JP2001180125A - 偽造防止処理を施した感熱紙 - Google Patents

偽造防止処理を施した感熱紙

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JP2001180125A
JP2001180125A JP37721799A JP37721799A JP2001180125A JP 2001180125 A JP2001180125 A JP 2001180125A JP 37721799 A JP37721799 A JP 37721799A JP 37721799 A JP37721799 A JP 37721799A JP 2001180125 A JP2001180125 A JP 2001180125A
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JP37721799A
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English (en)
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Minoru Soshizaki
稔 曽志崎
Ichiro Ota
一朗 太田
Shunichi Ueda
俊一 上田
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Nippon Kores KK
Kokusai Chart Corp
Original Assignee
Nippon Kores KK
Kokusai Chart Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有価証券等の偽造防止のために、基材自体に特
殊なすかしを入れたり、特殊印刷によって隠し文字等を
印刷する方式があり、多くは熱転写プリンターで印刷す
ることが多いが、装置が大型となるため、サーマルプリ
ンターを使用する方法もなされているが、現在使用され
ているサールマルプリンターでは、その基材の構成によ
って、そのヘッドが磨耗し易く、スティッキングが生じ
て連続印字を困難としていた。 【解決手段】基材たるロール紙の上に感熱発色層、その
上に保護層を設け、可視光領域ではよく反射し、赤外光
領域ではよく吸収する色素を含有するインキを用いて印
刷しうる偽造防止印刷層を付し、さらに最上層として紫
外線硬化型樹脂層を設ける構造とすることによって、サ
ーマルプリンターのヘッドを汚染することなく、かつス
ティッキングを防止しうる感光性、耐光性、耐熱性に優
れた感熱紙を構成することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宝くじ、乗車券又
は競馬、競輪、競艇等の投票券、その他有価証券、各種
のカード等において偽造を防止する機能を有せしめ連続
して印字可能とする感熱紙に関する。
【0002】
【従来の技術】財産的価値を有する有価証券、各種のカ
ード類の使用が激増しており、これらの偽造もまた増加
しつつあって、特開平9−261418号公報等に見る
ように、簡単に偽造されないように用紙にすかしを入れ
たり、蛍光印刷又は隠し文字等を特殊インキによって主
として熱転写プリンターで印刷して、コピーによっては
別な色に変化するようにしたり、又はホログラム箔を転
写又はシールとする発明がなされている。
【0003】最近自動識別機、自動払戻し機が導入さ
れ、偽造券の自動識別の方法が普及してきており、印刷
方法としても熱転写インキリボンによる印字がなされて
いるが、感熱紙を用いた印字方法も普及してきている。
【0004】しかし、偽造には通常の印刷方法又はカラ
ーコピー等の電子複写機による方法とが使用されてきた
ようであるが、複写機の解像度が向上して、コピーとオ
リジナルとの区別ができにくくなってきており、また通
常の印刷インキによる精巧な印刷では偽造防止をするこ
とは困難になってきている。
【0005】従って、可視光領域での偽造防止には限界
があり、これに紫外又は赤外光領域の吸収の有無を追加
することによって、真偽の判断が容易になるが、使用す
る色素の分子構造から見て、紫外部より赤外部の吸収を
用いる方が利用範囲も広く、また赤外部では、できるだ
け鋭い狭い吸収帯を有するものが望ましく、800〜1
000nmの領域に吸収を示すような色素配合が利用さ
れてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】偽造防止の対策として
用紙の構造の中に特殊吸収する物質を挿入する方法と印
刷インキ自体の組成によってコピー等によっては再現し
にくくするか、簡単に判別しうる組成を追加する方法と
がある。
【0007】さらに、本技術を感熱紙に応用することは
可能ではあるが、偽造防止に使用される顔料インキは硬
度、形状ともにサーマルプリンターのヘッドの磨耗を発
生させる原因となり、なおかつ、スティッキング現象等
の印刷障害を発生させるため、サーマルプリント方法に
よる実用化ができなかったため、サーマルプリンターの
連続印字するように、サーマルプリンターのヘッドの汚
染を少なくし、磨耗を減少させ、かつスティッキングを
生ずることのないような偽造防止特性を有する感熱紙を
提供することが緊急の課題となってきている。
【0008】
【課題を解決するための手段】感熱紙の最上層としてサ
ーマルプリンターのヘッドの磨耗防止及びスティッキン
グ防止のための紫外線硬化樹脂層を設け、その下層とし
て可視光領域ではほとんど吸収を示さず、近赤外光領域
で大きな吸収を示す組成物質を配合したインキを用い
て、必要な図柄を印刷し、その印刷された特定のパター
ンを印刷に使用した組成物質の有する可視光領域及び赤
外光領域でのそれぞれ特異の反応性を示す特定の波長に
おいて判断しうる検証機によって真偽を判定するような
偽造防止印刷層を設けることとした。
【0009】
【発明の実施の形態】黒色以外の色素すなわちシアニン
系、フタロシアン系、キノン系、アントラキノン系、ト
