JP5582692B2 - 蛍光性紫外線硬化性ワニスを適用するための方法 - Google Patents

蛍光性紫外線硬化性ワニスを適用するための方法 Download PDF

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Description

本明細書に記載されているのは、画像形成装置中において受像基材(基材)または文書の上に一時的な情報を印刷するために使用できる、蛍光成分を含む紫外線硬化性ワニス(UV硬化性ワニス)である。
米国特許出願第11/548,774号(US’774)には、蛍光物質を含む放射線硬化性インキが開示されており、それは、活性化エネルギーに暴露させると蛍光を発し、それによって活性化エネルギーに暴露させる前には目には見えなかった画像が目に見えるようになる。US’774にはさらに、インクジェットシステム、および放射線硬化性インキを印刷するためのプロセスもまた開示されている。その放射線硬化性インキは、スポットコーティング法またはフラッドコーティング法によって基材の表面の一部もしくは全体に適用され、その基材の表面の一部もしくは全体の上に、その放射線硬化性インキを用いた画像を形成する。US’774の放射線硬化性インキは、その下にあるテキストのイメージ・オン・イメージ関係には関わりなく、基材の上に適用される。
米国特許出願公開第2005/249895号明細書 米国特許出願公開第2006/110577号明細書 米国特許出願公開第2007/134561号明細書
本発明は、受像基材(基材)または文書等の上に一時的な情報を印刷するために使用できる蛍光成分を含む紫外線硬化性ワニスを適用するための方法を提供することを目的とする。
いくつかの実施態様においては、本明細書に開示されているのは、文書にワニスを適用するための方法であって、その方法には、少なくとも1種の硬化性モノマーもしくはオリゴマー、少なくとも1種の光重合開始剤、および少なくとも1種の蛍光物質を含む紫外線硬化性蛍光ワニスを準備する工程を含み、ここでその蛍光物質を活性化照射に暴露させると、蛍光を発して、その紫外線硬化性蛍光ワニスの外観に目に見える変化を引き起こさせる。さらに、その方法には、基材の上での画像の印刷位置の場所を決める工程、および基材上の決められた印刷位置の一つまたは複数の部分の上だけに画像の位置合わせ(image registration)をして、その基材の上に紫外線硬化性蛍光ワニスをデジタル的に印刷する工程が含まれる。
本明細書に記載されているのは、UV線に暴露させると蛍光を発する蛍光成分を含むUV硬化性ワニスである。そのUV硬化性ワニスを、デジタル印刷システムによって基材または文書の上の、テキスト、テキストの一部、画像、または画像の一部だけに選択的に適用して、下にあるテキストまたはキャラクター部分の全体または一部と画像の位置合わせをする。「画像の位置合わせ(image registration)」という用語が表しているのは、たとえば、テキストまたはキャラクターと実質的に同一のところに、そのテキストまたはキャラクターに隣接する基材の周辺の非印刷位置の上に、もしあるとしても最小限のオーバーコートとなるように、ワニスを位置させることで、実質的にマッチングさせることを指している。
これらの方法においては、UVオーバーコートの存在を検出することは極端に困難であるが、その理由は、それが予め印刷されているテキストまたはキャラクターの上だけに存在しているからである。さらに、この選択的なオーバーコーティングでは、オーバーコートにおいて使用されるワニスの量が少ないので、低コストで認証を与えることが可能である。
したがって、本明細書に開示されたUV硬化性ワニスの蛍光成分は、対応するその下に印刷されたキャラクター、テキスト、テキストの一つまたは複数の部分、画像もしくは画像の一部の(以後においては、まとめて「画像」と呼ぶ)一つまたは複数の部分の上にデジタル的にオーバーコーティングすることができ、その画像に隣接したその基材の周辺に隣接する非印刷部分の上にオーバーコーティングすることはない。その結果、そのUV硬化性ワニスを使用して形成された画像は、紫外(UV)線に暴露させると蛍光を発するが、その画像に隣接するその基材の周辺の非印刷部分の上にはUV硬化性ワニスが適用されていない。本明細書に開示されたUV硬化性ワニスの蛍光特性は、文書の詐欺または偽造を防止するために文書認証をする、セキュリティ用途においては有用となるであろう。その文書の上のUV硬化性ワニスの蛍光成分は、周辺光で見た場合には、観察者に気づかれることはないが、その文書の上の蛍光組成物が蛍光を発するようなUV線に暴露させると認識可能となる。その文書をUV線への暴露から外すと、その文書の上の蛍光組成物が元の非蛍光状態に戻るのが望ましい。そのような蛍光特性は、文書の認証においては有用であるが、その理由は、捏造または偽造された文書や、文書をフォトコピーしたものは、UV線に暴露させたときに蛍光を発して、外観の変化を起こす能力がないからである。
非蛍光物質により形成されたキャラクター、テキスト、画像または画像の一部を、蛍光組成物を有する無色のUV硬化性ワニスを用いてオーバーコーティングまたはオーバープリンティングすることの利点としては、周辺光においては普通に見える画像、テキストなどが、UV線に暴露させると、顕著に変化して蛍光を発するように見せることが挙げられる。文書の上に印刷された、蛍光組成物を有する無色のUV硬化性ワニスを用いて画像、テキストなどフォトコピーすると、その文書のフォトコピーにおいては、その画像、テキストなどは見ることができない。この理由は、そのUV硬化性ワニス中の蛍光組成物が、文書のための既存のコピー条件下では蛍光を発せず、そのために、その文書のフォトコピーの中には出現しないからである。さらに、その文書をコピーしたものには、蛍光組成物を有するUV硬化性ワニスが含まれていないので、その文書をコピーしたものは、UV線に暴露させても蛍光を発することはない。UV硬化性ワニスのそのようなセキュリティに関する特徴は、文書が変造されたり、詐欺的であったり、あるいは偽造されたりしたフォトコピーに、蛍光成分が含まれることを防止するのには有利である。さらに、このセキュリティに関する特徴によって、文書の中に意図的に認証情報を埋め込むことが可能となり、それにより、そのような認証情報が、その文書またはその文書の一部をUV線に暴露させればその認証情報を見ることができるということを知っている観察者にだけ表示される。
UV硬化性ワニスを硬化させて、基材または文書の上に無色のワニスを形成させることができる。いくつかの実施態様においては、そのUV硬化性ワニスが無色ではなくて、オーバープリントされたキャラクター、テキスト、キャラクターもしくはテキストの一つまたは複数の部分、画像もしくは画像の一部(以後においては、まとめて「画像」と呼ぶ)に、異なった色彩効果を形成させてもよい。いくつかの実施態様においては、そのUV硬化性ワニスが後仕上げオーバーコートワニスであって、デジタル印刷システムを介して基材または文書に適用されてもよい。
