが可能である。また、2本のレール41,42上に冷却ファン2を設けることで、冷却空気7がキルンシェル5の広い範囲に一層行き渡らせることが可能となり、冷却効率も一段と高められる。
また、x軸正方向側のレール41に設けられた冷却ファン2をx軸正方向側冷却ファン21、x軸負方向側のレール42に設けられた冷却ファン2をx軸負方向側冷却ファン22とすると、x軸正、負方向側の各冷却ファン21,22間の距離は1m〜2mに設定される。x軸正、負方向側の各冷却ファン21,22間の距離を1m〜2mに設定することにより、キルンシェル5の下面部の全体に冷却空気7の流れが行き渡るようにするためである。このような配列により、キルンシェル5の冷却は各冷却ファン21,22からの冷却空気7によって直接、冷却が行われる。
また実施の形態4では、実施の形態2と同様に冷却ファン2をz軸に対しx軸方向に傾斜させる。キルンシェル5の外表面に広く冷却空気7が行き渡るように、冷却ファン2の吹出し方向の傾斜角度をz軸に対して、3°〜30°ほど傾斜させる。これにより実施の
形態2と同様の効果が得られるものである。
実施の形態4の効果
(4)冷却空気7の送風位置は、ロータリーキルン1の回転軸(y軸方向)に対し平行移動可能であることとした。
冷却空気7の送風位置を適宜移動させることで、キルンシェル5の冷却位置を適宜変更することができる。
(5)冷却空気7は、冷却ファン2から送風され、
ロータリーキルン1の回転軸に対し平行又は概略平行なレール41,42を設け、冷却ファン2は、レール41,42上を平行移動可能に設けられることとした。
これにより、簡易な構成に基づき容易に冷却ファン2を平行移動させることができる。なお、所望により実施の形態1〜4を適宜組み合わせてもよい。
本発明は、ロータリーキルンを利用するあらゆる産業の炉において、キルンシェルの外表面温度を監視し、温度を基準値以下に管理する場合に適用できる技術であって、特に炉内の最高温度が高温である炉であるほど有効である。生石灰の製造、軽量骨材の製造、ドロマイトの製造、高炉ダストの還元、各種廃棄物の処理(焼却灰、廃プラスチック、廃油、廃液、廃木材、脱水汚泥等)などロータリーキルンを利用する産業は多く、いずれの産業においても、本発明を適用することができる。
1 ロータリーキルン
2 冷却ファン
3 ノズル
4 霧
5 キルンシェル
7 冷却空気
9 原料
10 高温ガス
11 炉壁面
12 耐火レンガ
13 コーティング層
14 ダクト
15 吹出し口
21 冷却ファン
22 冷却ファン
30 バーナ
41 レール
42 レール

Claims (10)

  1. 内面に耐火物が設けられ、一端側に設けられたバーナによって燃料を燃焼させ、被処理物を加熱するロータリーキルンの冷却方法において、
    前記ロータリーキルンの回転軸より鉛直下方の外表面に向かって送風する冷却空気に、前記ロータリーキルンの外表面に到達するまでに蒸発するような粒径の霧を噴霧すること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  2. 請求項1に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記冷却空気は、鉛直軸に対し、前記ロータリーキルンの周方向にロータリーキルンの回転方向と対向する向きに傾斜して送風されること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  3. 請求項1に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記冷却空気は、鉛直軸に対し、前記ロータリーキルンの軸方向に傾斜して送風されること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記冷却空気の送風位置は、前記ロータリーキルンの回転軸に対し平行移動可能であること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  5. 請求項4に記載のロータリーキルンの冷却方法において、前記ロータリーキルンの回転軸に対し平行なレールを設け、 前記冷却空気は、冷却ファンから送風され、
    前記冷却ファンは、レール上を平行移動可能に設けられること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記被処理物は、前記バーナの熱によって融解し、前記耐火物の内周側表面に付着することでコーティング層を形成し、
    前記冷却空気は、前記ロータリーキルンの外表面であって、前記コーティング層が形成される領域に少なくとも1箇所送風されること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記冷却空気は、前記ロータリーキルンの外表面であって所定範囲内に少なくとも1箇所送風され、
    前記所定範囲は、前記ロータリーキルンの全長をYとすると、このロータリーキルンの前記バーナ側端部から、前記バーナの火炎噴射方向に向かって(1/3)Yの範囲であること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記霧に含まれる水滴の量を可変とすること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  9. 請求項8に記載のロータリーキルンの冷却方法において、
    前記冷却空気の送風位置は複数であって、前記水滴の量はそれぞれの位置において独立に制御可能であること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却方法。
  10. ロータリーキルンと、
    冷却ファンと
    を有するロータリーキルンの冷却装置において、
    霧噴霧手段をさらに設け、
    前記冷却ファンは、前記ロータリーキルンの回転軸より鉛直下方側の外表面に対して冷却空気を送風し、
    前記霧噴霧手段は、前記冷却空気に、前記ロータリーキルンの外表面に到達するまでに蒸発するような粒径の霧を噴霧すること
    を特徴とするロータリーキルンの冷却装置。
JP2010000326A 2009-03-18 2010-01-05 ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法 Active JP5585084B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010000326A JP5585084B2 (ja) 2009-03-18 2010-01-05 ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009066811 2009-03-18
JP2009066811 2009-03-18
JP2010000326A JP5585084B2 (ja) 2009-03-18 2010-01-05 ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010243145A JP2010243145A (ja) 2010-10-28
JP5585084B2 true JP5585084B2 (ja) 2014-09-10