リアゾール系、トリフェニルアミン系、トリスアゾ系、
アミニウム系、ポリメチン系、ジイモニウム系等の赤外
吸収を示す色素の中から選択して配合し、特定の波長に
おいて最大吸収をするように溶剤で分散し、天然樹脂、
合成樹脂を加え、混和してインキ化する。
【0010】また光重合性のプレポリマーとして、不飽
和ポリエステル、エポキシ、アクリル及びモノマーとし
て各種のエチレン誘導体と光重合開始剤を含有し、紫外
線照射によって硬化しうる紫外線硬化型樹脂組成物を調
製し、必要に応じて高級脂肪酸金属塩をサーマルプリン
ターのヘッドの磨耗防止、スティッキング防止のために
添加する。
【0011】偽造防止印刷層の形成に使用したインキ組
成物について、その可視光領域及び赤外光領域とにおい
て最も大きな吸収の差を示すそれぞれの波長に最も鋭敏
に反応しうるセンサーを用いて検出する構成とする。
【0012】なお、偽造防止印刷層においては、通常の
印刷の中に赤外光吸収を示すインキを用いてスポット印
刷するか、デザインの一部として使用することによって
何の違和感を生ずることのないように、偽造防止策がど
のように施してあるかを区別しにくいように図柄をプリ
ントする。
【0013】シアニン系色素を約1%加えた場合、61
0nmと880nmのREDセンサーで読み取ることに
よって、簡単に真偽を識別しうる。
【0014】インキビヒクルとしては熱硬化樹脂を配合
した熱乾燥型素材を用い、これに赤外光吸収を示すシア
ニン系色素を添加した偽造防止用インキの構成も可能で
ある。
【0015】主として紙質からなる基材の上にロイコ染
料とフェノール性物質等の電子受容性物質からなる感熱
発色層を設け、その上に水溶性高分子等からなる保護層
を付し、特定の波長において吸収差が一定値以上となる
色素を含有するインキによって印刷された偽造防止印刷
層を設け、さらに最上層として紫外線硬化型樹脂層を設
けて、偽造防止を可能とする感熱紙を調製する。
【0016】
【実施例】基材として70g/mの上質紙1にロイコ
染料と多価フェノールからなる感熱発色層2を形成し、
その上に水溶性高分子等とからなる保護層3を形成した
後、アクリル系樹脂25%、無機顔料として酸化チタン
55%、多官能アクリレートモノマー10%、添加剤、
光重合開始剤、分散剤を混合した紫外線硬化型インキビ
ヒクルから構成されるインキ素材に、赤外吸収剤として
可視光領域と赤外光領域との反射率の差が比較的大きく
なるように、シアニン系色素を全量に対し約1%を加え
て可視光領域では吸収が少なく、かつ900nmでピー
クの吸収を示す組成物を作成し、所望の図柄を印刷し
て、偽造防止印刷層4を形成し、最上層として光重合性
のプレポリマーとして、不飽和ポリエステル、エポキ
シ、アクリル及ぴモノマーとして各種のエチレン誘導体
と光重合開始剤を含有し、紫外線照射によって硬化しう
る組成物によって紫外線硬化型樹脂層5を調製し、該紫
外線硬化型樹脂層には必要に応じて高級脂肪酸金属塩を
サーマルプリンターのヘッドの磨耗防止、スティッキン
グ防止のために添加する。
【0017】比較例1としては紫外線硬化型樹脂層5を
欠く構成とされたものとし、実施例1及び比較例1で得
た感熱記録体をバーコードプリンターMR400(サト
ー株式会社製)によって500m連続印字した場合の結
果を表1に示すが、実施例1の場合はサーマルプリンタ
ーのヘッド部分に付着物はなく、なおかつ、ヘッドの磨
耗も見られなかったが、比較例1の場合はサーマルプリ
ンターのヘッド部分に付着物が多くなり、印字が不鮮明
となり、なおかつ、ヘッドの磨耗が見られた。
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、サーマルプリンター連
続印刷機能が優れており、かつサーマルプリンターのヘ
ッドの損傷がない感熱記録体をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例についての断面図を表す。
【符号の説明】
1 基材 2 感熱発色層 3 保護層 4 偽造防止印刷層 5 紫外線硬化型樹脂層
フロントページの続き (72)発明者 太田 一朗 大阪市西淀川区姫里3丁目12番25号 日本 コレス株式会社内 (72)発明者 上田 俊一 大阪市西淀川区姫里3丁目12番25号 日本 コレス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材1の上に感熱発色層2を設け、該感熱
    発色層の上に水溶性高分子及び/又は合成樹脂エマルジ
    ョンを主成分とする保護層3を付し、該保護層の上に可
    視光領域の波長では反射を示し、かつ赤外光領域の波長
    では吸収を示すインキを用いて図柄を印刷しうる偽造防
    止印刷層4を作成した後、紫外線硬化型樹脂層5を設け
    ることを特徴とする偽造防止処理を施した感熱紙。
  2. 【請求項2】可視光領域570nm〜670nmで反射
    する特性を示し、赤外光領域850nm〜950nmで
    吸収する特性をもつインキを用いて図柄を印刷すること
    を特徴とする請求項1の偽造防止処理を施した感熱紙。
  3. 【請求項3】印刷インキでパターンを印刷して、該印刷
    インキの反射及び吸収を示す波長の組合せに対応する判
    別検証機を用いて真偽判定をなしうることを特徴とする
    請求項1又は請求項2の偽造防止処理を施した感熱紙。
JP37721799A 1999-12-27 1999-12-27 偽造防止処理を施した感熱紙 Pending JP2001180125A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票
JP2018030353A (ja) * 2016-08-26 2018-03-01 小林クリエイト株式会社 サーマル紙
CN111823746A (zh) * 2020-05-26 2020-10-27 湖南天琪智慧印刷有限公司 用于防伪票据的防伪热敏纸及其制作方法

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