デジタル印刷システムにおいては、基材または文書の上の一つまたは複数の所定の位置または選択された位置にUV硬化性ワニスを選択的に適用することもできる。ワニスをデジタル的に適用することによって、そのUV硬化性ワニスにたとえば、パターン化されるか、またはパターン化されていないアレーにおける光沢差のような効果を作り出すことも可能であり、それをフォトコピーすることは不可能である。結論としては、そのデジタル的に適用されるワニスは、画像の上のオーバーコートワニスであるか、または画像の上での色彩増強剤としてである。
非蛍光性画像に適用またはオーバーコートされるUV硬化性ワニスは、そのUV硬化性ワニスを用いてオーバーコートされた画像に、たとえば画像耐久度、熱安定性、耐光堅牢度、および耐汚れ性を与えることができる。その結果、UV硬化性ワニスが、そのUV硬化性ワニスを用いてオーバーコートされた非蛍光性画像に対する損傷または摩耗を防止または減退させることができる。
そのUV硬化性ワニスをUV線に暴露させると、UV硬化性ワニスの蛍光成分が蛍光を発するかおよび/または目に見えるようになってその文書を認証することができる。UV線への暴露が終了すると、望ましくは蛍光成分の蛍光発生もまた終了して、UV硬化性ワニスが透明になるかおよび/または目に見えなくなり、蛍光成分が消えるのがよい。
UV硬化性ワニスは、文書の特定または所望の位置の上にUV硬化性ワニスをデジタル印刷することによって、その特定または所望の位置に配置させることができる。その結果として、UV硬化性ワニスが特定または所望の位置にデジタル的に印刷されて、観察者によってその蛍光成分が検出されることが妨害されるので、観察者は、UV硬化性ワニスおよび/またはその上の蛍光成分の配置や位置に気づかない。文書の観察者が、その文書の上のUV硬化性ワニスの配置や位置に気づくことができないので、観察者が蛍光成分を認識したり、および/または特定または所望の位置にUV硬化性ワニスの蛍光成分を配置することによる、文書の捏造もしくは偽造をしたりすることが、防止される。
下側の画像は、デジタル印刷またはデジタルコピー機を介して、文書の上にトナーまたはインキを用いて形成または印刷することができる。その結果、その文書は、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を表示する。
UV硬化性ワニスを使用して、画像の位置合わせにおいて、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の全部または複数の部分にUV硬化性ワニスを適用することによって、文書のグラフィック的要素を強調することができる。そのUV硬化性ワニスは、無色であって、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像と同じ光沢を有していて、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の上の蛍光成分が検出できないようにしてもよい。それらの性質を有しているので、実質的に透明または無色のUV硬化性ワニスは、目に見える前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の外観に悪影響を及ぼすことはないが、その理由は、非蛍光性インキから形成される前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の光沢と、そのUV硬化性ワニスによって形成される光沢とが類似しているからである。着色または無色のUV硬化性ワニスの蛍光発光状態と蛍光非発光状態との間の変化は、無限回数、たとえば約10から約100,000,000回以上までの繰り返しが可能である。
そのUV硬化性ワニスは、印刷したときに実質的に同一の光沢を示すように製造することができる。そのような訳で、本明細書における利点は、従来からのクリアオーバーコートまたはインキを用いて、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像にオーバーコートする場合に起きる光沢差を避けることができるという点にある。光沢は画像の輝きの尺度であって、これは、画像が印刷シートの上に形成された後で測定するべきである。光沢は、ガーディナー光沢(Gardiner Gloss)計測ユニットを用いて測定することができる。本明細書における実施態様においては、インキセットにおいて使用されるインキおよびUV硬化性ワニスは、実質的にマッチした光沢を有するように製造される。この点に関しては、それぞれのインキおよびUV硬化性ワニスが、それぞれ互いに約5ガーディナー(Gardiner)光沢単位(ggu)以内の光沢、たとえば0〜約5ggu以内、約0.5〜約3ggu、または約0.5〜約2ggu以内の光沢値を有するようにするべきである。そうすることによって、UV硬化性ワニスによってオーバープリントされるかまたはオーバーコートされる、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像が、実質的に光沢差を示さない性能を有することが可能となり、その画像の外観が均質となる。
光沢差が望ましくないような場合には、ジェットの前および/または後の粘度を増加させ、それによって光沢差を抑制することを目的として、そのUV硬化性ワニスが場合によってはゲル化剤を含んでいてもよい。たとえば、好適なゲル化剤としては、硬化性ポリアミド−エポキシアクリレート成分およびポリアミド成分からなる硬化性ゲル化剤、硬化性エポキシ樹脂およびポリアミド樹脂からなる硬化性複合ゲル化剤、アミドゲル化剤などが挙げられる。いくつかの実施態様においては、好適な硬化性複合ゲル化剤としては、硬化性エポキシ、ポリアミド樹脂、および硬化性ポリアミド−エポキシアクリレート樹脂が挙げられる。
UV硬化性ワニスには、各種好適な量のゲル化剤、たとえば約1%〜約50重量%のUV硬化性ワニスが含まれていてよい。いくつかの実施態様においては、ゲル化剤を、UV硬化性ワニスの約2%〜約20重量%、たとえばUV硬化性ワニスの約5%〜約15重量%の量で存在させることが可能であるが、ただしその数値がこれらの範囲の外側であってもよい。
別な方法として、UV硬化性ワニスが、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像に対してより高い光沢を与えて、その文書の光沢を高くすることで、ワニスが視覚的な衝撃または増強を加えてもよい。いくつかの実施態様においては、UV硬化性ワニスが、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の色とは異なった色を有していて、UV線に暴露させたときに異なった色彩効果が得られるようにしてもよい。