Family

ID=43096323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010000326A Active JP5585084B2 (ja) 2009-03-18 2010-01-05 ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5585084B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5428864B2 (ja) * 2010-01-05 2014-02-26 宇部興産株式会社 セメント製造装置およびセメント製造装置の冷却方法
JP5585104B2 (ja) * 2010-02-05 2014-09-10 宇部興産株式会社 ロータリーキルンの冷却装置および冷却方法
JP5928078B2 (ja) * 2012-03-28 2016-06-01 宇部興産株式会社 ロータリーキルンの冷却装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4895984A (ja) * 1972-03-22 1973-12-08
JPS4976929A (ja) * 1972-11-24 1974-07-24
JPS4996907A (ja) * 1973-01-19 1974-09-13
JPS5847632B2 (ja) * 1980-12-01 1983-10-24 住友金属工業株式会社 ロ−タリ−キルンの付着物発生防止方法
FI78980C (fi) * 1987-08-26 1989-10-10 Outokumpu Oy Saett foer avkylning av en trumugn.
JPH0783420A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Chukyo Kosan Kk 混合廃棄物の焼却方法と回転式焼却装置
JPH09145032A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Hitachi Zosen Corp ロータリーキルン
JP3912440B2 (ja) * 1997-03-28 2007-05-09 太平洋セメント株式会社 ロータリーキルン内壁面の付着物除去方法
JP2001241851A (ja) * 2000-02-25 2001-09-07 Sumitomo Heavy Ind Ltd ロータリーキルンの冷却方法及びロータリーキルン
JP5053011B2 (ja) * 2007-09-19 2012-10-17 株式会社神戸製鋼所 熱間成形用還元鉄の温度制御方法
JP5428864B2 (ja) * 2010-01-05 2014-02-26 宇部興産株式会社 セメント製造装置およびセメント製造装置の冷却方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010243145A (ja) 2010-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5428864B2 (ja) セメント製造装置およびセメント製造装置の冷却方法
US5227018A (en) Gas distributor and heater for spray drying
JP5585084B2 (ja) ロータリーキルンの冷却装置およびその冷却方法
JP2007538384A5 (ja)
US5690039A (en) Method and apparatus for reducing nitrogen oxides using spatially selective cooling
JP2005083745A (ja) 汚染物質を含むプロセス排ガスの熱処理装置
JP5585104B2 (ja) ロータリーキルンの冷却装置および冷却方法
JP2010267533A (ja) エナメル線焼付装置
JP5928078B2 (ja) ロータリーキルンの冷却装置
JP2014043391A (ja) セメント製造装置およびセメント製造装置の冷却方法
AU636405B2 (en) Gas distributor and heater for spray drying
JP4524270B2 (ja) 排ガス冷却設備およびその制御方法
KR20120110864A (ko) 냉각탑
JP2006284024A (ja) ロータリーキルン式乾燥装置
CN110986602B (zh) 一种高温烧结窑炉的冷却装置
JP4427474B2 (ja) 減温塔
JP2001241851A (ja) ロータリーキルンの冷却方法及びロータリーキルン
KR102043300B1 (ko) 급수부 제어 응축기 타입 백연 방지 냉각탑
JP2007170785A (ja) 加湿焼却灰溶融炉
JP4912111B2 (ja) 電気炉用排ガスの冷却装置および冷却方法
CN104791808A (zh) 用于废物焚烧装置的封闭式冷却循环系统
JP5542003B2 (ja) 高含水率廃棄物の焼却装置
JP2018021716A (ja) 冷却装置
JP2012035237A (ja) 粉体製造装置
JP5087509B2 (ja) 減温塔

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5585084

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250