いくつかの実施態様においては、その着色されたUV硬化性ワニスは、たとえばシアン、マゼンタ、イエローまたはブラックの色であってもよい。UV硬化性ワニスの蛍光成分が、UV線に暴露させたときに蛍光をマスクすることがない色を有する着色されたUV硬化性ワニスの中にあってもよい。たとえば、カラー画像の変色または外観の変化として明示される蛍光発光は、その蛍光成分がたとえばイエローまたはマゼンタのような、より軽い色合いのUV硬化性ワニスに含まれている場合には、より容易に識別され得る。たとえばブラックのような極めて暗いUV硬化性ワニスにおいては、蛍光は認めにくいであろう。
その蛍光成分が、周辺光の中においても観察されるような色を示していてもよい。UV線に暴露させたときに、その蛍光成分が、周辺光の中で表示される色と同一であっても、または異なっていてもよい色の蛍光を発する。UV硬化性ワニスの外観における変化は、UV線に暴露させた場合のその蛍光組成物の発光によって見ることができる。
蛍光組成物が着色されたUV硬化性ワニスの中に含まれていて、そのために、そのUV硬化性ワニスが、周辺光の中で見たときには着色されており、UV線に暴露させたときにはその蛍光成分が、異なった色または同一の色で蛍光を発してもよい。
そのUV硬化性ワニスが着色されている場合には、そのUV硬化性ワニスの蛍光成分が、放射線に暴露させると、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の外観を顕著に変化させる。周辺光の中では、そのデジタル的に印刷されたUV硬化性ワニスが、UV硬化性ワニスの中の非蛍光性着色剤の意図された色を示すであろう。しかしながら、放射線に暴露させると、そのUV硬化性ワニスの中の蛍光成分の蛍光発光が、UV硬化性ワニスによって示された色を変化させる。たとえば、イエローの蛍光UV硬化性ワニスは周辺光においては目的とするイエローの色を示すが、UV線に暴露させると、その蛍光成分の蛍光発光が、目に見える色を変化させて他の色たとえばレッド色とする。
着色された蛍光成分が、着色されたUV硬化性ワニスの中に含まれていてもよい。そのような実施態様においては、周辺光において得られる色は、その蛍光成分の色と着色非蛍光成分の色が組み合わさったものである。UV線に暴露されると、その蛍光成分の蛍光発光のためにその色が実質的に変化する。
色とは、たとえば、電磁スペクトルの波長と同じ範囲内の、総合的な吸収特性を指している。したがって、異なった色のワニスは、互いに異なった色、すなわち吸収特性を示す。たとえば、第一のワニスがイエロー色を示したとすると、第二の別な色に着色されたワニスが、イエローの異なった色合いかまたはまったく別の色合いたとえばシアンもしくはマゼンタを示す。
周辺光で着色があり、活性化エネルギーに暴露させたときに蛍光を発する、好適な着色蛍光成分としては、たとえば、周辺光においてはレッドであり、UV光下ではレッド〜パープルの蛍光を発するDFWB−K41−80、および周辺光ではレッド〜パープルであり、UV光下ではレッド〜パープルの蛍光を発するDFSB−K401などの染料が挙げられる(いずれも、リスク・リアクター(Risk Reactor)から入手可能である)。その他の例としては、周辺光においてはブラウンの外観を有し、UV光を用いて励起させるとオレンジの蛍光を発するDFSB−K400、周辺光下およびUV光暴露下でオレンジであるDFSB−K427、ならびに、周辺光および活性化UV光に暴露させてもイエローであるDFSB−K43が挙げられる。
UV硬化性ワニスにはさらに、少なくとも1種の非蛍光着色剤が含まれていてもよい。本明細書で使用するとき、「着色剤」には、顔料、染料、染料混合物、顔料混合物、染料と顔料との混合物などが含まれる。非蛍光着色剤は、着色ワニスの中に、各種所望の量、たとえばワニスの約0.5〜約75重量パーセント、たとえばワニスの約1〜約50重量パーセント量で存在しているのがよい。
好適な非蛍光着色剤としては、顔料、染料、顔料と染料の混合物、顔料の混合物、染料の混合物などが挙げられる。各種の染料または顔料を選択できるが、ただしそれが、ワニスの中に分散または溶解することが可能で、他のワニス成分と相溶性がある必要がある。
いくつかの実施態様においては、油溶性染料を用いる。本明細書で用いるのに適した油溶性染料の例には、アルコール可溶性染料が含まれていてもよいが、その理由は、それらが本明細書に開示されたワニスと相溶性を有しているからである。
前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の上にUV硬化性ワニスをオーバーコーティングすることによって、そのUV硬化性ワニスを利用して、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を強調することができる。UV硬化性ワニスが、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像をスカッフィングなどから保護する、たとえばさらなる被覆を与えることによって、その前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を保護することもできる。さらに、UV硬化性ワニスが、たとえば、観察者の眼を特定の前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像に引きつけ、その前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像に深みと関心(depth and interest)を加えることもできる。「オーバーコーティング」という用語は、UV硬化性ワニスを含むすべてのオーバーコーティングシステムおよびプロセス、および/または生じうるその他の各種オーバーコーティングプロセスを包含することを意図している、ということは理解されたい。
いくつかの実施態様においては、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を検出して、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の特定の位置を決めることもできる。その前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の特定の位置が決まると、UV硬化性ワニスをその前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の上にデジタル的に印刷して、蛍光成分を有するオーバーコーティングワニスを得ることができる。その結果、そのUV硬化性ワニスは、その文書の非印刷部分の上には印刷されなくてよい。
UV硬化性ワニスを用いてオーバーコートされる前から存在している画像か、もしくは予め印刷された画像の特定の位置は、各種適切な手段により決めることができる。たとえば、UV硬化性ワニスを用いて特別にオーバープリントされる画像の位置が、その文書の上で、下に存在する前から存在している画像か、もしくは予め印刷された画像をデジタル的に印刷するために利用された印刷情報をベースとしたものであってもよい。前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像のための印刷情報に従って、その前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の特定の位置の全部または一部で、UV硬化性ワニスを文書に適用してもよい。別な方法として、いくつかの実施態様においては、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を有する文書をコピーするかスキャンして、その文書の上に前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像を識別することもできる。前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の特定の位置が、コピーするかスキャンすることにより決められた場合には、UV硬化性ワニスを前から存在している画像か、もしくは予め印刷された画像のその特定の位置の全部または一部でその文書に適用して、その画像の隣接した非印刷部分にはそのUV硬化性ワニスが実質的にまったく適用されていない、オーバーコートワニスを得ることができる。
したがって、本明細書に記載の例示的な技術を、オーバーコーティングを使用する各種の適用法と共に使用してもよい。たとえば、UV硬化性ワニスを適用するための技術を利用したデジタルオーバーコーティングを含むウェブオフセット印刷機またはシートリソグラフィー印刷機に、本明細書に記載のこの技術を採用して、オーバーコートと非オーバーコートの境界を徐々に作り出すこともできる。
上述の方法およびシステムは、たとえば、各種のデジタル印刷またはオーバーコーティングを使用するデジタルオーバーコーティングシステムの適用法において使用してもよい。
本明細書におけるUV硬化性ワニス配合には、少なくとも1種の硬化性モノマーもしくはオリゴマー、少なくとも1種の光重合開始剤、および蛍光性化合物が含まれる。
UV硬化性ワニスにおいて使用される硬化性モノマーの例としては以下のものが挙げられる。例えば、プロポキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、アルコキシル化ネオペンチルグリコールジアクリレート、アクリル酸イソデシル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸イソボルニル、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ジ−トリメチロールプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、エトキシル化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、メタクリル酸イソボルニル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸イソデシル、アクリル酸カプロラクトン、アクリル酸2−フェノキシエチル、アクリル酸イソオクチル、メタクリル酸イソオクチル、アクリル酸ブチル、不飽和ポリエーテルアクリレート、プロポキシル化−2−ネオペンチルグリコールジアクリレート、アミン変成ポリエステルテトラアクリレート、アミン変成ポリエステルアクリレート、それらの混合物など。
UV硬化性ワニスの組成物において使用可能な一般的なオリゴマーとしては、サルトマー・カンパニー(Sartomer Company)、ビーエーエスエフ(BASF)、コグニス・コーポレーション(Cognis Corporation)、サイテック・インダストリーズ・インコーポレーテッド(Cytec Industries Inc.)(旧ユーシービー・サーフェス・スペシャルティーズ(UCB Surface Specialties))、ラーン(Rahn)によって製造されるオリゴマーが挙げられる。主として三つのタイプ、すなわち、エポキシ、ポリエステル、およびポリウレタンのオリゴマー性アクリレートが存在する。それらのオリゴマーとして以下のものが挙げられる:ラロマー(LAROMER)(登録商標)PO43F(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.))、SR−9003(サルトマー・カンパニー・インコーポレーテッド(Sartomer Co.,Inc.))、EB80および/またはEB81(サイテック・サーフェス・スペシャルティーズ(Cytec Surface Specialities))およびエベクリル(EBECRYL)812(サイテック・インダストリーズ・インコーポレーテッド(Cytec Industries Inc.)製、旧ユーシービー(UCB));PO83F、PO94F、およびPO33F(ビーエーエスエフ(BASF)製);フォトマー(PHOTOMER)4967およびフォトマー(PHOTOMER)5429(コグニス(Cognis)製);CN292、CN2204、CN131B、CN984、CN2300、CN549、CN501、CN2279、CN2284、CN2270およびCN384(サルトマー(SARTOMER)製);ゲノマー(GENOMER)3364およびゲノマー(Genomer)3497(ラーン(Rahn)製)、それらの混合物など。モノマーとオリゴマーとが混合されていてもよい。UV硬化性ワニスには、所望によりさらなるポリマー成分が含まれていてもよい。
実施態様における硬化性モノマーもしくはオリゴマーは、UV硬化性ワニス中に、たとえばUV硬化性ワニスの約20〜約90重量%、たとえばUV硬化性ワニスの約30〜約85重量%、またはUV硬化性ワニスの約40〜約80重量%の量で含まれていてよい。
UV硬化性ワニスの組成物中で使用される光重合開始剤の例としては以下のものが挙げられる。例えば、イルガキュア(IRGACURE)(登録商標)184(チバ−ガイギー(CIBA−GEIGY))すなわち1−ヒドロキシ−シクロヘキシルフェニルケトン、ルシリン(LUCIRIN)(登録商標)TPO−L(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.))すなわちエチル−2,4,−6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート、ベンゾフェノン、2−ベンジル−2−(ジメチルアミノ)−1−(4−(4−モルホリニル)フェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン、ジフェニル−(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)ホスフィンオキシド、ベンジル−ジメチルケタール、イソプロピルチオキサントン、それらの混合物など。このリストが全てを網羅している訳ではなく、UV硬化性ワニスの組成物中で使用することが可能な各種公知の光重合開始剤を使用してよい。
UV光源から供給される光エネルギーを効率的に取り込むために、数種の光重合開始剤を使用することも多い。たとえば、コーティングの表面近くに高レベルの酸素が存在している状況を克服する目的で、光重合開始剤系を使用してもよい。表面近傍で充分に機能する光重合開始剤の例としては、2−メチル−1−(4−メチルチオ)フェニル−2−(4−モルホリニル)−1−プロパノン、またはイソプロピルチオキサントンもしくはベンゾフェノンと、適切なアミン官能性物たとえば、ビーエーエスエフ(BASF)からのオリゴマーPO94Fもしくは低分子量アミンたとえば4−(ジメチルアミノ)安息香酸エチルとの組合せが挙げられる。そのような光重合開始剤系は、表面硬化では有効であると言われている。
光重合開始剤が、活性化された炭素−炭素二重結合の重合を開始させて単結合の鎖を形成させる。炭素−炭素二重結合を活性化させてフリーラジカル重合させることは一般に、アクリレート、メタクリレートおよびスチレン基で起きるような、他の二重結合との共役によって達成される。スチレン誘導体は多くの場合、それらが利用することが可能な他の光化学経路を有していて、それが目的とするインキの重合または硬化を妨害する。
メタクリレート基は、硬化によって良好な機械的性質を与えるが、典型的には、アクリレート基よりも重合速度が遅い。したがって、高速プリンタにおいて使用するための急速硬化インキでは、アクリレート官能基が最もよく使用される反応性基となる。モノマーおよびオリゴマーを選択して、硬化による良好な性質、急速な重合、ジェットのための低粘度、および取扱いの安全性が得られるようにするのがよい。
UV硬化性ワニスに含まれる重合開始剤の全量は、たとえば、UV硬化性ワニスの重量の約0.5〜約15%、たとえば約1〜約10%とするのがよい。
蛍光成分とは、たとえば活性化照射、たとえばUV領域の波長、たとえば約100nm〜約400nmまたは約200nm〜約380nmの波長を有する照射源に暴露させると蛍光を発する物質またはワニスの性能を指している。蛍光発光を停止させるには、UV線への暴露を中断すればよい。UV線への暴露が中断されれば、蛍光の発光が停止し、そのUV硬化性ワニスは元の状態に戻る。別の言い方をすれば、照射を中断すると、UV硬化性ワニスを介して表示することが可能な蛍光画像が、裸眼ではもはや見えなくなる。
いくつかの実施態様においては、蛍光成分は、UV硬化性ワニスの約0.01%〜約10重量%、たとえば約0.5%〜約5重量%の量で、UV硬化性ワニスの硬化性に悪影響を及ぼすことなく、担持させることができる。いくつかの実施態様においては、UV硬化性ワニスをデジタル印刷またはデジタルオーバーコーティングを介して文書に適用して、その文書の上に、UV線に暴露させているときだけに見ることが可能な、蛍光パターンを作り出すことができる。
蛍光発光は、UV線に暴露させると瞬間的に起きてもよいし、あるいは各種の活性化相を克服した後で起きてもよい。この蛍光成分によって示される蛍光発光は、可逆性があるが、変色または画像の出現を検出することが可能となる程度の時間、たとえば、約0.5秒〜約1時間、たとえば約1秒〜約45分または約5秒〜約30分の時間枠の間、継続しているべきである。
好適な蛍光成分としては、蛍光染料、蛍光顔料、および無機表面官能化量子ドット(quantum dot)物質が挙げられる。本明細書で使用するのに好適な蛍光成分の例としては、染料ファミリーに属するもの、たとえば、ローダミン、フルオレシエン、クマリン、ナフタルイミド、ベンゾキサンテン、アクリジン、アゾ、それらの混合物などが挙げられる。
量子ドット物質は、蛍光性無機半導体ナノ粒子物質である。量子ドットが発光するのは、電子およびホールの量子閉じこめ(quantum confinement)のためである。量子ドットの利点は、それらを調節することが可能であることで、一つだけの物質しか使用せず、同一の合成過程によって、それらのサイズの関数として各種所望の波長(色)を発光させることが可能となる。たとえば、約2〜約10nmからなる範囲においては、スペクトルの可視領域のすべての色範囲を得ることができる。さらに、量子ドットは、有機染料に比較すると、改良された耐疲労性を有している。量子ドットのまた別な利点は、それらの放射帯域が狭いことであって、それによって、カスタマイズしたカラーを設計するための、選択可能な波長の数が増加する。典型的には約30nm未満、たとえば約20nm未満という小さなサイズであることから、それらは容易にインクジェット噴射できる。量子ドットは、各種の会社、たとえばエビデント・テクノロジーズ(Evident Technologies)(ニューヨーク州トロイ(Troy,NY))から入手することが可能である。
いくつかの実施態様においては、本明細書において使用される量子ドット物質は、官能化された量子ドットである。表面官能化量子ドットは、放射線硬化性インキ物質とは良好な相溶性を有することができる。放射線硬化性インキとの相溶性のためにナノ粒子量子ドットの表面上に存在させるのに適した官能基としては、たとえば長さが約1個の炭素原子〜約150個の炭素原子、たとえば約2個の炭素原子〜約125個の炭素原子または約3個の炭素原子〜約100個の炭素原子の長い直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられる。その他の好適な相溶性基としては、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリカーボネートなどが挙げられる。
本明細書に開示されたUV硬化性ワニス配合にはさらに、少なくとも1種の任意成分としての硬化性ワックスが含まれていてもよい。任意成分の硬化性ワックスは、他の成分と混和性があり、硬化性モノマーまたはオリゴマーと重合してポリマーを形成する、各種のワックス成分であってよい。「ワックス」という用語には、一般的にワックスと呼ばれている、天然、変性天然、および合成の物質が各種含まれる。ワックスは、室温、特に25℃では固体である。ワックスを加えることによって、吐出温度から冷却されたときのワニスの粘度の上昇が促進される。
任意成分の硬化性ワックスは、UV硬化性ワニス中に、たとえばUV硬化性ワニスの約1〜約25重量%、たとえばUV硬化性ワニスの約2または約5から約10または約15重量%までの量で存在させることができる。一つの実施態様においては、硬化性ワックスを、UV硬化性ワニスの中に、UV硬化性ワニスの約6〜約10重量%、たとえばUV硬化性ワニスの約8〜約9重量%の量で存在させることができる。
硬化性ワックスの好適な例としては、硬化性基を含んでいるか、またはそれらで官能化されたワックスが挙げられるが、それらに限定される訳ではない。その硬化性基としては、たとえば、アクリレート、メタクリレート、アルケン、アリル性エーテル、エポキシド、オキセタンなどが挙げられる。それらのワックスは、変換可能な官能基、たとえばカルボン酸またはヒドロキシルを備えたワックスを反応させることにより合成することができる。いくつかの実施態様においては、好適な硬化性ワックスの例としては、ヒドロキシル末端ポリエチレンワックス、カルボン酸末端ポリエチレンワックスなどが挙げられる。
UV硬化性ワニスには、その他の任意成分としての添加剤が含まれていてもよい。任意成分としての添加剤の例を挙げれば、界面活性剤、耐光安定剤、UV吸収剤(UV照射を吸収し、それを熱エネルギーに変換させ、最終的には放散する)、抗酸化剤、蛍光増泊剤(画像の外観およびマスキングの黄変を改良することができる)、チクソトロープ剤、デウェッティング剤、スリップ剤、発泡剤、消泡剤、流動化剤、その他の非硬化性ワックス、オイル、可塑剤、バインダ、導電剤、殺真菌剤、殺菌剤、有機および/または無機充填剤粒子、均染剤(たとえば異なった光沢度を作ったり、抑制したりする薬剤)、乳白剤、帯電防止剤、分散剤などがある。特に、その組成物には、安定剤として、ラジカル捕捉剤たとえば、イルガスタブ(Irgastab)UV10(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ・インコーポレーテッド(Ciba Specialty Chemicals,Inc.)製)が含まれているのがよい。その組成物には重合禁止剤、たとえばヒドロキノンが含まれていてもよいが、このものは、貯蔵時に、オリゴマーおよびモノマー成分の重合を禁止、または少なくとも遅らせることにより、組成物を安定化させ、それによってこの組成物の貯蔵寿命を延ばすことができる。しかしながら、添加剤類は硬化速度に関してはマイナスの効果を有する可能性があるので、任意成分の添加剤を用いた組成物を配合する場合には注意すべきである。
いくつかの実施態様においては、任意成分の添加剤に、その組成物を放射線硬化させるのに役立つ添加剤が含まれていてもよい。適切な添加剤としては、ビーワイケー(BYK)(登録商標)−UV3510(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製)すなわちポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ビーワイケー(BYK)−348(登録商標)(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製)およびそれらの混合物などが挙げられる。
UV硬化性ワニスに含まれるその他の添加剤の全量は、たとえば、UV硬化性ワニスの重量の約0.1〜約15%、たとえば約1〜約10%とするのがよい。
いくつかの実施態様においては、UV硬化性ワニスを、ラジカル硬化法にかけるのがよい。このことは、そのUV硬化性ワニスが、UV線を吸収し、フリーラジカルを生成させ、それが重合性化合物のフリーラジカル重合を開始させて、UV硬化性ワニスを硬化および固化させることが可能であるということを意味している。
UV硬化性ワニス組成物は、成分を全部組み合わせ、その混合物を少なくともその融点にまで加熱し、その混合物をたとえば約5秒〜約120分以上、たとえば1分〜100分または約30分〜約90分撹拌することにより調製することが可能で、実質的に均質、均一な溶融物が得られる。顔料が選択された着色剤である場合には、アトリターまたはボールミル装置の中でその溶融混合物を摩砕にかけて、UV硬化性ワニスの中にその顔料を分散させる。いくつかの実施態様においては、そのUV硬化性ワニス組成物を、まずそれらの成分を組み合わせることによってワニスを形成させ、次いでその混合物に着色剤を添加することにより調製してもよい。
UV硬化性ワニスを、各種所望のまたは有効な波長、たとえば約100ナノメートル〜約600ナノメートル、たとえば約150ナノメートル〜約550ナノメートルまたは約200ナノメートル〜約480ナノメートルの化学線照射に暴露させることによってUV硬化性ワニスを硬化させることができるが、それらの波長がこれらの範囲から外れていてもよい。化学線照射への照射時間は、各種所望のまたは有効な時間、たとえば約0.01秒〜約30秒、たとえば約0.01秒〜約15秒または約0.01秒〜約5秒とすることができる。本明細書で使用するとき、「硬化」という用語は、インキの中の硬化性化合物が、化学線照射に暴露されることによって、たとえば架橋、鎖延長などによって、分子量が増加されることを指している。
さらに、そのようなUV線を使用してインキを硬化させると、そのUV硬化性ワニス中の蛍光成分が、一時的に蛍光を発し、UV線に暴露させることで目に見えるようになる。しかしながら、蛍光成分を含むUV硬化性ワニスで形成された画像は、その画像が硬化され、UV線へもはや暴露されなくなった後の、ほどほどの時間の間に、その非蛍光状態へと戻るであろう。この特性の利点は、UV硬化性ワニスの蛍光発光性が、画像形成の間に検証されることであって、画像の形成が終わった後にその画像について蛍光発光を検証したり、または評価したりする必要がない。
UV画像検出システムには、たとえば、作動中または検証用の装置が含まれていてもよい。そのような装置は、UV硬化性ワニスによって形成されるかまたはそれに含まれる画像を暴露させて、蛍光発光を起こさせるためのUV線を備えている。その装置には観察領域が含まれているのが望ましく、そこでは、暴露されたUV硬化性ワニスと、蛍光発光を(あるいは、偽物の場合には蛍光発光が無いことを)観察することが可能である。いくつかの実施態様においては、透明なUV硬化性ワニスで小切手の上に書き込みをして、その小切手の上に予め印刷されている画像(この場合もまた、たとえばテキストもしくはキャラクター)をオーバーコートしてもよい。その画像をコピーしてもまったく同一にコピーすることは不可能であるが、その理由は、そのコピー物には蛍光性の特徴が含まれないからである。UV線を用いてその小切手を照射すると、UV硬化性ワニスが、その上にUV硬化性ワニスを有している前もって印刷された画像に、蛍光を発する。コピーされたものにおいては、そのような応答が見いだせないので、そのコピーが偽物であることが見破れる。いくつかの実施態様においては、そのUV画像検出システムがハンドヘルドUVランプなどであってもよい。
いくつかの実施態様においては、UV硬化性ワニスが文書たとえば小切手の上にデジタル的に印刷されて、前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像、または前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像の一つまたは複数の部分の特定の位置、たとえば、小切手の上の線、通貨記号、小切手上の署名もしくは署名線、および/または小切手の金額欄の上にオーバーコートして、その小切手に組み込んだ1種または複数のセキュリティ機能を形成させてもよい。たとえばUV線を用いてその小切手を照射すると、UV硬化性ワニスの蛍光成分が蛍光を発し、UV硬化性ワニスのオーバーコーティングを有する小切手の前から存在している画像かもしくは予め印刷された画像が現れる。さらに、観察者は、蛍光UV硬化性インキを介して表示されるその小切手の1種または複数の蛍光画像を確認して、その小切手が本物であることを確かめることができる。UV硬化性ワニスを使用して蛍光を発している画像を見た結果として、UV硬化性ワニスを含むその小切手または小切手の一部をUV線に暴露させることによって、その小切手が本物であるか、詐欺物もしくは偽造であるかを観察者は確認することができる。
上述したのと同じ方法で、各種の文書または製品に対して、その文書または製品のテキスト、キャラクター、シンボルなどの一部もしくは全部を、UV硬化性ワニスを用いてオーバーコーティングすることによって、同様のセキュリティ態様を加えることができる。
以下の実施例において、蛍光成分たとえば蛍光染料をUV硬化性ワニスの中に溶解させる工程、そのUV硬化性ワニスを基材の上にオーバーコーティングする工程、およびUV線を用いてそのUV硬化性ワニスを硬化させる工程を説明する。
<実施例1>
200mgの蛍光染料DFSB−C7(リスク・リアクター(Risk Reactor)製)を超音波処理によって5mLのインクジェット可能なオーバープリントワニスの中に溶解させたが、そのオーバープリントワニスには、約19%のラロマー(LAROMER)(登録商標)PO43F(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.)製)(低粘度、不飽和ポリエーテルアクリレートモノマー)、約76%のSR−9003(サルトマー・カンパニー・インコーポレーテッド(Sartomer Co.,Inc.)製)(プロポキシル化−2−ネオペンチルグリコールジアクリレートもしくはジアクリレート架橋性モノマー)、約4.8%のイルガキュア(IRGACURE)(登録商標)184(チバ−ガイギー・コーポレーション(CIBA−GEIGY Corp.)製)UV光重合開始剤すなわち1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、および約0.2%のビーワイケー(BYK)(登録商標)−UV3510(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製)放射線硬化用表面添加剤すなわちポリエーテル変成ポリジメチルシロキサンが含まれていた。その溶液を、紙基材(ゼロックス・デジタル・カラー・エクスプレッションズ・プラス(Xerox Digital Color Expressions Plus))の上の印刷物の上に、ギャップ5ミル(約125μm)のブレードを使用してオーバーコートした。硬化は、その溶液を含む印刷物を、フュージョン・システムズ・インコーポレーテッド(Fusion Systems Inc.)製の硬化ステーションの中を通過させることにより実施して、オーバーコートされたUV硬化性ワニスを有する印刷物を形成させた。そのオーバーコートされたUV硬化性ワニスの画像は、ハンドヘルドUV光源からのUV線に基材を暴露させると蛍光を発した。UV硬化性ワニスの中の蛍光成分の担持量を高くしても、その蛍光成分がUV領域の放射線を吸収するにもかかわらず、UV硬化性ワニスの硬化性が妨害されることは無い。
<実施例2>
実施例1と同様にして、蛍光染料を含むUV硬化性ワニスを得て、その溶液を、たとえばデジタル・カラー・エキスプレッションズ・プラス(DIGITAL COLOR EXPRESSIONS PLUS)(ゼロックス(Xerox)製)のような紙基材の上の印刷物の上にデジタル的にオーバーコートさせ、バルスター・シートフェッド・デジタル・UV/コーター(VARSTAR SHEETFED DIGITAL UV COATER)(パット・テクノロジー・システムズ・インコーポレーテッド(Pat Technology Systems Inc.)製)を使用して硬化させた。そのオーバーコートされたUV硬化性ワニスの画像は、ハンドヘルドUV光源からのUV線に基材を暴露させると蛍光を発した。
以下の実施例において、蛍光成分たとえば蛍光染料をUV硬化性ワニスの中に溶解させる工程、そのUV硬化性ワニスを基材の上にオーバーコーティングする工程、およびUV線を用いてそのUV硬化性ワニスを硬化させる工程を説明する。
<実施例3>
約200mgの蛍光染料DFSB−C7(リスク・リアクター(Risk Reactor)製)を超音波処理によって約5mLのインクジェット可能なオーバープリントワニスの中に溶解させたが、そのオーバープリントワニスには、約94.78%のビーエーエスエフ(BASF)(登録商標)PO94F(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.)製)、約0.3%のUV光重合開始剤、エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート(ルシリン(LUCIRIN)(登録商標)TPO−L(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.)製))、約0.05%の界面活性剤、ポリエーテル変成ポリジメチルシロキサン(ビーワイケー(BYK)−UV3510(登録商標)(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製))、約0.05%のビーワイケー(BYK)−348(登録商標)(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製)、および約4.82%のUV光重合開始剤、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア(IRGACURE)(登録商標)184(チバ−ガイギー・コーポレーション(CIBA−GEIGY Corp.)製))が含まれていた。その溶液を、バルスター・シートフェッド・デジタル・UV/コーター(VARSTAR SHEETFED DIGITAL UV COATER)(パット・テクノロジー・システムズ・インコーポレーテッド(Pat Technology Systems Inc.)製)を使用して、たとえばデジタル・カラー・エキスプレッションズ・プラス(DIGITAL COLOR EXPRESSIONS PLUS)(ゼロックス(Xerox)製)のような紙基材の上の印刷物の上にデジタル的にオーバーコートさせ、オーバーコートされたUV硬化性ワニスを有する印刷物を形成させた。そのオーバーコートされたUV硬化性ワニスの画像は、ハンドヘルドUV光源からのUV線に基材を暴露させると蛍光を発した。
<実施例4>
約200mgの蛍光染料DFSB−C7(リスク・リアクター(Risk Reactor)製)を超音波処理によって約5mLのインクジェット可能なオーバープリントワニスの中に溶解させたが、そのオーバープリントワニスには、約23.0%のアミン変成ポリエステルテトラアクリレートEB80(サイテック・サーフェス・スペシャルティーズ(Cytec Surface Specialities)製)、約68.9%のアミン変成ポリエステルアクリレートEB81(サイテック・サーフェス・スペシャルティーズ(Cytec Surface Specialities)製)、約4.8%のUV光重合開始剤、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(イルガキュア(IRGACURE)(登録商標)184(チバ−ガイキー・コーポレーション(Ciba−Geigy Corp.)製))、約0.3%のUV光重合開始剤、エチル−2,4,6−トリメチルベンゾイルフェニルホスフィネート(ルシリン(LUCIRIN)(登録商標)TPO−L(ビーエーエスエフ・コーポレーション(BASF Corp.)製))、および約3.0%の界面活性剤、ポリエーテル変成ポリジメチルシロキサン(ビーワイケー(BYK)(登録商標)−UV3510(ビーワイケー・ヘミー・GmbH(BYK Chemie GmbH)製))が含まれていた。その混合物を室温で少なくとも2時間高剪断条件で撹拌して、UV光重合開始剤を完全に溶解させた。その溶液を、バルスター・シートフェッド・デジタル・UV・コーター(VARSTAR SHEETFED DIGITAL UV COATER)(パット・テクノロジー・システムズ・インコーポレーテッド(Pat Technology Systems Inc.)製)を使用して、たとえばデジタル・カラー・エキスプレッションズ・プラス(DIGITAL COLOR EXPRESSIONS PLUS)(ゼロックス(Xerox)製)のような紙基材の上の印刷物の上にデジタル的にオーバーコートさせ、オーバーコートされたUV硬化性ワニスを有する印刷物を形成した。そのオーバーコートされたUV硬化性ワニスの画像は、ハンドヘルドUV光源からのUV線に基材を暴露させると蛍光を発した。
そのUV硬化性ワニスを、文書の既存のテキストにデジタル的に印刷して、そのUV硬化性ワニスを用いてその既存のテキストをオーバーコートする。そのUV硬化性ワニスを用いてオーバーコートされた既存のテキストを、波長範囲約100nm〜約400nmのUVスペクトル中の放射線に暴露させると、UV硬化性ワニスが蛍光を発する。蛍光成分を含むUV硬化性ワニスが蛍光を発し、UV硬化性ワニスがその文書の既存のテキストをオーバーコーティングしていることが、使用者に実感される。結果としてその使用者は、その文書の既存のテキストの上にオーバープリントされたUV硬化性ワニスが蛍光を発していることを見て、その文書の認証を行うことができる。

Claims (3)

  1. 文書にワニスを適用するための方法であって、その方法が、
    デジタル画像データ情報に基づいて、印刷またはコピーして基材上に非蛍光画像を形成する工程と、
    少なくとも1種の硬化性モノマーもしくはオリゴマー、少なくとも1種の光重合開始剤、および少なくとも1種の蛍光物質を含む紫外線硬化性蛍光ワニスを準備する(活性化照射に暴露させると、前記蛍光物質が蛍光を発して、前記紫外線硬化性蛍光ワニスの外観に目に見える変化を起こさせる)工程と、
    前記デジタル画像データ情報を用いて、前記基材上に形成された非蛍光画像の一つまたは複数の部分の上だけに画像の位置合わせをして、紫外線硬化性蛍光ワニスを印刷する工程であって、前記基材上の非蛍光画像の一つまたは複数の印刷部分の上の紫外線硬化性蛍光ワニスは、前記基材上の非蛍光画像の一つまたは複数の印刷部分の光沢と実質的に一致する光沢を示す工程と、
    を含む方法。
  2. 文書にワニスを適用するための方法であって、その方法が、
    少なくとも1種の硬化性モノマーもしくはオリゴマー、少なくとも1種の光重合開始剤、および少なくとも1種の蛍光物質を含む紫外線硬化性蛍光ワニスを準備する(活性化照射に暴露させると、前記蛍光物質が蛍光を発して、前記紫外線硬化性蛍光ワニスの外観に目に見える変化を起こさせる)工程と、
    (a)基材上に非蛍光画像を形成する際に用いられたデジタル画像データ情報を用いて前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法、(b)前記基材上に非蛍光画像をコピーする際に得られた情報を用いて前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法、及び、(c)前記基材を走査することによって前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法のうちから選択された方法によって、前記基材の上の非蛍光画像の部分の場所を決める工程であって、前記非蛍光画像に関するデジタル画像データ情報を提供する工程と、
    前記デジタル画像データ情報を用いて、前記基材上の非蛍光画像の部分の決められた場所の一つまたは複数の部分の上だけに画像の位置合わせをして、紫外線硬化性蛍光ワニスを印刷する工程であって、前記非蛍光画像の部分の決められた場所の一つまたは複数の部分の上の紫外線硬化性蛍光ワニスは、前記基材上の非蛍光画像の部分の光沢と実質的に一致する光沢を示す工程と、
    を含む方法。
  3. 文書を認証するための方法であって、前記方法が、
    基材の表面の上に非蛍光画像を形成させることによって文書を形成させる工程と、
    (a)基材上に非蛍光画像を形成する際に用いられたデジタル画像データ情報を用いて前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法、(b)前記基材上に非蛍光画像をコピーする際に得られた情報を用いて前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法、及び、(c)前記基材を走査することによって前記基材上の非蛍光画像の部分の場所を決める方法のうちから選択された方法によって、前記基材の上の非蛍光画像の部分の場所を決める工程であって、前記非蛍光画像に関するデジタル画像データ情報を提供する工程と、
    前記デジタル画像データ情報を用いて、前記基材上の非蛍光画像の部分の決められた場所の一つまたは複数の部分の上だけに画像の位置合わせをして、前記基材の上に紫外線硬化性蛍光ワニスを適用して硬化させる(前記紫外線硬化性蛍光ワニスが、少なくとも1種の硬化性モノマーもしくはオリゴマー、少なくとも1種の光重合開始剤、および少なくとも1種の蛍光物質を含み、前記非蛍光画像の部分の決められた場所の一つまたは複数の部分の上の紫外線硬化性蛍光ワニスは、前記基材上の非蛍光画像の部分の光沢と実質的に一致する光沢を示し、活性化照射に暴露させると、前記蛍光物質が蛍光を発して、前記紫外線硬化性蛍光ワニスの外観に目に見える変化を起こさせる)工程と、
    文書を活性化照射に暴露させる(その暴露がオーバーコートされた位置で紫外線硬化性蛍光ワニスの蛍光を与えた場合には、前記文書が本物であると認められる)工程と、
    を含む方法。
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